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女子プロの星☆アステ皇帝(かいざあ)・10
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え…ちょっと待って下さい!
しかし、我々に…特に、我々の身体の一部に向けられる期待の視線。
なんですか、さっきまでの疑いの目はどこへ。
そして、マリアヴェッラ陛下やアルト閣下までもがご自慢の逸物をボロンとお披露目されてるんですけど。
「ふほほほほほ、ちんぽは正義なのです…」
「おうさまもいまや、おんなであるからにはこれをいれてもらえるのです…」
いや、ちょっと待って下さいよ、ここは筋書き通りにご説明して差し上げないと…。
で、我々が神の使いでなかったらば、今すぐにでもヴィオラシオン・インベィスタ…ギャクレイプとやらの展開になりそうな状況を押し留めます。
そして、私自身も正直、何かが効いていて勃起を我慢できないのですけどね。
ここは一つ、辛抱して都市王様をはじめ、皆様の方を向いて女性化問題の解決方法の可能性をお伝えすることに専念を。
「見ての通り、このポーリャ…ちんぽは我々が神の使徒である証と受け取ってもらってよいでしょう。普通の女にはこのようなものは生えぬばかりか、出し入れ自由とあっては私たちが普通の人間でないと証明するようなもの…」
と、今度は収納した状態でM字開脚とやらを行い、股間の状況を観察してもらいます。
この際ですから恥ずかしいとか言っておれませんし、それに恥ずかしい姿を公表したところで、私の姿を見せてもどうこう出来る人間などいないも同然なのです。
もはや祖国では麻薬カルテルの組織に加担したとして罪人扱いの私です。
まかり間違ってもTVカメラに向かい、明日の天気を解説する機会なんぞ、楽観的に見ても当面は訪れないことでしょう。
ええ、祖国メヒコの救済にも繋がるこの、魔屋や明日輝の統治の成功について、私も真剣なのです。
それにこの魔屋人の皆様、我々が何かをしなければこのまま女として一生を終える立場。
元来の女という生き物ですが、犯すための道具、すなわちちんぽがなくては欲望は簡単に達成できないのです…ぺにばんとやらがあっても、それは単に女の穴に突っ込むためのちんぽ型の道具であって、女には直接に快感を与えない、ただの玩具なのです…。
それに、快楽以前にもですね、もっと問題になること、あるじゃないですか…。
(双頭ディルドとやらの類もありますよ…)
(まぁまぁ、ここはふらんしすかさんにおうさまをせっとくさせるじゃまをしないようにいたしましょう…)
「ぬぅ、確かに…。いえ、もはや皆様お三方が神の使徒を名乗られること、我が信じるにやぶさかではございませぬ。然して宜しければ、どうぞその、ご立派なものを人にはあまり見せぬようにして頂きますと」
なるほど、流石に王様だけあって理性は強くお持ちの様子。
それと…群集の皆様、何かこう、マリアヴェッラ陛下のあまりに巨大な巨根に怯えておられる様子もあります。
(やはり、ぴーたーのーすにすべきでしたか)
(あれもたいがい、おおきいですよ…)
と、そこへ到着するICD駆動型ヘリコプター。
(支給品の衣服と聖環を届けてこいと言われましたので…)
(それと、この場に支援要員の痴女皇国騎士の方が向かっておられるそうです。Coqの数が足らないだろうということで…いやその)
(ええ、上官の方から何か言われておられるようですが、女犯の側に回られるも拒まれるも皆さん次第です…遠慮なさるならば私たちの方でなんとかしますから…)
ええ、ヘリの乗員の方々、フランス陸軍から派遣の宙兵隊員扱いの軍人さんですがね。
痴女種です。
そして、上官からは「ちんぽが足らない場合はお前たちも手助けせよ」とか言われて困っておられるみたいです。
まぁともかく、説明の前に服を着てもらいましょうか。
で、用意されたのはいわゆる、レオタルド・アマリーヨ…つまり黄色い豚服です。
そして、この腕輪を巻くと体調を調整して疫病を退ける効果があるから私もつけてますよとばかりに、腕に巻かれた聖環を見せておきます。
「差し当たっては女の装いが間に合わぬので、神の使徒のために用意した衣装を応急で着て頂きましょう。この服も、腕輪と同じで男を男に戻す手助けとなるやも知れません」
(実はまんざら嘘八百でもないのですよねぇ…豚服も聖環で制御されますし、懲罰機能を起動すれば懲罰偽女種に変化させることも出来なくはないのですから…)
まぁ、種明かしは置いといてですね。
「実はこの服は、かつて別の地を治めておった神が、聞き分けの悪い人々に無理からに着せた懲罰の奴隷服を元にしたものなのです。で、この服はある懲罰を、特に悪い女に与えるのです」
懲罰とか奴隷と聞いて一瞬、反応しかけた人もおりますが、そこは都市王の配下の戦士が「話は最後まで聞けや」と諭した模様。
「すなわち…一部の女罪人を、女まがいの男に変えてしまうのです…」
で、ここで6919号の健康診断時に撮影された全身の映像を聖環から出して皆様に見て頂きます。
「この者達はトランセクスアル、つまり女まがいの偽女種とされます。見た目は女にごく近いのですが、股ぐらが男のそれであります。いきおい、男の逸物を受け入れて子供を孕むことができません」
「ぬううう、ですが、この者とて男であることには違いないのですな?」と、皆を代表して聞く、都市王様。
「ええ。女を犯せば孕ませることは可能ですよ」
で、ここで閃いたという顔をする都市王様。
「皆、よいか、よく聞け…どうやら我らは、敢えて罪を犯して裁かれる状態に置かれることで、このように逸物を取り戻せるらしい…しかしながら神の御使様にお尋ねいたしますが、このまちの皆全てを懲罰するのもいかがなものでしょうか、恐れながらその辺りを進言申し上げたく」
「ええ、そこいらはよくわかります。そもそもは異教の信徒とやらの行為によって女に変えられたと思しき話。全てが男になってしまえば、今度はどうやって子を残すのかという話になるでしょう…」
(何かフランシスカさん、ノリノリで神様のお使いを演じておられますけど)
(ほんもののかみさまのおつかいのような…べらこへいかでもあそこまでは)
(アルトさん、失言で減俸…)
(ああっおゆるしをっ)
どうやらアルト閣下には、業務報償金の減額が有効なようです。
まぁそれはともかくとしましても、私は神の使いとしてお告げを伝える作業を継続します。
「それと、魔屋の皆様はこのような砦のまちを国として、よそのまちと争って来られたとお聞きします」
ええ、この具悪手珍棒はティカールの街に来たのはまさに、魔屋文明の都市国家としても最大規模のまちだという理由からだそうです。
つまり、最大規模の人口…全盛期で6万を誇り、今でも少なくとも1万を超す人が暮らすこのティカール、当然ながら戦士の職にある者たちも相応の数だからです。
都市国家同士で争い、敵の捕虜をいけにえにしていた風習、連邦世界のマヤ文明の研究でも判明しておりますから。
そして、そんな統治をしていたからには、各々の都市国家は当然のごとく、それぞれの街で戦士を養成して護衛や縄張り争いに備えていたのです…。
