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アルトのアメリカ大冒険 - Route 69 -6.4

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で、この緊急サインとやら。

痴女宮勤務女官の中でも、本宮登院勤務…つまり、売春勤務につけない女官や、売春事業にあまり縁のないポジションの女官の聖環で利用可能となっております。

ですから警務局の騎士として勤務している女官の場合でも、いわば看守役の刑務部に配属された女官では使えても、警務騎士として罪人の方とのコンビが組める女官…つまり、何もちんぽを緊急で手配しなくとも良い立場の女官の聖環ですと、利用可能なちんぽが至近に存在する場合はロックがかかって緊急サイン画面が使えなくなることもあるのです。

では、警務騎士と警務罪人の人目はばかることなく廊下であんあんギシギシやってるところを通りかかってしまった挙句、反応に困って呆然としているくだんの財務女官…いえ、その目は顔で手を覆いつつも、指の間からしっかりと警務騎士の上にのしかかってお尻を振っている罪人と、女騎士のおめこに出入りしているちんぽを観察しています。

で、こんな光景を見せつけられて発情してしまった女官の場合、どうするのか。

痴女皇国のせんずり禁止の掟は、ちんぽが生えていない百人卒未満の女官の自慰行為にも適用されます。

例えちんぽ柄のチャロックを持たされていようとも、自慰行為を見せつける相手が至近にいなくては禁則行為になってしまうのです。

ですが、仮にも痴女皇国と名のつく国です。

欲情した男女の性欲処理の1人や2人くらい、どうにかできなければ恥というもの。

(確かにそうなんだけどさ…りええ、露骨に言いすぎてない…?)

(そもそもこれ、文教や財務のお堅い系の業務従事者のためってことで、まりり主導で考えたんでしょうが…)

ええ、その財務女官はアフロちゃんとペルセちゃんのアドバイスに素直に従って、その三角マークをぽちっとタップしたのです。

そうすると、どうなるのか。

厚労局厚生部の担当女官に連絡が行きます。

いえ…その女官の机の上にある端末に、自動精気授受対応処理アラートが出るのです。

これは、緊急精気授受処理要請を発信した聖環の装着者の性癖データを分析して、発信者にふさわしい相手を女官管理システムがみつくろった結果を返すものでして…特に問題がなければそのまま、対応するちんぽを見繕う自動処理に回ります。

室見局長キリア・ムロミの説明が露骨すぎます…)

(間違ってはいないと思うのよ、アフロちゃん…特に財務の子は誰でも彼でもおkなわけじゃないでしょ…あそこの女官は今やちんぽを選ぶの…ディアディリーネ出納部長がダイアデレーヤさんだった時代のように淋の森で売春とか好きにやっていいわけじゃないのよ…)

ええ、あの後で淋の森を使った本宮利用促進策やら何やらがあったため、財務局の勤務者は無条件に売春してもいいという訳にもいかなくなったのです…。

ただ、その代わりに、金銭授受がなるべく伴わないちんぽ調達の代替策が提案され、財務局サイドでも了承を得たのです…。

で、その措置に従って財務女官が発情した際の救援ちんぽを見繕うシステムが動き出したわけですが、まずは財務女官には着せ替えシステムを利用した「その場で更衣する許可」が出ます。

ただ…この場合、聖環のお着替えシステムにアフロちゃんが干渉したようでして、その女官の制服である白アオザイだけが、強制的に消失したんです…。

ええ、財務女官に色気は不要とばかりに、今も継続して財務専用…でもないか、色気を押し出す必要がない職場の制服となっているアオザイ。

そのアオザイだけが強制クリーニング対象となって、茸島のファインテック支社管轄となっている巨大クリーニング工場に送られてしまったのです。

(基本的に女官は聖環と下着、それから靴かサンダルの部類以外を身につけませんからね…)

