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名前を言えない謎のリゾート「マン◯ラ:愛の波しぶき」・3.9
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しかし、先ほどの集団強姦。
敢えて「なぜあれをやらせているのか」詳細を語らなかった私、コイリュルですが…。
そもそも、あの少年少女の見かけの者たち、一体何者で、どこから連れて来られたのか。
ベラ子陛下にお聞きしてみましょう。
(この林業荘園ですが、連邦世界から灸場のグァンタナモを経由して送り込まれた男女を働かせる場所なのです…。すなわち、あの荘園で働いているというだけで何かしらの罪人だったか、さもなくば集団生活や社会生活を普通に行えない問題人物と判定された可能性が非常に高い人物と言い切れるのです…)
しかし、それだけで強姦される対象となるのか。
悪人にも程度がある気もしますので、その辺を調べたくはなります。
それに、どうやらあの林業農園で働いていた女性は最低でも一人卒以上の罪人痴女種、すなわち豚身分。
普通なら少年や、少年の姿が基本の懲罰偽女種は敵ではありません。
しかし、修道司祭や助祭、罪人女たちの体力や行動を制限した上に、少年たちには「この女は犯してよいから強姦せよ」と命じていたのです。
(南米行政支局管内の林業荘園は基本的に同じ管理体制ですよ…ね、エマネちゃんにマルハちゃん…)
(そうなのよコイちゃん…ベラ子陛下が言われる通りなの…私も驚いたんだけど、連邦世界の女たちって、なよっとした男や偽女種…女の格好や化粧をする男を敵視するやつもいるのね…)
いや、その方が多いのでは。
(で、元々の人間の女とはそういうものなのです。自分たちの意にそぐわなかったり、生物としての活動…特に繁殖を阻害するような男を毛嫌いするのです、本能で)
これはマサミ様から教えて頂いたのですが、容姿や性格が女性向きではない男性をきもおただのちーぎゅうだの、散々な言いようで罵倒し忌み嫌い迫害し、挙句社会に居場所がないように企み扇動する過激な女も、マサミ様の出身国たる連邦世界のニホン国には少なくなかったとか。
ただ…戦争の危機に直面していないといわれるニホンならまだしも、魔族との戦争に明け暮れていたリュネではどうだったのでしょう。
たとえば、元々のエマネ様だといかにも強そうな筋骨隆々の戦士に憧れるのではないでしょうか。
むしろ戦いに向かないような、弱々しい男を好まれないのでは。
(ところがところが、そうじゃないから世の中はわからないものなのよコイちゃんっ。前から誰かに聞かれるたびに言ってるけど、魔族相手だと筋肉をつけすぎるくらいに付けても、あまり意味がないの。むしろ戦いが長引くほどに、長丁場に弱い男は邪魔になったり交代が必要になるのよ…)
(男の筋肉は同じ体格の女性のそれよりも強力なのですが、瞬間最大出力こそ強いものの、持続力に欠けます。そして、剣豪に列せられていたエマネちゃんはもとより、リュネの剣聖だったのは女性のイリヤさんですよね…)
ですね。
つまり、リュネ族では女は決して弱くなかったと。
むしろ、炎剣と呼ばれる対・魔族用の武器、女が扱う事も多かったようです。
(だいたい、労働魔族を見ていたらわかると思うけど、並の兵隊魔族でも普通の男なんて魔法の防御がなかったら、それこそ一瞬で黒焦げにされたりバラバラにされるくらいに強いわけよ。いくら身体を鍛えても、人の身体の限界があるし、単なる力比べだけじゃ魔族に勝てなかったの…魔族を倒すには、連中の攻撃範囲外からの炎剣による瞬殺攻撃あるのみ。これを外したら即退却して体勢立て直しを瞬間に判断できるよう、リュネでは徹底的に鍛えられたのよ…)
つまり、魔族との戦いは性別や筋肉が勝敗の決定打ではなかったと。
そして、リュネでの男の存在価値ですが、女が戦うために絶対に必要な精の提供者でもあるのでしたね。
(若い少年の精毒で体内の魔毒を浄化できるのよ、リュネの女たちは…男なら性交によって女に魔毒を移せるしね…)
つまり、女の戦士を後方で支える役割もあるから、けんかや戦いが強い弱いだけで男の価値は決まらないのだそうです。
(むしろ戦闘の最中に、いかに手早く私なら私に精毒を与えてくれるか。そのためには私の受け持ちの少年に進んで犯される必要すらあったわけなのよ…イリヤおばさまがあれだけフユキくんにデレデレしてるのも、リュネの暮らしで勇者の精毒がどれだけ大切かの証明なわけよ…)
この件に関するイリヤ様の反論は…ありませんね。
いつもの、エマネ様との心話喧嘩が始まる気配、全くなし。
(エマネの話が事実だからなのです…単なる剣技や格闘では、魔族に全く歯が立たなかったのです…)
では、エマネ様がアバドーン様、あるいはレプタ様のような強力そうな魔族を従えたり、あるいはイリヤ様とロッテ様が喧嘩できるのはなぜなのでしょう。
(それこそこのエマネの人徳であり、王族かつ支配者としての実りょ…おばさまぁっ)
(これこれこの腐れ姪は…で、コイリュル…魔族が強さを発揮するためには一定の条件があるのですよ。例えばロッテは苗床、それもリュネ世界の魔族大陸の苗床から魔毒を存分に供給される場所でないと、その無敵の強さを十全に発揮できないのです…もっとも、私もリュネ大陸や魔族大陸と同じような空気中の魔毒密度がないと聖剣の威力を出し切れないので、おあいこですけどね)
(こればかりはイリヤの言う通りなのだよ、コイリュル。それにリュネの地を離れた我々は互いに殺し合う戦争をせずともよくなったばかりか、もはや相互に協力し合う立場だ…個人的にはイリヤは泣かす対象なのだが)
