幼馴染みの不良と優等生

ジャム

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怪しい行動

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「・・・」

最近ヒロちゃんの行動が・・・怪しい・・・
夜中にこっそり家を抜け出して帰ってきたと思ったら真っ先にシャワーを浴びる・・・
夜、誘っても

獅子丸『悪い・・・疲れてる・・・』

って言って相手をしてくれない
最初は勉強で忙しくしてると思ってたけど、夜中にコソコソと・・・
もしかして・・・浮気・・・?
でも、ヒロちゃんに限って・・・
でも、性欲が強いヒロちゃんがもう三週間僕とやってない・・・
どう考えても怪しい・・・

「・・・」

獅子丸「どうしたんだよ。険しい顔して」

僕たちは夕飯を食べていた

「別に・・・」

獅子丸「食べないと子供に影響するからちゃんと食えよ?」

「わかってるよ・・・」

そして夜・・・
僕が寝たことを確認するとこっそりベッドから抜け出し支度をして家を出て行った

「・・・」

浮気・・・なのかな・・・
問い詰める勇気はない
でも、このまま黙っているのも・・・辛い・・・
確かに、お腹に子供がいるからそういう行為は控えるのはわかるよ
でも・・・だからって・・・

「・・・」

僕は泣きそうになる
お腹もこれから大きくなっていく
子供を産んでも一人で育てられる気はしない・・・

「・・・どうしたらいいんだろう・・・」

聞けばいいだけの話だけど・・・

獅子丸『ほかに好きな奴ができた』

なんて言われたら・・・

「生きて行けないよ・・・」

僕は枕に顔を埋めて泣くのを堪えた
頭の中は「浮気」という単語でいっぱいになる・・・

「・・・ほかの可能性も・・・考えてみよう・・・」

浮気以外・・・
もしかしたら他の不良グループに入った・・・とか?
だから、夜こっそり抜け出す・・・のかな?
でも、抜け出すのは2時間くらい・・・
そんな短時間でなにをするのかな・・・

「・・・」

考えがまとまらない・・・
そもそも浮気とか不良グループに入ったって言うのも僕の憶測でしかない
なんの根拠もない・・・

「・・・やっぱりちゃんと聞くべきかな・・・」

もし浮気なら・・・今後どうしたいのか話し合わないといけないし・・・
不良グループに入ったなら・・・どうしたらいいんだろう・・・

「・・・情緒不安定・・・だな・・・」

多分、妊娠してるから変な考えばかりして悪い方に考えるんだ
妊娠したら情緒不安定になるって聞いたことあるし
きっとそうだよね
ヒロちゃんに限って・・・・

「・・・ないって言いきれない・・・」

不良だったわけだし・・・
今は真面目に学校に通ってるし、タバコもやめたし・・・
でも・・・

「僕・・・ヒロちゃんを信じてないのかな・・・」

誰かに相談したい
でも、こんな相談誰にしたらいいんだろう・・・

「・・・」

一人だけ・・・相談しても大丈夫そうな人がいるけど・・・

「・・・明日・・・相談しに行こうかな・・・」

そして僕は寝た
案の定ヒロちゃんは2時間後くらいに帰宅してシャワーを浴びて何事もなかったかのように僕に腕枕をして寝た・・・

・・・次の日・・・
僕は喫茶店「シシマル」に来た

獅子丸祖父「いらっしゃい!」

「こんにちわ」

獅子丸祖父「ん?元気ないね?どうしたんだい?」

「実は・・・」

僕は最近のヒロちゃんのことを話した

「って感じで・・・こんなことヒロちゃんのおじいちゃんに話すのはどうかと思ったんですが・・・」

獅子丸祖父「フフフw気にしなくていいよw仕事柄よく愚痴を聞くからw」

「・・・」

獅子丸祖父「う~ん・・・このままもう少し待ってて見てくれないかな?」

「え・・・」

獅子丸祖父「博昭は君のこと大好きなのは変わらないよ?だから浮気は絶対にありえない」

「じゃあ・・・」

獅子丸祖父「不良に戻ったわけでもないよw」

「・・・」

獅子丸祖父「まぁ、本人からそのうち言ってくると思うよ?w」

「そう・・・ですか?」

獅子丸祖父「うんw博昭は浮気ができるほど器用なやつじゃないw春斗くんを裏切るような事をする奴でもないwそれは俺が保証するよw」

「・・・わかりました・・・」

獅子丸祖父「心配させてすまないね・・・お詫びにサービスするよw」

「・・・ありがとうございます」

そして僕は家に帰った
僕はそろそろ通信に切り替える
ヒロちゃんと一緒に登校することもなくなる・・・
今まで離れることがあまりなかったから余計に不安なのだろうか・・・?

「・・・待とう・・・きっといつか話してくれる」

僕は悪い方に考えすぎだ
きっとヒロちゃんにはヒロちゃんなりになにかやってるんだろう
いつか言ってくれる時が来るまで待とう

「よし!じゃあ、ご飯の支度でもしようかな!」

今日はヒロちゃんの好物でも作ってあげようかな!


・・・獅子丸視点・・・
「もう・・・いいか?」

祖父「ああ。いいよ」

「いきなり来やがって・・・びっくりするじゃねぇか・・・」

祖父「心配かけてるお前が悪いw」

「これは・・・まだ秘密にしておきたいんだよ」

祖父「はぁ・・・浮気を疑ってたぞ?」

「はぁ!?俺は浮気なんてしてねぇよ!?」

祖父「知ってるよwだからそう言っといたw」

「・・・そろそろ話さないと子供にも影響でそうだな・・・」

祖父「そうだな・・・もう潮時だろうw全部話せw」

「ああ・・・帰ったら話すよ」

祖父「そもそもなんで秘密にしておく必要がある?」

「なんとなく・・・恥ずかしい・・・」

祖父「恥ずかしいってwまぁいいけどなw」

「・・・」

祖父「隠し事を悪いこととは言わないが、心配かけるようなことはするなよ?」

「ああ・・・わかってる。悪いな。じいちゃんにまで迷惑かけて」

祖父「気にするなwじいちゃんは孫には甘い生き物だからw」

俺は夕方に家に帰った
家では春斗が笑顔で出迎えてくれた
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