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本編
新たな学園長
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亀「どうじゃろう」
猫「う~ん・・・悪くない・・・でもな・・・若すぎないか?」
宇佐野「・・・」
僕は三人の話し合いを遠目で見ていた
亀「若ければそれだけ掟には忠実であろう」
猫「その結果、今回に繋がったんだろう・・・」
亀「確かにのう・・・では、こっちはどうじゃ?」
そう言うと今度は少しご年配の人の映像が出てきた
猫「いいんじゃないか?大人しそうだし」
亀「そうじゃのう。じゃが、しっかり掟を守ってくれるのかのう・・・」
猫「お前が選んだんだろうが・・・」
亀「正確には『適正者』を選んだにすぎぬ」
猫「お前はどうなんだよ」
宇佐野「僕ですか?」
猫「ああ、さっきから何も話さねぇけど」
宇佐野「誰を見ても同じに見えます・・・それに・・・この人達が私欲に走ると思ってしまいます」
亀「まぁ・・・そうじゃな・・・人はそういう生き物じゃ」
猫「だからっていつまでも決めないわけにはいかねぇだろう」
三人は意見が分かれているみたいだ
「・・・」
僕は自分の手を見た
消えたり現れたりしている
候補が決まった時点で僕は消え始めるんだ・・・
宇佐野「・・・もっと新しい候補は?」
亀「適正者はこれしか・・・」
宇佐野「そもそも・・・その・・・適正者って・・・どうやってわかるんですか?」
亀「それはわしの力じゃ」
宇佐野「なら最初から学園長を選べないんですか?」
亀「わしの力も万能ではない・・・だから話し合いが必要なのじゃ」
宇佐野「・・・このまま決まらなければいいのに・・・」
猫「なんだと!?」
そういうと宇佐野の胸倉を掴んで持ち上げた
猫「それがどういうことかわかって言ってるのか!!」
宇佐野「・・・」
亀「やめんか・・・」
猫「テメェはただ主さまと離れたくないからそう思うんだろう!!」
「・・・」
宇佐野「・・・そうですよ・・・このまま決まらなければ・・・」
猫「テメェ!!!」
亀「やめんか!!」
猫「チッ!」
手を放し宇佐野は床に座り込む
宇佐野「うぅ・・・」
宇佐野は泣いていた
亀「宇佐野よ・・・我ら守護者は選ばないとならん・・・それが別れになることであっても・・・」
猫「・・・」
「・・・」
宇佐野「嫌だよ・・・嫌だ・・・」
猫「ああ!!ピーピー泣くな!!自分だけが辛いと思ってるのか!!」
宇佐野「うぅ・・・」
猫「俺だって辛いんだ!!俺だって・・・」
そう言うと猫獣人は涙を流した
猫「俺だって・・・主さまと・・・離れるのは・・・辛いんだ・・・」
「守護の猫・・・」
猫「でも・・・決めないと・・・俺たちの・・・役目だ・・・」
宇佐野「・・・そう・・・ですよね・・・役目・・・ですからね・・・」
そして話し合いがまた始まった
何度も何度も話し合い、候補が二人に絞られた
亀「どっちにするか・・・」
猫「どっちも変わらないと思うが・・・」
宇佐野「・・・」
亀「・・・わしはこっちがいいと思うがのう・・・」
猫「俺はこっちがまともそうだが・・・」
意見が分かれた
亀「これは・・・宇佐野に決定権があるみたいじゃのう・・・」
宇佐野「・・・」
猫「・・・」
宇佐野が決めた方が学園長になるみたいだ
猫「・・・決めろ」
宇佐野「・・・」
猫「・・・お前が決めるんだ」
宇佐野「・・・」
猫「・・・」
「宇佐野・・・」
宇佐野「・・・こっち・・・で・・・」
宇佐野は選んだ
猫「じゃあ、そいつだな・・・」
亀「じゃな。では、接触して学園長に・・・」
そして解散することになった
「宇佐野・・・」
宇佐野「・・・」
「・・・」
宇佐野「もう・・・眠るの?」
「まだ・・・かな」
宇佐野「あとどのくらい?」
「あと・・・一日・・・かな・・・」
宇佐野「・・・それまで・・・一緒に居たい・・・」
「うん・・・いいよ」
そして僕と宇佐野は屋上に向かった
外はもう夕方で夕日がきれいだった
「綺麗だね~海が赤いよw」
宇佐野「うん・・・そうだね」
「・・・」
宇佐野「なんで・・・学園を作ったの?」
「なんで気になるの?」
宇佐野「なんとなく・・・」
「そうだね・・・昔はここら辺って土地も痩せてて人々も貧しかったんだよ」
宇佐野「・・・」
「僕はそんな中育ったんだけど・・・僕、この土地が好きだったんだ」
宇佐野「・・・」
「失うには惜しい土地だと思ってた・・・でも、学校は隣町に行かないとない。だから学園を建てることにしたんだ。みんながこの土地から離れなくても大人になれるように・・・」
宇佐野「・・・」
「そしてやっと・・・やっと築いたのに・・・震災が起きた・・・僕の好きな人達もお互いに争っていた・・・生徒も・・・教師も・・・みんな・・・」
宇佐野「それが・・・200年前・・・」
「そう・・・あとはこの間、話した通りだよ・・・」
宇佐野「・・・なんで守護神になったの?」
「それは礎が僕から作られたから・・・」
宇佐野「自分でなりたかったわけじゃないの?」
「そうだね・・・なりたかったわけではないよ・・・でも、後悔してないし、よかったと思ってるよ」
宇佐野「・・・」
「・・・」
宇佐野は僕の隣に来てくっ付いて来た
