アルトリーネさんのいけない修行の日々

アルトのアメリカ大冒険 - Route 69 -4.1

「ジェニファーちゃん…そうですね、少しばかり難しいかも知れませんね」

こう申すのはベラ子陛下。

おりしも降り出したスコールを回避するために、雅美さんのちんぽ墓を納めたお堂の中におる我々ですが。

「人種的遺伝子的にはアメリカン・ネイティブであったとしても、問題があります…これはネイティブに限りませんが、連邦世界で余剰となった人員を処・理・する際に、なるべくグァンタナモやボロブドゥールに送り込んでいたのには理由があるのです」

ええ、その２つの施設の建設や改築工事に携わっていた部局の指揮者たる私です。

そこで何が起きているか、知らぬ存ぜぬとは言えない話なのです…。

で、この２つの施設や、暗黒大陸の奴隷海岸に建設された港に停泊している船舶に設けられた人員処理設備で何をしておるのか。

もはや申し上げるまでもなく、ここに連れて来られた連邦世界の犯罪者や紛争地帯の戦闘員を中心とした関係者を全員、若い女…女官種同等の身体に変えてから強制懐妊の後に、即成栽培設備によってあっという間に子供を出産させるのです。

そして、そういうことを繰り返していると急速に寿命へと到達しますので、見せしめを兼ねて偽女種に転換するか、あるいは女性のままで自己発火燃焼死亡させてしまうのです。

なぜ、普通に罪人として更生させないのか。

これは、痴女皇国世界や聖院世界の「実態を伴う」神罰的な観念が強く影響しています。

つまり、人間なら人間は死んでもその罪業が消えて無くなることはなく、次の人生にも影響は引き継がれるそうです。

つまり、死刑廃止国だから助かっているような凶悪犯が痴女皇国世界に送り出されても単純な更生は困難であろうから、ならばその子孫に親の因果の更生を担保させようという考えに基づいて、これらの施設は「実質的に人間を作り変える」運営を行っているのだと。

（もっと簡単にそれができる施設と技術をあたしたちは手にしました。運用可能な場所こそ限定されますが、即成栽培プラントよりも遥かに多数の人間を処理可能なもの…そうです、苗床です）

ええ。

私も何度か見学していますし、実際に浸からざるを得なかったこともありますからよーく知っておりますけど、痴女皇国世界からしても異世界かつ超高度異星文明の遺産であろう宇宙コロニー「リュネ大陸世界」から持ち込まれた膨大な容積を持つ液状生命体が、その苗床と呼ばれる、見た目は九州の血の池地獄温泉のようなものです。

これに人間を漬けると普通は餌にされてしまいます。

つまりは溶かされるわけですが、その際に保持制御を行うと「生きたまま溶けているも同然」の状態になり、そこから新しい身体を再生してもらうことも可能です。

つまりは、リュネ世界に生息する魔族としか言いようのない生物が自分たちの都合の良いような個体…そうですね、アリやハチで言う労働個体や戦闘用兵士に該当する個体を生み出すために使っていたものですが、これに人間を溶かしても再生させたり、複製が可能なことにまりり…この室見理恵の腐れ縁の友人かつ上司で主君の痴女皇国上皇マリアリーゼは着目しました。

この苗床は活動している間、リュネ世界の住人が魔毒と称している有害放射性物質粒子を大気中に撒き散らす弊害があるのですが、それさえ除けば使い勝手は大規模な施設用地と駆動用電力の供給を必要とする即成栽培プラントよりもお手軽で簡単。

（本当は苗床の制御には魔族の方…それなりの知能と能力を備えた幹部魔族と言われる方々が必要なのですけど、姉が魔王様たちと改良を重ねていたのはご存知でしょう…完全自立型ではありませんが、かなりのところまであたしたち痴女種が制御可能な改良苗床の開発に成功しまして、現在ではリュネ世界の魔族大陸に存在するオリジナル苗床以外は改良型に置き換えられているはずですよ）

これも、大きな進歩なのですよね。

苗床は放置しておくと、餌を求めて身体を半固体流体化させて人を襲う性質が確認されています。

または、兵隊魔族と呼ばれる存在を勝手に生み出し、人を襲わせて苗床に帰還させる…つまりは、餌を獲って来させるような行動を起こすのです。

で、そうした苗床の危険な状態を押し留めるのが通称：魔王様に代表されるリュネ世界の幹部魔族の方々だったのです。

では、痴女皇国世界のいくつかの場所…特に淫化帝国こと、南米行政局管内では主要都市に多数の苗床が作られておりますが、これらの制御はどうやっていたのか。

淫化帝国では聖母教会に変わって、従来の淫化人民に定着していた太陽神信仰を利用しております。

そして太陽神殿に詰める女官を太陽処女と称しているに相応しい扱いを強いていました。

で、痴女皇国と淫化帝国が提携した際に、太陽処女は太陽乙女とされたのですが…理由は、リュネ世界の人類が地球人とは大きく異なる外観と能力特徴を有している上に、その能力が高山地帯を主に開発して発展してきた淫化帝国向きとされたからです。

