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番外編:淫化帝国姫騎士ものがたり・9

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そーなんですよねー。

実は、通称リュネ世界に対するこの辺のテコ入れ、万一の場合にはこの方々を痴女皇国世界へ引き取る必要が生じた際、円滑に移住できるようにするためでもあるのです。

更には…。

(リュネ世界の方々を引き取る準備をする件、中米行政支局と南欧支部への支援策にも都合ええやんと姉が申しよるのです…ほらほら、明日輝あすてか魔屋まやのあれ…)

あー…。

何をベラちゃんは言うとるのか。

それは、アレーゼおばさまがかつて、ルクレツィアさんとミカエルさんを従えて実施なさった、第一回の米大陸視察踏破。

その時、過激かつ頻繁ないけにえ神事が一般的だった魔屋王国と明日輝帝国に残っていた神種族の残滓ざんし風習やら何やら、おばさまと…エマちゃんが潰してしまっているのです。

この件ではかなりの抵抗、魔屋でも明日輝でも生じたとはお聞きしております。

(確かその時に淫化でもいけにえめいた儀式がございましたのをやめさせているのでしたわね、おばさま…)

ただ、神の不在を嘆き悲しむ明日輝と魔屋、それから淫化いんか代々の神に代わるような信仰の対象、何かありませんかと打診している淫化については、担当する海賊共和国からも対策樹立が請願されていたはず。

(海賊さんたちは南欧支部になる前のスペインと喧嘩してた関係もあって、原住民の人となるべく仲良くする方針だからね…できる限り共存共栄したい気持ちはあるようなのよね…)

(東京支部長の割には痴女皇国世界の詳細をよく知ってますね、マリアンヌちゃんもスザンヌちゃんも…)

(あたしら皇族だし意識共有かかってるじゃん。それにさ、一応は大人扱いされて業務報償金もそれなりに支給されてっからね…)

(払ったお給金の分だけ働けやと申すリーゼ姉の性格、ベラちゃんもご存じでしょうに…)

ちなみにあたしら、この時代でも相変わらずニコイチ状態なんですけど、痴女皇国東京支部…池尻大橋の支部長をやらされるまでに至ってるんですよ…。

(乳上の分体に仕事を投げているのも聞こえてますよ…)

(そりゃあたしらがニコイチ金衣だっていうから皇族の業務報償金、二人で二等分されたらなんやねんって思いもするわよ!)

(それにベラちゃんもとうきょうに分体を常駐させている立場、あたくしたちがその挙動を知らないとでも思っておいでかしら…)

(だからソー◯ランドの店長やってんのも見逃しておるではないですか!どこの世界に◯ープの店長とか現役嬢をしている◯学生がおるのですかぁっ)

(変装して大人化してますわよっ。それに、人手が足りなかったり急なけっきん対応なのはベラちゃんも知ってるはずでしてよ、マリアンヌ…)

(それにさスザンヌ、そこまでバラされちゃ、あたしたちとしてもさ、ベラちゃんもヘルプで女王様したりソ◯プ嬢とか乳上のおっパブのお手伝いしてんの、バラさざるを得ないわよっ。いいことベラちゃん…ベラちゃんも現役◯大性なのよっ)

(◯大生と言うのです…)

(現役◯大生ソー◯嬢ならまだ、どこの昭和よって話だけど、現役◯大生SM女王様とか何の冗談なのよっ)

…で、この話…実はあたしらが貰ってる報償金、連邦世界の日本で使えるお金にするのがめちゃくちゃ手間な件にも関係してるんですよ…。

そこで、一応は引退した元・ヤ◯ザの海老原さんが経営している深海海老という高級ソー◯のチェーン店でアルバイトしたり、はたまた痴女皇国とエビハラフーズの幹部の方で乗っ取りを仕掛けた他のお風呂屋さんのヘルプや会計をやって「日本円で」おこづかいを稼いでいるのです。

