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プロローグ
俺が、異世界転生モニターに?!
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キーンコーンカーンコーン―
「きりーつ!気を付けー!ありがとうございましたー!」
「「ありがとうございましたー!」」
その挨拶が終わると、教室から先生が出ていった。すると、あちこちから、
「はぁ、やっと1日終わったー!」
「お前ら、後で秋喜のうちに集合な!鑑賞会するぞ!」
「ねぇ、今からモール行かない?」
など、沢山の声が聞こえてくる。
そんな中、俺、田富舞杜は、一刻も早く、天国であるアニメイトに向かうべく、もくもくと帰る準備をしていた。
何せ今日は、
“キラリ⭐魔法少女は14歳~学校生活編~”
の超人気キャラクター、橋本ミミカ(通称みみたん)の新しいフィギュア、制服バージョン16分の1スケールが発売されるんだ!
しかも、販売初日限定で、なんと限定書き下ろしイラストまでついてきちゃうんだよ。
とりあえず数量限定らしいから急がないとな…。
俺は、イラスト残ってるかな…と、不安になりつつ準備を終えると、ヴぁっと鞄を持ち上げ教室を出ようとした。(チャイムがなってからここまで約10秒)
そのとき、同時に鞄をもち、急いで帰ろうとしているやつを見つけた。
趣味仲間の、有馬祐太郎だ。
あいつもみみたん買いにいくのか?
…ちょっと聞いとこ。
俺は、いつもどおりに祐太郎に話しかけた。
「おーい、祐太郎!」
「あゴメン!今急いでるんだよ!」
「ふっ、どうせみみたんだろ!」
「…、ここに現れしはライバルか…。よし、店まで競争だ!」
「望むところだ!」
その声と同時に、俺らは走り出した。
「…あいつら、急に走り出してどうしたんだよ。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ふぅ、ふぅ、ふぅ、ふぅ」
「っはぁ、はぁ、はぁ。」
俺らは、ほぼ同時に店の前にたどり着いた。
「…、この勝負、我、祐太郎の勝ちだな!」
「そんなこといってる暇あったらはやくなか入るぞー。」
中二病炸裂中の祐太郎をおいて、俺は店に入った。
「なんだよ冷たいなー。」
俺らは、なんとか目的のフィギュア(イラスト付)を手にいれることができた。
…ふふ、いよっっしゃぁぁぁぁ!!!やべええぇ!
早く帰って鑑賞しなきゃぁぁ!!…コホン。
「祐太郎、じゃ、また明日。」
「うへへ、…あ、お、おう。」
はぁ、なんとか興奮を押さえて挨拶することができた。
そして、帰ってからどんな風に嗜むか考えながら歩いていると、先の方の電柱の裏に、誰かが立っているのが見えた。
…、変質者か?
(フィギュアに興奮してる時点で俺も十分に変質者だが)、
まぁ、気にすることはないか…。
とりあえず、意識せず通りすぎることにした。
そして、その電柱を通りすぎようとしたとき、
「田富舞杜様!」
「うぉ、っっは、はいぃ!」
突然その人に名前を呼ばれ、驚いて思わず返事までしてしまった。
その男は、貴族のコスプレみたいな格好をしていて、背は俺より三十センチほど高い。
「あ、あなた誰ですか!なんて俺の名前を知っt」
「私の名前などはどうでもいいのです!貴方に重要な伝言があって私は来たのです!」
え、は、はぁ、なるほどわからん。
まあとりあえず話聞いてみるか。
「で、その伝言ってなn」
「貴方は!女神によって異世界転生モニターNo.3に選ばれました!」
いえーい!!やったーー!!
…ってなるかよ!!何バカみたいなこと言ってるんだよこの人。
「詳しいことは向こうでお話しますので、早速異世界へと向かいましょう!」
え、えっあ、え、!?はぁ?!
「ちょ、ちょちょちょ、待ってくださっ、えっ?俺死ぬn」
「ワープ・ジ・ワールド!!!」
男が何か呪文を唱えると、辺りが眩い光に包まれ、見えなくなった。
と思った直後、光が消えた。
しかしそこは、さっきまでいた道ではなかった。
周りには五十メートルほどあるであろう木が沢山はえている。
ここは森なのか?つかなんか妖精みたいなの沢山飛んでるんですけど。
「…異世界…マジで来ちゃったよ…。」
「きりーつ!気を付けー!ありがとうございましたー!」
「「ありがとうございましたー!」」
その挨拶が終わると、教室から先生が出ていった。すると、あちこちから、
「はぁ、やっと1日終わったー!」
「お前ら、後で秋喜のうちに集合な!鑑賞会するぞ!」
「ねぇ、今からモール行かない?」
など、沢山の声が聞こえてくる。
そんな中、俺、田富舞杜は、一刻も早く、天国であるアニメイトに向かうべく、もくもくと帰る準備をしていた。
何せ今日は、
“キラリ⭐魔法少女は14歳~学校生活編~”
の超人気キャラクター、橋本ミミカ(通称みみたん)の新しいフィギュア、制服バージョン16分の1スケールが発売されるんだ!
しかも、販売初日限定で、なんと限定書き下ろしイラストまでついてきちゃうんだよ。
とりあえず数量限定らしいから急がないとな…。
俺は、イラスト残ってるかな…と、不安になりつつ準備を終えると、ヴぁっと鞄を持ち上げ教室を出ようとした。(チャイムがなってからここまで約10秒)
そのとき、同時に鞄をもち、急いで帰ろうとしているやつを見つけた。
趣味仲間の、有馬祐太郎だ。
あいつもみみたん買いにいくのか?
…ちょっと聞いとこ。
俺は、いつもどおりに祐太郎に話しかけた。
「おーい、祐太郎!」
「あゴメン!今急いでるんだよ!」
「ふっ、どうせみみたんだろ!」
「…、ここに現れしはライバルか…。よし、店まで競争だ!」
「望むところだ!」
その声と同時に、俺らは走り出した。
「…あいつら、急に走り出してどうしたんだよ。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ふぅ、ふぅ、ふぅ、ふぅ」
「っはぁ、はぁ、はぁ。」
俺らは、ほぼ同時に店の前にたどり着いた。
「…、この勝負、我、祐太郎の勝ちだな!」
「そんなこといってる暇あったらはやくなか入るぞー。」
中二病炸裂中の祐太郎をおいて、俺は店に入った。
「なんだよ冷たいなー。」
俺らは、なんとか目的のフィギュア(イラスト付)を手にいれることができた。
…ふふ、いよっっしゃぁぁぁぁ!!!やべええぇ!
早く帰って鑑賞しなきゃぁぁ!!…コホン。
「祐太郎、じゃ、また明日。」
「うへへ、…あ、お、おう。」
はぁ、なんとか興奮を押さえて挨拶することができた。
そして、帰ってからどんな風に嗜むか考えながら歩いていると、先の方の電柱の裏に、誰かが立っているのが見えた。
…、変質者か?
(フィギュアに興奮してる時点で俺も十分に変質者だが)、
まぁ、気にすることはないか…。
とりあえず、意識せず通りすぎることにした。
そして、その電柱を通りすぎようとしたとき、
「田富舞杜様!」
「うぉ、っっは、はいぃ!」
突然その人に名前を呼ばれ、驚いて思わず返事までしてしまった。
その男は、貴族のコスプレみたいな格好をしていて、背は俺より三十センチほど高い。
「あ、あなた誰ですか!なんて俺の名前を知っt」
「私の名前などはどうでもいいのです!貴方に重要な伝言があって私は来たのです!」
え、は、はぁ、なるほどわからん。
まあとりあえず話聞いてみるか。
「で、その伝言ってなn」
「貴方は!女神によって異世界転生モニターNo.3に選ばれました!」
いえーい!!やったーー!!
…ってなるかよ!!何バカみたいなこと言ってるんだよこの人。
「詳しいことは向こうでお話しますので、早速異世界へと向かいましょう!」
え、えっあ、え、!?はぁ?!
「ちょ、ちょちょちょ、待ってくださっ、えっ?俺死ぬn」
「ワープ・ジ・ワールド!!!」
男が何か呪文を唱えると、辺りが眩い光に包まれ、見えなくなった。
と思った直後、光が消えた。
しかしそこは、さっきまでいた道ではなかった。
周りには五十メートルほどあるであろう木が沢山はえている。
ここは森なのか?つかなんか妖精みたいなの沢山飛んでるんですけど。
「…異世界…マジで来ちゃったよ…。」
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