ええ、私たちのお話を既に読まれた方にはいまさらですけど、リュネの人々は魔族も含めて翼を生やすことができます。

そして、魔毒粒子で汚染された大気中に限定されますけど、その翼に相応しいことが出来るのです…つまり、飛べます。

山また山に阻まれ、車輪のついたものを与えても平地ほどには使い勝手が良くない淫化の街道網でしたが、空を飛べる…特に、ある程度以上の強さのリュネ戦士や魔族はビジネスジェット機並みかそれ以上の高速を出せますので、驚異的な速度でバトンリレーを重ねることで連絡網を構築していた淫化帝国では、その飛行能力が重宝されるまでに時間はかかりませんでした。

ええ、リュネ族や魔族を痴女種化すれば、他の力と併せて強力な女官となってくれますから、淫化の神殿の神官として彼女たちを雇用し、淫化帝国…ひいては南米行政局の統治をお任せすることになったのです。

で、魔族とリュネ族は従来は敵対していましたが、融和政策の一環として「太陽乙女は数えで24歳頃になると月乙女の特徴である青い肌に切り替わる」…つまり、強制的に魔族になってしまう改造をまりりが強行しよりました。

ただ、この強制魔族化、現在では全員に対して起きるものではなく、太陽神殿から月神殿への転勤を承知した場合に限っているそうです。

そして、痴女種転換された月乙女については、その能力低下とバーターですけど、外観を普通の人と同等に変えられるようになりました。

お分かりでしょうか。

淫化帝国…そして南米行政局に隣接する中米行政局管内となりますが、明日輝帝国や魔屋王国の主要な都市の神殿地下に苗床が設置することが可能なのは、この神官制度によるところが大きいのです。

もっとも、当の神官にしてみれば熟女認定を食らったようなもの。

リュネ剣聖のイリヤ・ヤスニ南米行政局顧問など、泣いて月乙女化を拒否されたそうですし…。

（もともとリュネ族の翼持ちであれば、殊更月乙女に変わらなくともいいのですから…それに我々リュネ族、長年に渡って魔族と抗争して来ましたから、かつての敵の姿というのはちょっと…）

このような苦情も、多数来たそうです。

おまけに、苗床管理者となってしまったら、苗床の付近から長期間離れられなくなるデメリットが存在します。

これを解消するために試行錯誤されていたのが、ある程度の自立化と、魔族以外でも苗床を制御可能にするための改良というわけです。

（何せこの痴女宮本宮の地下100階付近…かつての駄洒落菌研究施設の跡を苗床に転用するとかいう話も出てますからね…）

ところで。

この上の滝壺、それも聖院学院用ではなくてもう１つの方の滝壺で何か気配がするんですけどっ。

「え。パイセン…遮断されてないんですか？」

「ようわからん。とにかく、おめこの気配がするのはわかるのよ…」

（マリアヴェッラ。りえさんはダリアとつがいでしょう。ダリアけいゆでく・ろ・ば・ら・用の滝壺のけはいが読めるのですわよ…）

あら、初代様ではないですか。

ちなみに初代様は一旦、本宮地下24階の墓所にお帰りになった事になっておりますが、実際にはこの通り、ベラちゃんの体に相乗りしています。
https://novel18.syosetu.com/n0112gz/79/

（それもですね、あたしを助けるとか殊勝な理由じゃなくって、あたしが暴走した時の足止め役だってことも言ってもらわないと…）

などと泣いておるベラちゃんですけど、話の本題はそれやない、あれや。

おめこしとる声、ここまで聞こえとるやないけ。

（あ、そーか、パイセン、聴力も上がってんですよね、本当なら…）

（うるさいっ。あたしはあくまで文官であって騎士職ちゃうわいっ）

実はこの室見、騎士の実力はともかく、女官としてのIFFステータスランクは結構な上位であるのです、一応は。

Rie Muromi. 室見理恵 Million Suction（Limited Ten million）百万卒（限定一千万卒） Slut Visual.痴女外観 Priestess, Pink Rosy knights, Imperial of Temptress. 桃薔薇騎士団 Land Development Bureau Manager. 国土局長（High Priestess. 女官長兼任）

