出会ったのは喫茶店

ジャム

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本編

先輩不在の三日間・二日目

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次の日

ブーーーー・・・ブーーーー・・・

スマホが鳴った

「はい!」

獅子丸『おはよう!』

相手はもちろん先輩だ

獅子丸『朝からすまないな・・・』

「いえ!大丈夫です!」

獅子丸『そんなに話してる時間ないんだが、声が聞きたくてな!』

「僕も・・・聞きたかったですw」

獅子丸『そうかwこれから学校だろう?』

「はいw今日は午前で終わりらしいですよw」

獅子丸『あ~俺が一年二年の時もそうだったな・・・』

「そうなんですか?」

獅子丸『ああwこっちに来てる教師がいるからなw』

「そういう理由だったんですねw」

獅子丸『ああw犬橋とか喜んでないか?w』

「それはもう大喜びですよw」

獅子丸『だよな~wあ、そろそろ行かないと!じゃあな!愛してるぞ!』

「僕も愛してます!」

そういい電話を切った

「よし!行こう!」

僕は荷物をもって学校に向かった

犬橋「今日は~♪午前で~♪終わり~♪」

熊下「すごい喜びようだなw」

犬橋「それはそうだろう!こういう時こそ絵を描かないと!」

熊下「じゃあ、犬橋は午後は絵を描くのか?」

犬橋「もちろん!創作意欲が湧き上がる~!」

「フフフw」

そして授業が終わり・・・

「・・・なんで・・・」

熊下「・・・暇なんて答えなければよかった・・・」

犬橋「もっと寄って!」

僕と熊下は絵のモデルにされている
授業が終わり犬橋に暇か聞かれ暇と答えたら、食事を奢ることを条件にモデルをやらされたのだ

「そもそもモデルなんて聞いてないよ・・・」

熊下「後で締め上げよう・・・」

犬橋「いいじゃん!後で奢ってあげるんだから!」

そういい筆を滑らせる犬橋

熊下「き・・・きついんだが・・・」

「僕は楽なんだけどねw」

僕は座って片膝を立てて、熊下は背伸びをしてる姿勢でお互い斜めに少しくっ付いている状態でいる

犬橋「動いちゃダメだよ!」

熊下「そもそも、なんでこの体制?もっといいのがあるだろう・・・」

犬橋「今回の題材は『友情』なんだよw」

熊下「このどこが友情になるんだよ・・・」

犬橋「さぁwなんとなく描きたいだけだからw」

熊下「この野郎・・・」

「フフフw」

しばらく筆を走らせ
食堂に無言が走る

熊下「なんで食堂で描くんだ?部屋じゃダメなのか?」

犬橋「場所を変えれば雰囲気が変わる。雰囲気が変われば描ける絵も変わる。自然を描くのにビルを見てたら描けないだろう?」

熊下「う・・・確かに・・・」

「でも、犬橋なら描けそう・・・」

熊下「確かにw」

犬橋「はい!もういいよ!」

熊下「はぁ~疲れた~」

「動かないようにするのも大変なんだね・・・」

熊下は肩を回していた

犬橋「いい感じだよ!」

僕達は絵を見た

熊下「お~」

「す、すごい・・・」

そこには夕陽に照らされた教室に僕と熊下が映っていた
僕は椅子に座り片膝を立てて本を読んでいて、熊下は机に座り音楽を聴いているのかイヤホンをつけて背伸びをしていた

熊下「何もないところによく描けるよな・・・」

「すごいよね!」

犬橋「内なる芸術が俺を突き動かすんだ!」

熊下「てか、食堂関係ないじゃないか!」

犬橋「だって、教室に入れないんだから仕方ないじゃん?w」

そういい更に筆を走らせる

熊下「犬橋。約束の食事は?」

犬橋「もう少し待って・・・ここだけ・・・」

熊下「・・・糸色、行こう。こうなったら二時間は終わらない」

そういい僕たちは寮を出た

熊下「さて・・・どうしようか?」

「う~ん・・・どうしよう?w」

熊下「犬橋が奢るって言った時点でモデルにされることとこうなることを考えるべきだった・・・」

「まぁしょうがないよw創作意欲には勝てないんでしょうw」

熊下「まったく・・・」

そして僕達はショッピングモールに来た

熊下「そろそろ下着とか買い替えたかったんだよね~」

と色々な下着を買っていた

熊下「糸色はなにか買わないのか?」

