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市原家の朝
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次の日
「ふわ~・・・眠い・・・」
熊岡「ZZZ」
晴臣さんはまだ寝ていた
「・・・まだ8時か・・・」
いつも起きる時間よりは遅いけど、折角の休日だし・・・
もう少し寝たいな
僕はベッドに横になる
晴臣さんが僕を抱きしめてくる
「モフモフ・・・」
そして目を閉じる
晴臣さんの寝息が僕の髪を撫でる
(はぁ・・・幸せだ・・・こんな幸せでいいのだろうか・・・?)
僕は晴臣さんを見上げ・・・
「・・・チュッ」
キスをした
「・・・よし。起きてないね」
起きてたら・・・恥ずかしい・・・
別に恋人同士だし、恥ずかしがることはないんだけど・・・
「・・・お腹空いた・・・」
お腹の音が鳴る
僕は晴臣さんを起こさないようにベッドから起き上がり一階に向かった
母「あら?早起きね」
「軍ではもっと早くに起きてるんだよ」
母「へ~。寝坊助の陽翔がね~」
「もういいから・・・ご飯ある?お腹空いた」
母「はいはいw今用意するわね!」
「そういえばお父さんは?」
母「お父さんならまだ寝てるわよ?」
「今日はお休みなの?」
母「あなたが英雄兼恋人を連れてくるって言うからお休みにしたらしいわよ?」
「へ~。案外議員って暇なんだね」
父「馬鹿者。暇なわけあるか」
リビングの入り口には頭を掻いているお父さんが居た
「なんだ起きてたんだ」
父「起きてちゃ悪いのか?」
そういい椅子に座る
父「母さん。コーヒー」
母「はいはいw」
父「ふわ~・・・」
お父さんは新聞を広げ大あくびをする
お母さんは朝食を用意しながらコーヒーをお父さんに渡す
「・・・」
随分と老けたな・・・
今更だけど二人とも老けたと思う
学生の頃はうるさくて少しうざったいと思ったけど・・・
今は懐かしいよ
父「あ、そういえば熊岡くんは?」
「え?たぶんまだ寝てると思うけど」
母「長旅で疲れてるだろうし、もう少しだけ寝かせてあげましょう?」
父「別に叩き起こすつもりはない。ただどうしてるのかと思っただけだ」
母「そんなこと言って、本当はお話したいんでしょう?w」
父「べ、別にそんなことは・・・」
「じゃあ起こしてこようか?」
父「やめなさい。折角寝ているんだから」
そういい新聞を読むお父さん
「素直じゃないな~」
僕は庭に出ることができる窓を開けた
涼しい風が入ってくる
「相変わらず涼しいな・・・」
もう少しで夏だというのにこの涼しさ・・・
いい環境だよね
母「そうそう!お庭にヒマワリを植えたのよ!」
「へ~そうなんだ」
母「もう少ししたら満開になると思うのよね~楽しみだわ~」
確かに庭にヒマワリが咲いている
まだ蕾だけど
母「このヒマワリが咲くと一気に華やかになるわよ~」
「そんなに華やかになる?」
母「なるわよ!なんたってヒマワリだもの!」
父「母さんは毎年ヒマワリを植えてるよな」
母「ええ!大好きな花だもの!」
「そんなに好きだっけ?気づかなかった」
母「母親の好きな花ぐらい覚えておきなさいよ?」
「へ~い」
そうこうしている内に晴臣さんが起きて来た
熊岡「おはようございます!」
頭に寝癖が・・・
可愛いw
父「ああ。おはよう」
母「おはようございます!」
「晴臣さん、寝癖がすごいですよwほら!洗面所に行きましょう!」
熊岡「お、おう」
晴臣さんを洗面所に連れて行き
「晴臣さんの毛って・・・なんていうか・・・剛毛?見たいですよね!」
熊岡「剛毛って・・・熊獣人の毛並みなんてこんなもんだぞ?」
「そういうもんですか?」
ドライヤーを使って寝癖を直す
剛毛のわりにすぐに寝癖は直った
「これでOKです!」
熊岡「ありがとな!」
そういい軽くキスをされる
「どういたしまして!」
お礼を言うと
父「ゴホンッ!」
お父さんが咳払いをした
父「ここでそういうことは・・・関心しないな?」
「のぞき見なんて・・・関心しないな?」
お父さんの真似をして言った
父「覗きなんてしてない。たまたまだ!」
「ふ~ん?」
父「・・・いいから。朝食にしよう」
そして四人で食卓についた
母「ご飯もおかずもお代わりあるからね?たくさん食べてね?」
熊岡「はい!いただきます!」
晴臣さんはどんぶりにご飯大盛りだ
父「そ、それ・・・食べられるのかい?」
熊岡「はい!食べられます!」
母「さすが熊獣人ね!」
「いつもはもっと多いですよね?」
熊岡「あそこの食堂はご飯のお代わり自由だからな。これの三倍は食べてるな」
父「朝からそんなに・・・」
母「それだけ食べてくれると作り甲斐があるわ~」
「僕はそんなに食べないけどね」
母「もう・・・だから小さいのよ?」
「関係ないよ。多分・・・」
母「もっと食べなさい!今からでも間に合うわ!きっと!」
「もう成長は止まってるから・・・」
ご飯を食べ終え
「ご馳走様でした」
熊岡「ご馳走様でした!」
母「は~い!お粗末様でした~」
父「朝から少し豪華だったな」
母「昨日の七面鳥もあったからね~」
「さて、ご飯も食べたし・・・」
母「デート?w」
「うるさいw」
僕は晴臣さんの手を引いて家を出た・・・
「ふわ~・・・眠い・・・」
熊岡「ZZZ」
晴臣さんはまだ寝ていた
「・・・まだ8時か・・・」
いつも起きる時間よりは遅いけど、折角の休日だし・・・
もう少し寝たいな
僕はベッドに横になる
晴臣さんが僕を抱きしめてくる
「モフモフ・・・」
そして目を閉じる
晴臣さんの寝息が僕の髪を撫でる
(はぁ・・・幸せだ・・・こんな幸せでいいのだろうか・・・?)
