アルトリーネさんのいけない修行の日々

すずめのおやど

文字の大きさ
上 下
335 / 404

アルトのアメリカ大冒険 - Route 69 - 10

しおりを挟む
でぇえええええっ。

な、なんてことを言い出すのか。

思わずアントワネット叔母様とテレーズの母娘が、内緒の話をしておる場に押しかけてしまいそうになるのを必死で堪える、わたくし。

むろん、私の立場としては、アントワネット叔母様がテレーズに入れ知恵した件…シャルル王子とジョセフ王子のどちらかをルイーサ副教皇とくっつけるなんて計略、とうてい許せるもんではありません。

そんなもん認めたら、罰姦ばちかん聖母教会の次期教皇、ブルボン王家の嫡子が担うことになってしまうかも知れないではありませんか…。

(フラメンシアちゃん…罰姦ばちかんでは根比こんくらべという密室選挙で教皇を選定する決まりになっているのを思い出すのです…。そして、表向きはメディチ家のょぅι゛ょ、いえ養女扱いですが実際にはうちの叔父とカテリーナさんの間の隠し子だって情報がダダ漏れのオクタヴィアーナちゃんも、自分の息子を産むのに協力してくれる男の人を必死で探している最中ですよ…ですから、ルイーサちゃんはルイーサちゃんで、次期教皇の母親になろうとして焦っている面があるのです…)
https://novel18.syosetu.com/n0112gz/383/

あ…確かにオクタヴィア枢機卿という方とルイーサ・ボルジア副教皇猊下は庶子と嫡子との違いはありますが、母親違いかつ、カエサル一世教皇猊下の娘御というお立場でしたね…。

Louisa d'Albret Borgia ルイーサ・ボルジア Ten thousand Suction.(Limited Ten Million)一万卒(限定一千万卒) Slut Visual. 痴女外観 The Holy Order knights, Imperial of Temptress. 聖隷騎士団 capo cardinale e vicepapa 罰姦聖母教会筆頭枢機卿・副教皇

Octaviana de' Medici オクタヴィア Thousand Suction.(Limited million) 千人卒 (限定百万卒) Slut Visual. 痴女外観 Red Rosy knights. 赤薔薇騎士団  Italy Branch, Imperial of Temptress. 痴女皇国イタリア支部 Curia Vaticana, cardinale incaricato del Mar Mediterraneo. 罰姦教皇庁地中海担当枢機卿

で、罰姦内部では何もオクタヴィア枢機卿だけが、なんとしても男児を産んで次期教皇選挙へ身内が参加する権利をせしめようとなさっている訳ではないのだと、ベラ子陛下から教わります。

その有力候補のうちの二人が、エステ家…イザベラ・デステ前イタリア連合公国太公殿下の娘さんだそうですけど…。

Eleonora Gonzaga d'Este エレオノーラ Ten thousand Suction.(Limited Million)一万卒(限定百万卒) Slut Visual. 痴女外観 The Holy Order knights, Imperial of Temptress. 聖隷騎士団 Cardinale della Chiesa di Nostra Signora 聖母教会枢機卿 Duca d'Urbino ウルビーノ公爵

Isabella Maria d'Este イサベル・マリア Ten thousand Suction.(Limited Million)一万卒(限定百万卒) Slut Visual. 痴女外観 The Holy Order knights, Imperial of Temptress. 聖隷騎士団 Cardinale della Chiesa di Nostra Signora 聖母教会枢機卿 Marchese di Mantova マントヴァ侯爵

(実はですね、エレオノーラちゃんとイサベルちゃんの二人ですけどねぇ、あたしとは父親違いの妹になるのですよ…つまり、この二人のほんまの母親がですね…ルクレツィア母様だってのがバレにバレとるのです…)

でまぁ、この二人がいずれは産むであろう子供たち、実のところは本命に対する当て馬と言えば当て馬らしいのですが、だからと言って、仮に男児を出産すれば、その男児は遠からず罰姦教皇庁の中で相応の地位を占めてしまうであろうことは確実でしょう。

言うなれば、我がスペインは男女の王子王女を相応に擁しながら、アメリカでの利権のみならず、罰姦聖母教会中枢部での発言権を持った人物を送り込む機会を逃しかねない話を聞いたわたくしフラメンシア。

これには流石に慌てて母親であるイザベル1世・イスパニア女王に連絡を取ろうとします。

しかし、心話が繋がらないのです。

いえ、聖環通信すらも。

(あきませんよ、ふらめんしあちゃん…これにはばちかんのえらいさんを決めるごったごたがからんでおるのです…)

