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番外編・吉原よいとこ一度はおいで 8
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皆様ボンソワール。
故あって八百比丘尼国の変態倒錯者化を希望する少年の教育を任されそうなジョスリーヌ・メルランです。
Jocelyne Merlin ( Immane Dlanoa ) ジョスリーヌ・メラン Million Suction(Limited Ten million)百万卒(限定千万卒) Slut Visual. 痴女外観 Black Rosy knights, Imperial of Temptress. 黒薔薇騎士団 Duchy of Lorraine Branch. 中欧支部 Sainte. femme de feu. 聖女認定対象者
IFF照合情報には私の本名も載っていますが、ま、父親はベルベル人だった事と、私の母親の国籍であるフランス共和国の国民としての身分、私も有している立場ではあるとだけお教えしておきましょう。
そんな事よりも、ストラスブール勤務の筈なのに黒薔薇騎士団扱いが解除されていない事について正直、文句を言いたいのですよ。
今、こうして八百比丘尼国に来ている件もそうですが、どっちかに絞ってくれやと。
(ベラ子陛下のご機嫌取りと顔見せですわよ…)
プロフェスール・マリーことマリアンヌ・ド・ロレーヌ公女様がしれっと申されます。
この方はいかにも欧州系お嬢様、それもお嬢様の前に悪役という二文字が必ずついて回りそうな外観の人物ですが、本宮女官長勤務経験者かつ、蛇蝎のごとく嫌う者もいれば恩に思う女官もいるという、毀誉褒貶双方の評価が寄せられていたのを知っています。
その人物評価の結果は…神聖ローマ帝国やモスクワ大公国、そしてフランス王国攻略の橋頭堡たる生家の地一帯を統治する痴女皇国中仏支部・そして中欧支部の支部長を任じられた事でお察し下さい。
ですが、重ねて申しますが、本人の見た目はそういう気配り系の顔から見て極北に位置する外観。
(プロフェスール、とてもとてもあのパスタ女のご機嫌を取っておられる風には見えませんが)
(陛下は平常で痴女宮にて顔を合わせるような挨拶がお好みなのを忘れたんですか…黒薔薇って一応、陛下の側室のお役目もあるのですから…そういう事は一番に知っておかないとならないのでは?)
と、中欧支部の副支部長たるブリュントレーネ嬢が申しよります。
実はマリーセンセイ同様、痴女宮本宮時代からの私の顔馴染みと言えば顔馴染みでもありまして、女官勤務優先配置者で編成された青薔薇騎士団の所属です。
つまり、騎士というよりは女官女給の系統の人物…でもないか。
(王女様、それも、よりによって突進公とか盲進公とか散々に言われてる突撃大王のシャルルの娘だなんて恥ずかしくて穴があったらCoqをぶち込んで黙らせたいくらいに隠しておいた過去を掘られましてね…女官管理室長はもちろん、短期たぁ言え、私もマリー同様に女官長経験者なんですよ? しかも実はメーテヒルデをクレーニャと呼べる程度のおばはんキャリア持ちなんですよ?私)
この発言で、性格をお察し下さい。
機関砲を装備したライン川航行用船舶や、はたまた手製戦闘車両の操作、特に銃座や砲座という場所への配置を嬉々として引き受ける部類の性格です。
自動車の運転技術についても、皆様の理解を早める文言で説明がつきます。
引かぬ・媚びぬ・顧みぬ。
こんな性格の上司や同僚への私の評価兼対応たるやただ、一つ。
(ああっ陛下っ本宮女官長経験者が二人して小官を糾弾します!)
(カエル女の泣き叫ぶ顔があたしの一番のごきげんに染み渡るのです…)
まぁ、こんな人の道を外れた上司の機嫌を損ねる事よりも、黒薔薇騎士、それも団長なんぞを経験した立場として、もっと重大なことがあります。
何故ならば「黒薔薇騎士」としての高度な能力で処理する必要がある任務の遂行を指示されるからです。
(ジョスリンにだけは、ジョスリンにだけは人の道を説かれたくありません!)
(へぇか。重ねて申しますけどね、小官は無駄を嫌うだけですよ。自白なら自白で、目的までの最短距離を走るためにいちいち手段を選んでいないだけなのです)
いやはや、上司の一人たる腐れパスタ女に文句を言いたいところですが、対象は私より遥かに強い痴女皇国皇帝なので、文句を言うにも直球ではなく一工夫を要するのが辛いところです。
ただ…今回は少しばかり、楽しいお仕事になるかも知れません。
ええ、私は元来、二次性徴期過程にある少年を好みません。
それに、元々の職場では少年たちで組織された非合法兵士の部隊とも敵対し、交戦する立場でしたから。
有り体に申し上げますと、少年の姿を見るだけで銃を構えるどころか発砲する癖がつくほどに、彼らには苦しめられました。
更には捕虜にしたらしたで、人道的に扱わないと第三者機関がうるさい年齢と境遇。
先程、二次性徴期過程にある少年を好まないと言った大きな理由がこれです。
聞き分けが悪く反抗的な態度を取りがちな上に…アフリカ北部、特にナイル川沿岸の観光地から少し外れた辺りを旅した経験者であれば、あの辺のクソガキ…いえいえ、少年たちが中南米のギャングどもまであと一歩くらいの立ち位置にいる剣呑な存在だというのを、ご存知かも知れませんね。
即ち、彼らは少年という立場を利用して自分を弱く見せかけます。
そして、隙を見せたが最後、窃盗略奪強姦殺人に走るのです。
ええ、そういう子供を普通の少年として扱うことは全く考慮せず、「死人に口なし」という、ある意味では全世界全人類共通の定理を適用する方が合理的な処置だったことも多数、経験していますよ。
ただ…ごく一部の従順かつ、外観も悪くない少年が少しばかり楽しめる存在であるのも、私は理解しています。
これも、投入された作戦内容や従事任務の機密指定がかかっている話ですから、申し訳ありませんが、全貌を語れません。
ですので、私が何をしたかについては、お読みの皆様の豊富な知識と高い理解力で想像頂ければ幸いです。
ヒントは…まぁそうですね、無力化を焦らずに行う必要…即ち、作戦に必要な情報、捕虜に喋ってもらう必要があったことがひとつ。
それと、純粋な戦闘ではありませんが、売春婦を装っていた時期に従事した数件の事例…パリやスイスに近いスキーリゾートだの、マルティニークのような場所での作戦でしたね。
何をやったか申し上げます前に確認させて頂ければ幸いですが、この話では聖父とされ、現在はパスタ女の愛人である少年の外観をした男性、いらっしゃいますよね。
かの男性が正真正銘の未成年時代に経験した変態行為と類似の内容で、未成年者を籠絡し醜聞を起こさせ、将来の立身出世の道を閉ざしたり、はたまた成功者である父母の後継としては指名されないように人生を破綻させる作戦が企画されたとお考え下さい。
で、富裕な階級に属していたり、はたまたある程度は支配的権力的に振る舞う日常を送っている人物の子女を目標として、何が為されたのかとか、そしてその任務は果たして成功したのか、はたまた失敗したのかは不明で。
神のみぞ知ると申し上げたいところですけど、私はその出生から現在に至るまでの経緯のせいで、無神論者ですから。
そうそう、その無神論者たる私ですが、対峙した哀れな子羊たちを何十何百何千と、彼らが信じる神の元へ送る作業に加担していたことの皮肉をぼやく程度の知性は持ち合わせていますよ。
ただ…今回の任務、そんな「カミもホトケもあるものか」めいた思考の私が、いかにでっち上げで無茶苦茶な教義のカルト団体めいた存在であっても、一応は宗教に帰依するであろう少年の調教、いえもとい教育に従事しそうなのはいかがなものか。
ですからパスタ女、いえ皇帝陛下。
今回の任務成功への期待はあまり、なさらないように願いますと重畳。
私の好みに調教すると、修復不能なまでに精神が壊れる可能性がありますのでね。
では、何をやらかしたのかをお読み頂きましょう。
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(ギャルソン・ナオシゲ…私の胸や股間や太腿に視線が行くのは分かるが、なるべく平静を装いたまえ…サムライとは女の色香に迷ってはならん存在だろ…)
(は、はぁ…)
と、密かに…実は私の制服のインナーレオタード、黒薔薇仕様ですよ…股間を開けてナオシゲ少年だけに見えるよう、ヲメコを見せたりしてやっていた私です。
いえ、単なる性教育です。
それに、私のCoqを見せた時点で陰毛の色は確認できたはずなのですが。
(鬼や、鬼がおる)
(陛下。ナオシゲが私に熱い視線を注ぐ理由ですが。恐らくはこの中で一番に童顔な小官であれば、彼には接触後の発展が期待できると判断したのでしょう)
(その考え、実は一番愚かで間違っている選択であると訂正してあげる気にはならんのですか…)
(よいではないですか。錯誤や挫折も人生を彩るスパイスなのです。順調に皇帝の道を歩んでいるそこのパスタ女には理解し難いかも知れませんが、人は…特に男とは頭を打って成長する生き物でしょう)
(その教育的な思考と、実際の態度挙動が全く違う件は後で反省してもらうとして、あたしの説明を聞きなさいっ)
はいはい。上官に対する敬意や敬礼を忘れそうになる私ですが。
で、ナオシゲの隣にしれっと座って、彼にCoqを握らせ股間をまさぐらせ、更には乳を揉ませております。
元来ならば慈悲の心はあってなき私ですが、ある目的があって、ナオシゲには私への興味を継続させていますよ。ま…今後はストラスブールでも、こうした少年や偽女種、大量に大聖堂修道院にて扱う事になりますしね、今から慣れておいても良いと私は考えています。
で、痴女皇国での宗教別・宗派別の偽女種の扱いについて、皆に教えているパスタ女。
「元来ならば、南洋慈母宗における学僧・学侶の性別は男性または女性です」
https://ncode.syosetu.com/n6615gx/127/
「なるほど…少年の学生僧侶は、所定の学業を修めれば卒業の証として偽女種となる、と…」
「そして、南洋慈母寺での偽女種僧侶で現状、最高の位を与えられているのは小僧頭…姦官頭のベテハリ君で、彼の僧階は百人卒相当の大律師ですね」
https://ncode.syosetu.com/n6615gx/128/
「ふむ…大僧正のアニサより、かなり下の位ではないのですか?」
と、私の同僚のブリュントレーネが質問を投げかけます。
彼女の家系、実はこの面子の中では日本皇帝の娘である人物…ジェネラールの奥方を除けば、恐らくは一番上の階級でしょう。
何せ、世が世なら北部フランスからドイツ中央部にかけて、それなりの規模の国家の王の実娘であり、更には一応は現在の私の上司たるプロフェスール・マリー…マリーセンセイの父親たるロレーヌ公とも血縁系統が存在したはずですから。
ただ、残念なことに、私はそうした身分階級が撤廃された未来…それもこの痴女皇国世界が歩むであろう未来とは大きく異なる未来の世界の住人が元来の姿です。
そして、身分制度の上位に属する者の末裔たちを標的として籠絡堕落させる工作にも従事していた人間ですから、あまり伯爵だの王様だと言われても、今ひとつ反応が薄いのはご容赦を頂きたいところではあります。
例えば、痴女皇国南欧支部長のエリザベート・ド・ヴァロワ様…スペイン王国女王のイザベル陛下に言わせると、私は慇懃無礼で全く相手に敬意を払っていないそうです。
(ただ、礼儀作法が完璧なので、ジョスリンの心根が見えぬ者にはそうと映らないだけです。しかし、見る者が見れば貴女の剣呑さは一目瞭然、決して奢ること無きよう、忠告しておきましてよ)
まぁ、イザベル陛下とは機会を見つけては互いのCoqを挿入し合い尻を貸し合う程度には仲が疎遠でも険悪でもありませんし、他人の忠告を全くに無視するほど礼儀知らずでもないつもりなので、その奨めには従っておきましょう。
与し易い…格下に思わせることも、私の元来の職務の範疇でしたし。
(そんなこっちゃから聖女認定が出ておるのを理由に、あたくしと組まされて娘を作らされるんですわよ…ジョスリン、あーた、黒薔薇騎士団長の身分に未練とか、ございませんの?)