「先ほども申しましたが、私は明日輝の都に赴き、帝として宣誓をせよとの神託を授かった立場。私に付き従う戦士、もしも都市王様の配下から有望な者を何名かお出し頂ければ、代わりに私どもの配下から、このまちを守護する者を推薦させて頂きましょう」
王様のみならず、ほう、という声が群衆からも。
(既にここへ向かっている後発組に、司祭候補や司教候補が何人もおりますからね…)
(あとは魔屋神殿の改装改修で、このティカールならティカールに痴女皇国の拠点を開設できますし…)
「すなわち、魔屋の神に代わって明日輝の神の巫女となりますが、尼僧を置かせて頂きます。かつての魔屋の神殿にも尼がおられたとは伺っておりますが…」
「なるほど…これはいけにえを捧げるよりは遥かに実入りのありそうな話でありますな…しかし、人を選ぶにあたっては男に変わる必要がありますかと」
「いえ、私が欲するのは女の戦士…ここなアルト閣下のような戦士となる方を求めております。すなわち、敢えて課す懲罰の試練の後でも女の姿を保ったままであることを条件と致したいのです…」
えええっと驚く、皆様。
しかし、そこにイリヤ様とエマネ様が「元の姿で」現れておいでになります。
「この方々も女性、しかも淫化帝国の太陽神インティの御使いであらせられます…」
と、お二人をご紹介。
何せ、耳からして私たち人類の耳ではありません。
そしてもっと重要なこと。
二人とも、飛んで来られたのです。
つまり、翼を出しておられます…ええ、この点だけでも「このお二人は普通の人じゃない」と思って頂けたようです。
更には、リュネの戦士服を元にして作られたという黄金騎士団の騎士装備ですよ。
腰にぶら下げた剣だけでも、「あ、この方々は戦士や剣士の部類」と思ってもらえるでしょう。
で、テンプレス1世から飛ばされたらしい射撃訓練用ドローンが2機ばかり我々の頭上に現れ、旋回飛行を始めたのですが。
「仮にあれを敵としましょう。ちょっとばかり熱くなりますが…」
と、申されるや否や、抜刀してドローンの一機の方角めがけ、鋭い咆哮と共に剣先を向けたエマネ様。
その抜かれた剣の先から、一条の炎線がドローンに向かって伸びていきます。
で、どかぁああああああん、と衝撃波つきの爆発を披露。
(ぎりぎりでその、カラクリの的が消えたの、うまく隠せましたかね)
(上出来ですよ…下からは爆発したようにしか見えていません…)
(あの標的曳航ドローン、結構いいお値段なのでなるべく破壊は避けて頂きたいと言われましたから…)
こほん。
せこい裏事情はともかく。
今度は、イリヤ様の抜刀。
瞬時に剣を抜いて納めた次の瞬間、同じく半月状の火炎がドローンを襲います。
これも、やらせの大爆発を我々に見せて炎は消え去ります。
ですが、次の瞬間こそ見ものでした。
エマネ様がフィンタでイリヤ様に向けて放たれた炎の剣撃、抜刀して撃ち返すがごとき剣技を披露されたのです。
それはもう、それをやるという事すら、今や黒薔薇資格を得た私でさえ察知が遅れたほどの素早い攻撃です。
そして、エマネ様、今度はアルト閣下に向けて火箭を飛ばしますが。
なんと、コントラタケ…カウンターパンチめいた動きで、火球を四散させておしまいに。
更には、マリアヴェッラ陛下に切り掛かったイリヤ様の剣、炎をまとっているにも関わらず、シンケンシラハドリの要領で剣撃を受け止めておしまいに。
もう、皆は唖然とするやら、絶句するやら…いえ、都市王様はじめ、何名かの人物はこの剣技と格闘の披露、デモストラシオンだと見抜きつつも、必死で目で動きを追おうとなさっていたのです。
(陛下たちの動きを追いかけて見ようとしていた者、余さず戦士としての脈がありそうですね…)
(リュネ剣技の見た目の派手さに臆することなく、観戦しようとしておっただけでも大したもの。私も目星をつけております…)
ええ、イリヤ様やエマネ様、そしてマリアヴェッラ陛下とアルト様は、自分に鋭い視線を向けていた者に片端から目星をつけて、その聖環に付箋めいた情報を送っていたようなのです。
「皆さん、いきなりで申し訳ありません。しかし、女の姿を取れば、私に仕える戦士となった場合に私たちの動きに近いことができるようになるのです。そのためにも、ここで戦士を選ぶ際には女であることを重視させて頂きたいのです…」
「フランシスカさんの意図はお分かりでしょうか。女になった方が相手でなければ、こうした超絶の戦い方をあたしたちも皆さんにお教えできないのです…」
で、マリアヴェッラ陛下のこの発言を受けて、アルト様いわく。
「みなさん。この中にはあたくしたちがいきなり派手にたたかいはじめても、おどろかずにそのたたかいかたを見ていたひとがなんにんかいらっしゃるのは、あたくしにも見えておりました。せんしの心得をもった、たいへんにりっぱな人がいくにんかいらっしゃるのもわかっております」
で、アルト様は話をお続けになります。
「しかし、せんしになりたいすべての人を、今ここで、このふらんしすかさんにおつけするわけにもいきません。あたくしたちは、ふらんしすかさんにはなるべく早く、あすてかのみやこにいってもらいたいのです。ただ…」
「皆様。戦士を選ぶ場は今回だけではありません。皆様に朗報となるように、私が明日輝皇帝に即位した暁にはどのようにして戦士を魔屋各地から選ぼうと考えておるのか、それをお見せしましょう…」
そう、ここで私がこのティカールを離れてしまえば、2度と戦士への士官の道は開かれないと誤解した人もいたのです。
ですから、今後は一種の官僚…それも中央官僚制度や徴兵制度めいたものを用意するから、いま慌てて戦士に立候補しなくてもいいよ、ちゃんと皆さんが食べるに困らない…そしてよその都市国家と喧嘩しないで済むようにする政策を立てるからと言っておきたいのです。
それに…こちらの都合で、適性のある者を戦士やら何やら、更には女のままか、はたまた男や偽女種に変えるかを決めたいのが正直な本音なのですよ…。
で、テンプレス1世からは、魔屋の主な都市国家の上空を目指して、映像投影用のドローンを飛ばしておったそうです。
これが何をしていたかというと、このティカールに降り立った私やマリアヴェッラ陛下、アルト閣下はもちろん、先ほどのエマネ様やイリヤ様の一部始終を他の都市国家にも中継するためです。
すなわち、このフランシスカが諸事情で明日輝の首都テノチティトランを目指し、新しい皇帝に即位する手助けを、神の使いたちが支持していること。
そして、魔屋の皆の中から優秀な戦士を欲している事が、今、他の都市国家を訪れている後発救護班の方々によって説明されているはずなのです。
で、次にこのドローンが映し出したもの。
それは痴女宮罪人寮前の運動場に設置されたリングで、ルチャ・リブレのルールに則り、ルチャドーラを模して戦う女官たちの映像だったのです。
その短くも白熱した戦いの中、3カウントを取った女官の手を審判が高く掲げて勝利を宣言します。
「そうです。魔屋の人々で、女戦士を志す方々には、こうした身体だけの格闘試合に勝ち進むことを私は望みます。こうした試合という形を取れば、刃物や石斧で斬り刺し殴りと血が流れて無用な死人が出る事なく、強い者が選ばれるでしょう。もはや、神のために血を流すのではなく、優秀な者は子をなしてその子も神に仕える魔屋の者に相応しい人を志すよう、親が教えるべきなのです」