(財務女官だと情報表示用のウェアラブルコンピュータを兼ねた伊達メガネかけてる人も多いけどね…この方の時もそうだったでしょ)

で、この財務女官の身に起きた出来事、実はアフロちゃんとペルセちゃん…そして本人の記憶を再現しているものとお考えください。

ま、それはともかく。

アオザイをとっぱらわれた女官の体に食い込んでいるのは、紫色のどすけべ下着3点セットでした…。

ええ、財務女官とて人の子。

たのとデルフィリーゼ局長以外は、まず確実にアオザイの上からでも判別可能なほど色鮮やかなエロ下着着用者が圧倒的に多いという統計も出ております。

そうです、痴女皇国が誇りたいようですがこの室見理恵としては誇りたくない「女官性癖データベース」なる代物には、個人の私物扱いでファインテック・アパレル社のマリアンローズブランドで購入した助平下着や水着を含む衣装までもが登録されているのです。

つまり、言うなれば衣装タンスの下着の引き出しの中身がリスト化されている上に、人事権がある者には誰がどんなエロ衣装を保有しているのか丸わかりになってしまうのです…。

(というかそもそもパイセンでしょ、この変態性癖掌握データベースを考えた一味の首魁…あたしのエロ衣装コレクションが痴女皇国の模範になるってことで女官全員に公開されているとか一体なんなんですか…)

(ベラ子の衣装タンスの中身が丸見えも同然なのはともかくだな、私服でもちゃんと登録しておかないと自動クリーニングの対象外だぞ…)

(犯人はねーさんですか!)

(そもそも、りええも繊維不足の際にその時点での女官のエロ服の素材調査も必要だとか言って全員の持ち服のデータ、あたしとエマ子に探させたじゃん…あたしだけを悪者にすんなっ)

ええ、一時期、繊維素材不足が取り沙汰されて綿花栽培や牧羊事業の拡大を要請された結果、私も奔走するはめになった件と関わりがありまくるのですけどね。

んで。

なんでこの強制瞬間更衣システムを導入することになったのかですがね。

その昔、聖院時代は寝台のシーツやタオルに該当する布類はもちろん、女官の制服で洗濯可能かつ使いまわせるものは、聖院本宮…今の痴女宮の背後にある巨大ダムから得られる水流の落差を動力源とした大型洗濯機を日夜休みなく稼働させて次から次へと洗濯していたそうです。

しかし、何千人もの衣類を次々と洗っていっても、今度は干す場所に困ることになるでしょう。

ですが、その時は女官は全て女官種のため、女官の階級によって温度は変わりますが身体の周辺に高熱を発している状態です。

で、その女官種固有の発熱を利用した乾燥室に持ち込んで乾かしては再配布とやっていたそうですが、罪人の方々の洗濯当番職を含めて最低でも常時数十人、この洗濯工場の働き手として必要だったそうなのです。

ええ、このマンパワーと被服縫製や製造にかかる労力と資源を何とかしたいと代々の洗濯当番が一様に考えていた時、未来のテクノロジーと聖院世界の特殊能力者の能力を融合させてなんとかする方法を考案した人物がおります。

もちろん、こんなことの大規模改善、思いついたとしても実行に移せるの、まりりくらいしか私には思い当たりません。

(いやいや、あたしにしても一朝一夕でできるもんじゃなかったんだよ…基本的に金衣が使える物質移動能力ってその対象の質量や移動距離に応じて精気バカ食いするしさ…今の瞬間お着替えを本格的に実用化できたのって、痴女種身体の導入やらあたしの身体のMIDI化だの、色々な条件が整ったからなんだぞ…)

