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番外編・吉原よいとこ一度はおいで 3

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皆様チャオ、マリアヴェッラです…。

で、未成年の方にもある程度はお読み頂ける「こんにちわ、マリア」の方に脱線していた吉原編ですが、再びアルトさん枠に戻りました。
https://ncode.syosetu.com/n6615gx/133/

ですが…今回はそれ相応にえらいことが起きるのと、それから参加面子の影響で「闇堕ちマリア」の助平シーンに近いえげつなさがあるかも知れないそうですから、ご注意願います…。

では、続きをどうぞ…。

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そして、吉原神社境内に存在する大きな遊女寮に併設された寺子屋の鍛錬道場なる「体育館そのものの場所」に、改めて集合しているあたしたちの前で、なんと美少年の状態に若返った徳川幕府老中の松平信綱さんが、その上司で征夷大将軍たる徳川家光さんに、改めてあたしたちの来訪目的を再度説明なさっておられますが。

おられますが。

「で…そもそも、べらこ様とあると様に於かれましては、ここな吉原の陰間かげまの扱いの視察を所望されてございます、上様」

「ほうほう…して、その理由とは。もしも差し障りなくば、わざわざ痴女皇国のみかど様がご覧あそばす訳、知りとうございます」

「なんやいえみつ、にやにやしとるの…ふふふ」

「おかみ様も人、いえ神が悪ぅございますな…まぁ、おおよそは想像付き申す」

ええ、家光さんは実のところ、姉経由でこっち…痴女皇国が現在何をやっているか、多少は知っておられるのです。

そして、一応はあたしの訪問理由も明らかにしています。

で、吉原を襲った狂犬退治騒動も収まりまして、集まっていた関係者が江戸城なりお屋敷なりにあらかたお戻りになったのですけど…。

慶次郎さんたちも、なんと伽子ときこさん…元々は伽耶国かやのくにという今はない王国のお姫様だった伽姫ときひめ様と、中原龍皇国出身で倭寇わこうを経て中洲泡風呂国の博多を根城にしていた元・殺し屋稼業の金悟洞きんごどうさんが迎えに来られて、そのまま日枝神社境内の一夢庵江戸分院にお帰りに。

ただ…おまつさんだけは、この場に残っておられます…。

それと、野犬退治の補助役として来てもらったダリアさんとペルセポネーゼちゃん。

この二人は逆に、痴女皇国側として増えた視察メンブロメンバーです。

(ふむふむ、だりあ様が元・忍び頭で現在は侍頭領…副将軍めいたお立場で、あると様を補佐しておられると。で、今の忍び頭がぺるせ様であらせられますか…)

(なるほどなるほど、おなごの国だけに元来はおなごが嫌がる穢れ仕事を為す者の方が位が高いとされます件、納得行き申す)

すぱい細作こうさくいんの働きを重視してござるのですな)

まぁ、武士の方々だけに、家光さんも信綱さんも、軍事関係の話題の理解、お早いですね。

そして、痴女皇国の灸場きゅうばやマヨルカのパルマ大聖堂ですとか、更にはメテオラとアトスと…そして、比丘尼国の偽女種たる陰間制度について統治の参考にしたがっている南洋王国と南洋慈母寺の実情、こちらも映像や画像を交えて比丘尼国側にお見せします。

(ううむ、なるほど…かような卑猥な行為、それもこれほどの人数を集めて統率の取れた行為をさせるには、我が比丘尼国以上の強固な王権親政を敷いておらねば実現は困難であろう…)

(淫猥にもほどがある内容でございますが、一方ではべらこ様が帝として強権をお持ちである証でございましょう…)

(なるほど、監獄国や江戸普請の人夫候補となる罪人ども、その送りつけ場所によってはこういう扱いをされるのでございますか…)

(銭金を与えぬならば、如何にして人を使うのかと思いましたが、そもそも働きにもまぐわいにも励まねば寿命が尽きてしまうとは、何と考えたことか)

(べらこ…おまえがこのすべてにかんでへんのやろけど、南洋のしまぐにな…あのがほとけさんの教えやゆうてあんなんさしとんの、ようみとめよったな…)

(それはもう、本当に渋々お認めに…)

(べらこ様…これ、智泉院の住職の日啓はもちろん、お美代に見せたら怒ると思いますわよ…こんな壮絶なまぐわいまみれの毎日を致しておりますような場所に比べれば、我らが智泉院でやっておった事など児戯に等しいとか言い出すのはまず、間違いございませんわ…)

(南洋慈母寺については痴女皇国うちの内務局の田中雅美と、それから当の南洋行政局長のオリューレと南洋慈母寺の開祖伝主のアニサ、加えてうちの姉が運営案を出して実行しとるのです…更には、あたしの裸身を許可なくモデルにされ彫像を作られ慈母観音として祀られるとか、あたしも被害者なのです…)

(へーか、真っ赤な嘘はいくらベラ子陛下と言えど許し難い話…)

(そうよっベラちゃん…め○ら判どころかノリノリで承認印を押したのはどこの誰なのっ)

