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弥助の大冒険 -少年は巴里を目指す- 4.6
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でまぁ、私は女給にご褒美を渡してやっても良いものか、お伺いを立てます。
そうですね…まず、この女給の身分。
実は、あるばいとだそうです。
とは言えど、普通のあるばいとじゃないのは明らかというものでしょう。
この個室、乗るだけでも相応のお金をふんだくられるのは前に利用した時に聞いておりますし、聖環の私の持ち口座から一旦は料金を支払うということになったのですが、額を聞いて血相を変えた私が室見様…理恵さん経由でなんとかしてと頼んだ結果、痴女宮の地下におる姉に預けられている比丘尼国外交官のために用意された活動補助金とやらを使って用立ててもらえたのです。
要はこの部屋、貸切となるために4人分の1等運賃と、特別料金を取られるのだそうです。
それも、実際に乗る人数が1人でも。
その金額、吉原で太夫を上げるおひねりの半額。
払えぬ額の金ではありませんでしたが、結構な出費になる上に、旅費規定とやらで貰っていた仮払い金を遥かに上回るお金だったのですよ。
まぁ、それはともかく。
この女給の本来の身分は、江戸の学校の学生。
この時代、既に朝廷への江戸の所有権と統治権を返還した後々のことを考えられておりまして、江戸城の近くに学校なる塾が2つ、出来ております。
1つは、主に武家の子女を通わせ鍛えるためという、陸王義塾。
学生は陸の王者たるべしという学是があるそうです。
そして、もう1つは、東京駐在の天孫に公家や官吏など、朝廷関係者が主に通う学習院なる、まなびや。
この女給二人、学習院の学生であるそうです。
欧州の紅毛人の者どもからも学べるのが売りだそうですけど、とにかく、武士ではなく貴族や官吏のお子が通う坊ちゃん嬢ちゃんの塾であると。
しかし、そんな名家の出のお子なら、小遣い稼ぎなんぞしなくとも良いのでは。
(茨木様…単に金稼ぎではのうて、学校からのちのちの人脈のためにも働けとか言われておりまして…)
はぁ?なんですかそれ?
しかし、アルトさんが事情、ご存知の様子でした。
(それがですねぇプラウファーネさん…よめとおかみさま、またしてもいらん事をたくらんだようなのです…つまり、ええとこのおぼっちゃんやおじょうちゃんを人あまりにさせて、こんごはひとでぶそくが予想される、おやくにんやがっこうのせんせいに近いおしごとにつけることをかんがえよったようなのです、あの外道よめ)
(アルトに…アルトにだけは外道マンとか外道ウーマンって言われたくねぇよ!あたしは地獄におちろーとか言われて自転車のスポークぶっ刺されるほど外道なことしてねぇって!)
(やっとります。痴女こうこくをつくるときに、本当なら聖院じだいにつみあげてきた善行ぜんぶくずしてちょうけしにされるくらいのことをですね)
(で、外道女のまりりがですね、おかみ様にいらんこと吹き込んだんですよ…ある程度以上の収入を持っている朝廷貴族や武士は子供を作れただけ減税したるのってどうですかとか…)
(りええ…あれは人余りにさせるための政策の一環だってばよ…)
お分かりでしょうか。
いくら貴族だ公家だ武家だと言っても、そんな子作りをさせておっては、農家の次男三男坊と同じで、人が余るのです。
ですが、これも計画のうちだとか。
比丘尼国の町や村にも、痴女皇国の聖母教会網同様に、慈母寺が作られております。
または、既存の寺であっても、行政尼とかいう一種の役人を受け入れさせることになっているのです。
目的はむろん、戸籍の把握だそうで。
それと、公家や官吏の家で、人あまりとなった娘ども。
これは、神社の巫女行きなのだそうです。
こちらは、徴税と…そして、村人から生気を頂くのがその目的です。
(要は逆・人頭税の考え方らしいんですよ…その家の資産や収入に応じてがっつり税金かけておいてから、人数で割って一人あたまの税額はなんぼ、ただし実際に無収入の学生とかの被扶養者の税を減免するってことやってんですよね…)
