267 / 352
とんでもないイスタンブール -昔の名前で出ていません-・1
しおりを挟む
皆様、この度中東行政支局長に就任致しましたシェヘラザードと申します。
その昔はアルトリーネと呼ばれておりました件、覚えておいででしょうか。
で、この出家名、私の聖院女官引退後には返上しました。
しかし、最終的には私が私塾をしておりました漁師村の網元の家に生まれたサレルフィールという娘に譲ることになったのです。
で、後は老齢院に入るばかりとなった身の上。
ところが…聖院金衣がクレーゼ様からマリアリーゼ様に代替わりした後、痴女皇国に体制を改めた事で大幅な人手不足を招いたと聞かされたのです。
そして若返りを経て当時の修学宮の長に就任したのを皮切りに、あちこちの部門の長を経験してから、最終的には己の生まれ故郷…チグリス・ユーフラテス川の南の方を治めて欲しいと言われたのですがね。
もともとの聖院中東支部、サレルフィールの話にあります通りにコンスタンチノープルではなく、もっと南の方…皆様がイラクとかクウェートとかドバイとか称しておられる辺を担当しておりました。
しかし、中東支部の管理地域で幅を利かせる大国に成長した鯖挟国の管理が優先とされた結果、コンスタンチノープル常駐とされたのです…。
で、中東支部長→中東行政支局長→中東行政局長と、私が管轄する部署の昇格に伴って地位が上がって行ったのですが、ここで問題が。
我が中東支部…いえ、支局の担当区域、支部の時期からして既に、結構広いのです。
しかも、南米やら暗黒大陸やら北方帝国やらに人を出す話もあって、常に人材…特に幹部が枯渇しておるような状態。
おまけに支部のうちから北方帝国中南部や、果ては天竺までもを任されそうな気配が。
なんぼなんでもと思った私、そこで一計を案じました。
そう、東欧支部のアルテローゼ支部長と、互いに子供を作り合うのです。
しかし、これとて女官種時代の制限…後継を作ると親の寿命が急速に訪れる件や、何より上級女官がある一定以上に増えると淘汰制限とやらが発動して間引かれる危険が生じる話に触れかねません。
とりあえずサレルフィール…つまり本宮将軍の地位にある教え子を孕ませてシーリィエーンを作りました。
が、これもサレルフィールが私の出家名を引き継いだのはまだしもですね。
サレルフィールが普通の子じゃない可能性があるのはクレーゼ様から聞かされておりましたけどね、なんと二代目アルトリーネどころか金衣級の能力を得た証たるアルトリーゼを名乗るほどの騎士に育ってしまったことで、逆に私がサレルフィールから子種を貰って孕むのも危ない、と警告を貰う羽目に。
(シーリェーン・アブドゥール…あなたがアルトリーネだった時もたいがいに強力な女官であり騎士でした。しかし、マリアがわたくしども女官の身体を女官種から痴女種にかえたさいに、かわったのはからだのまわりの熱気の処理やちんぽの装備だけではありませんよ…あなたも、もはや金衣を任せられるほどの力量を得ておるのですから…)
これは、かつての主君であり、今でも私の上司といえば上司の立場であるクレーゼ様から言われたことどもです。
しかしですね。
鯖挟国の元来の領土だけではなしに、猫絨毯国とか初代様や私の出身地の黄金慢心王国とか。
あの辺が入ってくるだけでも大変なのですからね。
おまけに、旧・鬼汗国の領地だった中央アジアとやらまで面倒見てやと申されましても。
「かぁさ…シェヘラザード、どうしたのですか…」
そこへ来たのは我が幼い亭主であるセリム。
現在は鯖挟国の皇帝であり、私が摂政としてこの鯖挟国に君臨出来る理由でもあります。
で、セリムに私の頭痛の種となっておる現在の中東行政局の状況、かいつまんで説明いたします。
まず、私どもがおるコンスタンチノープル…鯖挟国の首都です。
ここには、鯖挟皇帝であるセリム1世と内縁の妻にして摂政役たる私があるじとなる皇帝宮殿イェニ・サライが存在します。
実はここコンスタンチノープル。
イェニ・サライ以外にも、代々の鯖挟皇帝が築いた夏宮殿などの離宮がいくつか存在するのですが、それはまぁ置いておくとして。
で、イェニ・サライから見て北西方向すぐ隣にあるアヤ・ソフィア大聖堂。
これは東方聖母教会の一大拠点として整備されたものでして、現在はマリア・ヴォイキッツァ総主教…美男公と北方女帝の間の隠し子という来歴の人物が長を務めております。
で、問題は鯖挟国の南部方面にあります。