この、私の発言に拍手をなさり賛同の意を示すマリアヴェッラ陛下を始めとする痴女皇国側の重鎮の姿も、ドローンによって中継されます。
つまり、今の私の発言は神様も後押ししているよ、という民衆アピールのため。
「そして今後、私が明日輝と魔屋の皇帝になった暁には、各々の町でこうした身体だけの戦いの場を設けます。そこで勝ち進んだ強い女を魔屋…そして明日輝帝国のために召し抱えることを約束いたしましょう」
ええ、私のメガネに叶う戦士になるための試合の場が用意されることや、その試合に勝って皇帝の戦士に抜擢された際の地位待遇、おぼろげに皆さんが想像を働かせておられるのが伝わってきます。
「そして、この試合に勝っても負けても、こうして身体を鍛えて神殿の守護戦士になろうとする努力は買われるのです。全ての戦士志望者はティノチティトランの戦士とはなれません。しかし、この魔屋の地に、神殿はいくつあるのでしょうか。あちこちに存在しますね?」
(つまり戦士として神殿勤務者に登用されることはあるぞと申されたいのです、フランシスカさんは…)
で、ここで並行しての映像として映し出されるのは、淫化帝国の炸砕岩満神殿。
黄金の間に向かう、淫化皇帝クシ陛下とコイリュル皇妃の前を行くのはイリヤ様とアスタロッテ様。
二人とも、正装して帯剣なさっています。
そして二人の直前にはエマネ様、直後には護衛の黄金騎士団員が二人、配置されています。
「これは、淫化帝国の皇帝と皇妃が執務の間に向かう光景です。本来ならば淫化の神殿はこの魔屋同様、選ばれた者しか立ち入れぬ場所です…ですが、女の戦士にも働き場所があることを皆様にお伝えするために、このイリヤ様とエマネ様、そして遥か淫化の地から淫化皇帝と皇妃様に公開のお許しを頂いたのです…」
そう、この、登庁の列の左右を固めるのは、黄金騎士団と白銀騎士団の騎士たちです。
もちろん、全員がお尻剥き出しですが、騎士装備ですよ。
「淫化帝国の独自騎士団である黄金騎士団と白銀騎士団に所属するためには、女である必要があります。そして、淫化の地でも私たち同様に、要職者は女であろうとも逸物が生えるのです…」
と、ここで敢えて私は、自分のポーリャを晒して見せます。
結構大きめのものなので、見栄えがするのはもちろん、今や女となった魔屋の人々に、このちんぽを生やす状態こそが出世の証であると暗黙のうちに伝えたいがため。
重ねて申しますけどね、女としての自慢めいた露出の趣味性癖は私にもあります。
でなければ、ニホンの方々いわくのぐらどるめいた撮影のお仕事を受けたり、水着下着姿をネットで披露はしませんよ。
しかし、もろに性器…それも、元来の女にあってはならぬポーリャです。
しかも、勃起させて女の穴に突っ込める状態のそれを晒すのは内心、いささかの抵抗もありますけどね。
ですが、今の私にはこの人々に対して「私たちのような姿こそが人を従える力の証なのです。さぁ、頑張って私を目指すのですよ…」ということを訴えていかねばなりません。
言うなればこの、女体化作戦…痴女種の優位性や、女官としての登用を魔屋…そしていずれは明日輝にも広めるための意味が大きいのです。
あ、そうそう、いくら完全体痴女種に憧れさせるといっても、コリカンチャでやってる儀式とかは見せない方がいいですよ。ちゃんとカットしてくださいね。
しかし、淫化帝国の典礼装備ですから仕方ないのですが、騎士たちはもちろん、皇帝夫妻に至るまでもが卑猥か、さもなくば露出面積の多い衣装ばかりです。
敢えて私も触れていませんが、クシ陛下の助平褌、黄金でなかったらちんぽの形がくっきり浮き彫りになってますよ…しかも勃起させられてますし…あれが無理やりな演出だっての、聞いたことありますからね…。
(フランシスカさん。我々もチンポ、勃起状態です…ううううう)
(あの中で喜んでちんぽを勃起させてるのはイリヤくらいじゃないかな)
(うるせぇロッテ…隠れてる場所から引っ張り出すわよっ)
で、淫化の皆様、黄金が淫化皇帝、そして帝室と太陽神の象徴の金属ということで、基本は虹色かキンキラキンです。
虹色の服が皇帝専用であるクシ陛下とコイリュル殿下、そして上皇チャスカ陛下以外は全員、肌を覆うものは全て、白か金色か銀色といった按配。
しかしですね、ゆくゆくは私もこんな騎士団を率いて皇帝に君臨させてもらえるわけです。
ああ、こんなとんでもない機会が与えられるなんて。
そして、私は都市王の元に近づくと、その手を取って話をいたします。
「よろしいですか。重ねて申しますが、今より行う儀式の結果、全ての人々が女、あるいは男という風に、望んだ性別や元の性別に変われないのです…人によっては不平不満が出るやも知れません。しかしながら実のところ、このフランシスカも明日輝におった立場なのですが、先祖はこの魔屋や明日輝、そして淫化をあわや侵略しようとしたイスパニアの生まれなのです…」
ええええっという顔をなさる王様。
「そう、私も望んで皆様を救う立場となったわけではありません。しかし、王様が魔屋の神に選ばれてここなティカールの都市王に就任されたのと同じこと。神託によって明日輝の帝となることを要請されたのです。そして、いざこの魔屋の地に赴けば、よその神様の呪いで女に変わり果て嘆き悲しむ人、あまた。これを助けずしてどこのどなたを助けるのでしょうか」
ここが一世一代の迫真の演技とばかりに、私は気合を入れて王様に囁きます。
そして、私の両手は密かに、王様の乳や…そして女の部分へ。
「そして、私ども痴女皇国という女の国ですが…このティカールのみならず、魔屋の方々の力を私どもは私どもで、切実に欲しておりるのです。ああ、どうか王様、私ども痴女皇国の一員となって、私をお助けくださいませんでしょうか…」
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おうさま「お助けするにやぶさかではありませんが、わしとか他の魔屋の者の名前が呼ばれておらぬのですけど…」
しすか「ええとですね、実はマヤ文明は単一のマヤ語ってわけではないのですよ。私もきちんと祖国の民族史を学び切ったわけではないのですが、アステカのナワトル語以上の分派種類があります」
まさみ「例えばユカタン半島ならユカテク語、メキシコ南部ならチョル語やツェルタル語、具悪手珍棒…グアテマラならキチェ語といった地域方言が存在するのよ。しかもマヤ文字って基本は絵文字だからね…」
べらこ「で、うちのルクレツィア母様も一部で同行したアレーゼおばさまの第一回南米視察後、魔屋と明日輝についてはMIDI06を使用した超光速粒子銃攻撃による、いけにえ儀式したらトウモロコシを枯らすで作戦が実施されたのですが、その際に魔屋の都市国家間の分断が問題になりました」
しすか「本編でも言及された、都市国家どうしで喧嘩をしていて負けた相手を捕虜にしていけにえの儀式に使っていた件ですね…」
おうさま「それも、相手の身分や位が高いほどいけにえにする価値があったのです。皆様で言う、身代金に該当する何かしらの供物を捧げるとか、相手のまちに臣従することで赦免を願う者もおりましたが、大抵は哀れ、いけにえの石座へ血と心臓を捧げられることに」
まさみ「で、それがもったいない話となったのですよ。言うなれば魔屋のえらい人って、大抵は戦士の出でしょう」
おうさま「もしくは神託によって選ばれた場合でございます」
まさみ「これは淫化…特に乙女の館と言って美少女を処女のまま囲い込む制度や、カパコチャという未成年主体のいけにえ制度が正にそうなんだけど、いけにえによって優秀な戦士や、美少年美少女を神に捧げるのももったいない話だというのが、あたしたち痴女皇国の主張です」
おうさま「確かに一理あるのですが、いけにえを捧げないと風の神フラカンの怒りの雨風ですとか、あるいは疫病や災いがあるとされまして…」
べらこ「で、あたしたちが取った強硬手段の後、アレーゼおばさまとティアラちゃんが南米を巡ったのが第二回視察。この視察のさらに後で、淫化にリュネ族と魔族の方々が移住することになったのです」
まさみ「そして、淫化と魔屋、さらには明日輝に関係があるのか。はいっ誰かっ」
いりや「ありました。貿易してたそうですね…」
おうさま「タワンチン・スーユと名乗る国の者が我らの住まう地を通り、明日輝にまで往来しておりましたのは伝わっております。わしも淫化の者を見たことがあります」
まさみ「そして、淫化帝国というか痴女皇国南米行政支局…今度、中米と並んで南米行政局に格上げされますけどね…では、明日輝と魔屋を淫化の方で面倒見てよとお願いしました」
https://novel18.syosetu.com/n0112gz/236/
ぜぱる「ところがですねぇ…魔屋の一帯、暑いはまだしも雨が降るのですよ…」
ふるる「明日輝はもうちょいマシなのですけど、事情は似たりよったり。つまり、魔族としての魔力が使えないのですよ…魔屋や明日輝南部ですと…」
ぜぱる「で、今回のお話で、フランシスカ様がものっすごく都市王に気を遣っていたの、お分かりでしょうか」
ふるる「頭ごなしにですね、いけにえダメ・ゼッタイとか言うのはもちろん、明日輝の文明や文化を頭から否定するなんて絶対ダメと思い知りました…」
ぜぱる「ええ、私ゼパールが魔屋担当、そしてフルールが明日輝担当だったんですけどね、私たちだけ行かせて統治しろとか無茶にもほどがありますよ、イリヤ母様にロッテ母様っ」
いりや「忘れてたわけじゃないのよ…淫化は淫化で大変だったの(涙)」
ろって「淫化尼僧尊の開発とか、チンボテの鉱山開きとか色々とな…」
べらこ「で、ゼパールさんもフルールさんも泣きを入れておられたのです…」
まさみ「そして、どないしたもんかという結果がですね、今回の魔屋・明日輝ニョタ化作戦の強行に繋がった訳でして…」
べらこ「で、今後の明日輝と魔屋の統治についてちょこっとだけお話を。まず、やはり淫化から遠すぎやろという意見もあって、破膜無生から明日輝までは中米行政局管轄となります。地理的には浴衣単半島からだと、灸場がすぐそこって感じで近いですしね」
雅美「ただ、それまでの統治者の関係や言語系人種系の問題もあるので、明日輝と魔屋には苗床を置く予定なんですよ。つまり、ゼパールさんもフルールさんも、もうちょっとの間、赴任は解けません」
ぜぱる「はよ淫化に帰してください…」
ふるる「実は淫化も痴里南部とか堀尻悪とかアルゼンチンチン付近の統治の問題がありましてぇ…私たちも、戻れるものならば戻したいと」
ろって「あっちはあっちで色々あってな…」
べらこ「で、中米行政局を置くのはいいとして、海賊共和国の首都のナッソーからだとメキシコは遠いのです」
まるは「灸場は一種の奴隷労働島ですしな…」
まさみ「それと、中米の地理条件だけど、赤道に近いパナマからメキシコ南部と、メキシコでも中部から北部では気候条件がガラっと変わってしまいます。これはフランシスカさんがよくご存知ですよね」
しすか「ええ…南に行けば行くほどセルバとなります」
べらこ「つまり、フランシスカさんに明日輝皇帝へ就任して頂こうって話が出たのもですね、実はこの辺の諸々の出来事があったからなのです…」
しすか「しかし、正直なところ原油がないんですよね…連邦世界のメヒコと違って…」
べらこ「その辺はなんとかします。というよりも前も言いましたけど、明日輝や魔屋の産業を振興させるというよりは、あの辺一帯を内紛や内乱で揉めない場所にして欲しいがためなのです。中米行政局としての収支は海賊女王のオマリーさんや、その腹心の一人のティアラちゃんとマルハちゃんに押し付けてですね…」
まるは「ベラ子陛下。ワイはまだしもうっかりティアラを虐待する臭いがする人事という気が」
てあら「缶詰に任せてあたしは灸場の経営に」
じゃんぬ「こらああああああてぃあらああああああ」
まるは「ええ、ティアラには怖い上司がおるのです…海賊騎士団の方のジャンヌ団長っちゅうお人が…」
べらこ「ふほほほほほほほほほほほほほほ、あたしを捨ててリンク君を取ったティアラちゃんに楽はさせないのです…」
てあら「女の見苦しい嫉妬反対!(泣)」
ひとみ「ティアラちゃん、辛かったらいつでも請願してね…」
ゆきこ「ベラちゃん…今回も私欲人事って意見も出てるからね…フランシスカさんにあまり入れ込みすぎないようにね…」
べらこ「ゆっきー、冤罪です!あたしは有能な部下を可愛がっているだけなのです!」
まさみ「まぁともかく、明日輝帝国再建と独自騎士団創設は痴女皇国本国も動いての大事業だから、ベラちゃんの私利私欲だけで事は動いていないのよ…そしてこれが大事なことなんだけどさ」
べらこ「今回の作戦で、魔屋の人々は一旦は女体化されました。しかも罪人女官扱いの、一人卒痴女種に…なのです」
まさみ「ベラちゃんが何を言いたいかっちゅうとよ、痴女種になったら普通のご飯だけじゃダメでしょ、みんな…」
べらこ「つまりですね、魔屋の皆さんには精気が必要になるのです」
まさみ「陸地だけで見れば最短距離は200キロ前後だけど、ハバナから中米側の主要都市に行くまでが大変なのよ。つまり、灸場に買春地帯を作って少年を買わせに行かせるのはちょっと非現実的なのね」
まるは「キュラソーを拠点としてカリブで運用していた買春くるーず船も、暗黒大陸沿岸で使うからと相当数が向こうに行ってもうてますねん…」
まさみ「なもんで、魔屋の人たちの精気供給は自給自足で出来ればお願いしたいのよ」
べらこ「ちなみに北米、つまりアメリカ側はアレーゼおばさま直轄でして、インディアンの方々と元海賊の皆さんで開拓を進めている最中なのです。ですので、精気供給源としてみるのは難しいとお考えください…」
えまね「それと、私やおばさま、そしてロッテさんが今回は先発隊でした。これは重大な理由があってこうなったんですよ」
ろって「有り体に言うと、私たちがアレをすると魔族やリュネ族の子供を産ませたり、苗床にリュネ出身者の遺伝子が入ってしまうんだよ…」
いりや「で、私たちはあくまで水かけ役に徹して、ちんぽを振るわないようにされてたんです。これは他のリュネの者や翼のある淫化神官も同様だったんですよ」
えまね「つまりですね、淫化神界のように魔毒苔をあっちこっちに植えて私たちがばってりーなしで動けるようにする状態になるんじゃないんです、明日輝や魔屋…」
まさみ「明日輝や魔屋の人員構成、通常の痴女皇国のそれになるって事なんですよ…」
いりや「ただし、ゼパールとフルールは苗床運用があるから、もうちょっと辛いご飯で我慢してね…」
てあら(メキシコ原産のスパイス栽培があるからでもあるんですよね、淫化と同じ状態を避けるのも…)