(つまり、おめかけさんやむすめさんがおるほうがぜいきんをまけてもらえるのですね)
お分かりでしょうか…この徴税法だと、女が家に多い方が年貢、安くなるのです。
とはいえ、女たちにも飯は必要。
そこで考えられたのが、神社や慈母寺への仕官または臨時出家なのです。
要は、おめこ要員として臨時雇いの巫女や尼僧になって、食い扶持を稼がせようと仕向けさせたわけですよ。
(で、神社や慈母寺の巫女種なら産み分けもできるし、弥助くんの弟さんみたいに「妹さんにもできる」んだよねぇ…)
(でも、それだと男がいなくなるじゃん)
(ふふふふふ、りええ君…比丘尼国の巫女種は人外とのハーフ状態になるのだよ…つまり、産み分けができる上にだね。、産んだ男の子なら男の子は外敵から身を守るためにある程度の年齢に急速に育つんだよ…)
そう、巫女たちが村の男とおめこして孕んだ子供は、誰の子でもない無縁の子として育てられます。
そして、村の百姓なり木こりなりにするとか、あるいは神社の預かりの子としてよそへ回されたりするのです…。
(もちろん、村の人口を調節するために孕むかどうかは管理できるんだよ…)
で、この方法で女を増やしても、どのみち税金をまけてもらえる期間には限りがあるというの、お分かりでしょうか。
(比丘尼国の巫女種って、八百年生きることができるんだけど、それは何もしない場合なんだよね…)
つまり、聖院の女官と一緒で、若さを保つためにおめこを重ねておると、いずれは急激に年老いて一気に死が訪れるのだそうです。
そして、敢えて短命傾向にしておるとも。
もっとも、この時代の比丘尼国。
何もしなくとも50年未満で死ぬ者も結構、多かったのですよ。
ですから短命はさほど珍しい事でもありませんし、痴女皇国の懲罰偽女種や聖院時代の下級女官同様、若さを保つ代償に人生50年未満になると言われても、人は納得していたのです。
(ただ、この光號の特別一等車の給仕女官って、学習院の生徒さんの縁故紹介が基本なんですよね…たまにけいお…陸王の学生さんが混ざってますけど、公家つながりの紹介らしいですし)
なんでそうなるのか。
先ほど、私に犯されてあへあへと痴態を晒しておった女給と交代して、京都を出た後で顔を出してくれたもう1人の女給に聞いてみましょう。
「私ども女給、食堂車の女給や夜行列車の寝台係同様、官設鉄道旅客奉仕部に雇い入れられております。で、その中から特に国賓ですとか天子天孫、あるいは茨木様のような大江の方々への奉仕に向いた者を選抜しております。従って、必ずしも貴家公家や名門武家の出の者が貴賓女給となるわけでもないそうです。現に、私の同僚や先輩にも、庄屋や旗本未満の家のもの、おりますし…」
では、貴賓女給とかいう、この部屋や、他の金を余計に払う車の専属侍従らしい子たち。
一体全体、どういう基準で選ばれておるのか。
「ふふふ…そこのお子様のような、卑しい家の者を好むお偉方もおりますので…そして、そうした変態なお偉方は、わしによくすればそれなりの見返りをくれてやろうぞとか申して、変態の欲を満たそうと女給を口説くのです…」
お勤め中の女給を口説いても、ええものか。
「それがですねぇ…例えば、わたくしが茨木様になんとしても気に入られようとして、れんらくさきとやら…聖環のばんごうを教えて頂くとかしますと、後で連絡は取れますでしょう?」
(つまり携帯の番号を教えてもらうようなもんなのよね…更に女給にさ、昔のキャビンアテンダントがファーストクラスの乗客にやってたみたいな感じで「お名刺頂けますでしょうか」のノリで連絡先を聞き出す機能とか比丘尼国の女給用の聖環につけた女がいましてね…)
それがどこの誰か、聞くだけ野暮というものでしょう。
そしてこの女給たちが、そういうことをしておる理由。
縁故の縁談や神職、あるいは尼僧職採用狙いだそうです。
つまり、この特別なくるまや、すぐ後ろのくるまに乗れるような金持ちならば何らかの伝手を持っているだろうという訳ですね…。