などなど、あたしの行ったプレゼンに対する感想…と、一部の心狭き人のあらぬ言いがかりに近い反論を頂きます。

で、あたしやアルトさん以上に比丘尼国側の陰間事情を見たい人…他ならぬオリューレさんとカルノ君にも来てもらいました。

「というより、南洋王国と南洋慈母寺でやってる事の誤解を解くためでもありますからねっ」

「コンスタンチノープルとやらの偽女種騎士団は大変なのがわかりました…鯖挟さばさんど国の皇帝のほも後宮を兼ねた騎士団なのですね…」

ええもちろん、イェニチェリの事です。

そして、カルノ君はシェヘラザード中東支部長に同行されてイェニチェリの実態を知っただけでなく…あわや鯖挟皇帝のメフメト2世陛下に犯されるところだったようなのです…。

「…僕はオリューネだから尻穴を貸しているだけで、ほもではありませんよ…まぁ、ディードリアーネ団長やマルハレータも僕の尻に挿入したがるから仕方なく応じていますが、逆に僕がその後に辱め犯した上で、その映像をオリューネに撮らせる交換条件付きにしております…」

カルノ君のこの言葉に、心中密かにがっくりと肩を落としてうなだれる人物、3名。

そう…カルノ君はクリスおじさまと同じで、一応はノンケの部類。

あくまでも偽女種状態に変化できるのと、南洋慈母寺の姦官扱いの偽女種や少年たちからの精気収入と労働力資源としての活用を模索する過程で、慈母寺、すなわち聖院学院仏教部に所属する男の子たちを主な対象とした少年たちをほもらせることに着目しているだけなのです…。

(ま、まぁ…イエミツ様にノブツナ様、そしてジンナイ様…掘る方であればカルノは可能です…所望なら私が頼み込みますからお申し付けを…)

ええ、オリューレさんの心話通りです。

なにせ、年中暑い熱帯の南洋島に首都が存在する南洋王国の少年国王のカルノ君です。

今の服装たるや、オレンジ色の南洋慈母寺上級偽女種用アロハシャツの前を閉じていない状態の下は偽女種用の姦淫下着…オレンジ色の玉付きマイクロビキニ「パンティ」だけという姿。

しかも、オリューレさんの要望が絶対に入ってると思うんですけどね、男の娘に近い長髪にした上で、しかもエロ水着跡がついた日焼け肌も美味しそうな引き締まったお尻。

もう、美少年愛好者がよだれを垂らしそうな姿です。

(へーか…よだれ)

ええやんっ。オリューレさんの突っ込みに心中、涙しますが。

で、そんなカルノ君のお尻はもちろん、下着の前を膨らませているちんぽのサイズを想像して興奮していた方がいらっしゃったのです。

それも複数。

更には、男性に留まらず。

もっとも、ベテハリ君とアニサちゃんの嫡男たるカルノ君、彼に妖しい視線を向けない女官はいないと言っていい今の痴女皇国です。

オリューレさんとの濃厚な愛の日々の内容動画、南洋王国の発展状況報告資料名目で月間痴女宮電子版に添付されていて広まっている件も含めて、カルノ君が女とおめこするときがどんな光景なのかは周知の状態。

更には、実質的なカルノ夫人…公式的には第一夫人としてマルハレータちゃんがおりますけど、実質的にはプリマドンナファーストレディと言っていいオリューレさんには改めてしっと光線が集中しているのです…。

(ベラ子陛下…何をしてくれておるのですか…そもそも私が嫉妬の嵐に晒されているのってですよ、陛下が他人の芝生とやらがいかに青いかを喧伝するために、私とカルノの姦淫動画を撒くからでしょうが…しかも南洋慈母寺の朝の勤行ごんぎょうまで撮影して公開するとか、一体何を考えておられるのですか…ベテハリもアニサも怒ってますからね…)

(新生南洋王国と南洋慈母寺の現状を月間痴女宮に載せるための公式的な記録なのですよ?)

(その公式記録とやらの一体どこに、あの淫猥な勤行どころかですね、我々がやってる朝のジョクジャ宮殿のプールの様子まで見せる必要があるのですか!おかげで痴女宮の会議に出席するとか茸島で本宮の連中と顔を合わせるとあれこれ聞かれるんですよ? とどめに出張してきた連中は何がなんでも見学しようとするし、あまつさえ参加させろとかうるさいことこの上ないんですよ? 是非に陛下にはこの件に関して、私に向けられる嫉妬光線の盾になることで責任を取って頂きたいのですがねぇっ)

で、そのしっと光線を浴びせているのは、自分も串刺し公相手に世継ぎの男の子…ミルチャ君を作った上にですね、その美少年状態に即成栽培したミルチャ君と近親相姦を楽しんでいる乳上も。

美少年な息子さん…すなわち、そのミルチャ君と愛欲と性欲にまみれた近親相姦おめこ三昧の毎日を過ごしている乳上も。

更には、転送許可が下りやすい立場なのを良い事に足繁く比丘尼国の大江山を訪れ、隙あらば実の弟であるベル君こと出家名ベルテファーネくんを少年状態にして禁断のおねショタ関係たる実の姉弟近親相姦行為に耽っている乳上なのに、カルノ君とオリューレさんのジョクジャ宮殿での変態性交と愛欲の実態に嫉妬の目を向けているのです。

(なんで近親相姦近親相姦近親相姦と連呼した上に、私の性生活をそこまでしてバラすのですか、へーか…しかも、アンドラーシュ…ベルとの性交関係はもはや多くが知るところとしても、ミルチャの実態までバラすことはないではありませんか!)

