サバイバルの恋

本編

番外編・相曽の二週間

「いててて・・・まさか観測者にやられるとは・・・」

俺は片腕をワイバーンオブサーバーに食いちぎられて逃げ出した

「こんな話聞いてないんですが・・・」

主任『私も予想外だったよ・・・大丈夫かい？』

「片腕がない経験はそうあることではないですから貴重な体験ですが・・・さすがに・・・」

俺は端末で主任と話していた

主任『・・・一旦こっちに戻ってきますか？』

そうしたほうがいいのだろうけど・・・

「いや、いいです」

主任『でも、それだと君が辛いでしょう？』

「いいんです。俺は・・・プレイヤーを殺してきた・・・その報いと思ってこの状態で生きてみます」

主任『それは試みでやっただけであって・・・』

「それでも殺したことには変わりません・・・」

主任『責任・・・感じないわけないよね・・・』

俺は・・・罪悪感に襲われていた
みんなの命を奪ってしまったことを・・・
それが『仕事』でも、やっぱり・・・

「まぁ、生きられるとしてもせいぜい一週間くらいだと思いますし、このまま死ぬまで続けます」

主任『すまない・・・』

「いいんですよw」

そういい俺は通信を切った

「・・・さて・・・手当てをして・・・普通に生きてみますか」

俺は片手で繊維を摘み、傷口を何とか縛った

「いてて・・・みんなの痛みに比べたら・・・こんなの・・・」

そして俺は普通に『プレイヤー』と同じようにサバイバルをした
俺の予想とは裏腹に二週間も生き延びた
そして・・・
俺は現実に戻った・・・