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目を覚ました時
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ビーーー!ビーーー!ビーーー!
何かのエラー音が聞こえ僕は目を覚ました
「ゴホッ!ゴホッ!ゴホッ!」
なにが起きてるんだろう・・・
装置のガラス窓から外を見るとそこには熊獣人がいた
何を言ってるか聞こえないがすごく心配そうな顔をしている
そして装置のロックが外され僕は外に出た
出る時転びそうになり熊獣人が受け止めてくれた
熊「おい!大丈夫か!」
「ゴホッ!ゴホッ!大丈、夫です・・・」
熊「そうか・・・よかった・・・」
そういい僕は立ちあがった
「一体・・・なにが?汚染除去は終わったんですか?」
熊「わからない・・・俺も今起きたばかりだ」
「あなたも寝てたんですか?」
熊「ああ。・・・確認しないとな・・・」
そういいほかの装置の中を覗き込む熊獣人
熊「!?」
僕も覗こうとしたとき顔を手で包まれた
熊「見るな!」
「な、なんでですか?」
熊「・・・」
僕は熊獣人に手で目隠しされ抱えられながら移動した
そして降ろされて目隠しを外され目の前にあったのは・・・
「コンピューター室?」
熊「ここにスタッフがいるかもしれない」
そういい中に入った
しかし誰もいなかった
熊「どこに行ったんだ?」
「・・・」
熊獣人はコンピューターを操作した
熊「・・・」
「なにかわかりましたか?」
熊「どうやら嵌められたな・・・」
「え?」
熊「俺たちの入っていた装置は汚染除去装置なんかじゃない。冷凍装置だ」
「冷凍・・・?僕達、冷凍されてたんですか!?」
熊「ああ。そして・・・」
そこで言葉が詰まる熊獣人
「どうしたんですか?」
熊「・・・隠してもしょうがないか・・・装置の奴ら・・・俺たち以外は全員死んでいる・・・」
「!?」
僕は驚いた
そして
「お父さんは!?お母さんは!?」
僕はコンピューターで名前検索をした
そして・・・
「そんな・・・」
画面には「死亡」と書かれていた
熊「・・・大丈夫か?」
「・・・」
僕は涙を流した
悲しくて悲しくて・・・
熊獣人はコンピューター室を出て行った
僕は椅子に座り泣いた
「お父さん・・・お母さん・・・」
しばらくして熊獣人が帰ってきた
熊「こいよ」
「え・・・?」
僕は言われるまま熊獣人について行った
そこには冷凍装置に入っている両親がいた
熊「ほかにもたくさん装置があったが全員死んでいた」
「・・・」
熊「このままにするしかないが、祈ってやるくらいしてやろう?」
「・・・はい・・・」
僕は手を合わせて祈った
熊獣人も一緒に祈ってくれた
「・・・ありがとうございます」
熊「ああ。気にするな。・・・スタッフは一体どこにいるんだ?」
そう言いながら僕達はスタッフを探した
しかし見つけることはできなかった
熊「おかしい・・・」
「何がですか?」
熊「一人もいないのは不自然だ」
「確かに・・・」
熊「それにもしスタッフが全員死んでるなら死体くらいあるはずだ」
「・・・」
熊「・・・ひとまずコンピューター室に戻ろう」
そしてコンピューター室に戻って熊獣人はコンピューターでなにかを調べている
「・・・」
僕はその後ろ姿をボーっと見ていた
両親を失ったばかりだからなのだろうか・・・
涙しか出ない・・・
熊「・・・緊急プロトコルが起動したのか・・・」
「緊急プロトコル・・・」
熊「施設でなにかが起こったときスタッフの安全を守るためのシステムだ」
「なにかが起こった・・・ってことですよね」
熊「ああ。たぶんな。・・・外はどうなってるんだ?」
「・・・そもそもなんでシェルターに僕は連れて来られたんだろう・・・」
熊「シェルターに避難することができるのは「未来に有益」と判断された人なんだ。お前はその「未来に有益」に含まれてたんだろうな」
「なんで・・・?」
熊「・・・お前の親御さん、「偉人」とか?」
「偉人?」
熊「偉い人ってことだ」
「偉い・・・かはわかりませんが、父は「ナニー」と「ソルジャー」の開発者です。母は半永久機関の発明者です」
熊「!?デュオス博士か!?」
