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アルトのアメリカ大冒険 - Route 69 -3
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という訳で、警務局刑務部から呼ばれて来たお二人の話を聞くことに。
Deldhiliene デルフィリーネ million Suction( Limited ten million)百万卒(限定千万) Slut Visual. 痴女外観 Black Rosy knights, Imperial of Temptress. 黒薔薇騎士団 Prison department Manager, Imperial of Temptress. 痴女宮警務局刑務部長
Orchidiane(Nguyễn Thị Hương Lan 阮香蘭) オーキディアーネ million Suction. 百万卒 Slut Visual. 痴女外観 Black Rosy knights, Imperial of Temptress. 黒薔薇騎士団 Prison department Manager, Imperial of Temptress. 痴女宮警務局刑務部長(部付)
加えて、警務局にいるダリア…そして、ペルセポネーゼ黒薔薇騎士団長経由で、現行の罪人頭であるナポレオン・ボナパルト氏にも心話で参加してもらいます。
(いや…彼らの仲の悪さと来たら、当事者同士だけの話ではなく、互いが他の罪人を扇動しようとするのですよ…パリにおった時のように皆が皆、お前たちの口舌に乗ってくれる訳でもなかろうと言っておるのにですな…)
(ああ、オルグしようとしたのですか…)
ベラちゃんがものっすごく渋い顔をしています。
(しかしナポレオン君…革命活動が盛んだった時のパリならいざ知らず、ここの罪人たちが果たしてそんな話に乗るものやら)
(もちろんですよ、セイニア・クロムウェル…クロムウェル閣下…そもそも困窮している農民を扇動することから始めた訳ですから、別に困窮していない罪人たちを煽っても意味はなかろうと申したのですがね…)
でまぁ、このナポレオン閣下…いえ、ナポレオン元・大尉なのですが。
その階級でお分かりの通り、フランス革命勢力に加わるだけでなく、ついには皇帝を名乗るまでになったご本人の若い頃です。
ですが、ここは痴女皇国世界。
身を立てるとか武功武勲を挙げる前に、御用になってしまったのです…。
つまり、今の状況ですけど、アルトさんがパリで暴れるどころか革命派側のセコンドについてあげてフランスの天下を決める武闘会をやった結果、革命派は基本的に罪人にされてしもうたのですよ…。
https://novel18.syosetu.com/n5728gy/291/
が、将来は皇帝になったかも知れないという話はともかく、若いながらも革命派の武力をまとめ上げた才能に着目したという名目で、クロムウェル閣下やネルソン大使の面接を受けてもらいました。
その結果、若いならば一度やってみろと幹部候補養成コースを受けさせられ、晴れてクロムウェル閣下の後任…つまりは罪人頭として任じられたのです。
(わしが本国に帰りたいがために手を抜いたり甘い点をつけたわけではないのです…)
(むしろ別の赴任地に行かされるために急かされていたのですよね…)
そう、クロムウェル閣下は閣下で、別の要請が来ていたのです、英国本国から。
その要請とは…。
(アメリカ合州国、初代民選総督たるジョージ・ワシントン氏を支援し、英国のアメリカ大陸における商業利権獲得に助力せよ、でしたね…)
(我らが女王陛下も無茶を申されるもの…全くもって逃げ出せるものなら逃げ出したい話でございます…)
これも、実のところは少々ややこしい話になっています。
以前、まりりが要請をしておりました痴女皇国の制服他、衣料全般を製造するための原料となる繊維素材の調達。
この調達先の一つとして有望視されていたのが北米大陸だったのです。