こっちが手薄なのです。
具体的には我が国第二の都市であり、地中海に面した美都たる慰図見と、そして古来は他国の首都だったのを過去の鯖挟皇帝が攻めて自分の者にした中部都市・暗辛。
(シェヘラザードさんのところ、結構人がいたような…それに、あっちこっちで人を孕ませておられたようなのも…)
ベラ子陛下。
お言葉ですが、大体は孕ませた側に取られてます。
私が元・聖院銀衣騎士アルトリーネだということで、私の種を方々で蒔いて人材にしようって結果なのですよ。
特に、茸島におる子たちは聖院学院神学部の要になっとるのです。
あそこの長のリンジー学長が無能という訳ではないのですが、痴女皇国世界の人物でないこともありましてですね…あそこの子達、さぁ来いはよ来いとばかりに中東に呼びつけ呼び寄せられる訳でもないのです。
ううううう。
で、さっきセリムがうっかりと口を滑らせかけておりましたがね、私とセリムはそういう間柄なのです。
つまり、乳上と、彼女の息子のミルチャ君同様、元来は結んではならない関係を結んでおるのです。
(なんでそこで私の名前が…)
(事実でしょうが…いずれはミルチャ君に相応しい嫁を世話して差し上げなさいよ…)
ええ、私とて、いずれはセリムに相応しい妃をと考えてはおりますよ。
それに私、はっきり言いますと未亡人です。
一旦は還俗して故郷に戻った後で亭主と暮らしておったのですからね。
ま、その時に地元で私塾を開いて教えておった子の中に、サレルフィールがいたのですが。
そそ、うちに従来からおるアリアディーネ。
この子は諸事情で、鯖挟国のアジア側に常駐させられません。
というか、この子についてはもはや、中東行政局側で問答無用に好きに人事を壟断できないのです。
具体的には、任せている場所が場所だけに、そう簡単に代わりが用意出来ぬ持ち場を担当しているのですよ。
Ariadiene (Juana Naydenov ) アリアディーネ Hundred thousand Suction(Limited Million )十万卒(限定百万卒) Slut Visual 痴女外観 Red Rosy knights, Imperial of Temptress. 赤薔薇騎士団 Middle East Branch. 痴女皇国中東行政局 Our Lady of Athos Kilisesi Başkanı, President of Our Lady of Athos Church. アトス聖母教会修道院長
そう、アトスです。
このアトス修道院、かつては神話神種族が支配していたギリシャの地に存在しております。
つまり、元来は東欧支部の所轄です。
そしてこのアトスと対を為すメテオラ修道院とは、エーゲ海を挟んで離れてはおります。
更に実のところは東方聖母教会の尼僧生産・教育施設でして、メテオラを東欧所属のエステラーネ、アトスを我が中東所属のアリアディーネが仕切っておるのです。
Eszterene (Eszter Dinastia) エステラーネ THundred thousand Suction(Limited Million )十万卒(限定百万卒) Slut Visual 痴女外観 Red Rosy knights, Imperial of Temptress. 赤薔薇騎士団 East Euro Branch. 痴女皇国東欧行政局 Our Lady of Meteora'nın Başkanı, President of Our Lady of Meteora Church. メテオラ聖母教会修道院長
いわば、メテオラとアトスは中東行政局と東欧行政局が合同で運営しておる教育施設なのです。
特にアトスは、例の連邦世界の罪人を受け入れて再生産を行う即成栽培施設が存在しますから、あれの取り扱いを含めて簡単に替えが効かないのですよ。
エステラーネともども、何かあれば出撃や応援が可能にはしておりますが、あまり長期にアトスやメテオラを外されると困る立場ではあるのです。
(しかし、正直なところ出世がここ止まりというのも…)
(それに、万一のこともありますし…)
で、二人ともこの調子ですので、いつぞやの司祭50-369号…後に南米に渡って罰姦聖母教会の司教リリアスとなった者の一件などでは出張だ出張だと内心、喜んでおったのは内緒にしておきましょう。