(その質問は愚問ですよ、プロフェスール…確かにないと言えば嘘になりますが、私よりも更に強い人物…いえ、本当の姿が人ではない彼女が現行団長ですからねぇ)
(あらジョスリーヌ欧州分団長、黒薔薇服の自動判定では私の方の股に穴が開きましたよ。あれはどういう事なのでしょうかしら)
と、その現行団長から通信が入りましたが。
(恐らくは黒薔薇の先輩後輩の序列で、ペルセポネ嬢は私の後輩めいた存在とされたのでしょう)
(その名前は神話系神種族の制限が解除された時のものですよっ。私はアフロディーネと共に毎朝離宮から自転車通勤している田中ペルセポネーゼです。そこにおるうちの母親たる田中雅美の許可がないと、私は本来の姿になれないどころか人としての諸々に縛られておるのですし…)
(あんたら私語は慎みなさいっ。ペルセポネーゼも今はそっちも夜でしょうがっ!子供は寝る時間よっ)
(マサミ=サンには神様でも勝てないと…メモメモ)
(するなっ)
「偽女種が尼僧の上位である必要はないのです。元来ならば小僧または姦官は尼僧の指揮を受ける立場であり、必ず上司となる尼僧が定められているそうです。ベテハリ君もアニサちゃんも、そもそも南洋慈母寺の本院住職とその夫に任命される前から、とっくに夫婦の仲でしたから特別扱いされている一面はありますけど、基本的にはベテハリ君はアニサちゃんの指示を受けて動く建前です」
「なるほど、妻であり南洋慈母寺の最高階位であるアニサが、彼の地位と権力を保証していると…」
「ま、これは聖母教会でもほぼ同じです。東方聖母教会では教会事務にも携わりますからある程度は偽女種単独で動くこともありますけど、基本はその所属の上長たる尼僧の指揮下にあります…すなわち、男性が女性の上位に来る事例は、罰姦聖母教会本庁以外では実質的な例は皆無に近いのです」
「確かに、あそこは男性の枢機卿を数名擁しておりますね」
「叔父の学生時代からの古い友人たちですからねぇ…」
などと、偽女種についての講義をしておるのですが、私としても、正直、私の身体に興味津々なこの少年をどうしたものか。
どうにでも出来るからこそ、扱いに困るという面もあるのです。
(じょすりん様…まつです)
(おやマダム・オマツ。お久しぶりのご挨拶をすべきか。今日の私はあくまでもマリーセンセイやプランセス・ブリュントレーネに随伴して呼ばれているだけの壁の花未満の存在なのですが)
(まぁ、あなた様の諸々を存じておりますからには、何の考えもなく呼ばれてはおられませんでしょうとしか。で、べらこ様からは、井伊直滋…その少年の出家と偽女種化について、上様と協議の上で許可を与えよとの話を頂きました。ただ…阿喜様にはお許しを頂いておけ、との上様の沙汰が)
(ふむ。マダム・イイの許可はナオシゲの母親ですから当然でしょう。親の許可なく出奔すれば、今のビクニ国ではかなり辛い立場なのは小官も存じております。いわゆるフダツキの立場となって、親子の縁を切られるとも)
(確かに、井伊家からすれば、お子様が札付きとはお家の恥ともなりかねぬ話…阿喜様、お子様の出家の申し出…どうお考えで?)
(は、はぁ…おまつ様と上様の定めには従いまするが、わたくしの沙汰次第とあっては…そうですね、直滋は正直、この子の父親たる井伊直孝とは全くそりが合いません。何かとあれば反目。この子が我らの後を追って夜毎に家を出るのを黙認しておるのも、直滋に色々と溜め込ませないための方便ではあったのです)
(ふむ…マダム・アキ。正直を言えば彼の弟のナオスミに次世代の家長を任じさせた方が上手く行くという予感をお持ちなのですね。まぁ、小官に考えがあります。ちょっと進言してみましょう)
(は、はぁ…じょすりぬ様はおんな将軍の立場であらせられますし、意見を聞く者も多いとは思いますが…)
(阿喜様、ご安心を。この方は信長公麾下の黒母衣衆の如き、べらこ様の親衛隊長であらせられた方です。いわば全盛期の佐々成政公のような御仁。その発言、全く知らぬ聞かぬと無視出来るかと申せば、聞かざるを得ないお立場でしょう)
つまり、マダム・オマツは私が今から言う意見、みんな聞けよということを暗に告げているのです。
(いいかナオシゲ。これが、デキルオンナというものだ…一時の隙もなく、するりと自分の発言や意見を通してしまう器量、お前も処世の参考にしておけ…お前たちの国、当面は戦争に明け暮れることはないだろうから、文官としての才能を磨く方がいいだろうしな…)
で、この発言で改めて私は思いましたよ。
マダム・オマツを敵に回してはならない、と…。
一部の経験豊富な高級官僚や将官はもちろん、ヤクザの中にもね、おるのですよ…この手の、油断も隙もない手合…のほほんとしておるようで、周囲の発言や一挙手一投足にきちんと目や耳を駆使している、常時戦闘警戒体制を取っているような御仁が。
「で、ジェネラール…我が主君が先ほど申しました件、即ち、ナオシゲを学生僧侶の立場で、ヒエ・タンプルの扱いとしてみるのはどうかという案ですね。これについては如何か」
「うむ。確かに、武家の子弟の教育は従来なれば、その家で教師を都合して居宅にて施するのが通例でござった。であるが、それでは都合された教師によって、子弟への教えが全く変わってしまうこともあろう。この件はおかみ様や姉姫様からも告げられておったし、将軍家はともかく、東の丸と西の丸それぞれに国主子弟向けの寺子屋を設けて学ばせる試案、早々に実行する予定であった…井伊家の屋敷移設と日枝神社の境内拡張、実はこの件があってな…」
「ですが、それでは神社境内が大きくなり過ぎる等々、弊害もございましたかと」
「でな、これはおまつ殿以外には初耳やも知れぬが、日枝神社はあともう一町なり二町なり、西側に新しい敷地を用意して遷宮する案が寄せられておる。そして…今の従来の神社境内、国主の子らが学ぶ学舎と、その学舎を経営する寺のために転用するのはどうかとの話があったのだ。12号」
「はっ。即ち、べらこ様のおくにの南洋慈母宗の治める島国の寺院本院に近しい作りで、偽女種を扱う陰間茶屋としても機能する学舎であれば、学業に勤しみつつも若衆より精気を献上するしかけが作れると…」
「うむ。然して学業成績優秀なる男児は男児のまま、しかるに鍛錬や勉学を疎かにしたる者は偽女種のままというのはどうかという話でしたかな」
「そうですね…先程の宗教別・宗派別の偽女種の扱いであれば、南洋慈母宗の逆…罰姦慈母教会での偽女種の変化過程とほぼ、同等になります。すなわち、成績判定でダメと出た男性は偽女種になってしまい、次世代へ繋がる子を遺す作業に残り少ない人生を捧げる事になってしまうんです…」
「うむ…かなり厳しい話になるであろうな…であるが、この江戸においても侍全てが満足な禄を得てはおらず、内職にて糊口を凌いだり、果ては牢人ややくざ者に身を落とすことを考えれば、その侍の家柄だけでその後の士官や立身が決まるのではなく、実力でおのれの人生を勝ち取る方向にする方が、牢人手前のものたちにも出世の機会が訪れるかも知れんな…」
「更には、文官とやら…南蛮諸国には、武士が政事を全て賄うのではなく、いくさ以外のことどもを為す役人がおるとの話。即ち、学問を修めるだいがくとやらを出るか、あるいは伴天連の学舎で優秀な成績を収めたる学徒を政治の場に登用する慣わしもあるとか」
「うちの叔父で罰姦聖母教会初代教皇のチェーザレが正にそうですよ。ピサ大学校を卒業しています」
「ふむふむ、であるが、そこで転がっておる直孝の如きは、武家以外が政事に関わるのを甚だしく嫌うであろう…とりあえずは勘定女中の役職を設けることから始めたが、刀を提げぬ役人を養成するための学舎として、おなごの学校とやらに続き、偽女種坊主の学校を設けることで、口うるさい大老や、それに類する老将たちの批判を逸らそうというのが、余から出せる修正案とやらになりますな…坊主、それも慈母宗の僧侶であれば、例の虎の吉事を背景に、官僚とやらとして登用を考えてもおかしうはないという論法が推せるかと」
「その案を実行致すには、慈母宗の普及が必須かと存じますが…」
「おまつ殿、これも計略のうちである。僧兵の存在を認めずとはしたが、依然、各宗派の寺は門徒信徒を抱え浄財を集めておる。人別帳を扱わせることで、僧侶の数を把握して逆に人頭税所得税を徴収するようには致したが、寺の財力を削ぎ牙を抜くには至らず」
「そこで、慈母宗と慈母観音…それから偽女種となった陰間小僧の雇入れ構想があるのです。陰間茶屋の偽女種は慈母宗の小僧とすれば、偽女種との衆道も仏徳加護。更には、穢多の雇入れ先ともなりましょう。更には、慈母宗以外の門徒では役人登用、困難となるようにしてしまえるかと」
ふむ…要するに、身分の卑しい少年たちを僧侶とみなし、彼らと肛門姦淫させることを仏教の尊い儀式にすり替えてしまうと。
更には、慈母カンノンとかいう、パスタ女そっくりのブッダの像を祀り崇めるオテラの僧侶しか役人にはなれないようにしてしまう作戦も可能と、マダム・オマツは読んでいますね…ほんと、このマダム…単なるマダムのままでは惜しい逸材でしょう。
「11号様、それでは労役以外を望まぬ穢多にとりまして仏門入門以外の道が開けずとなるかと…穢多はしょせん穢多と、世をはかなむ穢多が現れるやも知れませぬが…」
「だが考えても見よ。仮にも穢多が曲がりなりにもまともに学問を為せる場所、そもそも今まであったか。穢多の身分改めにしても、穢多側に、他の町人や侍、更には公家衆とも話せる礼節と知恵を持ちし賢人がおらねば穢多は卑しいままであろう…穢多の方にも官務公務に就けるだけの学力才能のある者が現れねば、取り立てるにも無理があるのだぞ…」
「それに、言うなれば仏僧として穢多を取り立てる話でもあるのです…我ら侍の子女は、穢多の子たちに女陰を与え、穢多の子は穢多の子で、偽女種のすがたではありますが、仮にも女とまぐわい生きる価値を与えられましてございまする」
「更には仏僧身分となることで、清貧の振る舞いを教え、ひもとなる愚を避けさせることも出来ようぞ」
「なるほど…では、直滋については、正にそうした偽女種小僧として、差し当たっては仏門入りさせてみよと…」
「マダム。これは、サムライの子供のクチベラシにも使える方法だとは思うのですが、逆に僧侶として大成するなり、あるいは女たらしとして大成する機会を与えるようなもの。いずれにしても男である以上は、何かをして生計を立てて貰わなくてはならないでしょう」
「うむ…今の側室制度であれば、過剰に生まれた二男三男のおる家は仕官先にも困るか、はたまた家督を巡りて争う火種ともなろう…そこに手を入れる絶好の機会ではありますな、11号様」
「承知しました…直滋、其方は今より学僧学侶なる身分を志し、芳春院様がお仕切りの日枝慈母寺に入門なさいまし…」
「兄上、それでよろしいのですか…」
「直澄、皆様の話を聞いておらんかったのか…芳春院様の経営なさる寺子屋、偽女種でなくば坊主修行をさせてくれぬのだぞ…つまり、その寺子屋に入学することは偽女種となる必要があるのだぞ…」
「そして、兄の修めた学業成績の次第によって、男に戻るか短命の偽女種となってしまうか云々が決まると考えるのじゃ、直澄…」
「井伊のお家にとっても、この試みに子を差し出すのは栄誉となりましょう。直澄、父上様も上様の発布とあらば承諾なさいますでしょう…」
(つまりナオスミ、マダム・アキはお前の兄をヒトミゴクウ…実験台としてその寺院学校に入学させる依頼を、ジェネラール・イエミツの名義で出して欲しいと言っているのだ。ジェネラルの要請を断るのは、カピタン・ナオタカでは辛いだろうな)
(まぁ、公方様の花押をしたためた直筆状でも来たひには必ずや、従われるでしょう…)
「で、直滋くんの偽女種化、誰がどーすんですか…」
「それはベラ子陛下おんみずから」
「そーですわよっ、そもそも中欧支部にはまだ、聖母教会向きの偽女種化に対応した支部員すら…あ…おりますわね、いるには…」
「マリー…誰ですの…」
「ジョスリンですわよ…」
「えええええっ」
「あのー、マダム・ブリュントレーネ…そもそも小官はですね、返上したいのに黒薔薇騎士団の団長資格を維持されておるでしょう…どっかのパスタ女の悪どい策謀でっ」
「あたしの決定じゃないんですよ?」
「あたくしはもうしましたね。ペルセポネーゼちゃんだけでよーろっぱまで見るのはしんどいから、あっちのしきりはジョスリンにもやらせてきのうぶんさんすればいいんではと」
「アルト閣下…それはオセッカイというもんですよ…」
「くろばら団長になったひとをしぶちょうにもせずにあそばせるよゆう、ちじょこうこくにはないのですっ」
「そんなぁああああああ」
ええ、迂闊でした。
マリーセンセイやパスタ女皇帝よりも、遥かに一方通行で何かを決めてしまう人物の存在を失念しておりました。
しかも、その人物は痴女皇国上皇皇配、かつ将軍。ダリア統括騎士団長すらその下に従える立場です。
とどめに、発言が例のアレなので普段は全く注意が払われないどころか、下手すれば空気。
影響力が皆無に等しいと、皆が無意識のうちに忘れてしまう好例とも言えるべき御仁です。
(壮絶なまでに罵倒を避けつつ相手をdisりまくってるジョスリンの論調にも大概なものを感じるのですよ…?)
