39 / 76
本編
小話・校長先生の傷
しおりを挟む
「・・・おはよう・・・また来たよ・・・」
私はお墓に来ていた
「今日も暑いねw毛皮が鬱陶しいよw」
お墓を掃除しながら話しかけている
住職「おや?今日もきたのかい?」
「おはようございます!ええw私の日課なのでw」
住職「もう・・・平気なのかい?」
「どうでしょう・・・まだわかりませんねw」
住職「何度も言っているが、お前さんのせいではない。自分を責めるのはやめなさい」
「・・・」
住職「もう、いいじゃないか。息子さんもきっと喜ばない」
「そうですねwでも・・・私は・・・」
私は・・・息子を失った・・・
たった一人の・・・家族を・・・私のせいで・・・
あの時・・・
・・・・・・・・・
息子「うぜぇんだよ!」
「親に向かってなんてことを言うんだ!」
息子「俺がやることなすこと全部否定するな!」
「否定なんてしてないだろう!ただ、助言してるだけだ!」
息子「それがうざいって言ってんだよ!!」
私と息子は毎日喧嘩をしていた
母親を早くに亡くし、男手一つで育ててきて辛い思いをさせてきたと思う
でも、だからと言って子育てを疎かにしたことはない
でも、仕事が忙しく相手をしてあげられない時もあった
それが原因かはわからないが、中学生あたりから夜遊びに不良と遊んだりしている
それに関して話すと喧嘩になる
「お前はまだ未成年なんだ!夜の外出は禁止だ!」
息子「俺が何をしようとお前には関係ないだろう!」
「!!」
バシンッ!
私は息子を・・・叩いてしまった・・・
初めて・・・叩いた・・・
息子「な、なにすんだよ!!」
「親をお前呼びする奴は息子でも何でもない!!今すぐ出て行け!!勘当だ!!」
息子「上等だ!!お前みたいな親、こっちから願い下げだ!!」
そういい出て行ってしまった
それが・・・息子と話した最後の時だった・・・
・・・数時間後・・・
警察から連絡があった・・・
警察『息子さんが・・・事故に合い・・・」
「!?」
私は急いで病院に向かった
そこには・・・真っ白になって動かない息子がいた
「嘘・・・だよな・・・おい!!」
私は息子をゆすった
でも、返事も帰ってこなければ動くこともなかった・・・
「なにかの間違いだよな?また冗談とかなんかなんだろう?」
警察「お父さん・・・」
「うぅ・・・嘘だ・・・嘘だぁぁぁぁぁ!!」
私はその場で泣き崩れた
事故の原因は息子がバイクに乗って暴走したことによる事故だったらしい
不良の人達によれば自暴自棄になっているみたいだったと・・・
止めたけど、意地でもバイクに乗り猛スピードで行ってしまったと・・・
「うぅ・・・」
私は後悔した
なぜ、叩いたのか・・・
なぜ、勘当なんて言ってしまったのか・・・
心にもないことを言って・・・
「すまない・・・すま、ない・・・」
何度謝っても許してはくれないだろう・・・
私が・・・事故を引き起こしたみたいなものなのだから・・・
・・・・・・・・・
「・・・」
住職「もう何年も前の事だろう・・・」
「そうですねw」
そして住職は行ってしまった
「・・・ホントにすまない・・・」
私はお墓に向かって囁いた
「・・・そうだ!この間も話したけど、お前によく似た子を引き取ったと言っただろう?その子が今すごく幸せそうなんだ!でも・・・やっぱり、傷はなかなか癒えないみたいでな・・・」
私は悲しみを振り払うように話をした
「もし・・・もし、お前が生きていたら会わせてやりたかったな・・・きっといい友達になっていただろうな・・・まぁ、あの子の方がお前よりもいい子だけどな!」
頬を涙が伝う
「私は・・・罪滅ぼしのためにあの子を引き取った・・・ただの自己満足でしかない・・・お前を失った悲しみをあの子で埋めようとしているだけだ・・・」
こんな方法は間違っている
わかっている
でも・・・
「まだ・・・乗り越えられないんだ・・・こんなお父さんを許してくれ・・・」
そういい私は立ち上がりお墓に背を向けた
「また来るからな!」
そういい歩き出した時
強い風が吹き、嗅ぎ慣れた匂いがした
「・・・」
その匂いは・・・息子の匂いに似ていた
「・・・しっかりしないとな・・・」
そういいペンダントの写真を見た
「・・・お父さん・・・頑張るからな・・・陽翔・・・」
そう囁き私は自宅へと向かった・・・
私はお墓に来ていた
「今日も暑いねw毛皮が鬱陶しいよw」
お墓を掃除しながら話しかけている
住職「おや?今日もきたのかい?」
「おはようございます!ええw私の日課なのでw」
住職「もう・・・平気なのかい?」
「どうでしょう・・・まだわかりませんねw」
住職「何度も言っているが、お前さんのせいではない。自分を責めるのはやめなさい」
「・・・」
住職「もう、いいじゃないか。息子さんもきっと喜ばない」
「そうですねwでも・・・私は・・・」
私は・・・息子を失った・・・
たった一人の・・・家族を・・・私のせいで・・・
あの時・・・
・・・・・・・・・
息子「うぜぇんだよ!」
「親に向かってなんてことを言うんだ!」
息子「俺がやることなすこと全部否定するな!」
「否定なんてしてないだろう!ただ、助言してるだけだ!」
息子「それがうざいって言ってんだよ!!」
私と息子は毎日喧嘩をしていた
母親を早くに亡くし、男手一つで育ててきて辛い思いをさせてきたと思う
でも、だからと言って子育てを疎かにしたことはない
でも、仕事が忙しく相手をしてあげられない時もあった
それが原因かはわからないが、中学生あたりから夜遊びに不良と遊んだりしている
それに関して話すと喧嘩になる
「お前はまだ未成年なんだ!夜の外出は禁止だ!」
息子「俺が何をしようとお前には関係ないだろう!」
「!!」
バシンッ!