そんな訳ですから、今はバグダッドに移った旧・中東支部のネイレリーネ…以前はネイレリーヤと名乗っておった者なぞ、動かせるわけもなく。
نيريريا nayriria ネイレリーネ Thousand Suction ( Limited Hundred thousand.) 千人卒(限定十万卒) Slut Visual. 痴女外観 Red rosy knights, Imperial of Temptress. 赤薔薇騎士団 Middle East Administration Bureau, Imperial of Temptress. 痴女皇国中東行政局 فرع بلاد ما بين النهرين Mesopotamia branch reader. メソポタミア支部長
(しかしシェヘラザード母様、セミラミスがおるのでは…)
(セミラミス…シャミーラムは北部メソポタミア支部の担当、あれも当面は動かせぬでしょう…)
شاميرام Shamiram シャミーラム Thousand Suction ( Limited Hundred thousand.) 千人卒(限定十万卒) Slut Visual. 痴女外観 Red rosy knights, Imperial of Temptress. 赤薔薇騎士団 Middle East Administration Bureau, Imperial of Temptress. 痴女皇国中東行政局 Syria branch reader. 北部メソポタミア支部長
ちなみにこのシャミーラム、どうもバビロンやアッシリアの者の血を引いておるらしく、ニネヴェの都や空中庭園に縁ある皇妃の何かであるとか…。
(セリム、それにシャミーラムは東欧のエリザヴェート支部長並みに残忍残虐で知られた女。目付なくば支部長にすらしたくない輩なのはあなたもよく存じておりましょう)
(はい母様…時折呼びつけては、僕や母様が犯しておかねば何を致すか分からぬ野獣)
(本当はこの後宮で飼い殺しておきたかったのですがねぇ…)
で、この物騒な女たるシャミーラムについては、機会があれば何かの折に触れて語らせて頂く事があるかも知れません。
何せ、湯田屋人を蛇蝎の如く嫌っておるせいで、湯田屋商人の特区とした六芒星支部のエルサレムやテルアビブの行政に隙あらば介入しようとしとるのですから。
その度に六芒星支部のエラティアーネからの苦情、こちらに回って来るのですよ…。
Elathiene(Eilat Rothschild)エラティアーネ Thousand Suction (Limited Ten thousand) 千人卒(限定万卒)Slut Visual. 痴女外観 Pink Rosy knights, Imperial of Temptress. 桃薔薇騎士団 Middle East Administration Bureau, Imperial of Temptress. 痴女皇国中東行政局 Tel Aviv Financial Special Zone Branch Manager מנהל סניף אזור מיוחד פיננסי תל אביב 湯田屋国支部長
(申し訳ありません、騎士の才能、姉同様に皆無に近くて…)
ええ、六芒星支部こと湯田屋国の支部長に任命したエラティアーネ、痴女宮の財務局におる出納部長のディアディリーネの実の妹なのです。
つまり、昔の聖院時代の両替処同様、上位の役職者はほぼ、財務の専門家と言ってよい立場であり、最低限の騎士教育を済ませただけの女官が所属する桃薔薇騎士団の扱いなのは致し方ないところでしょう。
ただし、血縁だけで聖院入りした娘でないことは、IFFすてーたすの記載からも何となくお分かり頂けるかと。
つまり、彼女は金融方面の才覚で採用された一面があるのですよ。
そして、湯田屋支部はイタリア他の金融商人と大変に仲が良い支部です。
そう…ここの支部、このエラティアーネが桃薔薇騎士団所属な事でもお分かりの通り、ちょっとばかり特殊なのです。
そして、暗黒大陸地区本部との合同運営支部だということだけ、今はお教えしておきましょう。
(あと、私はエラが張った顔ではないことも…)
それは余計です。
ま、ともかく。
行政局に格上げされたことで、あちこちの支部が傘下に加わったり、あるいは新設や移設があったのですよ。
例えば、猫絨毯国の担当の王女・アッサルタネ。
