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番外編:淫化帝国姫騎士ものがたり・11
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で。
何でまた、こんな事…即ち、私やアスタロッテまでもが種付け作業に加担する羽目になっているのか。
それは、淫化の実情にありました。
この淫化なる国、国土の大半が山なのです。
そして、首都の挿入器具市他、主要都市の大半が山の中なのです…。
https://x.com/725578cc/status/1718896460929155390?s=20
で、都市間の交流や物の行き来の手段、限られます。
しかも、痴女皇国世界ですから、私どもの国のように魔法の部類、使えません。
荷車の部類が使える平地ならまだしも、何か物を運ぶためには人が担ぐか、リャマやアルパカといった四つ足の背に載せて運ぶしかないのです。
(石を運ぶ技術、あるにはありますが下準備が大変なのですよ…)
そう言えば、この地の石造の建物、やたらぎちぎちに組まれていて全く隙間がないと驚いておられたという話も。
(水の圧をかけたり、梃子や縄を組み合わせて石を切り出す器具がございますので…正確な寸法で石の塊を取り出せるのでございます…)
(アスタロッテ…魔法抜きでこの神殿を造り上げたという話、俄かには信じられますか)
(無茶を言うな。それにイリヤ…お前たちも似たようなものだろ…建築魔道士とかいう職種が何を専業にしておったか、私が説明しようか…)
うぬぬぬぬぬ。
なまじ、こちらの内情を知る(かつての)仇も困りもの。
それにですねぇ、なぜに我々は淫化の民の種付け子作りに加担せねばならぬのやら。
チャスカ…私の逸物をねだるのも良いのですが、ちょっとばかり説明願えませんか。
(仕方ありませんね。我が淫化の地、イリヤ様もご存知の通り、山また山の土地にございます上に、鉄器や金属器の一部については明日輝より手に入れることも少なくはありませんでした…)
これ、事実だそうです。
明日輝の首都たるティノチティトランなる湖上の都…娘のフルールが太陽神名代として赴任しておりますが、そこの市から手に入れる事もあったとか。
逆に、淫化の地で拵えたものを向こうに持ち込む交易の流れもあったようです。
ですが、陸路や海路を組み合わせても魔屋の更に先、こちらさまの単位で申せば一月以上の期間をかけて旅をせねばならぬ上に、たどり着けるかどうか難しい隘路も途中には存在したようです。
そして、淫化の国内であっても事情は同じ。
山の彼方に在する尻出国とも交易はあったようですが、こちらとて主な手段、四つ足。
少なくとも川の幅がある程度にまで広がる場所に行き着かねば、船も使えぬ土地であると。
そんな土地柄ですから、クスコで起きた事を他に伝えるにも一苦労だったのは私にもわかります。
更には、この地の民は翼を持ちません。
魔族はもちろん、我らリュネの者でも一定以上の戦士などには翼があったのですが、この地の民にとって、往来の手段はまず、二本の足で歩くか走る事から始まったのです…。
(お前らは四つ足に乗っていただろう)
(数は限られておりましたね…それ故に荷車を牽かせる方が一般的な利用法でした…)
こちらの世界で言う、馬に該当する生物はいるにはいたのですが、あまり頭数が確保できなかったのですよ。
それだけに、馬に騎乗するという四つ足の利用方法、新鮮ではありました。
(私もそうだが、何かあれば飛ぶからな…こちらでの戦士が鎧だの防具だのを装備する理由も然り、我らよりも動きが鈍いせいもあるだろうな…)
(聖院…痴女皇国の騎士ならば我らと互角のようではありますが)
(まぁ、アルトリーゼ様のような方は規格外としても、騎士の走る速さの四分の一飛里は充分に速い部類でしょう…)
我々が全速に近い速度で飛んで、一刻の間に移動できる距離ですが、そちら様の八百キロ程度だそうです。その半分のまた半分で、二百キロとなりますか。
そう…この速さ、淫化の地を統べるためには必要であろうとされたのです。
しかし、この足の速さを得るためには女官とやらを志すしかない、とも。
で、問題になったのが痴女皇国の女官制度でした。
一言で申し上げますと、淫化帝国の体制にとって、わざわざ遙か彼方の海と陸の果てにある痴女島の本宮まで赴いて研修を受ける上に、場合によっては聖母教会なる信仰の組織に入って尼…神官となれという話が制約となったのです。
そうですね…太陽や月とかいう天の星を崇める信仰を持っていた淫化の方々には、急に聖母を崇めろと言われたところで、心情的には少しばかり受け入れ難い話ではあったようなのです。
(ですので、イリヤ様やアスタロッテ様と縁が出来ました事は我が母アヤに取りましても都合が良かったようなのです…例え本当は違うとしても、太陽や月の使徒を演じて頂ければ我らにも、そちら様にも好都合かと)
良えのでしょうか。
なにかこう、人を騙しておるようで、私の良心が疼くのですが。
