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名前を言えない謎のリゾート「マン◯ラ:愛の波しぶき」・2.2

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なんたる激変。

いえ、レプタさんの下半身です。

何やら、うねうねうごめく足が何本も生えたような、お臍から下の状態が明らかに人ではなくなっているのです…。

更には、先がチンポとなった触手、1本や2本ではなく、何本も足の間から出てきておりますが。

うーむ。

この、ものすごい変化。

レプタさんご本人は「こうなる事がある」のをご存知で、普通にしておられるのが救いですが。

「むう、レオノール様、これはタコとかイカという類では…」

「失礼しますよ…レプタさん」と、レプタさんが持ち上げてくださった足をしげしげと観察なさるレオノールさん。

「ふむふむ…ええと、本数は…今は8本ですね。形からするとタコのそれです。ただ…この足も形や本数、お好きにできると見ましたが」

「ええ…今、タコとされた生き物に近いもの、リュネの海にもおりましたので…」

(あのさーマリアだけど、レプタさん、完全な人間の下半身に変わることはできるかな?ちょっとやってみてよ)

と、マリアリーゼ陛下からご注文が。

(雅美さん…これは、とんでもない拾い物かも知れないよ…)

(よねぇマリアちゃん…これは大物の予感がするわよ…)

何やら、痴女宮でこれを見ておられるらしいお二人、不穏な相談を始めておられるようですけど。

痴女皇国の偉い方々のお話しはともかく、レプタさんは通常の人の下半身に戻ります。

うん…普通の痴女種の下半身ですね。

(よしよし、変われるようだね…レプタさん、あなた用の制服、ちょっと更新するけど機能変更に時間がかかるから、暫くはそのドレス姿で頼むよ。それと下半身は下着着用を前提でお願いしたいんだ…うちの痴女種用制服や下着、エロ機能だけじゃなくて衛生管理や生命維持の補助機能もあるからね…)

で、どこからともなく渡される下着らしい布切れ。

(雅美さん、レプタさんについては下半身だけでもあんな風に変わるから、通常の服装規定に合わせた制服ってのもちょっと可愛そうだから、専用服で行くしかないよな…)

(マリアちゃーん…だけどさ、紺碧騎士団のガッチガチのドライスーツやウェットスーツで行くの?あれ同じ海の種族でも、瀬戸の凛ちゃんたちに合わせてるでしょ…)

どうやら、レプタさんとは違う、水中での行動が得意な方々、いらっしゃるようですね…。

(下半身が魚の状態になったりするんだよ。人間形態でもいい加減水中じゃ強いけどな)

(やっぱりあの助平スキン風のドレスは継続して着てもらうべきよ…水棲型の魔族さんってことで、あの「せんとるいすのどれす」にしたけどさぁ…)

この、タナカ局長のお話で、レプタさんが着ているドレスという装い、どんなものかを察して欲しいそうです。

(レプタさん…あなたのその部分変身、他の場所の苗床管理でも有効だとあたしは思うんだ…近々、そっちにあなたの身体を測定しに行くからその時は協力して欲しい。んじゃ、エマネさんとレオノールさん、悪いんだけど後よろしく頼む…)

えええええ。

マリアリーゼ陛下直々にお越しですか。

(いや、実は邪魔烏賊じゃまいか海域の烏賊族って方々を昔、使おうとした事があったんだけど、あの人たちはちょっと生態が特殊でね…こっちを侵略しようとするし)

まぁともかく、レプタさんは千人卒…痴女種としては完全体になれたようです。

(ステータス確定はちょっと待ってくれ。その…魔族としての身体の分析が済んでからにしよう)

という訳で、アスタロッテさんの代役で、ソロモンさんという方、標準型魔族としてレプタさんと比較されるために、淫化からお越しになりました。

この方も四天王だそうですが、魔族の四天王の数、計算が合わない気が。

(実は四天王というのは4人以上いたりするのです…で、私ども魔族にも寿命がございますから、若返り措置を受けるだけでなく年齢的に苗床で保管されておる者もいるのですよ…ベリアルとルキフグは今、魔大陸の苗床におりますはず…)

(あとまぁ、一度に出せる数に制限があったりするのだぞ、レプタ…)

それはともかく、ソロモンさん…痴女皇国の「たかお服」をお召しですが。

日頃から人は尻を出して暮らすものと言わんばかりの戦士や兵士の服装の中で育つわ、挙げ句淫化に来たら来たでお尻むき出しばかりの人々を見ておる立場として、レプタさんやソロモンさんのような魔族の方がお尻を見せない制服の着用に及ばれているのは何かこう、新鮮な気もします。

