漁師に恋をして

ジャム

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本編

新商品を求めて

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新商品のコロッケを求めて三日・・・
放課後ダッシュで向かうがいつも売り切れ・・・

徹「おじさん!今日は!」

おじさん「すまないな・・・」

徹「またか~・・・」

「すごい人気なんだねw」

徹「食えないと余計気になる!!」

おじさん「多く作ってるんだが、すぐ無くなるんだよ・・・」

徹「また明日来てみるか・・・」

「そうだね・・・」

おじさん「すまないな・・・明日はもっと多く作るからな!」

そして僕達は家路についた

徹「くそ~また食い損ねた!」

「相当おいしいんだね~」

徹「学校抜け出して買いに行くか?」

「それはダメでしょう・・・」

徹「だよな~・・・明日も走るぞ!」

「う、うんw」

そして家に着き徹は帰って行った

「さて・・・今日はハンバーグでも作ろうかな」

僕はハンバーグを作りあとは焼くだけの状態にして宿題を始めた

「・・・」

僕は宿題を終え時計を見た

「23時・・・遅いな・・・」

今日はおっちゃんの帰りが遅い・・・
少し心配だな・・・
24時を過ぎ1時になった

「さすがに遅すぎる・・・」

僕は懐中電灯を手に取り家を出ようとした
その時扉が開いた

おっちゃん「ただい・・・ん?どうしたんだ?」

「おっちゃん・・・?」

おっちゃん「ん?どこか行くのか?こんな遅くに?」

「・・・っ!」

僕はおっちゃんに抱き着いて泣いた

おっちゃん「!?どうして泣くんだ!?」

「心配したんだよ!」

おっちゃん「・・・そうか・・・ごめんな?」

「なんで、こんなに、遅かったの?」

おっちゃん「思った以上に大量でなw荷下ろしに時間かかっちまったんだよw」

「・・・」

おっちゃん「心配かけてごめんな?」

「・・・」

おっちゃん「遥斗?」

「・・・ばか・・・」

おっちゃん「・・・ごめん・・・」

「おっちゃんになにかあったのかと思った・・・怖かった・・・」

おっちゃん「ごめんな・・・もう少し早く帰ってくる予定だったんだ・・・」

「うぅ・・・」

おっちゃん「時々こういうことがあるんだよ・・・だから・・・心配しなくていいんだぞ?」

「・・・」

おっちゃん「・・・心配されるのは嬉しいけど・・・」

「もう・・・いいよ・・・」

おっちゃん「え?」

「無事だったんだから・・・もういいよw」

おっちゃん「・・・すまないな・・・」

そういうと僕にキスをしてきた

おっちゃん「俺はお前を置いていったりしない。だから心配するな」

「・・・それは・・・無理だよ」

おっちゃん「・・・そうだよな・・・まぁ、そのうち慣れるだろうw」

「・・・」

おっちゃん「俺、腹減ったんだけど・・・なにかある?」

「・・・ハンバーグあるよ」

おっちゃん「迷惑じゃないなら・・・」

「フフフw僕も食べてないから作るよw」

そして僕はハンバーグを焼いた

おっちゃん「大きいの作って欲しいなw」

「わかったw大きいのねw」

そしてご飯を食べながら今日の話をした

おっちゃん「コロッケ屋の新商品がね・・・」

「うん・・・かなりおいしいらしくて・・・でも、なかなか買えないんだよ・・・毎日学校が終わってすぐに向かうんだけど・・・」

おっちゃん「それは気になるな」

「うん。徹も食べたいって言ってるし・・・僕も気になるんだよね・・・八百屋のおばちゃんの話だとよだれが止まらないらしいよ?」

おっちゃん「それは・・・俺も食いたい・・・」

「明日、もしあったら買ってくるね?」

おっちゃん「あまり期待はできないだろうなw」

「そうだねw」