(イリヤ…ものは方便だ…それに我らは空を飛べるだろう…これだけでも淫化の人々はもちろん、痴女皇国の方々には瞠目に値するようだぞ…)
でまぁ、羽根が生えるかどうかはともかく、リュネ人たる私や、魔族のアスタロッテの子種で女官を産ませた場合、生まれてきた子供の外観や能力、果たしてどうなるのか。
この試みのために、私とアスタロッテは毎日毎日、せっせと女官候補に種を仕込む羽目になったのです。
もっとも、淫化帝国はそもそも人々に働く意欲を出させるために、効果の葉を用いていた歴史があったそうです。
(魔屋や明日輝への重要な交易品でもありましたから…)
この、効果の葉。
石灰なる白い石と共にそのまま噛むか、あるいは効果茶として嗜む方法で摂取すると、男も女も股間が大層みなぎって元気になるのですが…ただでもそのような効用があったものをですね、淫化帝国と痴女皇国とが接触した後で、更なる品種改良の手が入ったそうです。
今やこの淫化の更に北の地や東の方で採れる珈琲淫や快感王の実と並ぶ、痴女皇国三大嗜好品の一つになって…あ、尼好珍なる煙草の葉や対麻に疲労淫も含めれば、五大性感作物として数えられるようですが…。
(ちなみに淫化ではインポタケの現地版の栽培に成功してるぞ。ほら、さっき食べたシチューの出汁に使われたキノコがそれだよ…)
(マリアリーゼ様が我々の昼食にまで目を行き届かせておられるのは今更だと思うのですが、過剰に催淫作物を採らせ過ぎという気もいたします)
(私やイリヤはまだしも、淫化人にこれはちょっと刺激、強すぎるのでは)
ええ、一応は苦情を申し立てておくべき事のような気も、致しましたので。
いえ…ちんぽが存在する利点を活用せよというお話も伺っておりますし、実際に活用もさせて頂いております。
しかし、流石にフユキやハルキのケツメドまで掘れとか言われますと、今の段階ではちょっとお待ちをとしか申しようがございません。
(あのさぁ…アスタロッテさんの方はともかく、イリヤさんの側って、ほも…いなかったのかよ…)
(リュネにはそこまでの行為に走る者はいないか、いたとしてもごく少数であったでしょう…少なくとも、私の知る限り、男ども同士というのはちょっと)
この心話で、動揺した者が3名。
ええ、フユキとハルキには衝撃的だったとは思いますが、もっと驚いていたのは…アスタロッテ。
(おおおおおおおおおおおおおおおおお男同士?)
ええ、傍目に分かるほど動揺しています。
(いや…人どもが欲に狂うのは理解してはいるんだけど…なんでわざわざ男同士…いや、私の美的感覚やら何やらが間違っているのかも知れないんだが…)
ええ、見るからに逸物も萎え、受けた精神的衝撃の強さを物語るアスタロッテ。
しかし、彼女の衝撃と落胆、放置しておくとまずいのでは。
奴の逸物、まだまだ使って貰わねば困るのです。
(マリアリーゼ様、これはアスタロッテの治療が必要かと…)
(だなイリヤさん…アスタロッテさん…すまねぇが明日の授業、あたしも分体を出して付き合うわ…雅美さんにも講義内容の変更を頼んでおく…聖母教会や痴女皇国が許可してるかどうかは別にして、男色文化について知ってもらう方が絶対にいいだろ…)
(おっけーマリアちゃん…というか迂闊すぎたわ…まさか、アスタロッテさんがほもに免疫のない人だったなんて…)
そして、マサミさんだけではありませんでした。
何がと申しますと、ほもなる男色行為とやらが蔓延していない文明、痴女皇国の幹部の方々には信じられない話だったようなのです。
そして私たちは教わります。
ほも文化が広まると、子作りがおろそかになるのみならず、精気収入にも悪影響が出るのだと…。
(明日詳しく話すけど、だからあたしたちは第四の性別とでもいうべき偽女種を創り上げたのよ…ほもと偽女種のほもっくすや偽女種同士のカマレズなら精気収入は得られるのよ…)
(ああそうか、淫化って聖母教会が海岸沿いにしかなくてしかも小さいから、偽女種の修道士を見なくて当然だよな…)
(ねーさん、しかもリマの聖母教会って単なる連絡事務所の規模ですよ…積極的な布教もさせてませんよ…)
この、衝撃的な心話のやりとりに皆の心は折れそうになります。
ですが。
今日、この場でおめこなる痴女皇国世界用語で表現すべき行為、アスタロッテにも、やってもらわんと困るのですよ。
しかし、奴は衝撃にうなだれたまま。
(ふほほほほほ、はなしは聞きました。ダリア…あすたろってさんをのっとるのです…)
(なんでうちがやるんですか!アルトさんが口を挟んだんでしょうがぁっ!)
ええ、どうやら痴女宮…遥か彼方のあの、石造りの巨大な王宮の一棟のてっぺんのお部屋で言い合っているらしき、アルトリーゼ様。
その視覚からは、浅黒く細身で、赤い服を着た方が正面に見えます。
で、研修の際にその方にもお目にかかっておりますので、私もアスタロッテも、どなたかは存じ上げております。
痴女皇国統括騎士団長・警務局副局長のダリアリーゼ様です。
(おだまりなさい!これもひとだすけなのです!)