「実は淫化に呼ばれております理由、経理部門の実習中なのです、私…」

そして、呼ばれておられる理由、私も噛んでました…。

分体とやらをお出しになられて、ソロモンさんから採取した血液とレプタさんの血、何やらカラクリにかけて比較しておられるマリアリーゼ陛下とエマニエル様を横目にお聞きした話とは。

従来、痴女皇国がまだ介入しておらない時期の淫化、物納税制なる貢納制度を民衆に強いておりました。

そして、このマンコラからもはるばる、挿入器具くすこ市まで干魚や干し貝、海藻などを積んだ四つ足を伴って神と淫化皇帝に献上しておったそうです。

(収穫物の全てを挿入器具くすこに納めるのではなかったようですが…)

(6公4民とか、平時の税率としちゃかなり高い部類なのよね…)

マサミさんいわく。

(えーとね、例えばとうもろこしを1トン収穫できたとしましょう。そのうち300キロずつを太陽神と淫化帝国に貢納することが定められていたようね)

そう、百姓をすればその実入りの六割を淫化帝国にぶん取られるも同然。

これ、戦時のリュネでは闇農園以外の農園が全て荘園でしたから、国に取られるのは仕方ないとも思いますよ。

(淫化も国の拡張のために軍事力を有してはいたのよ。それと、各地に街道を張り巡らせたり、山岳用の棚田を作るとか水路を確保するような工事人夫を平民から徴発していたの。迅速な軍の展開はもちろん、こうした事業の際に出す報酬や食事のためにも、平時から重税傾向のある徴税制度を敷いていたようね)

なるほど。

そして、マサミさんはこうも続けられます。

(で、こうした徴税物については、クスコに送られる以外は各地のワヌンスーユを統治する執政官が管理する倉庫に収められ、地方統治に利用されたのよ)

(好き放題出来そうですね)

巡察官トコイリクって監査要員が巡回して不正を取り締まってたのよ)

ううむ。

文字がないにしてはなかなか進歩的な統治をしていたのでは。

すなわち、文字以外の何かによって、納税記録を残すのはもちろん、税の計算が可能な何かがあったとしか思えない。

マサミさんは、そう申されたいのです。

(リュネの人たちはもともと、魔族から分化した白い魔族とでもいうべき人々と、普通の西方三国の人が相互協力で作り上げた国だって聞いたけど…リュネ世界からこの淫化に、そうした知識や技術を伝える代わりに移住を試行した人々が時折現れていた伝承も聞いてるかしら、エマネさん)

(えーとですね、復元されたリュネの城の文献と…そしてソロモンさんもそれ、ご存知だと思うのです。なぜなら、魔族の移動技術を移植していたのがリュネの転移陣だったかと)

そう…淫化の政体には、リュネから移った者が関与した痕跡があるようなのです。

そして似たような事は、魔屋や明日輝でも行っていたと。

(では、なぜまとめて一気にこちら…痴女皇国世界の地球に移住や…最悪の選択だと思うけど、こっちへの侵略を進めなかったのも私の疑問なんだけどね。ま、それは置いておきましょう。問題は痴女皇国の介入…そして、リュネの方々を受け入れた後の税収管理に始まり、逓信や交易などに私たちの考えたシステムを取り入れたことにあります)

そう…今までの行政官では、新しい行政制度に対応してもらえない可能性、あらかじめ判明していたようです。

(そこで、淫化中央政府くすこの出先行政機関として太陽神殿を建設するか改築していったんだけど、そうなると、今まで統治に貢献していた貴族階級の執政官をどうするのかという話になったのよねぇ…)

そこで、太陽神殿による地方統治へと切り替えられた地域の執政官については貴人功労恩給を「現物支給」する措置が取られたのです…。

(ミティマエスに準拠した強制移住を淫化皇帝の名前で発布して、地方統治貴族については公邸を用意するからそこで悠々自適に過ごしてくれ、と…マリアちゃん、無理言ってない?)

(いやさ、うちの聖母教会仕様の執務形態覚えろったってけっこう厳しいじゃんか…読み書きパソコンは当たり前だぜ?)

