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本編
分離した心
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僕は慌てて玄関に向かった
そこにはさっき助けてくれた大きな獣が大けがをして倒れていた
「な、なんで?」
獣「・・・宇佐野・・・」
「!?その声は・・・伏見!?」
僕は獣に駆け寄った
獣「よかった・・・まだ聞こえる・・・みたいだね・・・」
「え!?どういうこと!?」
獣「時間がない・・・手短に言うね・・・学園長が動き出した・・・」
「!?」
獣「奴はここの土地を依り代に何かをするつもりらしい・・・」
「何を・・・?」
獣「それはわからない・・・だけど・・・勝機はまだ・・・ある・・・」
「どうすればいいの!?」
獣「この獣は『ビースト』・・・僕の中に眠る最恐の獣・・・」
「ビースト・・・」
獣「このビーストを僕の身体に戻せれば・・・僕が力を解放して止められる・・・」
「じゃあ身体はどこに!?」
獣「学園長が持っている・・・礎の中に・・・」
「え・・・それって・・・」
獣「難しく考えなくていい・・・ただこの子が礎に触れる隙を作って欲しいの」
「む、無理だよ・・・そんなの・・・できないよ・・・」
獣「大丈夫・・・君ならできる・・・」
「できないよ・・・」
獣「僕もただ君に頼りっきりにはしない・・・もちろん戦うよ・・・」
「戦うって・・・」
獣「もう・・・言葉が・・・聞こえなく・・・なる・・・」
「伏見!!」
獣「でも・・・この・・・獣の・・・姿・・・でいる・・・」
「ど、どういうこと?」
獣「一緒・・・こと・・・がんば・・・明日・・・決行・・・グルルル」
「伏見!!伏見!!!」
獣「グルルルルルル」
もう言葉がわからない・・・
「どうしよう・・・」
獣はただ僕を見つめてくるだけ・・・
「・・・」
でも、伏見は僕を頼ってきてくれた・・・
僕は・・・伏見を助けたい!
「ねぇ・・・」
獣「グルルル」
「僕ね・・・伏見が好きなんだ」
獣「グルルルルル」
「だから・・・好きな人だから・・・守りたい!」
獣「・・・」
「無理かもしれない・・・でも・・・頑張ってみるよ!」
獣「ガウ!」
「なんて言ってるかわからないよw」
僕は覚悟を決めた
ここまでやるんだ
対価は払ってもらう!
「僕へのお礼。君とのひと時・・・もちろん、よ、夜の・・・その・・・アレも込みだからね!!」
言ってて恥ずかしくなる・・・
獣「ガウ!ガウ!」
「拒否権はないからね!!絶対にもらうから!!」
そういい僕は真っ黒な毛並みの獣を抱えてお風呂場に向かった
身体を洗い、傷の手当てをし、一緒に寝た
「明日・・・決行・・・なら一緒に寝てもいいよね?」
そういい僕は眠りについた
・・・学園長視点・・・
「くっ!小賢しいことを・・・」
私は礎を見て怒りを感じていた
最恐の獣『ビースト』を逃がしてしまった
これは計画に大きなダメージだ・・・
それに・・・
「半分・・・か」
この中にある『礎の守護神』の心が半分しかない
たぶん、あの獣に宿らせたのだろう・・・
「悪あがきなど・・・無駄なこと・・・」
私の手には礎がある
これがある限り守護神など私の道具同然
「もう少しで・・・願いが・・・」
私の願い・・・
この世界の新たな王に・・・
世界を統べる最強の王・・・
それには『守護神』と『最恐の獣』の力が必要・・・
「奴は必ずまたここへ来る・・・その時が・・・私の王への・・・クッ・・・ハハハハハハハ!!!」
近い・・・
王への道は近い・・・
この願いのために私はこの学園を変えた
変えないと守護神は現れないのだから・・・
「クハハハハハ・・・お前が抗える段階ではないのだよ・・・礎の守護神」
私は学園長室から空を見上げていた
「明日は満月・・・私が王への誕生する日だ・・・」
・・・亀視点・・・
「!?」
わしはお茶を溢した
部下「お頭!」
「礎の守護神が・・・やられおったか・・・」
部下「そんな!?」
「これは・・・いよいよ・・・ゆっくりはしておられぬな・・・」
わしは招集をかけた
「礎の守護神が敗れた」
部下たち「!?」
「これより掟に従い行動する・・・お主らには負担をかけるが・・・よろしく頼む」
部下たち「はい!」
「では・・・取り掛かれ」
そういうと部下たちは散り散りになった
「ふぅ・・・お主は・・・何を考えておるのだ・・・」
部下「お頭・・・」
「・・・激しい戦いになると心せよ。」
部下「はい・・・」
「・・・」
守護神が敗れる・・・
それは・・・この土地・・・いや、世界の危機に繋がっている
「どうせまだ諦めてはおらぬのであろう・・・主よ・・・」
主がそう簡単にやられるはずはない
何かしら考えがあるのであろう
ならば・・・守護の力を授かっている身として・・・主を守らねばなるまい
それがすべて繋がっておるのだから・・・
・・・猫視点・・・
「主が・・・やられたか・・・」
俺は海の高台で立ち上がった
周りには誰もいなかった
「薄情なやつら・・・まぁいいけどさ」
そういい頭からダーツを抜いた
「あの人が・・・主だったとは・・・」
気配をうまく消していて気づかなかった
それはお互い様か・・・
「会ったら・・・殺されないかな・・・」
いや、今はそんなこと考えてる場合じゃない!