(ダリア…すまねぇ、ちょっと手助けしてやってくれ…そりゃ、アルトにやらせんのが筋だけどさ、あいつにやらせたらさ、「やりすぎる」って問題が出るじゃんか…下手に手加減抜きで淫気放出されてクスコの街に撒かれてみろ、真っ昼間から孕む人が一万人じゃ効かなくなるんだから…)
(ああ…そっか、マリアさん…あっちってまだ、即成栽培プラント、置いてないんですよね…)
(それどころかクスコから一番近いプラントは灸場のグァンタナモだ…例の魔毒の件があるから、クスコからどこにでも転送ゲートを繋げるわけにもいかねぇしよ…マチュピチュとワイナピチュの実験用苗床じゃ、日計で10名程度の出産補助が限界だしな…現状、クスコでの出産処理はイリヤさんとアスタロッテさんの魔法に頼るしかねぇんだわ…)
そう…この儀式を毎日やってる理由、かかってこの制限があるからなのです。
このクスコでは、妊娠した者たちの腹を膨らませ、子供を取り出すのは私とアスタロッテの役目。
そしてこの過程では魔法使用が必須となる上に、蓄積魔毒を浄化するための小型苗床に浸かっても、二十人分以上の出産促進を行なった魔毒は完全に除去できないのです。
(あと、私とお前が飛行した分で溜まる魔毒も除去対象だからな…だから、私とお前を合わせても日に二十人から子を取り上げるのが精一杯なのだよな…)
そう、広大な淫化帝国を網羅するだけの神官候補となる女たちを産ませたいのはやまやまなれど、一度に多数の女を孕ませる訳にもいかない事情があるのです…。
(ちなみに淫化帝国って連邦世界のペルー部分だけでも日本の3倍以上の面積あるからな…大半は山なんだけど…)
ですから、労働力たる農奴はまだしも、リュネと魔大陸を合わせた面積の10倍は軽く上回る広さである淫化を統治するための役人や軍人、そして信仰のための神事を司る神官を各地に派遣することは急務とされました…。
(あー、イリヤさん、うちが行くよりは適任者おりますからそっち行ってもらいますわ。アスタロッテさん、同名の人がおるて気にしてはったでしょ。ちょっと淫化行ってその人の身体、制御して種付けしてもらえますか?)
何かこう、ちょっとそこまでお使いに行って来てくれとでも言わんばかりの気軽さでダリアリーゼ様がどなたかに頼み込まれておりますが。
それと、アスタロッテと同名とは、何故に。
(ああ、こっちの世界では実体化しておられる方はごく限られてますねんけどな、堕天使族という方々がおられますねや。で、今からその魔族の人の身体、堕天使族の幹部の人に乗っ取っておめこ完遂してもらいますわ。ついでに多分、急性ED…勃起不全も治してもらえますやろ)
(ふむ…ダリア団長からお聞きしておったが、魔族とやら…そなたの身体、見かけはともかく身体が存在した頃の我らと満更大きくは違わぬな…これならば大丈夫であろう。…ダリア殿、大丈夫なようですので、早速にも)
(へいへい。ほなすんませんけど頼みますわ)
え。
見れば、アスタロッテの羽根が白く変わり、私の姿に近づこうとしています。ますが。
(ちょちょちょちょちょ、ちょっとお待ちを!その姿では私の類似に見られてしまいます!外観はアスタロッテのままで!)
ええ、何もアスタロッテをあの魔族の恐ろしげな姿のままにしたい訳ではないのですよ。
奴はこの淫化では月の化身かつ使いとして認識されています。
そして、私は太陽の化身並びに御使い。
それが、私と類似の姿で神官を犯せば、太陽の化身が二人して孕ませたとか淫化の方々に誤解を与えてしまうでしょう。
ここはひとつ、アスタロッテの姿、魔族のままで。
(いやその、我ら堕天使は元々は天界でこのような姿だったんだけど…)
(ええい、ごちょごちょうるさいのですっ)
え。
気付けば、私までもが…身体の動きを誰かに束縛されたかのような状態に。
更には、私とアスタロッテ、なんと…チャスカと大神官…リュネで言えば宰相の地位に当たるでしょうか、とにかく国のまつりごとで言えば2番目か3番目に該当する地位の人物をそれぞれ抱えて飛び上がる事に。
むろん、あまり高く速くは飛べませんが、私たちが向かった先は…なんと、このサクサイワマン神殿の正面門前。
行政関係の請願者や出入りの用人、更には普段は中に入れぬ神殿の外から拝もうとする者など、決して人の姿が皆無ではない場所です。
「皆、本日は中天の刻に参詣ご苦労である!これよりは太陽神を崇め奉る民のために利益をくれてやろう…」
ええと、私に抱き抱えられた状態で貫かれておるチャスカの口から、とんでもない発言が。
(チャスカ、あなたこれ、本心で言っておるのですか)
(むろんそんな訳はありません。アルトリーゼ様が癇癪を起こされたのです…)
えええええっ。
即ち、恐らくは何万歩里も離れた痴女島から、我々をまとめて操っているのでしょう。
その恐るべき能力にも呆れますが、我々にやらせていることはもっと呆れてしまいます。
何せサクサイワマン神殿の前と言えば、規模こそ違えど痴女宮の前のようなもの。
その場所で私、皇女チャスカを抱き抱えながらちんぽを突っ込んでおるのですよ。
(これはエキベンなる体位らしいのですが)
(それは良いとしてチャスカ…アルト様に心話が通じません…貴方が話せるならば止めるよう説得を…)
(あきまへん。やることやってもらいますよっ。ほれぇっ)
えええええ。
なんと、私とアスタロッテ、それぞれ抱き抱えた者を犯し貫きながら空中に舞い上がってしまいます。
(アルトさん何をやっとるのですか!…ああっ、痴女種能力を与えてあの人らにかかっとる重力を弱めたんでしょ!)
ダリア様のお声ですね、これ…。
そう、私たちは空中で交わっているところを、下から目撃されている立場なのですよ、今…。
いわば、晒し者。
更にはですね。
(ふほほほほほ、ちょうどおひるやすみのまっさいちゅう…ついでにくすこのまちのみなさまにもおもてに出ておめこしてもらうのです!)