「僕はまだ使えるからw」

買い物を済ませて近くのレストランに入った

熊下「俺はハンバーグ定食にしよう!」

「僕はサバの味噌煮定食にしようかな!」

犬橋「俺は生姜焼き!」

熊下「いつの間に・・・」

「レストラン入るあたりからいたよね?w」

犬橋「ああ!」

熊下「気づかなかった・・・」

そして料理を食べて

犬橋「よし!約束通り奢りますよ!」

と犬橋がお会計をした

「ご馳走様!」

熊下「まぁ当然だな!」

犬橋「フフン!まだまだモデルをやってもらいますから~wこのぐらい安いもんですよ~」

僕・熊下「え!?」

犬橋「二人合わせて3000円・・・その分は働いてもらわないとね~w」

熊下「こいつ・・・」

「う・・・」

そういい僕たちはまたモデルをさせられた・・・

獅子丸『ハハハハwそれは災難だったなw』

「笑いごとじゃないですよ・・・」

獅子丸『すまんすまんwで、どんな絵ができたんだ?』

「見てないからわからないですw」

獅子丸『変なのじゃないだろうな?』

「変なの?」

獅子丸『例えば・・・ヌードとか』

「ないですよw」

獅子丸『ならいいんだが・・・』

「そっちはどうでしたか?」

獅子丸『ああ!農園とか見学したよ!』

「農園?」

獅子丸『パイナップル農園!試食もできた!』

「いいな~wおいしかったですか?」

獅子丸『う~ん・・・お前のほうが甘いな!』

「な、ななななに言ってるんですか!?」

獅子丸『ハハハwでも、嘘は言ってないぞw」

「もう・・・w」

獅子丸『じゃあ、そろそろ夕飯だから!』

「はい!」

そういい電話が切れた
そのタイミングで犬橋から電話が掛かってきた

「もしもし?」

犬橋『糸色!下に来て!』

「え?なんで?」

犬橋『いいから!』

といい切れた

「何だろう・・・」

僕はホールに向かった

熊下「あ、来た来た!これ!全部お前宛てだw」

そこには段ボール四個が置かれていた

「僕宛て?」

僕は伝票を見た
相手は先輩からだった

「なにが入ってるんだろう・・・」

犬橋「爆弾か!?」

熊下「お前は黙ってろ」

僕は開けてみた
中にはたくさんのお菓子が入っていた

「こんなにたくさん・・・」

熊下「すごいなw」

犬橋「絶対食べきれないよ・・・」

熊下「おい。犬橋・・・よだれが出てるぞ・・・」

犬橋「ジュルッ!」

「フフフwみんなで食べようかw校長先生もご一緒にねw」

校長「おや?気づかれちゃいましたかwこっそり入って来たんですがw」

「フフフw」

そして僕たちはお菓子を食べた

犬橋「ゴニョゴニョゴニョ!」

熊下「食べながらしゃべるな・・・」

校長「そうですよ。モグモグ。食べながらは、モグモグ。行儀が、モグモグ」

熊下「校長先生もです・・・」

「フフフw」

しばらく雑談しながらお菓子を食べて

犬橋「沖縄って変わったお菓子が多いんだな!」

熊下「まぁ・・・こっちにはない物もあるね」

校長「いつかはすべての都道府県の名産品を食べてみたいですね~」

「一周旅行ですねw」

犬橋「いいじゃん!行きたい!」

熊下「簡単に言うなよw」

校長「でも、犬橋くんがいうと簡単にできちゃいそうですよねw」

確かに・・・
犬橋が言うとなんでも簡単にできそうな気がする

校長「さて・・・名残惜しいですが、消灯の時間ですよw」

犬橋「もうそんな時間か・・・」

熊下「今日は犬橋に振り回されて疲れた・・・」

「楽しかったけどね!」

犬橋「じゃあ、また・・・」

「やだ!w」

犬橋「え~・・・」

校長「今度は私をモデルにしてほしいですね~」

犬橋「いいですよ!題材考えます!」

校長「楽しみにしていますw」

そして解散した
僕は部屋に着き先輩にメールした

『お菓子ありがとうございます!でも、多かったのでみんなと食べました!』

しばらくすると先輩からメールが届いた

獅子丸『喜んでもらえたなら嬉しいな!たくさん送ったから仲良く食べてくれ!じゃあ、お休み!愛してるよ!』

『僕も愛してます!』

そして僕はぬいぐるみを抱いて眠りについた・・・
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