「は、はい」
熊「なるほど・・・それなら確かに「未来に有益」だな・・・」
「親はわかりますが・・・なんで僕が?」
熊「その遺伝子を継いでるからだろう。あと単純に博士の子供だからか・・・どちらにしても、お前は生きてるんだ。・・・博士たちの分も生きないとな」
「・・・そうですね」
熊「・・・」
熊獣人は情報を閲覧しているみたいだ
「あなたは・・・なんでシェルターに?」
熊「俺だけこのシェルターに行けと命令されたんだ。来てみたらこのざまだ」
「あなた一人だけ?」
熊「ああ」
「なんで一人だけなんでしょうか・・・」
熊「俺も「未来に有益」に含まれたんだろうな・・・」
「あなたも偉い人なんですか?」
熊「俺はただの軍人だ」
「そういえば・・・軍服着てましたよね」
熊「ああ」
「・・・」
熊「・・・」
しばらくの無言が続いた
熊「は!?」
いきなり声を上げる熊獣人
「ど、どうしたんですか?」
熊「そんな・・・まさか・・・」
「???」
僕は画面を除いた
「!?」
そこには今日の日付があった
「避難した日から・・・約300年!?」
熊「そんなバカな・・・」
シェルターの管理者の日記データがありそれを二人で読んだ
日記の内容から年月が経ってることは本当のようだ
熊「日記は250年前で終わってるな・・・」
「50年しか書かれてないんですか?」
熊「プロトコルが起動したのがそのあたりなんじゃないか。たぶん」
「だとしたら、250年間装置が起動し続けて何かの拍子に僕達だけが助かった?」
熊「偶然・・・だったんだろうな。俺たちが生き残ったのは・・・」
たぶんそうなんだろう
日記の内容から考えても意図的に生かされたって感じではない
「・・・」
熊「・・・ひとまず、なにか食う物を探そう」
そう言い僕達はシェルターを散策した
そしてロッカールームを見つけた
「ロッカールーム・・・ですよね?」
熊「そうだな・・・なにかあるか?」
そういい熊獣人はすべてのロッカーを開けて行く
熊「!?」
「うわっ!!」
何個目かのロッカーを開けたとき中から白骨死体が出てきた
「う・・・」
僕は吐き気がした
熊獣人は慣れてるみたいだ
熊「・・・骨格からして犬獣人だな・・・骨盤からして・・・メスか・・・」
「わ、わかるんですか?」
熊「ああ。慣れてるからな」
そして残っているロッカーを開けて行く
熊「お!あった!」
そういいロッカーから軍服を取り出した
「300年も残ってたんですね」
熊「みたいだな。所々ぼろくなってるが・・・ないよりはいいだろう」
そういうと着替えた
熊「お前の服は・・・ないな・・・」
「僕はこれでいいです」
熊「寒くないのか?」
「今はそんなに・・・」
その時熊獣人が上着を僕にかけてくれた
熊「そんな薄着の服で寒くないわけないだろう?無理するな!」
「・・・すみません・・・ありがとうございます」
そして白骨死体のあったロッカーに
熊「お?これは・・・」
そこには一丁のハンドピストルがあった
「なんでここに?」
熊「・・・シェルター内でこれを持たなきゃいけないことが起こった・・・か?」
熊獣人はピストルの弾を確認した
熊「残り5発・・・10発使ったのか・・・」
「それって・・・」
熊「使わないといけなかった・・・ってことか」
熊獣人はピストルを腰のベルトに入れて二人でロッカールームをでた
そして更に散策をして食堂を見つけた
熊「食堂だな・・・なにかあるか?」
そういい熊獣人はキッチンに向かった
熊「!?来るな!」
そう言われ僕は立ち止まる
「な、なんでですか?」
熊「・・・ここにもあるんだよ・・・」
「!?」
僕はキッチンから離れた
しばらくしてキッチンから食べ物をもって出てきた熊獣人
熊「保存食だがまだ食えそうだぞ!」
「・・・いただきます」
二人で保存食を食べた
熊「うん!初めて食ったが保存食も悪くないな!」
「そうですね・・・」
食べ終わり一息つく
熊「ふぅ・・・食った食った」
「・・・」
熊「あ、俺の名前は『クルス・ベアー』って言うんだ。お前の名前は?」
「『ハルト・デュオス』です」
クルス「ハルト・・・でいいのか?それともデュオスがいいか?」
「ハルトでいいですよ」
クルス「そうか!じゃあ、俺もクルスでいいぞ!」