(いまいましいまでに口うるさいわ、あらぬ事を何かにつけて言い出すロッテのような女、お口の恋人として泣かす対象ではありますね)
で、いつもの心話喧嘩が始まっておりますけど、要はリュネ世界の女性…特に戦士や女性型魔族の方々にとっては、男の男たるやというような姿は絶対の価値がある訳でもないという結論に尽きるようです。
そして、痴女皇国でも類似の事情があるようです。
すなわち、少年化しておくことで若々しく新鮮な精気を頂戴できると。
更には、聖母教会に勤める従者であれば、尼僧の指示によって管轄地の女を犯す事も職務の内となるのです。
その際には強姦や姦淫の対象となる女、先ほどの林業荘園の集団姦淫と同じで、尼僧が体力や身体の自由を奪うのはもちろん、あまつさえ犯されずにはおられぬように催淫処置すら取ってしまうのです。
そう…痴女皇国では女は基本、男から精を抜き取る器具扱い。
それが嫌なら努力して出世しろというのが聖母教会の教えでもあります。
そればかりか、自分の意に沿わぬ男は不要とばかりに敵視したり、男を騙して金品を奪うとかたかるとかするような女は痴女皇国には不要。
そうした不良品とでも言うべき女を選別するための施設でもあるそうです、聖母教会経営の農業荘園…。
(だから、協調と体力を要求する林業荘園だと、男と女は分けて仕事させているわよ…。痴女種化されてるから、同じ事をやらせているけどね…)
(だからあそこで虐待されているように見える少女たちってさ、あれをされるだけの理由がある連中ばっかりなのよ…木材の伐採や運び出しなんて、労働魔族を必要なだけ送ってもらったら別に女、いらないし…)
つまり、エマネ様やマサミ様、そしてベラ子陛下のお話では、あの林業荘園に配属された女たちは懲罰偽女種にもなれる少年たちの慰み者にされるのが、本当の配置目的。
与えられた時間を活用して勉学に励み、尼僧や女官の道を目指すか、あるいは少年に犯され孕まされてマンコラ戻しになるかだけが、あの林業荘園の姦淫地獄から逃れる道なのだそうですね…。
(マンコラに戻される際にもね、そうした学業努力に励んでいるか否かで運命は決まるのよ…学ぶことを嫌がってたら、苗床の餌になって、全く別の女として再生を待つしかないのよね…)
(ま、そんな女はコイちゃんの理想に思う家庭を築くだけの能力も資質もないんだから、男の子たちの肉便器や孕み袋として活用してあげてるだけ、あたしたちは慈悲深いと思ってね…ああ言う子たち、以前は問答無用で悪魔島とか亀地獄島に送って精気を取るだけだったから…)
ひえええええ。
かつての悪魔島については、マルハレータ様がご存じでしたね…。
偽女種に女を犯させて、犯した罪によって偽女種は自ら燃え尽きて死ぬわけですし、犯された女は偽女種になってしまい、次に女が島に送られてくるまでは偽女種同士で犯し合うとか、林業荘園とはまた違った生き地獄であったこと、何かの時に教えて頂きましたから。
そして、女の敵は女。
ある意味で一方的に懲罰されている女たちにとって、尼僧はまさに憎むべき敵でしょう。
林業農園の偽女種たち以上に、尼僧を憎んでいるのは豚扱いされている罪人女たちである。
これも、遠隔思考読み取りで理解できました。
(そりゃ、男の子は尼僧の言うこと聞いてたら犯す側に回れるしね…普通、ちょっと頭が回る子なら逆らうよりも取り入ることを考えるわよ…だけど女の子は尼僧に取り入るには股を開くしかないし、尼僧たちは尼僧たちで自分の部下をまず犯すからね…つまり、豚扱いされている女の子は責め苦に耐えて実力で這い上がるしか道はないのよね…)
(で、恨みの念は女の子の方が強くなるのですよ…)
しかし、罪人女が仮に百人なら百人程度が力を合わせても、司教様や司祭様には勝てるものではありません。
更には、性格や協調性に問題があるからこそ、悪魔島や林業荘園に送られるはめになっているのですから、リュネの戦士の方のように軍師の指揮に従って規律ある行動を取るなんて、とてもとても。
(普通の女官ならまだしも、罪人同士で結託するのは困難だと思いますよ…それを防ぐためにも、同格または下級者の思考をだだ漏れ状態にされているのが痴女皇国の女官なのですから…)
つまり、互いの本音が見え見えになってしまうので、よほどの人格者が現れない限りは結束することがないでしょうし、結束したとしても管理者たる尼僧からは、一部始終が丸見えになってしまうのですから。
(ただ、嫌々ながらに木こりの仕事をしていても、指揮する監督助祭や司祭に従う限りは嫌がっていること自体を咎めはしません。ただし、どんなに嫌がっていても所定の成果を上げるか、もうやっていけないという請願を出すかのいずれかでなければ、あの林業荘園でのお仕事から外すわけにはいかないと尼僧たちは言うと思いますよ…)
(で、ベラ子が言う通りで、仕事に馴染めないできないって場合は荘園から外す。だけどそれ、マンコラならマンコラに送って苗床で再生工程にかけてくれっていう、一種の安楽死要請になってしまうんだよな…)
(でさぁ、罪人や豚扱いされてる対象がさ、あたしたちを恨むなら恨むで別に構わないのよ。でもね、じゃあ、あんたたちがあたしらに成り代わって社会を運営できるのか。あたしたちに取って代わる力があるのかって聞きたいのはこっちなのよね…)
と、傲岸不遜とも取れる言い切りをなさるマサミ様です。
(で、憎いなら憎いで反抗の機会は与えてあげるけど、反抗できるだけの能力は涵養しなさいってのが、雅美さんからのメッセージなんだよ。つまり、文句は言わせてやるけど、きちんとした文句を形にしたいのなら自分を鍛えてこいって事なんだ、雅美さんの発言の真意…)