僕は晴臣さんを見上げ・・・
「・・・チュッ」
キスをした
「・・・よし。起きてないね」
起きてたら・・・恥ずかしい・・・
別に恋人同士だし、恥ずかしがることはないんだけど・・・
「・・・お腹空いた・・・」
お腹の音が鳴る
僕は晴臣さんを起こさないようにベッドから起き上がり一階に向かった
母「あら?早起きね」
「軍ではもっと早くに起きてるんだよ」
母「へ~。寝坊助の陽翔がね~」
「もういいから・・・ご飯ある?お腹空いた」
母「はいはいw今用意するわね!」
「そういえばお父さんは?」
母「お父さんならまだ寝てるわよ?」
「今日はお休みなの?」
母「あなたが英雄兼恋人を連れてくるって言うからお休みにしたらしいわよ?」
「へ~。案外議員って暇なんだね」
父「馬鹿者。暇なわけあるか」
リビングの入り口には頭を掻いているお父さんが居た
「なんだ起きてたんだ」
父「起きてちゃ悪いのか?」
そういい椅子に座る
父「母さん。コーヒー」
母「はいはいw」
父「ふわ~・・・」
お父さんは新聞を広げ大あくびをする
お母さんは朝食を用意しながらコーヒーをお父さんに渡す
「・・・」
随分と老けたな・・・
今更だけど二人とも老けたと思う
学生の頃はうるさくて少しうざったいと思ったけど・・・
今は懐かしいよ
父「あ、そういえば熊岡くんは?」
「え?たぶんまだ寝てると思うけど」
母「長旅で疲れてるだろうし、もう少しだけ寝かせてあげましょう?」
父「別に叩き起こすつもりはない。ただどうしてるのかと思っただけだ」
母「そんなこと言って、本当はお話したいんでしょう?w」
父「べ、別にそんなことは・・・」
「じゃあ起こしてこようか?」
父「やめなさい。折角寝ているんだから」
そういい新聞を読むお父さん
「素直じゃないな~」
僕は庭に出ることができる窓を開けた
涼しい風が入ってくる
「相変わらず涼しいな・・・」
もう少しで夏だというのにこの涼しさ・・・
いい環境だよね
母「そうそう!お庭にヒマワリを植えたのよ!」
「へ~そうなんだ」
母「もう少ししたら満開になると思うのよね~楽しみだわ~」
確かに庭にヒマワリが咲いている
まだ蕾だけど
母「このヒマワリが咲くと一気に華やかになるわよ~」
「そんなに華やかになる?」
母「なるわよ!なんたってヒマワリだもの!」
父「母さんは毎年ヒマワリを植えてるよな」
母「ええ!大好きな花だもの!」
「そんなに好きだっけ?気づかなかった」
母「母親の好きな花ぐらい覚えておきなさいよ?」
「へ~い」
そうこうしている内に晴臣さんが起きて来た
熊岡「おはようございます!」
頭に寝癖が・・・
可愛いw
父「ああ。おはよう」
母「おはようございます!」
「晴臣さん、寝癖がすごいですよwほら!洗面所に行きましょう!」
熊岡「お、おう」
晴臣さんを洗面所に連れて行き
「晴臣さんの毛って・・・なんていうか・・・剛毛?見たいですよね!」
熊岡「剛毛って・・・熊獣人の毛並みなんてこんなもんだぞ?」
「そういうもんですか?」
ドライヤーを使って寝癖を直す
剛毛のわりにすぐに寝癖は直った
「これでOKです!」
熊岡「ありがとな!」
そういい軽くキスをされる
「どういたしまして!」
お礼を言うと
父「ゴホンッ!」
お父さんが咳払いをした
父「ここでそういうことは・・・関心しないな?」
「のぞき見なんて・・・関心しないな?」
お父さんの真似をして言った
父「覗きなんてしてない。たまたまだ!」
「ふ~ん?」
父「・・・いいから。朝食にしよう」
そして四人で食卓についた
母「ご飯もおかずもお代わりあるからね?たくさん食べてね?」
熊岡「はい!いただきます!」
晴臣さんはどんぶりにご飯大盛りだ
父「そ、それ・・・食べられるのかい?」
熊岡「はい!食べられます!」
母「さすが熊獣人ね!」
「いつもはもっと多いですよね?」
熊岡「あそこの食堂はご飯のお代わり自由だからな。これの三倍は食べてるな」
父「朝からそんなに・・・」
母「それだけ食べてくれると作り甲斐があるわ~」
「僕はそんなに食べないけどね」
母「もう・・・だから小さいのよ?」
「関係ないよ。多分・・・」
母「もっと食べなさい!今からでも間に合うわ!きっと!」
「もう成長は止まってるから・・・」
ご飯を食べ終え
「ご馳走様でした」
熊岡「ご馳走様でした!」
母「は~い!お粗末様でした~」
父「朝から少し豪華だったな」
母「昨日の七面鳥もあったからね~」
「さて、ご飯も食べたし・・・」
母「デート?w」
「うるさいw」
僕は晴臣さんの手を引いて家を出た・・・
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