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欧州女形演芸場ものがたり -l'Okama -・11

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で、本当ならば、とっくの昔に死亡しているはずのサド侯爵を演じているのは誰なのでしょうか。

その疑問に答える前に、客席にある変化が起きておったのです。

いえ、厳密に言えば、舞台から見て左側の2人…ルイーサ・ボルジア副教皇猊下と、そしてシャルロット・ダルブレ大司教の横に、暗い客席に乗じて現れた2人の人影。

2人は、客席足元に身を屈めると、それぞれがルイーサ猊下とシャルロット大司教の足元から手を伸ばし、黒い尼僧服のスカート部中央の割れ目に手を入れるのです。

で、2人の上級尼僧の股間ににょっきり、と生えてくるちんぽ。

(ふふふ、ぼくたちは罰姦のえらいお方の慰安を仰せつかった偽女種、無名の偽女種に存じます…)

(これはテレーズ様とフラメンシア様のみならず、聖母様の配慮と聞いております…)

(ちょ、ちょっとお待ちを…この偽女種、よもやまさか…)

ええと、事情を教えられてはおらぬオクタヴィア枢機卿が騒ごうとしますが。

その途端、舞台での演技を止め客席に向けて整列する、4人のコメディエン&コメディエンヌたち。

「ええ、申し訳ございません…只今はフラメンシア殿下より、緊急の公演中止指令が出て参りました。この新版・尼僧エドワルダの続きは一般公開にてお確かめをば頂きたく、謹んでお願い申し上げます…」

そして、出演者を代表してか、客席に向かって一礼する、シモーヌ。

他の出演者も、シモーヌにならって深々と頭を下げます。

下げますが。

『この公演の中断は二代目聖母マリアヴェッラ聖下直々の勅命にございます…ルネ座長、理由を』

「はい…みなさま、只今皆様の下へ来ておりまする偽女種ですが、我がロントモン一座の手配したる無名の偽女種となります…で、どこの誰とも知れぬやの身分の偽女種を用意なさりたしというご要望、マリアヴェッラ陛下より指示を頂きましてございます…その理由たるや、ルイーサ猊下並びにシャルロット大司教様のお体に直接、偽女種たちより説明をするとのこと…」

この、ルネ夫人…ルネ座長の説明に、色めき立ったのはダルブレ大司教。

しかし、もっと騒ぎそうなオクタヴィア枢機卿、なぜか黙ったままです。

えええええ、と言う顔をしておりますが、声が出せぬどころか、体の自由を誰かに奪われておしまいのようなのです。

誰やねんやろ(棒読み)。

Octaviana de' Medici オクタヴィア Thousand Suction.(Limited million) 千人卒 (限定百万卒) Slut Visual. 痴女外観 Red Rosy knights. 赤薔薇騎士団 Italy Branch, Imperial of Temptress. 痴女皇国イタリア支部 Curia Vaticana, cardinale incaricato del Mar Mediterraneo. 罰姦教皇庁地中海担当枢機卿

(あれぇ…なんでオクタヴィアが枢機卿のままなのかしら…)

この心話、アフロディーネ女官長ですね。

どういうことなんでしょ。

(ええとね、オクタヴィアは諸事情あってジョバンニなる子供を授かっております。本来ならばこのジョバンニ、罰姦の根比べで次期教皇候補として有力視されているはずなんですけど、間違いないですか、ベラ子先生…)

(アフロディーネちゃん、合ってますよ…けれど、それが何か…)

(いえ、私が前にちょっと伺ってた件ですけど、オクタヴィアってジョバンニを産んだ功績で副教皇に選出されておる可能性もあったと…)
https://novel18.syosetu.com/n0112gz/383/

ふむふむ。つまりは、オクタヴィア枢機卿、元来ならばルイーサ副教皇と地位的には並んでいなくちゃおかしいと。

(その件ですがねぇっ。他の枢機卿たちから物言いがついとるせいで保留なのですっ。もっと言うと、オクタヴィアーナちゃんが養子になっとるメディチ家がお金にものをいわせて彼女を副教皇の地位にごりごりとゴリ押ししてますんちゃうやろなっちゅう話になっとるのです…)

むむむ、確かに、今、罰姦の枢機卿って、救世主教から改修した男性幹部やらチェーザレ猊下の人脈にある男性なども含めたら100名近い人数が登録されておったんですかね。

それだけの人数が枢機卿位にあれば、当然ながらオクタヴィアーナ様の副教皇就任について、よろしくない考えを述べ立てる者も皆無ではないでしょう。

はっはーん。

副教皇就任を餌に、釣られましたね。

(テレーズ殿下、殿下からもお取りなしを!)