そっと、あたくしの肩に手を置かれるのは、アルトリーゼ閣下。

流石に、この方に逆らうのはある意味では非常にまずい話です。

しかし、ここで引いては我がイスパニアが、北米に対する橋頭堡を確保できない話になってしまうではありませんか。

それは、困ります。

(ふっふん。ならばフラメンシアちゃんがはよ、すぺいんのじょおうさまになればよいだけなのです…)

え。

話が飛んでますよ、アルト閣下。

(んふふふふ、ひとのおはなしはさいごまできくのです…フランシスカさん、めきしこしこからいま、おかねになるものがなにかとれたとして、どのようによーろっぱにもっていっておられるのですか)

(ええとですね、産品や産地によって異なりますが、メキシコ湾岸の港から積み出しているのは間違いありません。そして行き先は、英国本土ないしジブラルタルまたは球根詐欺国のロッテルダム辺りを指定されない限りは、まずカディスかアルヘシラス…つまりスペインの港ですね)

(つまりですね、めきしこしこにからんだおにもつは、今のところはまず、すぺいんをけいゆすることになっておりますね…ですから、フラメンシアちゃんのおねーさんたちがおよめさんになったり、おむこさんをもらうとするならば、いんかていこくか、めきしこしこのおとこのこをもらうほうがいいとおもうのです…)

ぬぬぬ。

確か、クララ姉様やカタリナ姉様、貰い手がありそうでないとかイザベル母様がぼやいとりました。

しかし、その一方でうちスペインが強力に利権を主張したいなにがしかが存在するんですよ。

それは、ぶっちゃけ申し上げますと、河原者じぷしー利権。

これを取るには、河原の連中の子種を貰うのが一番、手っ取り早いのです。

(ええとですね、そっちをフラメンシアちゃんがもらえばよいのですよ。で、クララちゃんとカタリナちゃんは、べつにあめりかやいんかにうつりすまなくても、むこうのおとこのこをおせわしてもらえばよいのです)

(えー、コイリュルですが、セノラ・フランシスカに呼ばれまして。もしも何でしたら、うちのクシとリュネのクシー殿下か、はたまたエイモンさんに協力してもらうことは可能ですよ。要はちゃんとした結婚でなくてもいいから、とにかく男とプヌイおめこをして子作りすれば良いのでしょう?)

ええと、南米行政局のコイリュル皇后殿下…ですよね。

(まぁ、中米行政支局にもショコヨツィン・モクステマというのがおりますので、種付け用のポーリャの提供、要は中米か南米にお越し頂くか、さもなくば国賓扱いでスペインに行く用事を作れば後は何とでもなると思いますよ、フラメンシア殿下。それに、河原者組合の問題があるならば、それこそ殿下の方で対応するためにもクララ王女殿下とカタリナ王女殿下にメソアメリカと南アメリカとの縁故子作りをやってもらえれば良いと思いますが)

と、フランシスカ局長にまで申されては、私としても頷かざるを得ません。

(で、出来たお子さんたちは南米なら南米への大使として派遣すれば良いのです。それに…淫化も有全珍あるぜんちんが守備範囲に入ったことで、南欧行政支局が取り扱う穀物や畜産品を提供する立場となったのですから、スペイン本国だけでもかなり潤っているはずですよ。この上北アメリカ産の食肉や穀物が流入すれば、それこそスペイン本国の物流に支障を来たす可能性も考えられます。ここは英仏に取り扱わせても構わないと思うのですけど…)

つまり、フランシスカ局長としては、中米行政局と南米行政局からの物品流入だけで、我がスペインには十分な利益が回るということなのでしょう。

(我が中米行政局としてはアメリカ大陸西岸の領有権を主張する姿勢自体は変えようと思っておりません。それに、物流の拠点や道路整備を考えると、ロッキー山脈の西側についてはメキシコから手を伸ばす方が楽に思えるのです。連邦世界の北米大陸開拓と違って、原住民族である嘘つかない族やメヒコの民を追い出して領土を確保するのではなく、嘘つかない族をアメリカ合州国民として承認しながら開拓事業に従事させていくという事業計画になっておったかと存じますが、アレーゼ本部長)

(そうだな…それにフランシスカさんとしては、どちらかと言えば連邦世界でのメキシコの覇権の方が重要に思える件もあっただろう。ゆくゆくは中米行政局、痴女皇国世界の出身者になるべく任せたいという要望も受けてはいることだし…)

