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本編

終わりの始まり

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獣「宇佐野・・・」

伏見が近づいてくる

「来るな!!」

獣「!?」

「僕を・・・僕を騙したんだな・・・」

獣「違う!!」

「嘘つき・・・もう・・・信じられない・・・」

僕はそういい両親の腕の中に向かった

獣「宇佐野!!!」

もう・・・いい・・・
僕は学園長と・・・世界を浄化する・・・
いじめも・・・犯罪も・・・嘘も・・・なにもない世界に・・・

学園長「フッ!フハハハハハハwバカなガキだ!」

「え・・・?」

学園長「お前が馬鹿で助かったよw」

僕の両親は黒い触手に変わり僕に絡みついて来た

「!?なんで!?」

学園長「死んだ者が生き返るはずがないだろうwそれに浄化するなら礎を動かしたりなどしないwそのままにしておけばいいのだからw」

「そんな・・・」

学園長「なんで歴史を教えないかって聞いていたな?最後だから教えてやるよwそれは生徒の中から『新たな守護者』が出ないようにするためだ!」

「新たな・・・守護者?」

学園長「本来守護者は三人いるんだ。でも、一人欠番が出ている・・・それを補うためには守護神と深い関わりをもつ者が必要なのだ」

「関わり・・・!?繋がり!?」

学園長「そうだwでも、守護者は一人でも厄介な相手・・・それを増やさせるわけにはいかない。だから歴史を教えず存在を知らせずにいたのだ!」

「そんな・・・」

学園長「でも、まさか、守護神直々に欠番を補う相手を見つけてくるとはな・・・でも、見込み違いだったな!」

獣「クッ!」

「僕が・・・守護者の・・・欠番を・・・?」

学園長「守護者になる条件・・・それは『抗う勇気』だ」

「抗う・・・勇気・・・」

学園長「お前にそんなのがあるとは微塵も思わなかった・・・でも、守護神に会って変わったようだな・・・」

「・・・」

学園長「でも、それもここまでwもう終わりだw」

「!?」

僕の身体が床に飲まれていく

獣「宇佐野!!くっ!」

学園長「繋がりを亡くしたお前はもう守護神としての力はない・・・ただの獣だ・・・このまま私の力になれ!」

そういうと学園長が持っているクリスタルから光のリボンが出てきて獣を・・・伏見を包んだ

獣「う、宇佐野・・・」

「伏見・・・ご、めん・・・」

そして・・・僕は闇に飲まれた・・・


・・・猫獣人視点・・・
俺はコピーの身体を割き、数を減らしていた

「あと・・・少し・・・!!」

この感覚・・・

「あのガキ・・・飲まれたか・・・」

身体が・・・いうことを・・・

「グハッ!」

俺はコピーに切られた

「ぐっ・・・あ、主・・・」

主も・・・飲まれてしまったか・・・
その時、空が真っ黒な雲に覆われた

「ああ・・・世界が・・・終わる・・・」

俺は・・・ただ・・・主に恩を返したい・・・
それだけだった・・・
俺に抗う勇気をくれた主に・・・
俺に力をくれた主に・・・

「ハハwこんな役目も果たせないのか・・・守護者・・・失格だな・・・」

すまない・・・主さま・・・
すまない・・・みんな・・・
そして俺の意識は闇に消えた・・・


・・・亀視点・・・
「主!!!!」

わしは倒れた

「そんな・・・まさか・・・」

部下「お頭!?・・・っ!」

部下たちが・・・わしが作り出した者たちが消えていく・・・

「ああ・・・嘆かわしい・・・守護者としての役目を果たせぬまま世界が・・・」

空が漆黒に包まれていく
それは世界の終わりを意味する・・・

「か弱き者を・・・お選びになった・・・主が悪いのではありませぬ・・・我ら・・・守護者が・・・弱かったゆえ・・・お守りすることが叶わなかったのです・・・どうか・・・お許し・・・ください・・・あ、るじ・・・さま・・・」

わしの意識は闇に飲まれた・・・


・・・学園長視点・・・
「フハハハハハハ!!!いい!最高の感覚だ!」

これが礎に秘められし力・・・
身体の底から溢れ出すような感覚・・・

「素晴らしい・・・素晴らしいぞ!!!」

この力があれば私が王になることなど造作もない

「守護神もあっけないなw」

目の前には人間と獣が浮いている

「お前たちの力、これから存分に味合わせてもらうw楽しみだw」

そして礎を掲げた
人間と獣は礎に吸い込まれていった

「さぁ・・・神よ!!私に力を!!世界を統べる大いなる力を!!!!」

礎が真っ黒になり黒い触手が現れ地上に向かって行った

「おお~・・・わかるぞ・・・人々の命を奪っている・・・素晴らしい!」

地上では触手が人々を襲い食らっている
その命が礎に流れてくる

「あと少し・・・あと少しで・・・叶う・・・」

この土地に住む命がこの礎に集まったとき・・・世界は私の物になる・・・

「ああ・・・長かった・・・この時を・・・ずっと待っていた・・・」

私は嬉しくて涙を流した

「何年・・・何十年・・・この時を待ったことか・・・」

そして礎は黒さを増していった・・・
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