Tadj es-Saltaneh (Tāj-al-Salṭana) アッサルタネ Thousand Suction ( Limited Hundred thousand.) 千人卒(限定十万卒) Slut Visual. 痴女外観 Red rosy knights, Imperial of Temptress. 赤薔薇騎士団 Middle East Administration Bureau, Imperial of Temptress. 痴女皇国中東行政局 Persian Empire Branch Chief رئیس شعبه امپراتوری پارس 猫絨毯国不要時実行王朝支部長
時の猫絨毯国を支配していた不要時実行王朝の王女です。
そして、鯖挟国と類似の皇帝を抱く国だったのですが、鬼汗国侵略時にこれまた、王朝滅亡の危機に瀕していました。
でまぁ、ここではすったもんだあっての末に、このアッサルタネを支部長に抜擢して猫絨毯界隈の統治をさせておる程度にお考えを…。
「いやその、件のアッサルタネやシャミーラムはまだしも、ネイレリーネ殿までもが何やら申しておる様子ですよ…」
ああ、セリムはこれらの支部長がコンスタンチノープルに来る度、彼女たちを犯している立場です。
昨今は私が犯すだけでなく、セリムの慰み者にしておるのです。
このイェニ・サライの後宮に大掛かりな食堂を用意させたのも、ここに各地の女幹部を呼び寄せてセリムの餌食にせんがため。
中東行政局の管内の女官は全て、セリムの逸物を受け入れて孕まされる立場であると常々から申しておりますし。
で、問題。
東方聖母教会の本拠であるこのコンスタンチノープル、中東支部の時から「管轄地域の北西の外れにあって、各地との往来が面倒」であることが問題視されていました。
そして、単に遠いだけでなく、民族や過去の神話文化が鯖挟国本国と乖離していることも問題視されていたのです。
で、ここで入って来た人物が入室の許可連絡を寄越してきました。
このイェニ・サライの後宮、実のところは先ほどの各支部長の召喚姦淫も含めて定期的、あるいは不定期に後宮配置の寵妃を入れ替えるようにしております。
そう、本当に、中東行政局の女官、可能な限りはコンスタンチノープルに呼び寄せて姦淫させておるのです…。
「なるほど、イェニチェリを偽女種の姦淫軍団に作り替えらえたシェヘラザード様ならではの政策、恐ろしい限りですわ…」
そう、入室して来たのはマリア・ヴォイキッツァ総主教。
美男公と北方皇帝エリザヴェータ1世との婚外子、即ち隠し子です。
このヴォイキッツァ総主教、私とセリムのお気に入り。美男公譲りの美貌と、二人の親から引き継いだ金髪白肌に加えて…並外れた好色淫蕩な性格故に、東方聖母教会の事実上の最高峰に短期間で登り詰めたのです。
更にはこの女、母親の好色行為で美男公との間に出来た子です。
北方帝室を受け継ぐべきではない血筋であるとして、母親不明とされて父親である美男公の元に預けられた不憫な子なのです。
その事を今でも思いっきり、根に持っていますのは未成年でも読めるお話でも窺えるでしょう。
https://ncode.syosetu.com/n6615gx/195/
はっきりと言えば、いずれは北方帝国を逆に支配してやろうとすら考えている野心の持ち主です。
美男公以上に…いえ、美男公の中途半端な野心を母親の並外れた欲望で補完したかのような、本当ならば宗教家というよりは王帝…皆様にわかりやすく言えば、政治家向き。
正に、この中東行政局の中枢に置くのが相応しい、生まれるべくして生まれてきた人物というのが私の評価です。
で。
このヴォイキッツァ総主教、コンスタンチノープルからあまり離せない理由、もう1つあるのです。
「失礼致します…実は私の精気摂取、まだでして…」
つまり、彼女は小姓かイェニチェリ…即ち、少年を所望しております。
なぜ、少年が必要なのか。
「仕方ありませんね…あなたには欧州初の苗床運用担当責任者の地位を背負ってもらったのです。このコンスタンチノープルの地下宮殿のあるじ、そして苗床管理者があなたの真の顔…リュネ出身者の言う精毒を頻繁に摂取せざるを得ないのは私とセリムの理解の埒内です…」
その昔はアルトリーネと呼ばれておりました件、覚えておいででしょうか。
で、この出家名、私の聖院女官引退後には返上しました。
しかし、最終的には私が私塾をしておりました漁師村の網元の家に生まれたサレルフィールという娘に譲ることになったのです。
で、後は老齢院に入るばかりとなった身の上。
ところが…聖院金衣がクレーゼ様からマリアリーゼ様に代替わりした後、痴女皇国に体制を改めた事で大幅な人手不足を招いたと聞かされたのです。
そして若返りを経て当時の修学宮の長に就任したのを皮切りに、あちこちの部門の長を経験してから、最終的には己の生まれ故郷…チグリス・ユーフラテス川の南の方を治めて欲しいと言われたのですがね。
もともとの聖院中東支部、サレルフィールの話にあります通りにコンスタンチノープルではなく、もっと南の方…皆様がイラクとかクウェートとかドバイとか称しておられる辺を担当しておりました。
しかし、中東支部の管理地域で幅を利かせる大国に成長した鯖挟国の管理が優先とされた結果、コンスタンチノープル常駐とされたのです…。
で、中東支部長→中東行政支局長→中東行政局長と、私が管轄する部署の昇格に伴って地位が上がって行ったのですが、ここで問題が。
我が中東支部…いえ、支局の担当区域、支部の時期からして既に、結構広いのです。
しかも、南米やら暗黒大陸やら北方帝国やらに人を出す話もあって、常に人材…特に幹部が枯渇しておるような状態。
おまけに支部のうちから北方帝国中南部や、果ては天竺までもを任されそうな気配が。
なんぼなんでもと思った私、そこで一計を案じました。
そう、東欧支部のアルテローゼ支部長と、互いに子供を作り合うのです。
しかし、これとて女官種時代の制限…後継を作ると親の寿命が急速に訪れる件や、何より上級女官がある一定以上に増えると淘汰制限とやらが発動して間引かれる危険が生じる話に触れかねません。
とりあえずサレルフィール…つまり本宮将軍の地位にある教え子を孕ませてシーリィエーンを作りました。
が、これもサレルフィールが私の出家名を引き継いだのはまだしもですね。
サレルフィールが普通の子じゃない可能性があるのはクレーゼ様から聞かされておりましたけどね、なんと二代目アルトリーネどころか金衣級の能力を得た証たるアルトリーゼを名乗るほどの騎士に育ってしまったことで、逆に私がサレルフィールから子種を貰って孕むのも危ない、と警告を貰う羽目に。
(シーリェーン・アブドゥール…あなたがアルトリーネだった時もたいがいに強力な女官であり騎士でした。しかし、マリアがわたくしども女官の身体を女官種から痴女種にかえたさいに、かわったのはからだのまわりの熱気の処理やちんぽの装備だけではありませんよ…あなたも、もはや金衣を任せられるほどの力量を得ておるのですから…)
これは、かつての主君であり、今でも私の上司といえば上司の立場であるクレーゼ様から言われたことどもです。
しかしですね。
鯖挟国の元来の領土だけではなしに、猫絨毯国とか初代様や私の出身地の黄金慢心王国とか。
あの辺が入ってくるだけでも大変なのですからね。
おまけに、旧・鬼汗国の領地だった中央アジアとやらまで面倒見てやと申されましても。
「かぁさ…シェヘラザード、どうしたのですか…」
そこへ来たのは我が幼い亭主であるセリム。
現在は鯖挟国の皇帝であり、私が摂政としてこの鯖挟国に君臨出来る理由でもあります。
で、セリムに私の頭痛の種となっておる現在の中東行政局の状況、かいつまんで説明いたします。
まず、私どもがおるコンスタンチノープル…鯖挟国の首都です。
ここには、鯖挟皇帝であるセリム1世と内縁の妻にして摂政役たる私があるじとなる皇帝宮殿イェニ・サライが存在します。
実はここコンスタンチノープル。
イェニ・サライ以外にも、代々の鯖挟皇帝が築いた夏宮殿などの離宮がいくつか存在するのですが、それはまぁ置いておくとして。
で、イェニ・サライから見て北西方向すぐ隣にあるアヤ・ソフィア大聖堂。
これは東方聖母教会の一大拠点として整備されたものでして、現在はマリア・ヴォイキッツァ総主教…美男公と北方女帝の間の隠し子という来歴の人物が長を務めております。
で、問題は鯖挟国の南部方面にあります。
こっちが手薄なのです。
具体的には我が国第二の都市であり、地中海に面した美都たる慰図見と、そして古来は他国の首都だったのを過去の鯖挟皇帝が攻めて自分の者にした中部都市・暗辛。
(シェヘラザードさんのところ、結構人がいたような…それに、あっちこっちで人を孕ませておられたようなのも…)
ベラ子陛下。
お言葉ですが、大体は孕ませた側に取られてます。
私が元・聖院銀衣騎士アルトリーネだということで、私の種を方々で蒔いて人材にしようって結果なのですよ。
特に、茸島におる子たちは聖院学院神学部の要になっとるのです。
あそこの長のリンジー学長が無能という訳ではないのですが、痴女皇国世界の人物でないこともありましてですね…あそこの子達、さぁ来いはよ来いとばかりに中東に呼びつけ呼び寄せられる訳でもないのです。
ううううう。
で、さっきセリムがうっかりと口を滑らせかけておりましたがね、私とセリムはそういう間柄なのです。
つまり、乳上と、彼女の息子のミルチャ君同様、元来は結んではならない関係を結んでおるのです。
(なんでそこで私の名前が…)
(事実でしょうが…いずれはミルチャ君に相応しい嫁を世話して差し上げなさいよ…)
ええ、私とて、いずれはセリムに相応しい妃をと考えてはおりますよ。
それに私、はっきり言いますと未亡人です。
一旦は還俗して故郷に戻った後で亭主と暮らしておったのですからね。
ま、その時に地元で私塾を開いて教えておった子の中に、サレルフィールがいたのですが。
そそ、うちに従来からおるアリアディーネ。
この子は諸事情で、鯖挟国のアジア側に常駐させられません。
というか、この子についてはもはや、中東行政局側で問答無用に好きに人事を壟断できないのです。
具体的には、任せている場所が場所だけに、そう簡単に代わりが用意出来ぬ持ち場を担当しているのですよ。
Ariadiene (Juana Naydenov ) アリアディーネ Hundred thousand Suction(Limited Million )十万卒(限定百万卒) Slut Visual 痴女外観 Red Rosy knights, Imperial of Temptress. 赤薔薇騎士団 Middle East Branch. 痴女皇国中東行政局 Our Lady of Athos Kilisesi Başkanı, President of Our Lady of Athos Church. アトス聖母教会修道院長
そう、アトスです。
このアトス修道院、かつては神話神種族が支配していたギリシャの地に存在しております。
つまり、元来は東欧支部の所轄です。
そしてこのアトスと対を為すメテオラ修道院とは、エーゲ海を挟んで離れてはおります。
更に実のところは東方聖母教会の尼僧生産・教育施設でして、メテオラを東欧所属のエステラーネ、アトスを我が中東所属のアリアディーネが仕切っておるのです。
Eszterene (Eszter Dinastia) エステラーネ THundred thousand Suction(Limited Million )十万卒(限定百万卒) Slut Visual 痴女外観 Red Rosy knights, Imperial of Temptress. 赤薔薇騎士団 East Euro Branch. 痴女皇国東欧行政局 Our Lady of Meteora'nın Başkanı, President of Our Lady of Meteora Church. メテオラ聖母教会修道院長
いわば、メテオラとアトスは中東行政局と東欧行政局が合同で運営しておる教育施設なのです。
特にアトスは、例の連邦世界の罪人を受け入れて再生産を行う即成栽培施設が存在しますから、あれの取り扱いを含めて簡単に替えが効かないのですよ。
エステラーネともども、何かあれば出撃や応援が可能にはしておりますが、あまり長期にアトスやメテオラを外されると困る立場ではあるのです。
(しかし、正直なところ出世がここ止まりというのも…)
(それに、万一のこともありますし…)
で、二人ともこの調子ですので、いつぞやの司祭50-369号…後に南米に渡って罰姦聖母教会の司教リリアスとなった者の一件などでは出張だ出張だと内心、喜んでおったのは内緒にしておきましょう。
そんな訳ですから、今はバグダッドに移った旧・中東支部のネイレリーネ…以前はネイレリーヤと名乗っておった者なぞ、動かせるわけもなく。