ついでにこのアルバイト、密かに遼子や朔実さんもやっていたり、痴女皇国東京支部の女官も駆り出されたりげふんげふん。

(ピンキーローズは東欧支部や他のヨーロッパの支部の人らの研修施設でもあるから、あんまりあたしらが稼ぐわけにいかないのよね…)

あ、そうそう。

リュネ世界に遼子と朔実さん、同行させてません。

理由は、こちらの世界の魔毒にあります。

これ、結構な毒性があるのが判明してます。

ただ…リュネ世界の人たちは長時間、魔毒の源たる魔素とかいう微細粒子を切らすと死亡する危険があるらしいので、痴女皇国世界では一種の簡易酸素マスクめいた吸入装置を携行しておられます。

この吸入装置、タバコの箱大の小型ボックスに繋がってまして、その中には魔素を放出する粘菌が入っているそうです。

(ただ、これ故にリュネ世界の方々、淫化以外の土地を出歩くことができないのですわよね、現状では…)

(苗床に鬼細胞とか投入してるのって、何気に魔族の人たちが魔毒を撒き散らさないようにする生体カイゼンも含んでんのよね…兵隊魔族の人って基本歩いたり空を飛ぶ生物兵器だから、移動するだけで魔毒撒き散らす危険生物だったのよ…)

(なるべくはリュネを攻める際にも沿岸に留めておった件、このためなのだよ…土地ですら我らが歩くだけで魔毒に汚されるのでな…)

そう、アスタロッテさんたちはなるべく人側に被害を出さないよう、経験から最小限の兵力を出すのに留めていたのです。

そして苗床システムの利点を活用して、必要な時に必要なだけ兵隊魔族を産み出していたとあっては、これはこれで合理的に考えられたものだと思えます。

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で。

姦淫台に寝かされた魔王様の股間に存在するちんぽ、魔族幹部の人が咥えてます。

そして、魔王様にちんぽを突っ込んで犯しているのは、他ならぬ私です。

更には魔王様のお口を塞いでいるのは、アスタロッテさんのちんぽ。

どないなっとんねん、この地獄絵図。

ええ、魔王様に対する権力付与とか小賢しい屁理屈はついてますが、要はロリ系メスガキわからせ強姦。

そして、私もこないだまで魔王様くらいの歳格好だっただけに、正直嫌なもんがあるのです。

しかし、これを指示してきた…それも強く指示してきた犯人がいます。

(まぁ、これやらせてる時点で大体の想像はつきますわねっ)

(あの人かリーゼ姉以外に、こんな鬼畜な事やらせる人間は…)

何名か思い当たる節もありましたが、黙っておきましょう。

とにかく、撮影も入ってる時点で絶対確実にこういう外道な姦淫光景の演技や役割指示を入れてくる人物、痴女皇国では極めて限られるのです。

たとえ、ゆっきー…広報部長の宇賀神雪子さんが指示してきたとしても、その背景の黒幕っちゅうお人が必ずや存在するのです。

ねぇ、ま・さ・み・さ・ん・?

(マリアンヌちゃん…だからスザンヌちゃんと二人には特別に出演料を払うって言ってるじゃない!)

(しかもわっっっっっざわざ、ビューティーホワイトとビューティーブラックの裏物仕様衣装に着替えさせてこれなだけでも業が深すぎますわよ雅美さん…)

(そーよそーよ、いくら後番組のキューティーツインズが放送始まってて、もう少し元来の低年齢向けに作ろうよって話が出たとしても、あたしらそっちにも先輩役で出るのよ?この衣装見たら一発でアレ関係者の出演ってバレかねないのよっ)

ええそうです、ライバル番組の美少女戦隊とでもいうべきアレ同様に、別主人公を立ててシリーズ化する方針変更が打ち出されたのです…ビューティーツインズ…。

(ちなみにあたしとスザンヌの受験期間対策でもあるのは内緒で)

(主役の声優さんお二人にはごくろうをおかけしますわ…)

(うっさいわねっ、ツインズオールスターとかやりたいのよっ)

(雅美さんがやりたいのはそのエロスピンオフでしょ…)

