20 / 30
本編
小さな希望
しおりを挟む
・・・宇佐野視点・・・
「僕は・・・どうなったんだ?」
周りを見渡した
そこは真っ暗な空間で僕は浮いていた
「・・・そうか・・・僕・・・伏見を・・・」
僕は伏見の信頼を裏切ってしまった・・・
学園長に簡単に騙されてしまった・・・
もう・・・取返しはつかない・・・
「なんてことを・・・僕は・・・バカだ・・・」
涙を流した
その涙は空中を漂い消えた
僕もこの涙のように消えるんだろう・・・
僕だけじゃない・・・
この土地もすべて・・・
上から色々降ってきた
「これは・・・」
それは人だったり、植物だったり・・・
きっと学園長が礎を使って何かをしているのだろう・・・
「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」
僕はうずくまり泣いた
僕があの時、伏見を信じていれば・・・
もっと頭が良ければ・・・
学園長の言葉を信じなければ・・・
「もう・・・終わりだ・・・何もかも・・・終わりなんだ・・・」
僕が世界を壊した・・・
僕が破滅へ導いた・・・
「・・・僕はどうなるんだろう・・・」
このまま消えるのかな・・・
それともなにかに利用されるのかな・・・
「どちらにしても・・・もういいや・・・」
僕はもう・・・終わったんだ・・・
???「少しは抗おうって思わないの~?」
「!?」
目の前を見たら伏見がいた
伏見「折角まだ生きてるんだからもう少し抗いなよw」
「え・・・なんで・・・」
伏見「まだかろうじて繋がりがあったみたいだねwよかったw」
「繋がり・・・」
伏見「・・・黙ってたことは・・・謝るよ・・・でも、それは君が決断したときに話そうと思ってたから・・・」
「決断?」
伏見「君が守護者になるかどうかの決断」
「・・・僕には無理だよ・・・」
伏見「なんでそう思うの?」
「だって・・・あの猫獣人みたいに強くないし・・・」
伏見「・・・」
「君を裏切ってしまった・・・」
伏見「裏切ったって思ってるの?」
「うん・・・君の言葉を信じないで・・・学園長の言葉を信じてしまった・・・」
伏見「それは仕方ないことだと思うよ?君にとっては魅力的な言葉だったんだから」
「うん・・・でも・・・」
伏見「君はどうしたいの?」
「え・・・」
伏見「君はこれからどうしたい?」
「・・・何とかしたい・・・」
伏見「何とかって?」
「元に・・・君が築いた『青海学園』に戻したい!」
伏見「・・・そのためには学園長を討つための力が必要だよ?」
「僕は・・・強くない・・・でも、伏見を・・・世界を守るためなら・・・頑張るよ!!」
伏見「・・・わかったwじゃあ、僕が君に力をあげるw」
そういうと伏見は両手を出した
手の上には光の玉が浮いていた
伏見「これは『守護者の魂』・・・」
「・・・」
伏見「君がこれを手にすれば守護者の力を手に入れる」
「・・・」
僕は手を伸ばす
伏見「まって・・・」
「え・・・?」
伏見「これを手にしたらもう君は『人』ではない・・・『守護者』としてこの土地に縛られる・・・そして僕のため役目を果たさないといけない・・・それでも・・・手にする?」
「・・・うん・・・僕は・・・それでも力がほしい」
伏見「君の時間も止まってしまうよ?」
「それでも構わない・・・僕は・・・君と一緒にいられるなら」
伏見「・・・そうかw」
そういうとキスをしてきた
最初は驚いたけど、僕はそれを受け入れた
伏見「続きは・・・元に戻ったらね?w」
「え、うんw」
伏見「『お礼』もしないとだし?w」
「!!」
あの時の言葉を思い出し恥ずかしくなる
伏見「さぁ・・・」
「うん・・・」
僕は光に触れた
その光は僕の手から身体に流れ込み溶けて行く
「・・・すごい・・・暖かい・・・」
身体の中から力が湧いてくる
それはまるで僕の中に反抗する獣がいるみたいだ・・・
伏見「僕の目に狂いはなかったw」
「最初からわかってたの?」
伏見「ううん。最初はわからなかったwでも、君の中に抗う力があるのはわかってたから・・・もしかしたらってw」
「抗う・・・力・・・」
伏見「守護者になれる条件・・・なにか知ってる?」
「学園長が言ってた・・・『抗う勇気』だって・・・」
伏見「実はそれだけじゃないんだよ?」
「そうなの?」
伏見「それは『決断する勇気』だよw」
「決断・・・?」
伏見「君は学園を、僕を、守りたいと言ってくれた。それに偽りはないから力を手にできたんだよ」
「そうなんだ・・・」
伏見「それに奴はもう一つ誤解してるw」
「なにを?」
伏見「三人いるはずの守護者が一人欠番なのはいなくなったからじゃない・・・元からいないからだよ」
「え・・・なんで?」
伏見「それは君のために用意された席だからだよw」
「僕の・・・ため・・・」
伏見「そうw守護者には誰でもなれるわけじゃない。資格がある者しかなれない・・・」
「僕にその資格が・・・」
伏見「うん!」
「・・・」
伏見「さぁ・・・逆転劇と行こうか!お前たち!!」
そういうと光の玉が二つ上から降りてきて獣人の姿になった
猫「やっと呼ばれたよ・・・」
亀「やれやれ・・・老人をもう少し労わっておくれ・・・」
「!?」
伏見「これで三人の守護者が揃った!」
猫「何百年かかったんですか・・・」
亀「長生きのしすぎも考え物ですぞ?ホッホッホッホ」
「お二人は・・・ずっと生きて来られたんですか?」
猫「ああ。守護者だからな!」
亀「わしもまだ若いもんには負けぬぞ!」
伏見「奴はかなり力を蓄えてる。油断したらまたやられる」
猫「はい。わかっています」
亀「じゃが、勝算はあるのですかな?」
伏見「ある!三人が力を合わせて奴から礎を引きはがして!そしたら僕がすべての力を解放して奴に食らいついてやる!」
猫「主さまはまた無茶を言いますね・・・」
亀「そうじゃな・・・あれは200年前だったかのう・・・わしら二人に行かせて自分はあとから・・・」
伏見「そんな昔話はいいの!今が大事なの!今が!」
亀「はぁ・・・最近の若者は・・・」
伏見「若者じゃないもん!」
猫「でも、大丈夫ですかい?こいつは力を手にしたばかり・・・ロクに使えないかもしれませんよ?」
「・・・」
伏見「大丈夫!宇佐野の能力は『拘束』だから!」
「拘束?」
伏見「うん!それはぶっつけ本番でやってみよう!」
亀「無茶なことを・・・」
伏見「時間がないの!やるよ!」
そういうと伏見は手を上にかざした
そこには光のゲートが現れた
伏見「行って・・・早く・・・」
亀「老体に鞭を打って頑張るかのう・・・」
猫「ほら!新入り!行くぞ!」
「伏見は!?」
伏見「礎が解放されたら・・・会えるよ・・・」
「・・・わかった・・・待ってて!絶対に取り戻すから!」
そういい僕達は光の中に入った・・・
・・・陽斗視点・・・
「はぁはぁはぁ・・・なんとか行けたね・・・」
僕は闇の中一人でいた
「頼んだよ・・・希望のカケラたち・・・『トライデントガーディアンズ』・・・」
やっと・・・揃った・・・
これで・・・世界は救われる・・・
「こうなることがわかっていたのに・・・未然に防げなかったこと・・・すべて僕が責任を取る・・・」
そういい拳を握る
「宇佐野・・・お前の約束は・・・絶対に守るからね?安心してねw」
そして時が来るのを待った・・・
「僕は・・・どうなったんだ?」
周りを見渡した
そこは真っ暗な空間で僕は浮いていた
「・・・そうか・・・僕・・・伏見を・・・」
僕は伏見の信頼を裏切ってしまった・・・
学園長に簡単に騙されてしまった・・・
もう・・・取返しはつかない・・・
「なんてことを・・・僕は・・・バカだ・・・」
涙を流した
その涙は空中を漂い消えた
僕もこの涙のように消えるんだろう・・・
僕だけじゃない・・・
この土地もすべて・・・
上から色々降ってきた
「これは・・・」
それは人だったり、植物だったり・・・
きっと学園長が礎を使って何かをしているのだろう・・・
「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」
僕はうずくまり泣いた
僕があの時、伏見を信じていれば・・・
もっと頭が良ければ・・・
学園長の言葉を信じなければ・・・
「もう・・・終わりだ・・・何もかも・・・終わりなんだ・・・」
僕が世界を壊した・・・
僕が破滅へ導いた・・・
「・・・僕はどうなるんだろう・・・」
このまま消えるのかな・・・
それともなにかに利用されるのかな・・・
「どちらにしても・・・もういいや・・・」
僕はもう・・・終わったんだ・・・
???「少しは抗おうって思わないの~?」
「!?」
目の前を見たら伏見がいた
伏見「折角まだ生きてるんだからもう少し抗いなよw」
「え・・・なんで・・・」
伏見「まだかろうじて繋がりがあったみたいだねwよかったw」
「繋がり・・・」
伏見「・・・黙ってたことは・・・謝るよ・・・でも、それは君が決断したときに話そうと思ってたから・・・」
「決断?」
伏見「君が守護者になるかどうかの決断」
「・・・僕には無理だよ・・・」
伏見「なんでそう思うの?」
「だって・・・あの猫獣人みたいに強くないし・・・」
伏見「・・・」
「君を裏切ってしまった・・・」
伏見「裏切ったって思ってるの?」
「うん・・・君の言葉を信じないで・・・学園長の言葉を信じてしまった・・・」
伏見「それは仕方ないことだと思うよ?君にとっては魅力的な言葉だったんだから」
「うん・・・でも・・・」
伏見「君はどうしたいの?」
「え・・・」
伏見「君はこれからどうしたい?」
「・・・何とかしたい・・・」
伏見「何とかって?」
「元に・・・君が築いた『青海学園』に戻したい!」
伏見「・・・そのためには学園長を討つための力が必要だよ?」
「僕は・・・強くない・・・でも、伏見を・・・世界を守るためなら・・・頑張るよ!!」
伏見「・・・わかったwじゃあ、僕が君に力をあげるw」
そういうと伏見は両手を出した
手の上には光の玉が浮いていた
伏見「これは『守護者の魂』・・・」
「・・・」
伏見「君がこれを手にすれば守護者の力を手に入れる」
「・・・」
僕は手を伸ばす
伏見「まって・・・」
「え・・・?」
伏見「これを手にしたらもう君は『人』ではない・・・『守護者』としてこの土地に縛られる・・・そして僕のため役目を果たさないといけない・・・それでも・・・手にする?」
「・・・うん・・・僕は・・・それでも力がほしい」
伏見「君の時間も止まってしまうよ?」
「それでも構わない・・・僕は・・・君と一緒にいられるなら」
伏見「・・・そうかw」
そういうとキスをしてきた
最初は驚いたけど、僕はそれを受け入れた
伏見「続きは・・・元に戻ったらね?w」
「え、うんw」
伏見「『お礼』もしないとだし?w」
「!!」
あの時の言葉を思い出し恥ずかしくなる
伏見「さぁ・・・」
「うん・・・」
僕は光に触れた
その光は僕の手から身体に流れ込み溶けて行く
「・・・すごい・・・暖かい・・・」
身体の中から力が湧いてくる
それはまるで僕の中に反抗する獣がいるみたいだ・・・
伏見「僕の目に狂いはなかったw」
「最初からわかってたの?」
伏見「ううん。最初はわからなかったwでも、君の中に抗う力があるのはわかってたから・・・もしかしたらってw」
「抗う・・・力・・・」
伏見「守護者になれる条件・・・なにか知ってる?」
「学園長が言ってた・・・『抗う勇気』だって・・・」
伏見「実はそれだけじゃないんだよ?」
「そうなの?」
伏見「それは『決断する勇気』だよw」
「決断・・・?」
伏見「君は学園を、僕を、守りたいと言ってくれた。それに偽りはないから力を手にできたんだよ」
「そうなんだ・・・」
伏見「それに奴はもう一つ誤解してるw」
「なにを?」
伏見「三人いるはずの守護者が一人欠番なのはいなくなったからじゃない・・・元からいないからだよ」
「え・・・なんで?」
伏見「それは君のために用意された席だからだよw」
「僕の・・・ため・・・」
伏見「そうw守護者には誰でもなれるわけじゃない。資格がある者しかなれない・・・」
「僕にその資格が・・・」
伏見「うん!」
「・・・」
伏見「さぁ・・・逆転劇と行こうか!お前たち!!」
そういうと光の玉が二つ上から降りてきて獣人の姿になった
猫「やっと呼ばれたよ・・・」
亀「やれやれ・・・老人をもう少し労わっておくれ・・・」
「!?」
伏見「これで三人の守護者が揃った!」
猫「何百年かかったんですか・・・」
亀「長生きのしすぎも考え物ですぞ?ホッホッホッホ」
「お二人は・・・ずっと生きて来られたんですか?」
猫「ああ。守護者だからな!」
亀「わしもまだ若いもんには負けぬぞ!」
伏見「奴はかなり力を蓄えてる。油断したらまたやられる」
猫「はい。わかっています」
亀「じゃが、勝算はあるのですかな?」
伏見「ある!三人が力を合わせて奴から礎を引きはがして!そしたら僕がすべての力を解放して奴に食らいついてやる!」
猫「主さまはまた無茶を言いますね・・・」
亀「そうじゃな・・・あれは200年前だったかのう・・・わしら二人に行かせて自分はあとから・・・」
伏見「そんな昔話はいいの!今が大事なの!今が!」
亀「はぁ・・・最近の若者は・・・」
伏見「若者じゃないもん!」
猫「でも、大丈夫ですかい?こいつは力を手にしたばかり・・・ロクに使えないかもしれませんよ?」
「・・・」
伏見「大丈夫!宇佐野の能力は『拘束』だから!」
「拘束?」
伏見「うん!それはぶっつけ本番でやってみよう!」
亀「無茶なことを・・・」
伏見「時間がないの!やるよ!」
そういうと伏見は手を上にかざした
そこには光のゲートが現れた
伏見「行って・・・早く・・・」
亀「老体に鞭を打って頑張るかのう・・・」
猫「ほら!新入り!行くぞ!」
「伏見は!?」
伏見「礎が解放されたら・・・会えるよ・・・」
「・・・わかった・・・待ってて!絶対に取り戻すから!」
そういい僕達は光の中に入った・・・
・・・陽斗視点・・・
「はぁはぁはぁ・・・なんとか行けたね・・・」
僕は闇の中一人でいた
「頼んだよ・・・希望のカケラたち・・・『トライデントガーディアンズ』・・・」
やっと・・・揃った・・・
これで・・・世界は救われる・・・
「こうなることがわかっていたのに・・・未然に防げなかったこと・・・すべて僕が責任を取る・・・」
そういい拳を握る
「宇佐野・・・お前の約束は・・・絶対に守るからね?安心してねw」
そして時が来るのを待った・・・
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
生贄として捧げられたら人外にぐちゃぐちゃにされた
キルキ
BL
生贄になった主人公が、正体不明の何かにめちゃくちゃにされ挙げ句、いっぱい愛してもらう話。こんなタイトルですがハピエンです。
人外✕人間
♡喘ぎな分、いつもより過激です。
以下注意
♡喘ぎ/淫語/直腸責め/快楽墜ち/輪姦/異種姦/複数プレイ/フェラ/二輪挿し/無理矢理要素あり
2024/01/31追記
本作品はキルキのオリジナル小説です。
男の子たちの変態的な日常
M
BL
主人公の男の子が変態的な目に遭ったり、凌辱されたり、攻められたりするお話です。とにかくHな話が読みたい方向け。
※この作品はムーンライトノベルズにも掲載しています。
目覚ましに先輩の声を使ってたらバレた話
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
サッカー部の先輩・ハヤトの声が密かに大好きなミノル。
彼を誘い家に泊まってもらった翌朝、目覚ましが鳴った。
……あ。
音声アラームを先輩の声にしているのがバレた。
しかもボイスレコーダーでこっそり録音していたことも白状することに。
やばい、どうしよう。
【R18】孕まぬΩは皆の玩具【完結】
海林檎
BL
子宮はあるのに卵巣が存在しない。
発情期はあるのに妊娠ができない。
番を作ることさえ叶わない。
そんなΩとして生まれた少年の生活は
荒んだものでした。
親には疎まれ味方なんて居ない。
「子供できないとか発散にはちょうどいいじゃん」
少年達はそう言って玩具にしました。
誰も救えない
誰も救ってくれない
いっそ消えてしまった方が楽だ。
旧校舎の屋上に行った時に出会ったのは
「噂の玩具君だろ?」
陽キャの三年生でした。
受け付けの全裸お兄さんが店主に客の前で公開プレイされる大人の玩具専門店
ミクリ21 (新)
BL
大人の玩具専門店【ラブシモン】を営む執事服の店主レイザーと、受け付けの全裸お兄さんシモンが毎日公開プレイしている話。
えっちな美形男子〇校生が出会い系ではじめてあった男の人に疑似孕ませっくすされて雌墜ちしてしまう回
朝井染両
BL
タイトルのままです。
男子高校生(16)が欲望のまま大学生と偽り、出会い系に登録してそのまま疑似孕ませっくるする話です。
続き御座います。
『ぞくぞく!えっち祭り』という短編集の二番目に載せてありますので、よろしければそちらもどうぞ。
本作はガバガバスター制度をとっております。別作品と同じ名前の登場人物がおりますが、別人としてお楽しみ下さい。
前回は様々な人に読んで頂けて驚きました。稚拙な文ではありますが、感想、次のシチュのリクエストなど頂けると嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる