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命令違反の代償・豹入編
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次の日・・・
「はぁはぁ・・・」
僕は・・・逃げていた・・・
「どこか・・・どこかに隠れないと・・・そうだ!」
僕は軍部屋に向かった
中に入ると・・・
豹入「ん?どうしたんだい?すごい慌てようだけど・・・」
「お願いします!!匿ってください!!!」
豹入「え?誰から・・・?」
「今は説明してる・・・っ!?」
廊下から足音が聞こえてくる
その足音は徐々に近づいてきている
「と、とにかく匿ってください!!」
僕は近くのロッカーに隠れた
バタンッ!!
扉が大きな音を立てて開く
熊岡「陽翔!!」
僕は晴臣さんに追われていたのだ
豹入「く、熊岡?どうしたんだよ」
ロッカーの隙間から二人を見る
熊岡「豹入。陽翔が来なかったか?」
豹入「え?いや・・・来てないけど・・・」
熊岡「チッ・・・どこに行きやがった・・・」
豹入「一体どうしたんだよ・・・珍しく喧嘩でもしたのか?」
熊岡「あいつ・・・俺という物が居ながら狼坂と添い寝してやがったんだ!」
朝・・・
奏汰と一緒に寝ているところを見られてからずっと追い回されている・・・
豹入「べ、別に添い寝ぐらい・・・やってたわけじゃないんだろう?」
熊岡「ああ。それは狼坂が言ってた。でも、添い寝するとは・・・許せない!」
そういい部屋を探し回る晴臣さん
豹入「そんなムキになって探す必要があるのか?」
熊岡「恋人が他の男の匂いを纏ってるんだぞ!?許せるか!!」
豹入「纏ってるって・・・」
熊岡「こうなるならさっさと結婚して家族寮に入るんだった!」
そして僕の隠れているロッカーに手をかけた
僕はもうダメだと覚悟した
放送『第5番隊隊長、熊岡晴臣さん。至急指令室に来てください』
熊岡「ん?この忙しい時に・・・」
少し開いたロッカーの扉が閉まる
熊岡「豹入。陽翔を見かけたら俺に連絡しろ。いいな!」
そう言い残し軍部屋を出て行った
豹入「あれはかなりご立腹だな・・・。もう出てきていいよ?」
「はぁ・・・見つかるところだった・・・」
豹入「なんで逃げてるの?逃げる必要性を感じられないんだけど・・・」
「いえ・・・その・・・奏汰と添い寝してるの見られたとき『浮気か!?いい度胸だ!!謹慎期間中監禁してやる!』って言われたので・・・つい・・・」
豹入「あ~wなるほどwそれは逃げ出すよね~w」
豹入副隊長はお茶を出してくれた
「ゴクッ!ゴクッ!はぁ~・・・」
豹入「いい飲みっぷりだね~」
「朝から逃げ回ってましたからね・・・」
時間を見ると二時間ぐらい逃げ回っていたことになる
豹入「そういえば狼坂くんは?」
「奏汰も僕を探し回ってると思います・・・部屋を逃げ出した時、晴臣さんがなにか言ってましたから・・・」
豹入「はぁ・・・たかが添い寝ぐらいで・・・大人げない」
「・・・」
まぁ・・・
僕も悪かったところはある・・・よね?