(あれを教育と言えるのですか、乳上…それにですね、絶対にオリューレさんの運転検定結果、私的感情を入れたでしょ…)

(最低限の運転許可は出したじゃないですか!ジョクジャカルタ市内とボロブドゥールの間までならという限定許可でも、私としては温情判定だと思うのですよ?)

(そして…1ヶ月後にあたしの再判定・要で運転許可証を出したと…乳上も存外に心が狭いのですね…)

(カルノ君に怖い思いをさせないためです!)

ええ、オリューレさんが密かに泣いています。

ブダペストで実施された運転検定、先ほど申し上げた結果に終わったんです…。

それはともかく。

でまぁ、こんなシェーモアホ話を繰り広げているのは吉原神社です。

で、連邦世界の同名神社と違い、吉原遊廓街の三分の二ほどの敷地面積を有する大きな神社になっています。

その広大な境内の理由ですが、巫女さん扱いの遊女や偽女種少年の寮ですとか、はたまた偽女種を買える陰間茶屋といった施設が建っている他、上野の地下にあらかじめ掘られた新幹線用の地下トンネルの湧水を利用しているという弁天池なる用水池兼・うなぎ他の養殖池が存在しているだけではありませんでした…。

(主に陰間が使うのですが、青姦をする場所としても広く作っておこうと…それから、一夜の契約が基本の太夫や格子が使うのですよ…池のほとりに置いた椅子に旦那と二人して腰掛けて、で、良いむーどを醸し出しまして、興が乗ればそのまま青姦)

あの…比丘尼国でも流行らせるつもりですか、青姦。

(夜鷹は青姦が基本でございますよ…それに、吉原の周りは田畑も未だ多く、吉原管轄の夜鷹には青姦に向いた場所を用意してやる必要もございまして…)

ええ、痴女島の淋の森公園や、カランバカの青姦公園ですとか、更には灸場はハバナの同棲街区の姦淫公園が思い起こされるような使い方、されているみたいです…。

(で、陰間どもには青姦を勧めておりますが…実のところ、偽女種とやらになった陰間もちろん、小僧どもでも少々困った癖が出ましてな…)

え。

(わしも小太郎殿も偽女種になりますと開放的な気分になりますから、陰間どもの気持ちもようわかるのですが…ほれ、着物や下履きが派手で卑猥なものを着けたくなったり、人前でちちやまらを見せびらかしたり、果てはまぐわいを見せつけとうなるのですよ…昨日のでも小僧ども、野外で尼とまぐわっておりましたでしょう、あれでございます…)

そう、甚右衛門さんは逆に昨日、カランバカに来ていたのです…。
https://novel18.syosetu.com/n0112gz/207/

(いやはや、あの地でのもろもろですが、実のところは雨多き比丘尼国では全て真似するわけにも参りませぬ…しかし、小太郎殿であればわし以上に喜んだことでしょう…)

(うむ…忍びは忍ぶが習わしなのに、見せとうなるのは困った話…わしの刺青も、実のところは天竺で描かれたまぐわい絵図を彫った柄でございましてな…必要に応じて消せるのでございますが、遊女どもには受けがよいものでして…)

ええ…偽女種の弊害たる、露出趣味や露悪趣味の傾向がこの吉原においても、露骨に出ているようなのです…。

(まぁ、悪いことばかりでもございませぬ…吉原神社の側から色里入りする場合に、まぐわいを見て盛って頂ければまず確実に登楼頂けますし、それに陰間の露骨にけだものじみたまぐわいを知る太夫や格子は、馴染みの旦那を誘うて覗きをさせるのでございます…)

(で、小太郎の配下が、どうがとやらを撮影して余に献上致しよりましてな…信綱やおまつ様と見て盛り上がること夥しく…)

ええええ…吉原関係者のみならず、将軍様からすらも聞かされる吉原の実態にあたしは絶句しました。

(いや…おまつ様も奥に関わっておられますのでな…実のところ、孝子や春日を黙らすのを助けて頂く仲でもございまして…ほれ、芳春院様の身分の上に、おかみ様のお墨付きの巫女様でもございますでしょう…おまつ様のまら並びに陰間どもを采配頂くわざにて、奥のおなご共を調伏もごご)

(うーえーさーまー…、まぁ、べらこ様もいらっしゃいますし今更隠しても仕方ございませんから申しますが、聞き分けの悪い側室や女中は上様ご臨席の上で犯しております。上様にはこの件をばらしたばちとして暴露いたしますが、わたくしが尼のなりで女性にょしょうを犯す様を眺めて盛られるのです…更に聞き分けの悪いおなごは日枝神社に連れ出しまして、宗矩様配下のくのいちどもの警護のもとで木陰にて姦淫致しておりますが、興が乗った上様と信綱様がそれを見てせんずりをなさるのみならず、お二人で衆道の道へと)

(お、おまつ様、いくらなんでもそれを暴露なさいますと!)

