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アルトのアメリカ大冒険 - Route 69 - 11

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すなわち、魔族を使わずに森林を切り開き樹木を頂くのはもちろん、広大な平地を開墾し、必要に応じて水路を張り巡らせるだけでも大事でしょう。

それ故に、痴女皇国本国、または本国の支援を受けた者でなくば、北米大陸の要所の開発は、困難。

もっとも、綿花栽培地などでは、連邦世界なる別の場所で作られた巨大な動力仕掛けのからくりによって、人の数倍から数十倍の速さで収穫することを実現しておるようですが…。

では、英国はもちろん、我がイスパニアとて、北米開発の恩恵に与れぬのか。

その答えは…南米行政局に尻出支部を編入する、というマリアヴェッラ陛下の衝撃発言によって回答が為されました。

これが、一体全体、いかなる意味を持つのか。

そして、我がスペインにどのような影響をもたらすのか。

すなわち、尻出国から積み出される貨物の部類、現状でも既に我がスペインに扱いを委託されておるものが多いのです。

理由は、海綿菓子国の大西洋岸には、大規模な荷扱いを行い陸路に続く港が少ない、この一点に尽きるそうです。

一方、我がスペインは地中海沿岸を含めて、大型船を受け入れられる港を幾つか擁しております上に、その港全てに鉄の道が通じております。

すなわち、尻出国や有全珍からの貨物を受け入れ、欧州の他国に運び出す設備と…そして、暗黒大陸地区本部や中東行政局の協力によって提供された労働力を有しておるのです…。

例えば、ロントモンユクリ過激団改め、我がイスパニア王立過激団、いえ歌劇団が主力となって制作された映画「タンゴ・アルヘンティーナ」。
https://novel18.syosetu.com/n5728gy/300/

あの映画の最後の方の場面で、痴女皇国有全珍あるぜんちん支部が所在するブエノスアイレスの港が舞台となっておりました。

その際に、黒人くろんぼ女中ワイゼラを伴って凱旋帰国するらしきイスパニア貴族嫡子のフアレスという男が乗り込んでいた船、ブエノスアイレスから我がスペインのカディスを目指す航路に就航していた件を暗示する一幕かっとが挿入されていた件、覚えておいででしょうか。

あの船は、正にブエノスアイレスとカディスの間を結ぶ貨客船…荷物も載せる船だったのです。

そして、有全珍生産の穀物や畜肉のみならず、尻出国から積み出される豆や麦や肉、そして木も同様に欧州を目指すのですが、その量たるや相応に膨大なもの。

今や、尻出と有全珍他を合わせれば、百隻どころではない船がひっきりなしに南米行政局と、我が南欧行政支局の間の大西洋を往復しておるありさま。

室見局長が、我がイスパニアへ真っ先に鉄の道を敷き、荷運びに特化したくるまを入れた理由が正にこれ…これなのです。

むろん、南米からのふね、我が南欧行政支局や海綿菓子国を目指すだけではありません。

ある船はジブラルタルを抜けて地中海に入り、イタリアや神話国、鯖挟国はもちろん、諸子宦官国や謎掛獅子えじぷと国といった暗黒大陸北岸へ。

更には、吸不すえず運河を抜けて預言半島や猫絨毯国へ。

あるいは、破膜無生ぱなま運河を越えるか、南米大陸の外れの岬を回って痴女島や比丘尼国へと向かうのです。

つまりはアルト閣下、この輸送船の運航だけで南欧行政支局と、本宮各局や英国他と合同で運営している船会社には相応の利潤が出ているとご指摘なさりたいのです。

(ですから、えげれすのじょおうさまにも、いまのだんかいですでに、ロバーツやティーチの会社をつうじて、それなりのおかねがながれこんでいるはずなのです…あたくしたちもみなさんに、おわたしするものをわたしておるのです…)

(そうそう、ちょっと面白いことを思いつきましてね…とりあえずはこの後、ケベックを訪問する予定でしょう。その時に披露しますよ…)