(小官は対象への敬意を忘れぬつもりで会話をしておるのですが、何か)
(いや…もういいです…それよりジョスリン、真面目な話として、あなたに直滋くんに関する一切、お任せしようと思います。それに、そろそろ今後の進路、色々と考えた方が良いとかポワカール事務局長閣下はもとより、奥様からもコンシーリョ、言われてませんか?)
(ええ、とどめに閣下の奥様や娘さん方のみならず、マドモ…マダム・ドミニクからも…)
そう、私が痴女皇国へ赴任する契機となった「22世紀のルルドの奇跡」と称される一件のお話辺りを読まれた方には懐かしい名前かも知れませんね。
https://ncode.syosetu.com/n6615gx/59/
ここでは、共和国に於ける一時期の上司であり、はたまた痴女種転換された共和国軍人同士として未だに何かあれば顔を合わせる仲のドミニク・ボーレーヌ…彼女の現在の連邦宙兵隊に於ける階級役職と、配属基地だけお教えしておきましょう。
あ、彼女の痴女皇国での立場、当時は私同様に痴女皇国世界への適応研修途上ということもあって、痴女皇国の国内正規部隊である白薔薇騎士団の扱いでしたが、現在はマサミ=サンの部下で内務局情報部所属…つまり、紫薔薇騎士団員に移籍しています。
つまり、ドミニク少佐は共和国陸軍からの出向者として、連邦宙兵隊極東司令本部総務局警務部に相変わらず勤務していますが、実際のビューローはヨコタ基地に変わっていますよ。
そして…ゴルディーニ大将閣下も、同じ建物で勤務しているそうです…。
Dominique Bollène ドミニク・ボレーヌ Single Suction(Limited thousand)一人卒(限定千人卒) Pure female Visual(slut Functional restriction). 女性外観(痴女機能制限者)Purple Rosy knights, Imperial of Temptress. 紫薔薇騎士団
(痴女皇国内と共和国内部での階級、ジョスリーヌに抜かれてしまったわね…)
(まぁまぁ、表立っては貴官が上位職なのですから…)
(それはそれとして、やっぱりマリアヴェッラ陛下でも言うでしょ?身を固める件…)
(良いのです。下手に黒薔薇騎士団長階級が邪魔をして、迂闊な相手をつがわせる事が難しいのはあのパスタ女も理解していますから…)
(じゃあ、とどめを刺してあげましょう。ポワカール閣下の娘さんたち、偽装の意味もあるとは言えど全員、婚約者がいるわよ…)
オー……かつての同僚で上司だった人物は、何を抜かしやがるのか。
(それより亭主で満足できない場合は連絡を。一応は連邦世界の共和国関係者について、精気管理は小官が痴女皇国側の窓口ですので…)
(貴女だと本気で自分のCoqに負けさせようとするからね…)
(手加減機能は使っていますよ…あの黒薔薇騎士団仕様の諸々、まともに使えば痴女種同士ですら危険なのは貴女にも散々説明したし、資料も送付しているでしょう…)
(はいはい。それと、今週分の録画リストにあった分、送信しておくから)
(ヨロシク。あのパスタ女、私が見過ぎるからと言って、私の分のファミリーアカウントを停めやがったので…)
まぁ、この会話で、現在のおおよその状況変化、お察し頂ければと。
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…という訳で、この一件があった数日後。
私は、ナオシゲを伴っております。
そして、ヒエ・テンプル…まもなく日枝慈母寺となる施設地下の転送ゲート前におります。
即ち、エド城や、ジェネラールとその奥方や公認愛人が住む後宮からは、モノラックなる業務用小型モノレールの線路も併設された地下通路で繋がっている例の場所ですね。
で、ナオシゲはカゲマの姿、私は中欧支部の新制服…現在は暫定的に中独支部や南独支部と合同編成となっている支部独自騎士団たる、突撃騎士団の制服です。
もっとも、パスタ女とマリアリーゼ陛下の嫌がらせで、私のものはプロフェスールやプランセスに支給されている赤薔薇騎士団仕様ではなく、黒薔薇騎士団…それも団長用機能がフルセットで入っているらしいのですが。
(アルトにも言われてっだろ…そう簡単に団長まで昇格した人間、楽させるほど痴女皇国は人材に恵まれてねぇんだよ…)
(マリア様。ブラックキギョウの象徴たる陛下が院政を敷かれているのは理解していますが、陛下の時のchevaliers la rose noire 、妹君の現在よりもう少し人使いが荒くなかったのでは…)
(その分、団長権限も拡大したげたんだからさ…それよりジョスリン、直滋くん他の扱いについては、黒薔薇騎士団長資格者として痴女皇国日本行政支局顧問たるあんたの采配だ。比丘尼国派遣の間は、ダリア同等の権限を与えるんだから上手くやってくれよ…ペルセポネーゼも一時的にあんたの指揮下に入るから、実質はあんたが団長復帰になるって黒薔薇各員はもちろん、黒薔薇資格者には通達してる。ああ…一応はニオちゃんと、それからディードリアーネとオリューレさんにも、だ)
はぁ。
(一応はあんたにお願いした内容を反芻しとくと、比丘尼国における慈母宗本院分院の立ち上げ支援と、芳春院さんへの分院管長任命式の執行だ。本当ならおまつさんには中僧正くらいになって欲しいんだが、現状じゃイザベルさん同様に「敢えて」過剰昇格を避ける方向で行くけど、悟られるな。確かに、あんたの見立ては正しいってあたしも思うよ。ありゃあ出来る女じゃなくて「出来すぎる女」だ…昔の乳上とはちょいと違うが、似たような剣呑な女だな)
(今もそうでしょうけど、陛下はそういう剣呑な女を集めて痴女皇国を経営しようとなさったのでは?)
(それやった結果が、本宮地下墓所の壁のあの写真だ。あんたが仮にあれを焼却破壊してくれるなら、あたしは今のダリアの階級と皇配待遇を約束しよう)
(あれがマリア様にとって人生最大の屈辱かつ汚点なのは重々理解しておりますが、あれの破壊、アルト閣下でも困難なのでは…)
(人間、鳥になるのと同じで挑戦も必要だって思うんだよ…)
(黒薔薇が滑空翼を装備して鳥人間コンテストに出るのとは難易度が違いますよ…)
(へいへい。差し当たってはあの写真を額ごと破壊するか、最低限壁から下ろして隠す任務よりは確実に楽な方の話をしよう。すまねぇが、あたしゃ今、NBの国政選挙やワーズワース大公の葬儀の絡みで動けねぇんだよ…ベラ子もこの後、ちょっとしたらクリス父さん連れて1週間くらいは向こうに行っちまうからな…あたしの名代としての任務遂行、よろしく頼むぜ)
(は、マリアリーゼ陛下のご期待には沿うように致します)
(人死にが出なきゃ、少々手荒にやっても構わねぇ…ただ、大江の連中とおかみ様にはぜってぇ逆らうな。ま、プラウファーネさんかベルくんがおっつけ補助役に来てくれるはずだから、わからん事があったらあの子達に聞いてくれ。それに、どうしようもなくなったらアルトか二代目様を呼べばまぁ、何とかなるよ。んじゃ、よろしく頼むぜ)
…はぁ。
全く、あのパスタ女と血が半分繋がっているとは思えないほど人を酷使しますが、同時に餌の見せ方がお上手なのは相変わらずと申すべきか。
かつての共和国がやり合った仲の国のエキスのような人物を実の祖父に持つ上皇陛下もまた、剣呑な女だとは思いますが…ただ、ご褒美はちゃんと、頂けるのですよね…。
それと、必要な権限はちゃんと持たせて頂けます。
と言うわけで、早速にもその権限、行使させて頂くとしましょう。
「まぁ、ナオシゲは一旦はこのオテラの寮に入って経過を観察し、ダジャレ菌の悪影響が観測できなければ、…お前が希望するならば、自宅からこのオテラに通う事も可能なのだから、家族とは一生の別れという訳ではないんだ。だからそう心配そうな顔をするな」
「はぁ…どっちかと言うと、父上とは顔を合わせたくないので寄場を希望しておきます」
「それよりも私は上司たる皇帝陛下に文句を散々に言いたいのだがな、あの腐れパスタ女、人にナオシゲを押し付けて何をやっていやがるのか…いや、手が離せない理由はわかってるんだがな」
「じょすりん様は口が悪いのですか」
「軍人とは意外に口汚いものなのだ。直属上司はともかく、士官の悪口を言うとか、司令官の醜態をサカナにして酒を飲むとかはむしろ日常光景だ。そして、訓練の際に皆で走って身体を鍛える際に精神を鼓舞する歌は、部外者にはあまり聞かせられない卑猥な歌詞であるのが常だ。ほら、私の過去を見せてやったじゃないか…」
「ううううう、あんな色々な恐ろしいことをなさっているのだとは…」
「だから人を外見で判断すると危険なのだぞ…ニンジャにも、変装の達人がいるんだろ? あんな剣呑な連中の術に嵌って実力を見誤れば、お前たちの世界では死亡が確定するんじゃないか…それに、私だって少年たるお前の浅ましい性欲の内面を敢えて黙っていてやったんだ、感謝のためにも私をあまり悪し様に言ってくれるな…」
ええ、ナオシゲには自分の成し遂げたい欲望をビジュアル化して、逆に見せつけネチネチといじめるネタにしております。まったく、男というものは…。
「ううううう、そりゃあ、じょすりぬ様や他の紅毛の巫女様とねんごろになりたいとは思いまするが…」
「ま、普通は男というもの、女を支配し隷属化したがるのが本性なのは理解しているさ、気にするな。それに、私に従うと誓うならば、お前のそのさもしい欲望、なるべくは叶えてやる。黒薔薇騎士団員が痴女皇国ではどんな権限を持ってるか、教えてやったろ?」
で、この話でもお分かりの通り、私は単純にナオシゲに自分の身体を与えてはい終わり、とは考えてはおりません。そう…彼には様々な可能性、そして利用価値があるのです…ですから、少々勘が鈍かったり、頭の回転がイマイチと感じても、なるべく我慢をしているのです…うううっ、そりゃ、マダム・アキが「じょすりぬ様…本当にうちの直滋でよろしいので?」と再三再四、念押しする理由がよくわかりましたよ…。
「はぁ、それに…そんなに変われるものなのですか…」
「だから言ったろ、私は変装能力もあって、外観を比較的自由に変更できるんだ。普段の姿は童顔の学生だった私に近いものにしているが、お前が私を高級売春婦に見てくれないから、お前の希望通りの上流階級向け娼婦としての仕事の姿を取ってやったんだぞ、感謝くらいしろ…」
「ありがとうございます…」
「感謝の心が籠ってないぞっ」
ええ、ナオシゲの疑いを晴らすために、パスタ女とまでは言いませんが、それなりに身長を上げモデル風体型になっておるのです、今の私。
痴女皇国の人物で比較するならば、アルト閣下に近い体型ですね。
でまぁ、マダム・オマツとジェネラール・イエミツ他の面子の到着を待ちます。
それと、この場には南洋王国の地理に多少は見識がある人物を呼んでおりますよ。
「すまんなワルト、付き合わせて…」