まままままま待ってください!だめぇ!それだめです!
今、クスコの街の住民を不用意に孕まされては我々が対処に困るのです!
ただでも淫化の国土の広さに対応するため、このクスコは神官養成都市として作り変えている最中。
すなわち、神殿で産ませた神官候補の少女だけでなく、各地から集めた少年少女を多数住まわせているのです。
言うならば、孕もうと思えば孕める娘が多数、市内と神殿に詰めているのですよ…。
(ダリアです…アルトさんの無茶はうちが止めますから…ただ、神殿の敷地内まではうちでは制御不能です…)
(おだまりなさいダリア!あたくしの気がみじかいのはあなたもよくごぞんじでしょう!ひさびさになかせてさしあげますからとっととおけつをふるのです!)
えーとその、何ですか。
つまり、アルト様は我々を操ってその気にさせるために、実際にダリア様を犯しているご自身の真似をさせておると。
(ほほほほほ、ごめいさつなのですっ!さぁ、さらしものになりたくなければはやくいっておしまいなさい!)
見れば、アスタロッテも涙目に。
「見よ、淫化皇女も宰相神官も、こうして我らの慰み者となって優秀な神官を孕み淫化の礎を産もうとしておる…神殿にて修行を重ね太陽と月の神に仕える身を志す女どもはこの皇女と宰相の姿を範とするよう精進せよ…」
ええ、敢えて我々の暴走という事にしておきましょう。
それに、心話が伝わっている者は全て実態を理解しております。
ただ…神殿内の神官や候補たちで発情した連中については、なるべく相手の口に出すよう伝えました。
ええそうなのです。
サクサイワマン神殿に詰めている女たち、結構な数でちんぽのある女が働いております。
そして用人の小僧たち。
フユキやハルキの見た目とさほど変わらない者ばかり。
すなわち、犯れば孕ませてしまう可能性、極大。
(イリヤさん…事情は伝わりました…神殿内で今、おめこしてる女神官については口に出すか出させるよう、あたしが制御します…その方が淫化支部の精気授受成績にはよいでしょう…)
助かります、マリアヴェッラ陛下…。
(ただ…フユキくんとハルキくんが今、神殿内でやっている分と…それからイリヤさんとアスタロッテさんのちんぽについては予定通りに中出しでお願いしますよ…)
まぁ、それも仕方ない話でしょう。
やっている場所が場所だけにクスコの街からも丸見えで、更には嬌声すら山間にこだましてあたりに響き渡る状態ですが。
それに、私とアスタロッテ…普段からある意味では晒し者にされておる立場です。
ある意味では、何をいまさら。
ただ…ですねぇ。
お助け頂いた件については感謝致しますが、マリアヴェッラ様。
アルト様については、このような暴走のなきようにくれぐれも言い聞かせて頂ければ。
さもなくば…アレーゼ本部長にお願いして、またぞろリュネ世界の魔大陸の苗床に放り込んで頂きますよ…あれ、アルト様が大層嫌がっていたの、私は覚えておるのですからね!
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あると「あたくしはひとだすけをしただけなのに」
だりあ「関係ない神官まで巻き添えにしようとするからですがな…」
べらこ「ちなみにアルトさんがなんであの血の池を嫌がるのか」
あると「あのしょくしゅがきしょくわるいのです!」
ろって「あー、アルトリーゼ様を特上の養分に認識しておりますな」
べらこ「なるほど。つまり、苗床が調子を崩した場合、アルトさんを食べさせると薬に」
あると「やめてくださいおねがいします」
いりや「ならば、淫化やリュネに関わる者を触る際にはご注意頂きたいのです…頂けない場合、本当にリトルクロウと聖剣を取り替えて頂きますよ…」
あると「あたくしはねらわれておるのですね…」
マリア「あと、アルトにブラジルやギアナやボリビアにパナマに…要はジャングルの多い場所を探検させる罰がある。砂漠育ちのせいか、密林を嫌がるんだよ」
あると「なにをばらすのですかこのよめは」
べらこ「ちなみに痴女島もたいがいな密林地帯なんですけど、アルトさんは島一周を嫌がります」
だりあ(それで定期巡察、うちや黒薔薇あたりに振ってたのか…)
いりや「あと、ほもを知ったせいでアスタロッテが役立たずになると困るのです。そちら方面の治療、何とかして頂きたく」
ろって「それ以前に、これ以上の晒し者は嫌なのだが…」
いりや「月神殿の件があります。話は終わりません」
べらこ「というわけで、月神殿と…そして、イリヤさんやアスタロッテさんが魔法を使えないはずの痴女皇国世界で空を飛んでいた件の解説、闇堕ちマリア枠でやるそうです」
ろって「月神殿って、私の管轄ではないですか…」
いりや「あんたもマチュピチュ来て何かしてる立場でしょうが…ちなみに私たちが淫化でも空を飛べるようにして頂いた件、結構大がかりな対策が必要になったようなのです。それもこれも、マチュピチュとワイナピチュとサクサイワマンの間、飛べないと往来が大変ですから…まぁ、私とアスタロッテが毎日何をしてるか、更に暴露されるようなのです…」
