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番外編・吉原よいとこ一度はおいで 11

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皆様マイド。

八百比丘尼国から痴女皇国に戻れないジョスリーヌ・メルランです。

さて、先日のヨネザワ行きの際、極悪非道な上司に課せられた困難な課題の件、覚えておいででしょうか。
https://novel18.syosetu.com/n5728gy/195/

実は、思いもよらぬところから救いの手が差し伸べられました。

…傭兵時代のアフリカ一帯における作戦内容はもとより、フランス共和国の非常に表に出せない行政機関の手下となってからは破壊工作や諜報活動に勤しんで来た私が言うのも何なのですが、人にはシンセツにしておくものだと言えるかも知れません。

相変わらず私が無神論者であることは間違いないと思いますが、いえ…多少は信じても良い気がします。

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「まぁ、うちの国関係者で神様はいるにはいるけど、いわゆる連邦世界の神様とはちょっと違うからねぇ」

ちょっとどころじゃない気もします。

何せ、痴女皇国世界の神様、我々痴女種が与えているそうですが、擬似身体付与技術によって実体として活動、しているのですから。

ただ…その神様、キリスト教が言う神などではなく、各地の神話や伝説に登場するものであるのが問題と言えるでしょう。

少なくとも、人生の破滅覚悟でこの私と交尾交配を行って妊娠させてくれそうな男性を所望しても望みを叶えてくれるかどうかは、正直、疑問と言えば疑問。

それにこの世界での痴女種女官、はっきりと言えばそれ自体がカミサマに近い能力者です。

そんな通常人類を超越した存在が、殊更に神の救いを求めて良いものか。

「とりあえず婚姻云々は全く考えずに、単にじょすりぬ様を孕ませるおのこが居れば話は進むのでございまするな」

「ですねぇ」

「ただ、わたくしから見れば問題がございますわ。まず、どんな男でも良いのか」

出来ればまともなのを。

「で、ジョスリンのこれまでの行動を振り返るだに、彼女を孕ませるほどの強い運勢を持った人物でないと難しい気がするのです」

こう申されるのは、痴女皇国・国土交通局長たるマダム・リエ・ムロミ。

我が娘アンヌマリーの同僚で聖隷騎士団たる、聖母教会所属の奉仕少女騎士を統括する白薔薇三銃士の一員のジニアの母親ちちおややくです。

言わば、アンヌマリーの出産に関わった私とは類似の立場。

「ふむ…なれば、聖院金衣と申す巫女の頭様の掟では尚更、つがいのおのこが探せぬ話になるのでは。野に慶次郎様のようなおのこはそうそう都合よくおるものではありませんし…」

こう申されるのはマダム・マツ・マエダ。

先日死亡したケイジロウ・マエダの縁戚で、現在はエド城すぐそばのヒエ神社とヒエ慈母寺を統括する役目をオカミサマから直接に申しつけられている立場。

更には、現行のトクガワ・ジェネラールたる少年イエツナ、名目上の母親は存在しますが、実際のところムッシュ・トクダ・シゲミツとマグワイをしてジェネラール・イエツナを出産した真の母親です。

加えて後にジャポンのエンペラールとなる人物を孕むなど、オカミサマからは影のジャポンのレーヌじょおうさまたる扱いを受けている女性。

この時点でジャポンの人間側の最高権力者と言って良い地位にほぼ、王手をかけたも同然のこの女性ですが、ジェネラール・イエツナの将軍任命に際しての私の助力を殊の外ありがたがって頂いておる他、出来ればビクニ国から私を離したくない発言を度々なさるのが困りものと言えば困りもの。

しかし、私に課せられた「1ヶ月の間に子供、出来れば男児を孕まねば強制的に結婚相手を充当する」という拷問にも似た仕打ちについて、有効な解決策を提案可能な有力者の一人でもあります。

その意向は、ンナモンシッタコッチャアラヘンガナと無視出来るものではありません。

で、この話をしております場所。

エド城の西側の濠のすぐ横に存在したヒエ日枝神社をもう少し西側に新築移設した後、ヒエ神社の建物を改築したり、あるいは尼僧、そして偽女種の寮だの、ホモ売春を扱うカゲマ茶屋だのを境内に設けた…これをオテラと呼ぶべきか疑わしい施設群の一角たる、日枝慈母寺事務所内です。

で、この場にはヒエ神社のカンヌシ神主として新たに任命されたリンドリアーネがビクニ国の猥褻な巫女服を着用して同席しています。

(元々三河監獄国他、痴女皇国の女官が巫女役で出向していた事例は結構あるので、その枠に入れて頂けたようです…ただ、これで恐らく私は比丘尼国に埋葬される事になるかと)

で、リンドリアーネのもう一つの任務…マダム・オマツの指揮下に入ってトクガワ・ジェネラールの後宮ハレムの監視監督役を命じられておりますが、この後宮の所属者は順次、クノイチ化されています。

そう、マダム・オマツとリンドと私が手分けして犯し、巫女種と呼ばれる痴女種とは互換性のある特殊女性型知的生命体に進化させているのです。

理由は言うまでもなく、生存と延命に精気を要するが故に上長に忠誠を誓わざるを得ない立場にしてしまうのと、その性交必須の生態を利用してジェネラールの性欲を処理しオヨツギを妊娠出産することがまず第一。

そしてバクフの家臣や役人たるハタモト階級未満のサムライと、その妻子を必要に応じて籠絡隷属するためであるのが、第二の理由です。

特に、家臣たちや上級役人にヨシワラ遊びを半ば義務付けている代償に、サムライのマダムたちにもアルバイトのバイシュンや賎民階級に属する偽女種への奉仕性交を認めたり義務化するだけでなく、実際にそれをする気にさせるためには本質的に好色な女官種や痴女種、そして巫女種という進化型女性形態人類種になってもらう方が確実であるのは、正にその痴女種に転換された私が断言できます。

