空から来た少年

ジャム

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本編

夏祭り

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夏休みも終盤になった
この夏の間に色んなことがあったな・・・

白夜「もう夏も終わりか・・・」

「そうだね・・・」

ガコンッ!カコンッ!

今は白夜の部屋の工事の音がうるさい

白夜「結構うるさいな・・・」

「それは仕方ないよね?ボロボロだったんだから」

修理費用のことで遥人さんが頭を悩ませていたし・・・
豹谷さんは笑っていたけど、困った顔してた

白夜「請求が怖いな・・・」

「割り増しで返すしかないねw」

白夜「割引してくれないかな~」

なんて話をしていたら、どこからか太鼓の音と笛の音が聞こえて来た

「なにか聞こえない?」

白夜「工事の音だろう?」

「それに混ざって太鼓と笛の音が・・・」

白夜「・・・あ!今日だった!」

そういい白夜は部屋を飛び出して行った
僕も追いかけるとリビングで白夜が騒いでいた

白夜「祭り!」

豹谷母「まだ完全に回復してないでしょう?ダメ」

白夜「高校生最後なんだぞ!?それに悠斗がいるんだ!頼む!行かせてくれ!」

豹谷母「完全に回復するまで外出禁止ってことで納得したでしょう?」

白夜「今日だけでいいんだ!頼む!」

豹谷母「例外なし!ダメ!」

白夜と遥人さんの押し問答が繰り広げられていた

光「うるさいんだけど・・・」

瞳「なんの騒ぎ?」

「それがね・・・」

僕は事情を話した

光「なんで行きたいのかわからない・・・」

瞳「お祭り!行きたい!」

豹谷母「ダメ。白夜は外出禁止だし、瞳はまだ小学生でしょう?光は・・・問題ないけど」

光「俺は行くつもりないから」

白夜「後生だから!頼むよ!」

豹谷母「しつこい・・・。ダメなものはダメ!」

その時、豹谷さんが帰ってきた

豹谷父「何の騒ぎだ?工事の音並みにうるさいぞ?」

豹谷母「隼人!聞いて!」

豹谷父「お、おう・・・」

豹谷さんは遥人さんから事情を聞いた

豹谷父「これは母さんの言うとおりだ」

白夜「でも・・・」

豹谷父「今回はお前が悪い・・・とは一丸には言えないが・・・でも、回復するまでは外出禁止はお互い納得した上でのことだろう?」

白夜「・・・はい・・・」

豹谷父「かと言って、監禁状態なのも考え物だな・・・折角の夏休みなんだし・・・ってことで、これからみんなで行こう!」

光「え!?」
瞳「やった~!」
豹谷母「はぁ!?」
白夜「マジで!?」

豹谷母「ちょっと待ってよ!それじゃ約束が違うじゃん!」

豹谷父「そうだな・・・でも、高校最後・・・それも恋人がいるんだ。祭りでデートぐらいはしたいだろう?」

豹谷母「そうだろうけど・・・」

豹谷父「なら、いいじゃないか。今回だけ大目に見てあげても」

豹谷母「・・・はぁ・・・仕方ない」

白夜「やった~!」

豹谷母「その代わり。今日だけだからね!」

白夜「はい!」

豹谷父「そうと決まれば早速支度をしよう!」

そういいみんなが浴衣や甚平を着た
僕は持ってないけど

白夜「悠斗!どうだ?かっこいいだろう!」

「うん!かっこいいよ!」

そこには甚平を着た白夜がいた
とても清々しい恰好でかっこよさがより際立っていた

白夜「えへへ~」

光「なんで俺まで・・・」

豹谷父「みんなで行くんだ!お前も着替えないとな?」

光「悠斗さんは着替えてないじゃん」

豹谷父「それは・・・すまない。用意してないんだ・・・」

「いえ!大丈夫です!」

豹谷父「・・・ちょっと待ってろよ!」

そういうと寝室に向かった
しばらくして

豹谷父「合ったぞ!昔着てた俺の浴衣だ!」

そして着てみた
ヒョウ柄で・・・少し目立つかな・・・

「ど、どうかな?」

白夜「お・・・おう・・・」

「に、似合わない?」

白夜「いや!すごい似合ってる!かわいい!!」

光「ホント・・・かわいいです。お父さんが着るより何倍も似合ってますよ!」

「あ、ありがとうw」

豹谷父「俺より・・・似合ってるのは事実・・・かもしれないなw」

瞳「じゃじゃ~ん!どう?綺麗?」

瞳ちゃんはピンクの浴衣を着ていた

「かわいい~!」

瞳「えへへ!お兄ちゃんもかわいいよ!ヒョウ柄だと私たちと同じだね!」

豹谷母「そうだね!豹獣人みたい!」

「でも・・・少し目立ちませんか?」

豹谷父「目立ってなんぼ!迷子になってもすぐ見つけられる!」

光「瞳じゃないんだから・・・」

瞳「私はもう迷子になんてならないもん!」

光「どうだか・・・」

豹谷父「そこまで!準備もできたし行くぞ!」

「遥人さんは浴衣着ないんですか?」

豹谷母「僕は着ないよw」

豹谷父「こいつは似合わないんだよw服に着られてるって感じでw・・・いてっ!」

豹谷母「余計な事言うな」

そして僕たちはお祭りに向かった

「うわ~!すごい!」

目の前にはたくさんの屋台があり、どれもこれも活気にあふれていた

瞳「パパ!これ買って!」

豹谷父「ん?いいぞ!」

光「これ・・・欲しい」

豹谷母「はいはいw」

白夜「俺はこれと・・・これ!」

豹谷父「悠斗くんはなにかほしいのはあるかい?」

「そうですね・・・これが欲しいです!」

僕はフランクフルトを指さした

豹谷父「よし!買ってあげよう!」

そして買ってもらったのだが・・・

「お、大きい・・・」

思ってたより大きかった
これで100円って・・・

白夜「これと俺の・・・どっちが大きい?w」

「げ、下品なこと言わないの!」

白夜「気になるじゃんw」

「・・・白夜の方が・・・大きいよ・・・」

白夜「だよな!知ってたw」

豹谷母「悠斗くん。毛をむしっていいよ」

しばらくお祭りを見て回っていたら

狼井「おう!豹谷!」

牛飼「来てたのか!」

二人と会った

白夜「おう!」

狼井「しばらく見ない間に少し痩せたか?」

白夜「う~ん・・・夏バテ・・・だな!」

牛飼「確かに今年は暑かったからな・・・」

豹谷父「じゃあ、そろそろ別行動でもするか!」

そういうと豹谷家はどこかへ行ってしまった

狼井「よかったのか?一家団らんを邪魔して・・・」

白夜「別にいいよwそれより一緒に廻ろうぜ!」

僕たちは一緒にお祭りを廻ることにした・・・
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