(ゼニの花はこうやって咲かせるのよ…ほら、イきそうになったら竿役交代よっ)

ええ、涙目で犯されてる魔王様ですけどね。

私のちんぽ、不肖の母親やベラちゃん同様のラスプーチンちんにしてから魔王様を犯せって雅美さんが言ってるのです。

鬼やろ。

犯してる私ですら、そう思います。

で、竿役チェンジの件ですけど。

すぐ近くで、剣聖様とおめこしてる勇者の冬樹くん。

いいこと…魔王様の絶頂寸前に合わせてタイミングを図るのよ。

そう、この儀式、実は魔王様に孕んで頂くためでもあるのです。

そして、冬樹くんは既に剣聖様とアスタロッテさんを腹ボテ状態にしてる実績があります。

(これはリュネに加えて魔王の国も勇者の子を授かってお世継ぎにするための神聖な…そう、神聖な儀式なのよっ)

わかりましたから離宮の地下で拳を握って力説しないでください…。

で、久々の鬼畜外道エロメスカマキリと化してAV監督をやってる雅美さんはともかく。

私は頃合いを見計らい、魔王様のロリな身体に無理矢理突っ込んでたちんぽを引き抜いて、速攻で冬樹くんにタッチ交代します。

そして、ちょっとした奇跡が。

私との性交の過程で、魔王様の身体が成長したのです。

(フユキが嫌がるのも無理はない…うぐっスザンヌ様、お手柔らかにいっ)

(大人のおねーさんとばかりおめこしてたからね…)

(ううううう、何か私が責められておるようで…ああっマリアンヌ様きついっ大きすぎますぅっ)

(ほほほほほ、苗床への精気充填っすよ精気充填…)

ええ、スザンヌはアスタロッテさんをバックから突くわ、私はさっきまで冬樹くんのちんぽ…それも性交時だけは大人化する魔法のちんぽを突っ込まれていたイリヤさんの穴に出し入れしていますよ。

(うふふふふふ、堕天使の方でも堕落するこのスザンヌの逸物、どうかご堪能を…)

(まぁ、このラスプーチンちんに耐えられるのが幹部の証だからね…頑張って耐えてね…)

ええそうです、聖母の祝福とか言って、このリュネ世界の魔族と人族を讃える儀式も同時進行。

そして剣聖様の白いふとももを押し開いて、ビキニアーマーを脱がせずに絶賛挿入中です。

(これ、常時穴開きとか雅美さん、何考えてんのよ…せめて痴女皇国の淫蟲仕様にしたげようよ…)

(おほほほほほ、見栄えよ見栄え。それに、そっちの世界でアスタロッテさんでもやっと互角でしょ?剣聖様…最強だからこそ見せられる隙というものがあるのよ…)

ええそうですよっ。

剣聖様の着用する鎧にも大きく手が入りました。

元々、おっぱいもケツも剥き出しというエロ衣装だったのですけど、これにはれっきとした理由があったのです。

リュネ世界では魔法による防御が主流です。

そして、兵隊魔族でも爪を伸ばせば生半可な甲冑を貫いてくるそうです。

ですから、中世のヨーロッパにあるような甲冑では、人間同士の戦争ならともかく、魔族相手には重いだけでかえって邪魔。

それよりは魔法で身体を守る方がよほど気が利いてるそうです。

従って、対・魔族用に編成されていなくとも、この世界の兵隊さんは基本的にギリシャのスパルタ兵のような感じでふんどしプラス兜と盾、そして槍や剣で武装している姿なのは私も見せてもらいました。

ですので、剣聖様もそれに合わせて、装飾された剣聖専用の頭兜と…肩や胸や股間、そして肘や膝から先をガードする部分装甲を付ける程度だったのです。

で、雅美さんはその理屈に目をつけましてね。

おっぱいを下支えするだけの胸部に、穴開き貞操帯といった風体のパンツ部。

で、なぜかハーフサイズのロンググローブと膝下までのブーツって、SM女王様ですか。

そして、戦闘時はヘッドギア状の頭兜から下ろす白い羽を左右にあしらったアイマスクとかね。

ええ、色こそ白と金でゴージャスに仕立ててますけどね、私ら痴女皇国や連邦世界関係者が見たら、SMの女王様の姿が基本なのは一発でわかりますよ。

そう…この服、特にビキニボトムはちんぽを生やした痴女種互換状態だと、ちんぽ丸見えになってしまうのですよ…。

そして、お互いの交友関係を暗示させるためとか言って、アスタロッテさんにも色違いの同じもん、着用を強要させています。

鬼やろ、リーゼ姉と雅美さん。

(一応、穴部に布がかかる状態にもできるはずなんだけど…)

(雅美さん、それ…聖環で操作するようになっておりませんこと?)

(待って…あ、ほんとだ…これ、マニュアルモードになってるわよね、マリアちゃん…)

(リーゼ姉…せめて自動穴開き反応状態に戻したげた方がいいわよ…あたしらの方の服、一応は発情しなきゃ股間は隠れるようになってるんだしさ…)

(それはともかくマリアンヌ様、スザンヌ様…新・魔王の生誕を祝う、そろそろ始めさせてもよろしいいか)

(え…アスタロッテ…本当にあれ、やるの…?)

(そのために今日の半魔の労役は午前中で終わらせたのだ…)

(いいですよー、派手にやっちゃってくださいー)

(ぐふふふふふ、見ものですわね…イリヤさんもよろしくですわよ…)

で、悪い顔をしている私とスザンヌですが、何が起きるのか。

ざばざばと音がして、広大な地底の血の湖から這い出てくる何か。

ええ、殊更に申し上げるまでもないでしょう。

兵隊魔族です。

全裸で岸辺に現れた兵隊魔族さん、一瞬でワンピースハイレグTバックレオタード風の衣装を身につけると、背中の羽根を羽ばたかせて天井の出撃用穴を次々に目指して飛び立って行きます。

そして、全裸状態の時にはっきりとわかりますけど、女性型でありながら、ちんぽ装備状態。

中には、既にフル勃起させている個体まで存在します。

この兵隊魔族さんたち、どこへ向かうのでしょうか。

そして、兵隊魔族さんたちの出撃が済むと…次に、イリヤさんの意識が血の池に向けられます。

そして、それをサポートして魔王様の血の池制御機能に働きかけているらしいアスタロッテさん。

次に、血の池から続々と上がって来たのはまたしても兵隊魔族の方々…あれ?

今度の兵隊さんたち、女性型ですけど、股間にちんぽが存在しません。

そして、さっきまで生産されて飛び立って行った兵隊魔族さんと違って、お肌が青紫色なのです。

で…魔法を併用して出しているのでしょうか…その制服とでもいうべきもの、さっきまでと違って白色ベースなのです。

(これはリュネに派遣するための専用吸精魔族なのです…リュネの地の殖民は男も女もおりまするので…)

なのになぜ、完全な女性型とおぼしき兵隊魔族さんを派遣するのでしょうか。

そして、吸精魔族という名前からして、これから何をするのかよぉーーーーーくわかります。

(魔王様…さぁ、フユキの精で見事お孕み下さいませ…)

(な、なんで余が人族…それも異界の勇者なんぞの精で…)

中出しされてアヘってますけど、なぜか涙目の魔王様。

しかし、涙目なのはこれからなのです。

あたくしマリアンヌ、強制的に冬樹くんに精気充填して抜かずの二発目を決めさせてますから。

そして…あの兵隊魔族のみなさんが飛んで行った先で何をするか。

もはや丸わかりという気もしますが、ここで、赤紫色の元来の兵隊魔族さん…吸精魔族というおめこ専用兵隊さんらしいのですけど、彼女たちが飛んで行った先で犯される対象がなぜ、半魔と言われているのかを中心にお話ししておきましょうか。

実は最初にティアラちゃんたちがリュネ世界に来て、リーゼ姉があれこれしていった際に、リュネ王国の更に西側に位置する西方三国という国々が、リュネの混乱に乗じて出兵…そして、調査と支援を口実にしてリュネ王国を侵略しようとした行動が問題になりました。

ええ、痴女種…それも痴女種最強の三人たるリーゼ姉とベラちゃん、そしてアルトさんの百億卒が三人も揃っていたのが運の尽きです。

おまけにアレーゼおばさまに、エマちゃんまで。

で、一瞬でその悪意は探知されて…イリヤさんとアスタロッテさん、そして冬樹くんにその悪意は即座に伝えられました。

どうも、西方三国の人々もそれなりに魔法を使えるようでして、リュネ王国の異変を感知してそれぞれの国のトップが知るまでには数瞬だったそうです。

しかし、その情報伝達と決断の速さ、悪い方向に動きました。

兵隊魔族の動きがあくまでもリュネの制圧にあると知った各国の指導層、リュネを支援するどころか見て見ぬふり…いえ、混乱に乗じて挙兵し、リュネへの進軍進駐を命じたのです…。

で、実際に国境を超えて陣を張ったり、はたまた侵略活動をおっ始めた段階で証拠を押さえたリーゼ姉たちの取った対策が、例のリシュリューから降らせた駄洒落菌含有鬼細胞の雨、リュネ世界対応懲罰仕様という訳です…。

この雨によってリュネ人以外は若返りと男女比均等化処置を無理からに行われた上に、姉から申し出た提案をアスタロッテさんはもちろん、イリヤさんもあっさり了承。

そう…西方三国の住人は最終的に半分魔族の奴隷種に転換され、魔族の統治する大陸側に送られて農場労働者にされてしまったのです。

おまけに、リーゼ姉の「タダでは支援しない、見返りプリーズ」の例の方針によって、その半分魔族の方々は最終的に女性型魔族化…半分魔族化したのは、兵隊魔族ほどの強力な戦闘能力や飛行能力は不要なのと、魔族大陸側の魔毒に耐えられるようにするためだそうです。

そして、この半分魔族さんと化した西方三国の方々、魔毒抜きと称して兵隊魔族さんのちんぽを突っ込まれる立場だそうです、それも毎日。

そして、生まれた子供は一旦血の池に溶かされた後、血の池…つまり、魔族さんたちが言う苗床の浄化の成分にされてから、改めて補充用の半分魔族として再生産されるようなのです。

で…半分魔族となった西方三国の方々も、犯され孕まされた後は純粋魔族ほどの生命力を有しないため、ほっとけば妊娠と出産後最大一日後程度で、死亡。

(半魔と呼ばせて頂いている所以であるが、半魔たちは魔毒耐性が低いのだ…それに出産を早めた分、魔毒が滞留してしまうのだろう…)

で、対策として妊娠後は出産直前の状態で血の池に放り込まれるそうです…。

(苗床の入っておる地底湖、魔族大陸の地下には広範囲にわたって存在しておるからな…別にこの場所でなくとも苗床に繋がる洞窟は他にいくつも存在するのだよ…)

何せ、このリュネ世界では成長促進の魔法とやらが存在するようですので…今から魔王様がまさにそれをやられるみたいですけど、懐妊確認から最速1分程度でお子様が2本の足で立っておられる状態まで持っていけるとか。

そう…全ての人々が裏切り者意識は持っていなかったと思うのですけど、人族同士で団結しなかった懲罰として、西方三国の人は魔大陸の畑で労働奴隷にされたのです…ただ、完全な使い捨てではなく、こうして再生をかけられるので、エコでリサイクルな運用ではあると言えるでしょう。

(その代わり個人の意識は持てないけどな。言ってみれば人型のアリさんたちなんだよ、兵隊魔族とその下のカーストの魔物さんたちって)

一種の有機体ロボット…犯す・孕ませて腹ボテにする・そして母体もろともさらう行為に特化した代物らしいのですけどねぇ。

(うむ…だが、マリアリーゼ様によれば、この姦淫と再生行為によってそちらにも利益があるとか)