この、ぱそこんとかいうカラクリ。

これで計算をしたり逓信めいたものをやりとりするのは存じておりますし、実は私も操作習得中ではあるのですよね…。

そして、表立っては一般平民からは徴税してないというのが淫化帝国の建前です。

ですが、俗界開発にあたっては、俗民たちの意欲を煽るためにも、納税制度を設けるべきという意見が出たのです。

淫化帝国の神界では、羽根が生えないと神殿神官の上位職になれません。

しかも痴女種の特徴のあるリュネ・淫化・魔族種のどれかでないとだめです。

そう…男は施政の主役とはなれないか、大出世はできないのです。

しかし、魔毒の影響を薄めて魔法なしで人々を生活させる予定の淫化俗界では、その魔毒苔の分布を抑えた土地の事情に由来しますが、神官による統治が困難となります。

(俗地に聖母教会を置くのもこの対応のためなのよ。で…聖母教会には男を雇用する余地があるのよね…)

これ、お聞きしたのですが、罰姦聖母教会では女の僧侶を補助する男性幹部を雇用する制度が存在するそうですね。

(これは根比べという教皇選出制度の要員を育成するためでもあるのよ。罰姦教皇、男性から選出すべしって掟を作られてね…)

(あれは毒盛りの兄貴のお願いだから…兄貴が女の尻に敷かれるのが苦手も苦手なの、雅美さんも知ってるだろ…)

(チェーザレさんなら仕方ないわよねぇ…)

(その代わりに神学校の運営と、男の司教以上を教育する制度の運営の手間が増えるぞって散々言ったんだけどね…あ、エマネさん。あたしたちが男を完全支配しない理由、実はこれなんだよ…)

そう、男をあまりにも女の尻に敷きすぎると、男のやる気を削ぐのは私も知っております。

他ならぬリュネの軍がそれで悩んでましたから…。

(ただでも聖剣や炎剣、女の方が使い手に選ばれやすかったのですよ…ですので上級戦士になればなるほど男より女が目立つので、勢い軍の統率や指揮、女の意見が通りやすかったのです…)

(痴女皇国でもおんなじようなもんよ…でねぇ、マリアちゃん…あまりに女が女王様しすぎて困った事が既に起きてて、その対処にも追われた事があってね…男を少年のままにすることが多い理由もこれなのよ、エマネさん…)

(痴女種になるとよくわかると思うけどさ、あまりにも従順すぎるようにしてしまった男子の精気とさ、ある程度放し飼いにしてた男の精気、やはり違うだろ)

そして精気を資源とする痴女皇国では、この精気の質が洒落にならない問題となるようです。

一堂に会して姦淫するのはまだしも、なるべく一対一を基本として乱交させようとしないのも、女を征服させようと少年に努力させんがための試みの一環であると。

つまり、仮に私が聖母教会の大司教の立場であれば、部下の司教にはこう教えるべきなのです。

「少年に接する場合、少年はソドチンポで尼僧を陥落させ、少年の女になるように仕向けよ」と。

これが、聖母教会に厄介になる少年…ひいては淫化俗界のみならず、聖母教会の統治地域に対する標準の教えだそうです…言い換えれば、痴女種化した女に男が勝つ唯一と言っていい手段、チンポなのです。

(個人の才能であたしらを唸らせて特別待遇を得る方法もあるけどな…こっちだと千人や一万人に一人の率になっちまうから、たいていの男は諦めるだろ…)

で、引退した淫化貴族たち。

その住居はクスコではなく、主に離魔りまに用意されたのです。

例えば、離魔であれば離魔市内南部の海辺に貴人街が建設され、貴人一家はそこに住まうよう定められました。

不倫垢ふりあかにも同様の貴人街が存在するんだけどね…)

そして、貴人たちで淫化統治への再参入を望む者は、自分の子女を聖母教会に預けるか通わせて教育を施す方法があるとしたのです。

これ…俗界住民では翼を生やせる血縁を得るのは困難だからでもあるのです。

つまり、俗界に暮らして俗民同士で結婚しておれば、俗民しか産まれません。

淫化神官、とりわけ上級神官への道は閉ざされたも同じなのです、今は…。

ですが、聖母教会であればまだ、学業成績優秀であれば道は開けるとされたのです。

いえ、実際に開けています。

そして淫化地域の聖母教会、太陽神殿神官としての神事も行えるように追加教育を受けるとされております。

(逆に、淫化の神官でも全員じゃないけど、聖母教会の尼僧資格を持ってもらうようにしたでしょう)