フランシスカ局長、何やらニマニマとお笑いですが、どうも何かしら有益な着想を得られた模様。

しかし、それがテレーズに関わることとあっては、私には少し面白くはないのですが…。

とりあえず、我々は再び、ひこうきに乗り込みます。

「これはケベック聖母教会への送達物でございます…アント…マリー司祭からの預かり物であるとして、オスカー大司教に渡せば察すると思いまする…」

ええ、フェルセンはくしゃく…じゃなくてハンス助祭が、何か大きい箱や長い包みをマリアリーゼ陛下とマリアヴェッラ陛下に預けております。

怪しい、怪しいと思うのですが、どうも黒薔薇騎士の能力ですら中を覗けぬしかけをされたようで、今の時点ではその包みやら箱の中身が何か、容易く窺えないようなのです…。

(ふらめんしあちゃん、のぞきたいのはわかりますが、今はがまん、がまんなのです…)

(ほほほ、ヴァロワの家のお子は色々と気になる様子…ですがフラメンシア、あなたとも一緒にバレエを習うた仲として教えておきましょう。マドモアゼル・フランシスカの差配に従えば、ヴァロワのお家…そしてイスパニアにも悪い話とはなりませぬでしょう…)

この、マリー司祭の意味深な囁き、言うまでもなく私に向けてのもの。

(良いですか、そなたが河原を牛耳りたいならば、パリで河原芸を見れる場所を思いつくのですよ…河原とて、河原芸を見せておひねりを頂戴せねばならぬのは、王家に生まれ王家に嫁いだこのわたくしとて思いつく話…河原にも、熱い肉入りスープと焼きたてのパンを振る舞えるよう差配致しなさいませ…)

とりあえずは、このマリー司祭の言葉の謎解き、ロンドンを経てパリに戻った時に種明かしがあるようです。

もしくは、それまでの間に。

とりあえずは湖から離れ、空へと舞い上がるひこうきを見送る3人、そして下働きの者たちを眼下にしながら、私は次の目的地たるケベックへと連れて行かれるのです…。

--

でまぁ、ケベックとかいう場所。

セントローレンス川とか申す大河の岸辺に開かれておりまして。

「連邦世界ですと、ここに町ができた理由ははっきりしています。尼僧尊あまぞんの河口やブエノスアイレス同様に、大型船が入って来れるのです」

ええ、既に、木材の試験積み出しを行なっているという、大きな帆なし船が数隻停泊しておりまして、鉄の腕から吊られた幾本もの丸太を積み込んでいる姿も遠目に見えます。

(日本郵船の船がここを越えてデトロイト方面に向かっていた時期もあるのよね…)

(湖面の標高が違うからと、いずれは大型船のために閘門を設ける必要があるんですよね…)

そう、ここから先、大きな湖の連なりの途中にあるデトロイトまでがまた、長い旅になるそうなのです。
https://museum.nyk.com/kouseki/200712/index.html

で、ケベック・ノートルダム聖母教会で、私たちを待ち受けていた人物が、驚きでした。

「なぁるほど…それでマリーさんまでもがここに…」

「ええ、あたくしはストラスブールのときに、南独支部との合同事業でございましたけど、ライン川の舟運に関わっておりましたし…」

ええ、マリアンヌ顧問、パリからお越しになっておられます。

それも、ケベックの統治を担当するオスカー大司教と、一時的に交代する人事が出たそうなのです。

「りゆうは、先ほども申し上げました通り、ここからまでの船運に関することどもの整備ですわ。これはオスカー嬢にはいささか荷が重いはなしとなりますから…」

で、オスカー大司教は私たちが乗ってきたひこうきに便乗して、パリに帰る立場…そして、テレーズを補佐する武官となるそうです。

「ま、金田につきましては、だいとうりょうとやらの人選も内定しておるとか…1年もあれば、わたくしも欧州に戻れるでしょう」

事もなげに申されるプロフェスール・マリー。

「まー、マリーならその辺、ストラスブール周辺の開発で散々やってたことだし、あとは運河交通の管制くらいかな」

「マリアリーゼ陛下、小舟が通航できる程度ですけど、ストラスブール市内にも水路がございましたし…」

で、我々はケベックで一泊した後、スケアクロウというひこうきで一気に大西洋を渡ってバッキンガム宮殿に向かうそうです。

(スケアクロウなら、飛行船が降りられるセント・ジェームス公園にそのまま着陸できますし…)

