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番外編・吉原よいとこ一度はおいで 1

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皆様チャオ、マリアヴェッラです。

で。

いきなりですが、ここは八百比丘尼はっぴゃくびくに国…つまり、痴女皇国世界や聖院世界における日本です。

では、なんであたしがいきなり、神話国ぎりしあのアトスから日本…八百比丘尼国の江戸に来てるのか。

まず、闇堕ちマリアの方での話ですが、現在は痴女皇国の中でもかなり上位の執政機関となる南洋行政局の局長に就任したオリューレさんがいます。

で、その管轄となる新生南洋王国の少年国王の地位に即位したスカルノ1世ことカルノ君の見聞を広めるためにも、ぜひ他の地域の偽女種の扱いを見せたいというオリューレさんの要望、内務局長の田中雅美さんが快く許可を出しただけでなく、2人の留守中に南洋行政局の面倒を見る副官役まで手配しておしまいに。

で、お姉さんと少年王の2人の新婚旅行いえいえ公務としての灸場視察の行程で、ここアトス大修道院とメテオラ大修道院の見学のために立ち寄ったことが発端です。

(ちゃんとした公務ですからねっ)

(ちなみに痴女皇国では女官は皆全て生きてる間は痴女皇国皇帝に仕える奉仕者であり、基本的には24時間働かされる立場です。ただ、休息が必要な百人卒未満のちんぽが生えていない女官については必要十分な休息を与えることが厳守されていますけどね、千人卒以上のちんぽ持ち女官、わけても万卒以上の幹部扱い女官には適用されないはずなのですがぁっ)

(ベラ子陛下。それも今や緩和されてますよ。何故ならば茸島の聖院学院分校の男子生徒を買春しているのは千人卒以上の幹部もかなりの数に上っていますからね…私が女官管理室にいた頃からすでに、茸島通いに配慮したシフト、泣きながら組まされてたのをお忘れですか)

はいはいはいはいっ。

(それに、茸島で男の子たちから搾り上げている精気獲得量、今や痴女皇国の収集精気総量の2割から3割に至ってるんですよ?この精気収穫は無視できないから女官のショタ趣味は推奨しまくる政策案、他ならぬへーかと雅美さんがガンガン進めてる立場でしょうがぁっ。それに茸島の少年性交の成功あらばこそ、聖母教会や慈母宗の少年性交や男の子の偽女種化をぐりぐりゴリゴリ進行できる目処が立ったんでしょうに…)

まぁともかく、今の痴女皇国ではたのきちこと文教局長の田野瀬麻里子が発案した孤児院構想…少年少女を集めて日夜猥褻行為をさせ精気を搾り取る計画が大きく拡大され、痴女皇国が運営する宗教団体の布教とも連動して、精気収支に大きく貢献しています。

まこと、若い性欲を文字通り食い物にしているのです、あたしたち痴女種は…。

で、その精気抜き取りに活躍することを期待されている行政部局の一つが、茸島だけでなく、南洋慈母宗なる仏教宗派の総本山を支配下に置く南洋行政局なのです。

その期待の部署の長たるオリューレさんと、若ツバメいえいえ若旦那役のカルノ君の間で、新婚旅行を兼ねてよそさまの少年活用事案を見たいという話になりました。

そして少年僧侶は全員偽女種にしてしまう方針で運営されているアトス大修道院の見学中に、比丘尼国の江戸に開かれた御免色里…江戸幕府公認の売春地帯たる吉原の統領を務める庄司甚右衛門さんの話が出たため、南洋王国統治に関しての参考になるならばと本人が呼ばれまして…。

「ならば、妹姫べらこ様には直に色里の今をご覧頂く方が話が早いかと存じまする」

なんて事になりまして。

で、甚右衛門さんを転送で江戸に送るついでにですね、オリューレさんのダンケ号運転検定をハンガリーのブダペスト郊外に設けられた運転教習所・兼検定センターで実施している間、あたしも江戸に行って吉原を見学するはめになったのです。

で、非公式とは言えど、仮にも皇帝とかいう称号がついている人物が江戸なら江戸を訪問する際、お供も付けずに来るのって、江戸の偉いお侍さまや商人などでも地位の高い人物からすると常識の範囲外らしいのです。

うちの姉なんて、単独で江戸をほっつき歩いてんのを知っているのですが。

(あたしはもう、江戸も比丘尼国も庭みてーなもんだし、開発支援担当だから自然に誰かがくっついてるんだよ…だけどベラ子は仮にも皇帝の立場で覗きに行くんだし、ここはアルトを付けてやるから一緒に見てこいっ)なんて話をされました結果。

「あいかわらず、あのよめはむちゃをいいますね…」

ええ、聖院世界絶賛出向中の痴女皇国将軍の方のアルトさんが来ました。

(ただ、聖院のあたくしとはいつもつながっておるようなもの。あたくしの見聞きはあたくしの見聞きとして、聖院のあたくしにつたわっておりますよ)