「はい・・・」
そして僕たちは残った保存食をもって散策を再開した・・・
何かのエラー音が聞こえ僕は目を覚ました
「ゴホッ!ゴホッ!ゴホッ!」
なにが起きてるんだろう・・・
装置のガラス窓から外を見るとそこには熊獣人がいた
何を言ってるか聞こえないがすごく心配そうな顔をしている
そして装置のロックが外され僕は外に出た
出る時転びそうになり熊獣人が受け止めてくれた
熊「おい!大丈夫か!」
「ゴホッ!ゴホッ!大丈、夫です・・・」
熊「そうか・・・よかった・・・」
そういい僕は立ちあがった
「一体・・・なにが?汚染除去は終わったんですか?」
熊「わからない・・・俺も今起きたばかりだ」
「あなたも寝てたんですか?」
熊「ああ。・・・確認しないとな・・・」
そういいほかの装置の中を覗き込む熊獣人
熊「!?」
僕も覗こうとしたとき顔を手で包まれた
熊「見るな!」
「な、なんでですか?」
熊「・・・」
僕は熊獣人に手で目隠しされ抱えられながら移動した
そして降ろされて目隠しを外され目の前にあったのは・・・
「コンピューター室?」
熊「ここにスタッフがいるかもしれない」
そういい中に入った
しかし誰もいなかった
熊「どこに行ったんだ?」
「・・・」
熊獣人はコンピューターを操作した
熊「・・・」
「なにかわかりましたか?」
熊「どうやら嵌められたな・・・」
「え?」
熊「俺たちの入っていた装置は汚染除去装置なんかじゃない。冷凍装置だ」
「冷凍・・・?僕達、冷凍されてたんですか!?」
熊「ああ。そして・・・」
そこで言葉が詰まる熊獣人
「どうしたんですか?」
熊「・・・隠してもしょうがないか・・・装置の奴ら・・・俺たち以外は全員死んでいる・・・」
「!?」
僕は驚いた
そして
「お父さんは!?お母さんは!?」
僕はコンピューターで名前検索をした
そして・・・
「そんな・・・」
画面には「死亡」と書かれていた
熊「・・・大丈夫か?」
「・・・」
僕は涙を流した
悲しくて悲しくて・・・
熊獣人はコンピューター室を出て行った
僕は椅子に座り泣いた
「お父さん・・・お母さん・・・」
しばらくして熊獣人が帰ってきた
熊「こいよ」
「え・・・?」
僕は言われるまま熊獣人について行った
そこには冷凍装置に入っている両親がいた
熊「ほかにもたくさん装置があったが全員死んでいた」
「・・・」
熊「このままにするしかないが、祈ってやるくらいしてやろう?」
「・・・はい・・・」
僕は手を合わせて祈った
熊獣人も一緒に祈ってくれた
「・・・ありがとうございます」
熊「ああ。気にするな。・・・スタッフは一体どこにいるんだ?」
そう言いながら僕達はスタッフを探した
しかし見つけることはできなかった
熊「おかしい・・・」
「何がですか?」
熊「一人もいないのは不自然だ」
「確かに・・・」
熊「それにもしスタッフが全員死んでるなら死体くらいあるはずだ」
「・・・」
熊「・・・ひとまずコンピューター室に戻ろう」
そしてコンピューター室に戻って熊獣人はコンピューターでなにかを調べている
「・・・」
僕はその後ろ姿をボーっと見ていた
両親を失ったばかりだからなのだろうか・・・
涙しか出ない・・・
熊「・・・緊急プロトコルが起動したのか・・・」
「緊急プロトコル・・・」
熊「施設でなにかが起こったときスタッフの安全を守るためのシステムだ」
「なにかが起こった・・・ってことですよね」
熊「ああ。たぶんな。・・・外はどうなってるんだ?」
「・・・そもそもなんでシェルターに僕は連れて来られたんだろう・・・」
熊「シェルターに避難することができるのは「未来に有益」と判断された人なんだ。お前はその「未来に有益」に含まれてたんだろうな」
「なんで・・・?」
熊「・・・お前の親御さん、「偉人」とか?」
「偉人?」
熊「偉い人ってことだ」
「偉い・・・かはわかりませんが、父は「ナニー」と「ソルジャー」の開発者です。母は半永久機関の発明者です」
熊「!?デュオス博士か!?」
「は、はい」
熊「なるほど・・・それなら確かに「未来に有益」だな・・・」
「親はわかりますが・・・なんで僕が?」