まるは「というわけで、色々とふくせんっちゅうんですか、あれこれをチラチラばらしつつも」
あると「おはなしは次につづくのです…」
しかし、我々に…特に、我々の身体の一部に向けられる期待の視線。
なんですか、さっきまでの疑いの目はどこへ。
そして、マリアヴェッラ陛下やアルト閣下までもがご自慢の逸物をボロンとお披露目されてるんですけど。
「ふほほほほほ、ちんぽは正義なのです…」
「おうさまもいまや、おんなであるからにはこれをいれてもらえるのです…」
いや、ちょっと待って下さいよ、ここは筋書き通りにご説明して差し上げないと…。
で、我々が神の使いでなかったらば、今すぐにでもヴィオラシオン・インベィスタ…ギャクレイプとやらの展開になりそうな状況を押し留めます。
そして、私自身も正直、何かが効いていて勃起を我慢できないのですけどね。
ここは一つ、辛抱して都市王様をはじめ、皆様の方を向いて女性化問題の解決方法の可能性をお伝えすることに専念を。
「見ての通り、このポーリャ…ちんぽは我々が神の使徒である証と受け取ってもらってよいでしょう。普通の女にはこのようなものは生えぬばかりか、出し入れ自由とあっては私たちが普通の人間でないと証明するようなもの…」
と、今度は収納した状態でM字開脚とやらを行い、股間の状況を観察してもらいます。
この際ですから恥ずかしいとか言っておれませんし、それに恥ずかしい姿を公表したところで、私の姿を見せてもどうこう出来る人間などいないも同然なのです。
もはや祖国では麻薬カルテルの組織に加担したとして罪人扱いの私です。
まかり間違ってもTVカメラに向かい、明日の天気を解説する機会なんぞ、楽観的に見ても当面は訪れないことでしょう。
ええ、祖国メヒコの救済にも繋がるこの、魔屋や明日輝の統治の成功について、私も真剣なのです。
それにこの魔屋人の皆様、我々が何かをしなければこのまま女として一生を終える立場。
元来の女という生き物ですが、犯すための道具、すなわちちんぽがなくては欲望は簡単に達成できないのです…ぺにばんとやらがあっても、それは単に女の穴に突っ込むためのちんぽ型の道具であって、女には直接に快感を与えない、ただの玩具なのです…。
それに、快楽以前にもですね、もっと問題になること、あるじゃないですか…。
(双頭ディルドとやらの類もありますよ…)
(まぁまぁ、ここはふらんしすかさんにおうさまをせっとくさせるじゃまをしないようにいたしましょう…)
「ぬぅ、確かに…。いえ、もはや皆様お三方が神の使徒を名乗られること、我が信じるにやぶさかではございませぬ。然して宜しければ、どうぞその、ご立派なものを人にはあまり見せぬようにして頂きますと」
なるほど、流石に王様だけあって理性は強くお持ちの様子。
それと…群集の皆様、何かこう、マリアヴェッラ陛下のあまりに巨大な巨根に怯えておられる様子もあります。
(やはり、ぴーたーのーすにすべきでしたか)
(あれもたいがい、おおきいですよ…)
と、そこへ到着するICD駆動型ヘリコプター。
(支給品の衣服と聖環を届けてこいと言われましたので…)
(それと、この場に支援要員の痴女皇国騎士の方が向かっておられるそうです。Coqの数が足らないだろうということで…いやその)
(ええ、上官の方から何か言われておられるようですが、女犯の側に回られるも拒まれるも皆さん次第です…遠慮なさるならば私たちの方でなんとかしますから…)
ええ、ヘリの乗員の方々、フランス陸軍から派遣の宙兵隊員扱いの軍人さんですがね。
痴女種です。
そして、上官からは「ちんぽが足らない場合はお前たちも手助けせよ」とか言われて困っておられるみたいです。
まぁともかく、説明の前に服を着てもらいましょうか。
で、用意されたのはいわゆる、レオタルド・アマリーヨ…つまり黄色い豚服です。
そして、この腕輪を巻くと体調を調整して疫病を退ける効果があるから私もつけてますよとばかりに、腕に巻かれた聖環を見せておきます。
「差し当たっては女の装いが間に合わぬので、神の使徒のために用意した衣装を応急で着て頂きましょう。この服も、腕輪と同じで男を男に戻す手助けとなるやも知れません」
(実はまんざら嘘八百でもないのですよねぇ…豚服も聖環で制御されますし、懲罰機能を起動すれば懲罰偽女種に変化させることも出来なくはないのですから…)
まぁ、種明かしは置いといてですね。
「実はこの服は、かつて別の地を治めておった神が、聞き分けの悪い人々に無理からに着せた懲罰の奴隷服を元にしたものなのです。で、この服はある懲罰を、特に悪い女に与えるのです」
懲罰とか奴隷と聞いて一瞬、反応しかけた人もおりますが、そこは都市王の配下の戦士が「話は最後まで聞けや」と諭した模様。
「すなわち…一部の女罪人を、女まがいの男に変えてしまうのです…」
で、ここで6919号の健康診断時に撮影された全身の映像を聖環から出して皆様に見て頂きます。
「この者達はトランセクスアル、つまり女まがいの偽女種とされます。見た目は女にごく近いのですが、股ぐらが男のそれであります。いきおい、男の逸物を受け入れて子供を孕むことができません」
「ぬううう、ですが、この者とて男であることには違いないのですな?」と、皆を代表して聞く、都市王様。
「ええ。女を犯せば孕ませることは可能ですよ」
で、ここで閃いたという顔をする都市王様。
「皆、よいか、よく聞け…どうやら我らは、敢えて罪を犯して裁かれる状態に置かれることで、このように逸物を取り戻せるらしい…しかしながら神の御使様にお尋ねいたしますが、このまちの皆全てを懲罰するのもいかがなものでしょうか、恐れながらその辺りを進言申し上げたく」
「ええ、そこいらはよくわかります。そもそもは異教の信徒とやらの行為によって女に変えられたと思しき話。全てが男になってしまえば、今度はどうやって子を残すのかという話になるでしょう…」
(何かフランシスカさん、ノリノリで神様のお使いを演じておられますけど)
(ほんもののかみさまのおつかいのような…べらこへいかでもあそこまでは)
(アルトさん、失言で減俸…)
(ああっおゆるしをっ)
どうやらアルト閣下には、業務報償金の減額が有効なようです。
まぁそれはともかくとしましても、私は神の使いとしてお告げを伝える作業を継続します。
「それと、魔屋の皆様はこのような砦のまちを国として、よそのまちと争って来られたとお聞きします」
ええ、この具悪手珍棒はティカールの街に来たのはまさに、魔屋文明の都市国家としても最大規模のまちだという理由からだそうです。
つまり、最大規模の人口…全盛期で6万を誇り、今でも少なくとも1万を超す人が暮らすこのティカール、当然ながら戦士の職にある者たちも相応の数だからです。
都市国家同士で争い、敵の捕虜をいけにえにしていた風習、連邦世界のマヤ文明の研究でも判明しておりますから。
そして、そんな統治をしていたからには、各々の都市国家は当然のごとく、それぞれの街で戦士を養成して護衛や縄張り争いに備えていたのです…。
「先ほども申しましたが、私は明日輝の都に赴き、帝として宣誓をせよとの神託を授かった立場。私に付き従う戦士、もしも都市王様の配下から有望な者を何名かお出し頂ければ、代わりに私どもの配下から、このまちを守護する者を推薦させて頂きましょう」
王様のみならず、ほう、という声が群衆からも。