「守護する者として・・・役目果たすか・・・」
今回の要・・・
「まさか・・・あいつとはな・・・」
俺はそいつがいる場所に向かった・・・
そこにはさっき助けてくれた大きな獣が大けがをして倒れていた
「な、なんで?」
獣「・・・宇佐野・・・」
「!?その声は・・・伏見!?」
僕は獣に駆け寄った
獣「よかった・・・まだ聞こえる・・・みたいだね・・・」
「え!?どういうこと!?」
獣「時間がない・・・手短に言うね・・・学園長が動き出した・・・」
「!?」
獣「奴はここの土地を依り代に何かをするつもりらしい・・・」
「何を・・・?」
獣「それはわからない・・・だけど・・・勝機はまだ・・・ある・・・」
「どうすればいいの!?」
獣「この獣は『ビースト』・・・僕の中に眠る最恐の獣・・・」
「ビースト・・・」
獣「このビーストを僕の身体に戻せれば・・・僕が力を解放して止められる・・・」
「じゃあ身体はどこに!?」
獣「学園長が持っている・・・礎の中に・・・」
「え・・・それって・・・」
獣「難しく考えなくていい・・・ただこの子が礎に触れる隙を作って欲しいの」
「む、無理だよ・・・そんなの・・・できないよ・・・」
獣「大丈夫・・・君ならできる・・・」
「できないよ・・・」
獣「僕もただ君に頼りっきりにはしない・・・もちろん戦うよ・・・」
「戦うって・・・」
獣「もう・・・言葉が・・・聞こえなく・・・なる・・・」
「伏見!!」
獣「でも・・・この・・・獣の・・・姿・・・でいる・・・」
「ど、どういうこと?」
獣「一緒・・・こと・・・がんば・・・明日・・・決行・・・グルルル」
「伏見!!伏見!!!」
獣「グルルルルルル」
もう言葉がわからない・・・
「どうしよう・・・」
獣はただ僕を見つめてくるだけ・・・
「・・・」
でも、伏見は僕を頼ってきてくれた・・・
僕は・・・伏見を助けたい!
「ねぇ・・・」
獣「グルルル」
「僕ね・・・伏見が好きなんだ」
獣「グルルルルル」
「だから・・・好きな人だから・・・守りたい!」
獣「・・・」
「無理かもしれない・・・でも・・・頑張ってみるよ!」
獣「ガウ!」
「なんて言ってるかわからないよw」
僕は覚悟を決めた
ここまでやるんだ
対価は払ってもらう!
「僕へのお礼。君とのひと時・・・もちろん、よ、夜の・・・その・・・アレも込みだからね!!」
言ってて恥ずかしくなる・・・
獣「ガウ!ガウ!」
「拒否権はないからね!!絶対にもらうから!!」
そういい僕は真っ黒な毛並みの獣を抱えてお風呂場に向かった
身体を洗い、傷の手当てをし、一緒に寝た
「明日・・・決行・・・なら一緒に寝てもいいよね?」
そういい僕は眠りについた
・・・学園長視点・・・
「くっ!小賢しいことを・・・」
私は礎を見て怒りを感じていた
最恐の獣『ビースト』を逃がしてしまった
これは計画に大きなダメージだ・・・
それに・・・
「半分・・・か」
この中にある『礎の守護神』の心が半分しかない
たぶん、あの獣に宿らせたのだろう・・・
「悪あがきなど・・・無駄なこと・・・」
私の手には礎がある
これがある限り守護神など私の道具同然
「もう少しで・・・願いが・・・」
私の願い・・・
この世界の新たな王に・・・
世界を統べる最強の王・・・
それには『守護神』と『最恐の獣』の力が必要・・・
「奴は必ずまたここへ来る・・・その時が・・・私の王への・・・クッ・・・ハハハハハハハ!!!」
近い・・・
王への道は近い・・・
この願いのために私はこの学園を変えた
変えないと守護神は現れないのだから・・・
「クハハハハハ・・・お前が抗える段階ではないのだよ・・・礎の守護神」
私は学園長室から空を見上げていた
「明日は満月・・・私が王への誕生する日だ・・・」
・・・亀視点・・・
「!?」
わしはお茶を溢した
部下「お頭!」
「礎の守護神が・・・やられおったか・・・」
部下「そんな!?」
「これは・・・いよいよ・・・ゆっくりはしておられぬな・・・」
わしは招集をかけた
「礎の守護神が敗れた」
部下たち「!?」
「これより掟に従い行動する・・・お主らには負担をかけるが・・・よろしく頼む」
部下たち「はい!」
「では・・・取り掛かれ」
そういうと部下たちは散り散りになった
「ふぅ・・・お主は・・・何を考えておるのだ・・・」
部下「お頭・・・」
「・・・激しい戦いになると心せよ。」
部下「はい・・・」
「・・・」
守護神が敗れる・・・
それは・・・この土地・・・いや、世界の危機に繋がっている
「どうせまだ諦めてはおらぬのであろう・・・主よ・・・」
主がそう簡単にやられるはずはない
何かしら考えがあるのであろう
ならば・・・守護の力を授かっている身として・・・主を守らねばなるまい
それがすべて繋がっておるのだから・・・
・・・猫視点・・・
「主が・・・やられたか・・・」
俺は海の高台で立ち上がった
周りには誰もいなかった
「薄情なやつら・・・まぁいいけどさ」
そういい頭からダーツを抜いた
「あの人が・・・主だったとは・・・」
気配をうまく消していて気づかなかった
それはお互い様か・・・
「会ったら・・・殺されないかな・・・」
いや、今はそんなこと考えてる場合じゃない!
「守護する者として・・・役目果たすか・・・」
今回の要・・・
「まさか・・・あいつとはな・・・」
俺はそいつがいる場所に向かった・・・
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