「いえ団長、久しぶりのお呼び立てです。正直を言えば悪魔島に続いて亀地獄島の立ち上げの件で、南洋王国界隈には良い思い出がありませんが、仕方ないでしょう」
ええ、細身のドイツ娘…ワルトヒルディーネがそこにいます。
「貴官の貧乏くじを引くくじ運については現行団長に依頼をしておくとしよう。レモニエディーネ辺り、いいんじゃないか」
「そうですね。新入りにはそれなりに経験を積んで貰いたいもの」
そう…黒薔薇に、久しぶりの新規団員が入ったようです。
現在は本宮後宮入りで、ペルセポネーゼ団長直轄のはず。
(経歴はイタリアにて採用。欧州地区本部赤十字騎士団にて傭兵管理に従事後、丸太騎士団に出向派遣。罰姦教皇衛兵より推挙とありますね)
(罰姦所轄の修道院担当騎士を歴任…短期間であちこちを見て回らされたようだな)
(は。元来は、罰姦十字騎士団幹部として育成を図りたかったようですが)
(ま、そうしたかった理由は想像がつく。だからこその本宮召し上げと黒薔薇任命だろう。今回の比丘尼国の任務にはどうかと思うが、機会があれば呼ぶとするか)
(御意)
(今、大奥を出発したと連絡が入りました)
(一応は確認だ。大奥女中の比丘尼国巫女のうち、警備担当はこちらの希望、入っているだろうな)
(は。日枝神社配属者同様に痴女宮研修者かつ、痴女種互換者を選抜とのことで…)
(では、こちらも出迎えの準備と行くか)
で、出迎えの準備とは。
私の足元にひざまずくワルト。
そして、私の黒薔薇服が開いてチンポが出て来ます。
(な、な、な…)
(ナオシゲ…静かにしてろ。今からワルトには私の精気を渡す必要があるんだから…見てりゃわかる、これは黒薔薇騎士としての任務に必要な事だし、お前が言っていた私たちの見かけの件に対する答えでもあるんだから、黙って見ていろ…それに見ていた褒美は後でちゃんと、くれてやるから…)
で、ナオシゲの身体の自由、ある程度奪っています。
そう…彼に渡している聖環、遠隔アップデートで痴女皇国仕様…それも懲罰機能付きの罪人女官や罪人、更には悪魔島や亀地獄島と呼ばれている重度犯罪傾向者偽女種最終収容施設に行かされる偽女種と同じ状態にされたものなのです…。
でまぁ、久しぶりのワルトからの奉仕ですが、それを受けて地下洞窟内に激しい汁音をさせている最中に、がたごと音がしてモノラックが到着します。
「えええええ、ジョスリーヌ団長が来ると聞いてましたが…」
「おお、すまない、リンド。ワルトには偽女種収容施設刑務官状態になってもらわなくてはこの後で困るので、精気授受をしていたんだ。ジェネラールもマダムもこんな醜態を見せて申し訳ないが、少しだけお待ち頂きたい」
唖然とする到着した面子ですが、構わず堂々とフェラシオンを続けさせます。
それとですねぇ。
今、到着した面子が痴女皇国仕様互換モードで作動しているはずの聖環を装着しているなら、あることが起きるはずなのです。
「おや、紳士淑女の皆様には、この卑猥な光景、満更でもないようだ…」と、見え見えの演技をしてあげます。
そう…黒薔薇騎士団員の場合、その快感や興奮、強制的に周囲にいる痴女皇国仕様の聖環装着者に伝播されます。
そして、痴女皇国仕様、と断ったのにはちゃんとした理由が存在しますよ。
現在では、隷環と呼ばれる奴隷化機能や、罪環の懲罰機能が統合されています。
黒薔薇騎士団は装着を免除されているようですが、元来ならば懲罰機能が作動している事が外から見て一目瞭然な十字架と連動しているあれですね。
ええ、そうですよ。今到着した全員は股間にCoqが備わっているか、装備可能。
そして淫蟲下着の機能が作動を開始しています。
サムライの頂点たるジェネラールですら、この衝撃的な光景に文句を言えない状態…ええ、一番文句を言いそうだったマダム・オマツに至っては過剰な快感伝達を抑制する調整、壊れるぎりぎりまで緩めています。
そして、私の聖環…黒薔薇騎士団長としての機能を装備した内部ソフトウェアで稼働しています。
団長の証たる黒剣、実はワルトが預かって持っているのですが、それなしでも出来るのですよ…女官の身体強制制御…ふふふ。
つまり、私は今、ワルトの激しいばきゅーむふぇらとかいう奉仕を受けておりますが、その快感と興奮は、残らずこの地下洞窟にいる者に伝わっているのです。
ま、黒薔薇騎士団というものがどういう存在か、皆様にはその身体でご理解頂こうというのもありますが、せっかくのお仕事の上でのお付き合いなのです。
喜びも楽しみも分かち合うべき。
ただ…今ここで射精してもらうと後の段取りが狂いますので、私のアクメは皆に伝わらないようにします。
あ、ヘビノナマゴロシとか申されては困りますよ。
そして、遠慮なくアクメして、私のエレクチオンから迸る汁をワルトの口で受けてもらいますと。
(な、なんという…)
(ジョスリーヌ団長…いくらなんでもこの場所でそれ、不謹慎では…)
(リンド、ワルトは今、私の直属部下に戻っているぞ。それに…お前も痴女皇国女官ならば、黒薔薇騎士に許された強姦御免の特権を知ってるだろ?…そうだな、ジェネラルやマダムに説明しておきましょう。黒薔薇騎士が痴女皇国の騎士としては最高の地位を約束されているのはご存知かと思うが、その地位に伴う権限として、懲罰その他の目的で騎士を含む他の女官を犯してよしとされているのですよ。そしてこの地下洞窟の行政権限は痴女皇国が建設して比丘尼国に貸与している状態、つまり痴女皇国の支配下にある領土という扱いになるかと存じます)
と、この場での指揮監督の権限が誰にあるのかを優しく丁寧にお教えしておきます。
ですが、マダム・オマツ以外の全員の目は、ワルトに注がれました。
黒薔薇騎士団の制服の上からでもわかる、ディアンドルが似合うかどうかは不明な痩せた小柄な娘の体、みるみる内に変化します。
そして…黒薔薇騎士団制服ではありますが、襟付きのノースリーブトップスと、スリングショットにブーツとロンググローブという、極めて扇情的かつ威圧的な服装に変わるワルト。
ええ、本宮罪人寮の刑務騎士服の黒薔薇仕様です。
那智の看守風の帽子までセットになった、あの悪趣味なSMビザールクイーン風衣装です。
その紐で引っ張られた股間の黒い光沢エナメルの三角形は極限まで小さく、僅かな陰毛すら見えてしまう状態。
「これが痴女宮本宮の罪人を収容している監獄の看守が着用している制服ですよ、なかなかのものでしょう」
で、その品性下劣かつ威圧的な制服を着用したワルトも、グラマラスで大柄な体つきに変化しています。
「な…ナオシゲ、私たちの見た目は、こんな風に目的に応じて変えられるんだ。そしてジェネラールもマダム・オマツもオミヨもリンドもお気づきだろう…私も、対外的に目立ったりする必要があれば、こうして自分の身体を変更できるのだ。リンド、お前は女官の身体、変えることができるが制約があるのを知っているだろう。そして、その制約がないに等しいのも、我ら黒薔薇騎士団員の特権の一つだということを…」
(は、はい…)
「そして、マダム…貴女にはこの後、慈母宗本院にて分院管長の地位を授与する儀式を受けて頂くが、それに当たって事前の身体変更施行を行う必要があるのだ…申し訳ないが、今から行う作業、見た目には大変によろしくないがシンボウを願いたい」
と、おごそかに宣言をさせて頂きます。
「そしてナオシゲ、お前もだ。お前は慈母宗の僧侶候補学生となるが、元来は修行と学習の果てに偽女種になることを許され聖列されるのが慈母宗での偽女種の扱いだ。だが、はなから偽女種であることを希望するお前のために、事前に偽女種となる特別措置を施工する。いいな」
ええ、拒否は許しません。
「で、ジェネラール…今のワルトの身体の変更だけでもいい加減、成人やその直前の男性には異様かつ刺激的だったでしょうが、これから行うのはもっと異常ですが興奮する光景となることが判明しております。その状況で身体を束縛拘束するのは、如何に今、ジェネラール・イエミツが私の指揮下に入るお立場であったとしても慚愧に耐えません。リンド、ジェネラールのオメカケ=サンとなったお前であれば目下、主君に対して何をするべきか理解しているな?」
黙って頷くリンドリアーネ。
「で、オミヨだが…そろそろ着くな」
何が着くのでしょうか。
「お久しぶりです、ジョスリーヌ団長…」
壁に隠されていた転送ゲートが現れた後、そこから出て来たオレンジ色のスリングショットをベースとしたワルトの色違いのような制服姿の女に返礼をしてやります。
「やぁディードリアーネ、出世おめでとう。貴官が重要拠点の軍事責任者となったことを祝賀しよう。そして、私からのお祝いとして、ここにいるオミヨという女に、貴官が黒薔薇資格者であることを理解させることを許可しようじゃないか」
ええ、そうですよ。暴力と性欲で支配するというのが黒薔薇騎士団本来の姿。
特にこの、オミヨと…そしてナオシゲには、私がどういう人間かを心安らかに理解させる良い機会でしょう。
(マダムと、そして他の全員へ…事前に通知していた通りに予防処置を計らわせて頂きます…南洋慈母寺のみならず、痴女皇国南洋行政局の所属女官は全員、実験用菌株を含めた凶悪な仕様の駄洒落宗の源を有する立場、比丘尼国の方が何の対策もなく接触しては危険なのです…)
と、一応は肩をすくめて本当に申し訳ない、という顔で告げさせて頂きます。
それに、茸島のファインテックで開発された菌株の実地試験区域でもあるからこそ、そのリスケも含めて南洋行政局長のオリューレ嬢には、あれだけの待遇と権限が与えられておるのですよね。
そんな場所に行って、戴冠式めいた行事を行うだけでも元来は極めて危険であることを再度通知してから、今からすることの必要性を再認識させて行きます。
で。
ワルトは私から精気を抜いた後もチンポを露出させておりましたが、その勃起したいちもつ、私と並んで大きさや形状、主にマダムに見比べて頂きます。
「え…このまら、じょすりん様と寸分違わず同じではないのですか?」
「ええ、何でしたら握って頂いて結構」
さっきからの行為に驚き呆れつつも、内心では色々ご期待なのが、聖環を通じたマダムの身体状況モニタリングデータで伝わっておりますしね。
ええ、マダムを千人卒に留めたマリアリーゼ陛下がなぜ、そうしたのか…これも、理由です。
そして、私以上の地位の役職者がこの場にいない事も、マダムはご理解なすった様子。
「ここにべらこ様やまりや様がおられない。すなわち、じょすりぬ様が今はこの場の最高の位にある、という事ですわね…」
「ご理解が早く助かります。そして…このワルトヒルディーネは、灸場や南洋の国で偽女種となった罪人を処分する施設の開設に携わった、いわば監獄作りの達人なのです」
(それ、やめてくださいよ…できればもう、あれはやりたくないのですけどねぇ…)
(役目だ我慢しろ、と言いたいが貴官の心境はペルセポネーゼ団長に伝えておく。それと…今からの褒美はちゃんと受け取ってくれよ?)