(で、女王陛下にはあたしとベラ子から「こないしましょ」という奏上をお聞かせするって寸法さ…)

ふむふむ。

なるほど、それならばあの…あの、あの、あの英国女王でも納得せざるを得ないでしょう…。

ええ、私フラメンシアのみならず、テレーズも「あの女王は超・難物でありそれぞれの国の利権確保に立ちはだかる最大の障害である」という認識なのです。

この厄介極まりない相手に対峙するお役目をマリアリーゼ陛下にお引き受け頂けるだけでも、ありがたき話。

しかし…しかしですね、その代償にと言われた件が、私には引っかかったのです。

このケベック、痴女皇国の金田における拠点としての整備が進んでおります。

その一例として、先ほど拝見させて頂きました木材輸送のための船がおりました港だけでなく、聖母教会の尼僧や偽女種を教育するための施設も既に建設済みであるとか。

で、アントワネット妃とソフィー未亡人、そしてフェルセン伯爵の一行、映画ではあたかも金田奥地の教会にいきなり赴任したかのような印象も与えますが、実際のところはここなケベックで聖母教会の仕切りに関する教育を受けてからの赴任となったそうです。

その、教育の場たるサンタンヌ・ド・ボープレ修道院。

この、ケベックから少しばかりセントローレンス川の岸辺を北東に向けて遡り、河口へと向かう間に所在する場所であると教わります。

で、わざとケベックの町と離してある理由。

「この金田の奥地、冬は雪と氷に閉ざされますので、春までは基本、他の土地との往来が叶わなくなります。そこで、教会の者だけで冬を越すためにも、なるべくケベックとの往来を避けて自分たちだけで何事も出来るようにと計らうたための立地なのです…」

と、修道服の頭覆いから溢れる巻き毛が印象的な長身のオスカー大司教、ケベック界隈の地図をぱそこんで出して我々に説明中。

「で、室見局長…そして両陛下もいらっしゃいますのでお尋ねしておこうと思いましたが、申し上げるまでもなくこのケベックの目の前を流れるセント・ローレンス川…未見の方には信じられぬとは存じますが、冬場にはこの大河ですら凍りつく有様。このままでは毎年、春から秋までの間でしか船を通せぬと伺うたのですが…」

つまりは、この先のデトロイトまでに船を通せる期間、1年を通じてではないために起きる支障をなんとかしなくても良いのかとお尋ねなのです。

「ま、その辺は実際に操業を開始してからだね。それにさ、そもそもデトロイトやその奥まで船を通せるようにしてもさ、肝心の木材を持ってくるまでの道や、伐採を担当している林業荘園も操業が難しいわけだからね…」

「生産量が拡大した場合の対策も考えていますから大丈夫ですよ…それよりもオスカー大司教。聖母教会教皇庁からの辞令、受け取っておられますね」

「は、マリアヴェッラ陛下…何やら聖母勅命であるとか…」

「といっても、そんなに無茶な話でもありませんよ。テレーズちゃんには話が行ってると思いますけど、ヴェルサイユ宮殿東翼付け根の救世主教礼拝堂があったでしょう。あれを聖母教会として改装したお話につながることですから…」

これ、オスカー大司教とマリーセンセイからも聞かされましたが、そもそもですね。

わたくしフラメンシア、目下はイスパニア大使を兼ねてパリに駐在し、ベルサイユの中も毎日のようにウロウロしておる立場なのです。

更には、ヴァロワ王家の跡取り娘でフランス王国関係者やろということで、相も変わらず鏡の間の真下の1階にあるフランス王妃の私室区画をあてがわれとるのです。

せめて王妃の間にさせてくれやと文句を言いましたが、目下のヴェルサイユのあるじ、ブルボン王家の筆頭であるテレーズなのです。

そのテレーズの策動によって、夜は鏡の間で毎夜のごとく繰り広げられる舞踏会の騒音と振動がそこはかとなく伝わってくるあの迷惑部屋での居住を余儀なくされとるのです!

