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兄弟喧嘩とカリスマ
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トト「おりゃぁぁぁぁ!!」
「おらぁぁぁぁぁ!!」
刃と刃がぶつかり合う音が響く
トト「お前のお優しいご主人様がなにか言ってたぞ?それにいいのか?一人にして?」
「ハルトはお前が思っているほど弱くない」
何を言ってたかまでは・・・わからない
「他人の心配より自分の心配をするんだな!」
トト「それはテメェだ!!」
大剣が俺の頭目掛けて振り下ろされる
「っ!!」
それを避けたが・・・
ポタ・・・ポタ・・・
頭から顔を伝い血が地面に落ちる
すべてを避けることはできなかったみたいだ
トト「チッ!うまいこと避けやがって」
「フッ。お前はもう少し自分を見た方がいいぞ?」
トト「ん?・・・っ!?」
トトの足元は凍り付いていた
攻撃を避けるときに咄嗟に氷魔法で足元を凍らせたのだ
トト「魔法ってやつは・・・本当に厄介だな。王が欲しがる理由がわかるよ」
氷を砕き武器を構えるトト
トト「俺も魔法使いたいな」
「簡単に扱えると思うなよ」
トト「訓練・・・でもあるのか?まぁいい。いずれ王からいただけるだろう。それより、続きをしようぜ?」
そして俺たちの戦いはエスカレートしていく
トトが大剣で切りかかってくる
俺はそれを避ける
剣で防ぐのは無謀だ
だが、トトの剣術は見事なまでに洗礼されている
大ぶりの大剣を軽々と扱っている
まるで自分の腕のように・・・
トト「ハハハ!どうしたんだ?動きが鈍ってきてるぞ?」
「はぁはぁはぁ・・・」
どのくらい経っただろうか・・・
トトの攻撃を避けつつ剣術や魔法で攻撃をする
だが、剣はトトの鎧を貫けない
魔法は大剣で薙ぎ払われる
勝ち目が・・・見えない
勝てる気がしない
トト「こんなに弱いから任務を失敗するんだよ。俺がやっていたら絶対に成功してたはずだ」
「それはどうだろうな」
傷だらけの身体に鞭を打ち立ち上がる
「お前もきっと失敗してたはずだ」
トト「いや。成功してた。間違いない。俺は兄さんみたいに情けなんてかけないからな」
「情けで俺がハルトを殺せなかったと思ってるのか?」
トト「それ以外ないだろう。あ、あとは兄さんの弱さだな!」
「確かに俺は弱い。赤子一人殺せないんだからな。でも、それでよかったんだ。俺は・・・後悔はしてない」
トト「・・・はぁ・・・それが兄さんの弱さなんだよ。他人に情けをかけてどうする?何になるというんだ」
「お前にはわからないだろうな。あの時、俺は・・・感じたんだ」
トト「?なにを?」
「未来をだ」
トト「・・・は?」
「俺は赤子のハルトに刃を向けた。でも、ハルトは俺を見て微笑んだんだ」
トト「・・・」
「その笑顔は俺の真っ黒に染まった心を晴らしてくれた。俺は救われたんだ。そして・・・この子に殺されることが償いになると思った」
トト「でも、結局は償ってないじゃん?」
「ああ。ハルトのご厚意でおれは生かされてる。ハルトのために生きている」
トト「そんな生活、俺は御免だな」
「お前は俺より酷い生き方をしてるからな」
トト「・・・どういう意味だ?」
「お前は感情を捨てまるで機械のように生きている。なんの目的もなくな」
トト「・・・」
「羨ましいんだろう?俺が」
トト「だまれ・・・」
「幸せに生きてて羨ましいんだろう?」
トト「うるさい・・・」
「好きな人と過ごして生きてる俺が羨ましいんだろう?」
トト「黙れ!!うるさい!!」
トトは叫ぶ
その声は静まり返った港町に響く
「羨ましいから妬んでるんだろう?」
トト「ああ!そうだよ!お前が憎い!妬ましい!なんで父さんと母さんが辛い思いをして死んだのにお前は幸せになってるんだよ!!なんで惨めな思いをして泥水をすすって俺はここまで這い上がったのに・・・お前はなんで苦労もしないでその地位を手に入れたんだ!!不公平だろう!!なんで俺だけがこんな苦しまないといけないんだよ!」
「トト・・・」
トト「ふざけるな!!俺は!!俺はなんで・・・こんな苦しいのに・・・」
トトは胸を押さえ涙を流している
トト「酷いよ・・・兄さんだけ・・・俺も幸せになりたいよ・・・」
???「幸せになれますよ」
声が聞こえ振り向くと、騎兵団を連れたハルトがいた
トト「お前・・・。おい!なぜそいつが生きてるんだ!!」