(は…御意。フラウ・オマツへの施工は任務でもあると心得ております)
ええそうですよ。
本当は、私がやりたいと言えばやりたいのですが、ここは刑務騎士としての適性もあって灸場や悪魔島で悪名を轟かせたワルトに頼む方が、私の企図した効果や反応を得られると思ったまで。
で、何をやるのか。
「ではマダム、失礼をしまして…」
ええ、姦淫椅子だの姦淫台だのと呼ばれている器具を設置しています。
そして、マダムの身体と着用下着に制御を入れます。
あ、到着した面々は全員、黄色頭巾の夜鷹服です。
つまり、比丘尼国呼称のマグワイフンドシたる性交用淫蟲下着・比丘尼国仕様。
気丈にも声を出されようとはしませんが、顔の紅潮やその他の反応で、かなりきつい処理がかかったのは丸わかり。
ええ、淫蟲下着による発情処理、まずはマダムに入れさせて頂きました。
「でだ…ワルトが施工中、ディードはすまんが南洋島の環境に対応するための駄洒落菌抗体をオミヨに注入してくれ。それとナオシゲ。お前のフンドシの前を膨らませている原因、この私に挿入して構わん。いや、お前にも抗体注入と南洋王国対応のためにも必要な事だし、何よりお前へのゴホウビになるだろ?」
故あって八百比丘尼国の変態倒錯者化を希望する少年の教育を任されそうなジョスリーヌ・メルランです。
Jocelyne Merlin ( Immane Dlanoa ) ジョスリーヌ・メラン Million Suction(Limited Ten million)百万卒(限定千万卒) Slut Visual. 痴女外観 Black Rosy knights, Imperial of Temptress. 黒薔薇騎士団 Duchy of Lorraine Branch. 中欧支部 Sainte. femme de feu. 聖女認定対象者
IFF照合情報には私の本名も載っていますが、ま、父親はベルベル人だった事と、私の母親の国籍であるフランス共和国の国民としての身分、私も有している立場ではあるとだけお教えしておきましょう。
そんな事よりも、ストラスブール勤務の筈なのに黒薔薇騎士団扱いが解除されていない事について正直、文句を言いたいのですよ。
今、こうして八百比丘尼国に来ている件もそうですが、どっちかに絞ってくれやと。
(ベラ子陛下のご機嫌取りと顔見せですわよ…)
プロフェスール・マリーことマリアンヌ・ド・ロレーヌ公女様がしれっと申されます。
この方はいかにも欧州系お嬢様、それもお嬢様の前に悪役という二文字が必ずついて回りそうな外観の人物ですが、本宮女官長勤務経験者かつ、蛇蝎のごとく嫌う者もいれば恩に思う女官もいるという、毀誉褒貶双方の評価が寄せられていたのを知っています。
その人物評価の結果は…神聖ローマ帝国やモスクワ大公国、そしてフランス王国攻略の橋頭堡たる生家の地一帯を統治する痴女皇国中仏支部・そして中欧支部の支部長を任じられた事でお察し下さい。
ですが、重ねて申しますが、本人の見た目はそういう気配り系の顔から見て極北に位置する外観。
(プロフェスール、とてもとてもあのパスタ女のご機嫌を取っておられる風には見えませんが)
(陛下は平常で痴女宮にて顔を合わせるような挨拶がお好みなのを忘れたんですか…黒薔薇って一応、陛下の側室のお役目もあるのですから…そういう事は一番に知っておかないとならないのでは?)
と、中欧支部の副支部長たるブリュントレーネ嬢が申しよります。
実はマリーセンセイ同様、痴女宮本宮時代からの私の顔馴染みと言えば顔馴染みでもありまして、女官勤務優先配置者で編成された青薔薇騎士団の所属です。
つまり、騎士というよりは女官女給の系統の人物…でもないか。
(王女様、それも、よりによって突進公とか盲進公とか散々に言われてる突撃大王のシャルルの娘だなんて恥ずかしくて穴があったらCoqをぶち込んで黙らせたいくらいに隠しておいた過去を掘られましてね…女官管理室長はもちろん、短期たぁ言え、私もマリー同様に女官長経験者なんですよ? しかも実はメーテヒルデをクレーニャと呼べる程度のおばはんキャリア持ちなんですよ?私)
この発言で、性格をお察し下さい。
機関砲を装備したライン川航行用船舶や、はたまた手製戦闘車両の操作、特に銃座や砲座という場所への配置を嬉々として引き受ける部類の性格です。
自動車の運転技術についても、皆様の理解を早める文言で説明がつきます。
引かぬ・媚びぬ・顧みぬ。
こんな性格の上司や同僚への私の評価兼対応たるやただ、一つ。
(ああっ陛下っ本宮女官長経験者が二人して小官を糾弾します!)
(カエル女の泣き叫ぶ顔があたしの一番のごきげんに染み渡るのです…)
まぁ、こんな人の道を外れた上司の機嫌を損ねる事よりも、黒薔薇騎士、それも団長なんぞを経験した立場として、もっと重大なことがあります。
何故ならば「黒薔薇騎士」としての高度な能力で処理する必要がある任務の遂行を指示されるからです。
(ジョスリンにだけは、ジョスリンにだけは人の道を説かれたくありません!)
(へぇか。重ねて申しますけどね、小官は無駄を嫌うだけですよ。自白なら自白で、目的までの最短距離を走るためにいちいち手段を選んでいないだけなのです)
いやはや、上司の一人たる腐れパスタ女に文句を言いたいところですが、対象は私より遥かに強い痴女皇国皇帝なので、文句を言うにも直球ではなく一工夫を要するのが辛いところです。
ただ…今回は少しばかり、楽しいお仕事になるかも知れません。
ええ、私は元来、二次性徴期過程にある少年を好みません。
それに、元々の職場では少年たちで組織された非合法兵士の部隊とも敵対し、交戦する立場でしたから。
有り体に申し上げますと、少年の姿を見るだけで銃を構えるどころか発砲する癖がつくほどに、彼らには苦しめられました。
更には捕虜にしたらしたで、人道的に扱わないと第三者機関がうるさい年齢と境遇。
先程、二次性徴期過程にある少年を好まないと言った大きな理由がこれです。
聞き分けが悪く反抗的な態度を取りがちな上に…アフリカ北部、特にナイル川沿岸の観光地から少し外れた辺りを旅した経験者であれば、あの辺のクソガキ…いえいえ、少年たちが中南米のギャングどもまであと一歩くらいの立ち位置にいる剣呑な存在だというのを、ご存知かも知れませんね。
即ち、彼らは少年という立場を利用して自分を弱く見せかけます。
そして、隙を見せたが最後、窃盗略奪強姦殺人に走るのです。
ええ、そういう子供を普通の少年として扱うことは全く考慮せず、「死人に口なし」という、ある意味では全世界全人類共通の定理を適用する方が合理的な処置だったことも多数、経験していますよ。
ただ…ごく一部の従順かつ、外観も悪くない少年が少しばかり楽しめる存在であるのも、私は理解しています。
これも、投入された作戦内容や従事任務の機密指定がかかっている話ですから、申し訳ありませんが、全貌を語れません。
ですので、私が何をしたかについては、お読みの皆様の豊富な知識と高い理解力で想像頂ければ幸いです。
ヒントは…まぁそうですね、無力化を焦らずに行う必要…即ち、作戦に必要な情報、捕虜に喋ってもらう必要があったことがひとつ。
それと、純粋な戦闘ではありませんが、売春婦を装っていた時期に従事した数件の事例…パリやスイスに近いスキーリゾートだの、マルティニークのような場所での作戦でしたね。
何をやったか申し上げます前に確認させて頂ければ幸いですが、この話では聖父とされ、現在はパスタ女の愛人である少年の外観をした男性、いらっしゃいますよね。
かの男性が正真正銘の未成年時代に経験した変態行為と類似の内容で、未成年者を籠絡し醜聞を起こさせ、将来の立身出世の道を閉ざしたり、はたまた成功者である父母の後継としては指名されないように人生を破綻させる作戦が企画されたとお考え下さい。
で、富裕な階級に属していたり、はたまたある程度は支配的権力的に振る舞う日常を送っている人物の子女を目標として、何が為されたのかとか、そしてその任務は果たして成功したのか、はたまた失敗したのかは不明で。
神のみぞ知ると申し上げたいところですけど、私はその出生から現在に至るまでの経緯のせいで、無神論者ですから。
そうそう、その無神論者たる私ですが、対峙した哀れな子羊たちを何十何百何千と、彼らが信じる神の元へ送る作業に加担していたことの皮肉をぼやく程度の知性は持ち合わせていますよ。
ただ…今回の任務、そんな「カミもホトケもあるものか」めいた思考の私が、いかにでっち上げで無茶苦茶な教義のカルト団体めいた存在であっても、一応は宗教に帰依するであろう少年の調教、いえもとい教育に従事しそうなのはいかがなものか。
ですからパスタ女、いえ皇帝陛下。
今回の任務成功への期待はあまり、なさらないように願いますと重畳。
私の好みに調教すると、修復不能なまでに精神が壊れる可能性がありますのでね。
では、何をやらかしたのかをお読み頂きましょう。
-------------------------
(ギャルソン・ナオシゲ…私の胸や股間や太腿に視線が行くのは分かるが、なるべく平静を装いたまえ…サムライとは女の色香に迷ってはならん存在だろ…)
(は、はぁ…)
と、密かに…実は私の制服のインナーレオタード、黒薔薇仕様ですよ…股間を開けてナオシゲ少年だけに見えるよう、ヲメコを見せたりしてやっていた私です。
いえ、単なる性教育です。
それに、私のCoqを見せた時点で陰毛の色は確認できたはずなのですが。
(鬼や、鬼がおる)
(陛下。ナオシゲが私に熱い視線を注ぐ理由ですが。恐らくはこの中で一番に童顔な小官であれば、彼には接触後の発展が期待できると判断したのでしょう)
(その考え、実は一番愚かで間違っている選択であると訂正してあげる気にはならんのですか…)
(よいではないですか。錯誤や挫折も人生を彩るスパイスなのです。順調に皇帝の道を歩んでいるそこのパスタ女には理解し難いかも知れませんが、人は…特に男とは頭を打って成長する生き物でしょう)
(その教育的な思考と、実際の態度挙動が全く違う件は後で反省してもらうとして、あたしの説明を聞きなさいっ)
はいはい。上官に対する敬意や敬礼を忘れそうになる私ですが。
で、ナオシゲの隣にしれっと座って、彼にCoqを握らせ股間をまさぐらせ、更には乳を揉ませております。
元来ならば慈悲の心はあってなき私ですが、ある目的があって、ナオシゲには私への興味を継続させていますよ。ま…今後はストラスブールでも、こうした少年や偽女種、大量に大聖堂修道院にて扱う事になりますしね、今から慣れておいても良いと私は考えています。
で、痴女皇国での宗教別・宗派別の偽女種の扱いについて、皆に教えているパスタ女。
「元来ならば、南洋慈母宗における学僧・学侶の性別は男性または女性です」
https://ncode.syosetu.com/n6615gx/127/
「なるほど…少年の学生僧侶は、所定の学業を修めれば卒業の証として偽女種となる、と…」
「そして、南洋慈母寺での偽女種僧侶で現状、最高の位を与えられているのは小僧頭…姦官頭のベテハリ君で、彼の僧階は百人卒相当の大律師ですね」
https://ncode.syosetu.com/n6615gx/128/
「ふむ…大僧正のアニサより、かなり下の位ではないのですか?」
と、私の同僚のブリュントレーネが質問を投げかけます。
彼女の家系、実はこの面子の中では日本皇帝の娘である人物…ジェネラールの奥方を除けば、恐らくは一番上の階級でしょう。
何せ、世が世なら北部フランスからドイツ中央部にかけて、それなりの規模の国家の王の実娘であり、更には一応は現在の私の上司たるプロフェスール・マリー…マリーセンセイの父親たるロレーヌ公とも血縁系統が存在したはずですから。
ただ、残念なことに、私はそうした身分階級が撤廃された未来…それもこの痴女皇国世界が歩むであろう未来とは大きく異なる未来の世界の住人が元来の姿です。
そして、身分制度の上位に属する者の末裔たちを標的として籠絡堕落させる工作にも従事していた人間ですから、あまり伯爵だの王様だと言われても、今ひとつ反応が薄いのはご容赦を頂きたいところではあります。
例えば、痴女皇国南欧支部長のエリザベート・ド・ヴァロワ様…スペイン王国女王のイザベル陛下に言わせると、私は慇懃無礼で全く相手に敬意を払っていないそうです。
(ただ、礼儀作法が完璧なので、ジョスリンの心根が見えぬ者にはそうと映らないだけです。しかし、見る者が見れば貴女の剣呑さは一目瞭然、決して奢ること無きよう、忠告しておきましてよ)
まぁ、イザベル陛下とは機会を見つけては互いのCoqを挿入し合い尻を貸し合う程度には仲が疎遠でも険悪でもありませんし、他人の忠告を全くに無視するほど礼儀知らずでもないつもりなので、その奨めには従っておきましょう。
与し易い…格下に思わせることも、私の元来の職務の範疇でしたし。
(そんなこっちゃから聖女認定が出ておるのを理由に、あたくしと組まされて娘を作らされるんですわよ…ジョスリン、あーた、黒薔薇騎士団長の身分に未練とか、ございませんの?)
(その質問は愚問ですよ、プロフェスール…確かにないと言えば嘘になりますが、私よりも更に強い人物…いえ、本当の姿が人ではない彼女が現行団長ですからねぇ)
(あらジョスリーヌ欧州分団長、黒薔薇服の自動判定では私の方の股に穴が開きましたよ。あれはどういう事なのでしょうかしら)
と、その現行団長から通信が入りましたが。
(恐らくは黒薔薇の先輩後輩の序列で、ペルセポネ嬢は私の後輩めいた存在とされたのでしょう)
(その名前は神話系神種族の制限が解除された時のものですよっ。私はアフロディーネと共に毎朝離宮から自転車通勤している田中ペルセポネーゼです。そこにおるうちの母親たる田中雅美の許可がないと、私は本来の姿になれないどころか人としての諸々に縛られておるのですし…)
(あんたら私語は慎みなさいっ。ペルセポネーゼも今はそっちも夜でしょうがっ!子供は寝る時間よっ)
(マサミ=サンには神様でも勝てないと…メモメモ)
(するなっ)
「偽女種が尼僧の上位である必要はないのです。元来ならば小僧または姦官は尼僧の指揮を受ける立場であり、必ず上司となる尼僧が定められているそうです。ベテハリ君もアニサちゃんも、そもそも南洋慈母寺の本院住職とその夫に任命される前から、とっくに夫婦の仲でしたから特別扱いされている一面はありますけど、基本的にはベテハリ君はアニサちゃんの指示を受けて動く建前です」
「なるほど、妻であり南洋慈母寺の最高階位であるアニサが、彼の地位と権力を保証していると…」
「ま、これは聖母教会でもほぼ同じです。東方聖母教会では教会事務にも携わりますからある程度は偽女種単独で動くこともありますけど、基本はその所属の上長たる尼僧の指揮下にあります…すなわち、男性が女性の上位に来る事例は、罰姦聖母教会本庁以外では実質的な例は皆無に近いのです」
「確かに、あそこは男性の枢機卿を数名擁しておりますね」
「叔父の学生時代からの古い友人たちですからねぇ…」
などと、偽女種についての講義をしておるのですが、私としても、正直、私の身体に興味津々なこの少年をどうしたものか。
どうにでも出来るからこそ、扱いに困るという面もあるのです。
(じょすりん様…まつです)
(おやマダム・オマツ。お久しぶりのご挨拶をすべきか。今日の私はあくまでもマリーセンセイやプランセス・ブリュントレーネに随伴して呼ばれているだけの壁の花未満の存在なのですが)
(まぁ、あなた様の諸々を存じておりますからには、何の考えもなく呼ばれてはおられませんでしょうとしか。で、べらこ様からは、井伊直滋…その少年の出家と偽女種化について、上様と協議の上で許可を与えよとの話を頂きました。ただ…阿喜様にはお許しを頂いておけ、との上様の沙汰が)
(ふむ。マダム・イイの許可はナオシゲの母親ですから当然でしょう。親の許可なく出奔すれば、今のビクニ国ではかなり辛い立場なのは小官も存じております。いわゆるフダツキの立場となって、親子の縁を切られるとも)
(確かに、井伊家からすれば、お子様が札付きとはお家の恥ともなりかねぬ話…阿喜様、お子様の出家の申し出…どうお考えで?)
(は、はぁ…おまつ様と上様の定めには従いまするが、わたくしの沙汰次第とあっては…そうですね、直滋は正直、この子の父親たる井伊直孝とは全くそりが合いません。何かとあれば反目。この子が我らの後を追って夜毎に家を出るのを黙認しておるのも、直滋に色々と溜め込ませないための方便ではあったのです)
(ふむ…マダム・アキ。正直を言えば彼の弟のナオスミに次世代の家長を任じさせた方が上手く行くという予感をお持ちなのですね。まぁ、小官に考えがあります。ちょっと進言してみましょう)
(は、はぁ…じょすりぬ様はおんな将軍の立場であらせられますし、意見を聞く者も多いとは思いますが…)
(阿喜様、ご安心を。この方は信長公麾下の黒母衣衆の如き、べらこ様の親衛隊長であらせられた方です。いわば全盛期の佐々成政公のような御仁。その発言、全く知らぬ聞かぬと無視出来るかと申せば、聞かざるを得ないお立場でしょう)
つまり、マダム・オマツは私が今から言う意見、みんな聞けよということを暗に告げているのです。
(いいかナオシゲ。これが、デキルオンナというものだ…一時の隙もなく、するりと自分の発言や意見を通してしまう器量、お前も処世の参考にしておけ…お前たちの国、当面は戦争に明け暮れることはないだろうから、文官としての才能を磨く方がいいだろうしな…)
で、この発言で改めて私は思いましたよ。
マダム・オマツを敵に回してはならない、と…。
一部の経験豊富な高級官僚や将官はもちろん、ヤクザの中にもね、おるのですよ…この手の、油断も隙もない手合…のほほんとしておるようで、周囲の発言や一挙手一投足にきちんと目や耳を駆使している、常時戦闘警戒体制を取っているような御仁が。
「で、ジェネラール…我が主君が先ほど申しました件、即ち、ナオシゲを学生僧侶の立場で、ヒエ・タンプルの扱いとしてみるのはどうかという案ですね。これについては如何か」
「うむ。確かに、武家の子弟の教育は従来なれば、その家で教師を都合して居宅にて施するのが通例でござった。であるが、それでは都合された教師によって、子弟への教えが全く変わってしまうこともあろう。この件はおかみ様や姉姫様からも告げられておったし、将軍家はともかく、東の丸と西の丸それぞれに国主子弟向けの寺子屋を設けて学ばせる試案、早々に実行する予定であった…井伊家の屋敷移設と日枝神社の境内拡張、実はこの件があってな…」
「ですが、それでは神社境内が大きくなり過ぎる等々、弊害もございましたかと」
「でな、これはおまつ殿以外には初耳やも知れぬが、日枝神社はあともう一町なり二町なり、西側に新しい敷地を用意して遷宮する案が寄せられておる。そして…今の従来の神社境内、国主の子らが学ぶ学舎と、その学舎を経営する寺のために転用するのはどうかとの話があったのだ。12号」
「はっ。即ち、べらこ様のおくにの南洋慈母宗の治める島国の寺院本院に近しい作りで、偽女種を扱う陰間茶屋としても機能する学舎であれば、学業に勤しみつつも若衆より精気を献上するしかけが作れると…」
「うむ。然して学業成績優秀なる男児は男児のまま、しかるに鍛錬や勉学を疎かにしたる者は偽女種のままというのはどうかという話でしたかな」
「そうですね…先程の宗教別・宗派別の偽女種の扱いであれば、南洋慈母宗の逆…罰姦慈母教会での偽女種の変化過程とほぼ、同等になります。すなわち、成績判定でダメと出た男性は偽女種になってしまい、次世代へ繋がる子を遺す作業に残り少ない人生を捧げる事になってしまうんです…」
「うむ…かなり厳しい話になるであろうな…であるが、この江戸においても侍全てが満足な禄を得てはおらず、内職にて糊口を凌いだり、果ては牢人ややくざ者に身を落とすことを考えれば、その侍の家柄だけでその後の士官や立身が決まるのではなく、実力でおのれの人生を勝ち取る方向にする方が、牢人手前のものたちにも出世の機会が訪れるかも知れんな…」
「更には、文官とやら…南蛮諸国には、武士が政事を全て賄うのではなく、いくさ以外のことどもを為す役人がおるとの話。即ち、学問を修めるだいがくとやらを出るか、あるいは伴天連の学舎で優秀な成績を収めたる学徒を政治の場に登用する慣わしもあるとか」
「うちの叔父で罰姦聖母教会初代教皇のチェーザレが正にそうですよ。ピサ大学校を卒業しています」
「ふむふむ、であるが、そこで転がっておる直孝の如きは、武家以外が政事に関わるのを甚だしく嫌うであろう…とりあえずは勘定女中の役職を設けることから始めたが、刀を提げぬ役人を養成するための学舎として、おなごの学校とやらに続き、偽女種坊主の学校を設けることで、口うるさい大老や、それに類する老将たちの批判を逸らそうというのが、余から出せる修正案とやらになりますな…坊主、それも慈母宗の僧侶であれば、例の虎の吉事を背景に、官僚とやらとして登用を考えてもおかしうはないという論法が推せるかと」
「その案を実行致すには、慈母宗の普及が必須かと存じますが…」
「おまつ殿、これも計略のうちである。僧兵の存在を認めずとはしたが、依然、各宗派の寺は門徒信徒を抱え浄財を集めておる。人別帳を扱わせることで、僧侶の数を把握して逆に人頭税所得税を徴収するようには致したが、寺の財力を削ぎ牙を抜くには至らず」
「そこで、慈母宗と慈母観音…それから偽女種となった陰間小僧の雇入れ構想があるのです。陰間茶屋の偽女種は慈母宗の小僧とすれば、偽女種との衆道も仏徳加護。更には、穢多の雇入れ先ともなりましょう。更には、慈母宗以外の門徒では役人登用、困難となるようにしてしまえるかと」
ふむ…要するに、身分の卑しい少年たちを僧侶とみなし、彼らと肛門姦淫させることを仏教の尊い儀式にすり替えてしまうと。
更には、慈母カンノンとかいう、パスタ女そっくりのブッダの像を祀り崇めるオテラの僧侶しか役人にはなれないようにしてしまう作戦も可能と、マダム・オマツは読んでいますね…ほんと、このマダム…単なるマダムのままでは惜しい逸材でしょう。
「11号様、それでは労役以外を望まぬ穢多にとりまして仏門入門以外の道が開けずとなるかと…穢多はしょせん穢多と、世をはかなむ穢多が現れるやも知れませぬが…」
「だが考えても見よ。仮にも穢多が曲がりなりにもまともに学問を為せる場所、そもそも今まであったか。穢多の身分改めにしても、穢多側に、他の町人や侍、更には公家衆とも話せる礼節と知恵を持ちし賢人がおらねば穢多は卑しいままであろう…穢多の方にも官務公務に就けるだけの学力才能のある者が現れねば、取り立てるにも無理があるのだぞ…」
「それに、言うなれば仏僧として穢多を取り立てる話でもあるのです…我ら侍の子女は、穢多の子たちに女陰を与え、穢多の子は穢多の子で、偽女種のすがたではありますが、仮にも女とまぐわい生きる価値を与えられましてございまする」
「更には仏僧身分となることで、清貧の振る舞いを教え、ひもとなる愚を避けさせることも出来ようぞ」
「なるほど…では、直滋については、正にそうした偽女種小僧として、差し当たっては仏門入りさせてみよと…」
「マダム。これは、サムライの子供のクチベラシにも使える方法だとは思うのですが、逆に僧侶として大成するなり、あるいは女たらしとして大成する機会を与えるようなもの。いずれにしても男である以上は、何かをして生計を立てて貰わなくてはならないでしょう」
「うむ…今の側室制度であれば、過剰に生まれた二男三男のおる家は仕官先にも困るか、はたまた家督を巡りて争う火種ともなろう…そこに手を入れる絶好の機会ではありますな、11号様」
「承知しました…直滋、其方は今より学僧学侶なる身分を志し、芳春院様がお仕切りの日枝慈母寺に入門なさいまし…」
「兄上、それでよろしいのですか…」
「直澄、皆様の話を聞いておらんかったのか…芳春院様の経営なさる寺子屋、偽女種でなくば坊主修行をさせてくれぬのだぞ…つまり、その寺子屋に入学することは偽女種となる必要があるのだぞ…」
「そして、兄の修めた学業成績の次第によって、男に戻るか短命の偽女種となってしまうか云々が決まると考えるのじゃ、直澄…」
「井伊のお家にとっても、この試みに子を差し出すのは栄誉となりましょう。直澄、父上様も上様の発布とあらば承諾なさいますでしょう…」
(つまりナオスミ、マダム・アキはお前の兄をヒトミゴクウ…実験台としてその寺院学校に入学させる依頼を、ジェネラール・イエミツの名義で出して欲しいと言っているのだ。ジェネラルの要請を断るのは、カピタン・ナオタカでは辛いだろうな)
(まぁ、公方様の花押をしたためた直筆状でも来たひには必ずや、従われるでしょう…)
「で、直滋くんの偽女種化、誰がどーすんですか…」
「それはベラ子陛下おんみずから」
「そーですわよっ、そもそも中欧支部にはまだ、聖母教会向きの偽女種化に対応した支部員すら…あ…おりますわね、いるには…」
「マリー…誰ですの…」
「ジョスリンですわよ…」
「えええええっ」
「あのー、マダム・ブリュントレーネ…そもそも小官はですね、返上したいのに黒薔薇騎士団の団長資格を維持されておるでしょう…どっかのパスタ女の悪どい策謀でっ」
「あたしの決定じゃないんですよ?」
「あたくしはもうしましたね。ペルセポネーゼちゃんだけでよーろっぱまで見るのはしんどいから、あっちのしきりはジョスリンにもやらせてきのうぶんさんすればいいんではと」
「アルト閣下…それはオセッカイというもんですよ…」
「くろばら団長になったひとをしぶちょうにもせずにあそばせるよゆう、ちじょこうこくにはないのですっ」
「そんなぁああああああ」
ええ、迂闊でした。
マリーセンセイやパスタ女皇帝よりも、遥かに一方通行で何かを決めてしまう人物の存在を失念しておりました。
しかも、その人物は痴女皇国上皇皇配、かつ将軍。ダリア統括騎士団長すらその下に従える立場です。
とどめに、発言が例のアレなので普段は全く注意が払われないどころか、下手すれば空気。
影響力が皆無に等しいと、皆が無意識のうちに忘れてしまう好例とも言えるべき御仁です。
(壮絶なまでに罵倒を避けつつ相手をdisりまくってるジョスリンの論調にも大概なものを感じるのですよ…?)
(小官は対象への敬意を忘れぬつもりで会話をしておるのですが、何か)
(いや…もういいです…それよりジョスリン、真面目な話として、あなたに直滋くんに関する一切、お任せしようと思います。それに、そろそろ今後の進路、色々と考えた方が良いとかポワカール事務局長閣下はもとより、奥様からもコンシーリョ、言われてませんか?)
(ええ、とどめに閣下の奥様や娘さん方のみならず、マドモ…マダム・ドミニクからも…)
そう、私が痴女皇国へ赴任する契機となった「22世紀のルルドの奇跡」と称される一件のお話辺りを読まれた方には懐かしい名前かも知れませんね。
https://ncode.syosetu.com/n6615gx/59/
ここでは、共和国に於ける一時期の上司であり、はたまた痴女種転換された共和国軍人同士として未だに何かあれば顔を合わせる仲のドミニク・ボーレーヌ…彼女の現在の連邦宙兵隊に於ける階級役職と、配属基地だけお教えしておきましょう。
あ、彼女の痴女皇国での立場、当時は私同様に痴女皇国世界への適応研修途上ということもあって、痴女皇国の国内正規部隊である白薔薇騎士団の扱いでしたが、現在はマサミ=サンの部下で内務局情報部所属…つまり、紫薔薇騎士団員に移籍しています。
つまり、ドミニク少佐は共和国陸軍からの出向者として、連邦宙兵隊極東司令本部総務局警務部に相変わらず勤務していますが、実際のビューローはヨコタ基地に変わっていますよ。
そして…ゴルディーニ大将閣下も、同じ建物で勤務しているそうです…。
Dominique Bollène ドミニク・ボレーヌ Single Suction(Limited thousand)一人卒(限定千人卒) Pure female Visual(slut Functional restriction). 女性外観(痴女機能制限者)Purple Rosy knights, Imperial of Temptress. 紫薔薇騎士団
(痴女皇国内と共和国内部での階級、ジョスリーヌに抜かれてしまったわね…)
(まぁまぁ、表立っては貴官が上位職なのですから…)
(それはそれとして、やっぱりマリアヴェッラ陛下でも言うでしょ?身を固める件…)
(良いのです。下手に黒薔薇騎士団長階級が邪魔をして、迂闊な相手をつがわせる事が難しいのはあのパスタ女も理解していますから…)
(じゃあ、とどめを刺してあげましょう。ポワカール閣下の娘さんたち、偽装の意味もあるとは言えど全員、婚約者がいるわよ…)
オー……かつての同僚で上司だった人物は、何を抜かしやがるのか。
(それより亭主で満足できない場合は連絡を。一応は連邦世界の共和国関係者について、精気管理は小官が痴女皇国側の窓口ですので…)
(貴女だと本気で自分のCoqに負けさせようとするからね…)
(手加減機能は使っていますよ…あの黒薔薇騎士団仕様の諸々、まともに使えば痴女種同士ですら危険なのは貴女にも散々説明したし、資料も送付しているでしょう…)
(はいはい。それと、今週分の録画リストにあった分、送信しておくから)
(ヨロシク。あのパスタ女、私が見過ぎるからと言って、私の分のファミリーアカウントを停めやがったので…)
まぁ、この会話で、現在のおおよその状況変化、お察し頂ければと。
-------------------------
…という訳で、この一件があった数日後。
私は、ナオシゲを伴っております。
そして、ヒエ・テンプル…まもなく日枝慈母寺となる施設地下の転送ゲート前におります。
即ち、エド城や、ジェネラールとその奥方や公認愛人が住む後宮からは、モノラックなる業務用小型モノレールの線路も併設された地下通路で繋がっている例の場所ですね。
で、ナオシゲはカゲマの姿、私は中欧支部の新制服…現在は暫定的に中独支部や南独支部と合同編成となっている支部独自騎士団たる、突撃騎士団の制服です。
もっとも、パスタ女とマリアリーゼ陛下の嫌がらせで、私のものはプロフェスールやプランセスに支給されている赤薔薇騎士団仕様ではなく、黒薔薇騎士団…それも団長用機能がフルセットで入っているらしいのですが。
(アルトにも言われてっだろ…そう簡単に団長まで昇格した人間、楽させるほど痴女皇国は人材に恵まれてねぇんだよ…)
(マリア様。ブラックキギョウの象徴たる陛下が院政を敷かれているのは理解していますが、陛下の時のchevaliers la rose noire 、妹君の現在よりもう少し人使いが荒くなかったのでは…)
(その分、団長権限も拡大したげたんだからさ…それよりジョスリン、直滋くん他の扱いについては、黒薔薇騎士団長資格者として痴女皇国日本行政支局顧問たるあんたの采配だ。比丘尼国派遣の間は、ダリア同等の権限を与えるんだから上手くやってくれよ…ペルセポネーゼも一時的にあんたの指揮下に入るから、実質はあんたが団長復帰になるって黒薔薇各員はもちろん、黒薔薇資格者には通達してる。ああ…一応はニオちゃんと、それからディードリアーネとオリューレさんにも、だ)
はぁ。
(一応はあんたにお願いした内容を反芻しとくと、比丘尼国における慈母宗本院分院の立ち上げ支援と、芳春院さんへの分院管長任命式の執行だ。本当ならおまつさんには中僧正くらいになって欲しいんだが、現状じゃイザベルさん同様に「敢えて」過剰昇格を避ける方向で行くけど、悟られるな。確かに、あんたの見立ては正しいってあたしも思うよ。ありゃあ出来る女じゃなくて「出来すぎる女」だ…昔の乳上とはちょいと違うが、似たような剣呑な女だな)
(今もそうでしょうけど、陛下はそういう剣呑な女を集めて痴女皇国を経営しようとなさったのでは?)
(それやった結果が、本宮地下墓所の壁のあの写真だ。あんたが仮にあれを焼却破壊してくれるなら、あたしは今のダリアの階級と皇配待遇を約束しよう)
(あれがマリア様にとって人生最大の屈辱かつ汚点なのは重々理解しておりますが、あれの破壊、アルト閣下でも困難なのでは…)
(人間、鳥になるのと同じで挑戦も必要だって思うんだよ…)
(黒薔薇が滑空翼を装備して鳥人間コンテストに出るのとは難易度が違いますよ…)
(へいへい。差し当たってはあの写真を額ごと破壊するか、最低限壁から下ろして隠す任務よりは確実に楽な方の話をしよう。すまねぇが、あたしゃ今、NBの国政選挙やワーズワース大公の葬儀の絡みで動けねぇんだよ…ベラ子もこの後、ちょっとしたらクリス父さん連れて1週間くらいは向こうに行っちまうからな…あたしの名代としての任務遂行、よろしく頼むぜ)
(は、マリアリーゼ陛下のご期待には沿うように致します)
(人死にが出なきゃ、少々手荒にやっても構わねぇ…ただ、大江の連中とおかみ様にはぜってぇ逆らうな。ま、プラウファーネさんかベルくんがおっつけ補助役に来てくれるはずだから、わからん事があったらあの子達に聞いてくれ。それに、どうしようもなくなったらアルトか二代目様を呼べばまぁ、何とかなるよ。んじゃ、よろしく頼むぜ)
…はぁ。
全く、あのパスタ女と血が半分繋がっているとは思えないほど人を酷使しますが、同時に餌の見せ方がお上手なのは相変わらずと申すべきか。
かつての共和国がやり合った仲の国のエキスのような人物を実の祖父に持つ上皇陛下もまた、剣呑な女だとは思いますが…ただ、ご褒美はちゃんと、頂けるのですよね…。
それと、必要な権限はちゃんと持たせて頂けます。
と言うわけで、早速にもその権限、行使させて頂くとしましょう。
「まぁ、ナオシゲは一旦はこのオテラの寮に入って経過を観察し、ダジャレ菌の悪影響が観測できなければ、…お前が希望するならば、自宅からこのオテラに通う事も可能なのだから、家族とは一生の別れという訳ではないんだ。だからそう心配そうな顔をするな」
「はぁ…どっちかと言うと、父上とは顔を合わせたくないので寄場を希望しておきます」
「それよりも私は上司たる皇帝陛下に文句を散々に言いたいのだがな、あの腐れパスタ女、人にナオシゲを押し付けて何をやっていやがるのか…いや、手が離せない理由はわかってるんだがな」
「じょすりん様は口が悪いのですか」
「軍人とは意外に口汚いものなのだ。直属上司はともかく、士官の悪口を言うとか、司令官の醜態をサカナにして酒を飲むとかはむしろ日常光景だ。そして、訓練の際に皆で走って身体を鍛える際に精神を鼓舞する歌は、部外者にはあまり聞かせられない卑猥な歌詞であるのが常だ。ほら、私の過去を見せてやったじゃないか…」
「ううううう、あんな色々な恐ろしいことをなさっているのだとは…」
「だから人を外見で判断すると危険なのだぞ…ニンジャにも、変装の達人がいるんだろ? あんな剣呑な連中の術に嵌って実力を見誤れば、お前たちの世界では死亡が確定するんじゃないか…それに、私だって少年たるお前の浅ましい性欲の内面を敢えて黙っていてやったんだ、感謝のためにも私をあまり悪し様に言ってくれるな…」
ええ、ナオシゲには自分の成し遂げたい欲望をビジュアル化して、逆に見せつけネチネチといじめるネタにしております。まったく、男というものは…。
「ううううう、そりゃあ、じょすりぬ様や他の紅毛の巫女様とねんごろになりたいとは思いまするが…」
「ま、普通は男というもの、女を支配し隷属化したがるのが本性なのは理解しているさ、気にするな。それに、私に従うと誓うならば、お前のそのさもしい欲望、なるべくは叶えてやる。黒薔薇騎士団員が痴女皇国ではどんな権限を持ってるか、教えてやったろ?」
で、この話でもお分かりの通り、私は単純にナオシゲに自分の身体を与えてはい終わり、とは考えてはおりません。そう…彼には様々な可能性、そして利用価値があるのです…ですから、少々勘が鈍かったり、頭の回転がイマイチと感じても、なるべく我慢をしているのです…うううっ、そりゃ、マダム・アキが「じょすりぬ様…本当にうちの直滋でよろしいので?」と再三再四、念押しする理由がよくわかりましたよ…。
「はぁ、それに…そんなに変われるものなのですか…」
「だから言ったろ、私は変装能力もあって、外観を比較的自由に変更できるんだ。普段の姿は童顔の学生だった私に近いものにしているが、お前が私を高級売春婦に見てくれないから、お前の希望通りの上流階級向け娼婦としての仕事の姿を取ってやったんだぞ、感謝くらいしろ…」
「ありがとうございます…」
「感謝の心が籠ってないぞっ」
ええ、ナオシゲの疑いを晴らすために、パスタ女とまでは言いませんが、それなりに身長を上げモデル風体型になっておるのです、今の私。
痴女皇国の人物で比較するならば、アルト閣下に近い体型ですね。
でまぁ、マダム・オマツとジェネラール・イエミツ他の面子の到着を待ちます。
それと、この場には南洋王国の地理に多少は見識がある人物を呼んでおりますよ。
「すまんなワルト、付き合わせて…」
「いえ団長、久しぶりのお呼び立てです。正直を言えば悪魔島に続いて亀地獄島の立ち上げの件で、南洋王国界隈には良い思い出がありませんが、仕方ないでしょう」
ええ、細身のドイツ娘…ワルトヒルディーネがそこにいます。
「貴官の貧乏くじを引くくじ運については現行団長に依頼をしておくとしよう。レモニエディーネ辺り、いいんじゃないか」
「そうですね。新入りにはそれなりに経験を積んで貰いたいもの」
そう…黒薔薇に、久しぶりの新規団員が入ったようです。
現在は本宮後宮入りで、ペルセポネーゼ団長直轄のはず。
(経歴はイタリアにて採用。欧州地区本部赤十字騎士団にて傭兵管理に従事後、丸太騎士団に出向派遣。罰姦教皇衛兵より推挙とありますね)
(罰姦所轄の修道院担当騎士を歴任…短期間であちこちを見て回らされたようだな)
(は。元来は、罰姦十字騎士団幹部として育成を図りたかったようですが)
(ま、そうしたかった理由は想像がつく。だからこその本宮召し上げと黒薔薇任命だろう。今回の比丘尼国の任務にはどうかと思うが、機会があれば呼ぶとするか)
(御意)
(今、大奥を出発したと連絡が入りました)
(一応は確認だ。大奥女中の比丘尼国巫女のうち、警備担当はこちらの希望、入っているだろうな)
(は。日枝神社配属者同様に痴女宮研修者かつ、痴女種互換者を選抜とのことで…)
(では、こちらも出迎えの準備と行くか)
で、出迎えの準備とは。
私の足元にひざまずくワルト。
そして、私の黒薔薇服が開いてチンポが出て来ます。
(な、な、な…)
(ナオシゲ…静かにしてろ。今からワルトには私の精気を渡す必要があるんだから…見てりゃわかる、これは黒薔薇騎士としての任務に必要な事だし、お前が言っていた私たちの見かけの件に対する答えでもあるんだから、黙って見ていろ…それに見ていた褒美は後でちゃんと、くれてやるから…)
で、ナオシゲの身体の自由、ある程度奪っています。
そう…彼に渡している聖環、遠隔アップデートで痴女皇国仕様…それも懲罰機能付きの罪人女官や罪人、更には悪魔島や亀地獄島と呼ばれている重度犯罪傾向者偽女種最終収容施設に行かされる偽女種と同じ状態にされたものなのです…。
でまぁ、久しぶりのワルトからの奉仕ですが、それを受けて地下洞窟内に激しい汁音をさせている最中に、がたごと音がしてモノラックが到着します。
「えええええ、ジョスリーヌ団長が来ると聞いてましたが…」
「おお、すまない、リンド。ワルトには偽女種収容施設刑務官状態になってもらわなくてはこの後で困るので、精気授受をしていたんだ。ジェネラールもマダムもこんな醜態を見せて申し訳ないが、少しだけお待ち頂きたい」
唖然とする到着した面子ですが、構わず堂々とフェラシオンを続けさせます。
それとですねぇ。
今、到着した面子が痴女皇国仕様互換モードで作動しているはずの聖環を装着しているなら、あることが起きるはずなのです。
「おや、紳士淑女の皆様には、この卑猥な光景、満更でもないようだ…」と、見え見えの演技をしてあげます。
そう…黒薔薇騎士団員の場合、その快感や興奮、強制的に周囲にいる痴女皇国仕様の聖環装着者に伝播されます。
そして、痴女皇国仕様、と断ったのにはちゃんとした理由が存在しますよ。
現在では、隷環と呼ばれる奴隷化機能や、罪環の懲罰機能が統合されています。
黒薔薇騎士団は装着を免除されているようですが、元来ならば懲罰機能が作動している事が外から見て一目瞭然な十字架と連動しているあれですね。
ええ、そうですよ。今到着した全員は股間にCoqが備わっているか、装備可能。
そして淫蟲下着の機能が作動を開始しています。
サムライの頂点たるジェネラールですら、この衝撃的な光景に文句を言えない状態…ええ、一番文句を言いそうだったマダム・オマツに至っては過剰な快感伝達を抑制する調整、壊れるぎりぎりまで緩めています。
そして、私の聖環…黒薔薇騎士団長としての機能を装備した内部ソフトウェアで稼働しています。
団長の証たる黒剣、実はワルトが預かって持っているのですが、それなしでも出来るのですよ…女官の身体強制制御…ふふふ。
つまり、私は今、ワルトの激しいばきゅーむふぇらとかいう奉仕を受けておりますが、その快感と興奮は、残らずこの地下洞窟にいる者に伝わっているのです。
ま、黒薔薇騎士団というものがどういう存在か、皆様にはその身体でご理解頂こうというのもありますが、せっかくのお仕事の上でのお付き合いなのです。
喜びも楽しみも分かち合うべき。
ただ…今ここで射精してもらうと後の段取りが狂いますので、私のアクメは皆に伝わらないようにします。
あ、ヘビノナマゴロシとか申されては困りますよ。
そして、遠慮なくアクメして、私のエレクチオンから迸る汁をワルトの口で受けてもらいますと。
(な、なんという…)
(ジョスリーヌ団長…いくらなんでもこの場所でそれ、不謹慎では…)
(リンド、ワルトは今、私の直属部下に戻っているぞ。それに…お前も痴女皇国女官ならば、黒薔薇騎士に許された強姦御免の特権を知ってるだろ?…そうだな、ジェネラルやマダムに説明しておきましょう。黒薔薇騎士が痴女皇国の騎士としては最高の地位を約束されているのはご存知かと思うが、その地位に伴う権限として、懲罰その他の目的で騎士を含む他の女官を犯してよしとされているのですよ。そしてこの地下洞窟の行政権限は痴女皇国が建設して比丘尼国に貸与している状態、つまり痴女皇国の支配下にある領土という扱いになるかと存じます)
と、この場での指揮監督の権限が誰にあるのかを優しく丁寧にお教えしておきます。
ですが、マダム・オマツ以外の全員の目は、ワルトに注がれました。
黒薔薇騎士団の制服の上からでもわかる、ディアンドルが似合うかどうかは不明な痩せた小柄な娘の体、みるみる内に変化します。
そして…黒薔薇騎士団制服ではありますが、襟付きのノースリーブトップスと、スリングショットにブーツとロンググローブという、極めて扇情的かつ威圧的な服装に変わるワルト。
ええ、本宮罪人寮の刑務騎士服の黒薔薇仕様です。
那智の看守風の帽子までセットになった、あの悪趣味なSMビザールクイーン風衣装です。
その紐で引っ張られた股間の黒い光沢エナメルの三角形は極限まで小さく、僅かな陰毛すら見えてしまう状態。
「これが痴女宮本宮の罪人を収容している監獄の看守が着用している制服ですよ、なかなかのものでしょう」
で、その品性下劣かつ威圧的な制服を着用したワルトも、グラマラスで大柄な体つきに変化しています。
「な…ナオシゲ、私たちの見た目は、こんな風に目的に応じて変えられるんだ。そしてジェネラールもマダム・オマツもオミヨもリンドもお気づきだろう…私も、対外的に目立ったりする必要があれば、こうして自分の身体を変更できるのだ。リンド、お前は女官の身体、変えることができるが制約があるのを知っているだろう。そして、その制約がないに等しいのも、我ら黒薔薇騎士団員の特権の一つだということを…」
(は、はい…)
「そして、マダム…貴女にはこの後、慈母宗本院にて分院管長の地位を授与する儀式を受けて頂くが、それに当たって事前の身体変更施行を行う必要があるのだ…申し訳ないが、今から行う作業、見た目には大変によろしくないがシンボウを願いたい」
と、おごそかに宣言をさせて頂きます。
「そしてナオシゲ、お前もだ。お前は慈母宗の僧侶候補学生となるが、元来は修行と学習の果てに偽女種になることを許され聖列されるのが慈母宗での偽女種の扱いだ。だが、はなから偽女種であることを希望するお前のために、事前に偽女種となる特別措置を施工する。いいな」
ええ、拒否は許しません。
「で、ジェネラール…今のワルトの身体の変更だけでもいい加減、成人やその直前の男性には異様かつ刺激的だったでしょうが、これから行うのはもっと異常ですが興奮する光景となることが判明しております。その状況で身体を束縛拘束するのは、如何に今、ジェネラール・イエミツが私の指揮下に入るお立場であったとしても慚愧に耐えません。リンド、ジェネラールのオメカケ=サンとなったお前であれば目下、主君に対して何をするべきか理解しているな?」
黙って頷くリンドリアーネ。
「で、オミヨだが…そろそろ着くな」
何が着くのでしょうか。
「お久しぶりです、ジョスリーヌ団長…」
壁に隠されていた転送ゲートが現れた後、そこから出て来たオレンジ色のスリングショットをベースとしたワルトの色違いのような制服姿の女に返礼をしてやります。
「やぁディードリアーネ、出世おめでとう。貴官が重要拠点の軍事責任者となったことを祝賀しよう。そして、私からのお祝いとして、ここにいるオミヨという女に、貴官が黒薔薇資格者であることを理解させることを許可しようじゃないか」
ええ、そうですよ。暴力と性欲で支配するというのが黒薔薇騎士団本来の姿。
特にこの、オミヨと…そしてナオシゲには、私がどういう人間かを心安らかに理解させる良い機会でしょう。
(マダムと、そして他の全員へ…事前に通知していた通りに予防処置を計らわせて頂きます…南洋慈母寺のみならず、痴女皇国南洋行政局の所属女官は全員、実験用菌株を含めた凶悪な仕様の駄洒落宗の源を有する立場、比丘尼国の方が何の対策もなく接触しては危険なのです…)
と、一応は肩をすくめて本当に申し訳ない、という顔で告げさせて頂きます。
それに、茸島のファインテックで開発された菌株の実地試験区域でもあるからこそ、そのリスケも含めて南洋行政局長のオリューレ嬢には、あれだけの待遇と権限が与えられておるのですよね。
そんな場所に行って、戴冠式めいた行事を行うだけでも元来は極めて危険であることを再度通知してから、今からすることの必要性を再認識させて行きます。
で。
ワルトは私から精気を抜いた後もチンポを露出させておりましたが、その勃起したいちもつ、私と並んで大きさや形状、主にマダムに見比べて頂きます。
「え…このまら、じょすりん様と寸分違わず同じではないのですか?」
「ええ、何でしたら握って頂いて結構」
さっきからの行為に驚き呆れつつも、内心では色々ご期待なのが、聖環を通じたマダムの身体状況モニタリングデータで伝わっておりますしね。
ええ、マダムを千人卒に留めたマリアリーゼ陛下がなぜ、そうしたのか…これも、理由です。
そして、私以上の地位の役職者がこの場にいない事も、マダムはご理解なすった様子。
「ここにべらこ様やまりや様がおられない。すなわち、じょすりぬ様が今はこの場の最高の位にある、という事ですわね…」
「ご理解が早く助かります。そして…このワルトヒルディーネは、灸場や南洋の国で偽女種となった罪人を処分する施設の開設に携わった、いわば監獄作りの達人なのです」
(それ、やめてくださいよ…できればもう、あれはやりたくないのですけどねぇ…)
(役目だ我慢しろ、と言いたいが貴官の心境はペルセポネーゼ団長に伝えておく。それと…今からの褒美はちゃんと受け取ってくれよ?)
(は…御意。フラウ・オマツへの施工は任務でもあると心得ております)
ええそうですよ。
本当は、私がやりたいと言えばやりたいのですが、ここは刑務騎士としての適性もあって灸場や悪魔島で悪名を轟かせたワルトに頼む方が、私の企図した効果や反応を得られると思ったまで。
で、何をやるのか。
「ではマダム、失礼をしまして…」
ええ、姦淫椅子だの姦淫台だのと呼ばれている器具を設置しています。
そして、マダムの身体と着用下着に制御を入れます。
あ、到着した面々は全員、黄色頭巾の夜鷹服です。
つまり、比丘尼国呼称のマグワイフンドシたる性交用淫蟲下着・比丘尼国仕様。
気丈にも声を出されようとはしませんが、顔の紅潮やその他の反応で、かなりきつい処理がかかったのは丸わかり。
ええ、淫蟲下着による発情処理、まずはマダムに入れさせて頂きました。
「でだ…ワルトが施工中、ディードはすまんが南洋島の環境に対応するための駄洒落菌抗体をオミヨに注入してくれ。それとナオシゲ。お前のフンドシの前を膨らませている原因、この私に挿入して構わん。いや、お前にも抗体注入と南洋王国対応のためにも必要な事だし、何よりお前へのゴホウビになるだろ?」
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