多分・・・
豹入「まぁ、熊岡の気持ちもわかるけどね。事件の後だし・・・一番傍に居たいのは自分ってところだろう」
「別に浮気とかじゃないんですよ?」
豹入「それはわかってるよwそうじゃなきゃ熊岡はもっと怒ってるはずだよw」
「・・・」
豹入「市原くんと狼坂くんはすごく距離感が近いからね。熊岡の熊獣人の血が騒ぐんだろうね」
「熊獣人の・・・?独占欲ってやつですか?」
豹入「そうw熊獣人に限らずなんだけど、その中でも熊獣人は独占欲が強いからね~。それと執着心もw」
「でも・・・」
豹入「確かに今回は特に酷い執着だと思う。あんな顔の熊岡初めて見た。でも、それもこれも全部市原くん、君のせいでもあるんだよ?」
「・・・」
豹入「一人で暴走車両に残るなんて・・・俺もあの時は怒りを覚えたよ」
「そ、そうなんですか?」
豹入「当たり前だろう?大切な部下で仲間が相談もなく死ぬ確率の高いことをやったんだよ?怒らない方が無理っていうものだよ」
「・・・すみません・・・」
豹入「まぁもう過ぎたことだからこれ以上は言わないけど、今後は俺たちを頼る事!いいね?」
「はい・・・」
豹入「熊岡を・・・一人にしないでやってくれ」
「・・・はい」
豹入「君が居なくなったら熊岡はきっと後を追うだろう。それは・・・親友として悲しいからね」
「僕も・・・嫌です・・・」
豹入「なら、勝手な行動は今後は控えるようにね?」
「わかりました・・・」
豹入「いい子だ」
そういい頭を撫でてくれた
豹入「我ながら・・・甘いよな・・・」
「そうですか?」
豹入「ああw甘々だよw」
そして・・・
熊岡「陽翔・・・見つけたぞ・・・」
「!?は、晴臣さん!?」
豹入「く、熊岡!?」
晴臣さんが窓から入ってきた
それもかなり・・・か・な・り怖い顔をしている
「ま、窓から入ってきたんですか!?」
熊岡「見てわかるだろう?」
豹入「ここを何階だと思ってるんだ!?」
熊岡「陽翔の声が聞こえたからな。逃がすわけにはいかないから登ったんだよ」
「すごい執着心・・・」
豹入「ああ・・・俺も驚いてるよ・・・」
熊岡「豹入。なぜ連絡しなかった?」
豹入「俺は承諾した覚えはないからね~」
熊岡「お前・・・陽翔を匿ってたな?」
豹入「さて・・・どうかな・・・?」
熊岡「・・・まぁいい。来い」
そういい僕の腕を掴む晴臣さん
豹入「く、熊岡!乱暴は・・・」
熊岡「そんなことするかよ。そこまで落ちぶれてねぇよ」
僕は腕を引かれて軍部屋を出た・・・
「はぁはぁ・・・」
僕は・・・逃げていた・・・
「どこか・・・どこかに隠れないと・・・そうだ!」
僕は軍部屋に向かった
中に入ると・・・
豹入「ん?どうしたんだい?すごい慌てようだけど・・・」
「お願いします!!匿ってください!!!」
豹入「え?誰から・・・?」
「今は説明してる・・・っ!?」
廊下から足音が聞こえてくる
その足音は徐々に近づいてきている
「と、とにかく匿ってください!!」
僕は近くのロッカーに隠れた
バタンッ!!
扉が大きな音を立てて開く
熊岡「陽翔!!」
僕は晴臣さんに追われていたのだ
豹入「く、熊岡?どうしたんだよ」
ロッカーの隙間から二人を見る
熊岡「豹入。陽翔が来なかったか?」
豹入「え?いや・・・来てないけど・・・」
熊岡「チッ・・・どこに行きやがった・・・」
豹入「一体どうしたんだよ・・・珍しく喧嘩でもしたのか?」
熊岡「あいつ・・・俺という物が居ながら狼坂と添い寝してやがったんだ!」
朝・・・
奏汰と一緒に寝ているところを見られてからずっと追い回されている・・・
豹入「べ、別に添い寝ぐらい・・・やってたわけじゃないんだろう?」
熊岡「ああ。それは狼坂が言ってた。でも、添い寝するとは・・・許せない!」
そういい部屋を探し回る晴臣さん
豹入「そんなムキになって探す必要があるのか?」
熊岡「恋人が他の男の匂いを纏ってるんだぞ!?許せるか!!」
豹入「纏ってるって・・・」
熊岡「こうなるならさっさと結婚して家族寮に入るんだった!」
そして僕の隠れているロッカーに手をかけた
僕はもうダメだと覚悟した
放送『第5番隊隊長、熊岡晴臣さん。至急指令室に来てください』
熊岡「ん?この忙しい時に・・・」
少し開いたロッカーの扉が閉まる
熊岡「豹入。陽翔を見かけたら俺に連絡しろ。いいな!」
そう言い残し軍部屋を出て行った
豹入「あれはかなりご立腹だな・・・。もう出てきていいよ?」
「はぁ・・・見つかるところだった・・・」
豹入「なんで逃げてるの?逃げる必要性を感じられないんだけど・・・」
「いえ・・・その・・・奏汰と添い寝してるの見られたとき『浮気か!?いい度胸だ!!謹慎期間中監禁してやる!』って言われたので・・・つい・・・」
豹入「あ~wなるほどwそれは逃げ出すよね~w」
豹入副隊長はお茶を出してくれた
「ゴクッ!ゴクッ!はぁ~・・・」
豹入「いい飲みっぷりだね~」
「朝から逃げ回ってましたからね・・・」
時間を見ると二時間ぐらい逃げ回っていたことになる
豹入「そういえば狼坂くんは?」
「奏汰も僕を探し回ってると思います・・・部屋を逃げ出した時、晴臣さんがなにか言ってましたから・・・」
豹入「はぁ・・・たかが添い寝ぐらいで・・・大人げない」
「・・・」
まぁ・・・
僕も悪かったところはある・・・よね?
