英華女学院の七不思議

小森 輝

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英華女学院の七不思議 1

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「なんだよ、お前までなくことないだろ。
シュウのこと、ちょっとからかっただけじゃないか。
 俺だって、今日のアニメは感動ぢたぞ。
 正直、期待なんて全然してなかった。
 途中で寝るかも…って思ってたのに、いざ見始めたら目が離せなくなった。
シュウと同じで、俺もアニメに偏見を持ってたんだと思う。」




え…マジ??
シュウさんだけじゃなく、兄さんまでもがアニメのことを認めてくれた。
そう思ったら、私の心はさらに激しく揺さぶられて、涙が止まらなくなった。



 「おい、どうしたんだよ。」

 兄さんが戸惑ったような顔で私を見てる。



 「ごべんださい。
わ、私…嬉しくて……」

 正直言って、アニメファンだってこと、引け目に思ってた。
 私もいい年なのに、一番の趣味がアニメ…
そんな自分がどこか恥ずかしくもあった。



だから、シュウさんや兄さんみたいなエリートが、今日のアニメに感動したって言ってくれたことは、なんか自分でも驚くくらいに嬉しかったんだ。



 「……また、みんなで見に行こうな。」

シュウさんのかけてくれた優しい言葉にうなずきながら、私は喜びを噛み締めていた。
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