これはまぁ、このお話を最初の方から読まれている方には常識の部類でしょう。

それは良いとして、吉原に案内されましたところ。

え。

なんかこう、あたしの想像していた吉原と違うのですが。

具体的に、何が違うのかと申しますと、漆喰…モルタルを多用したらしいんですけど、江戸時代の日本家屋とはかなり異なる建物が立ち並んでいるのです。

もっとはっきり申し上げますと、吉原は吉原でも…実質的なソープランド街になっているんですよ…。

ねーさん。

これ、知ってるんですか。

確か吉原開闢かいびゃくにはねーさんも手を貸したと…。

(品川宿…今の五反田付近の色里はおめーが想像してるような街並みだけど、痴女皇国世界の吉原はな…中洲泡風呂国の風呂街も参考にしてるんだよ。大旦那様専門店みたいな通常の遊郭作りの通りもあるけど、一般大衆向けには風呂で身体を洗ってやる店の方がいいんじゃねぇかって…ほら、慶次郎さんが知ってるけど、昔の風呂屋は蒸し風呂が基本で、あかすり女は売春もしてたんだよ…)

ふむふむ。

つまり、今の銭湯やスパのようなものではなく、一種のサウナだったのですね。

で、中洲泡風呂国といえば、このお話では三河監獄国と同様に日本の未来を先取りしているので有名なあそこですか…。

では吉原の大衆娼閣というべき、ソープランドまがいの建物がどんな構造なのかという話をお伺いしますとですね。

まず、防水構造の鉄筋コンクリート作りにも思える建物は比丘尼国朝廷と幕府の指導と支援のもと…更には類似のお風呂付き売春宿を経営している南独支部…つまりバーデン=バーデン大公国の温泉宿の建築資料を姉が提供して比丘尼国仕様にアレンジ。

更には、中洲泡風呂国の商売にも関わるということで、専門技術を要する泡風呂国での泡風呂売春行為が可能な巫女または女官の方、吉原で採用して中洲に研修派遣するとか、あるいはその逆を行う事にもなりました。

そして、あたしも一応はやらされたのですが、痴女皇国でも門前町の色町旅館など、本宮の外で売春業務に従事する女官は中洲泡風呂国での一週間の研修を終了した者、とされたんですよね…。
https://novel18.syosetu.com/n5728gy/101/

この研修については現在、東京の食材流通企業であるエビハラフーズの海老原社長ので来て頂いた、高齢となったお風呂勤務経験の女性数名が担当しています。

で、この方々については痴女皇国または比丘尼国への島流し人生の代償に若返りと身体調整を含む整形、そして女官としての研修を受けて頂くのと、指導女官…つまり千人卒待遇の代償に衣食住を保証する条件でお越し頂いております。

(ちんぽがある方が研修しやすいんですよ…男役の指導店員や、部長さんなんかに協力してもらわなくても済みますから…)と申されるのは、その研修員の代表を務めている折原楓おりはらかえでさん。

つまり、楓さんたち「元」お風呂の従業員さん、軒並みちんぽ装備。

Kaede Orihara. 折原楓 Thousand Suction. 千人卒 Slut Visual 痴女外観 Blue Rosy knights, Imperial of Temptress. 青薔薇騎士団 Temptress Palace Turkish bath technical play instructor. 痴女宮女官業務特定実務講師

これはまぁ、痴女皇国が要請して研修担当者となった経緯がありますし、実務上でも男性講師の調達が難しい現地の事情を鑑みますと妥当なところかと。

で、折原さんの略歴を申し上げますとですね。

新宿の有名どころを引退したものの、とある方の愛人ポジから外れて困っていたところを昔の職場経由で海老原社長からうちの姉に話が行きまして、だったらこれこれこうこうと待遇を提示。

二つ返事で乗っかったのみならず、同じように生活とお金に困っていた同期や、はたまた後輩で指名の伸び悩みがあったりホストにハマっていた方々の紹介を頂きました結果、中洲泡風呂国と痴女皇国に分かれて数名が移住を果たすことになった経緯があります。

(いや、吉原や新宿で研修するとさ…うちの女官だと逆に、こっちで働かないかとか店長やらベテラン嬢に呼び込まれるんだよ…しかも、うちらだと完璧な日本人…それもセレブ奥様体型とかザギンのええとこのお店のお水さんとか、あるいは錦糸町のキャバ嬢だろうが思いのままじゃん、外観偽装)

(それはいいのですが、なんでベテランのソープ嬢の方までもが女官のスカウトを)

(ああ、それね、お客様がお越しになる話題作りでしょう。あそこの店はこうこうこんな理由でいい女ばかりだって評判が伝われば、お客様がそれだけお越しになって頂けるでしょう)