(まぁ、確かに…ほほほほほっ)

(しかし、毎日十万人なら十万人分の精気が得られる訳ですものねぇ…それに、半魔や魔族の方、単純に痴女皇国の人類男性相当で言うと最低でも十人分くらいの精気収穫が1回で取得できるようですし…)

(私も、リュネと人界で行う事を聞かされた際には何と狂っているのかと思いましたが…魔族は指揮統率体でなくば個体の意識を持たないからと聞かされましたからには、あれは人に近い姿をした虫の群れでの振る舞いであると納得致しました…)

(本当にアリさんやハチと同じようなものなんだね…)

そう、人間の身体や体組織構造に類似しているというだけで、人の話が通じる部類じゃないのですよ、兵隊魔族という方々…。

ただ、その指揮を行う魔王様…そして、その魔王様を通じて兵隊魔族のコントロールが出来るようになったアスタロッテさんと剣聖様、今も兵隊魔族の群れを大ざっぱに制御しています。

(いや、元々我ら幹部魔族はある程度の制御が出来るのだよ。でなくば出撃させた兵魔を現地で操れぬからな…ただ、私が言うことを聞かせられる兵魔の数は魔王様に比べれば、著しく限りはあったのだ…)

(まぁ、制御と申しても…現地の天使に従ってリュネ人と姦淫して孕め、というざっくりしたもので普通は済むのですけどね)

ええ…どえええええと驚きそうな事をしれっとイリヤさんが申しておられますけどね。

そうですよ。

リュネ王国というか、人族大陸方面に飛んで行った青白魔族さんたち、全員女性型だったでしょう。

人族の皆様への娯楽と、そして精気と子種を頂くために派遣されたのです。

あの羽根の生えた魔族さんたち、最速で音速近いスピードを出して飛べるのはティアラちゃんがこの世界に来た時に既に判明していますが、人族大陸の端っこまででも地球時間で1時間もあれば到着してしまうのです。

そして苗床地底湖は人族側には存在しませんから、人族側の魔毒と…そして、人族の皆様とおめこして得た受精卵子を持ち帰ってくるのです…。

で、おめこをして来る訳です。

そして、外道丸さんの血液で更に強化更新されていますが、この売春専用魔族と言っていい兵隊魔族と、半魔の方々はもちろん、人族の男性女性との間でも精気が発生します。

ええ、イリヤさんの剣聖像とペアになった勇者像…そして魔族大陸の方の要所に置かれた魔王様またはアスタロッテさんの像は、痴女皇国世界の聖母教会に置かれた聖母像と同じく、精気回収用のレシーブアンテナとかいう装置なのです。

これが、リーゼ姉いわくの「見返り」を徴収するための設備であるのは今更申し上げるまでもないでしょう。

そしてこの聖母像の蓄積精気、痴女皇国世界の精気プールとは常時接続できません。

これが、リュネ世界に時々、痴女皇国うちの幹部が様子見として行かされていた理由なのです。

ですが、これも今後は解消して常時リアルタイムで精気回収してしまうようになるとも。

そ。

この上に存在する魔王城に移植された元来の転移魔法陣はもちろん、エマちゃんがリュネ王国領内に再建した王城と淫化を繋ぐ魔法陣…これが精気回収チャンネルとしても今後は機能するそうなのですよ。

「まぁ、我らには感知できぬものであるし…そちら様の資源となるならば遠慮なく差し上げるに異存はない」

「それにアスタロッテ…この精気を得るための淫交の習慣、これこそが正に、魔族も人も我らや我らの子で統治するためにマリアリーゼ様がお授けになった方策ではありませんか…実際にこれを使う利点や計り知れず」

「ただ、人族の価値観で言うと貞淑や貞節をどこかに置き忘れたようになるのも間違いはなかろう…私はこの世界で大きく人も魔族も増やせぬのを知ってしまったからには仕方のない話と思えるのだが、剣聖、お前たちはそれで良いのか」

