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熊井「もう熱はないのか?」
「はい。もう身体も楽になりました」
熊井「そうか!」
あれから三日がたった
僕の熱も下がり普通に動けるようになった
でも、ケガはまだ完治していないから、あまり動いたりすると傷口が開くかもしれない
熊井さんはそれが心配らしくて僕に行動の制限をしてきた
左腕はできるだけ動かさないこと。
包帯の交換などを一人でしないこと。
水浴びは熊井さんが同行すること。
どこか出かけるなら熊井さんが同行すること。
最後の方はなんで『熊井さん』限定なのかわからないけど・・・
「あの、小屋を建てて欲しいんですが・・・」
犬井「小屋?なんで?」
「ドードーを飼育したいなって思いまして」
獅子丸「ドードー?最初にあった鳥、だよね?」
「はい。ドードーは飼育にもいいんですよ。卵も定期的に産んでくれますし」
犬井「なるほど。じゃあ、あそこらへんに建てようか」
獅子丸「そうだね。水も近いしいいんじゃないか?」
「放牧もしたいので、少し広めにお願いします」
犬井「わかった!任せてね!」
「わがままですみません・・・」
犬井「いいんだよ!生活に必要なことなんだから!でも、柵を作り終わってからになっちゃうけど・・・」
「それは構いません。今の僕はあまり遠出できないので」
獅子丸「遠出すると熊井がうるさそうだからな・・・」
「心配してのことですからw」
でも、最近すごい心配性というか、過保護って感じがする・・・
悪い気はしないからいいんだけど・・・
・・・夜・・・
熊井「一ノ瀬、水浴びいこう」
「はい」
僕は二日くらい前から熊井さんと一緒に水浴びをしている
理由は僕一人では左手が使えないから背中とかが洗えないためだ
でも、獅子丸さんや犬井さんが代わりにって言うと全力で断るのが不思議なんだよね・・・
熊井「包帯外すぞ」
そういい包帯を外してくれた
そして水に入る
水の流れている場所で入るのがルールになっている
汚しちゃあれだし・・・
女性が先でそのあと男性って順番だ
大体は二人で入る
一人で入ってなにかあったら大変だからだ
「いっ!」
まだ傷に滲みる
それは仕方ないけど
痛いのは慣れない・・・
熊井「背中向けろ」
「はい・・・」
言われる前から向けてます・・・
見られるのも見るのも恥ずかしい・・・
熊井「・・・」
「・・・」
熊井さんは無言で僕の背中を洗ってくれている
「・・・石鹸とかあるといいんですけどね」
熊井「そうだな・・・猫里か豹方に聞けばなにか作ってくれるかもな」
「明日聞いてみます」
熊井「ああ」
「歯磨き粉とかも欲しいですね」
熊井「そうだな。歯ブラシも欲しいな」
「繊維で洗うのってちょっと大変ですからね」
熊井「そうだな」
「・・・」
熊井「・・・」
話題が・・・続かない・・・
そして
熊井「背中は終わり」
「ありがとうございます」
少しの間が空いて
「っ!」
いきなり熊井さんが後ろから抱きしめてきた
「ど、どうしたんですか?」
熊井「少しだけ・・・」
そういうとしばらく抱き締めてきた
たまには甘えたいのだろう・・・
頼られるのは嬉しい
いや、熊井さんに頼られるのが嬉しい・・・のかな?
