出会ったのは喫茶店

ジャム

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本編

親の愛情・・・

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しばらくすると大きなドームが見えた

獅子丸「ほら!あそこが大会の会場だ!」

そういい指を指した

「大きいですね」

マスター「このドームはここら辺で一番の大きさがあるからな」

「そう・・・なんですね」

獅子丸母「何回目だろう・・・一輝の大会で何度も来てるからね!」

「・・・」

そしてドームの駐車場に着いた

獅子丸「さて、集合時間までまだあるな・・・」

マスター「ゆっくりしてればいいだろう。これから大変になるんだから」

獅子丸「そうだな!」

そういい僕たちは近くのベンチに座った
獅子丸先輩の両親は色々準備をしている

「とても・・・楽しそうですね」

獅子丸「ん?」

「先輩のご両親です」

獅子丸先輩のご両親は楽しそうに話しながら荷物を降ろしたりしている

獅子丸「まぁ、仲がいいからな」

「・・・僕の親とは大違いですね」

獅子丸「・・・」

「僕の親は・・・僕を・・・物としか見てなかったですから・・・」

獅子丸「・・・」

「僕を他人に売るとかレンタルするとか話してましたし・・・」

獅子丸「・・・もう話さなくていい」

「でも・・・言いたくて・・・」

獅子丸「・・・」

「僕は・・・何も感じませんでした。何をされようと、殴られようと・・・生きていられるなら・・・」

獅子丸「・・・」

「でも・・・」

獅子丸「ん?」

「先輩に出会ってから変なんです」

獅子丸「変?」

「はい。なんか胸がモヤモヤするみたいな・・・違うかな・・・ぽかぽか・・・かもしれないです」

獅子丸「・・・」

「その理由がよくわからなくて・・・好き・・・なんだと思うんですが・・・」

獅子丸「そうか」

「すみません・・・こんな曖昧な感情でお傍にいて・・・」

獅子丸「いいんだ!俺はお前が好きでたまらない!運命を感じてる!それに間違いはない!だから俺の傍にずっといてほしい。これから先もずっと」

「・・・」

こんな曖昧な感情で傍にいていいのかな・・・

獅子丸「さて、そろそろ行くかな」

そういい立ち上がる先輩

獅子丸「見てろよ?いい姿を見せてやるからな!」

「はい。頑張てください」

そういうと鼻キスをして行ってしまった
僕はマスターに手招きされて向かった

「・・・」

マスター「ここら辺はこれから混むから離れないようにな?」

「わかりました」

獅子丸母「先に観戦場所に行った方がいいんじゃない?その方が糸色くんも助かると思うし」

マスター「そうだな。そうするか!」

そして僕たちは優待席に向かった
そこはすごく広くて見やすそうな場所だった

「すごい・・・」

獅子丸母「僕も初めて来たとき同じよう反応したよw」

「・・・」

獅子丸母「一輝から大体は聞いてる・・・辛かったね」

「・・・」

獅子丸母「これからは一輝がいるから、もう大丈夫だよ。あの子は守ると言ったら絶対に守る。」

「そうなんですか・・・?」

獅子丸母「うん!父親に似て頑固なところがあるからねw」

マスター「それはお前だろ・・・」

獅子丸母「あ、聞いてた?w」

マスター「ずっと聞いてたよ・・・」

そういうと僕の隣にマスターが来た

マスター「さっき、一輝との話を聞いてしまったんだ・・・」

「そう・・・ですか」

マスター「すまない・・・」

「いいんです」

マスター「ご両親・・・最低だな・・・」

獅子丸母「ヒロちゃん!もう少し・・・オブラートに・・・」

マスター「最低を最低と言って何が悪い」

獅子丸母「でも・・・」

「いいんです。その通りですから」

その通りだ
僕の親は・・・最低な人たち・・・

マスター「俺たちが守ってやる。心配するな」

そういうと僕の肩を掴んできた

「・・・」

マスター「嫌か?」

「いえ・・・」

なぜか嫌ではなかった
先輩の親だから・・・?

獅子丸「おい!俺の陽翔に手をだすな!」

と下から先輩の声が聞こえた

獅子丸「俺の嫁に手を出すなら親でも許さない!」

マスター「手を出してるわけじゃねぇよ!」

獅子丸「陽翔!ホントか?」

「は、はい」

獅子丸「ならいいけど・・・」

マスター「そんなこと言ってないで試合に集中!」

獅子丸「へ~い」

そういうと先輩はみんなのいるところに向かって行った・・・
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