崩壊した世界を共に

ジャム

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発情期中の反抗期?

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三日後・・・

ハルト「ねぇ・・・ダメなの?」

ジェット「ダメでございます!」

ハルト「いいじゃん!少しぐらい!」

ジェット「坊ちゃんは発情期中でございます!そんな状態で外出なんて・・・絶対にダメでございます!」

ハルト「ケチ!」

ジェット「どんなに罵詈雑言を浴びせられようとこれだけはダメでございます!お部屋にお戻りください!」

ハルト「じゃあいいもん!大声で騒いでやる!」

ジェット「構いませんよ。ご近所からのクレームは来ませんので」

ハルト「ぐぬぬ・・・」

ジェット「さぁ!お部屋にお戻りください!」

ハルトはしぶしぶ部屋に向かっていった
俺はお茶を飲みながらその様子を見ていた

「・・・遅めの反抗期か?」

ジェット「かもしれませんね・・・」

「随分とかわいい反抗期だな」

俺の頃なんて反抗期で家を飛び出したようなものだったし
もっと乱暴だった

ジェット「個人差はあると思いますが、これからもっと酷くなるかもしれません・・・」

「そうしたらどう対応するべきか・・・」

ジェット「いつも通りに接するのが一番ですが・・・」

「いつも通り・・・か。それと発情期が重なってるからな・・・」

ジェット「そうですね・・・」

なんかすごい重なり方だな・・・
俺はそう思うながら部屋に向かった・・・


・・・ハルト視点・・・
「・・・ジェットの意地悪!」

僕はベッドの上で文句を言った

「いいじゃん!周りに誰もいないんだから!」

確かに誘惑香はするよ?
でも、周りに誰もいないんだからいいじゃん!
別に街に行くって言ってるわけじゃないんだし!

「ケチ!意地悪!バカ!」

なんでイライラするのか自分でもわからない
でも、イライラする
その時クルスさんが部屋に入ってきた

クルス「おう。落ち着いたか?」

「なんでダメなの?周りに誰もいないんだよ?」

クルス「それを俺に聞くのか?」

「だって・・・わからないんだもん・・・」

クルス「そうだな・・・もし外に出たタイミングでゼッタとかが来たらどうするんだ?」

「それは・・・」

クルス「もし、他の奴らに会ったらどうするんだ?」

「・・・」

クルス「そういう不測の事態を考えてのことだと思うぞ?」

「・・・でも・・・」

クルス「納得はいかない・・・だろう?」

「・・・うん」

クルス「俺もそうだったよ。正論言われても納得できなかった。ムカつくだけでな」

「・・・」

クルス「今はそういう時期だ。だからお前は気にするな」

そういうと頭を撫でてきた

クルス「納得いかなくてもダメなものはダメだぞ?外出は俺も認めないからな?」

「・・・うん・・・」

納得はできないけど・・・仕方ないよね・・・

「・・・クルスさん」

クルス「ん?」

僕はクルスさんの手を引いてベッドに向かった

「その・・・」

クルス「・・・しょうがないな~」

そして・・・

「ん・・・」

クルス「はぁ・・・ん・・・」

身体を重ねた

「クルスさん・・・」

クルス「ん?」

「あれやって?」

クルス「ああ」

僕は持ち上げられた
そしてクルスさんは腰を動かしてきた

「んっ!あっ!」

クルス「これ、お気に入りか?」

「あっ!・・・うん・・・」

クルス「そうか!」

激しく腰を動かしてくる

クルス「イキそう・・・」

「僕も・・・」

そして

クルス「イクぞ・・・っ!?」

引き抜こうとするクルスさんを僕は足で抑えた

クルス「は、ハルト!?ダメ・・・あ・・・」

中が温かくなる・・・
じんわりと広がっていく・・・

「気持ちいい・・・」

クルス「まだ・・・出る・・・」

中がクルスさんの液体で満たされていく・・・
あの時感じた・・・気持ちよさだ

クルス「はぁはぁはぁ・・・ハルト・・・ダメだろう・・・?」

「だって・・・中に欲しかったんだもん・・・」

クルス「だからって・・・」

「あの時の・・・気持ちよさ・・・感じたくて・・・」

クルス「・・・っ!」

「っ!?」

クルスさんは腰を動かしてきた

クルス「それは中に出してもいいってことだよな?」

「ん・・・うん・・・」

クルス「合意・・・したな?」

「うん・・・あっ・・・」

クルス「じゃあ、中に出しまくってやるからな?覚悟しろよ?」

それから何時間経っただろう・・・

「はぁはぁはぁ・・・」

クルス「はぁはぁ・・・ハハハ!垂れてきてるぞ?」

「クルスさんがいっぱい出すから・・・」

クルス「それは~甘えられたらそうだろう?」

「・・・」

でも・・・すごい満足感・・・
お腹の中に・・・クルスさんの液体が・・・たくさん・・・

クルス「・・・なぁ」

「ん?」

クルス「これだけ出したんだ。妊娠したかもしれないぞ?」

「・・・そうだね・・・」

クルス「もし・・・妊娠したら・・・どうしたい?」

「・・・」

その質問に僕は答えられなかった
子供が欲しくないわけじゃない
でも・・・

「・・・」

クルス「俺の意見を言うなら・・・産んでほしい」

「・・・」

クルスさんは産んでほしいんだ
僕は・・・わからないよ・・・

「ごめん・・・僕は・・・わからない・・・」

クルス「・・・そうか。でも、その時になってみてから答えを出してもいいだろう。どんな答えを出しても、俺はお前を愛してるからな?」

「・・・うん」

そういい強く抱きしめてくれた
ノリと勢いで中に出してもらっちゃったけど・・・
子供ができたら・・・どうしよう・・・
産みたい気持ちと産みたくない気持ちが混ざり合っている・・・
こんな世界じゃなければ・・・

「・・・」

僕の不安を察してくれたのかわからないが、クルスさん大きな手が優しく頭を撫でてくる
それはとても暖かくて・・・安心する・・・

「ありがとう・・・」

クルス「気にするな・・・」

そういい何度も撫でてくれる
その優しさに涙が出てきた

クルス「・・・」

「うぅ・・・」

クルスさんは何も言わず撫でてくれていた
そしてお昼ご飯の時間になりジェットに呼ばれてキッチンに向かった

ジェット「お昼ご飯です!どうぞ召し上がれ!」

「その・・・さっきは・・・ごめんね」

ジェット「いいのですよ!坊ちゃんは発情期と思春期特有の反抗期なのですから!」

「え・・・?反抗期・・・なの?」

だから、イライラしてたんだ・・・

「クルスさんは知ってたの?」

クルス「ああ」

「じゃあ言ってよ!」

クルス「言っても変わらないだろう?」

「そ、そうだけど・・・」

なんか・・・ムカつく・・・
これも反抗期のせいだって思いたい

ジェット「さぁさぁ!お昼ご飯を食べましょう!」

そして僕とクルスさんはお昼ご飯を食べ、部屋に行き続きをした
何度も中に出されて幸せを感じたが、それと同時に・・・不安も感じた・・・
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