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私と司令官さまの攻防戦
★近況報告と言う名の取り調べ※司令官さま目線③
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「ああああああっ!」
「ぎゃっ!!」
断末魔のようなアジェーレとケイティの叫び声で、はっと2人の方に顔を向ける。その途端、鬼の形相を浮かべた2人からこんな叱責を受けてしまった。
「お酒がもったいないっ」
………そっちか。
怒りで我を忘れそうになっていた自分だったけれど、その的外れな言葉に一気に身体の力が抜ける。
「っていうか、早くその手袋取りなさいっ」
脱力したまま、テーブルに広がる琥珀色の液体をぼんやりと見つめていれば、再びアジェーレから叱咤を受ける。余談だが、ケイティは自分の為に新しいグラスに酒を注いでいる。
そして、言われたとおり手袋を外せば、それは雑巾代わりにされてしまった。これもまた脱力を誘うものだった。
そんな自分を憐れに思ったのだろうか。アジェーレは視線を泳がしながらこんなことを口にする。
「……あーでも、シンシアちゃんの名前は出てないわよ。ただ16歳の栗色の髪の小柄な女の子。多分というか間違いなく生娘で、尽くし系のチョロイ女の子だから───」
「もういい」
これ以上聞きたくなくて、気付いた時にはそんな言葉を発していた。ぐったりと椅子に身体を預けたままで。
「……もうこれ以上は、言うな」
再び同じ言葉を紡げば、自分でも情けなくなる程、弱々しい声が出た。
そして、あの日の彼女の涙の理由が、点と線で結ばれた。
彼女はきっとあの時、マーカスから娼館で働くように言われたのだ。そして、彼女は深く傷ついたのだ。怒ることもせず、詰ることもせず、ただただ、痛みを堪えていたのだ。
それからすぐに、スクリーンが入れ替わるように、夜の帳が落ち始めた薬草園で必死に声を押し殺して泣いていた彼女の姿が脳裏に浮かぶ。それはまさに、傷を隠す小動物のようなものだった。
辛かっただろう。悔しかっただろう。惨めで無様で、やり場のない怒りを抱えていたのだろう。
けれど、穿った見方をしてしまえば、自分はその涙の理由をきちんと彼女の口から聞いていない。だから、今思っていることはあくまで推測でしかないのだ。
あの涙の、真実は、一体何なのだろう。
マーカスが口にした言葉に対して、嫌悪を表す涙だったのだろうか。それとも、そんな扱いを受けた自分を惨めに思う涙だったのだろうか。───……それとも、他の涙なのか。
彼女は自分の口から、失恋したという言葉を紡いだ。それはしっかり、はっきりと。
だが、想いを断ち切ったという言葉は一度も聞いていない。そして、自分に気持ちが向かないともはっきり言われてしまった。
なら最悪、彼女はマーカスの為に自分から身を売ろうと考えているのかもしれない。
いや、そんなことは絶対にない。無いと信じたい。もし仮にそんなことを思っているのなら、それこそ強引にでも自分のものにしてしまいたい。
大切にされるということはこういうことなんだと、全身で教え込ませたい。
結局のところ、その結論に落ち着いた自分は深く息を吐く。
それは思いのほか、部屋の空気を重くするものだったのだろう。慌てた様子で、ケイティはおつまみのチーズをピンに刺しながら口を開いた。
「ねえ、シンシアちゃんって、まだ、あの男……えっと、マーカスのこと好きなのかしら?」
「……なぜ、それを私に聞く?」
話題を変えようとしてくれたようだが、ドンピシャに悩んでいたことだった。そして、もうこの話題はやめてくれというニュアンスを込めて吐き捨てる。
「シンシア殿は、どうやらイケメンが嫌いだそうだ」
「じゃあ、あんた駄目じゃんっ」
すかさず横から口出しをしてきたアジェーレの言葉に、無意識に眉間に皺が寄る。
「…………お前、酔っぱらってるんだな?」
「…………ごめん、まだ素面」
そこは酔っていて欲しかった。
自分に憐憫の目を向けながらも肩を震わす二人に、ついつい説教じみたことを口にしてしまう。
「いいか、人の恋愛にとやかく口をだすのはやめろ。それに失恋とは、いつか本当に愛しあえる人とめぐりあい、幸せになるための必要な試練なのだ。それを面白おかしく話すな」
そう言い切れば、本当に恋は難しいと痛感させられる。なぜなら、自分が彼女の幸せに必要な試練でしかないのかもしれないという不安がよぎるから。
そして自分の好きな人間が、自分のことを好きになる。たったそれだけのことが、とても難しいことを痛感させられる。そして一度でも考えれてしまえば、考えるほど永遠に噛み合わないような気がする───などと、思っていたら。
「くさっ」
「ださっ」
二人から、容赦ない言葉を浴びせられてしまった。
なぜ理路整然と恋愛観を語っただけなのに、クサい、ダサいと罵詈雑言を受けないといけないのだろうか。
………女性の思考は本当に難しい。
というぼやきを飲み込むために、酒の入ったグラスを傾ける。
ちらりと2人を伺い見れば、新しい酒瓶の栓をを開けながらも、彼女の話題を口にしながらもちゃっかり口にしていた。
「っていうか、もしかして、シンシアちゃん、司令官との身分差を気にしているのかなぁ」
「え?それは無いでしょ?だって、シアちゃんのお父さん、宮廷薬剤師で、陛下の不治の病である水虫をあっという間に完治させちゃった名医でもあるんでしょ?本気出せば、爵位だって貰えるはずの良家のお嬢さんでしょ?」
「んーまぁ……そっか。でも、それ、シンシアちゃん知ってるのかなぁ?知らずにうじうじ悩んでいるんなら、ちゃちゃっと教えちゃおっか?」
「やめとけ、やめとけ。あんた、それお節介でしかないでしょ?」
ケタケタと笑ったり、妙にしんみりした声を聴きながら、不思議に思う。
10代で、まだ子供である彼女のことを、アジェーレもケイティも自分たちと同じ世代の女性のように話していることに。
これも同性ならではの感性というものなのだろうか。頬杖を付きながらそんなことを考えていたら、アジェーレが突然、何かを思い出したかのように、短い声を上げた。
「そういえばさぁ、シアちゃん、私に変なこと聞いてきたんだけどさぁ」
「どんなことだ?」
すかさず割り込んで口を開いた自分に、アジェーレはさっきと同じように言いにくそうに口を開いた。
「私、あざといかなぁって。ものすごく真剣な顔して」
それを聞いた途端、自分とケイティは同時に声を出す。
「……はぁ?」
「……意味が分からない」
アジェーレまで同じように、不思議そうな顔をする。次いで自分は思ったままを口にした。
「あざといのは、お前らの事を言うのだろう」
「あ゛?」
「ちっ」
事実を言っただけなのに、なぜ睨まれ、舌打ちされないといけないのだろうか。
ああ。図星を刺されたからか。まったく女性は本当に面倒だ。
ただ収穫はあった。彼女が最近気落ちしている理由が。多分、先日お遣いに行った際に誰かに、そう言われたのだろう。
そして独り抱え込み、悩み続けているのだ。
自分に一言、言ってくれれば、そんなことはないとうんざりするほど説明をするのにだ。
そこでふと思う。
自分はこれからもずっとこうして、彼女の事を遠巻きに見つめ、手を伸ばせない距離でやきもきしなければならないのだろうか。
そして彼女が泣いていても、傷を負っていても、嫌われたくないからという理由で、あと一歩を踏み出せないままでいるのだろうか。
そのまま、彼女が他の誰かに恋をしてしまうかもしれないのに。
くそっ。冗談じゃない。そんなもの、誰が許すものか。
「…………そろそろ、本気を出すとしようか」
知らず知らずのうちに決心を口に出せば、すぐさま横から声が飛んできた。
「あら?久しぶりに、黒鷹の騎士さまを見れるの?」
からかう口調とは裏腹に、アジェーレの瞳は挑むようにこちらを見つめている。そして、隣にいるケイティも同じように。
「そうだな。どうも、休暇を貰えなくて、自分は拗ねていたようだ。と、いうわけで、これからが本調子だ。私は───一先ず、残った業務を片付けてくる。アジェーレ、お前は引き続き窃盗団のトップを追え。ただし、マーカスの件は自分にまわせ」
グラスに残った酒を飲み干し、席を立てば、すかさずアジェーレとケイティから、こんな言葉が飛んできた。
「もちろん、そのつもり。あと、シアちゃんの結婚式には、私、ブライズメイドをやるから」
「もちろん私もやるわよっ。もう気持ちは私、シンシアちゃんのお姉ちゃんなんだからっ」
……恐ろしい程の無理難題だ。
だが、ここで水を差す言葉を口にするわけにはいかない。自分はどちらともに取れる笑みを向け、扉へと向かう。
そんな自分に二人は同時に声を上げた。
「いってらぁー」
「おっつぅー。頑張ってねぇー」
ちなみに廊下へ出る直前、ちらりと振り返れば、秒の速度で2人の話題は、この街の焼肉屋の話に変わっていた。
「ぎゃっ!!」
断末魔のようなアジェーレとケイティの叫び声で、はっと2人の方に顔を向ける。その途端、鬼の形相を浮かべた2人からこんな叱責を受けてしまった。
「お酒がもったいないっ」
………そっちか。
怒りで我を忘れそうになっていた自分だったけれど、その的外れな言葉に一気に身体の力が抜ける。
「っていうか、早くその手袋取りなさいっ」
脱力したまま、テーブルに広がる琥珀色の液体をぼんやりと見つめていれば、再びアジェーレから叱咤を受ける。余談だが、ケイティは自分の為に新しいグラスに酒を注いでいる。
そして、言われたとおり手袋を外せば、それは雑巾代わりにされてしまった。これもまた脱力を誘うものだった。
そんな自分を憐れに思ったのだろうか。アジェーレは視線を泳がしながらこんなことを口にする。
「……あーでも、シンシアちゃんの名前は出てないわよ。ただ16歳の栗色の髪の小柄な女の子。多分というか間違いなく生娘で、尽くし系のチョロイ女の子だから───」
「もういい」
これ以上聞きたくなくて、気付いた時にはそんな言葉を発していた。ぐったりと椅子に身体を預けたままで。
「……もうこれ以上は、言うな」
再び同じ言葉を紡げば、自分でも情けなくなる程、弱々しい声が出た。
そして、あの日の彼女の涙の理由が、点と線で結ばれた。
彼女はきっとあの時、マーカスから娼館で働くように言われたのだ。そして、彼女は深く傷ついたのだ。怒ることもせず、詰ることもせず、ただただ、痛みを堪えていたのだ。
それからすぐに、スクリーンが入れ替わるように、夜の帳が落ち始めた薬草園で必死に声を押し殺して泣いていた彼女の姿が脳裏に浮かぶ。それはまさに、傷を隠す小動物のようなものだった。
辛かっただろう。悔しかっただろう。惨めで無様で、やり場のない怒りを抱えていたのだろう。
けれど、穿った見方をしてしまえば、自分はその涙の理由をきちんと彼女の口から聞いていない。だから、今思っていることはあくまで推測でしかないのだ。
あの涙の、真実は、一体何なのだろう。
マーカスが口にした言葉に対して、嫌悪を表す涙だったのだろうか。それとも、そんな扱いを受けた自分を惨めに思う涙だったのだろうか。───……それとも、他の涙なのか。
彼女は自分の口から、失恋したという言葉を紡いだ。それはしっかり、はっきりと。
だが、想いを断ち切ったという言葉は一度も聞いていない。そして、自分に気持ちが向かないともはっきり言われてしまった。
なら最悪、彼女はマーカスの為に自分から身を売ろうと考えているのかもしれない。
いや、そんなことは絶対にない。無いと信じたい。もし仮にそんなことを思っているのなら、それこそ強引にでも自分のものにしてしまいたい。
大切にされるということはこういうことなんだと、全身で教え込ませたい。
結局のところ、その結論に落ち着いた自分は深く息を吐く。
それは思いのほか、部屋の空気を重くするものだったのだろう。慌てた様子で、ケイティはおつまみのチーズをピンに刺しながら口を開いた。
「ねえ、シンシアちゃんって、まだ、あの男……えっと、マーカスのこと好きなのかしら?」
「……なぜ、それを私に聞く?」
話題を変えようとしてくれたようだが、ドンピシャに悩んでいたことだった。そして、もうこの話題はやめてくれというニュアンスを込めて吐き捨てる。
「シンシア殿は、どうやらイケメンが嫌いだそうだ」
「じゃあ、あんた駄目じゃんっ」
すかさず横から口出しをしてきたアジェーレの言葉に、無意識に眉間に皺が寄る。
「…………お前、酔っぱらってるんだな?」
「…………ごめん、まだ素面」
そこは酔っていて欲しかった。
自分に憐憫の目を向けながらも肩を震わす二人に、ついつい説教じみたことを口にしてしまう。
「いいか、人の恋愛にとやかく口をだすのはやめろ。それに失恋とは、いつか本当に愛しあえる人とめぐりあい、幸せになるための必要な試練なのだ。それを面白おかしく話すな」
そう言い切れば、本当に恋は難しいと痛感させられる。なぜなら、自分が彼女の幸せに必要な試練でしかないのかもしれないという不安がよぎるから。
そして自分の好きな人間が、自分のことを好きになる。たったそれだけのことが、とても難しいことを痛感させられる。そして一度でも考えれてしまえば、考えるほど永遠に噛み合わないような気がする───などと、思っていたら。
「くさっ」
「ださっ」
二人から、容赦ない言葉を浴びせられてしまった。
なぜ理路整然と恋愛観を語っただけなのに、クサい、ダサいと罵詈雑言を受けないといけないのだろうか。
………女性の思考は本当に難しい。
というぼやきを飲み込むために、酒の入ったグラスを傾ける。
ちらりと2人を伺い見れば、新しい酒瓶の栓をを開けながらも、彼女の話題を口にしながらもちゃっかり口にしていた。
「っていうか、もしかして、シンシアちゃん、司令官との身分差を気にしているのかなぁ」
「え?それは無いでしょ?だって、シアちゃんのお父さん、宮廷薬剤師で、陛下の不治の病である水虫をあっという間に完治させちゃった名医でもあるんでしょ?本気出せば、爵位だって貰えるはずの良家のお嬢さんでしょ?」
「んーまぁ……そっか。でも、それ、シンシアちゃん知ってるのかなぁ?知らずにうじうじ悩んでいるんなら、ちゃちゃっと教えちゃおっか?」
「やめとけ、やめとけ。あんた、それお節介でしかないでしょ?」
ケタケタと笑ったり、妙にしんみりした声を聴きながら、不思議に思う。
10代で、まだ子供である彼女のことを、アジェーレもケイティも自分たちと同じ世代の女性のように話していることに。
これも同性ならではの感性というものなのだろうか。頬杖を付きながらそんなことを考えていたら、アジェーレが突然、何かを思い出したかのように、短い声を上げた。
「そういえばさぁ、シアちゃん、私に変なこと聞いてきたんだけどさぁ」
「どんなことだ?」
すかさず割り込んで口を開いた自分に、アジェーレはさっきと同じように言いにくそうに口を開いた。
「私、あざといかなぁって。ものすごく真剣な顔して」
それを聞いた途端、自分とケイティは同時に声を出す。
「……はぁ?」
「……意味が分からない」
アジェーレまで同じように、不思議そうな顔をする。次いで自分は思ったままを口にした。
「あざといのは、お前らの事を言うのだろう」
「あ゛?」
「ちっ」
事実を言っただけなのに、なぜ睨まれ、舌打ちされないといけないのだろうか。
ああ。図星を刺されたからか。まったく女性は本当に面倒だ。
ただ収穫はあった。彼女が最近気落ちしている理由が。多分、先日お遣いに行った際に誰かに、そう言われたのだろう。
そして独り抱え込み、悩み続けているのだ。
自分に一言、言ってくれれば、そんなことはないとうんざりするほど説明をするのにだ。
そこでふと思う。
自分はこれからもずっとこうして、彼女の事を遠巻きに見つめ、手を伸ばせない距離でやきもきしなければならないのだろうか。
そして彼女が泣いていても、傷を負っていても、嫌われたくないからという理由で、あと一歩を踏み出せないままでいるのだろうか。
そのまま、彼女が他の誰かに恋をしてしまうかもしれないのに。
くそっ。冗談じゃない。そんなもの、誰が許すものか。
「…………そろそろ、本気を出すとしようか」
知らず知らずのうちに決心を口に出せば、すぐさま横から声が飛んできた。
「あら?久しぶりに、黒鷹の騎士さまを見れるの?」
からかう口調とは裏腹に、アジェーレの瞳は挑むようにこちらを見つめている。そして、隣にいるケイティも同じように。
「そうだな。どうも、休暇を貰えなくて、自分は拗ねていたようだ。と、いうわけで、これからが本調子だ。私は───一先ず、残った業務を片付けてくる。アジェーレ、お前は引き続き窃盗団のトップを追え。ただし、マーカスの件は自分にまわせ」
グラスに残った酒を飲み干し、席を立てば、すかさずアジェーレとケイティから、こんな言葉が飛んできた。
「もちろん、そのつもり。あと、シアちゃんの結婚式には、私、ブライズメイドをやるから」
「もちろん私もやるわよっ。もう気持ちは私、シンシアちゃんのお姉ちゃんなんだからっ」
……恐ろしい程の無理難題だ。
だが、ここで水を差す言葉を口にするわけにはいかない。自分はどちらともに取れる笑みを向け、扉へと向かう。
そんな自分に二人は同時に声を上げた。
「いってらぁー」
「おっつぅー。頑張ってねぇー」
ちなみに廊下へ出る直前、ちらりと振り返れば、秒の速度で2人の話題は、この街の焼肉屋の話に変わっていた。
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