オメコをさせまくるなら痴女種にしとくのが無難である、と。

で、痴女皇国に関するお話をかねてからお読みのドクシャサマであれば、こうした痴女種転換作戦を過去に実施した事例に思い当たるかも知れません。

そう…欧州地区を中心に、今も地道に実施中の強姦オペラシオン・作戦ヴィオレです。

ただ…この強姦作戦、これまたこのお話をお読みの方ならお分かりの通り、基本、力ずくで無理からに犯す訳ではありません。

むしろ、対象の女には私なら私のCoqチンポをぶち込んで出し入れしてくださいそのためには何でも致しますと懇願させ積極的に股を開かせるための手段を尽くして遂行しております。

そう…女どもには徹底的に屈辱を与えるべし、少なくともストラスブールが担当する地域ではその方針の元で凌辱姦淫を実行しております。

「それはジョスリンの趣味でしょ…この時代は処女も多いんだから、手荒にやってトラウマを植え付けるのは絶対禁止だって固く固く念押しされてるでしょ?厚労局からは…」

うぐぐぐぐぐ、このマダム・ムロミ…実のところは私にも苦手な部類。

と申しますのも皇族準拠の扱いなのですが、理由はマダムの伴侶というかジニアを仕込んだ先の相手が私の上司のダリア統括騎士団長なのです。

つまり、上司の妻というか旦那というか、そういう存在。

更には上司の更に上司たるマリアリーゼ上皇陛下の高校リセ時代からの友人。

いくら黒薔薇騎士に強姦御免の優遇特権が存在しておっても、この人物を犯すと後でどんな懲罰を課せられるやら。

お説教に反発して脊髄反射で犯してしまった後の反動を考えるだに、たまったものではありません。

「それにさぁ…このお寺にもあるけど、慈母観音像が出来てからは上司部下の積極的な精気授受を行わなくても良くなったんだから尚更、女官同士でまんこする必要はなくなった訳でしょう…」

で、国交局長たるマダム・ムロミがなぜ、女官の振る舞いについて私に一言申せるのか。

この人物は痴女皇国移住に当たり、それまで女官長を勤めていた私の現・上司であり伴侶のマリアンヌ・ド・ロレーヌ公女から役職を引き継いでいます。

そして痴女皇国の女官管理体制を再構築して、次の女官長に役職を譲っているのです。

その関係で女官長資格を有しており、厚労局や皇帝・上皇の要請に応じて厚労局業務遂行を代行することもあるのです。

ええ、はっきり言えば黒薔薇騎士、それも団長を経験して今なお団員の指揮機能を与えられている黒薔薇騎士団欧州分団長たる私といえど、簡単にその発言を軽視無視できない人物なのです、重ねて申しますが。

「いえ…必要はありますよ…特に、あの南洋島では…」

「ああ、あそこ…というより南洋王国一帯は絶対にやりまくらせる必要、ありますね…」

マダム・オマツが頬を赤らめて申される理由、私も知っています。

そして、マダム曰く。

「実は、私どもにも時間がないのです…早期に次期将軍たる家継を育てる必要、あるのです…」

というのも、先代ジェネラール・イエミツの突如の焼死。

そして、ある意味ではバクフの鎮護役だったマエダ・ケイジロウの死去。

それも従者2名ともども、ある朝そのまま起きてこなかったという、天寿を全うしたかの如き安らかな死亡…というべきか。

(本当なら慶次郎さんたちも女官種類似の身体強化状態だったんだから燃え尽きるはずなんだよな…)

とは、連絡を受けて駆けつけたマリアリーゼ陛下の診断。

陛下によれば、一時期、痴女種を強化しすぎたが為の能力調整の煽りを受けて、陛下とアルト閣下が仮死状態になった時と極めて似た状況だそうです。

ただし、陛下の時とは違い、呼びかけても全く答えないのだとも。

で、陛下曰く(死亡と認定するしかない。ただ、通常の人体と違って身体維持機能は一応は残っているから保存することは可能だ…それに、類似の死に方をしたヘンリー・ワーズワースってのが身内にいてね…)

聞けば、何かの際に復活可能なように人工擬似身体に転換された上で仮死状態にされたというべき状態なのだそうです。

いわば、自分の体自体が、棺。

そしてその身体維持機能を補完して、外部から精気を供給する為の専用コンテナが…米沢まで運ばれ居宅の地下室に安置されたケイジロウ氏と従者2名の棺そのものであるとも教えられます。

ただ、復活してくれるかどうかは不明だとも。

(ぶっちゃけその時に必要な場合に呼び出されて起きて来ると思ってくれ。それまではあたしでもどうする事も出来ねぇのよ…)

つまり、強すぎる痴女種が増えた際の自動人口調節と同じシステムの対象に選ばれたようなものであるとも。

ですが、神のような存在がそう思っていたとしても、人類には人類の都合というものがあります。

(連邦世界の徳川家綱は成人まで保科正行が政務を代行してたけどなぁ…おまつさん達、大奥女官との対立の危険は常に存在すると思ってくれ。それもあって次期将軍となる家綱くんを早急に成長させる必要があんだよな…)