よくわからない・・・
熊井「ちょっと・・・」
と言い僕の前に来た
「え?」
そして
ピトッ
僕の鼻に熊井さんの鼻がくっついた
「???」
熊井「・・・」
「あの・・・」
熊井「・・・すまない」
「これってどういう意味なんですか?」
熊井「・・・出よう」
「え、あ、はい・・・」
そういうと僕たちは湖から出た
そしてテントに帰って寝た
僕はなぜ鼻を付けられたのか考えた
意味が分からないから理由もわからない
熊井「一ノ瀬、寝たか?」
「いえ、起きてます」
熊井「すまない。変なことして」
「あの、変なことなんですか?」
熊井「・・・」
「・・・」
熊井「寝よう」
「・・・はい」
そして僕たちは寝た
なんか今日の熊井さんは変だな・・・
・・・次の日・・・
朝起きたら熊井さんが居なかった
僕はテントを出て周りを見渡したがいない
「どこにいったんだろう・・・」
獅子丸「あ、一ノ瀬くん。おはよう!」
「おはようございます。あの、熊井さんを見てないですか?」
獅子丸「熊井?まだ寝てるんじゃないのかい?」
「起きたらいなかったんです」
獅子丸「う~ん・・・端末を確認しよう」
僕と獅子丸さんは端末でマップを確認した
離れた場所にいるみたいだ
獅子丸「あいつ・・・なんであんなところに居るんだ?」
「なにか探してるんでしょうか?」
獅子丸「かもな。ひとまず、食事にしよう」
そういうと僕と獅子丸さんは焚火に向かった
猫里「おはよう。ケガは?」
「痛いですがよくなってます。助かりました」
豹方「ならよかった!そういえば、熊井さんは?」
獅子丸「少し遠いところに行ってるみたいなんだ」
犬井「大丈夫なんですか?」
獅子丸「あいつがそう簡単にやられることはないと思うが・・・」
「心配ですね・・・」
犬井「ここら辺はまだ散策してないですからね・・・」
獅子丸「・・・食事をしたら探しに行ってみるよ」
といいみんなで食事をしていた
「そういえば、猫里さんと豹方さんにご相談があるんですが」
豹方「ん?なに~?」
「石鹸と歯磨き粉って作れないですか?」
猫里「作れるけど・・・」
豹方「やっぱり臭い気になっちゃうよね~」
「そうですね。あるといいなって昨日、熊井さんと水浴びしてるときに話してたんです」
獅子丸「へ~。熊井がね~」
猫里「じゃあ、試しに作ってみようかな。欲しいと思ってたし」
「よろしくお願いします」
そして食事が終わったころ
獅子丸「まだいるよ・・・」
と端末を開いて呟く獅子丸さん
「熊井さんですか?」
獅子丸「ああ。どうしたんだろう・・・」
「・・・」
犬井「心配ですね・・・食事もしないで・・・」
豹方「なにかあったのかな?」
獅子丸「いや、たぶん、それはないと思うが・・・」
一人で何してるんだろう・・・
熊井さんがいないと・・・すごく不安・・・
なんでだろう・・・
そういえば・・・
「獣人が鼻と鼻を合わせるのってどんな意味があるんですか?」
「「「!?」」」
みんなが驚いた顔をしている
なにか変なこと聞いたのかな?
獅子丸「どうして聞くんだい?」
「え、昨日、熊井さんにされたので・・・聞いたんですが答えてくれなかったので・・・」
豹方「あら~」
猫里「香織!」
犬井「え~と・・・意味は・・・その・・・」
獅子丸「・・・意味を聞く前に聞きたいことがあるんだけどいいかな?」
「え、はい」
獅子丸「君は熊井をどう思っているのかな?」
「どうって・・・?」
獅子丸「う~ん・・・君にとって熊井ってどんな存在なんだい?」
「・・・」
どういう存在・・・
いつも僕のことを考えてくれている人
頼りになる人
一緒に居ると安心する人
そんな人・・・
でも、それだけじゃない気がする・・・
「・・・わからない・・・」
獅子丸「じゃあ、もし熊井が君の前から消えたらどう思う?」
「!!嫌です!!あ・・・」
獅子丸「その気持ちってなんだと思う?」
「・・・好き・・・なのかな・・・?」
獅子丸「熊井は君に鼻を付けた。それは君が好きだってことだよ」
「!!」
獅子丸「今、どう感じた?」
「・・・嬉しいのと恥ずかしい・・・です」
獅子丸「じゃあ、その気持ちを伝えてあげないとね?」
「・・・」
獅子丸「きっと今ここに居ないのは、君が昨日の鼻キスを気づかなかったからだと思うよ」
「・・・僕のせいなんですね・・・」
獅子丸「いや、そういうわけではないよ。熊井は不器用だからこういう方法でしか気持ちを伝えられないんだよ。きっと鼻キスがあいつの今できる精一杯の愛情表現なんだと思う。ホント、もう少しはっきり言えばいいのにな・・・」
「・・・」
獅子丸「君は熊井のこと、好きかい?」
「・・・はい・・・」
獅子丸「じゃあ、その気持ち、しっかり伝えてきな!あのバカに」
「でも、僕が行っても・・・」
獅子丸「・・・ほら!」
と僕の背中を押した
獅子丸「一ノ瀬くん以外が行っても意味がないと思うから。行ってやってよ」
「・・・はい」
そして僕はマップを頼りに熊井さんのところに向かった・・・
「はい。もう身体も楽になりました」
熊井「そうか!」
あれから三日がたった
僕の熱も下がり普通に動けるようになった
でも、ケガはまだ完治していないから、あまり動いたりすると傷口が開くかもしれない
熊井さんはそれが心配らしくて僕に行動の制限をしてきた
左腕はできるだけ動かさないこと。
包帯の交換などを一人でしないこと。
水浴びは熊井さんが同行すること。
どこか出かけるなら熊井さんが同行すること。
最後の方はなんで『熊井さん』限定なのかわからないけど・・・
「あの、小屋を建てて欲しいんですが・・・」
犬井「小屋?なんで?」
「ドードーを飼育したいなって思いまして」
獅子丸「ドードー?最初にあった鳥、だよね?」
「はい。ドードーは飼育にもいいんですよ。卵も定期的に産んでくれますし」
犬井「なるほど。じゃあ、あそこらへんに建てようか」
獅子丸「そうだね。水も近いしいいんじゃないか?」
「放牧もしたいので、少し広めにお願いします」
犬井「わかった!任せてね!」
「わがままですみません・・・」
犬井「いいんだよ!生活に必要なことなんだから!でも、柵を作り終わってからになっちゃうけど・・・」
「それは構いません。今の僕はあまり遠出できないので」
獅子丸「遠出すると熊井がうるさそうだからな・・・」
「心配してのことですからw」
でも、最近すごい心配性というか、過保護って感じがする・・・
悪い気はしないからいいんだけど・・・
・・・夜・・・
熊井「一ノ瀬、水浴びいこう」
「はい」
僕は二日くらい前から熊井さんと一緒に水浴びをしている
理由は僕一人では左手が使えないから背中とかが洗えないためだ
でも、獅子丸さんや犬井さんが代わりにって言うと全力で断るのが不思議なんだよね・・・
熊井「包帯外すぞ」
そういい包帯を外してくれた
そして水に入る
水の流れている場所で入るのがルールになっている
汚しちゃあれだし・・・
女性が先でそのあと男性って順番だ
大体は二人で入る
一人で入ってなにかあったら大変だからだ
「いっ!」
まだ傷に滲みる
それは仕方ないけど
痛いのは慣れない・・・
熊井「背中向けろ」
「はい・・・」
言われる前から向けてます・・・
見られるのも見るのも恥ずかしい・・・
熊井「・・・」
「・・・」
熊井さんは無言で僕の背中を洗ってくれている
「・・・石鹸とかあるといいんですけどね」
熊井「そうだな・・・猫里か豹方に聞けばなにか作ってくれるかもな」
「明日聞いてみます」
熊井「ああ」
「歯磨き粉とかも欲しいですね」
熊井「そうだな。歯ブラシも欲しいな」
「繊維で洗うのってちょっと大変ですからね」
熊井「そうだな」
「・・・」
熊井「・・・」
話題が・・・続かない・・・
そして
熊井「背中は終わり」
「ありがとうございます」
少しの間が空いて
「っ!」
いきなり熊井さんが後ろから抱きしめてきた
「ど、どうしたんですか?」
熊井「少しだけ・・・」
そういうとしばらく抱き締めてきた
たまには甘えたいのだろう・・・
頼られるのは嬉しい
いや、熊井さんに頼られるのが嬉しい・・・のかな?