しかし、マサミ様の打ち出した政治方針で痴女皇国が動いているにも等しい、重鎮の中の重鎮の発言。
マリアリーゼ陛下がお認めになっていることでもお分かりでしょう。
(あたしも流石にこれは賛成するしかありません…だいいち、連邦世界が争乱に明け暮れている理由の一つが、女性の権利とか性的少数派の権利とか特定宗教信仰の自由とかといって、珍しい権利を主張する人々が暴れたこともあるのですから…政治がしたければさせてあげますけど、その資質や資格を備えて出世してからの話となるのです、痴女皇国では)
いえベラ子陛下、痴女皇国に限らないのでは、と言いかけて思い至りました。
淫化では政治は、皇帝と皇族、そして貴人が行うものでした。
そして政りごとの方針、占術師や上位の神官によって得た神託によっても左右されたのです。
男女の性別どころか、神に選ばれたとされる一部のものが為していたことでした。
すなわち、女が政治を志しても、その道自体が存在しないか、遥か遠い先にあるのです。
最低でも、貴人や皇族の家に生まれるか、または黄金の間に詰める太陽処女または巫女に選ばれる必要があります。
(コイちゃん…球根詐欺国はもちろん、欧州でも似たようなもんやで…貴族の家に生まれて大学に行けるゼニをかけてもらって、更には夜会で社交界にデビューツ…でびゅーできるだけの作法を学び着衣装身具にカネをかけて初めて、統治者たる王族や貴族で議会議員になれるとかな…それからしたら、能力さえあれば他のお膳立てを整えて要職につけてもらえる痴女皇国は充分、人の出世の機会を与えてくれてる部類なんや…)
ですよねぇ…。
(アルト様やダリア様がそうじゃないのコイちゃん…アルト様がちょっといいとこの漁師のおうちの娘さんでしょ、ダリア様にいたっては孤児で連続強盗殺人犯人だった人よ…更生されてるけど…)
(平民がここにもいるんだけどぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお)
あ、マサミ様がまさにそうでした…。
ニホンのお国でいちばん勉強しないと受からない学舎をお出になられたとはいえ、確実に貴族でもなければ王族皇族でもないお家柄。
(それとね、コイちゃん…林業農園の男の子たちも懲罰偽女種化されてるの、忘れないでね…毎日毎日、働かされておめこしてるだけの日々を漫然と送ってると、あっという間に寿命が来て自分で勝手に火葬…燃え尽きてしまうんだからね…男の子たちも、平和な家庭を築ける資質があるのかをあの林業荘園で試されている立場なのよ…)
そして、マサミ様は念押しされます。
あの林業農園、いわば人のくずを濾して集めて送り込んだ、最低の吹き溜まりのようなもの。
コイちゃんが理想とする、かつての淫化の山の中のような家庭を築く国民たちの候補をあの中に求めても適材は集まりませんと。
むしろ、痴女皇国の他の支配地でやっているような懲罰ありきの集団生活型社会の方が向いた人材ばかりであり、もしもそうした人間たちに更生を期待するならば、参考にすべきは灸場のハバナや、ギリシャのカランバカ…そして南洋王国のジョクジャカルタに設けられた同棲街だと申されます。
でまぁ、マサミ様のお話には続きがありましてね。
(それとね…見てたと思うけど、あの林業荘園、きっちりと偽女種も犯されてたでしょ…)
(ええ…)
(コイちゃんは反応が薄かったけどね…クシくんのお尻に入れたくなったら私に必ず連絡してね…)
ど、どどどどどどどういう事でしょうか。
私はクシの尻を掘る気は。
(痴女皇国の皇帝にしてからが愛人の尻を掘るのも好きなのよ…ただ、それは危険な傾向でもあるからね…何せあたしもだけど、痴女皇国少年愛好家友の会会員って、まず例外なく少年の尻にちんぽ突っ込みたがる悪癖があんのよね…)
ええ、この会話はクシには流れておりません。
というか、この恐るべき話、クシには聞かせられないのです。
彼のお尻の純潔、守られるべきだと私は思っております。
いいですね、アナワルキ先生…いくらクシのお尻、それも偽女種状態のお尻が魅力的でも、まかり間違ってもレオノール司教みたいな少年も少女も部下も見境なく犯すような事はダメですよ…。
(あー…レオノール様なら…レプタ様とも絡んでおられた記憶を拝見致しますに、性豪とお呼びすべきか)
(あの女は室見局長と勝負できる数少ない負の逸材や…。いや、メフラウ・ムロミ以上かもわからん…)
(マルハちゃん…いえマルハレータ殿下…私をなんだと思ってるのですか…だいたい私はあのエロメスカマキリな女郎蜘蛛と違って、少年を食う趣味はないんですよ…何でしたらもう一回黒薔薇試練を受けに痴女島に来ますか…)
(ええええええええ遠慮しますっ)
(理恵ちゃん。重ねて言うけど、ちょっと滝壺に来なさいよ…)
(ダリア連れてっていいなら行きますけど)
(むぐぎぎぎぎぎぎぎ)
ええ。
レオノール司教、大司教資格者なのにマンコラで司教待遇なのはこの辺の諸々の事情があるのです。
申し上げては何ですが、レオノール様は男女偽女種を問わず、突っ込んで言うことを聞かせようとする悪癖持ちであるという報告、私は目にしております。
(スメネプでも一旦は女体化したせいで若返った漁師とか、掘ってた話してええか、レオノール…あれ真剣に漁師連中、嫌がると言うか恐れてたからな…)
(マルハレータさま…ひゃくしょうのおじさんたちも…あれでリタさんとかアンジャニさんとかまでもが…今のスメネプで何かしたら尼さんにおしりをねらわれるって話になってますよ…)
(おいっレオノール…お前、教え子に何教えとんねんな!)
(男に言うことを聞かせる方法を教えたまでですが)
(あのな、それを無理強いしたら、男は男の自信をなくす危険があるから、特定地域の懲罰偽女種や罪人に対して以外、要求されるまでは禁止事項やいうのん知っとるやろが…)
(スメネプのみならずマドゥラ島とマドゥラ族全体、あの時は一旦、懲罰対象にされておりましたかと。私は懲罰のために尻穴を頂いたまでですがぁっ)
(その後で解除されとるやろが!働き手が軒並みやる気なくしたから言うてなだめすかして男に戻したりしとったんお前も知っとった話やないか!)
ああ、何てことを。
マンコラの少年たちの貞操監視、レプタ司教にお願いしておきましょうか。
(済みません皇妃殿下…私も触手ちんぽですけどお尻を、その…お尻からぜんりつせんとかいうのを刺激しますとちんぽが硬くなったり、射精量が多くなるのを知ってからは、その)
(レプタ司教。少年なり偽女種が苦痛と快楽に顔を歪めてちんぽから先走り血管を浮かせて勃起させるのを楽しみにしておられる件、内密にしておきますので…)
(れれれれれれれれレオノール様、あれは精気授受量増加を狙っての)
(それ以前にレオノールが内密どころかおもっきしバラしてる件に突っ込むべきやと思うねんけどな…)
どうもマルハレータ様、欧州でいらん子扱いされたレオノール様の居場所作りのために随分と骨を折られたことがあるようですね。
レオノール様の方が遥かに年上の筈ですが、マルハレータ様に頭が上がらないようなのは、単に役位階級地位の違いだけでなく、その辺があるのでしょう。
おわかりですね、アナワルキ先生…。
(私はまだ何もしておりませんって…)
(炸砕岩満北神殿で神官懲罰として尻を狙いチャロックの刑罰を好んでおられた件は忘れませんよ…)
(ひいいいいいいい)
クシ。
今のは聞かなかった方向で。
ええ、北神殿の神官は皇帝の妾を兼ねる建前がありましたから、オメコを責めるお仕置きはなるべく控えられていたのです。
もっともこれは、太陽処女ならぬ太陽乙女を教育する南神殿でも同じ方針だったんですけどね。
で、私はアナワルキ教官の下で、淫化の神官教育実習…すなわち太陽神殿でのお勤めを覚えたのですけどね、私。
おわかりでしょうか。
かつての教え子が今や皇妃。
そして、人は「やったことはすぐ忘れても、やられた事は覚えている」生き物であるというのをこのコイリュル、恥ずかしながら今、実感しております。
ええ、オリューレ様がこの淫化の地に持ち込まれたチャロック、今や調理用の火炎短剣の用途に使用する改造を受けたこともあって、淫化の神官の標準装備になりつつあるのです。
そして、痴女皇国におけるチャロックはまさにその、チンポ型の握りの部分を使用した懲罰器具としての使用が圧倒的なのも存じております。
えらくなったからと言って、むやみな報復の嫌がらせを企てる根性の悪さ、このコイリュルは持ち合わせておりませんが、神殿での神官教育担当の地位を悪用してチャロックを多用しているという請願だけは上がって来ないよう、注意願いますとしか私には申せません…。
というか痴女皇国全般に言える話なのですけどね。
歳を重ねると。少年をおもちゃにするのが趣味になるのでしょうか。
(いや、そういう訳でもないと思うねんけど…ワイはそういう趣味あらへんけど、えーちゃんは割と離魔悪所とか俗人街の少年を好む傾向あるよな…)
(まるちゃああああああああああああああああああああああああああん!)
(いや待て、ベラ子陛下も最近は聖父様に授乳ぷれいや幼児ぷれいなるものを)
(マルハちゃあああああああああああああああああああああああああん!)
(ベラ子…おのれはクリスに女装をさせるのみならず…まさか偽女種はまだしも純粋痴女種に変えてへんやろな…)
(かかかかかかかかかかかか母様それは誤解というもの!)
(ゴカイもイソメもあらへんわいっ。マンコラの沖でイワシの漁礁に変えに行くぞっ)
まぁ、私からは…罪人や豚扱いの少女たち、女性たちに後ろ指指されるような行為だけは謹んで頂きたいとしか。
いくら淫化…南米行政支局の政治、挿入器具市の行政神殿であらかた決めてるとは申しましても、一応の頂点はクシであり、私はその妻の立場なのです。
淫化の統治に支障が出まくることは控えて頂きたいのです。
特にベラ子陛下とエマネ様とマルハレータ様。
わけてもエマネ様、事もあろうに離魔支部長でしょうがっ。
(エマネ…実はコイリュルが君の上役になるの、気づいたか…)
(ええ、ロッテさん…)
(やーいざまーみろーえまねのまけー)
(私の上役の叔母もクスコにいると思うんですけどね、特定の上役の不遜な言動については反抗してもいいと思うんですけどね…)
(ちょっと胸が控えめだからと言って!)
(私は戦士の心得もあって体型補正を受けとらんだけなのですっ)
エマネ様。
胸の話、やめにしませんか。
確かに、体型補正の申請を出して通れば、でかぱいにもなるのが痴女皇国。
しかし、とりあえずは天然で行きたいのです。
クシもその方がええと申しておりますし、でかぱい成分の補給が必要であるならば、我ら一行にはアナワルキもおります。
(コイちゃんはないわけじゃないんだけど、どうしても痴女皇国って、それなりに乳の大きいのがいるからね…)
(マサミ様も大きめの部類でしたよね…)
とまぁ、そんないらぬ心話の間にも、ダンケ号は目的とする場所に近づきます。
一旦はその場所を通り過ぎると、脇に逸れ、更には南米縦割街道の下をくぐる穴を抜けて包茎行きの北車線に入ります。
Uターンとかいう便利な語句、ありましたね、そう言えば。
で、道の橋で手を挙げて我々を誘導する派手な格好の女、2人。
(アニーとサキスの二人ですね…あの、とらっくうんてんしゅに名前をつけてもらった子たち…)
敢えて「なぜあれをやらせているのか」詳細を語らなかった私、コイリュルですが…。
そもそも、あの少年少女の見かけの者たち、一体何者で、どこから連れて来られたのか。
ベラ子陛下にお聞きしてみましょう。
(この林業荘園ですが、連邦世界から灸場のグァンタナモを経由して送り込まれた男女を働かせる場所なのです…。すなわち、あの荘園で働いているというだけで何かしらの罪人だったか、さもなくば集団生活や社会生活を普通に行えない問題人物と判定された可能性が非常に高い人物と言い切れるのです…)
しかし、それだけで強姦される対象となるのか。
悪人にも程度がある気もしますので、その辺を調べたくはなります。
それに、どうやらあの林業農園で働いていた女性は最低でも一人卒以上の罪人痴女種、すなわち豚身分。
普通なら少年や、少年の姿が基本の懲罰偽女種は敵ではありません。
しかし、修道司祭や助祭、罪人女たちの体力や行動を制限した上に、少年たちには「この女は犯してよいから強姦せよ」と命じていたのです。
(南米行政支局管内の林業荘園は基本的に同じ管理体制ですよ…ね、エマネちゃんにマルハちゃん…)
(そうなのよコイちゃん…ベラ子陛下が言われる通りなの…私も驚いたんだけど、連邦世界の女たちって、なよっとした男や偽女種…女の格好や化粧をする男を敵視するやつもいるのね…)
いや、その方が多いのでは。
(で、元々の人間の女とはそういうものなのです。自分たちの意にそぐわなかったり、生物としての活動…特に繁殖を阻害するような男を毛嫌いするのです、本能で)
これはマサミ様から教えて頂いたのですが、容姿や性格が女性向きではない男性をきもおただのちーぎゅうだの、散々な言いようで罵倒し忌み嫌い迫害し、挙句社会に居場所がないように企み扇動する過激な女も、マサミ様の出身国たる連邦世界のニホン国には少なくなかったとか。
ただ…戦争の危機に直面していないといわれるニホンならまだしも、魔族との戦争に明け暮れていたリュネではどうだったのでしょう。
たとえば、元々のエマネ様だといかにも強そうな筋骨隆々の戦士に憧れるのではないでしょうか。
むしろ戦いに向かないような、弱々しい男を好まれないのでは。
(ところがところが、そうじゃないから世の中はわからないものなのよコイちゃんっ。前から誰かに聞かれるたびに言ってるけど、魔族相手だと筋肉をつけすぎるくらいに付けても、あまり意味がないの。むしろ戦いが長引くほどに、長丁場に弱い男は邪魔になったり交代が必要になるのよ…)
(男の筋肉は同じ体格の女性のそれよりも強力なのですが、瞬間最大出力こそ強いものの、持続力に欠けます。そして、剣豪に列せられていたエマネちゃんはもとより、リュネの剣聖だったのは女性のイリヤさんですよね…)
ですね。
つまり、リュネ族では女は決して弱くなかったと。
むしろ、炎剣と呼ばれる対・魔族用の武器、女が扱う事も多かったようです。
(だいたい、労働魔族を見ていたらわかると思うけど、並の兵隊魔族でも普通の男なんて魔法の防御がなかったら、それこそ一瞬で黒焦げにされたりバラバラにされるくらいに強いわけよ。いくら身体を鍛えても、人の身体の限界があるし、単なる力比べだけじゃ魔族に勝てなかったの…魔族を倒すには、連中の攻撃範囲外からの炎剣による瞬殺攻撃あるのみ。これを外したら即退却して体勢立て直しを瞬間に判断できるよう、リュネでは徹底的に鍛えられたのよ…)
つまり、魔族との戦いは性別や筋肉が勝敗の決定打ではなかったと。
そして、リュネでの男の存在価値ですが、女が戦うために絶対に必要な精の提供者でもあるのでしたね。
(若い少年の精毒で体内の魔毒を浄化できるのよ、リュネの女たちは…男なら性交によって女に魔毒を移せるしね…)
つまり、女の戦士を後方で支える役割もあるから、けんかや戦いが強い弱いだけで男の価値は決まらないのだそうです。
(むしろ戦闘の最中に、いかに手早く私なら私に精毒を与えてくれるか。そのためには私の受け持ちの少年に進んで犯される必要すらあったわけなのよ…イリヤおばさまがあれだけフユキくんにデレデレしてるのも、リュネの暮らしで勇者の精毒がどれだけ大切かの証明なわけよ…)
この件に関するイリヤ様の反論は…ありませんね。
いつもの、エマネ様との心話喧嘩が始まる気配、全くなし。
(エマネの話が事実だからなのです…単なる剣技や格闘では、魔族に全く歯が立たなかったのです…)
では、エマネ様がアバドーン様、あるいはレプタ様のような強力そうな魔族を従えたり、あるいはイリヤ様とロッテ様が喧嘩できるのはなぜなのでしょう。
(それこそこのエマネの人徳であり、王族かつ支配者としての実りょ…おばさまぁっ)
(これこれこの腐れ姪は…で、コイリュル…魔族が強さを発揮するためには一定の条件があるのですよ。例えばロッテは苗床、それもリュネ世界の魔族大陸の苗床から魔毒を存分に供給される場所でないと、その無敵の強さを十全に発揮できないのです…もっとも、私もリュネ大陸や魔族大陸と同じような空気中の魔毒密度がないと聖剣の威力を出し切れないので、おあいこですけどね)
(こればかりはイリヤの言う通りなのだよ、コイリュル。それにリュネの地を離れた我々は互いに殺し合う戦争をせずともよくなったばかりか、もはや相互に協力し合う立場だ…個人的にはイリヤは泣かす対象なのだが)
(いまいましいまでに口うるさいわ、あらぬ事を何かにつけて言い出すロッテのような女、お口の恋人として泣かす対象ではありますね)
で、いつもの心話喧嘩が始まっておりますけど、要はリュネ世界の女性…特に戦士や女性型魔族の方々にとっては、男の男たるやというような姿は絶対の価値がある訳でもないという結論に尽きるようです。
そして、痴女皇国でも類似の事情があるようです。
すなわち、少年化しておくことで若々しく新鮮な精気を頂戴できると。
更には、聖母教会に勤める従者であれば、尼僧の指示によって管轄地の女を犯す事も職務の内となるのです。
その際には強姦や姦淫の対象となる女、先ほどの林業荘園の集団姦淫と同じで、尼僧が体力や身体の自由を奪うのはもちろん、あまつさえ犯されずにはおられぬように催淫処置すら取ってしまうのです。
そう…痴女皇国では女は基本、男から精を抜き取る器具扱い。
それが嫌なら努力して出世しろというのが聖母教会の教えでもあります。
そればかりか、自分の意に沿わぬ男は不要とばかりに敵視したり、男を騙して金品を奪うとかたかるとかするような女は痴女皇国には不要。
そうした不良品とでも言うべき女を選別するための施設でもあるそうです、聖母教会経営の農業荘園…。
(だから、協調と体力を要求する林業荘園だと、男と女は分けて仕事させているわよ…。痴女種化されてるから、同じ事をやらせているけどね…)
(だからあそこで虐待されているように見える少女たちってさ、あれをされるだけの理由がある連中ばっかりなのよ…木材の伐採や運び出しなんて、労働魔族を必要なだけ送ってもらったら別に女、いらないし…)
つまり、エマネ様やマサミ様、そしてベラ子陛下のお話では、あの林業荘園に配属された女たちは懲罰偽女種にもなれる少年たちの慰み者にされるのが、本当の配置目的。
与えられた時間を活用して勉学に励み、尼僧や女官の道を目指すか、あるいは少年に犯され孕まされてマンコラ戻しになるかだけが、あの林業荘園の姦淫地獄から逃れる道なのだそうですね…。
(マンコラに戻される際にもね、そうした学業努力に励んでいるか否かで運命は決まるのよ…学ぶことを嫌がってたら、苗床の餌になって、全く別の女として再生を待つしかないのよね…)
(ま、そんな女はコイちゃんの理想に思う家庭を築くだけの能力も資質もないんだから、男の子たちの肉便器や孕み袋として活用してあげてるだけ、あたしたちは慈悲深いと思ってね…ああ言う子たち、以前は問答無用で悪魔島とか亀地獄島に送って精気を取るだけだったから…)
ひえええええ。
かつての悪魔島については、マルハレータ様がご存じでしたね…。
偽女種に女を犯させて、犯した罪によって偽女種は自ら燃え尽きて死ぬわけですし、犯された女は偽女種になってしまい、次に女が島に送られてくるまでは偽女種同士で犯し合うとか、林業荘園とはまた違った生き地獄であったこと、何かの時に教えて頂きましたから。
そして、女の敵は女。
ある意味で一方的に懲罰されている女たちにとって、尼僧はまさに憎むべき敵でしょう。
林業農園の偽女種たち以上に、尼僧を憎んでいるのは豚扱いされている罪人女たちである。
これも、遠隔思考読み取りで理解できました。
(そりゃ、男の子は尼僧の言うこと聞いてたら犯す側に回れるしね…普通、ちょっと頭が回る子なら逆らうよりも取り入ることを考えるわよ…だけど女の子は尼僧に取り入るには股を開くしかないし、尼僧たちは尼僧たちで自分の部下をまず犯すからね…つまり、豚扱いされている女の子は責め苦に耐えて実力で這い上がるしか道はないのよね…)
(で、恨みの念は女の子の方が強くなるのですよ…)
しかし、罪人女が仮に百人なら百人程度が力を合わせても、司教様や司祭様には勝てるものではありません。
更には、性格や協調性に問題があるからこそ、悪魔島や林業荘園に送られるはめになっているのですから、リュネの戦士の方のように軍師の指揮に従って規律ある行動を取るなんて、とてもとても。
(普通の女官ならまだしも、罪人同士で結託するのは困難だと思いますよ…それを防ぐためにも、同格または下級者の思考をだだ漏れ状態にされているのが痴女皇国の女官なのですから…)
つまり、互いの本音が見え見えになってしまうので、よほどの人格者が現れない限りは結束することがないでしょうし、結束したとしても管理者たる尼僧からは、一部始終が丸見えになってしまうのですから。
(ただ、嫌々ながらに木こりの仕事をしていても、指揮する監督助祭や司祭に従う限りは嫌がっていること自体を咎めはしません。ただし、どんなに嫌がっていても所定の成果を上げるか、もうやっていけないという請願を出すかのいずれかでなければ、あの林業荘園でのお仕事から外すわけにはいかないと尼僧たちは言うと思いますよ…)
(で、ベラ子が言う通りで、仕事に馴染めないできないって場合は荘園から外す。だけどそれ、マンコラならマンコラに送って苗床で再生工程にかけてくれっていう、一種の安楽死要請になってしまうんだよな…)
(でさぁ、罪人や豚扱いされてる対象がさ、あたしたちを恨むなら恨むで別に構わないのよ。でもね、じゃあ、あんたたちがあたしらに成り代わって社会を運営できるのか。あたしたちに取って代わる力があるのかって聞きたいのはこっちなのよね…)
と、傲岸不遜とも取れる言い切りをなさるマサミ様です。
(で、憎いなら憎いで反抗の機会は与えてあげるけど、反抗できるだけの能力は涵養しなさいってのが、雅美さんからのメッセージなんだよ。つまり、文句は言わせてやるけど、きちんとした文句を形にしたいのなら自分を鍛えてこいって事なんだ、雅美さんの発言の真意…)
しかし、マサミ様の打ち出した政治方針で痴女皇国が動いているにも等しい、重鎮の中の重鎮の発言。
マリアリーゼ陛下がお認めになっていることでもお分かりでしょう。
(あたしも流石にこれは賛成するしかありません…だいいち、連邦世界が争乱に明け暮れている理由の一つが、女性の権利とか性的少数派の権利とか特定宗教信仰の自由とかといって、珍しい権利を主張する人々が暴れたこともあるのですから…政治がしたければさせてあげますけど、その資質や資格を備えて出世してからの話となるのです、痴女皇国では)
いえベラ子陛下、痴女皇国に限らないのでは、と言いかけて思い至りました。
淫化では政治は、皇帝と皇族、そして貴人が行うものでした。
そして政りごとの方針、占術師や上位の神官によって得た神託によっても左右されたのです。
男女の性別どころか、神に選ばれたとされる一部のものが為していたことでした。
すなわち、女が政治を志しても、その道自体が存在しないか、遥か遠い先にあるのです。
最低でも、貴人や皇族の家に生まれるか、または黄金の間に詰める太陽処女または巫女に選ばれる必要があります。
(コイちゃん…球根詐欺国はもちろん、欧州でも似たようなもんやで…貴族の家に生まれて大学に行けるゼニをかけてもらって、更には夜会で社交界にデビューツ…でびゅーできるだけの作法を学び着衣装身具にカネをかけて初めて、統治者たる王族や貴族で議会議員になれるとかな…それからしたら、能力さえあれば他のお膳立てを整えて要職につけてもらえる痴女皇国は充分、人の出世の機会を与えてくれてる部類なんや…)
ですよねぇ…。
(アルト様やダリア様がそうじゃないのコイちゃん…アルト様がちょっといいとこの漁師のおうちの娘さんでしょ、ダリア様にいたっては孤児で連続強盗殺人犯人だった人よ…更生されてるけど…)
(平民がここにもいるんだけどぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお)
あ、マサミ様がまさにそうでした…。
ニホンのお国でいちばん勉強しないと受からない学舎をお出になられたとはいえ、確実に貴族でもなければ王族皇族でもないお家柄。
(それとね、コイちゃん…林業農園の男の子たちも懲罰偽女種化されてるの、忘れないでね…毎日毎日、働かされておめこしてるだけの日々を漫然と送ってると、あっという間に寿命が来て自分で勝手に火葬…燃え尽きてしまうんだからね…男の子たちも、平和な家庭を築ける資質があるのかをあの林業荘園で試されている立場なのよ…)
そして、マサミ様は念押しされます。
あの林業農園、いわば人のくずを濾して集めて送り込んだ、最低の吹き溜まりのようなもの。
コイちゃんが理想とする、かつての淫化の山の中のような家庭を築く国民たちの候補をあの中に求めても適材は集まりませんと。
むしろ、痴女皇国の他の支配地でやっているような懲罰ありきの集団生活型社会の方が向いた人材ばかりであり、もしもそうした人間たちに更生を期待するならば、参考にすべきは灸場のハバナや、ギリシャのカランバカ…そして南洋王国のジョクジャカルタに設けられた同棲街だと申されます。
でまぁ、マサミ様のお話には続きがありましてね。
(それとね…見てたと思うけど、あの林業荘園、きっちりと偽女種も犯されてたでしょ…)
(ええ…)
(コイちゃんは反応が薄かったけどね…クシくんのお尻に入れたくなったら私に必ず連絡してね…)
ど、どどどどどどどういう事でしょうか。
私はクシの尻を掘る気は。
(痴女皇国の皇帝にしてからが愛人の尻を掘るのも好きなのよ…ただ、それは危険な傾向でもあるからね…何せあたしもだけど、痴女皇国少年愛好家友の会会員って、まず例外なく少年の尻にちんぽ突っ込みたがる悪癖があんのよね…)
ええ、この会話はクシには流れておりません。
というか、この恐るべき話、クシには聞かせられないのです。
彼のお尻の純潔、守られるべきだと私は思っております。
いいですね、アナワルキ先生…いくらクシのお尻、それも偽女種状態のお尻が魅力的でも、まかり間違ってもレオノール司教みたいな少年も少女も部下も見境なく犯すような事はダメですよ…。
(あー…レオノール様なら…レプタ様とも絡んでおられた記憶を拝見致しますに、性豪とお呼びすべきか)
(あの女は室見局長と勝負できる数少ない負の逸材や…。いや、メフラウ・ムロミ以上かもわからん…)
(マルハちゃん…いえマルハレータ殿下…私をなんだと思ってるのですか…だいたい私はあのエロメスカマキリな女郎蜘蛛と違って、少年を食う趣味はないんですよ…何でしたらもう一回黒薔薇試練を受けに痴女島に来ますか…)
(ええええええええ遠慮しますっ)
(理恵ちゃん。重ねて言うけど、ちょっと滝壺に来なさいよ…)
(ダリア連れてっていいなら行きますけど)
(むぐぎぎぎぎぎぎぎ)
ええ。
レオノール司教、大司教資格者なのにマンコラで司教待遇なのはこの辺の諸々の事情があるのです。
申し上げては何ですが、レオノール様は男女偽女種を問わず、突っ込んで言うことを聞かせようとする悪癖持ちであるという報告、私は目にしております。
(スメネプでも一旦は女体化したせいで若返った漁師とか、掘ってた話してええか、レオノール…あれ真剣に漁師連中、嫌がると言うか恐れてたからな…)
(マルハレータさま…ひゃくしょうのおじさんたちも…あれでリタさんとかアンジャニさんとかまでもが…今のスメネプで何かしたら尼さんにおしりをねらわれるって話になってますよ…)
(おいっレオノール…お前、教え子に何教えとんねんな!)