(既にここへ向かっている後発組に、司祭候補や司教候補が何人もおりますからね…)
(あとは魔屋神殿の改装改修で、このティカールならティカールに痴女皇国の拠点を開設できますし…)
「すなわち、魔屋の神に代わって明日輝の神の巫女となりますが、尼僧を置かせて頂きます。かつての魔屋の神殿にも尼がおられたとは伺っておりますが…」
「なるほど…これはいけにえを捧げるよりは遥かに実入りのありそうな話でありますな…しかし、人を選ぶにあたっては男に変わる必要がありますかと」
「いえ、私が欲するのは女の戦士…ここなアルト閣下のような戦士となる方を求めております。すなわち、敢えて課す懲罰の試練の後でも女の姿を保ったままであることを条件と致したいのです…」
えええっと驚く、皆様。
しかし、そこにイリヤ様とエマネ様が「元の姿で」現れておいでになります。
「この方々も女性、しかも淫化帝国の太陽神インティの御使いであらせられます…」
と、お二人をご紹介。
何せ、耳からして私たち人類の耳ではありません。
そしてもっと重要なこと。
二人とも、飛んで来られたのです。
つまり、翼を出しておられます…ええ、この点だけでも「このお二人は普通の人じゃない」と思って頂けたようです。
更には、リュネの戦士服を元にして作られたという黄金騎士団の騎士装備ですよ。
腰にぶら下げた剣だけでも、「あ、この方々は戦士や剣士の部類」と思ってもらえるでしょう。
で、テンプレス1世から飛ばされたらしい射撃訓練用ドローンが2機ばかり我々の頭上に現れ、旋回飛行を始めたのですが。
「仮にあれを敵としましょう。ちょっとばかり熱くなりますが…」
と、申されるや否や、抜刀してドローンの一機の方角めがけ、鋭い咆哮と共に剣先を向けたエマネ様。
その抜かれた剣の先から、一条の炎線がドローンに向かって伸びていきます。
で、どかぁああああああん、と衝撃波つきの爆発を披露。
(ぎりぎりでその、カラクリの的が消えたの、うまく隠せましたかね)
(上出来ですよ…下からは爆発したようにしか見えていません…)
(あの標的曳航ドローン、結構いいお値段なのでなるべく破壊は避けて頂きたいと言われましたから…)
こほん。
せこい裏事情はともかく。
今度は、イリヤ様の抜刀。
瞬時に剣を抜いて納めた次の瞬間、同じく半月状の火炎がドローンを襲います。
これも、やらせの大爆発を我々に見せて炎は消え去ります。
ですが、次の瞬間こそ見ものでした。
エマネ様がフィンタでイリヤ様に向けて放たれた炎の剣撃、抜刀して撃ち返すがごとき剣技を披露されたのです。
それはもう、それをやるという事すら、今や黒薔薇資格を得た私でさえ察知が遅れたほどの素早い攻撃です。
そして、エマネ様、今度はアルト閣下に向けて火箭を飛ばしますが。
なんと、コントラタケ…カウンターパンチめいた動きで、火球を四散させておしまいに。
更には、マリアヴェッラ陛下に切り掛かったイリヤ様の剣、炎をまとっているにも関わらず、シンケンシラハドリの要領で剣撃を受け止めておしまいに。
もう、皆は唖然とするやら、絶句するやら…いえ、都市王様はじめ、何名かの人物はこの剣技と格闘の披露、デモストラシオンだと見抜きつつも、必死で目で動きを追おうとなさっていたのです。
(陛下たちの動きを追いかけて見ようとしていた者、余さず戦士としての脈がありそうですね…)
(リュネ剣技の見た目の派手さに臆することなく、観戦しようとしておっただけでも大したもの。私も目星をつけております…)
ええ、イリヤ様やエマネ様、そしてマリアヴェッラ陛下とアルト様は、自分に鋭い視線を向けていた者に片端から目星をつけて、その聖環に付箋めいた情報を送っていたようなのです。
「皆さん、いきなりで申し訳ありません。しかし、女の姿を取れば、私に仕える戦士となった場合に私たちの動きに近いことができるようになるのです。そのためにも、ここで戦士を選ぶ際には女であることを重視させて頂きたいのです…」
「フランシスカさんの意図はお分かりでしょうか。女になった方が相手でなければ、こうした超絶の戦い方をあたしたちも皆さんにお教えできないのです…」
で、マリアヴェッラ陛下のこの発言を受けて、アルト様いわく。
「みなさん。この中にはあたくしたちがいきなり派手にたたかいはじめても、おどろかずにそのたたかいかたを見ていたひとがなんにんかいらっしゃるのは、あたくしにも見えておりました。せんしの心得をもった、たいへんにりっぱな人がいくにんかいらっしゃるのもわかっております」
で、アルト様は話をお続けになります。
「しかし、せんしになりたいすべての人を、今ここで、このふらんしすかさんにおつけするわけにもいきません。あたくしたちは、ふらんしすかさんにはなるべく早く、あすてかのみやこにいってもらいたいのです。ただ…」
「皆様。戦士を選ぶ場は今回だけではありません。皆様に朗報となるように、私が明日輝皇帝に即位した暁にはどのようにして戦士を魔屋各地から選ぼうと考えておるのか、それをお見せしましょう…」
そう、ここで私がこのティカールを離れてしまえば、2度と戦士への士官の道は開かれないと誤解した人もいたのです。
ですから、今後は一種の官僚…それも中央官僚制度や徴兵制度めいたものを用意するから、いま慌てて戦士に立候補しなくてもいいよ、ちゃんと皆さんが食べるに困らない…そしてよその都市国家と喧嘩しないで済むようにする政策を立てるからと言っておきたいのです。
それに…こちらの都合で、適性のある者を戦士やら何やら、更には女のままか、はたまた男や偽女種に変えるかを決めたいのが正直な本音なのですよ…。
で、テンプレス1世からは、魔屋の主な都市国家の上空を目指して、映像投影用のドローンを飛ばしておったそうです。
これが何をしていたかというと、このティカールに降り立った私やマリアヴェッラ陛下、アルト閣下はもちろん、先ほどのエマネ様やイリヤ様の一部始終を他の都市国家にも中継するためです。
すなわち、このフランシスカが諸事情で明日輝の首都テノチティトランを目指し、新しい皇帝に即位する手助けを、神の使いたちが支持していること。
そして、魔屋の皆の中から優秀な戦士を欲している事が、今、他の都市国家を訪れている後発救護班の方々によって説明されているはずなのです。
で、次にこのドローンが映し出したもの。
それは痴女宮罪人寮前の運動場に設置されたリングで、ルチャ・リブレのルールに則り、ルチャドーラを模して戦う女官たちの映像だったのです。
その短くも白熱した戦いの中、3カウントを取った女官の手を審判が高く掲げて勝利を宣言します。
「そうです。魔屋の人々で、女戦士を志す方々には、こうした身体だけの格闘試合に勝ち進むことを私は望みます。こうした試合という形を取れば、刃物や石斧で斬り刺し殴りと血が流れて無用な死人が出る事なく、強い者が選ばれるでしょう。もはや、神のために血を流すのではなく、優秀な者は子をなしてその子も神に仕える魔屋の者に相応しい人を志すよう、親が教えるべきなのです」
この、私の発言に拍手をなさり賛同の意を示すマリアヴェッラ陛下を始めとする痴女皇国側の重鎮の姿も、ドローンによって中継されます。
つまり、今の私の発言は神様も後押ししているよ、という民衆アピールのため。
「そして今後、私が明日輝と魔屋の皇帝になった暁には、各々の町でこうした身体だけの戦いの場を設けます。そこで勝ち進んだ強い女を魔屋…そして明日輝帝国のために召し抱えることを約束いたしましょう」
ええ、私のメガネに叶う戦士になるための試合の場が用意されることや、その試合に勝って皇帝の戦士に抜擢された際の地位待遇、おぼろげに皆さんが想像を働かせておられるのが伝わってきます。
「そして、この試合に勝っても負けても、こうして身体を鍛えて神殿の守護戦士になろうとする努力は買われるのです。全ての戦士志望者はティノチティトランの戦士とはなれません。しかし、この魔屋の地に、神殿はいくつあるのでしょうか。あちこちに存在しますね?」
(つまり戦士として神殿勤務者に登用されることはあるぞと申されたいのです、フランシスカさんは…)
で、ここで並行しての映像として映し出されるのは、淫化帝国の炸砕岩満神殿。
黄金の間に向かう、淫化皇帝クシ陛下とコイリュル皇妃の前を行くのはイリヤ様とアスタロッテ様。
二人とも、正装して帯剣なさっています。
そして二人の直前にはエマネ様、直後には護衛の黄金騎士団員が二人、配置されています。
「これは、淫化帝国の皇帝と皇妃が執務の間に向かう光景です。本来ならば淫化の神殿はこの魔屋同様、選ばれた者しか立ち入れぬ場所です…ですが、女の戦士にも働き場所があることを皆様にお伝えするために、このイリヤ様とエマネ様、そして遥か淫化の地から淫化皇帝と皇妃様に公開のお許しを頂いたのです…」
そう、この、登庁の列の左右を固めるのは、黄金騎士団と白銀騎士団の騎士たちです。
もちろん、全員がお尻剥き出しですが、騎士装備ですよ。
「淫化帝国の独自騎士団である黄金騎士団と白銀騎士団に所属するためには、女である必要があります。そして、淫化の地でも私たち同様に、要職者は女であろうとも逸物が生えるのです…」
と、ここで敢えて私は、自分のポーリャを晒して見せます。
結構大きめのものなので、見栄えがするのはもちろん、今や女となった魔屋の人々に、このちんぽを生やす状態こそが出世の証であると暗黙のうちに伝えたいがため。
重ねて申しますけどね、女としての自慢めいた露出の趣味性癖は私にもあります。
でなければ、ニホンの方々いわくのぐらどるめいた撮影のお仕事を受けたり、水着下着姿をネットで披露はしませんよ。
しかし、もろに性器…それも、元来の女にあってはならぬポーリャです。
しかも、勃起させて女の穴に突っ込める状態のそれを晒すのは内心、いささかの抵抗もありますけどね。
ですが、今の私にはこの人々に対して「私たちのような姿こそが人を従える力の証なのです。さぁ、頑張って私を目指すのですよ…」ということを訴えていかねばなりません。
言うなればこの、女体化作戦…痴女種の優位性や、女官としての登用を魔屋…そしていずれは明日輝にも広めるための意味が大きいのです。
あ、そうそう、いくら完全体痴女種に憧れさせるといっても、コリカンチャでやってる儀式とかは見せない方がいいですよ。ちゃんとカットしてくださいね。
しかし、淫化帝国の典礼装備ですから仕方ないのですが、騎士たちはもちろん、皇帝夫妻に至るまでもが卑猥か、さもなくば露出面積の多い衣装ばかりです。
敢えて私も触れていませんが、クシ陛下の助平褌、黄金でなかったらちんぽの形がくっきり浮き彫りになってますよ…しかも勃起させられてますし…あれが無理やりな演出だっての、聞いたことありますからね…。
(フランシスカさん。我々もチンポ、勃起状態です…ううううう)
(あの中で喜んでちんぽを勃起させてるのはイリヤくらいじゃないかな)
(うるせぇロッテ…隠れてる場所から引っ張り出すわよっ)
で、淫化の皆様、黄金が淫化皇帝、そして帝室と太陽神の象徴の金属ということで、基本は虹色かキンキラキンです。
虹色の服が皇帝専用であるクシ陛下とコイリュル殿下、そして上皇チャスカ陛下以外は全員、肌を覆うものは全て、白か金色か銀色といった按配。
しかしですね、ゆくゆくは私もこんな騎士団を率いて皇帝に君臨させてもらえるわけです。
ああ、こんなとんでもない機会が与えられるなんて。
そして、私は都市王の元に近づくと、その手を取って話をいたします。
「よろしいですか。重ねて申しますが、今より行う儀式の結果、全ての人々が女、あるいは男という風に、望んだ性別や元の性別に変われないのです…人によっては不平不満が出るやも知れません。しかしながら実のところ、このフランシスカも明日輝におった立場なのですが、先祖はこの魔屋や明日輝、そして淫化をあわや侵略しようとしたイスパニアの生まれなのです…」
ええええっという顔をなさる王様。
「そう、私も望んで皆様を救う立場となったわけではありません。しかし、王様が魔屋の神に選ばれてここなティカールの都市王に就任されたのと同じこと。神託によって明日輝の帝となることを要請されたのです。そして、いざこの魔屋の地に赴けば、よその神様の呪いで女に変わり果て嘆き悲しむ人、あまた。これを助けずしてどこのどなたを助けるのでしょうか」
ここが一世一代の迫真の演技とばかりに、私は気合を入れて王様に囁きます。
そして、私の両手は密かに、王様の乳や…そして女の部分へ。
「そして、私ども痴女皇国という女の国ですが…このティカールのみならず、魔屋の方々の力を私どもは私どもで、切実に欲しておりるのです。ああ、どうか王様、私ども痴女皇国の一員となって、私をお助けくださいませんでしょうか…」
-----------------------------------------
おうさま「お助けするにやぶさかではありませんが、わしとか他の魔屋の者の名前が呼ばれておらぬのですけど…」
しすか「ええとですね、実はマヤ文明は単一のマヤ語ってわけではないのですよ。私もきちんと祖国の民族史を学び切ったわけではないのですが、アステカのナワトル語以上の分派種類があります」
まさみ「例えばユカタン半島ならユカテク語、メキシコ南部ならチョル語やツェルタル語、具悪手珍棒…グアテマラならキチェ語といった地域方言が存在するのよ。しかもマヤ文字って基本は絵文字だからね…」
べらこ「で、うちのルクレツィア母様も一部で同行したアレーゼおばさまの第一回南米視察後、魔屋と明日輝についてはMIDI06を使用した超光速粒子銃攻撃による、いけにえ儀式したらトウモロコシを枯らすで作戦が実施されたのですが、その際に魔屋の都市国家間の分断が問題になりました」
しすか「本編でも言及された、都市国家どうしで喧嘩をしていて負けた相手を捕虜にしていけにえの儀式に使っていた件ですね…」
おうさま「それも、相手の身分や位が高いほどいけにえにする価値があったのです。皆様で言う、身代金に該当する何かしらの供物を捧げるとか、相手のまちに臣従することで赦免を願う者もおりましたが、大抵は哀れ、いけにえの石座へ血と心臓を捧げられることに」
まさみ「で、それがもったいない話となったのですよ。言うなれば魔屋のえらい人って、大抵は戦士の出でしょう」
おうさま「もしくは神託によって選ばれた場合でございます」
まさみ「これは淫化…特に乙女の館と言って美少女を処女のまま囲い込む制度や、カパコチャという未成年主体のいけにえ制度が正にそうなんだけど、いけにえによって優秀な戦士や、美少年美少女を神に捧げるのももったいない話だというのが、あたしたち痴女皇国の主張です」
おうさま「確かに一理あるのですが、いけにえを捧げないと風の神フラカンの怒りの雨風ですとか、あるいは疫病や災いがあるとされまして…」
べらこ「で、あたしたちが取った強硬手段の後、アレーゼおばさまとティアラちゃんが南米を巡ったのが第二回視察。この視察のさらに後で、淫化にリュネ族と魔族の方々が移住することになったのです」
まさみ「そして、淫化と魔屋、さらには明日輝に関係があるのか。はいっ誰かっ」
いりや「ありました。貿易してたそうですね…」
おうさま「タワンチン・スーユと名乗る国の者が我らの住まう地を通り、明日輝にまで往来しておりましたのは伝わっております。わしも淫化の者を見たことがあります」
まさみ「そして、淫化帝国というか痴女皇国南米行政支局…今度、中米と並んで南米行政局に格上げされますけどね…では、明日輝と魔屋を淫化の方で面倒見てよとお願いしました」
https://novel18.syosetu.com/n0112gz/236/
ぜぱる「ところがですねぇ…魔屋の一帯、暑いはまだしも雨が降るのですよ…」
ふるる「明日輝はもうちょいマシなのですけど、事情は似たりよったり。つまり、魔族としての魔力が使えないのですよ…魔屋や明日輝南部ですと…」
ぜぱる「で、今回のお話で、フランシスカ様がものっすごく都市王に気を遣っていたの、お分かりでしょうか」
ふるる「頭ごなしにですね、いけにえダメ・ゼッタイとか言うのはもちろん、明日輝の文明や文化を頭から否定するなんて絶対ダメと思い知りました…」
ぜぱる「ええ、私ゼパールが魔屋担当、そしてフルールが明日輝担当だったんですけどね、私たちだけ行かせて統治しろとか無茶にもほどがありますよ、イリヤ母様にロッテ母様っ」
いりや「忘れてたわけじゃないのよ…淫化は淫化で大変だったの(涙)」
ろって「淫化尼僧尊の開発とか、チンボテの鉱山開きとか色々とな…」
べらこ「で、ゼパールさんもフルールさんも泣きを入れておられたのです…」
まさみ「そして、どないしたもんかという結果がですね、今回の魔屋・明日輝ニョタ化作戦の強行に繋がった訳でして…」
べらこ「で、今後の明日輝と魔屋の統治についてちょこっとだけお話を。まず、やはり淫化から遠すぎやろという意見もあって、破膜無生から明日輝までは中米行政局管轄となります。地理的には浴衣単半島からだと、灸場がすぐそこって感じで近いですしね」
雅美「ただ、それまでの統治者の関係や言語系人種系の問題もあるので、明日輝と魔屋には苗床を置く予定なんですよ。つまり、ゼパールさんもフルールさんも、もうちょっとの間、赴任は解けません」
ぜぱる「はよ淫化に帰してください…」
ふるる「実は淫化も痴里南部とか堀尻悪とかアルゼンチンチン付近の統治の問題がありましてぇ…私たちも、戻れるものならば戻したいと」
ろって「あっちはあっちで色々あってな…」
べらこ「で、中米行政局を置くのはいいとして、海賊共和国の首都のナッソーからだとメキシコは遠いのです」
まるは「灸場は一種の奴隷労働島ですしな…」
まさみ「それと、中米の地理条件だけど、赤道に近いパナマからメキシコ南部と、メキシコでも中部から北部では気候条件がガラっと変わってしまいます。これはフランシスカさんがよくご存知ですよね」
しすか「ええ…南に行けば行くほどセルバとなります」
べらこ「つまり、フランシスカさんに明日輝皇帝へ就任して頂こうって話が出たのもですね、実はこの辺の諸々の出来事があったからなのです…」
しすか「しかし、正直なところ原油がないんですよね…連邦世界のメヒコと違って…」
べらこ「その辺はなんとかします。というよりも前も言いましたけど、明日輝や魔屋の産業を振興させるというよりは、あの辺一帯を内紛や内乱で揉めない場所にして欲しいがためなのです。中米行政局としての収支は海賊女王のオマリーさんや、その腹心の一人のティアラちゃんとマルハちゃんに押し付けてですね…」
まるは「ベラ子陛下。ワイはまだしもうっかりティアラを虐待する臭いがする人事という気が」
てあら「缶詰に任せてあたしは灸場の経営に」
じゃんぬ「こらああああああてぃあらああああああ」
まるは「ええ、ティアラには怖い上司がおるのです…海賊騎士団の方のジャンヌ団長っちゅうお人が…」
べらこ「ふほほほほほほほほほほほほほほ、あたしを捨ててリンク君を取ったティアラちゃんに楽はさせないのです…」
てあら「女の見苦しい嫉妬反対!(泣)」
ひとみ「ティアラちゃん、辛かったらいつでも請願してね…」
ゆきこ「ベラちゃん…今回も私欲人事って意見も出てるからね…フランシスカさんにあまり入れ込みすぎないようにね…」
べらこ「ゆっきー、冤罪です!あたしは有能な部下を可愛がっているだけなのです!」
まさみ「まぁともかく、明日輝帝国再建と独自騎士団創設は痴女皇国本国も動いての大事業だから、ベラちゃんの私利私欲だけで事は動いていないのよ…そしてこれが大事なことなんだけどさ」
べらこ「今回の作戦で、魔屋の人々は一旦は女体化されました。しかも罪人女官扱いの、一人卒痴女種に…なのです」
まさみ「ベラちゃんが何を言いたいかっちゅうとよ、痴女種になったら普通のご飯だけじゃダメでしょ、みんな…」
べらこ「つまりですね、魔屋の皆さんには精気が必要になるのです」
まさみ「陸地だけで見れば最短距離は200キロ前後だけど、ハバナから中米側の主要都市に行くまでが大変なのよ。つまり、灸場に買春地帯を作って少年を買わせに行かせるのはちょっと非現実的なのね」
まるは「キュラソーを拠点としてカリブで運用していた買春くるーず船も、暗黒大陸沿岸で使うからと相当数が向こうに行ってもうてますねん…」
まさみ「なもんで、魔屋の人たちの精気供給は自給自足で出来ればお願いしたいのよ」
べらこ「ちなみに北米、つまりアメリカ側はアレーゼおばさま直轄でして、インディアンの方々と元海賊の皆さんで開拓を進めている最中なのです。ですので、精気供給源としてみるのは難しいとお考えください…」
えまね「それと、私やおばさま、そしてロッテさんが今回は先発隊でした。これは重大な理由があってこうなったんですよ」
ろって「有り体に言うと、私たちがアレをすると魔族やリュネ族の子供を産ませたり、苗床にリュネ出身者の遺伝子が入ってしまうんだよ…」
いりや「で、私たちはあくまで水かけ役に徹して、ちんぽを振るわないようにされてたんです。これは他のリュネの者や翼のある淫化神官も同様だったんですよ」
えまね「つまりですね、淫化神界のように魔毒苔をあっちこっちに植えて私たちがばってりーなしで動けるようにする状態になるんじゃないんです、明日輝や魔屋…」
まさみ「明日輝や魔屋の人員構成、通常の痴女皇国のそれになるって事なんですよ…」
いりや「ただし、ゼパールとフルールは苗床運用があるから、もうちょっと辛いご飯で我慢してね…」
てあら(メキシコ原産のスパイス栽培があるからでもあるんですよね、淫化と同じ状態を避けるのも…)
まるは「というわけで、色々とふくせんっちゅうんですか、あれこれをチラチラばらしつつも」
あると「おはなしは次につづくのです…」
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