ただ、当初はNB本星にあった衣料再生工場からスタートした、この瞬間更衣制度ですけどね。

これに慣れると、私なら私の分体と入れ替わった際に、京都の下宿で自分の服や下着を洗濯する時間すら無駄に思えてしまうのです。

決して片付けられない女でもないこの室見ですら、ついつい横着をしたくなるほどにこの瞬間更衣、便利極まりないのです。

なにせ、タンスの肥やしがなくなるのですから…。

で、そもそも女官制服も騎士制服も、露出の程度に差こそはあれど、聖院時代からお尻剥き出しの制服を採用していた訳ですが。

アルトさんのお話の最初の方で出ていたように、昔はビキニアーマーのうち、皮膚や汚れやすい部分の布だけを外して洗濯できるようにされているなど、半ば下着を兼ねていた一面がありました聖院制服。

しかし、まりりやジーナさんの聖院世界への関与に伴って「お洒落」という概念が輸入されてしまったのです…。

更に、コスプレ衣装製作経験者の雅美さんやら、連邦世界の人間の知識や生活実態が知られるにつけ、精気収集のためにもどすけべ衣装の導入が待ち望まれたのです…。

ええ、クリスさんの会社…ファインテック・ケミカルズの子会社であるファインテック・アパレルが設立されたのも当然の流れと申し上げるべきでしょう。

この会社の製造した半生体繊維素材と、高速度自動再生・縫製システムによって、汚れたり傷んだ服でも新品同様となって出てくるようになったのです。

(で、実はこの時に不要になった水流動力装置だけど、エマ子が痴女宮の増築工事をした際に水流エレベータの駆動装置や昔存在したインクラインの巻き上げ機の動力部なんかと併せて揚水機に転用してさ…女官寮や罪人寮に聖院学院のトイレの水や外壁冷却水、これで一旦屋上に持ち上げてから配水してんだよね…)

まぁ、無駄にしないのはいいことでしょう。

超強力ウォッシュレット兼一種のシャワーでもある痴女皇国仕様…聖院仕様とでもいうべき石造りの便器とあいまって、女官には今まで以上の清潔な生活が提供されたのですから。

(女官が高熱を発してるから問題にならなかったけどさ、聖院時代の本宮ってなんであれだけスカスカで風通しがいいのかよくわかったわよ…冷却のための水、壁と言わず床と言わず、建物内外のあっちこっちで流してるから必然的に湿度が高くなるのよね…)

(時々は水、止めてコケ取りしてたな…)

そう、私もたのも、聖院時代の水冷化されていた本宮の建物の経験があるのです。

今の近代化されて空調完備といってよくなった痴女宮からすれば、非常によく考えられてはいましたけど、場所によっては裸足で歩かないと速攻で転んでしまうような水浸しの本宮の生活、それはそれで大変だったのです…。

それはもう、なぜ女官の制服が水着、それもTバック水着まがいなのかがよくわかるほどに…。

(罪人の皆様もふんどし一丁だったからな…隙あらば水浴びできるようにしてたし…)

(痴女種になって事実上は生理がなくなったってのも大きいって聞いたわね…暑い時に股間をガッチリガードする生理用制服とか地獄だったらしいし…)

ええ。

時として見えてはいけないものが見えたりする以前に、そういう格好でないと暑くてやっとれん。

そんな、赤道直下の痴女島暮らしをカイゼンしたまりりには賞賛が集まったのです。

で、その政策の恩恵、どのようなものか。

いきなり制服をひっぱがされてしまった、当の財務女官の行動を追ってみましょう。

ですがその女官、きゃあとかぎゃあとか声を上げるどころか、アフロちゃんとペルセちゃんへのお礼もそこそこに、早足で踵を返して、廊下を本宮方向へと向かうのです、どすけべ下着姿で。

(ώρα για βροχή…スコールタイムが近いのに、わざわざ女官寮の自室に戻って着替えもかわいそうな話ですからね…)

で、そんな乳首丸見えお尻剥き出しの姿でうろついて良いものか。

昨今でこそ各部局の事務制服にスカートという概念が持ち込まれましたが、これとて本来のスカートの役目を果たしているのかは極めて疑問な代物です。

私が国土局で着ている通称:とね服にしても、一見するとロングスカートですけどね、両サイドにチャイナドレスも真っ青の切れ込みのスリットがどっかーんと存在しておりますので、何かのはずみで股間やお尻が丸見えに近い状態になってしまうのです。

内務局や厚労局の通称:たかお服に至っては「果たしてスカートと言えるのか」というくらいに股下0センチに限りなく近い超絶な激ミニスカートです。

立った時に下着の食い込んだ股間やお尻をかろうじて隠す以外の役目、果たしておりません。

(雅美さん、まだ桃薔薇騎士団の標準服の方がマシという意見も)

(理恵ちゃん…スカート履きたいって言った連邦世界の日本からの出向者の要望に応えたんだから、あんたらの要望の通りにしただけって言っといて…それに、スカート欲しいって言ったのは理恵ちゃんもでしょ…)

ええ、制服デザイン…つまり、スカートの意味が全くない事務制服にした主犯は、他ならぬ雅美さんです。

聖院学院の福祉女官や教育女官を含めた事務員でさえそんな状態なのですから、本宮に登院している買春担当はもちろん、どすけべ騎士服だの私服で淋の森をうろうろしている女官が多数の痴女宮と門前町では、多少のエロ下着姿でどうのこうのと咎められることはないのです。

しかし、聖院学院の建物の中ですが、いかに教務員室や職員室区画の21階と言っても、下着姿では大丈夫なのでしょうか。

心話で厚労局の女官から指示を受けて向かう財務女官のその先には、本宮から聖院学院棟に繋がる廊下と、そして警備改札が。

しかし、聖環を改札機にかざすまでもなく、本宮の出退勤ゲート同様に聖環装着者であれば改札機が開いて通れてしまうのです。

更には詰めている警備騎士も警務罪人も、財務女官の破廉恥な姿をとがめず、改札を通してしまうのです。

で、抜けた先は聖院学院の寮舎となっております。

しかし、21階については廊下を左折した先にある校舎部と併せて教育部と福祉部、それぞれの職員室などとなっており、一般の生徒や学生は呼ばれるまで来れません。

では、財務女官はどこに向かうのか。

痴女宮の改築も含めた建設・建築部を所轄する国土局のトップでもあるこの室見、実はここから先の改築内容も存じております。

つまり、従来は聖院学院10階から伸びていた渡り廊下の先にある非常階段室兼エレベーター塔。

これ、21階相当の高さにまで伸ばされました。

この塔の中のエレベーターを経由して地面に降りていくと、そこは各国大使館を兼ねる聖母教会の裏手になるのは、すでに他の回でも出ていた話だったと思いますが、今はここに大きめの屋根が作られています。

そして、淋の森方向に伸びていく渡り廊下の屋根も。

で、エレベーター棟の入り口を警備している淋の森警備本部所属の警務騎士に、下着姿の財務女官が近寄りますと。

無言で、大屋根の下の待合席らしき場所に座っている一人の少年が立ち上がります。

いえ…心話は飛び交っていますね…。

で、レンタル品らしい傘と折り畳み姦淫椅子を借りたその財務女官、黄色い助平褌だけの全裸に近い姿の少年を伴って、淋の森の方に歩いて行くのです…。

そしてその様子、実のところはその時、本宮から橋で繋がっている聖炎島の離宮後宮地下から監視していたのですよ、アフロちゃんとペルセちゃん、そして私…。

で、アフロちゃんとペルセちゃんはその時、同じ時刻に国土局のオフィスを離れる私に声をかけていました。

んで、アフロちゃんのママチャリの後ろに乗せてもらって離宮に戻ったのです。

(ふふふふふ…確かあの時の財務女官、日本で言うイキオクレの枠…)

(そして本人は婚活希望とも出向時の要望に書いてたのよね…うん、そりゃ人のおめこを見て嫉妬光線を発してたのもわからなくはないわ…)
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