ろって「頼む、私の生き恥晒しだけはやめてくれぇえええ」
他全員(痴女皇国に来た時点で生き恥を晒す事になるんだけど…)
いりや「では、闇堕ちマリアの方でお会いしましょう(ふふふ、えろえろと暴露する話があるのです…)」
何でまた、こんな事…即ち、私やアスタロッテまでもが種付け作業に加担する羽目になっているのか。
それは、淫化の実情にありました。
この淫化なる国、国土の大半が山なのです。
そして、首都の挿入器具市他、主要都市の大半が山の中なのです…。
https://x.com/725578cc/status/1718896460929155390?s=20
で、都市間の交流や物の行き来の手段、限られます。
しかも、痴女皇国世界ですから、私どもの国のように魔法の部類、使えません。
荷車の部類が使える平地ならまだしも、何か物を運ぶためには人が担ぐか、リャマやアルパカといった四つ足の背に載せて運ぶしかないのです。
(石を運ぶ技術、あるにはありますが下準備が大変なのですよ…)
そう言えば、この地の石造の建物、やたらぎちぎちに組まれていて全く隙間がないと驚いておられたという話も。
(水の圧をかけたり、梃子や縄を組み合わせて石を切り出す器具がございますので…正確な寸法で石の塊を取り出せるのでございます…)
(アスタロッテ…魔法抜きでこの神殿を造り上げたという話、俄かには信じられますか)
(無茶を言うな。それにイリヤ…お前たちも似たようなものだろ…建築魔道士とかいう職種が何を専業にしておったか、私が説明しようか…)
うぬぬぬぬぬ。
なまじ、こちらの内情を知る(かつての)仇も困りもの。
それにですねぇ、なぜに我々は淫化の民の種付け子作りに加担せねばならぬのやら。
チャスカ…私の逸物をねだるのも良いのですが、ちょっとばかり説明願えませんか。
(仕方ありませんね。我が淫化の地、イリヤ様もご存知の通り、山また山の土地にございます上に、鉄器や金属器の一部については明日輝より手に入れることも少なくはありませんでした…)
これ、事実だそうです。
明日輝の首都たるティノチティトランなる湖上の都…娘のフルールが太陽神名代として赴任しておりますが、そこの市から手に入れる事もあったとか。
逆に、淫化の地で拵えたものを向こうに持ち込む交易の流れもあったようです。
ですが、陸路や海路を組み合わせても魔屋の更に先、こちらさまの単位で申せば一月以上の期間をかけて旅をせねばならぬ上に、たどり着けるかどうか難しい隘路も途中には存在したようです。
そして、淫化の国内であっても事情は同じ。
山の彼方に在する尻出国とも交易はあったようですが、こちらとて主な手段、四つ足。
少なくとも川の幅がある程度にまで広がる場所に行き着かねば、船も使えぬ土地であると。
そんな土地柄ですから、クスコで起きた事を他に伝えるにも一苦労だったのは私にもわかります。
更には、この地の民は翼を持ちません。
魔族はもちろん、我らリュネの者でも一定以上の戦士などには翼があったのですが、この地の民にとって、往来の手段はまず、二本の足で歩くか走る事から始まったのです…。
(お前らは四つ足に乗っていただろう)
(数は限られておりましたね…それ故に荷車を牽かせる方が一般的な利用法でした…)
こちらの世界で言う、馬に該当する生物はいるにはいたのですが、あまり頭数が確保できなかったのですよ。
それだけに、馬に騎乗するという四つ足の利用方法、新鮮ではありました。
(私もそうだが、何かあれば飛ぶからな…こちらでの戦士が鎧だの防具だのを装備する理由も然り、我らよりも動きが鈍いせいもあるだろうな…)
(聖院…痴女皇国の騎士ならば我らと互角のようではありますが)
(まぁ、アルトリーゼ様のような方は規格外としても、騎士の走る速さの四分の一飛里は充分に速い部類でしょう…)
我々が全速に近い速度で飛んで、一刻の間に移動できる距離ですが、そちら様の八百キロ程度だそうです。その半分のまた半分で、二百キロとなりますか。
そう…この速さ、淫化の地を統べるためには必要であろうとされたのです。
しかし、この足の速さを得るためには女官とやらを志すしかない、とも。
で、問題になったのが痴女皇国の女官制度でした。
一言で申し上げますと、淫化帝国の体制にとって、わざわざ遙か彼方の海と陸の果てにある痴女島の本宮まで赴いて研修を受ける上に、場合によっては聖母教会なる信仰の組織に入って尼…神官となれという話が制約となったのです。
そうですね…太陽や月とかいう天の星を崇める信仰を持っていた淫化の方々には、急に聖母を崇めろと言われたところで、心情的には少しばかり受け入れ難い話ではあったようなのです。
(ですので、イリヤ様やアスタロッテ様と縁が出来ました事は我が母アヤに取りましても都合が良かったようなのです…例え本当は違うとしても、太陽や月の使徒を演じて頂ければ我らにも、そちら様にも好都合かと)
良えのでしょうか。
なにかこう、人を騙しておるようで、私の良心が疼くのですが。