おっちゃん「でも、遥斗の作るご飯もうまいから、俺はこれでも満足だぞ?」

「ありがとうw・・・そういえばおっちゃんは今までどんなの食べてたの?」

おっちゃん「お惣菜とか獲った魚を捌いたりして食べてたよ?」

「自炊してたんだw」

おっちゃん「自炊ってほどではないがなw」

そしてご飯の後片付けをしてお風呂に入った
今日はもう遅いからやらなかった
そしてベッドに二人で入りすぐに眠りについた

・・・次の日の放課後・・・
徹「急げ!!!」

「うん!!」

僕と徹は全力でコロッケ屋に向かった

徹「遥斗!!もっと早く!」

「これが、限界、だよ・・・」

徹は獣人で運動神経がいい
僕は人間で運動神経は普通・・・
走ったら徹が早いに決まっている

「さ、先に、行って、いいよ・・・」

徹「いいのか?」

「間に合わなかったら・・・あれだし・・・」

徹「わかった!先に行って買っとく!」

そういうと徹は猛スピードで走って行った
この三日間走ったが徹は僕に合わせてくれてたんだな・・・

「はぁ・・・はぁ・・・」

僕は少し遅れてコロッケ屋に着いた
そこにはしょんぼりした徹がこちらに歩いてきていた

(あ、売り切れだったんだ・・・)

「売り切れだった?」

徹「うん・・・少し前に大量に買って行った人がいたらしい・・・」

「あら・・・それは仕方ないね・・・」

徹「クソ~・・・30個も買うか?!」

「え!?30個も買って行ったの!?」

徹「うん・・・」

「それは・・・」

僕達は無言になった

徹「そういえば、おじさんにお前のこと聞かれた」

「え?僕?なんで?」

徹「知らない。でも、なんかニコニコしてたぞ?」

「う~ん?なんだろう?」

徹「いつも一緒なのにいなかったから気になったんじゃないのか?」

「そうかもねw・・・帰ろうか・・・」

そして僕たちは家路についた

徹「悔しいな・・・」

「まぁ・・・仕方ないよw」

徹「食いたかった!!」

「まぁw落ち着いてwうち寄って行く?クッキーあるしw」

徹「寄る!クッキー食べる!」

「はいはいw」

そして家に着いた

「ただいま~」

徹「お邪魔しま~す」

おっちゃん「おう!おかえり~」

そこにはおっちゃんがいた

「あれ?お仕事は?」

おっちゃん「今日は早めに切り上げたw少し海が荒かったしw」

「そうなんだwお疲れ様w」

おっちゃん「おう!それとお土産あるぞ?w」

そう言われ僕はキッチンに向かった

「これ!」

おっちゃん「フっフっフっwコロッケ屋の新商品だ!」

徹「マジで!?」

おっちゃん「学校帰りじゃ買えないかもって思ってな!30個も買っちまったw」

徹「30個買ったのはおっちゃんだったのかよ・・・」

おっちゃん「ん?」

「おっちゃんが30個買わなければ買えたんだよ・・・」

おっちゃん「そ、そうなのか?」

徹「クソ~」

おっちゃん「30個あるし坊主も一緒に食おう?」

徹「いいの?」

おっちゃん「ああ!いいぞ!」

徹「やった~」

そして三人でコロッケを食べた

徹「ん~~~!!!うまい!!!」

「ん!おいしい!」

おっちゃん「お!これは・・・うまいな・・・よく売れるわけだw」

こんなにおいしかったら売れるよねw
徹は次々とコロッケを食べて行く
おっちゃんもw
僕は3個でお腹いっぱいになってしまった

おっちゃん「じゃがいもを変えたのか・・・いや、肉か?」

徹「作り方を変えたんじゃない?」

おっちゃん「いや、それだけじゃここまでおいしくなるはずがない・・・」

「フフフw」

おっちゃん「ん?どうした?」

「二人とも評論家みたいw」

『ハハハ』

三人で大笑いをした
そして徹は帰って行った
コロッケをお土産に持たせたら喜んで帰って行った

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