で、トウホクからホッカイドウを巡って帰って来たムッシュ・トクダとマダムは早速、ホシナ氏を筆頭とするバクフ家臣団との冷戦状態であるようなのです…。

「まだ幼児である家綱様にいみなを与えて将軍に任じなすったのは良しとしても、乳母を常に必要とする状態で老中や大老詮議の場に毎回毎回のご臨席はあまりに不憫ふびん

「更には、例えおまつ様であろうと、乳母名目として上様につけておる奥のおなごを幕政に関わらせる話となろう…乳母なしで泣かれても我らには何も出来ぬし、さりとて政務の密談は聞かせられぬ」

実際にはクノイチ化していれば大奥からでもエド・キャッスル本殿の大広間でやっている話は聞き耳を立てるがごとく家臣団の思考もろとも丸聞こえなの、私も知っているのですが、ここはミザル・イワザル・キカザルを守る必要があるそうです…。

「いや…幕政に関わる件につき、仮にも上様の下で決定をしておる風態にせねば…」

困った家臣達と、乳母役たちの双方の話を聞かれたマダム・オマツとオカミサマ。

「まりやのとこで、こどもをあっちゅうまに育てるしかけがある。それをいえつなにつかえんか、たのんでみたる」

つまり…グァンタナモやアトスやメテオラの他、この間訪問したボロブドゥールでも稼働している即成栽培プラントの事です。

あの狂った装置ならば、入れた次の瞬間にはある程度の年齢で出て来れるでしょう。

スティックス・ドライブで使用する亜空間と通常空間との時間進行の差を利用し、復帰時間軸を固定することで「12年なら12年を過ごしたかのように」戻って来るのです。

そして、その際の付き添い人が皇族痴女種ならば実質不老なので、経年影響を受けないのだとも。

「で、今回はそれを使って家綱さんを急速成長させるだけでなく…偽女種にして欲しいと…」

(今の大老や老中連中はとにかく頭が固い。家綱の件一つでも、おまつ様に隠し事不可能だってのが分かってんだから黙って詮議に参加させりゃいいのによ…俺も言ったし信綱は理解してたよ? だけど正光はいまいち、この理屈がよくわかってねぇしよ…大老も井伊は直澄に代わる予定としても。土井や酒井は倅も頭固い部類だから…)

と申されるのはムッシュ・トクダ・シゲミツこと日枝慈母寺の僧侶、滋光じこう法師。

実質的にはマダム・オマツの下男のごとき存在ですが、この男性こそが先代ジェネラルのトクガワ・イエミツその人であることを知る者、ただでも重要機密事項の上に、今や少なくなっていっております。

それを良い事に本人「女とまぐわってて焼け死ぬとかろくでもない死に方した直滋の顔や姿のままは縁起悪いから元の顔と身体に戻してくれ」などと言っておるようですが。

「そもそもうえさまいや偽女種11号様のわがままで出家を認めた経緯があるし、今さら上様の顔で出て来られても逆に天下が混乱するから、ここは直滋の霊を弔うと思って」

「信綱てめぇっ、俺は生まれながらの将軍家光」

「その顔でもう一度、大老連中の前で今の大見得を切ってご覧頂けませぬか」

「うぐぐぐぐっ」

「学舎の子らの飯炊きは別におるのですから、せめて自分ら用の薪くらいは割りなされよ…」

「陰間茶屋の代金奢るから!」

「わしも老中なんですから、それくらい出せずしてどうしますか…何なら手すきの偽女種にでも手伝わせれば良いではないでしょうに…そもそも出家した時点で身の回りの世話を焼く侍従、一切おらんようになるのですよ?」

ええ、庭先でぶつくさ言いながらマキワリとやらをしておる上半身裸のサムライと、元サムライ各1名。

貴腐人キフジンとか汚腸腐人オチョウフジンなどと言われる人種であれば色々捗ると思うのですが、生憎ホモやゲイの性交光景について、ブローニュやヴァンセンヌでの悪夢を余すところなく見てしまった私には一切心に響かぬ光景です。

ただ…今、庭先で斧を振るっている二人、偽女種になろうと思えば偽女種化できるのです。

これは、先日の火災を発生させて自ら焼け死んだジェネラールの影武者たるイイ・ナオシゲに与えられた偽女種身体とはまた違うものです。

偽女種化された副作用で女性への憎悪や性欲を増幅されるのが懲罰痴女種と言われる種類ですが、ナオシゲはこれだったのです。

で、懲罰痴女種の場合、偽女種となって得られる通常男性以上の快楽と持続力回復力に溺れて性交を重ねると、生体維持用の精製後精気の供給が間に合わない場合、未精製精気保持が不可能となって身体崩壊します。

その際、高熱とともに放出される残存未精製精気、自己発火死亡した当の偽女種の元来の寿命以上の量が回収できることから、痴女皇国でも死刑を復活させるどころか引き受け犯罪者を積極的に処刑しています。

ただし、その前に最低1名は子孫を作らせて減った人口の穴埋めをしようという事で、引き受けた凶悪犯罪者や、主に第三世界の貧困層についてはそれまでの年齢性別一切関係なく「若い女」に転換しています。

で、その女達を犯して種付けし、強制妊娠出産させた子を育成するのと、出産した後の「女」を処分する設備がいくつか出来ていますが、その一連の作業を一括して同じ敷地内で行なっている施設、現時点ではアトスとボロブドゥールになるそうです…。

