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36話 無属性魔法の使い所
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ユナが書いてくれた学園祭のチラシ。僕はそれを前にするとその隣に何枚か紙を用意する。
「Copy」
と言ってユナが書いたチラシに意識を向けると、それが浮き上がる。今度は隣りにあった紙に対して意識を向けると、じわじわと同じものが印刷されていく。
無属性魔法大全、いわゆる無属性魔法の魔導書を読んでいた中にあった魔法だ。
これは魔力のこもっていない文字や絵などを他のものに印刷できる魔法だ。
まあ、魔法版コピペと言っていいだろう。
なかなか高性能なもので、色や線などはもちろんのこと紙の折れたところも忠実に再現してくれるとかなんとか。ちなみに、折れたところを再現してくれたところで……となるのだが、おそらく折り紙をいちいち折らなくてもいいのだろう。むしろそれしか思いつかない。
そのように軽く数枚に印刷をする。ユナは珍しいものでもみたかのように目を見開いていた。
「わぁ、すごい!あと何枚書けば良いんだろうって思っていたけれどこれだったら楽だね!」
とても楽で便利である。ただ、気をつけなくてはならない点が一点。
ユナにも絵が書けるということはおそらく絵画や芸術的な技術やセンスがこの世界にもあるということ。
むやみにこの魔法を使ってしまえばそういったものの価値を下げることになってしまう。
なのでしっかりと考える必要がありそうだ。
でも、今回はもとからユナの手書きで何枚も複製する予定だったしこういったところで使う分には便利な魔法だ。ユナも喜んでいたので文句なく成功だと言っていいだろう。
しかし、無属性魔法大全には様々な魔法が載っている。
基本的には人体に直接的な影響を与えない魔法がほとんどだし、魔法というよりも便利スキルと言ったほうが正しいのかもしれない。でも、危険そうな魔法だって載っていないわけではない。
その中でも、僕が注目したのはこの魔法だった。
「Warp」
この魔法は学長先生に会う時に使ったことがある。
つまり、無属性魔法は僕以外にも使える人がいるらしい、ということである。だが今回はそれよりももっと気になるものもあった。
「RD:Warp」
前者の魔法と違う点、それは対象物をランダムに移動させることができるところである。当然、この魔法は魔法陣に使う素材や魔法量など通常の「Warp」とは比べ物にならないほどの難易度である。
正直に言って初めて聞く素材や伝説とか伝承レベルの素材が必要でなおかつその素材を消費して一回きりというコストの重さは尋常ではない。
だが、この魔法はなんというか、そのコストに見合うレベルの魔法であることは分かったのだった。
「Copy」
と言ってユナが書いたチラシに意識を向けると、それが浮き上がる。今度は隣りにあった紙に対して意識を向けると、じわじわと同じものが印刷されていく。
無属性魔法大全、いわゆる無属性魔法の魔導書を読んでいた中にあった魔法だ。
これは魔力のこもっていない文字や絵などを他のものに印刷できる魔法だ。
まあ、魔法版コピペと言っていいだろう。
なかなか高性能なもので、色や線などはもちろんのこと紙の折れたところも忠実に再現してくれるとかなんとか。ちなみに、折れたところを再現してくれたところで……となるのだが、おそらく折り紙をいちいち折らなくてもいいのだろう。むしろそれしか思いつかない。
そのように軽く数枚に印刷をする。ユナは珍しいものでもみたかのように目を見開いていた。
「わぁ、すごい!あと何枚書けば良いんだろうって思っていたけれどこれだったら楽だね!」
とても楽で便利である。ただ、気をつけなくてはならない点が一点。
ユナにも絵が書けるということはおそらく絵画や芸術的な技術やセンスがこの世界にもあるということ。
むやみにこの魔法を使ってしまえばそういったものの価値を下げることになってしまう。
なのでしっかりと考える必要がありそうだ。
でも、今回はもとからユナの手書きで何枚も複製する予定だったしこういったところで使う分には便利な魔法だ。ユナも喜んでいたので文句なく成功だと言っていいだろう。
しかし、無属性魔法大全には様々な魔法が載っている。
基本的には人体に直接的な影響を与えない魔法がほとんどだし、魔法というよりも便利スキルと言ったほうが正しいのかもしれない。でも、危険そうな魔法だって載っていないわけではない。
その中でも、僕が注目したのはこの魔法だった。
「Warp」
この魔法は学長先生に会う時に使ったことがある。
つまり、無属性魔法は僕以外にも使える人がいるらしい、ということである。だが今回はそれよりももっと気になるものもあった。
「RD:Warp」
前者の魔法と違う点、それは対象物をランダムに移動させることができるところである。当然、この魔法は魔法陣に使う素材や魔法量など通常の「Warp」とは比べ物にならないほどの難易度である。
正直に言って初めて聞く素材や伝説とか伝承レベルの素材が必要でなおかつその素材を消費して一回きりというコストの重さは尋常ではない。
だが、この魔法はなんというか、そのコストに見合うレベルの魔法であることは分かったのだった。
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