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女子プロの星☆アステ皇帝(かいざあ)・5

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(確かに、比丘尼国でも早婚の傾向はあったのです、いえ、欧州ですら…)

(この時代、とにかく出産だけでも死に直結した一大事でしたから、体力がある若いうちに子を為すのは常識ですらあったのですよ…)

あー…分娩だけでも大変だった時代でしたね…。

それとですね、ペドフィリアとかロリータとか言われている性癖、存じてます。

そして、近年はその傾向のある売春客、アレマニアからこの界隈に押し寄せておるのも、外電報道で目にしましたことも。

あ、アレマニア(Alemania)というのは、スペイン語でドイツって意味ですよ…ちなみにドイツ人はアレマン(Alemán)と呼称します…。

(アレなマニアが多いのですね)

(ベラ子陛下。後でバーデン=バーデンまで。いくら陛下でも申されて良いことと悪いことがあります…フロイライン・メーテヒルデと黒薔薇のドイツ出身者にも声をかけておきますので!)

(フローレシェーネさん。お言葉ですが変態の産地ドイツという認識、あたしの中では簡単に覆りそうにありません。文句はあたしにこの認識を擦り込んだ雅美さんとジョスリンとジーナかーさまに)

(マドモアゼル・フローレシェーネ…言いたい事はわかりますが、流石にれんぽう世界のドイツであれば変態の産地よばわりは仕方ない話ですわ…せめてあたくしたちの領地から変態を多数生み出さないようにしましょう…)

(マリーちゃん、手遅れの気がします…娘さんあんぬまりーお孫さんじゃんぬまりーに聞いてください…)

うぬぬぬぬぬ。

しかし、マドゥロ…英語ではマチュアとかいう熟女の区分、ポルノ世界には存在しますし、そちら方面でもアレマンが大活躍しておるようなのも…あのアレマンども、性癖の対象への節操とかいうものはないのでしょうか。

(あったらゲーテが77歳で17歳を口説いてないです…)

ああ、あの文豪は文豪の名に相応しいこと、してましたね…。

ですが、もしもこれで6919号がみなぎるのであれば、この地でみなぎってもらっても良いのでは。

元来の地雷国くめーる、雨がよく降りますので、チンポネックスがある遥か前から年に数度の米作が可能な、いわば食べるには困らぬ土地柄。

牛や豚、鶏の飼育にも適しておると聞いては、魔屋の地同様に「素朴な農業生活さえしておれば平和な土地」だと思うのです…小柄な人が多いのも、狩猟のために体力を要した場所ではないからだとも思えますし。

ともあれ、6919号をどう扱うか、ではなく彼がどうしたいかを決めさせるべきでしょう。

もしも、私やオノリナの今後を考えて協力するのであれば、明日輝あすてかに連れて行くのも考えるべき。

マリアヴェッラ陛下はそうお考えです。

その背景には、やはりコイリュル皇妃の意向はもちろん、ご自身の経験も踏まえた上で少年の自立性を上げる政策を推進なさりたいご希望がおありなのでしょう。

(これはもう、ドMを生産しすぎるなというジーナ母様からの強い意向を受けておるせいもあるのです…)

というのもM男は手間がかかる上に、カエルの電気ショックのように次々と強い刺激を求める傾向があるようなのです。

即ち、どこかで歯止めがないと、メヒコのカルテルの残虐行為もかくやの、過激なサディコサディストの行為同様にどんどんとエスカレーダエスカレートの一途。

ピアスやリングはまだしも、自分の体を切り刻むような狂った連中はちょっと…その扱いに困るでしょう。

(女官へのリョナは無意味ですしね…すぐに治ってしまいますし…)

ああ、ビューティーツインズの裏動画のあれ…。
https://novel18.syosetu.com/n0112gz/227/

(あれの撮影は真剣に困ったのです…マリアンヌちゃんもスザンヌちゃんも、1週間はお肉が口にできなかったと怒ってましたし…)

(スザンヌはともかく、あたしは普段ご飯が必要なのよ…わかってるわねベラちゃん…)

(メキシコ占領の暁には六本木か原宿の本場系メキシコ料理のお店のおごりですわね…)

あ、何でしたらメキシコシティの店…と言いかけて、私は自分が祖国で行方不明のお尋ね者扱いだったのを思い出しましたよ…。

(ほほほほほ、フランシスカさんでしたっけ、昔のご活躍は拝見しましたわよっ)

(まだ確定はしてないけど、明日輝あすてか魔屋まや攻略の際にはあたしマリアンヌと、それからスザンヌが行くかも知れないからその時はよろしくねっ)

えええええ。

(だって広範囲に偽女種か女に変えるような作戦を考えてるんでしょ…ベラちゃんは嫌がると思うけど、リーゼ姉かジーナかーさんあたりが絶対にあたしら引っ張り込むと思うわね…)

(ジョスリーヌさんが呼ばれてるのがまずいですわね…)

なるほど、マリアンヌ様とスザンヌ様、セニョーラ・ジョスリーヌとは顔馴染みのご様子。

そして、このお二人、本当ならば6919号のもろ、すとらいくぞーんとやらに該当する様子なのです。

ただ…手出しをして命があるかどうかは別問題ですね…。

(いいことあんた…今のお二人は東方教会の方の聖母様のお子様と、クレーゼ通商局長の娘さんよ…)

(ほーっほっほっほっ、あたくしたちのめがねに叶うような男を目指すならお相手して差し上げましてよっ)

(まぁ、6919号さんでしたっけ…この方くらいの変態的な考えの人、例えば秋葉原に来たら5分に1人は遭遇するし…夏と冬の有明なら入れ食いよ…フランシスカさんにオノリナさんでしたか…日本だと6919号さんのような人、網を出して漁が出来るレベルの数が住んでるの…)

(ただですわね…アルトさんがやる気になっているのが気になりますわよスザンヌ)

(あっちゃあ…あの人、少女期のアレがあるからロリヤ死すべし慈悲はないって思想の持ち主よね…)

(ちょっとちょっとマリアンヌちゃん!せっかく6919号さんが男の自信を取り戻しつつあるのに怯えさせないで…)

(だったら、アルトさんの首に鈴をつけるのはベラちゃんの役目ですわね…)

(そうよスザンヌ…あの人だと迂闊な話、明日輝と魔屋を平定するどころか、南米大陸と北米大陸を完全に切り離しかねないわよ…)

(二人とも、アレーゼおばさまの存在を忘れてますよね…)

(ああそうね、確かにアレーゼおばさまがいたら、さしものアルトさんでも暴れられないわよね…)

まぁともかく、中南米の平和は保てるようです。

それと6919号、やはりちょっとの間はこの対人地雷国に置いておくべきかも知れません。

正直、なるべく早期に明日輝と魔屋は中米または南米行政支局の管理下に置きたいという意向も幹部会では出ておるようですし…。

(そうですね…基本的に偽女種というのは、男から精気を余すところなく回収するために考案された人工性別ですけど、その生態は…フランシスカさんもオノリナさんも少しはご存知かも知れませんが、瞳さん…痴女皇国皇帝室の伊藤秘書課長のお父様の伊藤知広いとうともひろさんが中南米の取材で知った現地のシーメール、特にブラジルでの実態が下敷きになっています)

なるほど…確か、ヒトミ課長のお父様はカメラマン、それも海外取材と動画撮影が得意な方なのですか…。

そして、ブラジルのファベーラを訪れて実態に驚愕し、まだ学生だった頃のヒトミ課長に少年買春の一形態として「こんな驚くべき話がある」とタイのレディボーイなどとともに話されたそうです。

(父は酔った勢いで口を滑らせたのです。あとで、私に聞かせる話じゃなかったとか言って落ち込んでましたが…ただ、後で何かの時に宇賀神さんに聞いて、父の話は本当だと知って更に驚いたんですよねぇ…買われるためにほもるどころか、女装をしたり女性に似た体型や顔立ちに整形までするなんて…)

(瞳さんのこの話こそが、痴女皇国に於ける偽女種の誕生にまつわる起源となっています。つまり、あたしたちがこうしようとして変態行為をさせているのではなく、女装趣味者やニューハーフまたはシーメール、いわゆるレディボーイの性交や変態行為を分析研究した成果が偽女種に関するもろもろなのです…)

何とまぁ。

マリアヴェッラ陛下の話としては、女装者が女を犯したり、シーメールとポルノ女優が姦淫するような内容のポルノムービーはかなり昔…1970年代か、ことによるとそれ以前から存在した可能性があるようです。

(日本の神話にも女装をして云々という伝説が存在しますし、黒火山芋侍国さつまに於ける女の代用品めいた女装少年の扱いの歴史も参考にしつつ、倒錯変態者である女装者を研究して女官への依存性と旺盛な性欲を付与されたのが偽女種なのです。皆さんは慈母寺、または聖母教会の有職者ですから、それぞれの宗派のみならず痴女皇国の三大国家宗教とも言える東方・罰姦ばちかん・慈母宗での偽女種の扱いを知っていなくてはなりません…)

ですねぇ。

この偽女種の扱い、宗派によって違いますし。

(まず、東方聖母教会では偽女種は…貴家に生まれ賢者であったが体が貧弱だった聖父が、実母の卑しく醜い欲望と奸計で堕落を強制された事を哀れみ、東方より遣わされた聖母と子を為して生まれたのが聖女とされています。そして聖女の力で奸婦淫婦たる実母は誅されたのが東方聖典でのあらましですね…)

で、聖女の力によって父たる聖父、その妻たる東方聖母に近しい姿を取り、聖母と釣り合いが取れるようにしたと。

(実際にクリス父さんに女装を強要したのはベラちゃんだけどね…ベラちゃん、あんたほんとに父さんに変な性癖、これ以上植え付けないでよね…)

(あたしはおじさまに生きる楽しみを与えようとしただけです!…で、実際はともかく、女とみまがう姿になれた聖父と聖母との間の子が二代目聖母、つまりあたしということにされています…これも実際は違いますけど、まぁそういことにしておいてください)

そうですね…聖書に書いてる事も、全部本当に起きた訳じゃないでしょうから。

(物分かりのいい人は好きです。で、東方聖母教会での偽女種は、この聖父伝説…特に偽女種化のくだりを基本にしています。聖父同様の姿となって聖母のしもべ…尼僧を助ける役務に就くのが東方聖母教会の指導偽女種であるとされました…)

つまり、東方聖母教会に勤務する男性は最終的に指導偽女種への昇格認定を受ける必要がある根拠がこれだそうです。

では、罰姦では。

(堕天使さんたちが絡む話になりました。あまりにも姦淫に耽るばかりか男色ほもにまで走った男への懲罰として、堕天使さんの話を信じてしまった人々は、堕天使さんもろとも東方聖父の姿を猿真似した「女のまがいもの」にされてしまったのです…で、痴女皇国世界のルターさんが英国国教会に提出した堕天使研究ですが)

ああ、連邦世界のプロテスタンテに該当する宗派ですね、英国国教会。

(ルターさんの研究成果ということになっていますが、堕天使は人を堕落させるために自分達と似た姿に男を変化させたばかりか、その原因を聖母や聖女にあると触れ回り、人界の破滅を企んだ存在とされました。そして、男色や女装や自慰ほかの変態行為を人に教えるためのいらん知識を授けるため、人に食べさせたのが絶林檎ちんちんにーるの実であり、堕天使さんの口車に乗って絶林檎ぜつりんごをアダム…始原聖父と共に食べてしまったのが原初女性リリス…リリアスさんのご先祖様というべき方だと定義されますた)

(ええ迷惑ですが仕方ありません。ウソモホウベンと申しますし…うううううううううううううううう)

何やらペニペ村、つまり淫化絶頂悪取いんかいくあどるの方角から泣き声が聞こえて来ましたが…。

(ちな、その時にリリスをたぶらかして色恋を人どもに流行らせようとしたのが私グレモリーにされました…冤罪えんざいです!)

(堕天使さんたちにも悪者になってもらうことでルシフェルさんと合意がついています。諦めて悪役を演じてください)

ああ、なんて無慈悲な宣告なのでしょう。なんたるムジヒ、と言いたくなります。

(そして偽女種となった人々は、己に毒の実を食べさせて女のまがいものにしたリリスを憎み、ひいては女を憎むとされました。これは英国国教会の教えです。では、罰姦ではどうなのか)

(女のまがいものにされたのは国教会と同じですが、単純に女よりも容姿が微妙に劣る上に、おめこが存在しませんから子作りできない…つまり、女の代用品の地位に堕ちてしまったのが懲罰偽女種である。そして懲罰のために荒淫かつ絶倫とされ、更には男の子を産める女を憎悪する存在にされてしまいました)

(はいフランシスカさん正解です。では、聖父の扱いは)

(東方聖父は二代目聖母との間に子を成しました。それは人を救う力を備えた救世主インマヌエルを出産するためのあえての禁断の行為。その相互の危険かつ人に対する献身を称え、東方聖父は罰姦でも聖父とされました)

これも事実とは大変に違いますけど、そういうことになっているそうです。

そして、これはいわばインプロビサシオンアドリブの聖典問答。

我々、聖母教会や慈母寺の職員の聖典理解の程度を試すための質問でしょう。

私は続けます。

(で、偽女種は聖父の篤心とくしんならって女に献身することで罪を許され、皆を導く存在になれると定義されました。これが罰姦における懲罰偽女種と指導偽女種の扱いの違いの根拠であります)

まあ要するに、性癖をこじらせた女装趣味の変態トラべスティードがシーメールに行き着いた状態を人工的に作り出したのが偽女種ですが、その偽女種に女官への奉仕性交を促すための宗教的な根拠づけということですね。

(んじゃカーティカさん、慈母宗の姦官おかまかんりょうと…偽女種の扱いとはっ)

(はいっ陛下っ。南洋慈母宗開闢かいびゃく伝説の経書によればですね…病弱であったがために一家の穀潰しとされ虐待されていた近所の貧児を哀れんで慰めていた地頭の娘がおりました。しかし、貧児は思い余って家に火をつけ出奔したのです。罪人として追われる立場となった貧児を探して同じく家を飛び出た娘は、たまさか聖母の導きによって想い人であった貧児との再会を果たしました)

これ、実際の小僧頭であるベテハリという少年と…そして慈母宗のアニサ大僧正とのなれそめ話が基調となっている、いわば実話に近い内容だそうです。

(そして罪人となった経緯が聖母の力で暴かれ、虐待の数々が世に明るみにされました。しかしながら罪は罪ということで、娘と貧児は同じ轍を踏む者が現れぬよう、仏の教えによって聖列され聖母を崇め人を導く存在となることを申しつけられたのです。で、聖母は弱者救済の功徳によって仏とみなされ、慈母観世音菩薩として娘と貧児は慈母観音を信仰の対象として世に広める務めとされました)

これまた、事実にかなり近い話だそうです。

(で、南洋慈母宗の偽女種が姦官とされている理由ですが、貧児の身体を健康にするために、聖父や聖母…慈母観音様に近いお体を与えられたのが由来です。つまり、ベテハリ様に倣って尼僧に寄り添い助けるために偽女種の道を選んだ者が姦官とされることになりました)

(実際は半ば強制的に偽女種にしてますけどね…ただ、懲罰偽女種は南洋にも存在しますね)

(ええ。性交に耽り過ぎたり、慈母観世音の目の届かぬ場所で女を犯そうとすると懲罰を受け偽女種にされてしまうとされました。ですので、少年が得度して学僧学侶の道を歩むのを志し、修行の末に至る姦官とは似て異なるのが慈母宗での懲罰偽女種です)

すなわち、基本的は射精の欲望に負けた存在が偽女種。

(で…聖父様は東方でも罰姦でも、そして慈母宗でも聖父として聖列されており、どの宗派であろうと聖父となります。更には、全ての尼僧が尻を突き出し股を開いて聖なる子、聖子せいしの子種を頂くのが定めとなりました。理由は、聖父は聖母を模した姿となろうとも男であり、かつ女を孕ませ聖子を産ませようとする存在だからです。世にあまねく聖子たちが存在するのが三宗派の理想)

(ようできました…で、これがあの恩知らずな熟女枠の南洋行政局長が、茸島時代にアニサちゃんをたぶらかしただけではなくボロブドゥールでもたぶらかすわジョクジャ宮殿でおめこざんまいしたいために発案した、毎朝のあれにつながるのです…)

(重ねて申しますが冤罪です。それにあれはボロブドゥールで次から次へと罪人を処理させて子供産ませるための仕掛けの一つですよ?)

(オリューレさん…今日の朝、転送でそっちに顔を出してからアンコール・トムの儀式に参加しましょうか…そちらの6時はこちらの4時なのですよ?)

(今更陛下に来られても新鮮味はありませんよ…それに最近は生産数を減らしているから明日は東街区の巡察ですよ、私とカルノ…)

あ…時差があるのですね…。

--

で。

まさか本当に、タマン・サリ…ジョクジャ宮殿なる南洋王の居城の後宮に連れて来られるとは。

「とっても傍迷惑な来訪を歓迎させて頂きます」

額に血管が浮かびそうな顔で我々を出迎えたのはオリューレ南洋行政局長。

もともとはオランダとインドネシアの混血の方だそうですが、カーティカ管長同様に欧州人に近い体型に寄せられています。

それも、現代の。

で…男の子に甘えさせるためですか、胸がばいんばいん。

そしてスカルノ1世なる、これまた少年王とチェイチェッタ1世陛下、顔馴染みのようですね。

「急な話かつ非公式の視察ということであるが…オリューレ、車はどうしようか」

「全員がウサギ号に乗れるわけはありません。客人には申し訳ありませんが、ベラ子陛下には歩いてもらいましょう」

「主君への敬意がなっていない家臣ですねっ」

「まぁまぁベラ子陛下、チェイチェッタ1世陛下とカーティカはオリューレの後ろでいいじゃないですか」

と、黒髪で日焼けした欧州系、そしてナランハおれんじいろの騎士服を着た女性が申されます。

私と同じく、黒薔薇資格持ちのディードリアーネ・南洋行政局警備本部長との紹介はさっき受けました。

「カーティカとチェイチェッタはウサギ号の後ろでいいでしょ? 私か陛下がジョクジャ配備のセコイや号を運転して行くから、これならベテハリとアニサも乗れるしさ…」

ええそうです。南洋慈母宗のアニサ大僧正と、ベテハリ様までお越し。

「こっちは朝の勤行があるんですよ?まぁ…ヌールに任せて来ましたけど…」と、なんとマリアヴェッラ陛下の頬をつねっておられます。

「痛いですよアニサちゃん…」

「ほらほら、この後でアンコール・トムでも朝の儀式があるんでしょ?ちゃっちゃと巡回を済ませますよっ」

ええ…どうも、南洋慈母寺の開闢由来と違い、マリアヴェッラ陛下はこの南洋王国ではあまり大きな顔が出来ないご様子…。

「そりゃそうですよ、南洋行政局ここ、茸島や本宮の古株もそれなりに配転かかってますしね」

と、セコイや号のに座ったディードリアーネさんが申されます。

なぜに警備本部長が運転なさらないのか。

「ええとですね、これはこのわがまま陛下のわがままのせいなのです」

「今すぐ降ろしてしばきますよディードリアーネさん…」

「そして、ウサギ号でもカーティカがチェイチェッタに同じことをしておるはずなのです…アニサ、あんたも協力頼むわよ…」

「はいはい…お客人、実はこの朝の視察、元来はタマン・サリの花散らしという朝の儀式か、ニョニャ・オリューレとカルノのセック…おめこの後でやる必要があるんですよ…」

と申されるのは、我々の後ろ、つまり三列目にお座りになったアニサ大僧正とベテハリ様。

なんと、偽女種になったベテハリ様、アニサ様の僧衣をはだけてちんぽをお咥えです…。

そして、運転するマリアヴェッラ陛下の股間にはディードリアーネ警備本部長の顔が。

(つまり、こうして淫気を撒き散らしてジョクジャ宮殿の東側の同棲住宅街に住んでいるをサカらせておめこさせる必要があるんですよ…)

なななななな。

しかも、我々のすぐ後ろでは、今度はアニサ様がベテハリ様の上に跨ってお尻を振っておられます。

アメリカン・フルサイズのクロスオーバーと同じような大きさのセコイや号ですから三列目にも充分な広さがあるとは言えど、なんたる。

しかも、マリアヴェッラ陛下は我々にも性交を求められます。

(そうそう、6919号くんがオノリナさんのお尻を突くのです…そしてオノリナさんは上司のちんぽへご奉仕するのですよ…)

(私が6919号に突かれてる方がよかったかも…)

(いえ、この屈辱に耐えないと…いいか不肖の弟、せっかくこんな変態的な状況で私を突けるんだからさっさとその臭くて汚い汁をあたしの中に出しやがれっ)

今どきツンデレなどというものは流行なのでしょうか。

それでも、健気にも動いてちんぽを締め上げるオノリナの尻を見ておりますと、私にも絶頂が参ります。

いえ、オノリナは私のポーリャを相手し慣れておりますよ。

しかし、蛇蝎のごとく嫌い抜いているはずの弟…それも腹違いの弟に犯されている屈辱的な姿、正直なところ興奮するのですよねぇ…。

あ、ちょっと思いついた事がありますけど、これは魔屋や明日輝を攻略した後の政策にとっておきましょう。

そして、我々の行った好色な行為…なんとスカルノ王は、オリューレ局長の手こきの後でカーティカ様の口に出しておられたようです…の成果か、ゆっくり進む車内から覗く緑の垣根の向こうでは、朝から励んでいる気配ばかり…いえ、近寄れば庭先だの、住居の戸や窓を開け放っての、事実上の青姦状態な光景が街路の左右に望めます。

(ここの住宅街に住む少年少女たちは、淫化で言うと離魔の俗人街やマンコラに絶頂乃巣おるがのす・タララといった俗地の一般住人としての研修中なのです。そして、子供を孕ませたあとは家族で任地に配転されます…)

(ですが、たまにジョクジャの朝の変態行為などを垣間見て、宮廷生活を望むもの…特に女が手を上げるのです。今日はいないと思いますが、それはそれで私が決意を確かめてから、揺らがないようならば女はジョクジャに連れて行き、男児には新しい同棲女をあてがいます)

(最近はあまりいないようですね)

(そもそもこの同棲街に来る時点で、工人職人や商人候補として目のある男の子ですからね…目先の派手さやお楽しみだけに心が揺らぐ女はなるべくあてがわないようにしていますから…)

「で、なんでここで同棲させて子供を作っているかと申しますとですね…」と、私の後ろからアニサ大僧正の声が。

「ぶっちゃけ慈母寺のある村って小作農ばかりなんですよ、今や。慈母寺の指導で耕作する方が作付高は上がりますし、何よりチンプネッス…チンポネックスを使わせてますから」

「あの薬は知識がないと危険だからね、アニサ…」

つまり、今や南洋王国の農村はいわばプランテーション状態であり、働く男女はいわば、酷使の禁止はもちろん、性交も強く強要されていない楽な生活ですが、農奴や性交奴隷なのは淫化と同じでしょう。

(昔ながらに田を耕させている農村もありますけどね…)

(まぁ、姦淫荘園の方が増えてるのは間違いないわね…)

どういう荘園かと思いましたが、これは時間があれば珍芥子ちんぽぴー国に近い、地雷くめーる国の姦淫荘園を見学させてもらえるそうです。

(だいたいはそちらの絶頂悪取でやっている林業荘園の類似ですよ。男たちは少年状態固定の指導偽女種であり、尼僧や下女のおめこ相手でもあるのです)と、カーティカ様から入れ知恵が。

しかし、こうして緑豊かな街区を巡っておりますと、少なくとも淫化はもちろん、メヒコとも違った光景です。

一番馴染みがあるのは熱帯の国に生まれたオノリナと6919号でしょうけど。

で、ジョクジャ宮殿はアンコール・トムの心臓部ともいうべき王宮の参考になった宮殿ということで、外から拝見させて頂きますと…この宮殿、まさしく後宮にこそその全てがあるという構造ですね…。

「どっかの局長が、しれっとこっそりと自分とカルノ…そしてアニサとベテハリの愛の巣って設計を通したから…」

(そのベテハリとカルノの愛人ポジションなのは誰か言ってみなさいよ、ディード…)

で、オリューレ局長からは、そのディードリアーネさんとベテハリ様との行為の動画が聖環に送られて来ましたけど。

ええ。ベテハリ様に後ろから犯されると同時に、アニサ様のちんぽを咥えさせられてますね。

しかも騎士服で。

(この後に私もディードに犯されてますからおあいこです。私だけが責めてるわけじゃありませんよっ)

と、アニサ様は即座に反論されましたが、確かに南洋行政局というか南洋王国が爛れていると言う話、信じる気になりました。

(ここまで色々好き放題できるのですか…)と、オノリナも呆れ顔です。

で、それなりに興奮している6919号に、私から諭しておきましょう。

(いいこと6919号…痴女種化すれば良かれ悪かれ、こうしてメルデおめこしまくる毎日なのよ…確かに傍から見れば毎日おめこ三昧。しかし、私がチンボテであんたを相手していた時のように、今度はあんたも相手を選り好みできないのよ…)
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