しかし、現地住民の嘘つかない族と称されている方々との利権調整が問題となりました。
これを誤れば、連邦世界のアメリカ大陸におけるフレンチ・インディアン戦争に代表される騒乱と抗争の果てに、無理からに土地を奪うことになってしまうでしょう。
(タダ同然の取引でマンハッタンをせしめるとかね…)
しかし、天網恢恢疎にして漏らさずと申し上げるべきでしょうか。
連邦世界の北米大陸同様、天災とでもいうべき災害は現地住民としても悩みの種。
特に、中部や南部で発生する竜巻やハリケーンによる被害は尋常ではなく、現地住民の生活を脅かしておりました。
(集落一つ吹き飛ばされたり、辺り一体水浸しとか当たり前のように起きてたらしいから…)
そこで、嘘つかない族の食料調達が狩猟や野生植物の採集にあったことに着目したアレーゼ本部長の提案で、なるべくならば災害を回避して安定した生活を送れる場所の選定と対策を行うからと交渉に入ったのです。
そう、平和的に嘘つかない族のための居留地を都合することで、私たちは私たちで農業や牧畜に必要な土地を入手しようとした訳です…。
そして、部族同士の抗争も激化していた嘘つかない族内部の混乱も、この交渉を助けました。
アレーゼ本部長や、米大陸視察行程の一部で同行していたアルトさんの力があれば、争乱それ自体は簡単に鎮圧できます。
更に、ある程度の気象操作もアレーゼ本部長レベルなら可能とあっては、嘘つかない族に多大な信頼を寄せてもらえた模様。
(それと民族融和を図るためにさ、暗黒大陸の部族統合の時と同じでちょっとだけ駄洒落菌や堕天使さんの助けを借りたんだよね…)
おいっ。
確かネイティブ・インディアンって部族ごとに細かい風習や服装やら色々違うでしょうに…まりりも無茶しますね…。
しかし、それを可能にした駄洒落菌変種の存在があります。
そして、米大陸でもあわや猛威を振るいかけた病原体の存在も…。
そう、天然痘です。
欧州大陸ではペストの猛威を聖院、そして痴女皇国がかろうじて食い止めていましたが、もしも防疫処置がうまく言ってなかった場合、どうなるか。
スペイン編で私も触れておりましたが、例えば山間の小都市プエルトリャーノ。
住民はほぼ、絶滅していた可能性があったのです。
> この先にあるプエルトリャーノという町、連邦世界ではカラトラバ騎士団という十字軍系の騎士団が拠点にしていたり、牧羊で栄えたもののペスト大流行の際に住民がほぼ滅亡して、わずか十三世帯が生き残っただけという歴史があるそうですけど、地形的には谷あいに存在する人口5万人ほどの町ですね。
https://ncode.syosetu.com/n6615gx/115/
同じことはインカ帝国、いえ淫化や明日輝に魔屋でも起きていた可能性があったのです。
そして、北米でも天然痘によって、人口4万人の集落が数百名ほどしか残らなかったそうですね…。
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/445-smallpox-intro.html
ええ、天然痘などの伝染病の猛威を回避するために「女になるか、それとも死ぬか」の二択を余儀なくされた部族が趨勢を占めているのですよ、今の北米…。
ええ、まりりが何をしよったかお分かりでしょう。
死ぬ寸前まで伝染病に苦しめられる幻覚を、数百万人に対して一度に見せたのです。
生き延びたければ女官化するしかない。
この現実の前に、諸族は屈したのです。
それと、まりりが女官化…つまり女体化駄洒落菌を散布した理由。
いつもの、種族に男がいなくなるという状況の演出です。
そして、嘘つかない族全体の存続のためには男を得るしかないのです。
お分かりでしょう…嘘つかない族のための男を提供するための条件を提示した時のまりりの悪党顔、お見せしたいくらいですよ。
そう…男の提供のためにと、聖母教会の設置を認めさせたのです。
(別に信者になれとか無理は言ってないぞ。ただ、子供が欲しかったら聖母教会の奉仕偽女種に助けてもらってくれって言っただけだよ…それと、他の土地から来た男なら斡旋できるよってこともやったな…)