騎兵団「それが・・・」
トト「殺せ!!命令だ!」
ハルト「無駄です。彼らは今は僕の支配下にあります」
トト「どういう・・・ことだ?」
ハルト「契約です。僕の配下にはいる代わりに未来を約束しました」
トト「未来・・・だと?」
ハルト「はい。彼らに幸せな未来を僕は約束しました。彼らは僕に忠誠を誓いました」
トト「・・・このクソガキ・・・」
ハルト「次はあなたです」
ハルトはトトに近づく
トト「ち、近づくな!!」
トトは大剣の刃先をハルトに向ける
その刃先は震えていた
ハルト「僕の配下に入ってください」
トト「こ、断る!俺は王にのみ従う!」
ハルト「その”王”はあなたを大切にしていますか?」
トト「し、している!俺をこの地位にしてくださった!俺を・・・認めて・・・」
そこまで言うとトトは口を閉じた
ハルト「イシュリット国王はあなたを認めてはいません。あなたを利用しているだけです」
トト「そ、そんなことない!王はおっしゃってくれた!『お前だけが頼りだ』って!俺は認められたんだ!!」
ハルト「その言葉を信じるんですか?」
トト「あ、当たり前だ!!」
ハルト「なら、僕を切りイシュリット国王に献上してみてください」
「!?なにを言ってるんだ!!」
ハルト「あなたはイシュリット国王を信じているんですよね?なら、命令に従い僕を殺してください」
トト「・・・」
ハルトはトトの構える大剣の刃先に触れる距離にいる
トトは刃先をハルトの頬に当てる
頬から血が流れるが表情一つ変えないハルト
トト「・・・お前は・・・なぜそんな約束ができるんだ?」
ハルト「”王族は民の幸せのために存在する”。そう教えられて生きてきました。もちろんその”民”には兵士のみんなも含まれてます」
トト「・・・」
ハルト「僕は王位を継ぎレムリック国王になります。そしてこの世に生きる人みんなを幸せにしたいと思っています」
トト「この世の・・・みんな?」
ハルト「はい。約束します。僕はあなたを裏切らない。あなたを幸せのある未来に導きます。だから、僕の配下に加わってください」
トト「・・・」
トトは涙を流している
トト「信じて・・・いいのか?」
ハルト「はい!」
ハルトは自信にあふれた笑顔を向ける
トト「うぅ・・・うっ・・・お前が・・・その未来を創るというなら・・・俺は待ってやっても・・・いい・・・」
ハルト「約束します!必ず創ります!だから今は僕に従ってください」
トト「ああ・・・ああ・・・。従ってやる。幸せの未来があるなら・・・お前の下僕にでもなんでもなってやる」
ハルト「あなたは下僕ではないですよ。僕の大切な民です!」
トト「お前・・・フフッ!兄さんが言っていた意味がわかったよ」
「トト・・・」
トト「このトト・ブルルク!これよりあなた様の配下に加わります!この命、あなた様に差し上げます!」
そういい膝を折る
騎兵団たちも膝を折りハルトに頭を下げる
トト「これよりあなた様の命令に従います。ご指示を!」
「ハルト・・・お前って奴は・・・」
ハルトのカリスマ性・・・と言うのだろうか
この弟を説得するとは・・・
ハルト「ロト。ケガ治すね!」
そういい手をかざしてきた
俺のケガはみるみる治っていった
トト「俺たちは今後なにをすればいいんだ?」
ハルト「それは・・・」
俺たちは作戦をトトと騎兵団に話した
トト「なるほど。だから逃げないで俺の周りに居たのか・・・」
「ああ。そういうことで鎧をもらいたいんだが・・・」
トト「・・・なら、俺がお前達を連れて行ってやるよ」
ハルト・俺「え!?」
トト「今、王・・・イシュリット国王はレムリック王国に居る。玉座でご満悦らしいぞ」
ハルト「そうなんだ・・・」
トト「ああ。で、俺がお前達を連れてレムリック王国に行く。少なくとも、疑われる可能性は低いはずだ」
「でも、仮死薬は一つしかないんだ」
トト「それは飲まないとダメなのか?」
ハルト「イシュリット国王の目を欺くにはこれがいいと思うんだよね」
トト「・・・じゃあ、ハルト殿下が飲んで死んだふりをして兄さんは捕まればいいんだよ」
「俺が捕まる?」
トト「主を失って絶望してあっさり捕まえることができたって言えば簡単だろう」
「そううまくいくか?」
トト「少なくとも警備兵には通用するはずだ。イシュリット国王は・・・どうだろうな」
ハルト「・・・それでいこう!きっとうまくいく!最悪、イシュリット国王の前まで行ければいい!」
トト「なら決まりだな!」
「結構は夜にしよう。その方が闇に紛れられて都合がいい」