(あんたもあらかたの舞踏会に出席する立場でしょ…)

(おのれら、夜は早う寝れとか親に言われんかったんかい!夜中の何時まであそこでナニとかアレやっとるんじゃいっ)

ええ、マジに…本当に真剣に、あの鏡の間を作りやがったルイ14世陛下と15世陛下、生きていたらしばくつもりです。

しかも、あんな部屋を隠し部屋にしやがって…王妃の公室ではなく、グラン・アパルトマンという通称で呼ばれている内緒の私室、こともあろうに、この鏡の間の真下、1階にあるんですよ…。

ここでベルサイユ宮殿の造りのおさらいをしておきますと、単純に言って3つの長細い宮殿を短い建物で連結したとお考えください。
https://ncode.syosetu.com/n6615gx/216/

     ↓中央翼2階が鏡の間
    ⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎→1階が大アパルトマン
→2階は⬜︎   ⬜︎→2階は国王私室他
王妃関係⬜︎   ⬜︎↓礼拝堂
⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎   ⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬛︎
     ここに王宮歌劇場↑
↑南翼改西翼  ↑北翼改東翼

そして、当時のベルサイユ…そしてフランスの花摘み事情を反映して、惨劇回避を図ろうとした結果、王や王妃の部屋はもとより、宴会部屋などはなるべく2階に2階にとされたのです。

しかし、ベルサイユ建設当時のフランス、王族や貴族の下半身はゆるいことこの上なし(ヴェルサイユの女中ども談話)。

そう…王妃は王妃で、男を引っ張り込むとかあれこれするためのお部屋を別にですね…。

ですから、グラン・アパルトマンという王妃用の部屋、来客やら何やらのうっとおしい人付き合いを避けるのはもちろん、そーゆーことを致すための隠し部屋としても考えて作られていたようなのですっ。

(それ以前にあんたがフランス女王になることが正式に決まるまで、私はもちろん後見役の皆様も、西翼付け根2階をあんたに使わすことまかりならずで合意しとるんじゃいっ)

ええ、王妃の公室は公室で、ちゃんとしたお部屋が存在するのです。

しかし、そこは目下、テレーズやソフィーですら使ってないとか。

(というか、私らも小トレアノン住まいだしー)

(ヴェルサイユに行くのは公務で顔を出すか、バレエのレッスンの時よ…)

つまり、テレーズに言わせるとですね、こやつらブルボン王家の4人姉妹兄弟も、公式には正式なフランス王…ベルサイユのちゃんとしたあるじではない、と言いたいのです。

「だから文句言わないの…一応はあそこ、ベルサイユで一番豪勢なつくりのお部屋なのよ…?」

そう、一応はこの私に、一等エエ部屋を渡している建前なのです…ちなみにマリーセンセイとか、ジョスリーヌ団長とかヴェロニク顧問にこのグラン・アパルトマンを押し付ける試み、ことごとく頓挫しております…。

んで。

ケベック泊まりというその晩。

早めに終わった晩餐会の後で、密かに宿舎を抜け出す人影を察知したわたくし、フラメンシア。

遠隔で見ておりますと、なんとオスカー大司教がテレーズめを連れて、小さなくるまに乗り込むではありませんか。

あれは昨今、ストラスブールに近い工場で作られておるシトロエンとか申す簡素なくるま。

映画「タンゴ・アルヘンティーナ」でも、ブエノスアイレスから聖母教会に戻る際ホセとヴィータを乗せておったしろものです。

むう。

密談の匂いがします。

しかも、後ろの座席には、アントワネット妃殿下からテレーズめが受け取っておった箱や包み、載せられておるではないですか。

思わず、黒薔薇装備に着替えて後を追いかけてやろうかと思った私ですが。

(だーめですよー)

(しょうがないですね…フラメンシアちゃん、あたしが覗き見してあげますから、それで我慢するのです…)

うう、アルト閣下に干渉されただけでなく、ベラ子陛下にまで言われましては。

(まぁ、ちょっとついていくくらいなら…ただ、きょうかいの中には入ってはだめですよ…)

(そうですね、あたしも途中までは臨席せざるを得ませんから…)