(やかましい、いえみつ…まつは、おまえにちんぽをつっこんでもろてもかまわんようにばしょを選んどるんやぞ…おまえがおんなのおめこにちんぽを入れとうなるようにかんがえて、あえてよごれやくをやってくれとるんやから、あとでおまつにあやまっとけ…ついでに、けいじろうには知られんようにしたるから、まつにもちんぽつっこんだれ…)

「まぁ正直申し上げますと、上様のその、そそるものはございますわね。江戸城内でも、奥ではそのお姿でございましょ?」

「ええ、おかみ様の差配で…吉原視察時には、余は元服前の竹千代たけちよ、信綱に至っては余を手付きして衆道の道に誘い込んだ…と言うことにしておいてくれ、信綱、いやさ三十郎さんじゅうろう…」

で、ここで少年状態となっているお二人の姿なんですけどね…実は、この吉原神社の境内にあるほも&をかま専用売春施設たる陰間茶屋の制服姿です。

その制服たるや…。

「はかたぎおんやまがさ、と…てんのこえがいえともうします…」

ええ、アルトさんの言う通りです…そのお祭り、生理が来る前の少女も参加するそうですけどね…男性と同じ、ふんどしに法被はっぴ姿なのはあたしも知ってます…。

ただ、吉原と品川の陰間茶屋では、偽女種さんや陰間少年の外出時は法被の代わりに下品と書いてげぼん、と読ませるような上着を羽織るそうです。

そして、その家光さんと信綱さんですがね…この吉原御免色里を束ねる色里名主の庄司甚右衛門さんと、そして女体化した上で巫女種になっている遊女頭の風魔小太郎さん、それぞれのを受けておられるのです…。

(それはもう、上様のご厚情あっての吉原色里と心得ておりまする…)

(甚右衛門殿に同じく。柳生に服部と伊賀衆が固める幕府隠密に伍して、我らが風魔忍群が永らえておりますのも、ここな吉原を根城にして全国の河原者かわらもの穢多非人えたひにんを陰で仕切るお役目を頂いたが故…上様や老中様に献身させて頂くのは当然の振る舞いにございます…)

「正直、甚右衛門や小太郎の色香は余に極めて好ましいし、その献身は本心から出ておるのは伝わっておりまする…しかし、べらこ様…武士の常識ではこのような痴態、見せるも末代までの恥でございますが…」

「家光さん…全然問題ありません…正直、うちの国を見学したら最後、もっととんでもない光景を見る可能性が高いですから…」

(上様、この甚右衛門がこの素っ首を賭けてでもべらこ様のお言葉を保証させて頂きまする…昨日、痴女のお国の尼を鍛える巣窟たる、あとす山なる岩窟寺に、尼や偽女種が逃げ出せぬように岩の上に立てた寺ですとか、果ては農夫と尼でつがわせる寺社荘園だのと、およそ我が国では考えられぬ光景の数々、先ほどのべらこ様のぷれぜんの通りか、それ以上の衝撃でございました…)

(であろうな…機会があれば視察を望ませて頂こうぞ…)

「上様、べらこ様もあると様も痴女なる助平巫女の国を束ねる帝と将軍の地位にあらせられるお方、むしろ小僧若造と化した我らの姿が眼福となる様子、更には我らの色事を見ることすら所望されておられるとありましては…」

「そうですよのぶつなさま。あたくしたちはおめこしてなんぼの女官なのです。むしろ、すけべいをきわめえろえろにふるまうのが女官であるとおしえるたちばなのです…」

「う、うむ…今回の虎次郎の一件のみならず、智泉院事件や、更には大老どもや、果ては大奥を我らが仕切りに置かんがための諸々のお助けを頂いたとあっては、この身を望まれれば差し出すことやぶさかにあらず…むしろ、まらちんぽで恩を返せるならば、元来は謹んで応じさせて頂くべきであろう…」

「それはええねんけどな…いえみつにのぶつな、おまえら…べらこやあるとはちんぽがはえとるとはいうても、わしやこの吉原宮司よしわらぐうじのようなみこと同じで、もとはおんなやねんぞ…ちゃんとおめこできるんやろな…」

で、アルトさんに言わせますと、昔の聖院上級騎士服とほぼ同じという女騎士びきにあーまー姿のおかみ様、そのちんぽを吉原神社の神主さん…もちろん比丘尼国の神社ですから女性の宮司さんですよ…にしゃぶらせています。

(わしをあいてできるの、ほんまは神職にかぎるんやぞ…)

(その割には出雲でジーナかーさまとかあたしとか。あと、甚内さんや小太郎さんはもとより、家光さんや信綱さんのアナルを掘ってるのも調べ、ついてますよ…)

(ええやんけ!こんなかわいいおとこのこ、掘らんとほっとくほうがどないかしとるわ…それにべらこ、おまえんとこで聖父扱いしとる婢女はしための亭主のくりす、あれとおまえの仲をかんがえたら、べらこにだけはいわれとうないんやけどな…)

(おじさまは若返ってるだけです!甚内さんや家光さん信綱さんと大差はありません!)

