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私と司令官さまの攻防戦
お給料日はウキウキルンルン…一時、雨②
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露骨に顔を顰める私に負けず劣らず……いや、遥かに鬼の形相でジェーンはカウンターを飛び越え、こちらに向かって来た。
「あんたに売るもんなんかないわよっ。今すぐ出て行きなさいっ」
お上品な店内にその姿は、さならが迷い込んでしまった猿のよう。品の良さは皆無だった。そしてそのまま、私に壁ドンをかましてくれた。
「あんたねぇ、調子こいてるんじゃないわよっ」
「は?」
先日の飲酒に続き、壁ドンを初体験させていただいた私だけれど、これもまた二度といらないと思うものだった。
そして、お世辞にも上品とは言えないジェーンの物言いに、私は間の抜けた声を出してしまった。
だって、この状況、誰がどう見たって、店員が客に難癖付けている図。
なのに、なぜ私がそんなことを言われないといけないのか。理不尽極まりない。
そして、私はただあの万年筆を買いたいだけ。まかり間違っても、ジェーンからの喧嘩を買いたいわけではない。
………うん、他の店員さんを呼ぼう。
そう思ったけれど、ジェーンの方が先に口を開いてしまった。
「ちょっと綺麗な服着て、いい気になってるけど、あんたが軍事施設で働けるのは、ただの運よっ。勘違いしないでねっ」
「はぁ!?運じゃないよ。それは──」
「うるさいわねっ」
───バッシーン。
……ただお父さんの紹介状のせいだって言いたかっただけなのに、頬を張られてしまった。
痛みより、なぜそうされたのか理解できず、私はポカンとしてしまう。
「いちいち反論して、本当にむかつくっ」
なるほど。どうやら私のリアクションが、ジェーンにとったらご不満だったようだ。
張られた頬を押さえながら、これで気が済んだかな?と冷静に思う。そして、じゃあ、別の定員を呼んで良いかなとも思う。
ああ、でもこんな状況で、誰も奥から出てこないということは、店番はコイツしかいないのか。マジ最悪。
そんなことを考えながら、はぁーと気の抜けた息を漏らせば、ジェーンは剥き出しの憎悪を込めて私を更に睨み付ける。
「この際、言っておくけど、マーカスがあんたに未だにちょっかいかけるのは、情でしかないんだからねっ。っていうか、あんた人のモノに色目使ってんじゃないわよっ。それにこの前、マーカスに何を言われたかわからないけど、もじもじしてんじゃないわよっ。良い?真に受けないでよねっ。この貧乳っ」
瞬間、この女が単なるアホだということに気付いた。
そして他人の眼で見る世界って、さまざまなんだなぁっと思った。あと、売春の斡旋を受けたこと、聞かれていなくて良かった。それは本当に良かった。
最後に、マーカスのことで私に牽制をしているようだけど、そんなことを言ってるお前は、ちゃっかり司令官さまに媚を売っていたことを私はちゃんと覚えている。
そういう、自分のことを都合良く見ないふりして、他人に不満をぶつけられるところ、マーカスにそっくりだ。うん。あなた方はお似合いのカップルです。
「…………何よ。なんか言いたいことでもあるの?」
貧乳の件だけは、どうにもイラつく私は、一発くらいぶん殴って良いかなぁと考えていたら、ジェーンは何故か視線を泳がす。
あれ程の勢いで啖呵を切ったくせに。一変してたじろくジェーンを見て、この女が小心者だということにも気付いてしまった。
「私、いい気になってないよ」
あと、貧乳じゃないよ。謙虚なだけ。
自分でもびっくりする程、平坦な声が出た。もちろん後半の言葉は言ってない。
次いで、誰が好き好んで、あそこで働きたいものか。私は、本当に山に籠りたかったんだ。そう言おうと思った。でも、しなかった。
だって、ジェーンがあまりにアホだから。きっと私が何を言っても、このアホには届かない。そう思ったから。そして、この万年筆は日を改めて購入しようと結論付ける。
「でも、ジェーンにはそう見えるんだね。別に良いよ。勝手にそう思ってて。じゃあ、お邪魔しました」
「そういうところよっ」
お望み通り出て行こうとしたら、なぜだかジェーンに腕を掴まれてしまった。
今度はビンタされなくて良かった。そんなことをふと思う。
「昔っからあんたは真面目な優等生のフリして、マーカスにすり寄ってさ。そんで、卒業したら、ちゃっかりハーレム職場で働いて、イケメンゲットできるあんたは、ただ、あざといだけなんだからっ」
あざとい?私が?
いうに事欠いて、何言ってんだお前?辞書引いてみろ。そんなふうに笑ってやりたかった。
それに、順番が逆だ。真面目な優等生のフリをしたわけではなく、マーカスの小狡さに気付かず、学校行事の裏方を引き受け、卒論の手伝いをするために必死こいて勉強した結果、優等生のような立場になっただけだ。
もっと言うと、そもそもあそこは、ハーレム職場ではない。国境警備の為の軍事施設だ。そこだけはちゃんと言っておこう。
そう。ちゃんと言おうとした。でも、なぜだか喉がからからになって、言葉が出てこなかった。
だって、ジェーンの今の言葉だけは、ずしんとお腹にきたから。
あざといと思ったのはジェーンの主観でしかない。だから、みんながそう思っているわけではない。まかり間違っても、司令官さまがそう思っているはずはない。
そんなふうに思っても、胸がじくじくと痛みだす。
これだから女の悪口は嫌いだ。容赦なく、そして的確に心を抉る言葉を吐いてくれるから。
不覚にも顔を歪めてしまった私を、ジェーンが見逃すはずもない。したり顔になって、今度は脅すような言葉を私の耳に落とす。
「今に見てなさい。絶対に後悔させてあげるから」
そう言ってジェーンは私の腕を掴む力を強めてで、店の外へと追いやった。
「二度と来ないでよねっ」
捨て台詞と共に突き飛ばされて、道に派手に転がる。ぐるりと回る視界の端で、ぎょっとした表情を浮かべるウィルさんと目が合った。
「シンシアさんっ。大丈夫ですか!?」
「………あ、はい」
ウィルさんの手を借りて何とか起き上がる。
「乱暴な人ですねぇ………一体何が………って、シンシさん、殴られたんですか?」
立ち上がった私を支えるようにしていたウィルさんだったけれど、私の頬が赤く腫れているのに気付いた途端、表情が消えた。
「ちょっと司令官殿に代わって挨拶してきます」
そう言ったウィルさんは、見たことの無い程怖い顔をしていた。
「いいですからっ」
慌てて私がきつい口調で止めても、ウィルさんの足は止まらない。
「そうはいきませんよ」
今まさに店の扉を開けようとしたウィルさんの腕を掴んだ私は、渾身の力で逆方向に引っ張る。
「ウィルさん、帰りましょう。おサボりが、バレちゃいます」
もちろん私が全力で引っ張ったところで、ウィルさんを引きずることはできない。
なので、早々に諦めてさっさと馬車へと向かい始めた私を見て、ウィルさんは慌てて追って来てくれた。
「あーもーロクなことが無いですね」
「…………」
並んで歩き始めたウィルさんに向かって、私はわざと明るい口調で言う。けれど、ウィルさんはだんまりだ。
そんなウィルさんに向かって私は言葉を続ける。
「ウィルさん……サボってこんなところに来たのは、司令官さまには内緒にしてて下さい」
ぺこりと頭を下げた私に、ウィルさんはとても複雑そうな顔をした。でも、しばらく経ってからわかりましたと言ってくれた。
それから私達は、無言で馬車に向かう。
とぼとぼと歩きながら、司令官さまに贈り物をしなくて良かったと思った。
だって、気持ちが向いていないのに安易に贈り物をするって、あざといって思われるかもしれないから。
頬っぺたの痛みより、擦りむいた肘の痛みより、司令官さまにそう思われれるほうが、よっぽど辛い。
そんなふうに思った私の頭上にポタリと雫が落ちる。
見上げれば、いつの間にか空は曇っていて雨が降り出していた。
「あんたに売るもんなんかないわよっ。今すぐ出て行きなさいっ」
お上品な店内にその姿は、さならが迷い込んでしまった猿のよう。品の良さは皆無だった。そしてそのまま、私に壁ドンをかましてくれた。
「あんたねぇ、調子こいてるんじゃないわよっ」
「は?」
先日の飲酒に続き、壁ドンを初体験させていただいた私だけれど、これもまた二度といらないと思うものだった。
そして、お世辞にも上品とは言えないジェーンの物言いに、私は間の抜けた声を出してしまった。
だって、この状況、誰がどう見たって、店員が客に難癖付けている図。
なのに、なぜ私がそんなことを言われないといけないのか。理不尽極まりない。
そして、私はただあの万年筆を買いたいだけ。まかり間違っても、ジェーンからの喧嘩を買いたいわけではない。
………うん、他の店員さんを呼ぼう。
そう思ったけれど、ジェーンの方が先に口を開いてしまった。
「ちょっと綺麗な服着て、いい気になってるけど、あんたが軍事施設で働けるのは、ただの運よっ。勘違いしないでねっ」
「はぁ!?運じゃないよ。それは──」
「うるさいわねっ」
───バッシーン。
……ただお父さんの紹介状のせいだって言いたかっただけなのに、頬を張られてしまった。
痛みより、なぜそうされたのか理解できず、私はポカンとしてしまう。
「いちいち反論して、本当にむかつくっ」
なるほど。どうやら私のリアクションが、ジェーンにとったらご不満だったようだ。
張られた頬を押さえながら、これで気が済んだかな?と冷静に思う。そして、じゃあ、別の定員を呼んで良いかなとも思う。
ああ、でもこんな状況で、誰も奥から出てこないということは、店番はコイツしかいないのか。マジ最悪。
そんなことを考えながら、はぁーと気の抜けた息を漏らせば、ジェーンは剥き出しの憎悪を込めて私を更に睨み付ける。
「この際、言っておくけど、マーカスがあんたに未だにちょっかいかけるのは、情でしかないんだからねっ。っていうか、あんた人のモノに色目使ってんじゃないわよっ。それにこの前、マーカスに何を言われたかわからないけど、もじもじしてんじゃないわよっ。良い?真に受けないでよねっ。この貧乳っ」
瞬間、この女が単なるアホだということに気付いた。
そして他人の眼で見る世界って、さまざまなんだなぁっと思った。あと、売春の斡旋を受けたこと、聞かれていなくて良かった。それは本当に良かった。
最後に、マーカスのことで私に牽制をしているようだけど、そんなことを言ってるお前は、ちゃっかり司令官さまに媚を売っていたことを私はちゃんと覚えている。
そういう、自分のことを都合良く見ないふりして、他人に不満をぶつけられるところ、マーカスにそっくりだ。うん。あなた方はお似合いのカップルです。
「…………何よ。なんか言いたいことでもあるの?」
貧乳の件だけは、どうにもイラつく私は、一発くらいぶん殴って良いかなぁと考えていたら、ジェーンは何故か視線を泳がす。
あれ程の勢いで啖呵を切ったくせに。一変してたじろくジェーンを見て、この女が小心者だということにも気付いてしまった。
「私、いい気になってないよ」
あと、貧乳じゃないよ。謙虚なだけ。
自分でもびっくりする程、平坦な声が出た。もちろん後半の言葉は言ってない。
次いで、誰が好き好んで、あそこで働きたいものか。私は、本当に山に籠りたかったんだ。そう言おうと思った。でも、しなかった。
だって、ジェーンがあまりにアホだから。きっと私が何を言っても、このアホには届かない。そう思ったから。そして、この万年筆は日を改めて購入しようと結論付ける。
「でも、ジェーンにはそう見えるんだね。別に良いよ。勝手にそう思ってて。じゃあ、お邪魔しました」
「そういうところよっ」
お望み通り出て行こうとしたら、なぜだかジェーンに腕を掴まれてしまった。
今度はビンタされなくて良かった。そんなことをふと思う。
「昔っからあんたは真面目な優等生のフリして、マーカスにすり寄ってさ。そんで、卒業したら、ちゃっかりハーレム職場で働いて、イケメンゲットできるあんたは、ただ、あざといだけなんだからっ」
あざとい?私が?
いうに事欠いて、何言ってんだお前?辞書引いてみろ。そんなふうに笑ってやりたかった。
それに、順番が逆だ。真面目な優等生のフリをしたわけではなく、マーカスの小狡さに気付かず、学校行事の裏方を引き受け、卒論の手伝いをするために必死こいて勉強した結果、優等生のような立場になっただけだ。
もっと言うと、そもそもあそこは、ハーレム職場ではない。国境警備の為の軍事施設だ。そこだけはちゃんと言っておこう。
そう。ちゃんと言おうとした。でも、なぜだか喉がからからになって、言葉が出てこなかった。
だって、ジェーンの今の言葉だけは、ずしんとお腹にきたから。
あざといと思ったのはジェーンの主観でしかない。だから、みんながそう思っているわけではない。まかり間違っても、司令官さまがそう思っているはずはない。
そんなふうに思っても、胸がじくじくと痛みだす。
これだから女の悪口は嫌いだ。容赦なく、そして的確に心を抉る言葉を吐いてくれるから。
不覚にも顔を歪めてしまった私を、ジェーンが見逃すはずもない。したり顔になって、今度は脅すような言葉を私の耳に落とす。
「今に見てなさい。絶対に後悔させてあげるから」
そう言ってジェーンは私の腕を掴む力を強めてで、店の外へと追いやった。
「二度と来ないでよねっ」
捨て台詞と共に突き飛ばされて、道に派手に転がる。ぐるりと回る視界の端で、ぎょっとした表情を浮かべるウィルさんと目が合った。
「シンシアさんっ。大丈夫ですか!?」
「………あ、はい」
ウィルさんの手を借りて何とか起き上がる。
「乱暴な人ですねぇ………一体何が………って、シンシさん、殴られたんですか?」
立ち上がった私を支えるようにしていたウィルさんだったけれど、私の頬が赤く腫れているのに気付いた途端、表情が消えた。
「ちょっと司令官殿に代わって挨拶してきます」
そう言ったウィルさんは、見たことの無い程怖い顔をしていた。
「いいですからっ」
慌てて私がきつい口調で止めても、ウィルさんの足は止まらない。
「そうはいきませんよ」
今まさに店の扉を開けようとしたウィルさんの腕を掴んだ私は、渾身の力で逆方向に引っ張る。
「ウィルさん、帰りましょう。おサボりが、バレちゃいます」
もちろん私が全力で引っ張ったところで、ウィルさんを引きずることはできない。
なので、早々に諦めてさっさと馬車へと向かい始めた私を見て、ウィルさんは慌てて追って来てくれた。
「あーもーロクなことが無いですね」
「…………」
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そんなウィルさんに向かって私は言葉を続ける。
「ウィルさん……サボってこんなところに来たのは、司令官さまには内緒にしてて下さい」
ぺこりと頭を下げた私に、ウィルさんはとても複雑そうな顔をした。でも、しばらく経ってからわかりましたと言ってくれた。
それから私達は、無言で馬車に向かう。
とぼとぼと歩きながら、司令官さまに贈り物をしなくて良かったと思った。
だって、気持ちが向いていないのに安易に贈り物をするって、あざといって思われるかもしれないから。
頬っぺたの痛みより、擦りむいた肘の痛みより、司令官さまにそう思われれるほうが、よっぽど辛い。
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