ええ、北方帝国攻略や暗黒大陸制圧に南米の拠点化などと同時に、北米大陸にも痴女皇国の手は伸びていたのですよ。
そして、この無血浸透戦略の結果。
種族維持のための聖母教会を支援する名目で「男を提供する」事業に参画協力を申し出た国がありました。
大英帝国が、その国です。
ある意味では天然痘患者の使った毛布を贈るよりもはるかにえげつない、この浸透戦略。
しかし、その代償に、フランス他の欧州各国に先んじて北米大陸に橋頭堡を築くことができたのです。
ただ…植民地化は厳禁されたのです。
その代償に、まりりは…欧州諸国の欲する物品や資源を供給する産業を興す権利を与えました。
そして、起業権を与えたのですよ…厳密には「アメリカ合州国に事業拠点を設ける法人については、アメリカ合州国籍ではない者の出資比率が3割を超えないように株式を管理せよ」とやったのです。
はい、日本でも一部の業種にあるような、外国人の出資比率を一定範囲に制限する法律です。
しかし、逆に言えば「出資比率の制限さえ超えなければ外国人もお金を出してアメリカ国内に農場や工場を経営する企業を設立できる」ことになりますよね。
そして、聖母教会を経由して嘘つかない族側に新たな生計の道を案内したのです。
最初は伝統的な生き方に拘泥していた嘘つかない族諸族も、進出した聖母教会のもたらした何がしかの魅力に屈していました。
鉄器や着火器具、防水天幕に、痴女皇国の女官仕様にリデザインされた民族衣装。
そして、調味料…。
ええ、嘘つかない族も、転びました。
(実はちんぽにも転んだのは内緒で)
(それを言いたくないがために話を逸らすのに必死だったんじゃっ)
ええ、欧州系移民の皆様は、えろえろになった嘘つかない族のおめこに負けたのです。
そして、嘘つかない族は嘘つかない族で、ちんぽに負けていました…。
(ちんぽで雌雄を決したアメリカ独立戦争。これが痴女皇国聖院学院の教科書にも掲載された公式の事実だ)
(ごらあああああああ)
ええ、こんな最低な毒立、いえ独立があったのでしょうか。
こんな独立を果たした国を、よくもアレーゼ本部長はお認めになったものです。
(いや、南米でも大体これだったんだよ…原始共産制度は確かに人の論理倫理としては認めたくはあるが、近代産業の普及には障害となるのも理解はしている…その辺をマリアや雅美さん、果ては婢女…いや、ジーナにまで押し切られてな…あげく菅野くんと瞳さんはもちろん、聖院の子だが…しほ子にまで説得されたんだよ…)
ええ、痴女皇国最強と言われたアレーゼ本部長が、心で泣いておられます。
自分の管轄する場所を、またしてもエロの蔓延する土地にしてしまった。
その悲しみが、私の胸を痛いほど打ったのです。
(嘘つけ。頭の中がどすけべなりええの本質を知るあたしとしてはだな)
(そうよそうよ、この悪食エロメス魚類っ)
(雅美さん…カマキリみたいに水につけて寄生虫をお尻から追い出してあげましょうか…)
ともかく、まりりと雅美さんは後で何かしらの懲罰動議を起こすとしても、罪人寮を騒がせたフランス革命に関わったフランス人罪人たち。
彼らにはいっそ、新天地としてアメリカを紹介しようという話なのです、この極秘会合。
しかし、それもまずいのではないかというのが、罪人頭のナポレオン氏のご意見。
(あいつらの中にはこの間まで童貞だったロベスピエールもおります。更には、揃いも揃って男として何かしらの功名やら武勲やら営利を上げたがっていた連中。そんな奴らですから、この痴女島でもいい加減問題児をやめない訳でしょう…ましてや、男を繁殖の道具扱いしていると聞くアメリカ西部に行って向こうの住民と揉めないわけがありません…罪人頭として、敢えて私は反対を表明しておきます…)
(なるほど、ナポレオン氏の申すこと、もっともな話。更には人徳なり人望なりがあれば、女官の皆様も一目置いて頂けるであろうが…)
(まぁまぁクロムウェル卿。人は荒海に揉まれて生きる道を探すようなもの。この私ネルソンのような若輩が申し上げるのもなんですが、ならば既に開拓が進むアメリカ合州国ではなく、その上あたりに広がるという手付かずの大地に入植させ、男の…そして人としての器量を計ってみるのは如何か)