熊「その遺伝子を継いでるからだろう。あと単純に博士の子供だからか・・・どちらにしても、お前は生きてるんだ。・・・博士たちの分も生きないとな」
「・・・そうですね」
熊「・・・」
熊獣人は情報を閲覧しているみたいだ
「あなたは・・・なんでシェルターに?」
熊「俺だけこのシェルターに行けと命令されたんだ。来てみたらこのざまだ」
「あなた一人だけ?」
熊「ああ」
「なんで一人だけなんでしょうか・・・」
熊「俺も「未来に有益」に含まれたんだろうな・・・」
「あなたも偉い人なんですか?」
熊「俺はただの軍人だ」
「そういえば・・・軍服着てましたよね」
熊「ああ」
「・・・」
熊「・・・」
しばらくの無言が続いた
熊「は!?」
いきなり声を上げる熊獣人
「ど、どうしたんですか?」
熊「そんな・・・まさか・・・」
「???」
僕は画面を除いた
「!?」
そこには今日の日付があった
「避難した日から・・・約300年!?」
熊「そんなバカな・・・」
シェルターの管理者の日記データがありそれを二人で読んだ
日記の内容から年月が経ってることは本当のようだ
熊「日記は250年前で終わってるな・・・」
「50年しか書かれてないんですか?」
熊「プロトコルが起動したのがそのあたりなんじゃないか。たぶん」
「だとしたら、250年間装置が起動し続けて何かの拍子に僕達だけが助かった?」
熊「偶然・・・だったんだろうな。俺たちが生き残ったのは・・・」
たぶんそうなんだろう
日記の内容から考えても意図的に生かされたって感じではない
「・・・」
熊「・・・ひとまず、なにか食う物を探そう」
そう言い僕達はシェルターを散策した
そしてロッカールームを見つけた
「ロッカールーム・・・ですよね?」
熊「そうだな・・・なにかあるか?」
そういい熊獣人はすべてのロッカーを開けて行く
熊「!?」
「うわっ!!」
何個目かのロッカーを開けたとき中から白骨死体が出てきた
「う・・・」
僕は吐き気がした
熊獣人は慣れてるみたいだ
熊「・・・骨格からして犬獣人だな・・・骨盤からして・・・メスか・・・」
「わ、わかるんですか?」
熊「ああ。慣れてるからな」
そして残っているロッカーを開けて行く
熊「お!あった!」
そういいロッカーから軍服を取り出した
「300年も残ってたんですね」
熊「みたいだな。所々ぼろくなってるが・・・ないよりはいいだろう」
そういうと着替えた
熊「お前の服は・・・ないな・・・」
「僕はこれでいいです」
熊「寒くないのか?」
「今はそんなに・・・」
その時熊獣人が上着を僕にかけてくれた
熊「そんな薄着の服で寒くないわけないだろう?無理するな!」
「・・・すみません・・・ありがとうございます」
そして白骨死体のあったロッカーに
熊「お?これは・・・」
そこには一丁のハンドピストルがあった
「なんでここに?」
熊「・・・シェルター内でこれを持たなきゃいけないことが起こった・・・か?」
熊獣人はピストルの弾を確認した
熊「残り5発・・・10発使ったのか・・・」
「それって・・・」
熊「使わないといけなかった・・・ってことか」
熊獣人はピストルを腰のベルトに入れて二人でロッカールームをでた
そして更に散策をして食堂を見つけた
熊「食堂だな・・・なにかあるか?」
そういい熊獣人はキッチンに向かった
熊「!?来るな!」
そう言われ僕は立ち止まる
「な、なんでですか?」
熊「・・・ここにもあるんだよ・・・」
「!?」
僕はキッチンから離れた
しばらくしてキッチンから食べ物をもって出てきた熊獣人
熊「保存食だがまだ食えそうだぞ!」
「・・・いただきます」
二人で保存食を食べた
熊「うん!初めて食ったが保存食も悪くないな!」
「そうですね・・・」
食べ終わり一息つく
熊「ふぅ・・・食った食った」
「・・・」
熊「あ、俺の名前は『クルス・ベアー』って言うんだ。お前の名前は?」
「『ハルト・デュオス』です」
クルス「ハルト・・・でいいのか?それともデュオスがいいか?」
「ハルトでいいですよ」
クルス「そうか!じゃあ、俺もクルスでいいぞ!」
「はい・・・」
そして僕たちは残った保存食をもって散策を再開した・・・
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