空から来た少年

本編

ハワイ旅行・四日目 個別行動

次の日
白夜「これお前に似合いそうだぞ？」

「そうかな？」

僕たちはお店を回っていた
今日は僕と白夜は別行動だ
二人でデートを楽しんでおいでって豹谷さんに言われたのだ

白夜「指輪・・・指輪・・・」

白夜は指輪を探しているみたいだ

「見つからないなら別にいいじゃん？」

白夜「でも、折角ハワイに来てるんだからここで買いたいじゃん？高いのは無理だけど、アクセサリー程度なら・・・な？」

そういい二人でお店を廻った

白夜「これは・・・子供っぽいな・・・」

「子供じゃん・・・」

白夜「大人だよ！三分の二くらいは・・・」

「そうだねｗ」

見た目は大人みたいだし・・・
身長も高いし・・・
老けて見えるというか・・・

白夜「これなんてどうだ？」

そういい僕の前に指輪を見せてきた
シンプルなデザインだがところどころに青いラインが入っている

「かわいいね！」

白夜「な！こっちは色違いだな・・・これにするか！」

そして二つの指輪を買った

「へへへｗ」

白夜「えへへｗ」

二人で指輪を付け手を空に掲げた
指輪が綺麗に光っている

白夜「これでお揃いだな！」

「うん！」

白夜「あとは・・・」

白夜は僕の首に顔を近づけてきた

「？？？」

白夜「・・・」

白夜は何もせず離れた

「なにかあった？」

白夜「ううんｗ何でもない！」

「？？？」

白夜が何をしようとしていたのか・・・僕にはわからなかった

白夜「次どこ行こうか？」

「う～ん・・・モアイとか見て見たいな！」

白夜「・・・モアイってハワイじゃなくないか？」

「あｗさすがにわかるかｗ」

白夜「あ！俺をバカにしたなｗ」

「アハハｗ」

僕が逃げると白夜は全力で追いかけてきた・・・


・・・豹谷視点・・・
瞳「ヒカ兄ちゃん！こっち！」

光「あ～はいはい・・・」

瞳が光を引っ張り至る所に連れまわしている

遥人「光は大変だね～」

「自由奔放な妹を持つと大変だな～」

俺と遥人は二人を遠目から見ていた

遥人「女の子なんだからもう少しお淑やかになれないものかな・・・」

「まぁ、あれも個性だ！それに兄を二人も持てば男勝りにもなるんじゃないか？ｗ」

遥人「そうだね～。一人は隼人そっくりだし、もう一人は僕に似ちゃったし・・・瞳は・・・隼人似だねｗ」

「そうか？白夜はどちらかと言えばお前に似てると思うけどな～ｗ」

遥人「どこが？」

「我慢強いところとか！」

遥人「いや、我慢強くないけどね」

「先を考えているところとか！」

遥人「なにも考えてないけどね」

「あとは・・・あとは・・・」

これ以上のフォローが・・・

「可愛い・・・ところ・・・とか？」

遥人「白夜は隼人似だから・・・かわいくはないかなｗ」

「俺にとっては全員かわいい子供たちだぞ！」

遥人「へー、そーなんだー」

「なんだよ～ｗ」

そういい遥人の頬をプニプニする

遥人「フフフｗ」

「ハハハｗ」

瞳「こっち！」

光「もう勘弁してくれよ・・・」

瞳に振り回されて疲れたみたいだな・・・

「瞳～パパと一緒に廻ろう？」

瞳「ヤダ！パパ暑苦しい！」

「暑苦しい・・・」

遥人「ふ・・・ｗ」

最近・・・瞳の反抗期が・・・

「暑苦しい・・・」

遥人「ショック受けすぎｗ」

「光だって同じなのに・・・」

遥人「フッｗ・・・ま、まぁ、隼人は光より暑苦しいよねｗ」

「どこが！？」

遥人「中身がｗ」

「グハッｗ」

俺は片膝をつく

遥人「なにやってるんだかｗ」

「もう俺のライフはゼロだ！遥人！癒して～ｗ」

遥人「勘弁して～もう魔力ないよ～ｗ」

「そうかｗ遥人は弱いもんな！ｗ」

遥人「誰かさんのせいで子供を三人も産んでますからね～。魔力も体力も子供たちに分けちゃいました～」

「元からないくせにｗ」

遥人「お前の個人情報を全世界にばら撒いて差し上げましょうか？ｗ」

漫勉の笑みで俺にもとにやってくる遥人

「アハハｗ冗談だよな～？・・・な？」

遥人「どうだろうね～ｗ隼人は冗談だと思う？ｗ」

そういいパソコンを取り出した

「あぁぁぁぁ！！待って！！遥人はかわいい！最高の嫁だ！！こんな人世界中探しても見つからないよ！」

遥人「それはどうもｗ」

「遥人最高！ジャスティス！！」

遥人「ジャスティスって・・・ｗ」

「だから・・・な？」

遥人「今まで隼人の情報を流したことあった？ｗ」

「ないけど、今回が初めてになるかもしれないだろう？」

遥人「よくわかってるじゃんｗじゃあ、言動には気を付けないとね？ｗ」

「は～いｗ愛してるぞ！」

そういい抱き着いた

遥人「ホント・・・暑苦しいよね・・・ｗ」

「と、言っても離れない遥人はやっぱりいい嫁だ！」

遥人「何言ってるんだかｗ」

瞳「ママ～これ買って～」

光「母さん・・・喉乾いた・・・」

遥人「はいはいｗ」

遥人は呼ばれて二人の元に向かった

「・・・あっちはどうだろうか」

俺は白夜と遥人くんのことを考えていた
今回の旅行は前から計画していたことだが、悠斗くんが現れて、いい機会だと思った
白夜に運命の相手が現れた
めでたい旅行になると
それと・・・

「悠斗くんが帰れるようになった時・・・のため・・・」

その時、白夜がこの旅行を思い出して悲しみを少しでも和らげることができるように・・・
余計なお世話だろうけど、悠斗くんが居なくなった時、白夜はどうなるんだろうか
きっと荒れるだろう
その時、思い出がたくさんあればそれだけ傷つく
でも、それと同時に寂しさも和らげてくれるだろう
思い出とはそういうものだ・・・

「お～い！そろそろ戻るぞ！」

夕方になり俺たちはホテルに戻った
ホテルの前では白夜と悠斗くんが待っていた
左薬指に綺麗な指輪を付けて・・・