しかし、それでは人気のある女性にばかり指名が集中してしまうのでは。

(それ、あたしの在籍してた深海海老しんかいえびのような格式があるって知れ渡ってる名店だと問題ありません)

ほう。

(えっとね、痴女宮本宮と同じような理屈でして、お客様に来店頂けば後は受付が何とかするからなんですよ。ほら、吉原はまだしも、新宿だとたまたまソープがあるって知って、フリーでお越し頂く方もいらっしゃいますし、深海海老なんて一見の初回様は指名予約できませんでしょ…ですから、お客様が多ければそれだけ、稼ぎに悩んでる子をフリーのお客様に付けられるじゃないですか)

な、なるほど…楓さんの説明、目から鱗でした。

(本店の大海老だいえびだと初回指名はできるんですけど、あっちはちょっとだけ大衆向けにお安くしてますしね…深海の方はそれなりに名前の通った店ってことで、ちょっと前まではネットのホームページすら作ってなかった時があったんですよ。口コミと評判だけでお客さん来るからってオーナーが強気で…)

ぬぬぅ…。

(ベラ子…なんかさー、うちのリミルシューネと似たような事してるって思ったろ。あれな、ジーナかーさんが沖縄で知り合った波の上の子やオーナーに店長から聞いたあれこれの裏話、あれを女官の記憶共有経由で知ってヒントを得て試行錯誤やってたんだよ…リミルシューネってあの軽いノリだけど割と努力家だからな…)

(マリア様。お褒めは嬉しいんですけど割とは余計ですぅ…まぁ、確かにジーナ様の頭ん中見て色々思いつきましたけどねぇ…)

で、楓さんとうちの母親…ジーナかーさまとの接点、楓さんが東京にいた時、移住の際の手続きとか相談なんかで色々とあったみたいです。

(ああ、高木中将さんですよね、あの方、ものすごくソープランドに詳しいので驚いたんですけど、アルバイトのお店のお客さんにソープの関係者がいたって聞かされましたよ…)

(あと、宙兵隊員が波の上で遊んで揉めた際に、警務隊や基地庶務と一緒に警察行くとか店に謝りに行くとかな…。教育訓練生や部下におすすめの店の情報を流すことでお風呂屋さんとも仲良くしてたらしい。かーさんがアダルトグッズの通販代理店アカウント持ちなのはこの辺のお付き合いで、お風呂屋さんからの紹介を貰えたってのも裏話だな)

ジーナ母様は嘉手納基地時代、一体何をしておられたのでしょうか。

いえ、あたしもその辺、かーさまの記憶から色々と得ておりますし経緯は存じ上げてますよ。

けれども、公務員…それも軍人がお尻剥き出しで踊ってたとか、沖縄あちらには皆無に近いというSMクラブの女王様めいたことまでしていたとか…よくスカンダロスキャンダルにならなかったものです。

(なったから一回除隊されたんじゃ…沖縄作戦までの経緯、うちとマリアの記憶見て知ってるやろ…)

(うるせぇっ! アグネスおばさまの総裁選があるんだからそっちに集中してくれよ…)

(マリ公が裏工作に励んでくれるんちゃうんかったんかい…)

(そういうことはフレミング機関の連中を使えよ…何のためにあそこだけで3桁名の痴女種を在籍させてんのさ…)

(めんどいんじゃっ。スクルドさんはそういうこと苦手らしくて嫌がりよるし…)

(ジーナ・高木…あんたね、私はあくまでも人の未来を定める役目であって人心操作を担当してるわけじゃないのよ…それに出生時にあらすじが決まってるものをいじり倒すと後の補正が大変なんだからね…サン=ジェルマンも泣いてるでしょ?)

あんなおっさん、泣かせておけばいい気もしましたが。

(マリアヴェッラをひいひい泣かせる方法募集。報酬は痴女皇国の指導者の地位。求む有志。応募は月のルナテックス・インダストリエ本社会長室気付で)

募集すんな。

(あたしが応募すりゃ話は丸く収まるだろ。後はベラ子を一度、黒グッズで泣かせておけばサン=ジェルマンのおっさんの気は晴れるんじゃねぇの)

ねーさん、どさくさまぎれに何てこと言うんですか。

(動画も欲しい。ドイツがサッカーで負けまくった時の英国の新聞記事みたいに保存できるようにしておいて、僕の心が傷ついたり嫌なことがあった時に笑顔を取り戻せる原動力にしたいんだ)

(フランス人のはずなのに英国人のように嫌らしい根性ですね…)

(僕は別にフランス人でもないぞっ。更に言うと食事があまり美味しくないあの皮肉の国の出身者扱いするなんて、そこはかとなく侮辱に思えないか?)

