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女子プロの星☆アステ皇帝(かいざあ)・3

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な…なんと、なんと。

この地に、あの苗床が。

しかし…苗床というもの、絶対にその制御役として月乙女の誰かが必要なのでは。

南米行政支局管内の人事異動、今やこの不肖フランシスカが知らぬ案件の方が少なくなっているはずですが、月乙女の異動で南米以外というのは伺っておらなかったはず。

(あー、なんじゃ、わしの知らん女どもじゃな…)

誰やあんた、と思わず聞きたくなりましたが。

とにかく、姿は見えねど、心話で判断する限りは、非常に態度がでかそうです。

(魔王様、ごはんはもう少ししたらできますから…ちょっと待ってくださいね…)

(あいよ~。マリアヴェッラも久々じゃな。いや、ほんらんとかいうその女のちょうきょうとかでときおり、来てくれておったか)

え。

魔王って何ですか。

あの7つの玉の話では緑色の大魔王がおりましたが。

それに、魔王とやらをなだめているのはマリアヴェッラ陛下。

つまり、お相手の地位としては掛け値なしに魔王を名乗れると見てよさげ。

(ああ、マドモアゼルは初見だったな。リュネ世界の支配者の一方の首魁しゅかいで、私たちから見れば魔王と呼んで差し支えがない存在だよ)

(おやおや、じょすりんまで来ておるんか。何かいくさでもあったんかい)

(まさか。単に新人幹部を案内しているだけですよ。それより…君たちを魔王殿に紹介しておこう。フランシスカ殿とオノリナ殿は、淫化の少し上の方の地域の統治者候補に選ばれた人材でね、教育中なのですよ)

(ふむ…そういえば、アスタロッテが何かいうとったし、ゼパールとフルールも手をこまねいておるようやな…)

(で、思い切った政策として、淫化と同じ条件を整えるのじゃなくて、魔屋は魔屋、明日輝は明日輝という独自の文化を尊重してやろうかと…)

(まぁ、あいつらを淫化に戻して、わしの分け身を行かす手もあるじゃろ。そんなわけでそこのおなごたち、もしかするとわしも何か手伝えとか言われるかも知れんから、その時はよろしく頼むぞえ)

はぁ…まぁともかく、セニョーラ・ジョスリーヌが敬意を払っておられるだけのお相手のようですし、私もオノリナも挨拶をしておきます。

(まぁ、面識もない相手に戸惑うのは無理もないじゃろ。どれ…魔族を産んでやるから、そいつの目から見たわしの姿を見ても驚くなよ)

と、いきなり視覚が繋がれます。

なんですかこの青紫の肌の少女。

ええ、魔族の姿、私は淫化で見慣れてますけど、皆、ある程度育った姿か、さもなくば熟女!といったふいんきの方々ですよ。

(月乙女と言われる熟女枠の方がこの姿を取っておられるのはお聞きしてましたが…)と、オノリナも困惑顔。

(ああ、魔毒節約なんじゃよ、ほれ)

と、今度は成長して…アスタロッテ様が髪の毛を伸ばされたような容姿に変わられます。

ふむ…全裸に近いお姿ですが、確かに何かこう、魔王であると名乗られたら納得しそうな外観です。

(本当はロッテさんの方が今、魔族としては頂点なのですけどね…)

(いやいやベラ子陛下、魔王様は魔王様だから…)

(そうやぞロッテ、お前がお口の恋人とやらをそつぎょうできたら、わしより上やとみとめたるわいっ)

(またそんな無茶を…)

なるほど、とにかくこの方は魔王様であり、どうも分身や分体の部類をこのアンコール・トムの地下に置かれている様子。

そして、その実験苗床の制御をなさっておられるのでしょう。

(まぁそういうこっちゃ。せやからはよう、その貴人とかいうちょっとは見栄えのええ女の子らをはよ犯してくれ。わしははらが減っとるんじゃっ)

何かこう、見た目の通りにわがままなニーニョおこちゃまを相手している気もしますが…ってセニョーラもいないじゃないですか!

(私もな、これでも娘が二人いる立場でな…いや、君たちの指導もあるからオメコするにくはないのだが…)

なんて事なんでしょう…じゃ、この部屋にちんぽは…。

どうしましょう、私たち2人以外には、女官のみ。

しかし、どう考えても少女と女性の間くらいの、それなりの気品と容姿を備えた女たちは今、3名。

足らぬ足らぬは工夫が足りぬとか言いますけど、仕方がありません。

私が急速充電して、1人ずつ引き受ければ何とか。

(フランシスカ様…ちょっとお待ちを…おい不肖の弟、お前…今、ここで偽女種に戻るか痴女種を継続するか選べるか…見ての通りにチンポが足らんのよ…)

(ええええええ、姉さんなんでまた急にっ)

(馬鹿野郎…上官がお困りなのだぞ…それにあんた、目の前の女はどう見ても貴人ノブレアジアティコあじあけいだが上物じゃない…あんたの性格なら喜んで飛びつく部類でしょ…)

で、オノリナの煽りに悩む6919号。

そう…割と悩む部類の、究極の選択めいたことが今、起きているのですよ。

ここで痴女種に留まれば、後々良い思いが出来る可能性はあります。

特に、こいつはこの姉を煙たがり嫌がっておりますが、裏を返せばですね、姉たるオノリナも6919号の性欲、それも歪んだ欲望の対象なのです。

しかし、それは目の前の姫君を味わう機会が今後訪れない可能性がかなり高い選択でもあるのです。

ま、黒薔薇騎士見習いの制約を外してさえ頂ければ、今の私なら6919号に対してすぐにでも千人卒痴女種の位を授けること、可能でしょう。

ただ…この男にその栄典を与えるには、私の中の何かが拒否反応を示すのです。

ですから、オノリナが突き出した選択肢は正しいと思うのです。

今、目の前にある餌に食いつかんがために、偽女種に戻るか。

それとも、痴女種のまんまで据え置かれる道…今後の出世を選ぶのか。

(6919号。私はどっちでも構わん…いえ、構いません。この場では君の選択に口を挟みませんから、自分の行きたい方に…生きたい方を選んでください)

と、敢えて丁寧に突き離します。

正直、この程度の選択を決められぬままにウジウジする男…いや、今は女状態ですね…では、今後の明日輝や魔屋で我々の足を引っ張りかねません。悩むようなら、このアンコール・トムに苗床があるを幸い、私みずからが投げ込んでもいいかなとすら思えるのです。

(氏素性のわからんもんはあまり入れるなって言われとるんじゃが…おい、そこの小僧。お前が男とやらになるか、あるいは女とかいう姿のままでおるのを選ぶ件じゃがな、仮に間違っておっても、このおなごたちにはどっちでもええんじゃ。わかるか)

えええええ。

(まぁまぁ、わしにまかせれや。あのな、小僧。もしもお前が間違っとって困るもんの方がおおかったら、お前にあれしろこれしろとか誰かが言うじゃろが。それを言われんで、選べとかいわれとるんやったら、要はお前がどっちを選ぼうと大して変わらんっちゅう事じゃ。だったらお前が好きに決めい。だいたい、自分の好きにできるいうのは、わしらからすればぜいたくもぜいたくな行いやからな…)

(ああ、魔族の方はそうですよね…一部の幹部魔族の方以外は明確な意志すら持てない場合も少なくはないのです…ですから6919号くん…あなたの生きたいように生きてはどうでしょう。それに、お姉さんにこだわるよりも、新しい世界が開けるかも知れませんよ…)

などと、マリアヴェッラ陛下ですら申される始末。

(これはコイちゃん…淫化帝国皇妃のコイリュル殿下の希望でもあるんですよ。男には決断を要する事柄を選ばせる訓練をさせる方がいいって…確かにクリスおじさまでも、決める時は僕が決めるって人ですしね…)

なるほど、男の意志を過剰に規制しないよう、注意して接しろというのはよく言われる話。

(それにですねぇ、6919号くんが決めかねているならば、あたしからコンシーリョアドバイスがあります。男の子は、偽女種に変われる子も含めて基本的に痴女皇国の貴重な資源です。男の子は男の子であった方が、あたしたち女官にはとぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっても有り難いのです…わかりますかっ)

この、何かこうとってもイタリアノなマリアヴェッラ陛下の力説に、6919号のみならず我々までもが押し切られそうになります。

(パスタ女の母親はジーナ閣下だろ…つまり、力が正義めいた風潮もあるルーシの出身だ…その、ルーシアンサンボでもあるまいに、拳や脚で会話をする傾向の性格と、イスパニョーラ系イタリアーノな母親るくれつぃあさんの娘だぞ。あのパスタ女がだな、純粋なイタリアンよりも更にタチが悪いのはこれが理由だろう…)

(おのれ、おのれカエル女…)

(マリアヴェッラ陛下。残念ながらパスタ女被害者友の会が存在する以上、これは小官単独の感想ではないのです…同様に、ジーナ閣下への評価も、遺憾ながらこの娘にしてあの母という方向で皆の意見が)

(ジョスリーヌさん…うちはあんたとちんぽで語り合った事はあっても拳で会話したことはないで…確かにうちは殴る蹴るの代用にちんぽ使う傾向あったけどさ…)

(ジーナ閣下。娘さんの傾向です。私の君主でもあり、他ならぬ閣下の娘さんでもありますからあまり詳細な言及は控えますが、閣下のその傾向に更にマル・キ・ド・サドかあの女はという性癖サディークが加わっとるんです。でなくば、パスタ女被害者友の会などという団体、家族会の承認と後押しがあるとは思えません)

(確かにジョスリーヌさんの言う通りやねん、やねんけど…)

(ほらほら閣下もCoqちんぽでカタをつけようとしておられるでしょ今。NBなんですからマダム・アグネスかマダム・ヨシムラ…ディエス・スクルド辺りで辛抱なさってください)

(こらこらこらイマネ・ドラノワ!あんた何を言い出すの!この女のを私にけしかけるのはマリアヴェッラの相手を私に強要することの次に大罪よ!)

(いきなり何を言い出すのですかこの態度のクソでかい神様はぁっ)

(ディエス・スクルド…いくら神様と言っても、一応はフレミング機関というNB政府のスパイ組織に籍を置かれてるんですから、機密保持というものを…それに小官の本名、今、どこであろうと使えませんよ…)

(Det är ett problem att militär personal är så kräsna när det gäller disciplin…何だって軍人ってのは口うるさいのかしら…まぁいいわ、ついでに。そこの元・男の子で女まがいの変態。あんたの名前は私でも今は読み取れないようにされているようだけど、あんたはKukちんぽを持つ方がいいわよ)

え。

どこのどなた様なのでしょうか。

どうも、ジョスリーヌ様ともお知り合いの様子。

(元来は連邦世界のNB支配宙域を担当しているノルン…北欧由来の運命の女神だ。分けてもディエス・スクルドは未来と寿命を司るそうだ)

(その説明で合ってるわよ。私の話を信じる気があるならさっさとオカマに戻してもらいなさいっ。あとイマネ・ドラノワ…マリアヴェッラを泣かそうと努力する限りは私が加護を与えますから精進なさい)

(今、小官がまだ死んでいない事がその証明ですな…Dieu神に merci感謝を.)

(ふふふふふ、マリアヴェッラのみならずジーナ・高木すら時にやり込めるイマネの論舌は貴重…私もPasta Female Victims Friends Association/Medlemmarなのを忘れぬように…)

(ええとフランシスカさん…ジョスリンがタダの軍人、それもヨゴレ仕事専門やないのがこれでわかったやろ…ポワカール閣下はもちろん、カルメン夫人でさえ時に言い負かしとるんやで…)

(我が数少ない苦手はマダム・オマツと閣下の娘さんの一人のみなのです…)

(マリ公ですら時に押し切っとるもんな…)

なるほど、セニョーラが独自の地位を築かれているのも理解できました。

しかし、6919号を偽女種にするの、正直どうですかね…ああああああ!

「オノリナ!あなたが今の6919号をその気になって犯せば偽女種に変えられるわよ!」

「えええええ…わわわわわわ私にこいつを強姦しろと?」

(あかんかったらわしがやったるぞ…ええ加減ハラ減っとるんじゃ…、お、マリアヴェッラ殿の方の凶悪なねーちゃんの孕み卵をもろたからちょっとはマシになったけどな…)

どうやら、セニョリータ・ホンランは少年王の精液で孕まされたらしく、苗床から出てきたらしき触手がセニョリータのおめこに突っ込まれています。

あれがセニョリータの子宮内の卵子や、チェイチェッタ1世と呼ばれた少年王の精液の残りを吸収しておるのでしょう。

(この王子…いや、王様のはなかなかええ味やな。この調子でいくつか卵をもろたら、ここの苗床もそんなにえげつない変なのを産む事はないやろ…)

ええと、この魔王様も次第にカンサイベンに毒されておるようです。

その、恐ろしい感染能力にこそ内心では驚きますが、まぁそれよりも6919号です。

ぶっちゃけ私は、6919号をあまり甘やかしたくないのです。

ああ、イスパニョールというか…バスクの血が流れておるせいでしょうか。

(あー…バスコ・メキシカーノって言っておられましたね、本当は…)

(割ときつい性格なのはそのせいもあるかも…)

そう、グアナファトやサカテカス、そしてボリビアのポトシが人食い山と言われた原因を作った民族なのです…そして民族紛争やスペイン国内での地位があまり高くなかったこともあって、スペインによる征服後は南米への移住例が多いのですよ、バスク人…。

(一番多いのがアルゼンチンで、次にキューバとチリ。あとブラジルと我がメヒコにも100万人を越すバスク系が居住しておるそうです…)

珍しいところではオラニエ=ナッサウ公妃ことアルゼンチン国籍だったマクシマ・ソレギエタ・セルティ…オランダ王妃となった人物が存在しますね。

(外国人のヨメはんを娶ったっちゅうのはワイの時代やと珍しい話ちゃいますけどな、フラウの時代やったら結構うるさかったんちゃいますん…)

(1970年代から2000年代前半にかけてですから微妙にうるさかった時期ですね。特例でオランダ国籍を頂けたようですから)

なもんで、マルハレータ殿下がその辺を気にするのは、外国人の妻を王家に入れる事は…気にする国は気にする、という事でしょう。

(まぁ、フラウもにゅーすきゃすたー言うんですか、よその国の話を公衆に伝える商売してはっただけあって博識ですわの)

(恐縮です…)

と、そこへ。

「ああもうめんどくさいっ。Đồ khốn kiếp Tên nhóc này! Tôi không thể đưa ra quyết định nhanh chóng nên tôi không được đối xử như một người đàn ông!(このウジウジしたガキ!スパッと決められんから男扱いされんのじゃぁっ!)」

ええと。

セニョリータ・ホンラン。

6919号を犯してしまってますが。

(どうせ私なら悪役で済みますっ)

ああ、お手間をおかけします…。

(それに制限食らってるって言っても黒薔薇ですからね…女を犯して偽女種に変えられないと、本宮でも罪人扱い女官が最近はいますから、懲罰できないんですよ…)

つまり、本宮での偽女種の位置付けは基本、懲罰偽女種。

(神学部の実習生で修練士扱いの偽女種少年は指導偽女種に近い待遇ですよ…そもそも本宮で偽女種にされるようなことをしでかした女官、最悪は亀地獄島またはボロブドゥールの北庭園送りまたは懲罰偽女種として罰姦聖母教会配転なのです…)

で、ここまで6919号が黙っとる理由。

奴にとっては、ここは虎の巣なのです。

さながら6919号、虎の中の子猫。

つまり、意見を言いようがないのです…6919号の胆力だと…。

しかも、百人卒未満痴女種の状態ですから、余計に弱気になっとったのです。

ああ、哀れ6919号。

幸いにして、運命の神様のご神託では、偽女種に戻っとく方が良いとの仰せ。

「Thưa cô, nếu cô muốn khiến người đàn ông này trở nên nam tính, hãy cho anh ta biết tính cách của tôi...(こいつに男の男らしさを教えたいなら、私の性格を転写してみてもよいのでは…)」

え…ちょっと待って!
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