よくわからない・・・
熊井「ちょっと・・・」
と言い僕の前に来た
「え?」
そして
ピトッ
僕の鼻に熊井さんの鼻がくっついた
「???」
熊井「・・・」
「あの・・・」
熊井「・・・すまない」
「これってどういう意味なんですか?」
熊井「・・・出よう」
「え、あ、はい・・・」
そういうと僕たちは湖から出た
そしてテントに帰って寝た
僕はなぜ鼻を付けられたのか考えた
意味が分からないから理由もわからない
熊井「一ノ瀬、寝たか?」
「いえ、起きてます」
熊井「すまない。変なことして」
「あの、変なことなんですか?」
熊井「・・・」
「・・・」
熊井「寝よう」
「・・・はい」
そして僕たちは寝た
なんか今日の熊井さんは変だな・・・
・・・次の日・・・
朝起きたら熊井さんが居なかった
僕はテントを出て周りを見渡したがいない
「どこにいったんだろう・・・」
獅子丸「あ、一ノ瀬くん。おはよう!」
「おはようございます。あの、熊井さんを見てないですか?」
獅子丸「熊井?まだ寝てるんじゃないのかい?」
「起きたらいなかったんです」
獅子丸「う~ん・・・端末を確認しよう」
僕と獅子丸さんは端末でマップを確認した
離れた場所にいるみたいだ
獅子丸「あいつ・・・なんであんなところに居るんだ?」
「なにか探してるんでしょうか?」
獅子丸「かもな。ひとまず、食事にしよう」
そういうと僕と獅子丸さんは焚火に向かった
猫里「おはよう。ケガは?」
「痛いですがよくなってます。助かりました」
豹方「ならよかった!そういえば、熊井さんは?」
獅子丸「少し遠いところに行ってるみたいなんだ」
犬井「大丈夫なんですか?」
獅子丸「あいつがそう簡単にやられることはないと思うが・・・」
「心配ですね・・・」
犬井「ここら辺はまだ散策してないですからね・・・」
獅子丸「・・・食事をしたら探しに行ってみるよ」
といいみんなで食事をしていた
「そういえば、猫里さんと豹方さんにご相談があるんですが」
豹方「ん?なに~?」
「石鹸と歯磨き粉って作れないですか?」
猫里「作れるけど・・・」
豹方「やっぱり臭い気になっちゃうよね~」
「そうですね。あるといいなって昨日、熊井さんと水浴びしてるときに話してたんです」
獅子丸「へ~。熊井がね~」
猫里「じゃあ、試しに作ってみようかな。欲しいと思ってたし」
「よろしくお願いします」
そして食事が終わったころ
獅子丸「まだいるよ・・・」
と端末を開いて呟く獅子丸さん
「熊井さんですか?」
獅子丸「ああ。どうしたんだろう・・・」
「・・・」
犬井「心配ですね・・・食事もしないで・・・」
豹方「なにかあったのかな?」
獅子丸「いや、たぶん、それはないと思うが・・・」
一人で何してるんだろう・・・
熊井さんがいないと・・・すごく不安・・・
なんでだろう・・・
そういえば・・・
「獣人が鼻と鼻を合わせるのってどんな意味があるんですか?」
「「「!?」」」
みんなが驚いた顔をしている
なにか変なこと聞いたのかな?
獅子丸「どうして聞くんだい?」
「え、昨日、熊井さんにされたので・・・聞いたんですが答えてくれなかったので・・・」
豹方「あら~」
猫里「香織!」
犬井「え~と・・・意味は・・・その・・・」
獅子丸「・・・意味を聞く前に聞きたいことがあるんだけどいいかな?」
「え、はい」
獅子丸「君は熊井をどう思っているのかな?」
「どうって・・・?」
獅子丸「う~ん・・・君にとって熊井ってどんな存在なんだい?」
「・・・」
どういう存在・・・
いつも僕のことを考えてくれている人
頼りになる人
一緒に居ると安心する人
そんな人・・・
でも、それだけじゃない気がする・・・
「・・・わからない・・・」
獅子丸「じゃあ、もし熊井が君の前から消えたらどう思う?」
「!!嫌です!!あ・・・」
獅子丸「その気持ちってなんだと思う?」
「・・・好き・・・なのかな・・・?」
獅子丸「熊井は君に鼻を付けた。それは君が好きだってことだよ」
「!!」
獅子丸「今、どう感じた?」
「・・・嬉しいのと恥ずかしい・・・です」
獅子丸「じゃあ、その気持ちを伝えてあげないとね?」
「・・・」
獅子丸「きっと今ここに居ないのは、君が昨日の鼻キスを気づかなかったからだと思うよ」
「・・・僕のせいなんですね・・・」
獅子丸「いや、そういうわけではないよ。熊井は不器用だからこういう方法でしか気持ちを伝えられないんだよ。きっと鼻キスがあいつの今できる精一杯の愛情表現なんだと思う。ホント、もう少しはっきり言えばいいのにな・・・」
「・・・」
獅子丸「君は熊井のこと、好きかい?」
「・・・はい・・・」
獅子丸「じゃあ、その気持ち、しっかり伝えてきな!あのバカに」
「でも、僕が行っても・・・」
獅子丸「・・・ほら!」
と僕の背中を押した
獅子丸「一ノ瀬くん以外が行っても意味がないと思うから。行ってやってよ」
「・・・はい」
そして僕はマップを頼りに熊井さんのところに向かった・・・
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