で、ケベック聖母教会の庭で、アルト閣下とベラ子陛下に合流する、わたくし。

見れば、陛下とアルト閣下だけでなく、紫薔薇騎士団の制服に身を包んだジェニファー嬢までもが。

(じぇにふぁーちゃんはあわてずついてくるのです…)

(それでミーのケッタマシンがこんなトコロに…)

ええ、ジェニファー嬢が痴女島で使っていたという自転車、なぜか引き寄せられております。

しかも、陛下とアルト閣下、黒薔薇騎士団の制服姿じゃないですか…。

そうです、我々はあの車を走って追いかけるか、さもなくば自転車で追跡するようなのです…。

(乱暴ルギーニをスケアクロウから降ろすのを面倒くさがったのは内緒で)

(まぁ、くろばら以上にあたくしたちははやくはしれますからね…)

そりゃ、確かにあの車より遥かに速いですよ、黒薔薇騎士能力を解放すれば。

しかし、私には淫化の山中をジョスリーヌ団長について行くだけ死にそうになった、あの忌まわしい記憶が呼び覚まされてしまう行為なのです…。

(目的地は平地ですからね…)

ええ、有無を言わせぬベラ子陛下の発言に、私は諦めて走ることにします…。

と言っても、あのシトロエンはくるまとしても遅い部類ではあるそうです。

ぱたぱたぱたこと音立てて、街道を進むシトロエンを追いかけること自体は造作もありません。

で、目の前に見えてくる、夜目にも瀟洒な白い聖堂と、その傍のそこそこ大きな教育棟や宿舎らしき建物。

衛士らしきが門を開いた先の庭に入り込むと、待ち構えていた助祭たちが聖堂の扉を開けます。

そして、車に積まれていた荷物を持ってオスカー大司教とテレーズの後に続くのは、なんと遅れて庭に入ったベラ子陛下。

3人が聖堂内に入ると、扉は締め切られます。

どうやら、これから先のことは、3人で行う模様。

(では…オスカー大司教は期日を以て、ケベック聖母教会を離れベルサイユ聖母教会大司教として着任すること。オスカー大司教の後任はマリアンヌ・ド・ロレーヌ枢機卿という罰姦教皇庁海外人事部の決定、改めて内示として告げさせて頂きます…)

Oscar François de Jarjayes オスカー Ten thousand Suction (Limited hundred thousand) 一万卒(限定十万卒)Slut Visual. 痴女外観 Red Rosy knights, Imperial of Temptress. 赤薔薇騎士団 Archevêque, Église Notre-Dame de Québec, North American Headquarters, Imperial of Temptress.北米統括本部ケベック聖母教会大司教

(そして、これはもう一つの秘密の内示です…この包み、マリー司祭によれば、フランス王国元帥に渡す儀礼帽であるとか。このサーベルや短銃、それから国軍司令勲章やらを任じるための一切が入っておるそうです…あとは、テレーズちゃんとオスカー大司教との間のお話にして欲しいとも言われております…)

(しかし、聖母様…これ、今のフランスでは通じぬしろもの…軍は痴女皇国の管理下に置かれ、ジョスリーヌ団長やプロフェスール・マリーがお取り仕切りに)

(ふほほほほほ、そこはそれっちゅうやつなのです…それに、マリーちゃんはオスカーさんと交代して金田に赴任する立場なのですよ…)

で、ベラ子陛下の視点をアルト閣下経由で拝見しておりますと、緋色の立派なフランス流軍帽やら、壮麗な作りのサーベルやら銃やらが、箱や包みから出てきております。

そして、軍服と白いタイツに一瞬で着替えさせられる、オスカー大司教。

(では、これより…オスカー大司教はロレーヌ公国からの推薦を受け、フランス王専属銃士として側仕えすることを宣誓頂きます…)

(は、わたくしオスカー・フランシス・ド・ジャルジェ…本日只今をもちまして、テレーズ殿下並びに王室のお子様方の銃士として側に控えますこと、誓わせて頂きます…)

ええ、教会内陣で繰り広げられる宣誓の儀式に、またしても血相を変えるわたくしフラメンシア。

その、渡された装備を身につけ、最後はテレーズが自ら、帽子を被せよるのです、ひざまずいたオスカー大司教の頭に…。

(では、あたしはこれで先にケベックへ戻ります…あとは、主君と騎士の誓いを二人で随意に誓い合ってください…)