そう…私も聖母の洗礼を受けてはいる立場なのです。それも、生聖母べらこへいかから…。

ですから、私の執務姿の時、聖母教会の十字架が首にかかっていますよ。

そう…私が太陽神縁者かつ、離魔の統治官として赴任している条件でもあります、聖母教会の尼僧資格取得。

そして、私や他の離魔の神官で少なからず尼僧資格持ちがいるということは、貴人たちの反発を抑えるためでもあります。

(ほほほほほ、聖母の助けを得て産まれたのが今の淫化皇帝、つまりチャスカさんとされておるのです…つまり淫化の太陽神の後見団体は聖母教会だとしつこくアペーロアピールしたのも、二つの宗教の根は一つであるように思って頂くためなのです…)

そ、そう言えば…クスコの淫化関係者で要職者、全員、十字架を首からぶら下げていた気が…。

(ううううう、修道司祭とかエマネより位が下なんて…)

(イリヤ、お前が司教試験に落ちるからだろうが…)

(ほほほほほ、私は皇帝位もあって無試験で司教登用頂きましたがっ)

(なんでチャスカが無試験で私は試験ありなのですか!しかもロッテは司教になってやがるし!)

(イリヤさんが脳筋暴力女だという淫化神官のあらぬ風聞を払拭するためですぅっ。マチュピチュと行政神殿を暴力神殿と言われたくないなら努力するのですっ)

(それでクスコに司教試験のための通信教育教材が配達されているんですかいな…)

これ、イリヤ叔母さまが落ちた理由、知ってるんですよね…。

ええ、試験に聖母教会の逓信・銀行業務に関する内容が入っているのですけど、その解答、試験用のぱそこんを実際に操作して時間内に処理を完遂する必要があるんですよ…。

(エマネ…クスコに戻る気はないようね… 私はそれをバラすなと言ったはずですよ…)

(叔母上。あれは修練あるのみ。確かに私は剣技とソドチンポの技では叔母上に負けますが、文官業務がそれなりでないと王宮でデカい顔ができなかった立場なのですよ…?)

(その技、チンポで吸収してあげますから早急にクスコに戻りなさいっ)

(吸い取りチンポは点描の神様の怪奇マンガとやらだけで結構ですっ)

一体、私は何を喋ったのでしょうか。

そもそも、チンポで何かを吸引するなんて可能なのか。

あ…レプタさんなら出来そうですね。

何かの理由でレプタさんをお連れしてクスコに戻るときはひとつ、叔母上を吸引して頂きましょう。私が押さえつけて足止めしますから。

…すみません、お話が逸れて。

で、この会話でもお分かりのとおり、私は俗界配置ですけど、もとは淫化神界の神官待遇。

ですが、その神界ですら読み書きぱそこんの仕事が入り込んでおるのです。

貴人や役位身分の執政官をなかば放逐しつつあるも同然の淫化において、その代替を務めるのは他ならぬ太陽神殿の太陽乙女神官・月乙女神官。

更には、生産物や税収管理も、淫化本来の太陽神殿を中心とした統治方法を継承している神界と、聖母教会による統治となる俗地とでは異なりますし…何より、内部的には痴女皇国流…すなわち聖母教会による統治構造を取り入れておる最中なのです。

ですので、神官への事務教育も急務なのです…。

(まぁ、今までの皇帝親族や貴族の統治から、神殿や聖母教会による官僚型統治に切り替わってる最中なんですよ、淫化…と、読者様に説明するのよ、エマネさん)

ありがとうございます、マサミさん…。

で、この処置には、私の思いつき提案も入ってるんですよ。

精気の質を上げるのに男の野生や征服欲も利用したいが、一方で年齢や外観を制限する方向の淫化、特に神界の侍従少年についてはどうしたものかという問題について、私はリュネや西方三国でそれなりに問題化していた話をしたのです。

はっきり言って、リュネでは戦士の資質がない男児は…奴隷の立場へ直行だったのです。

そして、リュネを支援する西方三国でも、類似の扱い。

更には、男児も女児も、お前に食わせる飯はないとばかりに捨てられる事すら決して珍しくはなかったのです。

では、そんな子供たちはどこに流れ着くのか。

西方三国では、各々の都に存在した悪所なる貧民魔窟を経由してリュネと西方の国境にある淫売街や売身市場へ送り込まれるのです…。

そう…リュネでは奴隷や、魔族への餌を西方三国から非合法に買い付けてもいたのですよ…。

で、こんな黒歴史への反発意見、当然ながら私の話を聞いて思われた方も少なくはないでしょう。

しかし、こうした魔窟、実はリュネにも存在したのです。

表向きは納税も含めて国家の庇護下にない忘都とされたのですが、実際には悪所はきっちり存在したのです。

そして、非合法の悪酒やら悪薬…えげつない効果のある媚薬などを買って、きめせくとかいう部類のオメコに耽る戦士も若干ながら存在しました…。

ええ、官給の少年少女による慰安婦の順番がなかなか回って来ない兵士や下級戦士の性欲の処理の場所でもあったわけですよ…。

で、私の提案ですが「この淫化にも俗地には敢えて悪所を設け、はみ出し者をそこに収容してはどうか。本来ならば聖母教会または淫化で救済すべきでしょうが、生きる努力を怠った者はこうなるぞという見本の住まう悪疫猖獗の地を貴人の住まう場の近くに置くのです」とぶち上げた訳ですよ。