نيريريا nayriria ネイレリーネ Thousand Suction ( Limited Hundred thousand.) 千人卒(限定十万卒) Slut Visual. 痴女外観 Red rosy knights, Imperial of Temptress. 赤薔薇騎士団 Middle East Administration Bureau, Imperial of Temptress. 痴女皇国中東行政局 فرع بلاد ما بين النهرين Mesopotamia branch reader. メソポタミア支部長
(しかしシェヘラザード母様、セミラミスがおるのでは…)
(セミラミス…シャミーラムは北部メソポタミア支部の担当、あれも当面は動かせぬでしょう…)
شاميرام Shamiram シャミーラム Thousand Suction ( Limited Hundred thousand.) 千人卒(限定十万卒) Slut Visual. 痴女外観 Red rosy knights, Imperial of Temptress. 赤薔薇騎士団 Middle East Administration Bureau, Imperial of Temptress. 痴女皇国中東行政局 Syria branch reader. 北部メソポタミア支部長
ちなみにこのシャミーラム、どうもバビロンやアッシリアの者の血を引いておるらしく、ニネヴェの都や空中庭園に縁ある皇妃の何かであるとか…。
(セリム、それにシャミーラムは東欧のエリザヴェート支部長並みに残忍残虐で知られた女。目付なくば支部長にすらしたくない輩なのはあなたもよく存じておりましょう)
(はい母様…時折呼びつけては、僕や母様が犯しておかねば何を致すか分からぬ野獣)
(本当はこの後宮で飼い殺しておきたかったのですがねぇ…)
で、この物騒な女たるシャミーラムについては、機会があれば何かの折に触れて語らせて頂く事があるかも知れません。
何せ、湯田屋人を蛇蝎の如く嫌っておるせいで、湯田屋商人の特区とした六芒星支部のエルサレムやテルアビブの行政に隙あらば介入しようとしとるのですから。
その度に六芒星支部のエラティアーネからの苦情、こちらに回って来るのですよ…。
Elathiene(Eilat Rothschild)エラティアーネ Thousand Suction (Limited Ten thousand) 千人卒(限定万卒)Slut Visual. 痴女外観 Pink Rosy knights, Imperial of Temptress. 桃薔薇騎士団 Middle East Administration Bureau, Imperial of Temptress. 痴女皇国中東行政局 Tel Aviv Financial Special Zone Branch Manager מנהל סניף אזור מיוחד פיננסי תל אביב 湯田屋国支部長
(申し訳ありません、騎士の才能、姉同様に皆無に近くて…)
ええ、六芒星支部こと湯田屋国の支部長に任命したエラティアーネ、痴女宮の財務局におる出納部長のディアディリーネの実の妹なのです。
つまり、昔の聖院時代の両替処同様、上位の役職者はほぼ、財務の専門家と言ってよい立場であり、最低限の騎士教育を済ませただけの女官が所属する桃薔薇騎士団の扱いなのは致し方ないところでしょう。
ただし、血縁だけで聖院入りした娘でないことは、IFFすてーたすの記載からも何となくお分かり頂けるかと。
つまり、彼女は金融方面の才覚で採用された一面があるのですよ。
そして、湯田屋支部はイタリア他の金融商人と大変に仲が良い支部です。
そう…ここの支部、このエラティアーネが桃薔薇騎士団所属な事でもお分かりの通り、ちょっとばかり特殊なのです。
そして、暗黒大陸地区本部との合同運営支部だということだけ、今はお教えしておきましょう。
(あと、私はエラが張った顔ではないことも…)
それは余計です。
ま、ともかく。
行政局に格上げされたことで、あちこちの支部が傘下に加わったり、あるいは新設や移設があったのですよ。
例えば、猫絨毯国の担当の王女・アッサルタネ。
Tadj es-Saltaneh (Tāj-al-Salṭana) アッサルタネ Thousand Suction ( Limited Hundred thousand.) 千人卒(限定十万卒) Slut Visual. 痴女外観 Red rosy knights, Imperial of Temptress. 赤薔薇騎士団 Middle East Administration Bureau, Imperial of Temptress. 痴女皇国中東行政局 Persian Empire Branch Chief رئیس شعبه امپراتوری پارس 猫絨毯国不要時実行王朝支部長
