アルトリーネさんのいけない修行の日々

アルトのアメリカ大冒険 - Route 69 -4.7

セニョール・エ・セニョーラ…紳士淑女の皆様、こんにちわ。

昨今は準レギュラーめいた扱いになっておる様子のフランシスカですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、私共はアメリカ大陸中西部の視察途中、少し寄り道をしております。

と申しますのも、現在立ち寄っているデンバーから直線距離で500kmほど西に所在するグレートソルト湖。

この湖はメヒコ…メキシコ合州国で生まれ育った私でもその存在を存じておりました。

つまり、痴女皇国世界でも南米に存在するウユニ塩湖と同類…厳密に言えばウユニ塩源がまだ乾燥していない時期がそうであったろうと推定されている部類の湖です。

その塩分濃度、なんと海水の10倍である30%にもなるそうでしてね。

ですが、こんな塩の湖は塩を採集する目的以外では使えないのです。

（フランシスカさんもテスココ湖の淡水部分を増やすための陳情に足、運んでおられましたからね…）

ええ、他ならぬメキシコの都ティノチティトランが湖上に存在するテスココ湖。

これも、北部の大部分が汽水湖と言われる薄めの塩水を蓄えた湖だったのです。

しかし、堤防を建設したり痴女皇国由来の淡水化技術を導入するなどして淡水部分を増やして頂いた結果、北部の一部…しじみ養殖を行なっている一部水域以外は淡水に変わっております。

目的は申し上げるまでもなく、沿岸の生活用水や灌漑用水の確保。

で、こちらグレートソルト湖ですが、塩の他にもう１つ、主要産物が存在するそうです。

それは、エビ。

それも、成長しても長さ1.5cmほどにしかならない小さなエビです。

しかし、このエビは卵に秘密があるのです。

そう…熱帯魚を水槽で飼育するご趣味をお持ちの方であれば、このエビ…ブラインシュリンプ、またはアルテミアと呼ばれるエビについてご存知かも知れませんね。

このエビ、上述した高濃度のグレートソルト湖の湖水で生きて繁殖可能な唯一の生物とまで言われております。

つまり、増え放題。

しかし、餌がなくなったり湖の水が少なくなった時はどうするのか。

実はこのエビの卵、乾燥しても長期に亘って生きているのです。

そして乾燥した卵を水で戻せば、エビが孵化します。

この孵化したエビの幼生が、稚魚の餌に好適なのです。

お分かりでしょうか。

それ自体は人間の食用に使えませんが、他の養殖魚の稚魚の餌としては価値があるそうです。

（幸いというべきか、連邦世界のアメリカではグレートソルト湖を横断する築堤を建設して鉄道を通しています。この構造に似た建築物を痴女皇国世界のグレートソルト湖に作ることで、テスココ湖同様に塩水部分と淡水部分を分離するのですよ）

と、国土局長のセニョーラ・室見理恵からご説明を頂きます。

そして、淡水化で出た塩はグレートソルト湖の西に所在する塩の平原に投棄する案が出されております。

（そこ、車の速度記録を出す場所に使われるので有名らしいんですよ…で、塩が取れる場所は他にもあるしって、まりり…マリアリーゼ上皇が言うもんでしてね）

その塩の平原の用途はともかくとして、室見局長が他の幹部から一目置かれている理由の一つが、マリアリーゼ陛下とは長年の友人であることが大きいとは伺っております。

ですので、本宮での支部長会議の後で室見局長を訪ねる支部幹部が多いのもむべなるかな。

そして…他ならぬこのフランシスカも正にその部類でしてね。

ええ、本宮に来たからにはと実のある話を持ち帰ろうとする訳ですが、ここで室見局長は、支部長のオルグーリョプライドに配慮した差配をされることも多いのです。

すなわち、設備部員の男性に国土局の職員女官を犯させておき、その二人の顔の間に私なら私が挟まるという例のあれをすることが多いのですよ。

そして設備部の男性は、普段は制服姿でお高く止まった雲上人に近い職員を存分に犯せる上に、目の前で支部長級以上の痴女種の尻を責め立て、女性職員の口を汚す様を眺めることも出来て一挙両得。

私にしても、姦淫を強要されている二人にしても精気授受の成績はつきますのでね。

ただ、むくつけき男性の目の前で尻を震わせて女官の口に浅ましく放つのを見せる事になりますし、職員の…いわばエリート文官女官にしても恥ずかしい性交を見られることになります。

（ですから淋の森どころか雅美さんのお墓の敷地の中とか、滝壺とかSM部屋に行ってもらってるんですよ…どのみち彼女たちにしてみれば、連邦世界に撒かれると困る内容のものが撮られてしまう訳ですし…）