Deldhiliene デルフィリーネ million Suction( Limited ten million)百万卒(限定千万) Slut Visual. 痴女外観 Black Rosy knights, Imperial of Temptress. 黒薔薇騎士団 Prison department Manager, Imperial of Temptress. 痴女宮警務局刑務部長
Orchidiane(Nguyễn Thị Hương Lan 阮香蘭) オーキディアーネ million Suction. 百万卒 Slut Visual. 痴女外観 Black Rosy knights, Imperial of Temptress. 黒薔薇騎士団 Prison department Manager, Imperial of Temptress. 痴女宮警務局刑務部長(部付)
加えて、警務局にいるダリア…そして、ペルセポネーゼ黒薔薇騎士団長経由で、現行の罪人頭であるナポレオン・ボナパルト氏にも心話で参加してもらいます。
(いや…彼らの仲の悪さと来たら、当事者同士だけの話ではなく、互いが他の罪人を扇動しようとするのですよ…パリにおった時のように皆が皆、お前たちの口舌に乗ってくれる訳でもなかろうと言っておるのにですな…)
(ああ、オルグしようとしたのですか…)
ベラちゃんがものっすごく渋い顔をしています。
(しかしナポレオン君…革命活動が盛んだった時のパリならいざ知らず、ここの罪人たちが果たしてそんな話に乗るものやら)
(もちろんですよ、セイニア・クロムウェル…クロムウェル閣下…そもそも困窮している農民を扇動することから始めた訳ですから、別に困窮していない罪人たちを煽っても意味はなかろうと申したのですがね…)
でまぁ、このナポレオン閣下…いえ、ナポレオン元・大尉なのですが。
その階級でお分かりの通り、フランス革命勢力に加わるだけでなく、ついには皇帝を名乗るまでになったご本人の若い頃です。
ですが、ここは痴女皇国世界。
身を立てるとか武功武勲を挙げる前に、御用になってしまったのです…。
つまり、今の状況ですけど、アルトさんがパリで暴れるどころか革命派側のセコンドについてあげてフランスの天下を決める武闘会をやった結果、革命派は基本的に罪人にされてしもうたのですよ…。
https://novel18.syosetu.com/n5728gy/291/
が、将来は皇帝になったかも知れないという話はともかく、若いながらも革命派の武力をまとめ上げた才能に着目したという名目で、クロムウェル閣下やネルソン大使の面接を受けてもらいました。
その結果、若いならば一度やってみろと幹部候補養成コースを受けさせられ、晴れてクロムウェル閣下の後任…つまりは罪人頭として任じられたのです。
(わしが本国に帰りたいがために手を抜いたり甘い点をつけたわけではないのです…)
(むしろ別の赴任地に行かされるために急かされていたのですよね…)
そう、クロムウェル閣下は閣下で、別の要請が来ていたのです、英国本国から。
その要請とは…。
(アメリカ合州国、初代民選総督たるジョージ・ワシントン氏を支援し、英国のアメリカ大陸における商業利権獲得に助力せよ、でしたね…)
(我らが女王陛下も無茶を申されるもの…全くもって逃げ出せるものなら逃げ出したい話でございます…)
これも、実のところは少々ややこしい話になっています。
以前、まりりが要請をしておりました痴女皇国の制服他、衣料全般を製造するための原料となる繊維素材の調達。
この調達先の一つとして有望視されていたのが北米大陸だったのです。
しかし、現地住民の嘘つかない族と称されている方々との利権調整が問題となりました。
これを誤れば、連邦世界のアメリカ大陸におけるフレンチ・インディアン戦争に代表される騒乱と抗争の果てに、無理からに土地を奪うことになってしまうでしょう。