多分・・・
豹入「まぁ、熊岡の気持ちもわかるけどね。事件の後だし・・・一番傍に居たいのは自分ってところだろう」
「別に浮気とかじゃないんですよ?」
豹入「それはわかってるよwそうじゃなきゃ熊岡はもっと怒ってるはずだよw」
「・・・」
豹入「市原くんと狼坂くんはすごく距離感が近いからね。熊岡の熊獣人の血が騒ぐんだろうね」
「熊獣人の・・・?独占欲ってやつですか?」
豹入「そうw熊獣人に限らずなんだけど、その中でも熊獣人は独占欲が強いからね~。それと執着心もw」
「でも・・・」
豹入「確かに今回は特に酷い執着だと思う。あんな顔の熊岡初めて見た。でも、それもこれも全部市原くん、君のせいでもあるんだよ?」
「・・・」
豹入「一人で暴走車両に残るなんて・・・俺もあの時は怒りを覚えたよ」
「そ、そうなんですか?」
豹入「当たり前だろう?大切な部下で仲間が相談もなく死ぬ確率の高いことをやったんだよ?怒らない方が無理っていうものだよ」
「・・・すみません・・・」
豹入「まぁもう過ぎたことだからこれ以上は言わないけど、今後は俺たちを頼る事!いいね?」
「はい・・・」
豹入「熊岡を・・・一人にしないでやってくれ」
「・・・はい」
豹入「君が居なくなったら熊岡はきっと後を追うだろう。それは・・・親友として悲しいからね」
「僕も・・・嫌です・・・」
豹入「なら、勝手な行動は今後は控えるようにね?」
「わかりました・・・」
豹入「いい子だ」
そういい頭を撫でてくれた
豹入「我ながら・・・甘いよな・・・」
「そうですか?」
豹入「ああw甘々だよw」
そして・・・
熊岡「陽翔・・・見つけたぞ・・・」
「!?は、晴臣さん!?」
豹入「く、熊岡!?」
晴臣さんが窓から入ってきた
それもかなり・・・か・な・り怖い顔をしている
「ま、窓から入ってきたんですか!?」
熊岡「見てわかるだろう?」
豹入「ここを何階だと思ってるんだ!?」
熊岡「陽翔の声が聞こえたからな。逃がすわけにはいかないから登ったんだよ」
「すごい執着心・・・」
豹入「ああ・・・俺も驚いてるよ・・・」
熊岡「豹入。なぜ連絡しなかった?」
豹入「俺は承諾した覚えはないからね~」
熊岡「お前・・・陽翔を匿ってたな?」
豹入「さて・・・どうかな・・・?」
熊岡「・・・まぁいい。来い」
そういい僕の腕を掴む晴臣さん
豹入「く、熊岡!乱暴は・・・」
熊岡「そんなことするかよ。そこまで落ちぶれてねぇよ」
僕は腕を引かれて軍部屋を出た・・・
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