（罰姦なら枢機卿になれますよ。痴女皇国女官として見るだけでも支部長級）

（いらん…そもそもあたしが国土局長だっての忘れたんかい…）

ええ、友人たのはもちろん、雅美さんやまりりに初代様に、果ては痴女皇国修学宮の幹部教員の方々までもが知恵を絞って考え抜かれたおめこ宗教が聖母教会です。

そしてその宗教団体のエロ尼、それも幹部なんて、私にはとーてもとても。

（嘘つきの鼻を伸ばしますよ…）

（だからあたしはピノキオちゃうっちゅうねん…）

しかし、誰なのでしょうか。

この土砂降りの雨の中で、青姦なんぞ。

（Ah…レンノとコハナとユウナ…インディアンカジノの手先だったBOYたちデース…）と、言いにくそうにしておるジェニファーちゃん。

で、事情を知っているらしいベラちゃんに聞いてみますとですね。

（簡単なことです。ジェニファーちゃんと純子さんに、ジュネスの演目の秘密練習の場所が欲しいと言われたのです）

でまぁ、話を聞けば「まぁ、なるほど」以外の感想が出て来ません。

つまり、ジュネス淋の森店の１階には円形の…それも回転するストリップ劇場まがいの舞台が存在します。

この舞台、回転軸の中心にポールを繋いでポールダンスの披露をすることが多いのですが、昨今はポールを外してのエロ演目を演し物としてお客に見せておることも多いのだと。

で、同じようなことばかりやってると飽きられるので、時々は演目を入れ替えたり、何かしら新しいことをする必要もある模様。

ですが、そこらで練習していると内容が漏れてしまいます。

そこで相談を受けたベラちゃんと、そしてベラちゃんの弟子で黒薔薇騎士団長のペルセポネーゼちゃんが思いついたのが、黒薔薇試練だの堤防だのに代わる、新しいかわいがりの場所である第二滝壺。

雅美さんが折りに触れて私やゆっきー…私の高校の後輩でもある宇賀神雪子・内務局広報部部付部長兼出版課長を連れ込むぞと脅しているのが、まさにここ、この第二滝壺なのです。

ここならばある程度の防諜措置が取られていますから、あとは普段ならたどり着けないようにしている秘密の道の侵入者防止機能を一時的に解除すればよいだけなのだそうです。

なるほど、それでおめこ真っ最中のアヘ声がしてたのか…。

（考えてみればパイセンってあまりジュネスに行ってませんよね…なら知らないのも無理はありませんね）

（行く理由やヒマがないっ）

ええそうです、この室見、実のところはクラブジュネスから縁遠い立場。

罪人寮２階の居酒屋罪人であれば、国土局設備部主催の月例会の度に顔を出す立場なのですが。

（パイセンがジュネスにあまり行かない理由はもう一つあって隠しているのです…たのきち同様に、どっちかっちゅーとどんくっさい部類なので、ポールダンスが苦手いたたたたたたたた！）

人の秘密をバラすとお尻が痛くなんのよっ。

ええ、なぜかは知りませんが、雅美さんのお墓の前の石に突き刺さった黄金のちんぽ柄の短剣、あれがどういう訳か勝手に抜けて私の手に握られたのです。

そして、初代様の指示のままに、ベラちゃんのアナルを狙っただけなのです。

（言っとくけどあたしがベラちゃんのアナルを責めるロマンを追求したがったわけじゃないからね…）

（というよりあの短剣、おばちゃん以外には抜けないはずなのですよ…？）

（その初代様が抜いたからこうしてベラちゃんのお尻に刺さりかけたんでしょうがっ）

ええ、なんか、この短剣を抜いた者は痴女皇国の次期金衣の資格があるだのないだのと変な伝説も生まれておるようなのですが、私の知ったことではないのです。

そして、短剣の柄が勝手にベラちゃんのお尻めがけて刺さろうとしたとか、私にはあまりに早くて見えてはいないのです。

きっと、ベラちゃんが暑さに負けて幻覚でも見たと思うべきなのでしょう。

崖上だか山の中腹だかにあるという第二滝壺の方から雨音に混ざって聞こえてくるおめこの嬌声同様、聞こえないものは聞こえないのですし、見えないものは見えないのです！

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べらこ「知ってるくせに…（痛そうな顔で）」

りええ「あたしは知らないってば…」

べらこ「それはともかくですね（いてて）おばちゃんの暴挙はあとで何か懲罰を考えるとしても」

じぇに「アメリカのカイハツにはトチカンのある人物が欲しいとかいうハナシがありまして」

りええ「つまり、ジェニファーちゃんはアメリカ出張の可能性がぁっ」

じぇに「オトコつれていってOKナラバっ」

りええ「つまり、スリーリトルインディアンボーイズ…」

じぇに「ナンでしたら１０ニン用意しますケド」

べらこ「テンリトルインディアンコックっちゅうやつですね」

りええ＆じぇに「そんな童謡があったとしても痴女皇国だけ！」