そして、俺たちは夜まで身体を休めることにした・・・
「おらぁぁぁぁぁ!!」
刃と刃がぶつかり合う音が響く
トト「お前のお優しいご主人様がなにか言ってたぞ?それにいいのか?一人にして?」
「ハルトはお前が思っているほど弱くない」
何を言ってたかまでは・・・わからない
「他人の心配より自分の心配をするんだな!」
トト「それはテメェだ!!」
大剣が俺の頭目掛けて振り下ろされる
「っ!!」
それを避けたが・・・
ポタ・・・ポタ・・・
頭から顔を伝い血が地面に落ちる
すべてを避けることはできなかったみたいだ
トト「チッ!うまいこと避けやがって」
「フッ。お前はもう少し自分を見た方がいいぞ?」
トト「ん?・・・っ!?」
トトの足元は凍り付いていた
攻撃を避けるときに咄嗟に氷魔法で足元を凍らせたのだ
トト「魔法ってやつは・・・本当に厄介だな。王が欲しがる理由がわかるよ」
氷を砕き武器を構えるトト
トト「俺も魔法使いたいな」
「簡単に扱えると思うなよ」
トト「訓練・・・でもあるのか?まぁいい。いずれ王からいただけるだろう。それより、続きをしようぜ?」
そして俺たちの戦いはエスカレートしていく
トトが大剣で切りかかってくる
俺はそれを避ける
剣で防ぐのは無謀だ
だが、トトの剣術は見事なまでに洗礼されている
大ぶりの大剣を軽々と扱っている
まるで自分の腕のように・・・
トト「ハハハ!どうしたんだ?動きが鈍ってきてるぞ?」
「はぁはぁはぁ・・・」
どのくらい経っただろうか・・・
トトの攻撃を避けつつ剣術や魔法で攻撃をする
だが、剣はトトの鎧を貫けない
魔法は大剣で薙ぎ払われる
勝ち目が・・・見えない
勝てる気がしない
トト「こんなに弱いから任務を失敗するんだよ。俺がやっていたら絶対に成功してたはずだ」
「それはどうだろうな」
傷だらけの身体に鞭を打ち立ち上がる
「お前もきっと失敗してたはずだ」
トト「いや。成功してた。間違いない。俺は兄さんみたいに情けなんてかけないからな」
「情けで俺がハルトを殺せなかったと思ってるのか?」
トト「それ以外ないだろう。あ、あとは兄さんの弱さだな!」
「確かに俺は弱い。赤子一人殺せないんだからな。でも、それでよかったんだ。俺は・・・後悔はしてない」
トト「・・・はぁ・・・それが兄さんの弱さなんだよ。他人に情けをかけてどうする?何になるというんだ」
「お前にはわからないだろうな。あの時、俺は・・・感じたんだ」
トト「?なにを?」
「未来をだ」
トト「・・・は?」
「俺は赤子のハルトに刃を向けた。でも、ハルトは俺を見て微笑んだんだ」
トト「・・・」
「その笑顔は俺の真っ黒に染まった心を晴らしてくれた。俺は救われたんだ。そして・・・この子に殺されることが償いになると思った」
トト「でも、結局は償ってないじゃん?」
「ああ。ハルトのご厚意でおれは生かされてる。ハルトのために生きている」
トト「そんな生活、俺は御免だな」
「お前は俺より酷い生き方をしてるからな」
トト「・・・どういう意味だ?」
「お前は感情を捨てまるで機械のように生きている。なんの目的もなくな」
トト「・・・」
「羨ましいんだろう?俺が」
トト「だまれ・・・」
「幸せに生きてて羨ましいんだろう?」
トト「うるさい・・・」
「好きな人と過ごして生きてる俺が羨ましいんだろう?」
トト「黙れ!!うるさい!!」
トトは叫ぶ
その声は静まり返った港町に響く
「羨ましいから妬んでるんだろう?」
トト「ああ!そうだよ!お前が憎い!妬ましい!なんで父さんと母さんが辛い思いをして死んだのにお前は幸せになってるんだよ!!なんで惨めな思いをして泥水をすすって俺はここまで這い上がったのに・・・お前はなんで苦労もしないでその地位を手に入れたんだ!!不公平だろう!!なんで俺だけがこんな苦しまないといけないんだよ!」
「トト・・・」
トト「ふざけるな!!俺は!!俺はなんで・・・こんな苦しいのに・・・」
トトは胸を押さえ涙を流している
トト「酷いよ・・・兄さんだけ・・・俺も幸せになりたいよ・・・」
???「幸せになれますよ」
声が聞こえ振り向くと、騎兵団を連れたハルトがいた
トト「お前・・・。おい!なぜそいつが生きてるんだ!!」
騎兵団「それが・・・」
トト「殺せ!!命令だ!」
ハルト「無駄です。彼らは今は僕の支配下にあります」
トト「どういう・・・ことだ?」
ハルト「契約です。僕の配下にはいる代わりに未来を約束しました」
