空から来た少年

本編

おまけ・手紙

この話は悠斗が自分の世界に帰った時に書いた手紙の話

母「これ・・・悠斗の・・・字よね？」

父「あ、ああ・・・」

お父さん、お母さんへ
迷惑をかけてごめんね
僕は今、ここではない別の世界に居ます
そこは獣人って呼ばれる人たちがいる世界です
僕はそんな世界で好きな人と一緒に居ます
これから先どうなるかはわかりません
でも、僕はその人の傍に居たい
だから・・・親不孝者ですが、こっちに帰ってくることはできません
本当にごめんなさい・・・
でも、心配しないでください
僕は元気です！
こっち来て幸せです！
だから、温かく見守ってくれると嬉しいです
では・・・またいつか思いを届けることができる時が来た時に・・・
悠斗より・・・

母「獣・・・人？」

父「別の・・・世界？」

二人は混乱していた

母「とにかく・・・元気で生きているってことよね？」

父「ああ。そうらしい」

母「よかった・・・本当に・・・よかった・・・」

父「そうだな。元気なんだな・・・」

母「元気なら・・・私はそれでいいわ・・・」

父「俺もだ」

そしてノートをそっと閉じた

母「悠斗・・・幸せにね・・・」

母親は空に向かって囁く

父「元気でな・・・」

父親はノートを見つめ囁く

母「・・・巣立つのが少し早いわねｗ」

父「ハハハｗそうだなｗ」

生きている・・・
幸せに暮らしている・・・
元気でいる・・・
それを知って二人は安心していた

母「もう捜索はしなくていいのね」

父「ああ。いくら探しても見つけることはできないからな」

母「悠斗・・・こっちは心配いらないから幸せになりなさい」

二人は悠斗の幸せを祈った
我が子の幸せを願わない親はいないのだから・・・