で、女達が処分を免れ生き残る方法は…女達はボロブドゥールなら寺院北側の森林公園に放たれます。

そして、女の配給を告げる心話で近寄って来た懲罰偽女種たちによって犯されます。

その際に、懲罰偽女種が感染している改良型駄洒落菌変種が伝染すると、女達は偽女種に変わる…いえ、戻るのです。

その秘密は、駄洒落菌にあります。

この菌の原種は「感染者が駄洒落を聞ける状態に身体機能を回復復元してしまう」性質があります。

つまり、先天性の疾患や障害は全てなかったことになってしまいます。

で、改良変種の一つは「偽女種に」作用を起こします。

その理由は、鬼の大幹部が自らをトラニーに改良した身体の細胞に感染させた駄洒落菌であり、その鬼の姿を感染した人類の基本であるとしてシーメールに「戻す」ように動くからであると。

デチューンされているとはいえど、強力極まりない汚染力…ゾンビ集団を作るようなこともあっという間にできるそうですけど、そんな鬼細胞が急速に感染者を汚染した上に、その鬼細胞が保持する駄洒落菌によって身体作用が起きるのです。

そう…これが、偽女種に犯されると女だろうと男だろうと偽女種になってしまう元来のからくりです。

で、プロトタイプ偽女種と、若干の安定化を図った懲罰用偽女種身体は女官種ベースの身体であり、しかも敢えて不安定に作られています。

そして、自分達をこんな目に合わせた女官を憎み、ひいては女を憎むように思考誘導されるのです。

(まぁ正直言いますとね、私は比丘尼国の巫女の皆様と戦った過去もありますし、その際…おかみ様のしもべとなる前の段階でひどい目にあっています。で、加えて中途半端に鬼の特性が残った状態に制限を受けたために生命も危うくなったのですが、そこでおかみ様が取った処置が、聖院女官の血を混ぜるというものでした。ですから女に近い外観の基本はこの時に得たものなのですよ。で…実のところは私、女にあまり優しくないのはこの辺の経緯もあるのです…ただ、そちらさまにいた時に最終的には女官の方ともまぐわっておりますけど、手加減はしておったせいか、私の責めは好評だったようです…)

これは、現在はビクニ国のオオエヤマに戻っているプラウファーネ氏…まさに、その偽女種細胞の原型を提供したその人ですね。

私も少しだけ面識はありますが、別名イバラキノドウジというこの人物が、まさにその鬼の大幹部であり、女と見紛う姿に似つかわしくないチンポをぶら下げているのが基本形態であるのも存じております。

(ただ、私自身は「受けた恩は恩に思う」程度には凶暴ではなくなっていますよ。元来の私ならば、人の女は犯して、そして子供を産ませた後でむさぼり食う対象だったのです…)

ええ、と性交すればわかりますが「犯すだけで済ませている」のはにとっては温情も温情なのです…。

(ただ、私の考えや鬼の能力や特性、皆様に感染うつす訳にも参りませんから。これが、マリア様によって対策が取られるまで、長らく私たちが地下の特別区画に実質隔離されていた理由なのです…ですから我ら鬼族、そして鬼の血や細胞を引いておる者はマリア様、そしてジーナ様には逆らいませんよ…自由な行動はもちろん、女官の皆様に受け入れられるよう交流を図って下さったのですから)

そして人工巨根化されたトラニーシーメールの如き外観を偽女種が持つのは、まさにこのプラウファーネ氏の細胞を基本としているからなのです。

ですが、元の鬼でもなければ女官種や巫女種でもない一般人類だと、鬼細胞の持つ強大な繁殖や増殖活動の負荷に耐え切れません。

(ですから、女官の方との性交時には抗体細胞を女官の方が持っていることがまず、基本。そして、鬼の力を与えるかどうかはある程度、私の方でも手加減できるようにされました。私とまぐわった女官の方全て、鬼化してもよろしくはありませんからね。能力の低い女官の方だと、鬼の力を制御できなくなって燃えて死ぬ危険すら指摘されていましたから)

そう…精気流動による身体維持機能が追いつかないほどの過剰な性交を重ねると、容易に身体が崩壊して発火死亡するように、敢えて作られた人工シーメール、これが懲罰偽女種の正体なのです。

では、ジェネラールやムッシュ・ノブツナ…あるいはムッシュ・ジンエモンはなぜ通常身体に変わったりできるのか。

これは、千人卒以上の痴女種身体をベースに開発された改良型偽女種身体に鬼細胞を使用して偽女種化しているからです。

(つまり、クリス父さんの実験用偽女種身体の実験結果を反映させてんだよ。で、風魔小太郎さんが痴女種化できるのも実はこの改良型偽女種身体を使ってるから…父さんもなろうと思えば女体化したり痴女種同等の状態になれるんだけど、それやると男の尊厳が破壊されて回収精気の質が著しく落ちる場合があるんだよ…だから、父さんはもちろん、家光さん信綱さん甚右衛門さん辺りは身体におめこを装備できないように性別変化機能を制限してるんだよ…)

そうです。懲罰偽女種並びにその類似の短命型偽女種と、それ以外の比較的長寿命型の偽女種では、見た目が同じでもその身体構造の根幹が全く違うと言っても良いのです…。

もう、お分かりでしょう。あの晩にジェネラール・イエミツの偽女種状態の顔と身体に作り替えられたイイ・ナオシゲは懲罰偽女種の身体を渡されていたのです…そして、真面目に学び出家修行をしないとどころか、ショウグンのカゲムシャとなったのを良いことにオミヨと性交を重ねたが故に自らが崩壊したのですよ…。

で、逆にクノイチとされるビクニ国の巫女や痴女皇国由来の女官をある程度は制御する身体を与えた方がよろしいというのが、ギャルソン・イエツナを指導偽女種にしようという案の根拠であると。