まぁ、おかみ様の痴態はともかく。

チャイナドレス風の姿の甚内さんもさりながら、小太郎さん専用というほとんど透明な白い襦袢とかいう肌着風の上着の下に、鮮やかな刺青が見える姿なのですが。

(ふふふふふ…この姿であられもない嬌声を上げて上様の興を引くのでございます…公方様は強い女や男を泣かせるのがお好みですので…)

なんか、似たような欲望を抱いている少年を2名、知ってる気がするんですけど…とりあえず、黙っておきましょう。

(ベラちゃん。僕はドエムじゃないって前から言ってるよね…そんな僕に女装を強要するのはまだしも、ゼンリツセン開発とかアナル開発は正直)

(ベラ子陛下。僕にべてはりと同じ振る舞いを期待されても困るのです…オリューネに断ってでも僕にあれこれしようとするよりも、慈母寺に行ってべてはりあにさを相手して頂く方が話が早い気もするのですが…)

(あのお二人は最近、朝と言わず夜と言わず、慈母寺の勤行で忙しいんですよ…それに、おじさまはおじさまでベリンダさんとジョアンナさんの相手もあるので…)

(ペルセポネーゼちゃん…ベラ子陛下の性欲処理、黒薔薇のメンツはちゃんと従事してくれてますのやろな…)

(正直、騎士団員は各所の強制労働施設や偽女種処刑施設の立ち上げの関係で出張が多くて…黒薔薇増員の話も出ては立ち消えというか、意外に進んでないんですよねぇ…)

(百万卒以上という今の条件が結構厳しいのもありますわな…)

(だからこそ、あたしはティアラちゃん他を黒薔薇資格者にしてでもですねぇ…)

(私利私欲のために黒薔薇騎士を量産したら最後、それこそベラ子陛下でも諸方面から怒られますやんか…)

(かと言って黒薔薇資格者のステータスを今更引き下げるのも難しい話ですよねぇ…私やアフロディーネによるご機嫌取りにも限度がありますし…)

で、こんな世知辛い話をしている元・黒薔薇騎士団長と現役団長2名ですが。

「あたしをほっぽっておめこしてるって、一体何なんですか…言動不一致にもほどがありますよ…」

「しゃあないですやん!売春経験教育を兼ねて非番や坊主の吉原の太夫さんを充てがって下さる言うたら、うちらも据え膳食べないと失礼にあたりますやんか…」

「そうですよ陛下、私やダリア統括は、誰あろう痴女皇国の黒薔薇騎士として期待されているものに応えたまでです…」

「ま、まぁまぁべらこ様、もう少々お待ちを…ただいまは吉原神社遊女寮より、べらこ様のお目に叶いまする見せ物をこの後に致す所存…」

「お怒りはわかりまするが、甚右衛門殿はべらこ様にまらを捧げる予定でもございまする…少々のお待ちを…」

と、小太郎さんと甚内さんモードの甚右衛門さんにとりなされます。

(わしも小太郎殿も、はようべらこ様の慰み者にならねばと焦ってはおるのですが、上様のご機嫌も取っておきませぬと…それに、この後の演し物、上様も信綱様も絡む話なのでございます…)

(どうしてもあれであれば、私、まつがべらこ様を…)

(あかんぞおまつ…何でべらこの相手させへんかをわすれたか…こいつら、今は体のなかでだじゃれ菌を飼うとるから、うかつにおめこしたら比丘尼国に駄洒落菌、それもいじくってるきけんなやつがはやってまうんやぞ…)

(ううううう)

(まぁまぁべらこへいか、このあたくしがおるではないですか…それに、今、べらこへいかが射精してしまいますと、このよしわらがえらいことになるのです…へたをすると、今ばいしゅんまっさいちゅうの、みこ種のゆうじょのみなさまがにんしんしてしまうきけんがあるのです…)

ええ、憐憫の目をアルトさんに向けられながら、ちんぽを撫でられます。

(とりあえずはみなさまのおめこをかんさつしておきましょう…おあいてがいないのはあたくしもおなじなのです…)

女同士でなにやってんだかという気もしますが。

ちなみに、アルトさんもあたしも、いわゆる百合趣味ではないのですよ…。

で、小太郎さんも甚内さんも、下半身は全裸ではなく、比丘尼国ではまぐわいふんどしと称されている淫蟲下着…それも偽女種用の玉を股間に通したものを履いておられます。

もちろん、お二人のちんぽもフル勃起状態なのが明確に確認できます。

「はぁあっ、此度の吉原の危難を避けられ、坊主どもの言いがかりの難癖を避けられましたのも上様と信綱様のおかげ…」

「更には従来の陰間派遣のみならず、上様の吉原通いも認められる雲行きとあっては、我らでは恩は返し切れませぬ…」

「よいよい…普段から諸々を図っておってくれた事、江戸城内でなくここな吉原で致せるように図らせてもらうだけじゃ…」

「上様…それには、おかみ様やおまつ様のお助けが必要でございます件、くれぐれもお忘れなきように…」

「うむ、承知じゃ…」

「ふぅ…伽子さんが慶次郎様をお迎えに来られたのはかえって重畳の極み…江戸城の奥では拝見しておりましたが、改めて稚児のお姿の上様と松平様のお姿、捗りまする…」

「まぁ、まつもふだんはけいじろうやおとものせわがあるから、あれこれできんでたまっとったんはわかるからのぅ…いえみつ、いけるんやったらわしはええから、おまつにちんぽつっこんだってくれ…」

「ああっ、亭主はまだしも慶次郎様に知られたら…」

「それいぜんに、権宮司にしゃくはちさしとるやろが…」

えーと、バラすべきでしょうか。

おまつさん、今、和服の前をはだけてます。

そして、淫蟲下着の穴から飛び出しているちんぽ、吉原神社の権宮司さん…副神主さんが咥えてるんです…。

何という乱れた光景なのでしょうか。

「いやいや、宮司様も権宮司様も、我ら色里とはねんごろの仲、更には太夫として座敷に床においで頂く事もあり申す…」

「逆に、わたくしも権宮司も、甚右衛門様や小太郎様のまらを受け入れたり、はたまたお二方のけつめどあなるを掘らせて頂く立場でござります…」

ええ…R15の「こんにちわ、マリア」の方で言われていた、けしからん色里の実態とやら、正にこれです。

(ちじょ皇国とたいしてかわらんやろ!おまえらの方がもっとむちゃくちゃやってるんちゃうんか…)

(どっちが酷いかの言い争い、地底対最低の対決になるか最低自慢になるからやめましょうよ…)

で、あたしが我慢を重ねている理由、駄洒落菌感染以外にも存在します。

あたしが下手におめこすると、アルトさんが言う通りで悪影響が出まくるのです。

その対策処置が取れる痴女皇国側の人物ですけど、今、アルトさん以外は片端から接待を受けています。

更には、この接待であらぬ妊娠を防ぐためにも、あたしとアルトさんは白金衣着用で待機させられとるのです…。

で、本当ならばあたしには返しても返し切れないはずの恩義を授けているはずの人物がここにいるはずなのですが、件の人物が何をさらしておるのかと申しますとですねぇっ。

「あんっカルノだめですっ、ここは公の会合の場…」

「ううっダメだよオリューネ、僕はもう我慢しきれないんだ…それに、ビクニ国のウムム大将コマンダン・ミリタレしょうぐんさまもオメコしてるじゃないか…失礼には当たらないよ…」

「ほんまはおりゅーねとかいう女王のいいぶんがただしいねんけどな…このばではそのかるのいうこどもの王様のおめこ、皆がみたがっとるのにわしがやめさすどうりもあらへんやろ…むしろ、じんないやこたろうほか、よしわらのれんちゅうがしとるせったいへのおかえしやないか…べらこ、ここはあえてこの子におめこさしたれ…」

えええええ…。

そうです、おかみ様に押し切られてます…。

しかもですよ、闇堕ちマリアでのカランバカのお話の続きにもなるんですけどね、オリューレさんに与えられた黒薔薇服のせいで、オリューレさんの上司認定が出ているカルノ君に合わせて、オリューレさんは自動パワーダウンがかかっています。
https://novel18.syosetu.com/n0112gz/212/

つまりぃ、オリューレさんは今、カルノ君のちんぽにあっさりと負けてしまう状態なのです…。

ええ、ムカつくので動画も撮影しておきましょう。

そして、あとで内務局広報部長の宇賀神雪子ゆっきーにその動画を送りつけ、月間痴女宮の記事にしてもらうのも忘れずにやっておくべきですね。

「陛下…施政に私情を挟みまくっておられるのでは…あんっダメっカルノっ」

「喘ぐかあたしに文句を言うか、どっちかにするのです…それにオリューレさん、今あなたは乳上の嫉妬によって仮免状態、それを解除するのはあたしの胸先三寸であるのを忘れないように…」

「べらこへーか。言いがかりも甚だしい話です…何なら表にダンケ号、持ってきてもらいましたからオリューレ局長に運転を実演してもらいましょうか?」

えええええ。

見れば、乳上までもがここに。

何やってんですか、東欧支部をほったらかして。

「ショタのジェネラル…ルーマニア語でもこうなのです…を見せて頂けるとドゥアンナ・マサミ…雅美さんにお聞きしましてねぇっ」

「それにベラちゃん…あたしは島原の乱の件でおかみ様や家光さんとお話をする必要があるのよっ」

うそつけ。

その、赤薔薇服はなんですか、雅美さん。

しかも乳上と二人して、えろえろ状態の戦闘仕様赤薔薇服。

「雅美母様がシマバラのΕξέγερση…反乱の話をしたいのは本当ですよ、陛下」

なんでまたアフロディーネちゃんまで…痴女宮ほったらかして良いのですか…。

「へーか。私は初代様に行ってこいって言われたのです…この後、リンドリアーネ嬢の処遇でアフロディーテとエロスの力が必要だろうって…」

え。

あのおばちゃん、何をさらしとるのか。

「おお、そのの件ですな、支度が出来たそうで、今お持ち致しまする」

「おかみ様…お美代の方も…」

と、甚右衛門さんと小太郎さんが行為を中断して、忘八さんを呼んでいます。

で、連れられて来たのは何と、リンドリアーネさん。

頭こそ花魁風の髪型ですが、服装は…。

「今後は南蛮人の遊女も雇う可能性があるからと、まりや様が都合下さいましてな…」

一言で申しますと「すけすけすりっとしすたーふうどれす、いろはしろいろ」です。

むろん、ドレスの下のエロ下着、まるわかり。

更には、下級巫女装束の女性も。

あ、比丘尼国の巫女さんの現在の制服ですけど、実は偽女種向けも巫女種向けも、基本は同じです。

白の上着に、階級によって色が違ったり模様の有無が変わる袴を着用するのは連邦世界の女性神職の方と変わりませんけど、問題はその、はかま。

アメリカのカウボーイが乗馬の時にズボンの上から着用するようなチャップスという革の上履きがありますよね。

あれに近い感じで、股間部が大きくくり抜かれてお尻に食い込んだふんどしなり下着が丸見えなのです。

むろん、前側も完全に丸見えなのは言うまでもありません…。

(にんじゃしすべしのくのいちのゆかのちゃんがきおくそうしつのあとでてろりすとになったときのふくそう、と言えと…)

(というより、ビューティーツインズのビューティーブラックの下半身の姿と言う方が正しいでしょう…)

まぁ、あのお子様アニメ、主人公姉妹の戦闘服が普通のようでハイレグTバックレオタードをベースにしているのが視聴者にはわかるようにされていますから…。

(月に代わってお仕置きするタキシードクイズなお話も、ハイレグレオタードが基本なんだけどね…)

(あれはもはや古典作品の領域でしょう…)

で、あたしたちの前に引き据えられる二人。

「で、この二人の女であるが、まずはりんど。おぬし、ここなべらこ様の裁定により、元来は格下げで修行やり直しのところ、この庄司甚右衛門の女房扱いに合意し、吉原色里の預かりとなった事、相違あるまいな」

黙ってうなずくリンドリアーネさんですが…。

ええ、カランバカの騒動の結果、そういうことになりました。

「しかるにわしは一計を案じた。そなたの器量はわしの女房にはもちろん、吉原太夫としても上物も上物…中身が伴えば、であるが」

ニヤリと笑う甚右衛門さんですがね。

「で、わしには過ぎたる出物であるから、ここにおわす上様の側女中として推挙しようと思うのじゃ。どうじゃ、りんど…吉原で春を売るにしても、太夫ともなれば国主様…殿様の女房の縁談すらあるのでな、おぬしの身請け話があればと思っておったが、同じ身請けでも、上様の身請けとなると話は全く違うぞ」

「ふむ…りんどとやら、余は比丘尼国は江戸の幕府を束ねる徳川家三代目征夷大将軍たる徳川家光と申す。今は故あって偽女種とやらのなりをしておるが、お主のようなべらこ様配下の巫女であらば、余が家光であると悟れるであろう。で、信綱」

「は。そこなりんど、お主になるべくわかりやすきように申しておくと、この家光様はおかみ様より征夷大将軍を任じられ比丘尼国の政治を任された、いわば比丘尼国の人どもを支配する王の立場である。その王のとしての指名なのじゃ…吉原でも、おのれらがいう地方王だの貴族だのの嫁にならぬかという身請けなる制度がござるが、今、お主に問われておるのはこの日の本の王の女となれという話であり、同じ淫売をしろといっても、比丘尼国では最高の栄誉となるのじゃ…なんと申しても、王専属の淫売であるからな…」

で、いまいちよくわかってなさげなリンドリアーネさんの側に雅美さんが来て、心話で説明中。

すると、ものすごく悩んだ顔になってます…リンドリアーネさん。

というのも、江戸城の大奥と言えば、男性陣が伏魔殿と言った通りで女の欲望と怨念渦巻く魔窟だという認識の施設なのです…。

「べらこ様、それ故にこの芳春院が奥の仕切り直しを命じられたのです…今はこの娘が入っても、さほど厳しくはありませんよ…ただ、側女中としての作法を覚えて頂く必要、ございますが…」と、おまつさんから申されます。

「まぁ、りんどには考えさせるとして、もう一人…ここに引っ立ててもろうたのは、他ならぬ女中の大奥雇用詐欺を働き、我が父たる徳川秀忠をたらしこみ多くの女と坊主を酒色に耽らせただけではなく、幕府の金蔵から金を引き出し父親の寺に流し込もうとすら企んだ大罪人たるお美代じゃ…お美代、面を上げい」

と、リンドリアーネさんを見る時とは打って変わって厳しい顔になる家光さん。

(べらこ様だから申しまするが、正直なところ、余とひでただは不仲の上にも不仲。まさみ様よりはそちらの歴史でも余と父の確執があったとお申しであるが、我が祖父たる神君家康の諸々の擁護がなくば、弟の国松が将軍を任じられておったであろう事、間違いございませんのですよ…)

(で、あたしも家光さんのほも癖治療に参加しろとかおかみ様に言われてんだけどさ、その前にお美代さんとお父さんの日啓さんの処置についてお話をしましょう。で、島原の乱の話も絡むのよ、これ…)

(いや、お美代…お主、我が父のお手つきでなかったら真剣に親父殿ともども、小塚原でこれだったのだぞ…)

と、手で首を切るジェストまねをする家光さん。

「言い換えれば、征夷大将軍のお手つき…となるのは、それほどまでにも地位を安堵されることなのじゃ…よう考えよ、りんど…」

(いや本当にちょうどよい見本なのですよ、説得の…)

「で、お美代さん…あなたのお父様の日啓さんだけど、公式では遠島…つまり、島流しの刑でしょう」

雅美さんの問いかけに、頷くお美代さん。

「ですが、実態はもっと過酷な刑罰だったのよ…で、この痴女皇国内務局長たる田中雅美、一応は未来の日本から来ていますから、お美代さんと同じ日本人なんだけどね、その日本人のよしみでお教えします。私たちの持つ技術、というよりは比丘尼国の上級の巫女さんでもできることなんだけど、男を女に変えることができるの…そして、これは痴女皇国のとなる聖院というお寺を作った初代金衣女聖が手を貸したんだけど、一百万人だろうが一億人だろうが、多くの人に同じ幻覚を見せることができるのよ」

「で、天草四郎時貞の件でございまするな…」家光さんが渋い顔をしています。

(余の将軍就任直後の出来事だったので、余計に色々な思いがございまして…)

(まぁまぁ、おかみ様の計らいで、あたしたちが騎士数名派遣してあっという間に片付けたじゃないですか…)

(うむ…ただ、おかげで呂宋るそん出兵が流れて大老どもが怒っておったのですよ…)

(家光様、あれ、侵略詐欺ですよ…しかもよりによって呂宋ふぃりぴんって、痴女皇国南欧支部と南洋行政局の合同事業で貿易船補給基地兼捕鯨基地として開発中だったんですから…)

(そうなのですよな…あの阿呆ども、よりにもよってべらこ様のおくにの領土を犯す話を進めよって…余は赤恥をかきましたぞ…)

(えーと、お読みの方へ。史実でも江戸幕府は家光様の代で、ルソン攻略計画を進めてたのよね…ところが島原の乱が起きたため、フィリピンに派遣するための軍隊をそのまま島原の反乱鎮圧に振り向けざるを得なかったのは、あたしたちの方の比丘尼国でもほぼ、同じ筋書きで歴史が進みました…ただ、こっちだと島原の乱が起きた大きな理由はキリシタン弾圧じゃないの…)

(松倉や寺沢の阿呆が…)

(単純に言うと、幕府に断りなく地方税を勝手に徴収したの。痴女皇国世界の比丘尼国が全国共通税制を敷くようになったのはお話に出てたと思うけど、天草から島原半島、そして唐津あたりまでの国主が自国開発に必要な割戻金…地方交付税交付金の申請をさぼったのね。で、自分とこで使う裏金を作るためにも勝手に領民に重税を強いていました)

(まぁ、ええやんけ、いえみつ…。おかげであのおっさんやじじいをどうどう、むのうよばわりできるようになったやろ?)

(左様でございまするが…呂宋攻略といい、島原といい、そして智泉院事件といい、失態が続いたがために大老どもの実質失脚の契機になったのがせめてもの救い…鉄の道の大坂開通という大吉事がなくば、巷は幕政を疑う声で溢れておったかと…)

で、ここからはとんでもない話ですよっ。

「まぁ、しまばらのはんらんじたいは、そんなにじかん、かからなかったですね」

「ぶっちゃけ、アルトくん一人で全員制圧。しかも死人なしとか…だったもんね」

「むしろ、捕らえた反乱軍の者共や、不行き届きを処罰することとなった国主や手勢のその後の輸送の方が大変でございましたかと…」

「そして、反乱軍を指揮した天草時貞や、はたまた反乱の原因たる不正な徴税を目論んだ松倉勝家に寺沢堅高は斬首刑となりましてござる…ござるが…」

「ふふふふふ、まさみさんがわるいひとのかおですよ…」

「うむ、あの田中様のお仕切りは誠に痛快であった、むしろ単純に首を斬るよりはよほど重罰…」

「いやー、あの処罰案はあたしも我ながら大ヒットだって思うわよ…」

ほめてほめてという顔をしている雅美さんですが、その顔は久々のマンテおんなかまきり状態。

「ふふふ、民草には知らせてはおらぬ、死罪より重き罪…」

「ええ、身分剥奪し、穢多非人の位に落とすとか、更にはうら若きおなごに変えてしまい、穢多の女房として囲わせるなどとはよく考えたもの…」

そうです、反乱軍は全員、若返らせて女体化した上でそれまでの戸籍情報を抹消して、穢多非人の地位に墜としたそうです…更には不正徴税を企んだ大名と家臣の方も…。

「で、小塚原で山田浅右衛門さん率いる斬首団がさ、ずばずば首を斬りまくったような幻覚を見せたわけよ…初代様の力で…」

「そうそう、ぎゃらりーとやら…わざと野次馬が小塚原に集まるように瓦版屋に号外を撒かせましてな…」

「驚いたのは、浅右衛門の首斬りの技を鍛える場でもあったこと。本人曰く、よい鍛錬になったとか」

「仮想体験がそれだけ迫真的な証拠ですわよ、信綱様…」

言いながら、なんで信綱さんのちんぽを撫でてんですか、雅美さん。

しかも、家光さんの横にはいつの間にか、しれっと乳上が。

「あたしが手を出すよりもまず、家光様と信綱様にはこの献上品に手を出すかどうか決めて欲しいわけよ…で、お美代さんには悪いんだけど、お父様も実のところは遠方島流しでは済まないだろうとなったのです。ふふふ、もう分かるわよね…」

「お美代、島原の乱で平定され戦死した扱いの者、賊軍だけで四万近いのじゃ…その全てをおなごに変えて、いちどきに穢多として扱うには穢多頭の矢野弾左衛門といえど困りおろう…でな、この際、死罪が相応であろう罪人、べらこ様の国で何万とおなごや偽女種に変えて始末しておる仕掛けに、比丘尼国の罪人も預ける話とさせて頂いてのぅ…そうじゃ、お主の父上も、見目麗しきおなごに変わり果てて、べらこ様のお国に送られたのじゃ…」
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