「・・・」
宇佐野「うぅ・・・」
僕は・・・宇佐野を抱き締めた・・・
猫「う~ん・・・悪くない・・・でもな・・・若すぎないか?」
宇佐野「・・・」
僕は三人の話し合いを遠目で見ていた
亀「若ければそれだけ掟には忠実であろう」
猫「その結果、今回に繋がったんだろう・・・」
亀「確かにのう・・・では、こっちはどうじゃ?」
そう言うと今度は少しご年配の人の映像が出てきた
猫「いいんじゃないか?大人しそうだし」
亀「そうじゃのう。じゃが、しっかり掟を守ってくれるのかのう・・・」
猫「お前が選んだんだろうが・・・」
亀「正確には『適正者』を選んだにすぎぬ」
猫「お前はどうなんだよ」
宇佐野「僕ですか?」
猫「ああ、さっきから何も話さねぇけど」
宇佐野「誰を見ても同じに見えます・・・それに・・・この人達が私欲に走ると思ってしまいます」
亀「まぁ・・・そうじゃな・・・人はそういう生き物じゃ」
猫「だからっていつまでも決めないわけにはいかねぇだろう」
三人は意見が分かれているみたいだ
「・・・」
僕は自分の手を見た
消えたり現れたりしている
候補が決まった時点で僕は消え始めるんだ・・・
宇佐野「・・・もっと新しい候補は?」
亀「適正者はこれしか・・・」
宇佐野「そもそも・・・その・・・適正者って・・・どうやってわかるんですか?」
亀「それはわしの力じゃ」
宇佐野「なら最初から学園長を選べないんですか?」
亀「わしの力も万能ではない・・・だから話し合いが必要なのじゃ」
宇佐野「・・・このまま決まらなければいいのに・・・」
猫「なんだと!?」
そういうと宇佐野の胸倉を掴んで持ち上げた
猫「それがどういうことかわかって言ってるのか!!」
宇佐野「・・・」
亀「やめんか・・・」
猫「テメェはただ主さまと離れたくないからそう思うんだろう!!」
「・・・」
宇佐野「・・・そうですよ・・・このまま決まらなければ・・・」
猫「テメェ!!!」
亀「やめんか!!」
猫「チッ!」
手を放し宇佐野は床に座り込む
宇佐野「うぅ・・・」
宇佐野は泣いていた
亀「宇佐野よ・・・我ら守護者は選ばないとならん・・・それが別れになることであっても・・・」
猫「・・・」
「・・・」
宇佐野「嫌だよ・・・嫌だ・・・」
猫「ああ!!ピーピー泣くな!!自分だけが辛いと思ってるのか!!」
宇佐野「うぅ・・・」
猫「俺だって辛いんだ!!俺だって・・・」
そう言うと猫獣人は涙を流した
猫「俺だって・・・主さまと・・・離れるのは・・・辛いんだ・・・」
「守護の猫・・・」
猫「でも・・・決めないと・・・俺たちの・・・役目だ・・・」
宇佐野「・・・そう・・・ですよね・・・役目・・・ですからね・・・」
そして話し合いがまた始まった
何度も何度も話し合い、候補が二人に絞られた
亀「どっちにするか・・・」
猫「どっちも変わらないと思うが・・・」
宇佐野「・・・」
亀「・・・わしはこっちがいいと思うがのう・・・」
猫「俺はこっちがまともそうだが・・・」
意見が分かれた
亀「これは・・・宇佐野に決定権があるみたいじゃのう・・・」
宇佐野「・・・」
猫「・・・」
宇佐野が決めた方が学園長になるみたいだ
猫「・・・決めろ」
宇佐野「・・・」
猫「・・・お前が決めるんだ」
宇佐野「・・・」
猫「・・・」
「宇佐野・・・」
宇佐野「・・・こっち・・・で・・・」
宇佐野は選んだ
猫「じゃあ、そいつだな・・・」
亀「じゃな。では、接触して学園長に・・・」
そして解散することになった
「宇佐野・・・」
宇佐野「・・・」
「・・・」
宇佐野「もう・・・眠るの?」
「まだ・・・かな」
宇佐野「あとどのくらい?」
「あと・・・一日・・・かな・・・」
宇佐野「・・・それまで・・・一緒に居たい・・・」
「うん・・・いいよ」
そして僕と宇佐野は屋上に向かった
外はもう夕方で夕日がきれいだった
「綺麗だね~海が赤いよw」
宇佐野「うん・・・そうだね」
「・・・」
宇佐野「なんで・・・学園を作ったの?」
「なんで気になるの?」
宇佐野「なんとなく・・・」
「そうだね・・・昔はここら辺って土地も痩せてて人々も貧しかったんだよ」
宇佐野「・・・」
「僕はそんな中育ったんだけど・・・僕、この土地が好きだったんだ」
宇佐野「・・・」
「失うには惜しい土地だと思ってた・・・でも、学校は隣町に行かないとない。だから学園を建てることにしたんだ。みんながこの土地から離れなくても大人になれるように・・・」
宇佐野「・・・」
「そしてやっと・・・やっと築いたのに・・・震災が起きた・・・僕の好きな人達もお互いに争っていた・・・生徒も・・・教師も・・・みんな・・・」
宇佐野「それが・・・200年前・・・」
「そう・・・あとはこの間、話した通りだよ・・・」
宇佐野「・・・なんで守護神になったの?」
「それは礎が僕から作られたから・・・」
宇佐野「自分でなりたかったわけじゃないの?」
「そうだね・・・なりたかったわけではないよ・・・でも、後悔してないし、よかったと思ってるよ」
宇佐野「・・・」
「・・・」
宇佐野は僕の隣に来てくっ付いて来た
「・・・」
宇佐野「うぅ・・・」
僕は・・・宇佐野を抱き締めた・・・
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