ええ、遠隔心話で参加されたアレーゼ・米大陸統括本部長が言われる通りでしょう。

フランシスカ局長は、どちらかというと痴女皇国世界の女裂振珍よりも、元々ご自身のいらっしゃった世界のメキシコという国を重視しておられるのは前からお伺いしておりましたし。

(そうですね…痴女皇国世界での統治方式を連邦世界に移植して行く実験の土地でもありますからね…双方に影響力がある現状はやむを得ないのですが、今後はパパロトルとピカンテ、そして海賊共和国の面々にある程度をお任せしたいという考えに変わりはないのですよ…)

で、マダム・フランシスカが言われるには。

(出来ればマドモアゼルで。私は一応、子供こそおりますが婚姻歴はない、ないのです…)

はぁ。

ともかく、マドモアゼルとしては、痴女皇国世界の中米行政局の人員、後見支部である南欧行政支局から頂くこともやぶさかではないようですね。

(これは、バスク・メヒカーナであった私の祖先の歴史も踏まえての処置です。痴女皇国世界のバスクについては、そちらのアウグスティーナ団長にお聞きになれば良いと思いますが、連邦世界でのバスク人はスペイン王室や政府と、独立を巡って争うなど、必ずしも円満な仲ではないのです…いえ、むしろ険悪な部類と言うべきでしょう…)

フランシスカ局長によれば、元来の局長がいらした世界の中南米の銀山、祖国では地位身分が格下であったバスク人が開発に関わった結果、原住民を文字通り使い潰しすり潰すような行為を重ねる悲劇に至ったということらしいのです。

(自分たちが儲けるために、インカやアステカ、そしてマヤの原住民を使役するばかりか、過労死や落盤などによる事故死はもちろん、みせしめに処刑にされた奴隷の穴埋めをアフリカの黒人によって賄ったりしたのです…連邦世界のメヒコなどメソ・アメリカ地域に黒人が居住している理由、かかってこれなのです…)

でまぁ、メキシコの独立後も見た目があまりに違う黒んぼたち、他の人種や民族との差別に遭うことも決して珍しい話でもなかったそうで。

(ま、この痴女皇国世界の話に限定するならば、フラメンシア殿下…無理からに今回の根比べに人を送り込むよりも、米大陸の今後の開発に必要な人を出す方が合理的かも知れませんよ…)

なぜ、フランシスカ局長ともあろうお方が、そういう消極的な話をなさるのか。

そんなに、我がイスパニアの拡大成長がお気に召さないのか。

(ふふふふふ、フラメンシアちゃん…よく考えるのですよ…英国であろうがフランスであろうが、今後のアメリカ大陸の大規模な開発に対する直接的な手出しなんて、ほぼ確実に無理になってしまうのです…)

なじぇなのでせうか。

わたくしは、とりあえずジャッパ・ソーパスープとかいう鍋物の中身のシチューを頂きながら、ベラ子陛下のお言葉を理解しようと努めます。

どうでも良いのですがこのジャッパ汁とやら、鮭の身だけでなく先ほどの頭部や一部の内臓も使っておるようですね。

一言で申し上げますと、塩辛い系。

私が痴女宮女官食堂の食事を知らないままであれば、なんじゃこれはとなっていたでしょう。

ですが、比丘尼国の北の大地では、こういう味付けが好まれるようですし、まぁ、舌さえ慣れれば食えぬ味ではありません。

(遡行してきた鮭を採集する作業はもちろん、養殖ハラマスの漁獲も、マンコラで作り上げている漁業魔族であれば楽に行えますよ…)

あ…。

(そうです、魔族投入ということは、弱毒型の苗床を設置したところで、完全に魔毒汚染を回避できるわけではありません。必然的に、苗床運用地帯の立ち入りに対応した体になっていない人しか、北米大陸の要所には立ち入れなくなるのですよ…)
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ハイスペック上司からのドSな溺愛

鳴宮鶉子
恋愛
ハイスペック上司からのドSな溺愛

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

忘却の艦隊

KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。 大型輸送艦は工作艦を兼ねた。 総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。 残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。 輸送任務の最先任士官は大佐。 新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。 本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。    他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。 公安に近い監査だった。 しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。 そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。 機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。 完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。 意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。 恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。 なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。 しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。 艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。 そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。 果たして彼らは帰還できるのか? 帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

処理中です...