「陸王校は学生に、慈母寺または聖母教会の扱い者となることを義務付けております。そして、私もそうなのですが、学習院では神宮本庁認定巫女もしくは聖母教会扱い者となることを入学者に課しております…で、両校の学生、まさにわたくし達のように社会奉仕と称して学校の紹介する職で働くのも課程とされておるのです…」
これは、痴女皇国の聖隷騎士団の管理しすてむと同じものを、比丘尼国の朝廷と幕府合同で導入したからだそうです。
つまり、この2校の学生は、比丘尼国が雇い入れた奉仕者でもあると。
(きょういく補助金を学校にわたしてやるためのしかけやそうやねん…)
そして、学生たちはその奉仕活動とやらで、成績を上げることも卒業の条件にされておるそうです。
で、実際に、私は1本に戻したちんぽをその、もう一人の女給に咥えられております。
「ですから、ちんぽを生やして頂ける権力をお持ちのお客様に、女給が媚びへつらうのは仕方ないとお考え下さいませ…」
ええ、私の尻穴から逸物の先まで、舐め上げんばかりの勢いで。
そう、さっきの女給もそうですが、逸物が生えれば、それだけで最低でも慈母寺や神社の神職の…それも一定以上の地位役職に就けるのです…学舎を卒業しても、食うに困らなくなるのですよ…。
「そればかりか、官職試験の際にも有利となります…」
ですが、この女給はまだ、ものがわかっておる部類。
生やせと言われても、ほいほいと生やせない事情があるのを知っておるからです。
それと、こうしておねだりされた場合、痴女皇国の基準で言う千人卒女官としてはちんぽを与えられません。
あくまでも、百人卒未満の特任特命女官を対象としたちんぽ装備の資格付与扱いになるそうです。
いえ、千人卒昇格もできますよ、今の私なら…。
(じつはープラウファーネさんは黒薔薇資格者同等認定でてる立場~~~ふんふーん♪)
(しかも紫薔薇騎士団員でもあるのよね、非常勤扱いだけど…)
ただ、そっちの権限でちんぽを生やしちゃうと、比丘尼国ではなくて痴女皇国の女官扱いになってしまうんですよね…。
で、私はあることを思いつきました。
確かに、この学生あるばいと…と言っても、実家の家柄はかなり高い位のようですが、このおなごに逸物を突き入れて犯しても良いのですよ。
しかし、私にしても、いくら人の世の地位身分が高かろうが、そうぽんぽんと逸物を生やせない立場なのです。
ぶっちゃけ、卒業後も出家してもらうくらいでないと。
そのためにも、百人卒未満の特認女官扱いでちんぽを与えておるのです。
これ、痴女皇国であれば他の方もやっておられると思うんですけどね、実のところはものすごくえげつない罠が仕掛けられてますからね。
懲罰偽女種や奉仕偽女種の体の構造を流用しているとかで、寿命が元々の百人卒未満の女官よりも更に削られるのです。
つまり、さっさと出世して千人卒以上にならないと、齢は保って三十歳未満だとか。
いわば、出家とその後の出世競争に身を投じられるだけの覚悟との引き換えに、人外の体と力を一時的に与えるようなものだからです。
それでもええんやったら、ちんぽ与えたるで、となってしまうのですよね…。
で、この茨木とて、鬼ではありますけど、今や鬼でもないという状態。
元々の私の性格なら、否応なく逸物を与えて人どもの申す、生存きょうそうとやらに邁進させておったことは間違いないでしょう。
それが、「よう考えて返事しぃや…ちんぽだけやなしに、人外の知能と力を授かるねんけど、その代償はあんたの寿命を大幅に削ることで仮払いされてしまうんやで…」ということを、もっと優しく懇切丁寧に言ってあげておるのですから。
(ゆうとる。ぶぶ漬けだしまくりや)
(おかみ様の申されるとおり。茨木のせいかくの悪さがこれほどににじみでた話もありまへんわ)
で、私の出した条件。
弥助とおめこして。
これからは、比丘尼国も順次、鎖国を解いて紅毛南蛮人だけでなく、こうした土人のたぐいを受け入れることにもなるだろう。
そして、弥助や、弥助の父親の先代弥助のような、見た目からしてくろんぼの土人が、比丘尼国の国賓でないという保証は、ないのです…。
で、私は精気をほぼ、放出しかけて母親や妹たちと同様に寝こけておる弥助のふんどしから、ちんぽを出して見せてやります。
「この弥助のようなおのこの逸物を受け入れる覚悟、今後の比丘尼国の能吏には求められるかも知れません。あなたはこの場で、弥助に奉仕、おできになりますか…」
そうですね…まず、この女給の身分。
実は、あるばいとだそうです。
とは言えど、普通のあるばいとじゃないのは明らかというものでしょう。
この個室、乗るだけでも相応のお金をふんだくられるのは前に利用した時に聞いておりますし、聖環の私の持ち口座から一旦は料金を支払うということになったのですが、額を聞いて血相を変えた私が室見様…理恵さん経由でなんとかしてと頼んだ結果、痴女宮の地下におる姉に預けられている比丘尼国外交官のために用意された活動補助金とやらを使って用立ててもらえたのです。
要はこの部屋、貸切となるために4人分の1等運賃と、特別料金を取られるのだそうです。
それも、実際に乗る人数が1人でも。
その金額、吉原で太夫を上げるおひねりの半額。
払えぬ額の金ではありませんでしたが、結構な出費になる上に、旅費規定とやらで貰っていた仮払い金を遥かに上回るお金だったのですよ。
まぁ、それはともかく。
この女給の本来の身分は、江戸の学校の学生。
この時代、既に朝廷への江戸の所有権と統治権を返還した後々のことを考えられておりまして、江戸城の近くに学校なる塾が2つ、出来ております。
1つは、主に武家の子女を通わせ鍛えるためという、陸王義塾。
学生は陸の王者たるべしという学是があるそうです。
そして、もう1つは、東京駐在の天孫に公家や官吏など、朝廷関係者が主に通う学習院なる、まなびや。
この女給二人、学習院の学生であるそうです。
欧州の紅毛人の者どもからも学べるのが売りだそうですけど、とにかく、武士ではなく貴族や官吏のお子が通う坊ちゃん嬢ちゃんの塾であると。
しかし、そんな名家の出のお子なら、小遣い稼ぎなんぞしなくとも良いのでは。
(茨木様…単に金稼ぎではのうて、学校からのちのちの人脈のためにも働けとか言われておりまして…)
はぁ?なんですかそれ?
しかし、アルトさんが事情、ご存知の様子でした。
(それがですねぇプラウファーネさん…よめとおかみさま、またしてもいらん事をたくらんだようなのです…つまり、ええとこのおぼっちゃんやおじょうちゃんを人あまりにさせて、こんごはひとでぶそくが予想される、おやくにんやがっこうのせんせいに近いおしごとにつけることをかんがえよったようなのです、あの外道よめ)
(アルトに…アルトにだけは外道マンとか外道ウーマンって言われたくねぇよ!あたしは地獄におちろーとか言われて自転車のスポークぶっ刺されるほど外道なことしてねぇって!)
(やっとります。痴女こうこくをつくるときに、本当なら聖院じだいにつみあげてきた善行ぜんぶくずしてちょうけしにされるくらいのことをですね)
(で、外道女のまりりがですね、おかみ様にいらんこと吹き込んだんですよ…ある程度以上の収入を持っている朝廷貴族や武士は子供を作れただけ減税したるのってどうですかとか…)
(りええ…あれは人余りにさせるための政策の一環だってばよ…)
お分かりでしょうか。
いくら貴族だ公家だ武家だと言っても、そんな子作りをさせておっては、農家の次男三男坊と同じで、人が余るのです。
ですが、これも計画のうちだとか。
比丘尼国の町や村にも、痴女皇国の聖母教会網同様に、慈母寺が作られております。
または、既存の寺であっても、行政尼とかいう一種の役人を受け入れさせることになっているのです。
目的はむろん、戸籍の把握だそうで。
それと、公家や官吏の家で、人あまりとなった娘ども。
これは、神社の巫女行きなのだそうです。
こちらは、徴税と…そして、村人から生気を頂くのがその目的です。
(要は逆・人頭税の考え方らしいんですよ…その家の資産や収入に応じてがっつり税金かけておいてから、人数で割って一人あたまの税額はなんぼ、ただし実際に無収入の学生とかの被扶養者の税を減免するってことやってんですよね…)
(つまり、おめかけさんやむすめさんがおるほうがぜいきんをまけてもらえるのですね)
お分かりでしょうか…この徴税法だと、女が家に多い方が年貢、安くなるのです。
とはいえ、女たちにも飯は必要。
そこで考えられたのが、神社や慈母寺への仕官または臨時出家なのです。
要は、おめこ要員として臨時雇いの巫女や尼僧になって、食い扶持を稼がせようと仕向けさせたわけですよ。
(で、神社や慈母寺の巫女種なら産み分けもできるし、弥助くんの弟さんみたいに「妹さんにもできる」んだよねぇ…)
(でも、それだと男がいなくなるじゃん)
(ふふふふふ、りええ君…比丘尼国の巫女種は人外とのハーフ状態になるのだよ…つまり、産み分けができる上にだね。、産んだ男の子なら男の子は外敵から身を守るためにある程度の年齢に急速に育つんだよ…)
そう、巫女たちが村の男とおめこして孕んだ子供は、誰の子でもない無縁の子として育てられます。
そして、村の百姓なり木こりなりにするとか、あるいは神社の預かりの子としてよそへ回されたりするのです…。
(もちろん、村の人口を調節するために孕むかどうかは管理できるんだよ…)
で、この方法で女を増やしても、どのみち税金をまけてもらえる期間には限りがあるというの、お分かりでしょうか。
(比丘尼国の巫女種って、八百年生きることができるんだけど、それは何もしない場合なんだよね…)
つまり、聖院の女官と一緒で、若さを保つためにおめこを重ねておると、いずれは急激に年老いて一気に死が訪れるのだそうです。
そして、敢えて短命傾向にしておるとも。
もっとも、この時代の比丘尼国。
何もしなくとも50年未満で死ぬ者も結構、多かったのですよ。
ですから短命はさほど珍しい事でもありませんし、痴女皇国の懲罰偽女種や聖院時代の下級女官同様、若さを保つ代償に人生50年未満になると言われても、人は納得していたのです。
(ただ、この光號の特別一等車の給仕女官って、学習院の生徒さんの縁故紹介が基本なんですよね…たまにけいお…陸王の学生さんが混ざってますけど、公家つながりの紹介らしいですし)
なんでそうなるのか。
先ほど、私に犯されてあへあへと痴態を晒しておった女給と交代して、京都を出た後で顔を出してくれたもう1人の女給に聞いてみましょう。
「私ども女給、食堂車の女給や夜行列車の寝台係同様、官設鉄道旅客奉仕部に雇い入れられております。で、その中から特に国賓ですとか天子天孫、あるいは茨木様のような大江の方々への奉仕に向いた者を選抜しております。従って、必ずしも貴家公家や名門武家の出の者が貴賓女給となるわけでもないそうです。現に、私の同僚や先輩にも、庄屋や旗本未満の家のもの、おりますし…」
では、貴賓女給とかいう、この部屋や、他の金を余計に払う車の専属侍従らしい子たち。
一体全体、どういう基準で選ばれておるのか。
「ふふふ…そこのお子様のような、卑しい家の者を好むお偉方もおりますので…そして、そうした変態なお偉方は、わしによくすればそれなりの見返りをくれてやろうぞとか申して、変態の欲を満たそうと女給を口説くのです…」
お勤め中の女給を口説いても、ええものか。
「それがですねぇ…例えば、わたくしが茨木様になんとしても気に入られようとして、れんらくさきとやら…聖環のばんごうを教えて頂くとかしますと、後で連絡は取れますでしょう?」
(つまり携帯の番号を教えてもらうようなもんなのよね…更に女給にさ、昔のキャビンアテンダントがファーストクラスの乗客にやってたみたいな感じで「お名刺頂けますでしょうか」のノリで連絡先を聞き出す機能とか比丘尼国の女給用の聖環につけた女がいましてね…)
それがどこの誰か、聞くだけ野暮というものでしょう。
そしてこの女給たちが、そういうことをしておる理由。
縁故の縁談や神職、あるいは尼僧職採用狙いだそうです。
つまり、この特別なくるまや、すぐ後ろのくるまに乗れるような金持ちならば何らかの伝手を持っているだろうという訳ですね…。
「陸王校は学生に、慈母寺または聖母教会の扱い者となることを義務付けております。そして、私もそうなのですが、学習院では神宮本庁認定巫女もしくは聖母教会扱い者となることを入学者に課しております…で、両校の学生、まさにわたくし達のように社会奉仕と称して学校の紹介する職で働くのも課程とされておるのです…」
これは、痴女皇国の聖隷騎士団の管理しすてむと同じものを、比丘尼国の朝廷と幕府合同で導入したからだそうです。
つまり、この2校の学生は、比丘尼国が雇い入れた奉仕者でもあると。
(きょういく補助金を学校にわたしてやるためのしかけやそうやねん…)
そして、学生たちはその奉仕活動とやらで、成績を上げることも卒業の条件にされておるそうです。
で、実際に、私は1本に戻したちんぽをその、もう一人の女給に咥えられております。
「ですから、ちんぽを生やして頂ける権力をお持ちのお客様に、女給が媚びへつらうのは仕方ないとお考え下さいませ…」
ええ、私の尻穴から逸物の先まで、舐め上げんばかりの勢いで。
そう、さっきの女給もそうですが、逸物が生えれば、それだけで最低でも慈母寺や神社の神職の…それも一定以上の地位役職に就けるのです…学舎を卒業しても、食うに困らなくなるのですよ…。
「そればかりか、官職試験の際にも有利となります…」
ですが、この女給はまだ、ものがわかっておる部類。
生やせと言われても、ほいほいと生やせない事情があるのを知っておるからです。
それと、こうしておねだりされた場合、痴女皇国の基準で言う千人卒女官としてはちんぽを与えられません。
あくまでも、百人卒未満の特任特命女官を対象としたちんぽ装備の資格付与扱いになるそうです。
いえ、千人卒昇格もできますよ、今の私なら…。
(じつはープラウファーネさんは黒薔薇資格者同等認定でてる立場~~~ふんふーん♪)
(しかも紫薔薇騎士団員でもあるのよね、非常勤扱いだけど…)
ただ、そっちの権限でちんぽを生やしちゃうと、比丘尼国ではなくて痴女皇国の女官扱いになってしまうんですよね…。
で、私はあることを思いつきました。
確かに、この学生あるばいと…と言っても、実家の家柄はかなり高い位のようですが、このおなごに逸物を突き入れて犯しても良いのですよ。
しかし、私にしても、いくら人の世の地位身分が高かろうが、そうぽんぽんと逸物を生やせない立場なのです。
ぶっちゃけ、卒業後も出家してもらうくらいでないと。
そのためにも、百人卒未満の特認女官扱いでちんぽを与えておるのです。
これ、痴女皇国であれば他の方もやっておられると思うんですけどね、実のところはものすごくえげつない罠が仕掛けられてますからね。
懲罰偽女種や奉仕偽女種の体の構造を流用しているとかで、寿命が元々の百人卒未満の女官よりも更に削られるのです。
つまり、さっさと出世して千人卒以上にならないと、齢は保って三十歳未満だとか。
いわば、出家とその後の出世競争に身を投じられるだけの覚悟との引き換えに、人外の体と力を一時的に与えるようなものだからです。
それでもええんやったら、ちんぽ与えたるで、となってしまうのですよね…。
で、この茨木とて、鬼ではありますけど、今や鬼でもないという状態。
元々の私の性格なら、否応なく逸物を与えて人どもの申す、生存きょうそうとやらに邁進させておったことは間違いないでしょう。
それが、「よう考えて返事しぃや…ちんぽだけやなしに、人外の知能と力を授かるねんけど、その代償はあんたの寿命を大幅に削ることで仮払いされてしまうんやで…」ということを、もっと優しく懇切丁寧に言ってあげておるのですから。
(ゆうとる。ぶぶ漬けだしまくりや)
(おかみ様の申されるとおり。茨木のせいかくの悪さがこれほどににじみでた話もありまへんわ)
で、私の出した条件。
弥助とおめこして。
これからは、比丘尼国も順次、鎖国を解いて紅毛南蛮人だけでなく、こうした土人のたぐいを受け入れることにもなるだろう。
そして、弥助や、弥助の父親の先代弥助のような、見た目からしてくろんぼの土人が、比丘尼国の国賓でないという保証は、ないのです…。
で、私は精気をほぼ、放出しかけて母親や妹たちと同様に寝こけておる弥助のふんどしから、ちんぽを出して見せてやります。
「この弥助のようなおのこの逸物を受け入れる覚悟、今後の比丘尼国の能吏には求められるかも知れません。あなたはこの場で、弥助に奉仕、おできになりますか…」
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