恋は軍隊より強し!

ジャム

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両親再来

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修羅場の旅行から帰ってきて三日・・・

「・・・」

僕は読書をしていた

熊岡「ZZZ」

晴臣さんは僕の膝で寝ている
それもかなり気持ちよさそうに

「・・・よし。次・・・届かない・・・」

本を読み終え次を読もうと手を伸ばすが・・・
あと少しと言うところで手が届かない

「う~~~~ん・・・届かないや」

晴臣さんを起こすのは悪いし・・・

「まぁ・・・いいか」

読書はいつでもできる
でも、晴臣さんの寝顔は今しか見れない

「・・・違うねw」

『今』の寝顔は・・・だね!
晴臣さんの頭を撫でると嬉しそうな顔をしている

熊岡「う~~ん・・・陽翔・・・」

「は~いw」

寝言に答えるが返事は帰って来ない
当たり前だよねw
寝言なんだから

「♪~~♪~」

鼻歌を歌い、窓の外を見る
外は天気が良く、快晴だ・・・と、言いたいが・・・

「台風直撃だもんね・・・」

台風のせいで大雨だ
奏汰とかは

狼坂『訓練が無くなった!!やったぜ!!』

とか言ってたけど・・・

「・・・ちょっと残念だな・・・」

天気がよかったら晴臣さんとデート行くつもりだったのに・・・
旅行で嫌な思いをさせたお詫びにって・・・
でも、御覧の通り・・・台風で外は大荒れ・・・

「・・・楽しみにしてたのに・・・」

父「なにを楽しみにしてたんだい?」

「うわっ!?」

熊岡「フゴッ!な、なんだ?」

父「ん?」

声がして入口を見るとお父さんと・・・

母「やっほ~!来ちゃった~!」

「お、お母さんまで!?」

僕の両親が居た

「な、なんでいるの!?」

父「お前の仕事ぶりを見に来たんだよ。そしたら・・・謹慎って・・・」

母「一体なにをしたのよ・・・」

「え・・・えっと・・・その・・・」

父「自分一人が犠牲になって事件を解決しようとした。だろう?」

「は、はい・・・」

父「お前って言う奴は・・・何を考えているんだ・・・」

「反省してるよ。大切な人達を置いて行こうとしてたし・・・」

熊岡「陽翔・・・」

僕は晴臣さんの手を握る

父「・・・反省してるならいい。今日はちょっと用事があったから来たんだ」

「僕に会いにきたんでしょう?」

父「馬鹿者。お前に会うのはついでだ」

そういうとお父さんはどこかへ行ってしまった

母「お父さんはああいうけど、あなたに会いたがってたのよ?『また無茶をして・・・』って」

「・・・ごめん」

母「私も今回のあなたの行動はよくないと思ってるのよ?」

「わかってるよ・・・」

母「晴臣さんを置いて行くなんて・・・許されないことよ?」

「・・・うん」

お母さんは僕の頭を撫でる

母「頑固なのは親子よね~w」

「・・・」

あまり嬉しくないな・・・

母「さて!奏汰くんに会いに行こうかしら!確か訓練館ってところに居るって聞いたわよ?案内して!」

「一応さ・・・僕、謹慎中だから・・・」

母「あら?なら暇ってことでしょう?ほら!案内してよ!」

「わ、わかったよ・・・」

お母さんに腕を引かれて部屋を出た
もちろん晴臣さんも・・・
二人でお母さんを訓練館・・・雨の日とかに使用する場所に連れてきた
中では隊員が一生懸命訓練に励んでいる
その中にはもちろん奏汰もいる

狼坂「おばさん!!」

奏汰はお母さんを見つけると駆け寄ってきた

母「お・ね・え・さ・ん!」

「歳を考えなよ・・・痛ッ!!」

小声で言ったのに完璧に聞き取ったのか、僕の頭を叩いてきた

母「嫌ね~この子ったら~オホホホホホ!」

狼坂「お、お姉さん!」

母「奏汰くんは優しいわね~」

「奏汰・・・変なこと言わないで・・・つけあがるから・・・」

熊岡「お姉さんはまだ若いですよ!」

「晴臣さん!?変なこと言わないでもらえる!?」

母「あら~いいこと言うわね~今晩は何が食べたいの?」

なんて話をしていたら

父「何を盛り上がっているんだね?」

お父さんがやってきた
司令と共に

司令「ん?にぎやかだね~!」

母「あら~司令さん!こんにちわ!」

司令「こんにちわ!お楽しみのところ申し訳ないのですが・・・市原くん、熊岡くん」

「はい?」

熊岡「?」

司令「休暇はもう終わりだ。今から緊急会議をする。全部隊は第一会議室に集まるように」

「え、はい!」

熊岡「はい!」

休暇だったのか・・・
まぁ・・・遊び歩いてたし・・・
って・・・今はそれどころじゃない!
緊急会議!
それも全部隊って・・・
相当な事態に違いない・・・
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