(イリヤ…ものは方便だ…それに我らは空を飛べるだろう…これだけでも淫化の人々はもちろん、痴女皇国の方々には瞠目に値するようだぞ…)
でまぁ、羽根が生えるかどうかはともかく、リュネ人たる私や、魔族のアスタロッテの子種で女官を産ませた場合、生まれてきた子供の外観や能力、果たしてどうなるのか。
この試みのために、私とアスタロッテは毎日毎日、せっせと女官候補に種を仕込む羽目になったのです。
もっとも、淫化帝国はそもそも人々に働く意欲を出させるために、効果の葉を用いていた歴史があったそうです。
(魔屋や明日輝への重要な交易品でもありましたから…)
この、効果の葉。
石灰なる白い石と共にそのまま噛むか、あるいは効果茶として嗜む方法で摂取すると、男も女も股間が大層みなぎって元気になるのですが…ただでもそのような効用があったものをですね、淫化帝国と痴女皇国とが接触した後で、更なる品種改良の手が入ったそうです。
今やこの淫化の更に北の地や東の方で採れる珈琲淫や快感王の実と並ぶ、痴女皇国三大嗜好品の一つになって…あ、尼好珍なる煙草の葉や対麻に疲労淫も含めれば、五大性感作物として数えられるようですが…。
(ちなみに淫化ではインポタケの現地版の栽培に成功してるぞ。ほら、さっき食べたシチューの出汁に使われたキノコがそれだよ…)
(マリアリーゼ様が我々の昼食にまで目を行き届かせておられるのは今更だと思うのですが、過剰に催淫作物を採らせ過ぎという気もいたします)
(私やイリヤはまだしも、淫化人にこれはちょっと刺激、強すぎるのでは)
ええ、一応は苦情を申し立てておくべき事のような気も、致しましたので。
いえ…ちんぽが存在する利点を活用せよというお話も伺っておりますし、実際に活用もさせて頂いております。
しかし、流石にフユキやハルキのケツメドまで掘れとか言われますと、今の段階ではちょっとお待ちをとしか申しようがございません。
(あのさぁ…アスタロッテさんの方はともかく、イリヤさんの側って、ほも…いなかったのかよ…)
(リュネにはそこまでの行為に走る者はいないか、いたとしてもごく少数であったでしょう…少なくとも、私の知る限り、男ども同士というのはちょっと)
この心話で、動揺した者が3名。
ええ、フユキとハルキには衝撃的だったとは思いますが、もっと驚いていたのは…アスタロッテ。
(おおおおおおおおおおおおおおおおお男同士?)
ええ、傍目に分かるほど動揺しています。
(いや…人どもが欲に狂うのは理解してはいるんだけど…なんでわざわざ男同士…いや、私の美的感覚やら何やらが間違っているのかも知れないんだが…)
ええ、見るからに逸物も萎え、受けた精神的衝撃の強さを物語るアスタロッテ。
しかし、彼女の衝撃と落胆、放置しておくとまずいのでは。
奴の逸物、まだまだ使って貰わねば困るのです。
(マリアリーゼ様、これはアスタロッテの治療が必要かと…)
(だなイリヤさん…アスタロッテさん…すまねぇが明日の授業、あたしも分体を出して付き合うわ…雅美さんにも講義内容の変更を頼んでおく…聖母教会や痴女皇国が許可してるかどうかは別にして、男色文化について知ってもらう方が絶対にいいだろ…)
(おっけーマリアちゃん…というか迂闊すぎたわ…まさか、アスタロッテさんがほもに免疫のない人だったなんて…)
そして、マサミさんだけではありませんでした。
何がと申しますと、ほもなる男色行為とやらが蔓延していない文明、痴女皇国の幹部の方々には信じられない話だったようなのです。
そして私たちは教わります。
ほも文化が広まると、子作りがおろそかになるのみならず、精気収入にも悪影響が出るのだと…。
(明日詳しく話すけど、だからあたしたちは第四の性別とでもいうべき偽女種を創り上げたのよ…ほもと偽女種のほもっくすや偽女種同士のカマレズなら精気収入は得られるのよ…)
(ああそうか、淫化って聖母教会が海岸沿いにしかなくてしかも小さいから、偽女種の修道士を見なくて当然だよな…)
(ねーさん、しかもリマの聖母教会って単なる連絡事務所の規模ですよ…積極的な布教もさせてませんよ…)
この、衝撃的な心話のやりとりに皆の心は折れそうになります。
ですが。
今日、この場でおめこなる痴女皇国世界用語で表現すべき行為、アスタロッテにも、やってもらわんと困るのですよ。
しかし、奴は衝撃にうなだれたまま。
(ふほほほほほ、はなしは聞きました。ダリア…あすたろってさんをのっとるのです…)
(なんでうちがやるんですか!アルトさんが口を挟んだんでしょうがぁっ!)
ええ、どうやら痴女宮…遥か彼方のあの、石造りの巨大な王宮の一棟のてっぺんのお部屋で言い合っているらしき、アルトリーゼ様。
その視覚からは、浅黒く細身で、赤い服を着た方が正面に見えます。
で、研修の際にその方にもお目にかかっておりますので、私もアスタロッテも、どなたかは存じ上げております。
痴女皇国統括騎士団長・警務局副局長のダリアリーゼ様です。
(おだまりなさい!これもひとだすけなのです!)