私は息子を・・・叩いてしまった・・・
初めて・・・叩いた・・・
息子「な、なにすんだよ!!」
「親をお前呼びする奴は息子でも何でもない!!今すぐ出て行け!!勘当だ!!」
息子「上等だ!!お前みたいな親、こっちから願い下げだ!!」
そういい出て行ってしまった
それが・・・息子と話した最後の時だった・・・
・・・数時間後・・・
警察から連絡があった・・・
警察『息子さんが・・・事故に合い・・・」
「!?」
私は急いで病院に向かった
そこには・・・真っ白になって動かない息子がいた
「嘘・・・だよな・・・おい!!」
私は息子をゆすった
でも、返事も帰ってこなければ動くこともなかった・・・
「なにかの間違いだよな?また冗談とかなんかなんだろう?」
警察「お父さん・・・」
「うぅ・・・嘘だ・・・嘘だぁぁぁぁぁ!!」
私はその場で泣き崩れた
事故の原因は息子がバイクに乗って暴走したことによる事故だったらしい
不良の人達によれば自暴自棄になっているみたいだったと・・・
止めたけど、意地でもバイクに乗り猛スピードで行ってしまったと・・・
「うぅ・・・」
私は後悔した
なぜ、叩いたのか・・・
なぜ、勘当なんて言ってしまったのか・・・
心にもないことを言って・・・
「すまない・・・すま、ない・・・」
何度謝っても許してはくれないだろう・・・
私が・・・事故を引き起こしたみたいなものなのだから・・・
・・・・・・・・・
「・・・」
住職「もう何年も前の事だろう・・・」
「そうですねw」
そして住職は行ってしまった
「・・・ホントにすまない・・・」
私はお墓に向かって囁いた
「・・・そうだ!この間も話したけど、お前によく似た子を引き取ったと言っただろう?その子が今すごく幸せそうなんだ!でも・・・やっぱり、傷はなかなか癒えないみたいでな・・・」
私は悲しみを振り払うように話をした
「もし・・・もし、お前が生きていたら会わせてやりたかったな・・・きっといい友達になっていただろうな・・・まぁ、あの子の方がお前よりもいい子だけどな!」
頬を涙が伝う
「私は・・・罪滅ぼしのためにあの子を引き取った・・・ただの自己満足でしかない・・・お前を失った悲しみをあの子で埋めようとしているだけだ・・・」
こんな方法は間違っている
わかっている
でも・・・
「まだ・・・乗り越えられないんだ・・・こんなお父さんを許してくれ・・・」
そういい私は立ち上がりお墓に背を向けた
「また来るからな!」
そういい歩き出した時
強い風が吹き、嗅ぎ慣れた匂いがした
「・・・」
その匂いは・・・息子の匂いに似ていた
「・・・しっかりしないとな・・・」
そういいペンダントの写真を見た
「・・・お父さん・・・頑張るからな・・・陽翔・・・」
そう囁き私は自宅へと向かった・・・
1
あなたにおすすめの小説
ちゃんちゃら
三旨加泉
BL
軽い気持ちで普段仲の良い大地と関係を持ってしまった海斗。自分はβだと思っていたが、Ωだと発覚して…?
