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過去と未来の間の蜜月
会えなかった時間を埋めるもの
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高貴なものの象徴として、人の眼を惹きつけて止まないこの花は、本来、山野に自生する野生バラを品種改良したもの。
そしてどれだけ品種改良を重ねても、水色のものは作ることができないと言われていた。だから、水色のバラの花言葉は『不可能』だと言われている。
けれど、不可能の代名詞と言われたこの花が、今、私の目の前にある。
レイディックは不可能を可能できる…………何も心配いらないと、伝えてくれているのだろうか。
そんなことを考えていたら、ロイドは一輪手折ると、私に差し出しながら、こう言った。
「この花は、どんなに世話をしても、ずっと、咲いてくれなかったんです。でも、今日、開花するなんて………まるで神からの祝福のようですね」
「………………」
ロイドの言葉に、何も返すことができない。嬉しくて。嬉しすぎて。
でも、私がきゅっと唇を噛みしめているのは、痛みや辛さを堪えているのとは別のものだとは、ちゃんとロイドに伝わっているようで、彼はますます笑みを深くした。すぐ横に居るティシャも同じように。
そして元執事は、過去には想像もできなかった程の穏やかな表情で、私に問いかける。
「アスティアさま、王都に戻られた後のレイディックさまのことは、ご存知ですか?」
「………少しだけ」
今度は、短い言葉を返すことができた。
けれど、少し………ほんの少しだけ、嘘を付いた罪悪感がある。本当は私はレイディックの5年間を殆ど知らないのだ。
でも、何も知らない訳ではないから、間違いではないだろう。
そんなふうに心の中で自分に言い訳をしていたら、ロイドがふわりと笑った。それは、肩の力を抜いた、安堵の笑みだった。
「安心しました。では、この花のことはわたくしから説明しなくても良さそうですね。本当に良かったです。さすがに………」
「え?」
「…………えっとですね、アスティアさま」
「はい」
「旦那様がこの花を贈られた意味や経緯はご存知…………」
「ないです」
だんだん口調が重くなるロイドに変わって、最後の言葉は私が引き継いで口にした。
ただ、どうやらそれは、望まない正解だったようで、元執事は、口元に手を当て、とてもとても困った表情になる。彼は執事職を引退してから、とても表情豊かになったようだ。
という、どうでも良いことを私がつらつらと考えていたら、ロイドは小さく咳ばらいをして、口を開く。とても言いにくいそうに。
「実はですね、このお花は、レイディックさま自らが研究し、改良を重ねたものなんです」
「…………え」
「王都に戻って旦那様は、それはとても辛………いえ、忙しい日々を送っておられました。でも、その合間を縫って、ずっと水色のバラの研究を続けておられました」
「…………………」
「王都は、巨大な街です。そこで手に入らないものは、国中探しても見つからないと言われるほどに。そして、水色のバラは、王都には存在しません。王族ですら目にしたことがないと言われております。けれど、ここに、ありますね」
そう言って、ロイドは私の手元に視線を移す。けれどすぐに視線を元に戻して口を開いた。
「旦那様が、アスティアさまに過去を語らないのは、それなりの理由があるからです。でも、この花を咲かせたのも、旦那様のまごうことなき事実であります」
ロイドの言葉に胸が痛む。
先日私は、酷い言葉でレイディックを詰ってしまった。嫌いと言ってしまった。知らなかったとはいえ、彼はきっと傷付いてしまっていただろう。
再び唇を噛み締める。今度のそれは、嬉しさとは別のものだと気付いたロイドは、そっと労わるような口調で問いかけた。
「アスティアさま、これは、あなたの好きな色ですよね?」
「…………ええ。世界で一番好きな色です」
「旦那様はずっと仰っておりました。この色を世界で一番好きだと言ってくれる人に贈りたいと。ただ、」
妙なところで途切れた言葉に、私は思わずきょとんと眼を丸くする。
そして、続きが気になる私は、じっとロイドを見つめてしまう。そうすれば、彼は何とも言えない複雑な表情を浮かべ続きを語りだした。
「何の前触れもなく、この屋敷に戻ってきた途端、現役を引退した隠居爺の手に、種をねじ込んで『何としても花祭りに咲かせろ。お前は散々、僕に小言を言ってきたんだ。そんなお前なら、きっと、いや絶対に、できるはずだ』と鬼気迫る表情で詰め寄るのは、少々、酷なお願いでしたね」
そう言って茶目っ気ある笑顔を私に向け、同意を求めるロイドに、思わず頷きたくなる。でも、その状況を想像してしまった私は、堪えきれず噴き出してしまった。
そんな私を見て、ロイドもティシャも声を上げて笑う。けれど、ひとしきり笑った後、ロイドは表情を引き締めて口を開いた。
「最後に老人の呟きに耳を貸して頂いてもよろしいでしょうか?」
「はい。もちろんです」
「アスティアさま、あなた近い将来、ここを離れ王都に行かれるでしょう。レイディックさまの妻として。ただ王都では、レイディックさまは伯爵という称号を持つ高位貴族であり、良くない噂を持つ者です」
「…………………」
「確かに、あのお方は、時には悪魔のように残虐になります。人によっては、あのお方を鬼畜だと、悪魔にも劣る人間だと罵る者もいるでしょう。けれど、勘違いなさらないで下さい」
感情を押し殺し、淡々と述べていたロイドだったけれど、最後はとても厳しい口調だった。まるで、現役のの執事に戻ってしまったかのよう。思わず姿勢を正して、強く頷いてしまう。
けれど、次に口を開いたロイドは、壮年らしい深く重みのある口調だった。
「レイディックさまは、力の使い方を知っておられるかたです。それをどうか忘れないで下さい。そして………これは、わたくしからのお願いです。どうか、アスティアさまがご自身の意志で旦那様のお側にいることを、常に態度と言葉でお伝えして下さい」
「はい…………」
すぐに頷いてみたものの、少々腑に落ちない。特に後半が。
言葉にしなくても、無意識に首を傾げてしまった私に、ロイドは目を細めて補足をしてくれた。
「強すぎる力を持った者は、時に不安に駆られてしまうのです。愛する者の気持ちを踏みにじり、自分が檻に閉じ込めてしまっているのではないのか、と」
「…………………」
「旦那様だって、人間です。時には激情にかられることもあるでしょう。ですが、それ以上に、愛情深いかたなのです」
そう語る目の前にいるこの人は、執事として、ずっとレイディックの側に居た人。そして、ずっと彼を見守っていた人。
そんな彼に、私は余計な言葉など必要ないと思った。
「はい。………心に刻みます」
短いけれど覚悟を持って、私が噛み締めるように頷けば、ロイドは流れるように膝を付いた。そして、片手を胸に当て、私を仰ぎ見る。
「お二人の未来が幸多いものになるよう、ロイドはずっとここで見守っております。アスティアさま、ご婚約、おめでとうございます」
そして宝物のような言葉を丁寧に紡いだ元執事は、うやうやしく首を垂れた。
そこで、私は気付く。ああ、そっか。私はきっとこの婚約を誰かに…………身内ではなく、少し距離のある人から、認めて欲しかったんだ、と。
眩い日に照らされて、むせかえるようにバラの香りが辺りにただよう中、誰かに祝福してもらえる婚約なのだと実感すれば、空色の瞳の持ち主にすぐに会いたくて堪らない気持ちになる。
そして、そんな気持ちを抱えたまま、太陽が西に沈みかけたころ、ようやっとレイディックは私の部屋の扉を開けた。
そしてどれだけ品種改良を重ねても、水色のものは作ることができないと言われていた。だから、水色のバラの花言葉は『不可能』だと言われている。
けれど、不可能の代名詞と言われたこの花が、今、私の目の前にある。
レイディックは不可能を可能できる…………何も心配いらないと、伝えてくれているのだろうか。
そんなことを考えていたら、ロイドは一輪手折ると、私に差し出しながら、こう言った。
「この花は、どんなに世話をしても、ずっと、咲いてくれなかったんです。でも、今日、開花するなんて………まるで神からの祝福のようですね」
「………………」
ロイドの言葉に、何も返すことができない。嬉しくて。嬉しすぎて。
でも、私がきゅっと唇を噛みしめているのは、痛みや辛さを堪えているのとは別のものだとは、ちゃんとロイドに伝わっているようで、彼はますます笑みを深くした。すぐ横に居るティシャも同じように。
そして元執事は、過去には想像もできなかった程の穏やかな表情で、私に問いかける。
「アスティアさま、王都に戻られた後のレイディックさまのことは、ご存知ですか?」
「………少しだけ」
今度は、短い言葉を返すことができた。
けれど、少し………ほんの少しだけ、嘘を付いた罪悪感がある。本当は私はレイディックの5年間を殆ど知らないのだ。
でも、何も知らない訳ではないから、間違いではないだろう。
そんなふうに心の中で自分に言い訳をしていたら、ロイドがふわりと笑った。それは、肩の力を抜いた、安堵の笑みだった。
「安心しました。では、この花のことはわたくしから説明しなくても良さそうですね。本当に良かったです。さすがに………」
「え?」
「…………えっとですね、アスティアさま」
「はい」
「旦那様がこの花を贈られた意味や経緯はご存知…………」
「ないです」
だんだん口調が重くなるロイドに変わって、最後の言葉は私が引き継いで口にした。
ただ、どうやらそれは、望まない正解だったようで、元執事は、口元に手を当て、とてもとても困った表情になる。彼は執事職を引退してから、とても表情豊かになったようだ。
という、どうでも良いことを私がつらつらと考えていたら、ロイドは小さく咳ばらいをして、口を開く。とても言いにくいそうに。
「実はですね、このお花は、レイディックさま自らが研究し、改良を重ねたものなんです」
「…………え」
「王都に戻って旦那様は、それはとても辛………いえ、忙しい日々を送っておられました。でも、その合間を縫って、ずっと水色のバラの研究を続けておられました」
「…………………」
「王都は、巨大な街です。そこで手に入らないものは、国中探しても見つからないと言われるほどに。そして、水色のバラは、王都には存在しません。王族ですら目にしたことがないと言われております。けれど、ここに、ありますね」
そう言って、ロイドは私の手元に視線を移す。けれどすぐに視線を元に戻して口を開いた。
「旦那様が、アスティアさまに過去を語らないのは、それなりの理由があるからです。でも、この花を咲かせたのも、旦那様のまごうことなき事実であります」
ロイドの言葉に胸が痛む。
先日私は、酷い言葉でレイディックを詰ってしまった。嫌いと言ってしまった。知らなかったとはいえ、彼はきっと傷付いてしまっていただろう。
再び唇を噛み締める。今度のそれは、嬉しさとは別のものだと気付いたロイドは、そっと労わるような口調で問いかけた。
「アスティアさま、これは、あなたの好きな色ですよね?」
「…………ええ。世界で一番好きな色です」
「旦那様はずっと仰っておりました。この色を世界で一番好きだと言ってくれる人に贈りたいと。ただ、」
妙なところで途切れた言葉に、私は思わずきょとんと眼を丸くする。
そして、続きが気になる私は、じっとロイドを見つめてしまう。そうすれば、彼は何とも言えない複雑な表情を浮かべ続きを語りだした。
「何の前触れもなく、この屋敷に戻ってきた途端、現役を引退した隠居爺の手に、種をねじ込んで『何としても花祭りに咲かせろ。お前は散々、僕に小言を言ってきたんだ。そんなお前なら、きっと、いや絶対に、できるはずだ』と鬼気迫る表情で詰め寄るのは、少々、酷なお願いでしたね」
そう言って茶目っ気ある笑顔を私に向け、同意を求めるロイドに、思わず頷きたくなる。でも、その状況を想像してしまった私は、堪えきれず噴き出してしまった。
そんな私を見て、ロイドもティシャも声を上げて笑う。けれど、ひとしきり笑った後、ロイドは表情を引き締めて口を開いた。
「最後に老人の呟きに耳を貸して頂いてもよろしいでしょうか?」
「はい。もちろんです」
「アスティアさま、あなた近い将来、ここを離れ王都に行かれるでしょう。レイディックさまの妻として。ただ王都では、レイディックさまは伯爵という称号を持つ高位貴族であり、良くない噂を持つ者です」
「…………………」
「確かに、あのお方は、時には悪魔のように残虐になります。人によっては、あのお方を鬼畜だと、悪魔にも劣る人間だと罵る者もいるでしょう。けれど、勘違いなさらないで下さい」
感情を押し殺し、淡々と述べていたロイドだったけれど、最後はとても厳しい口調だった。まるで、現役のの執事に戻ってしまったかのよう。思わず姿勢を正して、強く頷いてしまう。
けれど、次に口を開いたロイドは、壮年らしい深く重みのある口調だった。
「レイディックさまは、力の使い方を知っておられるかたです。それをどうか忘れないで下さい。そして………これは、わたくしからのお願いです。どうか、アスティアさまがご自身の意志で旦那様のお側にいることを、常に態度と言葉でお伝えして下さい」
「はい…………」
すぐに頷いてみたものの、少々腑に落ちない。特に後半が。
言葉にしなくても、無意識に首を傾げてしまった私に、ロイドは目を細めて補足をしてくれた。
「強すぎる力を持った者は、時に不安に駆られてしまうのです。愛する者の気持ちを踏みにじり、自分が檻に閉じ込めてしまっているのではないのか、と」
「…………………」
「旦那様だって、人間です。時には激情にかられることもあるでしょう。ですが、それ以上に、愛情深いかたなのです」
そう語る目の前にいるこの人は、執事として、ずっとレイディックの側に居た人。そして、ずっと彼を見守っていた人。
そんな彼に、私は余計な言葉など必要ないと思った。
「はい。………心に刻みます」
短いけれど覚悟を持って、私が噛み締めるように頷けば、ロイドは流れるように膝を付いた。そして、片手を胸に当て、私を仰ぎ見る。
「お二人の未来が幸多いものになるよう、ロイドはずっとここで見守っております。アスティアさま、ご婚約、おめでとうございます」
そして宝物のような言葉を丁寧に紡いだ元執事は、うやうやしく首を垂れた。
そこで、私は気付く。ああ、そっか。私はきっとこの婚約を誰かに…………身内ではなく、少し距離のある人から、認めて欲しかったんだ、と。
眩い日に照らされて、むせかえるようにバラの香りが辺りにただよう中、誰かに祝福してもらえる婚約なのだと実感すれば、空色の瞳の持ち主にすぐに会いたくて堪らない気持ちになる。
そして、そんな気持ちを抱えたまま、太陽が西に沈みかけたころ、ようやっとレイディックは私の部屋の扉を開けた。
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