(ダリア…すまねぇ、ちょっと手助けしてやってくれ…そりゃ、アルトにやらせんのが筋だけどさ、あいつにやらせたらさ、「やりすぎる」って問題が出るじゃんか…下手に手加減抜きで淫気放出されてクスコの街に撒かれてみろ、真っ昼間から孕む人が一万人じゃ効かなくなるんだから…)
(ああ…そっか、マリアさん…あっちってまだ、即成栽培プラント、置いてないんですよね…)
(それどころかクスコから一番近いプラントは灸場のグァンタナモだ…例の魔毒の件があるから、クスコからどこにでも転送ゲートを繋げるわけにもいかねぇしよ…マチュピチュとワイナピチュの実験用苗床じゃ、日計で10名程度の出産補助が限界だしな…現状、クスコでの出産処理はイリヤさんとアスタロッテさんの魔法に頼るしかねぇんだわ…)
そう…この儀式を毎日やってる理由、かかってこの制限があるからなのです。
このクスコでは、妊娠した者たちの腹を膨らませ、子供を取り出すのは私とアスタロッテの役目。
そしてこの過程では魔法使用が必須となる上に、蓄積魔毒を浄化するための小型苗床に浸かっても、二十人分以上の出産促進を行なった魔毒は完全に除去できないのです。
(あと、私とお前が飛行した分で溜まる魔毒も除去対象だからな…だから、私とお前を合わせても日に二十人から子を取り上げるのが精一杯なのだよな…)
そう、広大な淫化帝国を網羅するだけの神官候補となる女たちを産ませたいのはやまやまなれど、一度に多数の女を孕ませる訳にもいかない事情があるのです…。
(ちなみに淫化帝国って連邦世界のペルー部分だけでも日本の3倍以上の面積あるからな…大半は山なんだけど…)
ですから、労働力たる農奴はまだしも、リュネと魔大陸を合わせた面積の10倍は軽く上回る広さである淫化を統治するための役人や軍人、そして信仰のための神事を司る神官を各地に派遣することは急務とされました…。
(あー、イリヤさん、うちが行くよりは適任者おりますからそっち行ってもらいますわ。アスタロッテさん、同名の人がおるて気にしてはったでしょ。ちょっと淫化行ってその人の身体、制御して種付けしてもらえますか?)
何かこう、ちょっとそこまでお使いに行って来てくれとでも言わんばかりの気軽さでダリアリーゼ様がどなたかに頼み込まれておりますが。
それと、アスタロッテと同名とは、何故に。
(ああ、こっちの世界では実体化しておられる方はごく限られてますねんけどな、堕天使族という方々がおられますねや。で、今からその魔族の人の身体、堕天使族の幹部の人に乗っ取っておめこ完遂してもらいますわ。ついでに多分、急性ED…勃起不全も治してもらえますやろ)
(ふむ…ダリア団長からお聞きしておったが、魔族とやら…そなたの身体、見かけはともかく身体が存在した頃の我らと満更大きくは違わぬな…これならば大丈夫であろう。…ダリア殿、大丈夫なようですので、早速にも)
(へいへい。ほなすんませんけど頼みますわ)
え。
見れば、アスタロッテの羽根が白く変わり、私の姿に近づこうとしています。ますが。
(ちょちょちょちょちょ、ちょっとお待ちを!その姿では私の類似に見られてしまいます!外観はアスタロッテのままで!)
ええ、何もアスタロッテをあの魔族の恐ろしげな姿のままにしたい訳ではないのですよ。
奴はこの淫化では月の化身かつ使いとして認識されています。
そして、私は太陽の化身並びに御使い。
それが、私と類似の姿で神官を犯せば、太陽の化身が二人して孕ませたとか淫化の方々に誤解を与えてしまうでしょう。
ここはひとつ、アスタロッテの姿、魔族のままで。
(いやその、我ら堕天使は元々は天界でこのような姿だったんだけど…)
(ええい、ごちょごちょうるさいのですっ)
え。
気付けば、私までもが…身体の動きを誰かに束縛されたかのような状態に。
更には、私とアスタロッテ、なんと…チャスカと大神官…リュネで言えば宰相の地位に当たるでしょうか、とにかく国のまつりごとで言えば2番目か3番目に該当する地位の人物をそれぞれ抱えて飛び上がる事に。
むろん、あまり高く速くは飛べませんが、私たちが向かった先は…なんと、このサクサイワマン神殿の正面門前。
行政関係の請願者や出入りの用人、更には普段は中に入れぬ神殿の外から拝もうとする者など、決して人の姿が皆無ではない場所です。
「皆、本日は中天の刻に参詣ご苦労である!これよりは太陽神を崇め奉る民のために利益をくれてやろう…」
ええと、私に抱き抱えられた状態で貫かれておるチャスカの口から、とんでもない発言が。
(チャスカ、あなたこれ、本心で言っておるのですか)
(むろんそんな訳はありません。アルトリーゼ様が癇癪を起こされたのです…)
えええええっ。
即ち、恐らくは何万歩里も離れた痴女島から、我々をまとめて操っているのでしょう。
その恐るべき能力にも呆れますが、我々にやらせていることはもっと呆れてしまいます。
何せサクサイワマン神殿の前と言えば、規模こそ違えど痴女宮の前のようなもの。
その場所で私、皇女チャスカを抱き抱えながらちんぽを突っ込んでおるのですよ。
(これはエキベンなる体位らしいのですが)
(それは良いとしてチャスカ…アルト様に心話が通じません…貴方が話せるならば止めるよう説得を…)
(あきまへん。やることやってもらいますよっ。ほれぇっ)
えええええ。
なんと、私とアスタロッテ、それぞれ抱き抱えた者を犯し貫きながら空中に舞い上がってしまいます。
(アルトさん何をやっとるのですか!…ああっ、痴女種能力を与えてあの人らにかかっとる重力を弱めたんでしょ!)
ダリア様のお声ですね、これ…。
そう、私たちは空中で交わっているところを、下から目撃されている立場なのですよ、今…。
いわば、晒し者。
更にはですね。
(ふほほほほほ、ちょうどおひるやすみのまっさいちゅう…ついでにくすこのまちのみなさまにもおもてに出ておめこしてもらうのです!)