時の猫絨毯国を支配していた不要時実行王朝の王女です。
そして、鯖挟国と類似の皇帝を抱く国だったのですが、鬼汗国侵略時にこれまた、王朝滅亡の危機に瀕していました。
でまぁ、ここではすったもんだあっての末に、このアッサルタネを支部長に抜擢して猫絨毯界隈の統治をさせておる程度にお考えを…。
「いやその、件のアッサルタネやシャミーラムはまだしも、ネイレリーネ殿までもが何やら申しておる様子ですよ…」
ああ、セリムはこれらの支部長がコンスタンチノープルに来る度、彼女たちを犯している立場です。
昨今は私が犯すだけでなく、セリムの慰み者にしておるのです。
このイェニ・サライの後宮に大掛かりな食堂を用意させたのも、ここに各地の女幹部を呼び寄せてセリムの餌食にせんがため。
中東行政局の管内の女官は全て、セリムの逸物を受け入れて孕まされる立場であると常々から申しておりますし。
で、問題。
東方聖母教会の本拠であるこのコンスタンチノープル、中東支部の時から「管轄地域の北西の外れにあって、各地との往来が面倒」であることが問題視されていました。
そして、単に遠いだけでなく、民族や過去の神話文化が鯖挟国本国と乖離していることも問題視されていたのです。
で、ここで入って来た人物が入室の許可連絡を寄越してきました。
このイェニ・サライの後宮、実のところは先ほどの各支部長の召喚姦淫も含めて定期的、あるいは不定期に後宮配置の寵妃を入れ替えるようにしております。
そう、本当に、中東行政局の女官、可能な限りはコンスタンチノープルに呼び寄せて姦淫させておるのです…。
「なるほど、イェニチェリを偽女種の姦淫軍団に作り替えらえたシェヘラザード様ならではの政策、恐ろしい限りですわ…」
そう、入室して来たのはマリア・ヴォイキッツァ総主教。
美男公と北方皇帝エリザヴェータ1世との婚外子、即ち隠し子です。
このヴォイキッツァ総主教、私とセリムのお気に入り。美男公譲りの美貌と、二人の親から引き継いだ金髪白肌に加えて…並外れた好色淫蕩な性格故に、東方聖母教会の事実上の最高峰に短期間で登り詰めたのです。
更にはこの女、母親の好色行為で美男公との間に出来た子です。
北方帝室を受け継ぐべきではない血筋であるとして、母親不明とされて父親である美男公の元に預けられた不憫な子なのです。
その事を今でも思いっきり、根に持っていますのは未成年でも読めるお話でも窺えるでしょう。
https://ncode.syosetu.com/n6615gx/195/
はっきりと言えば、いずれは北方帝国を逆に支配してやろうとすら考えている野心の持ち主です。
美男公以上に…いえ、美男公の中途半端な野心を母親の並外れた欲望で補完したかのような、本当ならば宗教家というよりは王帝…皆様にわかりやすく言えば、政治家向き。
正に、この中東行政局の中枢に置くのが相応しい、生まれるべくして生まれてきた人物というのが私の評価です。
で。
このヴォイキッツァ総主教、コンスタンチノープルからあまり離せない理由、もう1つあるのです。
「失礼致します…実は私の精気摂取、まだでして…」
つまり、彼女は小姓かイェニチェリ…即ち、少年を所望しております。
なぜ、少年が必要なのか。
「仕方ありませんね…あなたには欧州初の苗床運用担当責任者の地位を背負ってもらったのです。このコンスタンチノープルの地下宮殿のあるじ、そして苗床管理者があなたの真の顔…リュネ出身者の言う精毒を頻繁に摂取せざるを得ないのは私とセリムの理解の埒内です…」
0
お気に入りに追加
26
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
エッチな下着屋さんで、〇〇を苛められちゃう女の子のお話
まゆら
恋愛
投稿を閲覧いただき、ありがとうございます(*ˊᵕˋ*)
『色気がない』と浮気された女の子が、見返したくて大人っぽい下着を買いに来たら、売っているのはエッチな下着で。店員さんにいっぱい気持ち良くされちゃうお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる