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戦争
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次の日
伝令「伝令です!」
僕は謁見の間の玉座に座ってきた
伝令「陛下の率いる部隊がイシュリット軍と交戦!」
「!父上の状況は!?」
伝令「今のところ我々の優勢です!しかし、イシュリット軍は新型兵器を使用して抵抗をしております!」
家臣「新型兵器・・・」
「いったいどんな兵器なんだろう・・・」
伝令「偵察兵によりますと長距離からのエネルギーの弾を飛ばしてくるという情報です!」
家臣「長距離から!?」
「父上の結界なら防ぐこともできるだろうけど・・・」
その時見張り兵が慌てて広場に入ってきた
見張り兵「で、殿下!大変です!」
「どうしたの?」
見張り兵「北側からイシュリット軍が侵攻してきました!」
家臣「なんだと!?」
「数は!?」
見張り兵「わかりませんが、500は超えていると思われます!」
家臣「くそ!南は囮か!」
「よく考えればそうだよね・・・本陣を落とすのが一番なんだから・・・」
家臣「殿下!ご指示を!」
「・・・」
ロト「殿下?」
「このお城に残っている戦力は?」
家臣「兵士が1000、その中でも精鋭は100程かと・・・」
「父上、これを見越してそれだけの兵士を残して行ったんだ・・・」
父上は頭がいいな
こうなることも予測していた
だから僕にこの城を任せたんだ・・・
「あなたは父上にこのことを!」
伝令「は!」
「兵士500を北門に配備!東門、西門にも100ずつ配備を!」
家臣「残り300は?」
「残り150は城下町に配備!残り150は民の誘導を!」
家臣「誘導と言われましてもどこへ?」
「この城の地下に避難を!」
家臣「ですが、地下だといざとなったとき逃げられませんぞ!」
「地下なら地上への抜け道があるから大丈夫!それに僕だって黙ってここに座ってるつもりはない!」
そういうと僕は立ちあがった
そして深呼吸をして
「ハルト・レムリックとして命じる!民を速やかに避難させたのち戦闘態勢に!!」
『はっ!』
僕はそのままある場所へ向かった
そこは
ロト「ここは・・・?」
「ここは王族しか入ってはいけない場所なの」
ロト「俺が入っていいのか?」
「ロトは僕の護衛だからいいんだよ」
そして僕はその場に両ひざをついた
「ここは『祈りの間』。レムリック王国を守る結界を張ることができる神聖な場所なんだよ」
そして僕は両手を繋ぎ祈った
「ロト」
ロト「はい」
「祈りをしている間、僕は無防備になる。守りは任せたよ?」
ロト「でも結界って・・・」
「攻撃から守ることと兵器を侵入させないことはできるけど、人は入れるんだよ。結界っていっても僕一人じゃ万能な結界を張るのは無理だからね」
ロト「だから兵士を配備したのか・・・」
「うん・・・配備に問題がなければいいんだけどね」
そして僕は祈った
王国を囲むように結界が張られていく
ロト「すごい・・・」
「僕の魔力が続く限りは外部からの攻撃は防げる。でも、入ってきた敵の排除は難しいかな・・・」
ロト「それは兵士たちを信じよう」
そして戦争は始まった
結界に向かってエネルギーの弾が撃たれる
結界に当たり轟音が王国中に響く
「外に居て、伝令が来たら僕に教えて」
ロト「了解!」
そしてロトは外にでた
僕はひたすら祈り続けた
攻撃はますます激化していく
結界はそう簡単に破ることはできないが、侵入までは防げない
(・・・侵入してきた・・・)
結界の中のことは僕は手に取るようにわかる
外では戦闘が始まっている・・・
僕は祈ることで手一杯・・・
(ん?)
敵兵の何人かが民に向かって行っている!
「ロト!」
ロト「どうした!」
「今すぐ地下入り口に向かって!民が危ない!」
ロト「でも、ここの守りが・・・」
「早く!!」
ロト「・・・わかった。すぐ戻る!」
そういうとロトは走って地下入り口に向かった
僕は周りの状況を確認した
避難誘導にまわした兵士が戦っているが苦戦しているみたいだ
(間に合って・・・)
そしてロトが何とか間に合った
ロトは敵を魔法と剣術で倒していく
あらかた敵兵を片付けたロトはこちらに向かってきている
僕は地下への扉を封印した
(これで敵は地下には行けない)
避難誘導の兵士たちも扉が封印されたことを確認して城下町の兵士たちのところに向かっている
城内ではジィヤたちが戦闘準備をしている
ジィヤ達にはあまり期待できないけど・・・
ロト「ハルト!無事か!」
「無事だよ!ありがとう!」
ロトは安心したようで安堵の息を漏らす
このままではいつまでも結界を張り続けないといけない
「・・・ロト」
ロト「どうした?」
「敵の兵器についての情報ってある?」
ロト「・・・俺が見た感じ充電には1分はかかるらしい。そして横についてる装置が弱点だと思う・・・」
「ロトなら壊せる?」
ロト「近づくことさえできれば・・・」
「・・・わかった・・・じゃあ、その道を作るから破壊をお願い!」
『城を守りし英霊たちよ・・・汝の役目を果たせ!我が城の剣となり盾となれ!』
呪文を唱えると城のあちこちに光の人型の精霊が現れた
そして精霊は敵兵を次々倒していく
ロト「これは・・・」
「お城の力を少し借りたの。これで兵器までたどりつけるはず」
ロト「・・・わかった。行ってくる!」
「ロト・・・死なないでよ?」
ロト「殿下のご命令には逆らいません!必ず戻ります!」
そういうと窓から外に飛び降り兵器の場所に向かって行った
結界から出たロトを僕は追うことはできない
(頼んだよ・・・ロト・・・)
「うっ!」
胸が・・・痛い・・・
結界を張りながら精霊を呼び出すのは身体に負担が大きい・・・
でも、ここで倒れるわけには行かない・・・
ロトが戻って来るまでは!
僕はひたすら祈り続けた・・・
伝令「伝令です!」
僕は謁見の間の玉座に座ってきた
伝令「陛下の率いる部隊がイシュリット軍と交戦!」
「!父上の状況は!?」
伝令「今のところ我々の優勢です!しかし、イシュリット軍は新型兵器を使用して抵抗をしております!」
家臣「新型兵器・・・」
「いったいどんな兵器なんだろう・・・」
伝令「偵察兵によりますと長距離からのエネルギーの弾を飛ばしてくるという情報です!」
家臣「長距離から!?」
「父上の結界なら防ぐこともできるだろうけど・・・」
その時見張り兵が慌てて広場に入ってきた
見張り兵「で、殿下!大変です!」
「どうしたの?」
見張り兵「北側からイシュリット軍が侵攻してきました!」
家臣「なんだと!?」
「数は!?」
見張り兵「わかりませんが、500は超えていると思われます!」
家臣「くそ!南は囮か!」
「よく考えればそうだよね・・・本陣を落とすのが一番なんだから・・・」
家臣「殿下!ご指示を!」
「・・・」
ロト「殿下?」
「このお城に残っている戦力は?」
家臣「兵士が1000、その中でも精鋭は100程かと・・・」
「父上、これを見越してそれだけの兵士を残して行ったんだ・・・」
父上は頭がいいな
こうなることも予測していた
だから僕にこの城を任せたんだ・・・
「あなたは父上にこのことを!」
伝令「は!」
「兵士500を北門に配備!東門、西門にも100ずつ配備を!」
家臣「残り300は?」
「残り150は城下町に配備!残り150は民の誘導を!」
家臣「誘導と言われましてもどこへ?」
「この城の地下に避難を!」
家臣「ですが、地下だといざとなったとき逃げられませんぞ!」
「地下なら地上への抜け道があるから大丈夫!それに僕だって黙ってここに座ってるつもりはない!」
そういうと僕は立ちあがった
そして深呼吸をして
「ハルト・レムリックとして命じる!民を速やかに避難させたのち戦闘態勢に!!」
『はっ!』
僕はそのままある場所へ向かった
そこは
ロト「ここは・・・?」
「ここは王族しか入ってはいけない場所なの」
ロト「俺が入っていいのか?」
「ロトは僕の護衛だからいいんだよ」
そして僕はその場に両ひざをついた
「ここは『祈りの間』。レムリック王国を守る結界を張ることができる神聖な場所なんだよ」
そして僕は両手を繋ぎ祈った
「ロト」
ロト「はい」
「祈りをしている間、僕は無防備になる。守りは任せたよ?」
ロト「でも結界って・・・」
「攻撃から守ることと兵器を侵入させないことはできるけど、人は入れるんだよ。結界っていっても僕一人じゃ万能な結界を張るのは無理だからね」
ロト「だから兵士を配備したのか・・・」
「うん・・・配備に問題がなければいいんだけどね」
そして僕は祈った
王国を囲むように結界が張られていく
ロト「すごい・・・」
「僕の魔力が続く限りは外部からの攻撃は防げる。でも、入ってきた敵の排除は難しいかな・・・」
ロト「それは兵士たちを信じよう」
そして戦争は始まった
結界に向かってエネルギーの弾が撃たれる
結界に当たり轟音が王国中に響く
「外に居て、伝令が来たら僕に教えて」
ロト「了解!」
そしてロトは外にでた
僕はひたすら祈り続けた
攻撃はますます激化していく
結界はそう簡単に破ることはできないが、侵入までは防げない
(・・・侵入してきた・・・)
結界の中のことは僕は手に取るようにわかる
外では戦闘が始まっている・・・
僕は祈ることで手一杯・・・
(ん?)
敵兵の何人かが民に向かって行っている!
「ロト!」
ロト「どうした!」
「今すぐ地下入り口に向かって!民が危ない!」
ロト「でも、ここの守りが・・・」
「早く!!」
ロト「・・・わかった。すぐ戻る!」
そういうとロトは走って地下入り口に向かった
僕は周りの状況を確認した
避難誘導にまわした兵士が戦っているが苦戦しているみたいだ
(間に合って・・・)
そしてロトが何とか間に合った
ロトは敵を魔法と剣術で倒していく
あらかた敵兵を片付けたロトはこちらに向かってきている
僕は地下への扉を封印した
(これで敵は地下には行けない)
避難誘導の兵士たちも扉が封印されたことを確認して城下町の兵士たちのところに向かっている
城内ではジィヤたちが戦闘準備をしている
ジィヤ達にはあまり期待できないけど・・・
ロト「ハルト!無事か!」
「無事だよ!ありがとう!」
ロトは安心したようで安堵の息を漏らす
このままではいつまでも結界を張り続けないといけない
「・・・ロト」
ロト「どうした?」
「敵の兵器についての情報ってある?」
ロト「・・・俺が見た感じ充電には1分はかかるらしい。そして横についてる装置が弱点だと思う・・・」
「ロトなら壊せる?」
ロト「近づくことさえできれば・・・」
「・・・わかった・・・じゃあ、その道を作るから破壊をお願い!」
『城を守りし英霊たちよ・・・汝の役目を果たせ!我が城の剣となり盾となれ!』
呪文を唱えると城のあちこちに光の人型の精霊が現れた
そして精霊は敵兵を次々倒していく
ロト「これは・・・」
「お城の力を少し借りたの。これで兵器までたどりつけるはず」
ロト「・・・わかった。行ってくる!」
「ロト・・・死なないでよ?」
ロト「殿下のご命令には逆らいません!必ず戻ります!」
そういうと窓から外に飛び降り兵器の場所に向かって行った
結界から出たロトを僕は追うことはできない
(頼んだよ・・・ロト・・・)
「うっ!」
胸が・・・痛い・・・
結界を張りながら精霊を呼び出すのは身体に負担が大きい・・・
でも、ここで倒れるわけには行かない・・・
ロトが戻って来るまでは!
僕はひたすら祈り続けた・・・
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