ええ、知的生命体たる人間としての価値を損ねてええんかいなと言うのがアスタロッテさんの今のお言葉の真意です。

この方、本当に人で言うところの常識人ではあるのですよ…。

「アスタロッテ…それがための、今後は私とフユキ…そして、あなたが痴女皇国世界の淫化帝国へ赴任するお話…いずれはこのリュネ世界は全て魔族と半魔に委ね、人族のうち知恵を育て未来へと繋ぐ者たちを淫化なる地に移す計画なのですよ…」

「そうであったな…だが、私まであそこに行く必要性、あるのだろうか…正直、お前たち人族はまだしも、私はいいんじゃないかと思うんだが…」

(あのさぁアスタロッテさん…悪いんだけど、淫化の人たちは太陽神だけじゃなくて月も神様として認識してるんだよ…おたくらの世界で言うと、昼間に太陽の代わりとして大地を照らす巨大鏡…昼星とペアになって夜に浮かんでる夜星に該当する神様もいるんだ。だから、あなたには是非にも昼星を担当するイリヤさんと組んで夜星の神様扱いされて欲しいんだよ…)

----------------------------

マリア「これ命令な」

あすた「ええええええ」

いりや「マリアリーゼ様に逆らえるとお思いなのですか、アスタロッテ…」

あすた「いや、逆らう気などないんだが、ただ、あっちだと例の吸引具を時々使わないとだめなのが少々…」

いりや「それは私も同じなのですよ?」

ふゆき「ちなみにその、魔毒を吸い込むさんそマスク、ころな予防のマスクをつけてるようなうっとおしさがあるそうです。よく知りませんけど」

あんぬ「ああそうか、冬樹君はコ◯ナが蔓延してない世界の日本から来たのよね」

ざんぬ「それはともかく魔王様。ちゃんと孕まれましたの?」

まおう「それはもう、ばっちりとに…ううううう」

あすた「フユキと魔王様との子はサタヌスと名付けましょう。魔族と人の架け橋ですし、私が抜けた後の魔族四天王の一翼を担ってくれるなら重畳」

いりや「ちなみにフユキとアスタロッテの間の子ルキフェルは魔族の摂政役…アスタロッテの代役として教育中ですよ」

あすた「で、フユキとイリヤの間の子のエウドラが天使と言うのか、人族の長としてリュネ王宮に詰めるようになると」

ふゆき「何かぼくが承知していない間に子どもを作らされている気も…」

いりや「フユキの純粋な人としての精が貴重なのです…リュネの者でも、この世界の人族であれば生まれた時からいくばくかの魔毒に冒されておりますからね…」

あんぬ「あ、そうそう…次回はあたしじゃなくて、イリヤさんが解説役らしいのです」

ざんぬ「これでとりあえず番外編のリュネ王国回は終わりだそうですわよ」

あんぬ「ちゃんと終われるのかしら」

いりや(私に務まるんでしょうか…)

マリア「迷わず語れよ、語ればわかるさ」

あんぬ「ちなみにリュネ王国って赤色が不吉の象徴らしいから、赤いマフラーは禁止よリーゼ姉…」

いりや「魔族の肌や目、戦闘状態の際の髪の色を連想させますので…」

ろって(私とフユキも助けるから…それに、私たちも行くんだぞ、淫化…)

あんぬ「では、イリヤさんと冬樹くん、そしてアスタロッテさんは果たしてどないなるのか」

ざんぬ「次回:淫化。淫化コーラは効果淫たっぷりで美味しいですわよ」

マリア(それ、発売当初の某飲料とほとんど変わらない気がするぞスザンヌ…)

ざんぬ「ちなみにインカコーラは本当に存在しますのよ」

まおう(それはいいから、余を気遣ってはくれぬのか…)

あんぬ「ちゃんとその後の顛末を語ってもらえるように、イリヤさんとアスタロッテさんにお願いしておくのよ…」

まおう(ううううう)

ざんぬ「では、次回をお楽しみになのですわっ…」

あんぬ「既に天の声はある程度書いてるみたいですから、さほどお待たせしないようです…」
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