(うーん、実のところ、バスクが絡んでいるとはいえど、ルイーサ猊下ってフランスの血も入ってると言えば入ってる部類じゃないですか)

(えええええ…そ、それは贔屓ひいきすじというものでは…)

ええ、どうやらベラ子陛下やチェーザレ猊下の考え、共有せんでも読めますので、私の考えでオクタヴィア枢機卿にお返事します。

(あのですね枢機卿猊下。この場で、フランス人との間に子作りして頂くちゅうのは如何ですやろか)

何かこう、いわゆるジーナ様語とかいう聖院第二公用語の方便がすらすら浮かぶのですが、わたくしテレーズとしましては、かような提案を発案したのです。

(贅沢言うならフランス王家のもんとおめこして孕んで頂くのが一番なのですが、うちの王家も今、ブルボンの家系とヴァロワの家系で王位の取り合いになったこともありますでしょ。なもんで、フランスの貴族家の筋で辛抱頂ければ、わたくしどもも「罰姦にフランスの勢力を増やせる」っちゅう大義名分ができますのでオクタヴィア猊下の副教皇就任についてご意見を寄せさせて頂くことも出来るんじゃあないかと、わたくしは思うのでございますよ)

(テレーズ…あんた鬼か…)

(ふぉふぉふぉふぉふぉ、これがフランス流のばらんさー外交っちゅうもんやで…)

そう、対立する勢力の双方に影響力を持っておくのです。

幸いにしてこのテレーズ、スペインや海綿菓子国から陸揚げされる木材の、とある用途である事業を開拓することもあって、予算を握っております。

その予算の使いどころをですね、ちょっといじってですね。

(ふふふふふ、製紙工場には良い水が必要なんですよねぇ…更には偽造防止のためにも、口のかたーい連中が住んでるところに工場を建てる必要があるのですよねぇ)

(あんたもしかして、マルハレータ殿下以上に銭に汚くない…?)

(フラメンシア殿下!ワイはそこまで守銭奴ちゃいますがな!)

(ほほほほほ、ピレネーはもちろん、フランスアルプスっちゅう雪解け水や湧き水が出る地域がウチの国にはありましてな…比丘尼国由来の高耐久性和紙の製法と機器も授かっておりましてなぁ…)

ええ、オクタヴィア猊下の領分にも影響するんですけどね、かつてタレーランが提案して、今はスイスにおるネッケルもフランスの財務総監やっとった時代に乗り気だった事業があるんですよ。

すなわち、紙幣の印刷。

痴女皇国財務局との連携は必要なんですけどね、これを実現するための工場の建設とか諸々のための事業協力予算やら国債発行で、わしとこの王室にちょっとばかり金が流れ込んだり近寄ってくる現状があるんですよ、ふっふふふ。

ええ、融資話を持ち込んできたり、投機詐欺を企んでる連中には、うちの国債を買わへんかという球を返しておったりするのです。

その国債発行理由たるや、紙幣印刷事業に突っ込むためのもんなのです。

何せ、この事業、我が王国で流通させる予定のフラン紙幣だけではなく、周辺国で自国での高精度印刷機械はもちろん、製紙工場を稼働させる条件が揃ってない国の分まで刷る予定ですんで。

(そして紙幣が流通して信用経済に移行したらフランの相場を敢えて下げて~♪)

(テレーズ…それ、詐欺って言わんか…普通はそういうもん買わせたら、利回りを期待させるもんやろが…)

(ふへへへへへ、償還期間で利率の変わる売り出し方っちゅうもんがあってのぅ…)

つまりですね。

例えば、売り出した国債を買った者が塩漬けにしておく期間、5年と10年で利率が変わるようにしておく売り方、ありだそうなのですよ。

(日本国債が正にそうですよ。5年債だと0.5%程度ですけど、10年債だと1%以上の利回りになりますから)

(で、10年あったらフラン相場、かなり変わらんか、価値…)

(テレーズ、あんたのとこのフランの価値、信用ならんって暴落すると思うぞ、それ…)

(ふふん、テイミンたいみんぐ次第じゃ…その直前に我が王国の通貨をセイントや、あるいはゆーろとかゆう欧州共通通貨に切り替えるとかで回避するてはあるわい…)

(あたし思うんだけどさ、あんた、球根詐欺以上の鬼畜生なこと、企んでない…?)