ええ、彼女たちは強要されるのです。

足を絡めて男の尻を締め上げ、射精を促すのみならず、屈辱的な発言を繰り返し言わされるのです。

その辺は私も、メキシコの大統領官邸などでやっておりますから手慣れたものではあります。

特に、室見局長からの依頼で、この女には巨根を突き刺してくれと言われた場合には。

そして、私なら私が女官を犯している様を眺めて興奮なさった局長の逸物を慰撫して差し上げるのです。

もちろん、日本人特有の硬いにも程がある凶器を膣に打ち込まれ、子宮の入り口をこじ開けられるなど当然の如く。

もはや局長のちんぽは、私の尻穴でもオメコでも口でも、その濃密で汚らわしい臭いのする白い汁を迸らせる経験に至っておいで。

いえ…局長の小便すらも頂いております。

（毎度毎度すみませんね…フランシスカさんは責めがいがありますから…）

（いえいえ、上司や主君の凌辱姦淫に応じるのも女官の務めと言い聞かせておりますからね…）

普通ならこんな屈辱的な事は絶対に私、させませんよ。

ですが、その直前には大抵、室見局長がこれといって見繕ってきた本宮勤務女官が前菜として振る舞われるのです。

要は、私が普段、自分の部下にしておるが如く、その女を扱って犯し辱めてくれということです。

ふふふふふ。

ちなみに、局長がこういうことをなさるに至った背景を存じております。

実は私、黒薔薇騎士団所属者として、ダリア団長からも室見局長の扱いについて伺っておりますし、女官長として就任された当時のお話だけではなく、本宮地下24階に保管されている懲罰映像も特別に拝見させて頂けたのです。

その内容とダリア団長並びに、アルト閣下のお話によりますと。

前任女官長のマリアンヌ・ド・ロレーヌ様…現在はアルザスロレーヌ支部長が女官長をなさっていた時は、それはそれは直接的な暴力による支配と統治が蔓延していたそうです。

加えて、当時は豚制度と呼ばれた女奴隷階級が存在しました。

この、豚に堕とされた状態で屈辱と汚辱の日々を送ることから女官人生を始めるのが当時の基本だったそうです。

しかし、セニョーラ・室見はそこをまず改善なさろうとしたのです。

そして自分に次ぐ幹部女官と接触し、良好円満な関係を持とうとしました。

ですが…ですが、かつてはサムライの国であった日本人の姿のセニョーラを見て、心の底からの嫌悪感を表明したり、あげく黄色い猿と真剣に思って避けようとした女官がそれなりにいたそうです。

しかし、当時のセニョーラは既にダリア団長との連れ合いの仲。

その上に、マリアリーゼ陛下肝入りで女官長に就任されたのです。

しかも、民主的な女官寮運営を標榜して着任なさったのに、です。

当然ながら、そのような無下な振る舞いをした女官の行為はダリア団長や他の黒薔薇騎士団員には、筒抜け。

ええ、彼女たちが即座に懲罰対象とされ、処分された記録を拝見いたしました。

つまり、せっかく話を聞こうとしている人物が女官長となったのに、まともに上官上司として接しようとしないばかりか、それを蔑み見下すとは何事か。

現在の警務局の草創期に関わった幹部騎士の怒りを買って、逆に豚の身分に堕とされた者も出たほどだったのです。

（でも、それは当然でしょう…わざわざマリアリーゼ陛下が任じただけでなく、当時の黒薔薇騎士団長の伴侶にとして招請なさったセニョーラ・室見に心無い振る舞いをしただけでも反逆じゃないですか…）

（でまぁ、理恵さんによる女官長体制が出来たあとでもちょっとしたゴタゴタがありましてな…ほれ、国土局に就任してから、連邦世界からも人を呼んだんですわ）

（ところがですねぇ…おなじにほんじんでも、かつての女官たちのように、りえさんをぶさいくとかさるとか内心でののしるのがいたのですよね…）

で、悪いことに、当時はジョスリーヌ団長が新たな黒薔薇騎士団長として着任していました。

そう、拷問や婦女暴行の専門家です。

そして何より、諜報組織に身を置いていたジョスリーヌ団長が室見局長に積極的な協力を示した事で、その過激な変態行為の知識の数々をセニョーラは教わることになったのです…。

ええ。

加えて、国土局は痴女皇国世界の地球開発の基幹部署。

その頂点であるセニョーラに、理由なく反抗心を抱いたり差別的な思考をする者が現れるだけでも、睨まれる話となるでしょう。

そうなった場合、どうなるか。

ええ。

局長の伴侶がどなたか、もう一度思い返して頂きたいのです。

黒薔薇騎士の能力と権限、一時的に貸し与えられることもあったそうです。

もう、お分かりでしょう。

私や他の者がやっているような、性交を盛り上げ精気授受量を引き上げる行為の過程と違う、本当の差別意識に支配された者、それ相応の報いを受ける結果となったのですから…。

そればかりではありません。

そうした差別意識者の中には、痴女皇国の内情を探るために送り込まれた要員も存在しました。

（出向者要請の中でも、説明会でも痴女種女官の特性については説明を入れているんですけどね、それでもよく理解して下さらない企業や政府機関がありまして…）

で、そうした間諜めいた存在、どうするのか。

（最初は、抜け殻にして返すようなことも考えられましたけどね。今やってるのは紫薔薇騎士団員とすり替えて戻すことですね…）

つまり、その当人の知識技術技能を吸い取るのみならず、所属する企業なら企業、官庁なら官庁の情報を抜き取ってしまうのです。

その上で、遺伝的な情報が、間諜者とは全く同一の代替を元の組織に返却してしまうと。

（で、相手が民間企業なら、まりり…マリアリーゼ上皇による投資市場からの攻撃を受けるんですよね…株価操作で暴落させられるとか…あと、施工時の瑕疵や不良が発覚するとか製品不良で市場の信頼を失墜するとかもありましたね…）

（ま、あたしら相手に隠し事をしたり、舐めたことすんなって警告よ、警告）

（警告で従業員数万超えの上場企業潰すとか敵対的買収騒ぎを起こすか、普通…）

（まぁ、もはやジーナかーさんの実家の会社ひとつ維持するのにも苦心惨憺してた当時とは状況が全く異なるってことよ。今、フットワークが存在してたらマンハッタンの高層ビル一つ、本社にするくらいは余裕でやってやるぜ、あたし）

（父さんの勤務先や出向先に警告しておいて正解だったわよ…絶対に逆らわないでって…）

（ま、おかげで緑社も豊川社も放出新車センターもそれなりにハッテン出来てんだしさ）

つまり、セニョーラ・室見のご実家に関わりがあった会社は、痴女皇国とNBの開発事業に参画する際に非常に協力的に振る舞ったがために、今も存続しているのだとか。

（少なくとも社員の給料、水準以上で出し続けられる程度には仕事も確保してあげてる訳だしねぇ）

（まぁ、あたしたち…特にまりりの方針に逆らった人たちがこれからどうなるか、あまり考えたくないわよね…）

（おいおい、あたし一人だけ悪者にしないでよ…りええだってそれなりに色々あったじゃん…ほら、分体が卒業するまでの間のさ、京都の大学時代の件とか…）

聞けば、キョウトの街中でしつこく声をかけられた際、キョウトの市内に神殿がある痴女皇国関係者かつ祟り神の配下によって、局長の分体を誘惑しようとした若い男はとんでもないことになったそうですね…。

（それだけじゃないんですよ…あたしが断捨離してエマネちゃんにあらかた譲った服、あれ着て四条や三条の繁華街をうろつかされましてね…で、声かけてきた男連中、片端から拉致って偽女種化して痴女皇国世界の伊勢の神官さんたちの奴隷にするとかさ…）

なんですか、それ。

（まず、連邦世界の京都に置いてたあたしの分体と本体を交換するんですよ。で、あたしがいかにもなギャル姿になってアホを晒して歩くと、当然ですけどその外観に見合った男の子が声をかけてきます。中には地方から下宿している大学生の立場でありながら、ガールズバーや性風俗店のスカウトをしていたり、あるいはボーイズバーやホストに勤めているのがいました）

学生であって学生の本分から外れた若者であったと。

（で、その男の子たちからは当然ですけど、あたしは普通の女の子、それも頭がちょっと弱そうなのにしか見えなかったのです。でまぁ、罠にかけるようで心苦しかったんですけど、あたしの周囲にいたダリアか手空きの黒薔薇が、適当なタイミングで拉致ってしまうんですよ）

なるほど、エマネ様のぎゃる姿ってのは拝見しました。

チャブ…アメリカーノのアダルト女優で年齢が若めなのがそういう、頭の悪い格好を特に好むのは知っておりますし。

（で、そのナンパに引っかかってしまうと見せかけて拉致しちゃう場所、安井金刀比羅宮の手前のラブホに入るあたりが一番、こっちとしても都合が良かったんですよねぇ…まぁ、あたしの分体が在学してる間、最低でも月に２～３人は絶対にそういう男の子、行方不明にしてましたねぇ…）