ええ、ベラ子陛下、言い放つなり、転送で私たちが身を隠している教会施設の建物の影に戻って来られました。

そして、そこからは教会聖堂の正面…サンタンヌ・ド・ボープレ修道院の実習教会の建物の正面扉が見えるのです。

しかも、扉の真上の聖態灯、ちかちかと瞬いた後で、真っ赤に光り出すではありませんか…。

この、聖態灯の役目は申し上げるまでもなく、今は教会の中で何が起きておるかを無言で示すしろもの。

うぬぬ。

何をやっとんのか。

わたくしの黒薔薇装備だけでなく、紫薔薇騎士団にも属してはおる所以の権限を以てしても、中を窺えぬ状況。

しかし、ベラ子陛下が気を利かせて、建物内部の隠し撮り視覚を私と共有してくださいます。

そこには、なんと赤薔薇騎士団服姿にされた上に、成長したテレーズが。

そして、テレーズの股間の前に顔を寄せ、口だけで奴めの逸物を咥えるオスカー大司教の姿があるのです…。

(ああっだめよっオスカー、そんなことされたら、あなたのけつに突っ込みたくなるわっ)

(殿下…わたくしも辛抱致しかねております…何卒お慈悲を…)

(どうしてもがまんできないならば…わたくしのけつめどにならCoqを突っ込んでもよろしくてよ…それか、助祭か司祭を呼んであげるからぞんぶんに出していいわ…)

(しかし、これは宣誓の儀式…ベラ子陛下からは、殿下以外に精を与えるをまかりならずとも…)

(ああっだめよっオスカーっ、あたくしのおめこを使うなど大逆も大逆…いけないわっ)

(お許しくださいませ…)

なんと、オスカーはテレーズより上位のIFFすてーたすの位階を利して、テレーズを強姦しておるようなのです。

大人になっても、比較的小柄なテレーズの尻側に回り、その尻に…タイツに開いたちんぽ穴から突き出た怒張Coqを突き入れるオスカー。

その長身ゆえに、見た目は美青年が卑猥な姿の女を後ろから犯しておるようにしか見えないのです。

(ああっ殿下、たまりませぬっ出しまするっアクメっアクメっ)

ええ、オスカーの激しい動きが止まったかと思いきや、その男には見えぬ大きめの尻が痙攣しております。

(まったく、こらえ性のない家臣もあったもの…忠誠をうけとるどころか、罰するしかありませんよ…さぁオスカー、こんどはこのテレーズにけつを向けるのです…)

ええ、四つん這いになったオスカーの口にちんぽを突っ込んでしゃぶらせるや、今度はオスカーの後ろに回って陽物をその尻に突き入れるテレーズ。

(だから、こういうことは、わたくしが晴れてフランスの女王になってからと申しておるでしょうに…)

(ああっお許しをっいけませぬっそんなに激しくなさいますとぉっ)

(ふふふ…あの自由恋愛の色おとこめに我が愚母がむちゅうになりよったのも分からなくもありませんわ…それにオスカー、あなたの股ぐらに食い込んだ下帯、娼婦のごとき卑猥なしろものではないですか…もしも、いくさで負けでもすれば、そなたの尻を敵は蹂躙しようとなさるでしょうに…)

(あっあっだめですっいけませぬ殿下っけつめどを指でほじられてはぁっ)

(ふふふ…そもそもはそなたがわたくしを籠絡してしこみよったわざまえ…幼いわたくしに何をおしえようとしたのですか…ほんとうならばこれ、愛のどうくつで我が母とフェルセンめが乳繰り合うておったように、即位後のわたくしからのごほうびとして与えたかったのですよ…)

(殿下の生体に注意のしるしが出ておりましたので…)

(ああ、しかたございませんわね…しかしオスカー、わたくしよりはジョセフやシャルルの今後のこともありますから。決してわたくしのオメコにおぼれてはなりませんわよ…もっとも、わたくしはあなたのけつの締まりにむちゅうですが…おおっいくっいくっいくっアクメっアクメっ出すっ出すっだすうううううううううううううううう)
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