(これは信用経済とかいうもんが国家の間で広まったら起きることなんやで、フラメンシア…あんたとこのペセタもい一応は南洋ルピー互換やろけどな、基軸通貨やからいうて他国の貨幣との換算価格差が発生するからにはそういう相場の波をかぶるんやで…へっへへへ)

ちなみに閑話休題、フランスフランが暴落あるいは暴騰しても、我がフランスの決裁にはあまり影響が出ないようにする方法、あるのです。

うちの国の隣にあって、聖母記念銀行欧州本店はもちろん、湯田屋や都々逸資本の金融屋が昨今はジュネーブとかバーゼルに進出しとる国がおますやろ。

あそこの通貨のスイスフランでの口座残高、ある程度確保しときますとな、色々と利点がですな。

(確か罰姦もローマの教皇領とか、丸太共和国とかくれたとか直轄地の通貨はスイスフラン採用であったかと…)

(セイントが流通してるのに…)

(そこの国の通貨の競争力を完全に削いだらまずい国については地元通貨併用やろが…)

ふぉふぉふぉふぉふぉふぉ、この辺の金融相場の力学関係についてはネッケルとかあの辺の頭から吸い上げといてかなり助かったのは事実なのです。

そして、うちの国以上にそうした国際金融の市場操作に乗り気な国、これまた我がフランスのすぐ隣にありましてねぇ…ねぇ、マリアリーゼ陛下。

(テレーズちゃんの読み通りだ…英国も信用経済移行に備えて、自国での株取引や債券発行などに乗り気でね…それに、ロンシャン競馬場を建設してあの博打好きの国の連中を呼び込もうとしてるテレーズちゃんの嗅覚にはあたしの琴線に触れるもんがあるんだよ…)

そう、痴女種なら、出来るばくちには限りがあるのです。

ですので、ばくちが成立する条件を満たせる可能性が高い種類の賭け事として、このわたくしが目をつけとるのが他ならぬ、競馬。

これまた、うちの国では馬を育てる牧場の立地に困るこたぁ、ありませんので。

優秀な競走馬を生産して、他国に売りつけるっちゅうやり方もありますし、何より、隣の国と連携して競馬を流行らせようという話も出とりますからには、勢い注力せざるを得ないのですよ…。

(以前のロンシャン修道院、週末のミサごとに貴族が馬車を走らせてブローニュの森に集まったようだけどね、今度は競馬場を目指して走ることになるだろうね…ふふふふふ)

(ついでに偽女種や女を買えるようにしておけば…ふっふふふふふふ)

ええ、なぜにブローニュ娯楽館分館っちゅうもんが建設されておったのか。

答えの一つがこの、ロンシャン競馬場計画なのですっ。

(というわけでオクタヴィア猊下…フランス人の種馬を用意する件につきましてはですね、ルネ座長とフラメンシアに任せておりますので、是非に彼女たちの推薦者をお受け頂きたく、ですね)

(ふふふふふふ、オクタヴィアーナ…私たちのように、どこの馬の骨とも知れぬ浮浪児の偽女種の種で孕むよりは遥かにマシな気がするわよ…)

ええ、畏れ多くもルイーサ猊下に青いちんぽを突っ込み、その童貞を捧げておりますのがどこのベルサイユ住まいの馬の骨かは、今更申しません。

このために、こいつらの童貞を守らせておったのですから。

ええ、ルイーサ猊下とシャルロット大司教にちんぽを突っ込んで尻を振っとる少年2名、私はとってもよう存じておってもしかすると血縁関係があるかも知れないのですけどね、罰姦の上級尼僧は痴女皇国の上位幹部同様、聖院規範に則って「なるべく身分の低い卑しい男の精で孕め」という決まりが一応はあるそうですのでね。

ですから、仮にこの場でルイーサ様が孕まれた結果として、根比べで次期教皇に選ばれるかも知れないお子が生まれてしもたとしても、私らはロントモン過激団の紹介で来た自称種付け偽女種が副教皇様のおめこに中出しするのを見守ってただけなのです、だけ!

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まるは「ワイは誓って申し上げますけどな、テレーズ殿下ほどにはなりふり構わず無茶してないと思いますねんで」

てれこ「何度も申しますが、なまえ。しかし殿下、殿下も妹君を孕ませる相手を無理に手配させたり、サン・マルタン島の球根詐欺領に絡んだ王族づくりでは結構無茶を」

まるは「あれはあれでしゃあないことですやん…」→シントマールテン領有権を巡ってフランスと争った経緯あり

ふらめ「テレーズってさ…暴力以外で無敵になろうとしてる気がすんのよね…だったら今のうちに殴っておく方がやっぱり良いかしら…」

てれこ「それやるには数年遅かったわね…もはやフランス王室は罰姦教皇やイタリア総統、ひいては痴女皇国皇帝の外戚も同然の立場に…へっへっへっ」

べらこ「果たしてテレーズちゃんの、いかにもフランスなえげつない策略は性交するのでしょうか」

てれこ「次回、おねしょたおめこ。弟どもの孕みックスの成果はいかに」

他全員(王子だってバラしてどうすんのよ…)
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