トト「未来・・・だと?」
ハルト「はい。彼らに幸せな未来を僕は約束しました。彼らは僕に忠誠を誓いました」
トト「・・・このクソガキ・・・」
ハルト「次はあなたです」
ハルトはトトに近づく
トト「ち、近づくな!!」
トトは大剣の刃先をハルトに向ける
その刃先は震えていた
ハルト「僕の配下に入ってください」
トト「こ、断る!俺は王にのみ従う!」
ハルト「その”王”はあなたを大切にしていますか?」
トト「し、している!俺をこの地位にしてくださった!俺を・・・認めて・・・」
そこまで言うとトトは口を閉じた
ハルト「イシュリット国王はあなたを認めてはいません。あなたを利用しているだけです」
トト「そ、そんなことない!王はおっしゃってくれた!『お前だけが頼りだ』って!俺は認められたんだ!!」
ハルト「その言葉を信じるんですか?」
トト「あ、当たり前だ!!」
ハルト「なら、僕を切りイシュリット国王に献上してみてください」
「!?なにを言ってるんだ!!」
ハルト「あなたはイシュリット国王を信じているんですよね?なら、命令に従い僕を殺してください」
トト「・・・」
ハルトはトトの構える大剣の刃先に触れる距離にいる
トトは刃先をハルトの頬に当てる
頬から血が流れるが表情一つ変えないハルト
トト「・・・お前は・・・なぜそんな約束ができるんだ?」
ハルト「”王族は民の幸せのために存在する”。そう教えられて生きてきました。もちろんその”民”には兵士のみんなも含まれてます」
トト「・・・」
ハルト「僕は王位を継ぎレムリック国王になります。そしてこの世に生きる人みんなを幸せにしたいと思っています」
トト「この世の・・・みんな?」
ハルト「はい。約束します。僕はあなたを裏切らない。あなたを幸せのある未来に導きます。だから、僕の配下に加わってください」
トト「・・・」
トトは涙を流している
トト「信じて・・・いいのか?」
ハルト「はい!」
ハルトは自信にあふれた笑顔を向ける
トト「うぅ・・・うっ・・・お前が・・・その未来を創るというなら・・・俺は待ってやっても・・・いい・・・」
ハルト「約束します!必ず創ります!だから今は僕に従ってください」
トト「ああ・・・ああ・・・。従ってやる。幸せの未来があるなら・・・お前の下僕にでもなんでもなってやる」
ハルト「あなたは下僕ではないですよ。僕の大切な民です!」
トト「お前・・・フフッ!兄さんが言っていた意味がわかったよ」
「トト・・・」
トト「このトト・ブルルク!これよりあなた様の配下に加わります!この命、あなた様に差し上げます!」
そういい膝を折る
騎兵団たちも膝を折りハルトに頭を下げる
トト「これよりあなた様の命令に従います。ご指示を!」
「ハルト・・・お前って奴は・・・」
ハルトのカリスマ性・・・と言うのだろうか
この弟を説得するとは・・・
ハルト「ロト。ケガ治すね!」
そういい手をかざしてきた
俺のケガはみるみる治っていった
トト「俺たちは今後なにをすればいいんだ?」
ハルト「それは・・・」
俺たちは作戦をトトと騎兵団に話した
トト「なるほど。だから逃げないで俺の周りに居たのか・・・」
「ああ。そういうことで鎧をもらいたいんだが・・・」
トト「・・・なら、俺がお前達を連れて行ってやるよ」
ハルト・俺「え!?」
トト「今、王・・・イシュリット国王はレムリック王国に居る。玉座でご満悦らしいぞ」
ハルト「そうなんだ・・・」
トト「ああ。で、俺がお前達を連れてレムリック王国に行く。少なくとも、疑われる可能性は低いはずだ」
「でも、仮死薬は一つしかないんだ」
トト「それは飲まないとダメなのか?」
ハルト「イシュリット国王の目を欺くにはこれがいいと思うんだよね」
トト「・・・じゃあ、ハルト殿下が飲んで死んだふりをして兄さんは捕まればいいんだよ」
「俺が捕まる?」
トト「主を失って絶望してあっさり捕まえることができたって言えば簡単だろう」
「そううまくいくか?」
トト「少なくとも警備兵には通用するはずだ。イシュリット国王は・・・どうだろうな」
ハルト「・・・それでいこう!きっとうまくいく!最悪、イシュリット国王の前まで行ければいい!」
トト「なら決まりだな!」
「結構は夜にしよう。その方が闇に紛れられて都合がいい」
そして、俺たちは夜まで身体を休めることにした・・・
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