夫夫としてはゼロからのスタートとなった二人。すれ違いまくる中、二人が出した決断はー。
ビター色の強いオメガバースラブロマンス。
あなたの家族にしてください
秋月真鳥
BL
ヒート事故で番ってしまったサイモンとティエリー。
情報部所属のサイモン・ジュネはアルファで、優秀な警察官だ。
闇オークションでオメガが売りに出されるという情報を得たサイモンは、チームの一員としてオークション会場に潜入捜査に行く。
そこで出会った長身で逞しくも美しいオメガ、ティエリー・クルーゾーのヒートにあてられて、サイモンはティエリーと番ってしまう。
サイモンはオメガのフェロモンに強い体質で、強い抑制剤も服用していたし、緊急用の抑制剤も打っていた。
対するティエリーはフェロモンがほとんど感じられないくらいフェロモンの薄いオメガだった。
それなのに、なぜ。
番にしてしまった責任を取ってサイモンはティエリーと結婚する。
一緒に過ごすうちにサイモンはティエリーの物静かで寂しげな様子に惹かれて愛してしまう。
ティエリーの方も誠実で優しいサイモンを愛してしまう。しかし、サイモンは責任感だけで自分と結婚したとティエリーは思い込んで苦悩する。
すれ違う運命の番が家族になるまでの海外ドラマ風オメガバースBLストーリー。
※奇数話が攻め視点で、偶数話が受け視点です。
※エブリスタ、ムーンライトノベルズ、ネオページにも掲載しています。
起きたらオメガバースの世界になっていました
さくら優
BL
眞野新はテレビのニュースを見て驚愕する。当たり前のように報道される同性同士の芸能人の結婚。飛び交うα、Ωといった言葉。どうして、なんで急にオメガバースの世界になってしまったのか。
しかもその夜、誘われていた合コンに行くと、そこにいたのは女の子ではなくイケメンαのグループで――。
白砂の夜に踊る
晴なつちくわ
BL
芸を売り、各国を渡り歩く一座きっての踊り子・ヴェルナ。彼は、今は亡き国・ウル皇国の末の皇子であり、皇族唯一のΩであった。そんな彼らはある時、ラナキア王国へと招かれた。夜の宴に呼ばれたりで、初日を忙しなく過ごしていたヴェルナだったが、夜が更け月が出た頃、一人で踊っていると一人の男に声を掛けられる。月明かりに照らされたその端正な顔は、ラナキア王国の第三王子であり『一夜王子』との異名を持つミュトラで――。
という第三王子α×踊り子Ωの異国ファンタジー恋物語です。
差別的な言動をするモブが出ますが、受け(ヴェルナ)が正論パンチで返り討ちにしたりします。
差別的言動を助長する意図は全くございません。物語の一要素としてところどころに出てくる可能性がありますので、苦手な方はご注意ください。
性描写には※がつきます。
雪解けに愛を囁く
ノルねこ
BL
平民のアルベルトに試験で負け続けて伯爵家を廃嫡になったルイス。
しかしその試験結果は歪められたものだった。
実はアルベルトは自分の配偶者と配下を探すため、身分を偽って学園に通っていたこの国の第三王子。自分のせいでルイスが廃嫡になってしまったと後悔するアルベルトは、同級生だったニコラスと共にルイスを探しはじめる。
好きな態度を隠さない王子様×元伯爵令息(現在は酒場の店員)
前・中・後プラスイチャイチャ回の、全4話で終了です。
別作品(俺様BL声優)の登場人物と名前は同じですが別人です! 紛らわしくてすみません。
小説家になろうでも公開中。
さかなのみるゆめ
ruki
BL
発情期時の事故で子供を産むことが出来なくなったオメガの佐奈はその時のアルファの相手、智明と一緒に暮らすことになった。常に優しくて穏やかな智明のことを好きになってしまった佐奈は、その時初めて智明が自分を好きではないことに気づく。佐奈の身体を傷つけてしまった責任を取るために一緒にいる智明の優しさに佐奈はいつしか苦しみを覚えていく。
僕がそばにいる理由
腐男子ミルク
BL
佐藤裕貴はΩとして生まれた21歳の男性。αの夫と結婚し、表向きは穏やかな夫婦生活を送っているが、その実態は不完全なものだった。夫は裕貴を愛していると口にしながらも、家事や家庭の負担はすべて裕貴に押し付け、自分は何もしない。それでいて、裕貴が他の誰かと関わることには異常なほど敏感で束縛が激しい。性的な関係もないまま、裕貴は愛情とは何か、本当に満たされるとはどういうことかを見失いつつあった。
そんな中、裕貴の職場に新人看護師・宮野歩夢が配属される。歩夢は裕貴がΩであることを本能的に察しながらも、その事実を意に介さず、ただ一人の人間として接してくれるαだった。歩夢の純粋な優しさと、裕貴をありのまま受け入れる態度に触れた裕貴は、心の奥底にしまい込んでいた孤独と向き合わざるを得なくなる。歩夢と過ごす時間を重ねるうちに、彼の存在が裕貴にとって特別なものとなっていくのを感じていた。
しかし、裕貴は既婚者であり、夫との関係や社会的な立場に縛られている。愛情、義務、そしてΩとしての本能――複雑に絡み合う感情の中で、裕貴は自分にとって「真実の幸せ」とは何なのか、そしてその幸せを追い求める覚悟があるのかを問い始める。
束縛の中で見失っていた自分を取り戻し、裕貴が選び取る未来とは――。
愛と本能、自由と束縛が交錯するオメガバースの物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる