並木道での出会い

ジャム

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風が涼しい日

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「涼しいな~快晴快晴♪」

僕は今会社に向かっていた
いつも通る並木道を歩いている
今は春、桜も舞っている

「今日はいいことがありそう♪」

そんなことを想いながら歩いていた
その時

「うわっ!」

強い風が吹いた
僕は目を瞑った
そして

「あ!」

僕のハンカチが飛ばされてしまった
僕はハンカチを追いかけた
そして

「あ・・・」

熊獣人がハンカチを拾ってくれた

熊「どうぞ・・・!?」

「あ、ありがとうございます!」

僕は熊獣人が握っているハンカチを手に取ったが放してくれなかった

「あ、あの・・・」

熊「あ、いえ、すみません」

そういいハンカチを放してくれた
僕は頭を下げてもう一度お礼を言ってその場を離れようとした

熊「あの!」

その声に驚き振り向き

「は、はい?」

熊「あの・・・その・・・今日は天気がいいですね!」

「そ、そうですね!なにかいいことがありそうですね!では、会社がありますので!」

そういい僕は会社に向かって歩き出した
ちょっと不思議に思ったが気にせず会社に向かった

・・・熊沢視点・・・
「いいことがありそう・・・か・・・確かにいいことあったな」

俺は心臓が撃ち抜かれたぐらいの衝撃を受けた

「これが・・・運命の出会い・・・か」

先輩の言っていた通りだ

先輩『出会ったら心臓を撃ち抜かれるぐらいの衝撃があるぞ!』

「その通りだったな」

俺はたまたまこの公園に散歩に来ていた
そして綺麗な並木通りがあったから歩いていた
そしたら・・・

「・・・人間って案外多いんだな・・・」

俺の高校の友達にも人間の友達がいる
今は先輩と結婚して子供も二人いる
その人間はオメガだ
だから色々なことがあった・・・

「まさか、俺の相手も人間とはな・・・」

嫌な気はしない
でも、まさか男が相手だとは思わなかった
今までロクに恋愛して来なかったことを少し後悔した
どうアプローチしていいかわからなかった
だから咄嗟に天気の話をしてしまった

「あの笑顔・・・可愛かったな・・・」

先輩もあいつにいつもこんなことを想っているんだろうな・・・
正直羨ましいと思っていた
恋人ができて、すぐ結婚して・・・
でも、俺はきっとそう言うのとは無縁だと思ってた
でも、違った。
この時が来るまでは。
俺は空を見ながら

「さて・・・どうアプローチしようかな・・・」

またここにくれば会えるだろうか?
会社が・・・って言ってたからまた通るはずだ
その時また話しかけよう
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