つまり、オミヨのような後先考えぬ利己的な考えの女を抑えられる能力を持たせた方が良いという考えですね。

そして…指導偽女種であれば、汎用受精細胞を装備した型であれば犯した女から男児を産ませることも可能です。

ええ、お分かりでしょう、ここまで言えば…。

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早朝、4時。

旧・日枝神社地下…現在はこの日枝慈母寺境内となった転送ゲート経路である地下の大広間。

壁に隠された隠し扉が開き、そのゲートが現在はどこに接続されているかの表示が出ます。

そして、扉の向こうの霧の中から現れた、南洋行政局のオリューレ局長。

それは良いのですがね。

なんですか、その小さな車は。

いえ、こないだジョクジャ宮殿を経由してボロブドゥールにお邪魔した時もそれが駐車場の片隅にあったのを拝見しましたけど。

「運転の練習です。とりあえず皆様をボロブドゥールにお連れしますから!」

ええ、半ば無理からに、その小さな車に押し込まれるオマツサマと乳児と…私。

「あの…ボロブドゥールまでなら小官、運転しましょうか…」

「練習のためになるべく乗れ。そして出来れば行政局長としての責任を自覚するためにも人を乗せろとベラ子陛下が言いましてね…」

あのパスタ女の差金ですか…。

で、車の中にはスカルノ一世ことギャルソン・カルノもおりましたが、流石にこの車の後席、マダムの通常形態はともかく私には辛いということで、ギャルソンは後ろの座席に。

ゲートを抜けたその白い小さな車は、なぜかボロブドゥールに直接行かずにジョクジャ宮殿地下駐車場に行きます。

これは、この間も同じでしたが、南洋行政局は駄洒落菌研究と改良開発施設が建つ茸島を管内に抱えるのと、多数の島を領土にしていることから「駄洒落菌の感染実験向き」なのだそうです。

で、危険な駄洒落菌に感染している可能性を鑑みて、とりあえずは南洋行政局員または感染の危険が低い幹部痴女種以外はジョクジャ宮殿地下駐車場を経由して欲しいという内示が出ているのだとか。

「茸島はどうなるんですか…あそここそ、危険種の源泉でしょうに…」

「ですからベラ子陛下みたいに転送を使える人以外は船での上陸が基本なのよ…帰りの船内で消毒処理、してるはずよ…」

で、そのままゲートの接続先を切り替えてボロブドゥールに向かうのかと思いきや。

車はなんと、地下駐車場から地上に上がる斜路に入り、この宮殿の裏門から表に出てしまいます。

「本当ならタマン・サリ…花宮殿こそ、ジョスリンはもとよりおまつさんに見せたいのですけどね…」
https://novel18.syosetu.com/n0112gz/200/

---------ジョクジャ宮殿略図------------


↑ジョクジャカルタ駅 

←ボロブドゥール  アジスチプト→       

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| ーーーーーーー正 門ーーーーーーー |
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| |   広       場   | |
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| | |           | | |
| | |    宮殿正殿   | | |
| | |  (吹き抜け構造) | | |
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| | |  行政執務政庁舎  | | |
| | |  警備警務庁舎他  | | |
| | ーーーーー   ーーーーー | |
| | |  女官舎・餐庁他  | | |
| | |  各種施設建物群  | | |
| | ーーーーー   ーーーーー | |
| | |   王居・後宮   | | |
| | ーーーーー   ーーーーー | |
| | | 警務隊舎・馬匹舎他 | | |
| | ーーーーー   ーーーーー | |
ーーーーーーーー|裏 門|ーーーーーーー|

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ええ、まだ薄暗いとは言え、外周からジョクジャ宮殿とその周囲の住宅街を我々に見学させることも局長の目的だったようです。

宮殿自体は丘を利用してこそいますが、基本は平屋造りのようです。

局長がゆっくりと走らせながら指差す左手には、4階建てくらいの高さの建物と、それを囲む二階建ての宿舎かホテルのような建築物が。

まるで、バリや、はたまた共和国の旧植民地などにありそうなリゾートホテルめいた造作。

そして、その外壁は白で、屋根の瓦らしきはオレンジ色です。

その周囲…宮殿周囲を囲む低い白壁と、更には絶林檎と効果淫が交互に植えられているらしき植え込み。

(ベラ子陛下が見学された時から少し改築しています。具体的には、東側からであれば、宮殿内部がある程度は見えるのです…そして、場所によっては中でしておることも丸見えにされるようになりました。ふふふ…)

事情を知らぬ者には日中に見れば南国の美しい光景でしょうが、その植物がどういうものかを知る者にはある種の予感や、下手をすれば恐怖を引き起こす可能性があるでしょう。

そう…局長が見せているのは、まさに外周から見た件のジョクジャ宮殿王宮離宮、花宮殿なのです…。

この離宮の建物で囲んだ中央に大型のプールが設けられ、そのプールの中やプールサイドで行っている事の概要を知る私には、とんでもない姦淫宮殿なのだと分かっているだけに、尚更…。

(ジョスリンの好む光景が展開されているのを知っているのに嘘はいけませんね)

(局長、小官のCoqをしばくか運転か、どちらかでお願いします)

そう言えばこの車ですが、よほど注意して痴女種能力を駆使しないとわかりませんが、早速にも車内であれやこれやを試そうとした痕跡、残ってますよ…何をやっとるのでしょうか、この行政局長様は。

まぁともかく、車は宮殿東側の外周道路を走って行きます。

そして王宮は離宮とを隔てる一般女官寮や食堂、行政施設のいくつかの区画に分けられて北に伸びており、吹き抜け構造の巨大な東屋ともいうべき正殿と、その正面北側に設けられた広大な芝生広場で構成されているのを順番に眺めて行くことに。