(で、連邦世界のボリビアのラパスの貧民街を知ってた私が興味を示してね…そしてお貴族様は貧民を見下して我が世の春を謳歌するって筋書きよ…あ、乱破巣はラパス同様に盆地状に街を開いてて、気候的にも水の便もよろしくない盆の縁の高い場所を悪所指定してるから、貧民街を見上げることになるわね…)

そして、離魔の街では、どこが貧民街となったのか。

-----------------------------------------------

        /|離魔| ◼️◼️|山
       / |空港| ◼️◼️|地
      / ↓リマク川 ◼️◼️◼️→貧民街
租界島   ==================
 ↓  /↓パチャカマック神殿
 ◇ / ○      ○→プクヤーナ神殿
   \       ○ワジャマルカ神殿
    \ ↑港から神殿までは俗人街
     \◇◇貴人街
      \◇◇
       \◇◇

-----------------------------------------------

ええ…水の便が悪く、急な山の斜面が貧民街とされたのです。

(これは南米にはありがちな配置なのよ…普通なら何とかと何とかは高いところに上がるんだけど、連邦世界のリマでは海岸に近くて扇状地からの流出地下水やリマク川の水を利用しやすい川沿い、それも南側を上流人街として開発していったの…)

そう、離魔の街、ほとんど雨がまともに降らないので、水の便はリマク川の南に広がる扇のような土地の根元に掘った井戸から得ているそうです…。

(イランのカナートのような地下水道が存在したのよね…で、私たちもそれを改良して離魔の町の水利用として使ってるのよ…)
https://x.com/725578cc/status/1729409847828082724?s=20

で、このお話でお分かりでしょうか。

離魔の町、上水道をリマク川に全面的に頼ってはいません。

少なくとも離魔市街では、俗人街や貴人街への水は川の上流から取水しておるのを知っていますから…。

そして離魔貧民街、その山沿いの構造もあって、俗人街や貴人街で使っているような地下水道を使いたくとも簡単には使えないのです。

(ま、水道橋でも設置すれば簡単にカイゼンできるんだけど、はっきり言って敢えて貧民街の水道は粗悪な設備にしてるのよね…そもそもあそこ、離魔の太陽神殿も聖母教会も租税地として認めてないし、住民に聖環、積極的に付けさせてないでしょ…)

すなわち、淫化神殿に支配されるのも嫌だし、聖母教会の門を叩いて僧侶修行をするのも嫌ですけど、脱出を考える余力のある者の肩叩きの意味もあるのですよ、私や他の神官による貧民街巡回…。

(離魔聖母教会による炊き出しも一日一回、労働切手を出したり、労貨なる私貨を配る人夫屋の厄介にならないと何かを買うこともできない、か…正に陸続きの大東島だいとうじま製糖所よね…)

そうそう、リマク川の橋のたもとには警備詰所が存在します。

そして、貧民街の住民はほぼ、聖環を持っていませんから、聖環を見せろとなった時点で追い返されるのです…。

(例外は労働切手。人夫屋の募集する労働のくちに応募して貰った切手を持っているならば通行可能なのです…ただ、労働切手が出るような仕事は人夫屋の手の者が引率して行く上に、日当を淫貨で貰い受けて労働者に直接には渡さないようにしています)

と、離魔の統治者の立場として知っておる事もお教えしておきましょう。

そして、私が貧民街をうろつく理由。

(マンコラ移住を勧誘するだけではないのですよ…ベラ子陛下に入れ知恵して頂いたのですが、敢えて侍従を特定せずに貧民少年の精液で魔毒を浄化するのもありだと…すなわち、白馬の王子様ならぬ白装束の王女様が足繁あししげく貧民街をうろついてチンポを漁っているという噂が立つだけでも、少年たちの中には「もしかすると王女様に拾われるかも」と期待を抱かれることでしょう…)
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