まままままま待ってください!だめぇ!それだめです!
今、クスコの街の住民を不用意に孕まされては我々が対処に困るのです!
ただでも淫化の国土の広さに対応するため、このクスコは神官養成都市として作り変えている最中。
すなわち、神殿で産ませた神官候補の少女だけでなく、各地から集めた少年少女を多数住まわせているのです。
言うならば、孕もうと思えば孕める娘が多数、市内と神殿に詰めているのですよ…。
(ダリアです…アルトさんの無茶はうちが止めますから…ただ、神殿の敷地内まではうちでは制御不能です…)
(おだまりなさいダリア!あたくしの気がみじかいのはあなたもよくごぞんじでしょう!ひさびさになかせてさしあげますからとっととおけつをふるのです!)
えーとその、何ですか。
つまり、アルト様は我々を操ってその気にさせるために、実際にダリア様を犯しているご自身の真似をさせておると。
(ほほほほほ、ごめいさつなのですっ!さぁ、さらしものになりたくなければはやくいっておしまいなさい!)
見れば、アスタロッテも涙目に。
「見よ、淫化皇女も宰相神官も、こうして我らの慰み者となって優秀な神官を孕み淫化の礎を産もうとしておる…神殿にて修行を重ね太陽と月の神に仕える身を志す女どもはこの皇女と宰相の姿を範とするよう精進せよ…」
ええ、敢えて我々の暴走という事にしておきましょう。
それに、心話が伝わっている者は全て実態を理解しております。
ただ…神殿内の神官や候補たちで発情した連中については、なるべく相手の口に出すよう伝えました。
ええそうなのです。
サクサイワマン神殿に詰めている女たち、結構な数でちんぽのある女が働いております。
そして用人の小僧たち。
フユキやハルキの見た目とさほど変わらない者ばかり。
すなわち、犯れば孕ませてしまう可能性、極大。
(イリヤさん…事情は伝わりました…神殿内で今、おめこしてる女神官については口に出すか出させるよう、あたしが制御します…その方が淫化支部の精気授受成績にはよいでしょう…)
助かります、マリアヴェッラ陛下…。
(ただ…フユキくんとハルキくんが今、神殿内でやっている分と…それからイリヤさんとアスタロッテさんのちんぽについては予定通りに中出しでお願いしますよ…)
まぁ、それも仕方ない話でしょう。
やっている場所が場所だけにクスコの街からも丸見えで、更には嬌声すら山間にこだましてあたりに響き渡る状態ですが。
それに、私とアスタロッテ…普段からある意味では晒し者にされておる立場です。
ある意味では、何をいまさら。
ただ…ですねぇ。
お助け頂いた件については感謝致しますが、マリアヴェッラ様。
アルト様については、このような暴走のなきようにくれぐれも言い聞かせて頂ければ。
さもなくば…アレーゼ本部長にお願いして、またぞろリュネ世界の魔大陸の苗床に放り込んで頂きますよ…あれ、アルト様が大層嫌がっていたの、私は覚えておるのですからね!
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あると「あたくしはひとだすけをしただけなのに」
だりあ「関係ない神官まで巻き添えにしようとするからですがな…」
べらこ「ちなみにアルトさんがなんであの血の池を嫌がるのか」
あると「あのしょくしゅがきしょくわるいのです!」
ろって「あー、アルトリーゼ様を特上の養分に認識しておりますな」
べらこ「なるほど。つまり、苗床が調子を崩した場合、アルトさんを食べさせると薬に」
あると「やめてくださいおねがいします」
いりや「ならば、淫化やリュネに関わる者を触る際にはご注意頂きたいのです…頂けない場合、本当にリトルクロウと聖剣を取り替えて頂きますよ…」
あると「あたくしはねらわれておるのですね…」
マリア「あと、アルトにブラジルやギアナやボリビアにパナマに…要はジャングルの多い場所を探検させる罰がある。砂漠育ちのせいか、密林を嫌がるんだよ」
あると「なにをばらすのですかこのよめは」
べらこ「ちなみに痴女島もたいがいな密林地帯なんですけど、アルトさんは島一周を嫌がります」
だりあ(それで定期巡察、うちや黒薔薇あたりに振ってたのか…)
いりや「あと、ほもを知ったせいでアスタロッテが役立たずになると困るのです。そちら方面の治療、何とかして頂きたく」
ろって「それ以前に、これ以上の晒し者は嫌なのだが…」
いりや「月神殿の件があります。話は終わりません」
べらこ「というわけで、月神殿と…そして、イリヤさんやアスタロッテさんが魔法を使えないはずの痴女皇国世界で空を飛んでいた件の解説、闇堕ちマリア枠でやるそうです」
ろって「月神殿って、私の管轄ではないですか…」
いりや「あんたもマチュピチュ来て何かしてる立場でしょうが…ちなみに私たちが淫化でも空を飛べるようにして頂いた件、結構大がかりな対策が必要になったようなのです。それもこれも、マチュピチュとワイナピチュとサクサイワマンの間、飛べないと往来が大変ですから…まぁ、私とアスタロッテが毎日何をしてるか、更に暴露されるようなのです…」
ろって「頼む、私の生き恥晒しだけはやめてくれぇえええ」
他全員(痴女皇国に来た時点で生き恥を晒す事になるんだけど…)
いりや「では、闇堕ちマリアの方でお会いしましょう(ふふふ、えろえろと暴露する話があるのです…)」
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