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女子プロの星☆アステ皇帝(かいざあ)・2

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ええ、私の頭の中にある構想、まさしくこれ…まずは女性兵士主体の軍事国家として魔屋まや王国を再生し、その戦力をもって明日輝あすてか偽女種おかまと女の明日輝あすてか帝国に変えてしまうことなのです。

その理由は、かかって魔屋まや明日輝あすてか…連邦世界で言う、メキシコからパナマ、そしてコロンビア北部の一部についての現状にあります。

今の明日輝あすてかを先に統一したところで、神話体系はもちろん、いけにえの儀式の内容や式次第までもが違う魔屋まやの諸族がそう簡単に従うとも思えず。

特に、魔屋まや方面にあまり積極的に侵略や抗争を仕掛けなかった明日輝あすてかと違い、魔屋まやはマヤ文明と同様に都市国家同士で戦争に明け暮れていた実情があります。

すなわち、魔屋まや文明諸族の方が、明日輝あすてかよりはるかに好戦的なのです。

ならば、血の気の多いであろう魔屋まや諸族の都市国家を痴女皇国に平伏させてから、魔屋まやに比べて一極集中が進んでいる明日輝あすてかを一気に新体制に持って行く方が事は結果的に早く、効率的でないかと思えるのです。

(これが明日輝あすてか魔屋まやが完全に同じ神話と民族、そして国家であればティノチティトランを真っ先に陥落させるのが一番だと思えますけど…)

(まぁ、不肖ながら小官にも、フランシスカ嬢とオノリナ嬢が立案した計略が一番合理的であると思えますね。国家として一応は安定している明日輝あすてかですし、明日輝あすてか族の神話や伝承を研究した上で、彼らの神の再臨を図った演出がなされるならば無血どころか無抵抗占領も充分にあり得るでしょう。アレーゼ局長が訪問された際、いけにえ文化を中止させるために死者こそ出ておらぬものの、彼らには相当な精神的ダメージを与える出来事が起きたように伺っておりますが、陛下)

(ジョスリンの言う通りですね…MIDIまで持ち出してマヤ神話とアステカ神話由来のいけにえ制度廃止を強要しましたから…次にいけにえの儀式を行ったが最後、あの辺の主食のはずのとうもろこし、全て即座に枯れるってトラッポラトラップを仕掛けざるを得なかったんですよね…)

うわぁ…私が青ざめたのもむべなるかな、あの辺りの主食、スペインが侵略するまではトウモロコシに頼っていたのです。言うなれば、日本の皆様におけるコメが、アステカとマヤ文明におけるトウモロコシの位置づけの作物なのです。

ただ、今は密かにそのトランパトラップは食べたら女体化に変更していますよ、とも教えられましたが。

(そしてマヤ文明の特徴なのですが、数は少ないものの男系が絶えた場合には女王が即位していたことや…何よりも尼僧院の存在が確認されているのが私の発想の根拠です。つまり、魔屋まやもマヤの類似とすれば、女の神職者が存在しており、それなりに権力に参画していたのではないかと思えるのです。実際、連邦世界のマヤでは、ウシュマル遺跡をはじめ、いくつかの尼僧院の存在が確認されています…)

そう…マヤの神事には尼僧が関与していたということを私は重視したいのです。

どのみち魔屋まや圏の居住者を女性化するにしても、全員を一度に、一斉にというのは厳しいかも知れません。

ですので政治経済の有力層だけでも、一気に女体化してしまえば…と考えております。

(あと、マヤ族やアステカ族…穴居ではなかったよな…)

(確か地上の建築物に住むことがほとんどだったと思いますよ。どちらかと言えばコロンビアからユカタン半島にかけて…痴女島ほどではないにしても、かなり雨が降る地域ですから、一般住民の住居は木造建築が主体だったかと)

(なるほど。ならば駄洒落菌弾頭による降雨攻撃が有効となるだろう…)

(それとジョスリン、そしてフランシスカさん…魔屋まや族はマヤ同様に交易によっても生計を立てていたのと、明日輝あすてかは連邦世界のアステカ帝国同様に、魔屋まやを積極的に侵略せずに交易の対象であると見ていたと思って間違いないわね)

(まぁ、フランシスカさんの思ってる構想で行った方が魔屋は服従させやすいと思うよ。都市国家どうしで小競り合いに明け暮れてたのが魔屋の歴史だって思って間違いないだろ。ただ…実際の女体化作戦に当たってはアルトかダリアを投入しようと思う。その時にジョスリーヌさんが空いてたら、テンプレス1世で指揮を取ってもらうけどな)

そう…私の構想では、魔屋と明日輝の臣従…無血征服には二段階の実動作戦を必要とするでしょう。

まずは、魔屋の好戦的な戦士たちを痴女種化するか、その支配下に置いてしまう。

そして、その戦力をもって明日輝を制しようと考えておったのです。

で、オノリナとも意見を交わして考えたこの案、軍事の専門家であろうジョスリーヌ団長の支持を得られただけでなく、田中内務局長やマリアリーゼ陛下までもが同意なさった事。

その背景には、現状の魔屋、そして明日輝の開発にあまりうまみがない事が理由でもあったのです。

これ、私も教えられて驚いたのですが、この時代には未発見のはずのチワワ州の砂漠と岩山の中の鉱山を含め、メキシコからパナマにかけての鉱物資源のあらかた、密かに採掘済みで痴女皇国の本国金庫室他のストックセンターに保管されていると聞かされたのです。

理由は、資源戦争の防止や連邦世界の地球以上に有限資源である鉱物の保管、そして採掘や精錬時に発生する環境汚染の防止とあっては、頷く他はありません。

何より、グアナファトとサカテカス鉱山から産出されるはずの莫大な銀が明日輝の使用権とともに保管されているとあっては。

つまり、痴女皇国に従属的または友好的で、有能な指導者がその地にあれば開発資源または資金として、これらの保管鉱物の使用にやぶさかではないと言われたのです。

金・銀といった貴金属だけではなく、銅・錫などの卑金属ベースメタルも、その使用権が存在すると言われます。

ですが、明日輝帝国に工業地帯を作るべきか。

これは私、祖国の現状を知っているから申しますけど、答えはNo

自動車産業を含む米国企業の進出によって労働者を養えるのは良しとしても、貧富格差の問題が深度化した祖国の二の轍を踏むがごとき危機を発生させる危険があります。

やるならば、淫化のチンボテのような統制が必要である。

そう…私は、南米縦割街道を維持するのとこの地帯一帯の治安を維持する程度の統治で良いのではないか、うかつな発展は逆に痴女皇国全体の国力を下げるのではないかと考えております。

(普通ならば…富国強兵を考えるんだがな…マドモアゼル、君には真意があるな)

(お分かりですか…セニョーラ)

(そりゃあな、私だって、痴女皇国と共和国の両方の顔を持っている理由はそれなんだよ。祖国の窮状をカイゼンするがために手を挙げた一面もある…まぁ、純粋なフランス系ではない混血の私が国家中枢に食い込める絶好の機会だと思った欲心は否定しないがね)

(フラウ・フランシスカ…ワイも実のところは球根詐欺本国に対する救命行動でもあるんですわ、痴女皇国への臣従…なにせうちの国、何もせんかったらハッテンどころか、どんどんと海に沈むのはご存じでっしゃろ…)

そうですね、オランダは…わかります。

しかし、フランス共和国は痴女皇国の助けが必要だったのでしょうか。

「今の連邦政府事務局長はポワカール閣下だ…ま、これだけでは答えにならんだろうから、私の職権の範囲で言える限りを説明しておこう」

ここで、言葉を区切ったジョスリーヌ団長の次の発言こそが驚きでした。

「地球上に…特に痴女皇国世界にいてはよく知られてはいない一面があるが、ダッソー他の在仏企業はルナテックス、そしてNBと提携しての宇宙開発事業にその基軸を置きつつある。NB主導設計艦の連邦仕様かつライセンス生産という制約はついたが、我が共和国の企業も多数参画したファンタスク級航宙フリゲート艦の大量配備はもちろん、輸送型航宙船の合同建造事業にもその人材と資金が流れている状況だ。言うなれば…アメリカを凌駕しかねない航空宇宙産業と、地球外進出の旅券パスポーの代償に、国家と人員を共和国は差し出したも同然なのだ…」

「カエル女の国は強力な社会主義国家…政治思想こそ違いますが、一時期のソビエト連邦他、共産主義国に近い中央集権国家で官僚が強い権力を握っていたことが、この場合は吉と出たんですよ。イタリアはまぁ、あそこは人治主義とまでは言いませんが人脈とコネッシオーネコネで回る国ですから」

ま、まぁ…イタリアはイタリアですしね…。

しかし、フランスがそこまでするとは。

(いざとなれば挙国一致にはなるのだよ。それに…それが出来るように、国内の反動分子や移民、あるいは暴動指導者を注意深く排除しては痴女皇国送りにしていたからな…)

どうやら、中米諸国の独裁者も真っ青な粛清、内部で進めておられたようですね…。

団長からは密かに見せて頂きましたが、そうした連中が痴女皇国送りにされる前に女体化の上で、アジア人らしい女性に強姦されている光景も…。

(ヴァンセンヌ娯楽館の黄美娜ほん・みーなー支配人だよ。彼女は阮香蘭ぐぇん・ほんらん嬢と似た性格でね)

まぁ、こうした行為それ自体はありがちです。

実際、私も痴女皇国に来て…更に千人卒化されてからは、犯したか犯していないかで言えば「やりました」。

暴力を振るっていないだけで、遠慮介錯なく、ポーリャちんぽを突っ込むこともしばしば。

ただ、ですね…場所がとんでもないのです。

普通、こんな場所でやるかと思います。

凱旋門の近くとか、エッフェル塔に近い集合住宅のベランダで強姦してるんですよ?

(さすがにノートルダムやルーブルだのヴェルサイユだので犯したいというのは止めさせた。あれは…私のためにとっておこうと思っていたからな)

え。

つまり、ジョスリーヌ団長曰く、自分の部下ではなく自分自身が露出強姦を行う際のとっておきの場所にしたいとお考えだったようです。

ええ、メヒコで言えば、グアダルーペ寺院やロス・まえのだいとうりょうピノスかんていきゅうでん…あるいは国立宮殿でオメコするようなものでしょう。

(それと…香蘭嬢は黒薔薇としては少々特殊でね…彼女が一種の人質だと聞いてはいるだろうが、彼女に関しては強姦特権他、相当の権限が制限されているんだよ…理由は、この対人地雷国と編笠民兵国、珍芥子国に無用な騒乱を発生させた遠因である件の懲罰だ…)

ふむ…黒薔薇でも懲罰を、と思いましたが、どうやら話は違うようです。

具体的には、より強い忠誠を誓わせ強力な制御に置くために、黒薔薇入りさせた一面があると。

(過去には北欧支部のニオオフラーネ嬢がその処置を受けている。あの子はいけにえ村出身で、北欧神種族由来の強力な精神支配を受けていた過去があってね…その上書きのために黒薔薇騎士としての処置を必要としたんだ)

なるほど、能力や才能を買われたのではなく、制御下に置くために…。

(むろん、黒薔薇となればその能力自体は大きく向上する。刑務部長に任じたのも、せっかく黒薔薇となったのだから痴女皇国のために働けということだな)

確かに、単なる制御懲罰だけで黒薔薇にするのももったいない気がしますので、ジョスリーヌ団長のお話は妥当なところでしょう。

(ま、君もそろそろ食事の調味料や添加物が効いてきた頃合いだろう。我々のためにカーティカ管長とチェイチェッタ1世陛下が面白い演し物を考えてくれているようだし、ひとつお相伴に預かろうじゃないか)

--

ええと、どうなっておるのでしょうか。

我々はアンコール・トム寺院宮殿の賓館なる来客宿泊棟に案内されたのですが、そこで見せられたもの。

なぜか、案内時にカーティカ管長はマリアヴェッラ陛下とホンラン嬢を私たちとは離して王居に残られたのですが。

壁の画面に大写しにされている光景に、我々は息を飲みました。

なぜならば少年王が、黒薔薇騎士の制服を着たセニョリータ・ホンランを犯しているのですから。

普通は絶対に、ありえないのでは。

「側にパスタ女がついてるだろ…あれが答えだよ。マリアヴェッラ陛下の着用服が白金衣モードになっているのがわかるかな」

はぁ…確かに、夕食時よりは金色が減って白基調になっておられる気もしますが。

その、マリアヴェッラ陛下はカーティカ管長と二人して、セニョリータ・ホンランの口にちんぽを突っ込んだり舐めさせ咥えさせております。

そればかりか、偽女種に変われるようにしたのでしょうか…女とみまがう乳房と身体になった少年王に、己のちんぽをしゃぶらせる管長。

少なくともまがりなりにも宗教団体の幹部…それも一人は聖母と言われた人物が、やっていいことではないように思いますが、ここは痴女皇国。

(そうですよ陛下、わたくしのちんぽから精気を配給させて頂きますからね…存分にこのアマを犯すのです…)

(我が地雷国侵略の手引きを致した大罪人であるが、こやつとてまがりなりにも阮王朝一族の娘ではあるからな…しかし、わし…いや、僕は本当ならカーティカをこうやって犯して孕ませたいんだぞ?)

(ああっ陛下っお戯れをっ…あとで存分におめこさせて差し上げますから、まずは客人方へのお楽しみを…)

えええええ。

「つまり…だ。なぜカーティカ管長が少年王の精液で孕もうとしないのかだが…地雷国の後継問題があるんだよ」

と、そこへ宮殿女官らしきに案内されて来た、橙色の紐服姿の女たちが。

「この女たちは全て、隣接国の王家または高位身分の子女だそうだ。つまり、次期地雷国王の嫡男を孕むか、苗床品質を上げるための子種を宿すために集められた朝貢品ってわけだよ、マドモアゼル」

この、ジョスリーヌ団長の発言に大いに驚く私たち。

あれ…そう言えばマルハレータ殿下、どこへ…。

(ワイは球根詐欺の王女でっせ…こいつらに種付けはあまりできんのですわ…それに、ワイ自身が既にコープシェフとカーティカのために子種を提供した立場ですよって、これ以上子孫をうかつに作ると寿命の関係でまずいかもわからんと言われてますからな…これでも痴女種としての位階はかなり上の方になってしもてますから、子孫を作りすぎると間引き制限に引っかかる危険がありますねや…)

つまり、姦淫の席にはあまり同席できないご事情があるようです。

そして、たった今、ジョスリーヌ団長の口から、恐ろしいことを聞いた気がしますが。

「ああ、やはり気付くか。さすがは報道関係の仕事をしていただけはあるな、マドモアゼル…そうだ、このアンコール・トムが整備された理由は…アジア地域、そして淫化帝国領外初の苗床実験センターとして稼働させるためなんだよ」
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