(男に言うことを聞かせる方法を教えたまでですが)
(あのな、それを無理強いしたら、男は男の自信をなくす危険があるから、特定地域の懲罰偽女種や罪人に対して以外、要求されるまでは禁止事項やいうのん知っとるやろが…)
(スメネプのみならずマドゥラ島とマドゥラ族全体、あの時は一旦、懲罰対象にされておりましたかと。私は懲罰のために尻穴を頂いたまでですがぁっ)
(その後で解除されとるやろが!働き手が軒並みやる気なくしたから言うてなだめすかして男に戻したりしとったんお前も知っとった話やないか!)
ああ、何てことを。
マンコラの少年たちの貞操監視、レプタ司教にお願いしておきましょうか。
(済みません皇妃殿下…私も触手ちんぽですけどお尻を、その…お尻からぜんりつせんとかいうのを刺激しますとちんぽが硬くなったり、射精量が多くなるのを知ってからは、その)
(レプタ司教。少年なり偽女種が苦痛と快楽に顔を歪めてちんぽから先走り血管を浮かせて勃起させるのを楽しみにしておられる件、内密にしておきますので…)
(れれれれれれれれレオノール様、あれは精気授受量増加を狙っての)
(それ以前にレオノールが内密どころかおもっきしバラしてる件に突っ込むべきやと思うねんけどな…)
どうもマルハレータ様、欧州でいらん子扱いされたレオノール様の居場所作りのために随分と骨を折られたことがあるようですね。
レオノール様の方が遥かに年上の筈ですが、マルハレータ様に頭が上がらないようなのは、単に役位階級地位の違いだけでなく、その辺があるのでしょう。
おわかりですね、アナワルキ先生…。
(私はまだ何もしておりませんって…)
(炸砕岩満北神殿で神官懲罰として尻を狙いチャロックの刑罰を好んでおられた件は忘れませんよ…)
(ひいいいいいいい)
クシ。
今のは聞かなかった方向で。
ええ、北神殿の神官は皇帝の妾を兼ねる建前がありましたから、オメコを責めるお仕置きはなるべく控えられていたのです。
もっともこれは、太陽処女ならぬ太陽乙女を教育する南神殿でも同じ方針だったんですけどね。
で、私はアナワルキ教官の下で、淫化の神官教育実習…すなわち太陽神殿でのお勤めを覚えたのですけどね、私。
おわかりでしょうか。
かつての教え子が今や皇妃。
そして、人は「やったことはすぐ忘れても、やられた事は覚えている」生き物であるというのをこのコイリュル、恥ずかしながら今、実感しております。
ええ、オリューレ様がこの淫化の地に持ち込まれたチャロック、今や調理用の火炎短剣の用途に使用する改造を受けたこともあって、淫化の神官の標準装備になりつつあるのです。
そして、痴女皇国におけるチャロックはまさにその、チンポ型の握りの部分を使用した懲罰器具としての使用が圧倒的なのも存じております。
えらくなったからと言って、むやみな報復の嫌がらせを企てる根性の悪さ、このコイリュルは持ち合わせておりませんが、神殿での神官教育担当の地位を悪用してチャロックを多用しているという請願だけは上がって来ないよう、注意願いますとしか私には申せません…。
というか痴女皇国全般に言える話なのですけどね。
歳を重ねると。少年をおもちゃにするのが趣味になるのでしょうか。
(いや、そういう訳でもないと思うねんけど…ワイはそういう趣味あらへんけど、えーちゃんは割と離魔悪所とか俗人街の少年を好む傾向あるよな…)
(まるちゃああああああああああああああああああああああああああん!)
(いや待て、ベラ子陛下も最近は聖父様に授乳ぷれいや幼児ぷれいなるものを)
(マルハちゃあああああああああああああああああああああああああん!)
(ベラ子…おのれはクリスに女装をさせるのみならず…まさか偽女種はまだしも純粋痴女種に変えてへんやろな…)
(かかかかかかかかかかかか母様それは誤解というもの!)
(ゴカイもイソメもあらへんわいっ。マンコラの沖でイワシの漁礁に変えに行くぞっ)
まぁ、私からは…罪人や豚扱いの少女たち、女性たちに後ろ指指されるような行為だけは謹んで頂きたいとしか。
いくら淫化…南米行政支局の政治、挿入器具市の行政神殿であらかた決めてるとは申しましても、一応の頂点はクシであり、私はその妻の立場なのです。
淫化の統治に支障が出まくることは控えて頂きたいのです。
特にベラ子陛下とエマネ様とマルハレータ様。
わけてもエマネ様、事もあろうに離魔支部長でしょうがっ。
(エマネ…実はコイリュルが君の上役になるの、気づいたか…)
(ええ、ロッテさん…)
(やーいざまーみろーえまねのまけー)
(私の上役の叔母もクスコにいると思うんですけどね、特定の上役の不遜な言動については反抗してもいいと思うんですけどね…)
(ちょっと胸が控えめだからと言って!)
(私は戦士の心得もあって体型補正を受けとらんだけなのですっ)
エマネ様。
胸の話、やめにしませんか。
確かに、体型補正の申請を出して通れば、でかぱいにもなるのが痴女皇国。
しかし、とりあえずは天然で行きたいのです。
クシもその方がええと申しておりますし、でかぱい成分の補給が必要であるならば、我ら一行にはアナワルキもおります。
(コイちゃんはないわけじゃないんだけど、どうしても痴女皇国って、それなりに乳の大きいのがいるからね…)
(マサミ様も大きめの部類でしたよね…)
とまぁ、そんないらぬ心話の間にも、ダンケ号は目的とする場所に近づきます。
一旦はその場所を通り過ぎると、脇に逸れ、更には南米縦割街道の下をくぐる穴を抜けて包茎行きの北車線に入ります。
Uターンとかいう便利な語句、ありましたね、そう言えば。
で、道の橋で手を挙げて我々を誘導する派手な格好の女、2人。
(アニーとサキスの二人ですね…あの、とらっくうんてんしゅに名前をつけてもらった子たち…)
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