で、このジョクジャ宮殿の西側はこのジョクジャカルタの街の水源でもある人工湖が存在するため、市街地は宮殿北側と東側に主に設けられているとも説明されます。

ただ…この先に存在する鉄道駅を境に、街の様相は大きく変わるとも。

駅の北側にある労働者街には夫婦者または一般単身労働者が主に住まい、周辺の荘園や工場といった場所で働く他、北側の市場街の商人たちもここに住むと。

即ち、普通の町がジョクジャカルタ駅の北側だそうです。

ですが、駅の南側は厳重に警備され、一般市民は簡単に入って来れないようにされているそうです。

何故ならば…これまた話が出ておりますが、女体化された罪人でも程度のマシな者や他地域を含むアーリア系などの原住民たちで少年少女、もしくはの選抜模範労働者が働きながら子作りをするための専用居住街区、これが宮殿東側の街の正体だそうですね。

そして、この未成年居住区内でも選抜があり、性欲や出世欲の強い者は女官や僧侶適性があるということで、希望者を募って宮殿勤務にしているそうです…。

「ただ、ジョクジャ宮殿勤務と言うことは朝から晩まで性交に耽溺させるのと同義語。その寿命は著しく削られます。それを避けるためには僧階または騎士女官階級の上を目指すのみ。いわば、人としての家族の平和な営みを捨てて女官の道を進むかを選ばせる、聖院時代の出家意志確認と同じことをしておるのです…」

そして、わざわざ未成年を分けて、少年少女のつがいとして住まわせている理由。

「むろん、少年少女の旺盛な性欲を余す所なく精気として収集するため。宮殿正殿内に安置された慈母観音像、ジョスリンならその存在、感知なさいましたね?」

ええ…更には、日の出直前より行うという宮殿の朝行あさぎょう、これの影響を敢えて宮殿東側に与えて、朝からオメコをやりまくらせているのも…。

ええ、これの類似、果たしてストラスブールかナンシー辺りに作るべきなのか。

中欧支部でも、頭痛の種なのです…。

「何戸か、この右手の長屋と言うべきか、まぐわっておる気配、致しましたわね…」

「おまつさん…いえ、前田支部長…ここで精気発生成績が良好な少年少女、私とカルノや宮殿騎士が巡回して宮殿勤務を打診しているのですよ。で、応諾した者は宮殿女官または偽女種下男として取り立てます」

「え?…住まうのは男女の気配ばかり…」

「ええ。多くの男女は家族の構成を希望しますので、そのまま駅北側に移り住むか、または開拓のために南洋王国内の各地に送り出されます。しかし、一部の者は立身出世を希望するのです。そして、男でそれを望む場合は…僧侶としての道しかなくなりますので、出家修行を経て指導偽女種に変えられるのです…」

何とも恐ろしいと言えば恐ろしい話。

ある意味では連邦世界の奴隷制度以上でしょう。

しかも、本人たちには強制労働をさせていないのですから余計にタチが悪いとも言えます。

そう…こんな事は狂っているとか、おかしいという声を当事者はなかなか上げないのです…。

それどころか、言う通りにして真面目に働いてりゃ、美女や美少女との楽しいファック三昧。

ええ、フランス語圏の私が、敢えて英語でファックという辺りに、この恐るべき性交奴隷都市に対する感想をどのように抱いているかをお察し頂ければ。

「でもジョスリン…あなたの祖国が南太平洋や南米、そしてアフリカに持っていた植民地からすれば、ここでしている事は天国にも等しい話だと思うわよ…」

ですよねぇ。

流石にこの局長の指摘には同意をせざるを得ません。それと、我々だけでなく、我が共和国のすぐ北にある通称通路国。

そう、あのチョコレートや宝石加工と取引が名物の王国ですよ。

あの国のその生業、植民地を犠牲にして成立させたものです。

逃亡奴隷の足や腕を切り落として見せしめにしたり、去勢等々。

ポワカール大統領閣下も連邦宙兵隊扱いであの辺に派遣されていた際、見聞した諸々に絶句した事があったようですね。

(ただ…ジョスリーヌ君…奴隷から解放された彼らは自分たちの国を建国しただろう。その国家運営が聖人君子の為しごとであったかどうか、私はそこも注視したいのだ。これは、彼等に民主主義が理解できているかどうかを問う知能や民度の比較ではなく、そもそも根本的に自らを律し勤労と自己向上に向かえるかどうかを私は問いたいのだ…)

ええ、学校を作り医療団を派遣し、道路や水道を整え簡易住宅を与えて…内戦、起こされましたね。

(無論、欧米に学び高尚な意識や使命感を抱く者も少なくはない。だが…愚か者もまた、決して少なくはないのだ…更に、第三次世界大戦前よりアジアマネーを導入してあの地域を混乱させた某国の存在が、余計に戦後の混乱収拾を困難にさせているのだ…)

そう、ポワカール閣下は、ラッツィオーニ連邦政府事務局長の後継と目されているお立場です。

そして、閣下がその立場になるということは、単に旧・植民地だけではなくアフリカ全域に対しての行政責任を持つということなのです…。

ルルドの奇跡事件がなくともいずれ、我が共和国は痴女皇国と接触せざるを得なかったでしょうが、閣下が大統領の地位にあった時期に共和国と痴女皇国が接触していたのは正しく、僥倖としか言えないでしょう。

ええ…閣下の奥様や娘さんを中心とした痴女種の潜入浸透工作、ヴァンセンヌ娯楽館を拠点として展開されたそれのおかげで、共和国と…そして提携先の湯田屋国は今や、ほぼ、痴女皇国の傀儡国家となっているのです…更にはイタリアも。

ベラ子陛下やその実母たるルクレツィア外務局長がイタリアやニューヨークに足繁く出掛けていた理由、決して遊び呆けたりラッツィオーニ閣下のご機嫌取りだけではなかったのですよ…。

(行政構造や民度は一時的に民主主義国家群のそれから後退するかも知れないが、最終的にはそれを補って余りある恩恵が人類に齎されるだろう。その恩恵から漏れてしまう者の救済はともかく、意図的に救済を不要とするか、あるいは君たち痴女種を敵視する者にまで、我々は手を差し伸べる余裕などないだろう)

それと閣下、重大事項が。

小官の横に正に今、混血児として生を受けた人物がおります。

そして、他ならぬこの小官も。

ただ…痴女種との交流、こうした混血者以上に、従来の民族的人種的特徴の喪失に繋がって行くと思われます。それも急速に。

その事実を知った人類の中から、強硬な反発を招きかねない話かと。

(故に、彼女達には潜入の必要性があるのだ。反対派が気付いた時にはもはや…というのが、残念ではあるが彼等に用意された温情ある道だろう。自分の考えを否定され矯正を強制されないだけでも非常に僥倖だと考えて貰うべきだろうな)

で、ここで皆様の頭に少し、疑問符を浮かばさせて頂きましょう。

ポワカール閣下は、ご自身の思考と論理で発言しておられます。

多少の駄洒落菌感染の可能性は否定できないとしても。ふふ。

つまり、閣下ほどの要職にあるお方が、痴女種による完全な支配を受けていないのです。

これは一体どうしてなのか、これが私が呈したい疑問ですよ。

(ラッツィオーニ閣下はもちろん、クリス・ワーズワースCEOも同様に思考制御を受けていないだろうな。マリアリーゼ陛下に尋ねれば恐らく即答があるぞ。我々は男性の思考を完全に阻害するのを好んではいない、とね)

(だからカルノ君やベテハリ君には敢えて、オリューレさんアニサちゃんディードリアーネに対して優位に立てるように制服に細工してんだよ…。あ、制服脱いだらM男に出来るとか考えんなよ。痴女皇国の制服ってよ…女官種の時と違って痴女種の身体制御にも関わってるから、長時間の脱衣は推奨できねぇぞ…)

えええええっ。

(つまりそれはカルノからの奉仕、カルノに強要できないって事じゃないですか!鬼!悪魔!マリア様!)

ちょっと局長。

何、言い出しておられるんですかっ。

(ジョスリン。あたしはオリューレには随分と色々な便宜を図り、その地位と立場の向上に腐心したつもりだ。しかるに今の局長の発した言葉を貴官ならばどのように感じるか、共和国の軍や秘密警察員として特殊な経験を積み上げた貴官に敢えて意見を伺いたい)

(しかしマリアリーゼ陛下、確かに暴言とは思いますが、それを規制すると小官があのど腐れ淫乱変態パスタ女、いえいえ何時もお美しくて皆の敬愛を集める慈悲深い妹君へのいささかの言葉も発せられなくなってしまいます。小官への慈悲を兼ねて、なるべくは見ない聞かない知らない方向の処理を頂けますと)

(今、人類開闢からこっち、史上最高に心がこもっていない賞賛の言葉がカエル女の方角から聞こえた気がするんですけどねぇ…)

(ほれ見ろ…ベラ子も存外に気にしぃきにするほうなんだから、その毒舌は…まぁいい、今、アジスチプトからボロブドゥールへの東西巡礼街道に入ったよな、車。今からボロブドゥールに到着するまでの約三十分、ジョスリン一千万卒オリューレ百万卒として能力逆転制限をする。あとはジョスリン、貴官に一任しよう)

(オリューレ局長は私の男児出産に関しても助力を頂きましたので、なるべくならば丁重な扱いをしたく存じます)

(そのお礼込みで、よろしく頼む。では)

----------

「かかかかか体痛い痛い痛い…」

「局長、ガンバッテクダサイ…これが小官の慈悲です、慈悲なのです!」

(ボロブドゥール到着したら逆に咥えてもらいますからね…)

ええ、狭い車内で体を曲げ、我がCoqを必死に咥えて奉仕頂く南洋行政局長様。

私が運転を代わり、局長様には不肖のでかくてかたい我が息子こんけつちんぽにご奉仕を頂くことで、全ては不問となるように計らわせて頂きました。

そして、後席では前田日本支部長…つまり、マダム・オマツが何故かギャルソン・カルノの一物を右手でシコっておられます。

(流石に家綱抱えて尺八は少々困難です…かるの殿、申し訳ありません…)

(マダムの体格ならカルノクンの上に乗ってオメコできるのでは)

(その手がございましたか!流石はじょすりぬ様)

(ちょっとジョスリン!なんでここでカルノNTR展開なのですか!)

(っていうか局長、なぜその単語を)

(痴女宮のみならず女官全体へのOTAKU用語や文化汚染がひどいの、幹部レポートで回ってませんでしたか)

(小官は少年跳躍系のメジャー少年漫画主体ですからねぇ、美少女やら美青年やらには余り食指が動かんのです。そもそも小官がジャポンのバンド・デ・シネ…即ちMANGAに汚染されたアフリカではそんな少数派向けの変態需要を満たすものまでは入手困難だったんですよ?)

(電子版とやらはなかったのですか)

(妙なところで現代人並の知識ですね。車の運転もそのように…イタタタタ、陰毛を抜かないでください!…オマンコクサイとかいう悪役ではなくて、オマエノクニニハミセテヤランというイケズがかかるのですよ…最近は内職とか炊事とかいうのですか、ニホンゴから各国語に翻訳してバラマクのも規制が厳しいようでしてね…)

なんでドミニクがヨコタ勤務になったとか、はたまた私がアトランティックII輸送機をたまの点検時に本国の基地に戻す際に、どういう訳かヨコタ経由でフランスまで戻れとか無茶言われる理由…ええ、連邦政府時代でも、禁輸品や伝染性外来生物の検疫チェック、国家間移動ではきっちり入ります。

そして申し上げましょう。パリ・リヨン駅からスイスのジュネーブまでのTGVと東駅からストラスブールの先に行く…つまり、ドイツに行く便は出発駅での危険物並びに麻薬類の検査だけでシェンゲン条約に則った手荷物扱いです…。

(スイスとドイツはうるさいのよね、ジャポンのHENATIコンテンツ…)

(マダム・ドミニク…マサミ=サンによるナマゲンコウ調達手数料とか、小官への謝礼費用を忘れぬように…)

(欧米のHENTAIアーティストは無修正でバンバン描いてるのよ!なんでジャポンはあんな無粋な黒塗りなんてものをわざわざ書き加えたりするの!)

(ニホンの法律だから仕方ないでしょうがっ。それ故にヨコタから以下略)

(私も痴女種だから聖院第二公用語は読めるけどね、向こうの連中への翻訳の手間が入るのよ…?)

(それ以前にこの作業が他に漏れぬよう、機密漏洩には留意くださいよ…警務官が密輸でパクられるとかアホな事になったら、小官が共和国の身分で身柄引き取る手間が発生するんですからね…)

ええ、この会話だけは、これだけはポワカール閣下には絶対に聞かせられぬ話。

そして、ドミニク女史、いえマダムとなっても彼女は「クサッテル」のです!

これだけは絶対にバラさせて貰いますよ!

----------------------------

どみにく「Ne révèle pas! Je t'enverrai à la soirée gay de Boulogne, d'accord ?」
(バラすな。ブローニュのクラブのゲイ向けレイブパーティ強制参加させるわよ)

カエル女「Ensuite, je vous forcerai à m'inviter à une orgie de grande classe en Martinique ou à Ibiza.」
(ではイビサかマルティニークの高級乱交パーティーへの招待状強制で)

どみにく「むぐぐぐぐ」

じょすりん「むぎぎぎぎぎ」

べらこ「Non diffondere in pubblico argomenti osceni sui francesi.」
(フランス人の卑猥な会話を公共の場にさらんさんといてください)

じょすりん「Je ne veux pas que les Italiens disent ça!」
(イタリア人にだけはそんなん言われとうない)

どみにく(Je ne peux pas m'empêcher d'être d'accord avec Joslyne sur celui-ci. Rien n'est si insensé que d'opposer la France à l'Italie pour obscénité.)
(こればかりはジョスリーヌに同意せざるを得ません。卑猥さでフランスとイタリアを競わせるほど愚かな行為は存在しませんし)

べらこ「むぐぎぎぎ」

おりゅーれ「Ik heb problemen met mensen in een land waar te veel mensen opscheppen over hun sensualiteit.」
(エロ自慢する国の出身者には困らされますわ)

じょすりん「Je ne veux pas qu'on dise ça aux gens dans les pays où la prostitution est légale.」
(売春合法国の人にだけは言われとうない)

あぐねす「I could hear conversations at a level that allowed me to understand national character and customs.」
(民度が理解できる会話ね…)

べらこ「Тетя. Я опубликую видео.」
(おばさま。動画、見て頂きますよ)

あにさ「Saya pikir Lady Agnes dan Permaisuri Mariabella tidak jauh berbeda satu sama lain.」
(私知ってますけど、ベラ子陛下とアグネスおばさまって大差ない気が)

べらこ「Cosa stai dicendo, Anisa!」
(なんて事言うのアニサちゃん!)

かるの「Jadi, masalah Jocelyn seharusnya bisa diselesaikan di episode ini.」
(で、この話でジョスリーヌさんの問題、解決するはずだったのでは)

べらこ「È inutilmente lungo e spesso deraglia. Inoltre, è a causa del modo di parlare francese.」
(脱線が多いし、フランス人らしい捻りまくりなんですよカエル女だと…)

じょすりん「La plupart des femmes du pays des pâtes le sont aussi, n'est-ce pas?」
(パスタ女も大概ですよ?)

おりゅーれ「Tja, als de Nederlanders het uitleggen, is het opgelost.」
(ここはオランダ人による解説で)

まるは「Mijn naam is verschrikkelijk. Verder ben ik het eens met de mening van de regisseur.」
(私の名前。それ以外は局長に同意します)

マリア「てめぇら、何のためにあたしらが散々苦労して聖院第二公用語を普及させてるかわかってんのか…」

りええ「世界は一家人類皆兄弟への道は遠い、あたしもそう思うわ…」

べらこ「I voti di Muromi-senpai nella seconda classe di lingua straniera.」
(パイセンの第二外国語の点数、バラしましょうか。ひひひ)

りええ「この皇帝が一番、人種分裂を招いている気もするの…」

じょすりん「كيف حدث هذا رغم أنها كانت قصة عن ولادة ولد؟」
(小官が孕むはずの話がどうしてこうなるのですか…)

まりー「Abandonner. C'est décidé.」
(定めなのですわ、きっと)

じょすりん「Que va-t-il m'arriver...」
(小官の明日はどうなるんですか…)

どみにく「Agir comme un français. Que sérums sérums.」
(それこそフランス人であるべきよ。ケ・セラ・セラってもんよ)

じょすりん「Je suis en larmes!」
(アンマリヤァアアアアア!)
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