雨宿り先の出会い

ジャム

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おまけ・願いは叶う

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出産予定日数日前

「う・・・重い・・・」

僕のお腹は大きくなり動くのが難しいほどだ

灯「ダメだよ!大人しくしてないと!」

「でも、動かないのもよくないんだよ?」

灯「ダメ!ほらソファで横になって!」

過保護夫&パパはすでに誕生していた・・・

灯「もう・・・ホントに自分を労わってよ・・・」

「いや、だから、動かないのもよくないんだよ?」

灯「でも、予定もないのに動く必要はないでしょう!」

そう言い僕に毛布を掛けてくる

「暑いんだけど・・・」

灯「冷えて君と子供に何かあったらどうするの?」

「ここまで順調に育ったんだから問題ないよ・・・」

灯「ダメ!妊娠初期の頃だってそう言って重い物をもって階段から落ちそうになったじゃないか・・・」

「そ、それは・・・そうだけど・・・」

灯「あの時は俺がすぐ下に居たからよかったけど・・・もし居なかったら大変なことになってたんだよ?だから、動いちゃダメ!いいね?」

そういうとキッチンに向かった

「もう・・・過保護すぎるよ・・・これから先、子供が大変だ・・・」

灯「聞こえてるからね?」

「聞こえるように言ってるの!」

そう言いながらドリンクと果物を持ってきてくれた

灯「これ、おいしいっって聞いたから買ってきたんだ!食べてみて!」

そう言われ食べてみた

「うん!おいしい!」

灯「よかった!」

そういい隣に腰を降ろした

灯「う~ん」

「どうしたの?」

灯「買い忘れはないよな~って」

「買い忘れ?」

灯「うん。ベビーベッドは買ったし・・・哺乳瓶も買った・・・着替えも買ったし・・・」

「たぶんもう全部そろってるよw」

灯「いや。ちゃんと確認しないと!双子なんだから!」

そう僕は双子を身ごもっていたのだ

「でも、何度も確認してるんだし問題ないよw」

灯「そうかな・・・なんか嫌な予感がするんだよね・・・」

「不吉なこと言わないでよ・・・」

灯「あ、ごめん・・・」

「まぁ、楽しみなのはわかるよ?でも、そんなに神経質だと子供も同じになるって聞くよ?」

灯「う・・・そう・・・だよね・・・気を付けるよ」

「お願いねwパパw」

そして予定日・・・
灯「荷物はある!鍵はここ!戸締りOK!いつでも出られるよ!」

「救急車呼んだ方が早い気がするんだけど?」

灯「生まれるまでには時間がある。その間に病院に着けるから大丈夫!」

数時間後・・・

灯「痛くない?大丈夫?何か欲しいのは?」

一時間前からこの状態だ

「大丈夫だよw何もいらないよw」

灯「そう?・・・そろそろかな?」

「たぶん・・・ね」

灯「早く顔を見せてね?待ってるよ!」

とお腹に話しかける灯さん

「もうw子供にプレッシャー与えないでよw」

灯「そ、そんなつもりはないよ!ただ、早く会いたいなって・・・」

「僕も会いたいけどね・・・子供はまだここに居たいみたいだよ?」

灯「相当居心地いいんだろうな・・・俺も入りたい・・・」

「入ってたでしょう?赤ちゃんの頃」

灯「あ、そうだったw・・・でも、遥斗ともご無沙汰だし・・・」

「口ではしてるけどねw」

灯「それでも嬉しいし満足してるよ?でも、やっぱり中に注ぎたいよ・・・」

「子供が生まれてすぐは無理だけど、できるようになったら三人目作ろうね?」

灯「ああ!その時は今までできなかった分た~~~~ぷり注ぐから覚悟しておいてね!」

「わかったw」

その時

「いっ!」

お腹に痛みが走った

「き、来た・・・」

灯「!待ってました!!行こう!」

そう言うと荷物とかをもって家を出た
運転してくれている間

灯「大丈夫!?もうすぐ着くから!」

と言われていた
痛かったり、痛みが無くなったりを繰り返しているを繰り返して
そして病院に着き僕は分娩室に運ばれた

「い・・・・!」

医者「大丈夫!ゆっくり・・・そう・・・」

そして

オギャーオギャー
オギャーオギャー

と大きな声で泣く子供たち
そして

オギャーオギャー

「え・・・?」

医者「まさか・・・三つ子とは・・・」

「三つ子?」

医者「はい。二人の陰で見えなかったみたいですね」

「大丈夫なんですか!?」

医者「大丈夫ですよw元気なお子さんですw」

そして灯さんが入ってきた

灯「三つ子だって!?」

「うんwそうみたいw」

灯「ホントだw可愛い・・・」

そこには人間の子供が一人と白熊の子供が二人いた

灯「可愛い・・・遥斗そっくりだw」

「灯さんにも似てるよw」

そして僕は病室に運ばれた
まさか三つ子が生まれるとは思わなかった

灯「俺、行ったん帰るからな?」

「え?なんで?」

灯「もう一人分の子供用品を買ってくる!」

そういうと急いで出て行ってしまった

「もうwせっかちなんだからw」

僕は三人の子供を見ながら幸せを感じていた
子は宝・・・その通りだと改めて実感した

「これから・・・よろしくね?」

そう言い僕は目を閉じて眠った


END
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