(タダ同然の取引でマンハッタンをせしめるとかね…)
しかし、天網恢恢疎にして漏らさずと申し上げるべきでしょうか。
連邦世界の北米大陸同様、天災とでもいうべき災害は現地住民としても悩みの種。
特に、中部や南部で発生する竜巻やハリケーンによる被害は尋常ではなく、現地住民の生活を脅かしておりました。
(集落一つ吹き飛ばされたり、辺り一体水浸しとか当たり前のように起きてたらしいから…)
そこで、嘘つかない族の食料調達が狩猟や野生植物の採集にあったことに着目したアレーゼ本部長の提案で、なるべくならば災害を回避して安定した生活を送れる場所の選定と対策を行うからと交渉に入ったのです。
そう、平和的に嘘つかない族のための居留地を都合することで、私たちは私たちで農業や牧畜に必要な土地を入手しようとした訳です…。
そして、部族同士の抗争も激化していた嘘つかない族内部の混乱も、この交渉を助けました。
アレーゼ本部長や、米大陸視察行程の一部で同行していたアルトさんの力があれば、争乱それ自体は簡単に鎮圧できます。
更に、ある程度の気象操作もアレーゼ本部長レベルなら可能とあっては、嘘つかない族に多大な信頼を寄せてもらえた模様。
(それと民族融和を図るためにさ、暗黒大陸の部族統合の時と同じでちょっとだけ駄洒落菌や堕天使さんの助けを借りたんだよね…)
おいっ。
確かネイティブ・インディアンって部族ごとに細かい風習や服装やら色々違うでしょうに…まりりも無茶しますね…。
しかし、それを可能にした駄洒落菌変種の存在があります。
そして、米大陸でもあわや猛威を振るいかけた病原体の存在も…。
そう、天然痘です。
欧州大陸ではペストの猛威を聖院、そして痴女皇国がかろうじて食い止めていましたが、もしも防疫処置がうまく言ってなかった場合、どうなるか。
スペイン編で私も触れておりましたが、例えば山間の小都市プエルトリャーノ。
住民はほぼ、絶滅していた可能性があったのです。
> この先にあるプエルトリャーノという町、連邦世界ではカラトラバ騎士団という十字軍系の騎士団が拠点にしていたり、牧羊で栄えたもののペスト大流行の際に住民がほぼ滅亡して、わずか十三世帯が生き残っただけという歴史があるそうですけど、地形的には谷あいに存在する人口5万人ほどの町ですね。
https://ncode.syosetu.com/n6615gx/115/
同じことはインカ帝国、いえ淫化や明日輝に魔屋でも起きていた可能性があったのです。
そして、北米でも天然痘によって、人口4万人の集落が数百名ほどしか残らなかったそうですね…。
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/445-smallpox-intro.html
ええ、天然痘などの伝染病の猛威を回避するために「女になるか、それとも死ぬか」の二択を余儀なくされた部族が趨勢を占めているのですよ、今の北米…。
ええ、まりりが何をしよったかお分かりでしょう。
死ぬ寸前まで伝染病に苦しめられる幻覚を、数百万人に対して一度に見せたのです。
生き延びたければ女官化するしかない。
この現実の前に、諸族は屈したのです。
それと、まりりが女官化…つまり女体化駄洒落菌を散布した理由。
いつもの、種族に男がいなくなるという状況の演出です。
そして、嘘つかない族全体の存続のためには男を得るしかないのです。
お分かりでしょう…嘘つかない族のための男を提供するための条件を提示した時のまりりの悪党顔、お見せしたいくらいですよ。
そう…男の提供のためにと、聖母教会の設置を認めさせたのです。
(別に信者になれとか無理は言ってないぞ。ただ、子供が欲しかったら聖母教会の奉仕偽女種に助けてもらってくれって言っただけだよ…それと、他の土地から来た男なら斡旋できるよってこともやったな…)
ええ、北方帝国攻略や暗黒大陸制圧に南米の拠点化などと同時に、北米大陸にも痴女皇国の手は伸びていたのですよ。
そして、この無血浸透戦略の結果。
種族維持のための聖母教会を支援する名目で「男を提供する」事業に参画協力を申し出た国がありました。
大英帝国が、その国です。
ある意味では天然痘患者の使った毛布を贈るよりもはるかにえげつない、この浸透戦略。
しかし、その代償に、フランス他の欧州各国に先んじて北米大陸に橋頭堡を築くことができたのです。
ただ…植民地化は厳禁されたのです。
その代償に、まりりは…欧州諸国の欲する物品や資源を供給する産業を興す権利を与えました。
そして、起業権を与えたのですよ…厳密には「アメリカ合州国に事業拠点を設ける法人については、アメリカ合州国籍ではない者の出資比率が3割を超えないように株式を管理せよ」とやったのです。
はい、日本でも一部の業種にあるような、外国人の出資比率を一定範囲に制限する法律です。
しかし、逆に言えば「出資比率の制限さえ超えなければ外国人もお金を出してアメリカ国内に農場や工場を経営する企業を設立できる」ことになりますよね。
そして、聖母教会を経由して嘘つかない族側に新たな生計の道を案内したのです。
最初は伝統的な生き方に拘泥していた嘘つかない族諸族も、進出した聖母教会のもたらした何がしかの魅力に屈していました。
鉄器や着火器具、防水天幕に、痴女皇国の女官仕様にリデザインされた民族衣装。
そして、調味料…。
ええ、嘘つかない族も、転びました。
(実はちんぽにも転んだのは内緒で)
(それを言いたくないがために話を逸らすのに必死だったんじゃっ)
ええ、欧州系移民の皆様は、えろえろになった嘘つかない族のおめこに負けたのです。
そして、嘘つかない族は嘘つかない族で、ちんぽに負けていました…。
(ちんぽで雌雄を決したアメリカ独立戦争。これが痴女皇国聖院学院の教科書にも掲載された公式の事実だ)
(ごらあああああああ)
ええ、こんな最低な毒立、いえ独立があったのでしょうか。
こんな独立を果たした国を、よくもアレーゼ本部長はお認めになったものです。
(いや、南米でも大体これだったんだよ…原始共産制度は確かに人の論理倫理としては認めたくはあるが、近代産業の普及には障害となるのも理解はしている…その辺をマリアや雅美さん、果ては婢女…いや、ジーナにまで押し切られてな…あげく菅野くんと瞳さんはもちろん、聖院の子だが…しほ子にまで説得されたんだよ…)
ええ、痴女皇国最強と言われたアレーゼ本部長が、心で泣いておられます。
自分の管轄する場所を、またしてもエロの蔓延する土地にしてしまった。
その悲しみが、私の胸を痛いほど打ったのです。
(嘘つけ。頭の中がどすけべなりええの本質を知るあたしとしてはだな)
(そうよそうよ、この悪食エロメス魚類っ)
(雅美さん…カマキリみたいに水につけて寄生虫をお尻から追い出してあげましょうか…)
ともかく、まりりと雅美さんは後で何かしらの懲罰動議を起こすとしても、罪人寮を騒がせたフランス革命に関わったフランス人罪人たち。
彼らにはいっそ、新天地としてアメリカを紹介しようという話なのです、この極秘会合。
しかし、それもまずいのではないかというのが、罪人頭のナポレオン氏のご意見。
(あいつらの中にはこの間まで童貞だったロベスピエールもおります。更には、揃いも揃って男として何かしらの功名やら武勲やら営利を上げたがっていた連中。そんな奴らですから、この痴女島でもいい加減問題児をやめない訳でしょう…ましてや、男を繁殖の道具扱いしていると聞くアメリカ西部に行って向こうの住民と揉めないわけがありません…罪人頭として、敢えて私は反対を表明しておきます…)
(なるほど、ナポレオン氏の申すこと、もっともな話。更には人徳なり人望なりがあれば、女官の皆様も一目置いて頂けるであろうが…)
(まぁまぁクロムウェル卿。人は荒海に揉まれて生きる道を探すようなもの。この私ネルソンのような若輩が申し上げるのもなんですが、ならば既に開拓が進むアメリカ合州国ではなく、その上あたりに広がるという手付かずの大地に入植させ、男の…そして人としての器量を計ってみるのは如何か)
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