(おっさん…あたしの血の半分、濃厚な変態紳士のエキスが混ざってんのわかってて言ってんのかよ…)

(ぬうっ、マリアリーゼの協力が得られないのは残念だよなっ)

(それ以前にサン=ジェルマン、あんたフランス攻略の契機になる首飾り事件を起こしてもらうんだから、ちゃんと協力してくれよ…)

などと姉や母が言い合っておりますが、あっちはあっちで色々ある程度に思っておいてください。

何せこちらは、茸島保養所でのクリスおじさまとの行為の一部始終の動画をネタに、オリューレさんに強請ゆすられておるのです。

(失礼な。ちょっと要請が通りやすいようにしただけです。私はアニサとベテハリからカルノを任された身の上。それに、陛下もカルノの傅育ふいくについてはベテハリやアニサからも一言言われておられる立場でしょうに…あの子の未来については、単に私の趣味性癖趣向だけで考えてはおらぬのですよ…?)

むぐぐぐぐぐ。

更には、ジニアちゃんが言ってた遷都の噂の件。

これとて、本当の事を言えば、実施は真剣に検討の俎上に上がっております。

理由は、痴女島の地理的特性や所在地にあります。

ぶっちゃけ、これ以上売春に来る人口を大きく増やそうにも難しい現状があるのです。

(アジアから欧州への航路から見るとさ、ほんっとーに見事に微妙に外れた位置なんだよなぁ…)

(せめて島を90度、時計回りに回せるなら…そして可能なら、あと数百キロほど西へ動かせば、マラッカ海峡を通過するルートのついでに寄って貰えそうなのですが)

(マリアヴェッラ…あたくしに痴女島をうごかせ、と?)

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ええ、おばちゃん…初代様に期待できることなんて、それくらいです。

というか昔、アトランティスやムー大陸を沈めたとか豪語するなら島くらい、動かしてみてくださいよ。

(できますけど、それ、だめですわよ)

なんでまた。

(あのー、ベラ子陛下…女官の楽しみを奪うおつもりですか。茸島保養所が遠ざかるんですよ?)

と、これはアンヌマリーちゃんの怒りの声ですね。

別にええやん、転送で距離、稼げば。

(あきません。アトランティコとサンティシマの精気燃費がただでも問題になってて帆走区間を増やして対応しておりますのに…)

と、今度は紺碧騎士団を率いる四代目瀬戸組組長の瀬戸のりんちゃんに文句を言われます。

(アトランティコはマエストラーレに改名してるでしょ…)

(船名変えても精気の消費量は変わりませんがなっ)

ううううう、みんなして皇帝の要望を叶えようとすらしてくれないのでしょうか。

悲しみに包まれるあたしですが。

(無理難題になってるのに気付け…)

(ねーさん、しかし遷都問題が漏れて噂になってるのはともかく、対策考えてんですかっ)

(あのなぁ、痴女宮が一般女官の教育や、聖母教会配置前の研修施設だってのを忘れてないか…。それに、今後生まれて来るか育って来る汎用精子や卵子で生まれた子供たちが成人する際の仕事を考えてみろ。ただでも今、本宮の罪人寮は本来の意味の罪人がどんどん減ってるんだぞ? 今後は一種の職業訓練校として施設や工場を活用するんだし、精気授受事業自体はあそこから全面的に移す気はねぇな…実際にあれだけの設備の代替、そう簡単にはできないだろ?)

なら、いいんですがねぇ。

ともかく、あたしとアルトさんは、忘八ぼうはちさんという遊郭の小間使いの方々に囲まれ、庄司甚右衛門さんに連れられて色里役宅なるお屋敷に入ります。

あ、この辺りは皆様のご存じの吉原とはかなり違った歴史と地理ですよっ。

で、毎度毎度ですけど、雅美さんにお助け解説をお願いしてみましょう。

(はいはい。まず、連邦世界での吉原よしわら御免色里ごめんいろざとは当時、日本橋の海岸近くに設けられたんだけど、後に江戸湾を含む市中の干拓や開拓に伴って浅草の方に移転しています。明暦2年…1656年だから3代目将軍の家光いえみつさんの時ね)

なるほど。植物のヨシが生い茂る僻地だったから葦原よしわらと言われたそうですね。

(で、付近に大名屋敷とかの街並みが出来たのに遊郭…風俗街が近くにあるのはよろしくないとか言われて、揉めた末に色々条件をつけて今の浅草の方に移転したの。その際に、お話してたと思うんだけど売春もやってたお風呂やさんを取り潰したりしてるわね)

ですが、痴女皇国世界での吉原はこういった歴史とかなり異なる経緯で設けられています。

まず、エマちゃんや姉が江戸を開発…それも、将来は山手線のような電車を走らせることも考えて切り開いたため、上野寛永寺のあたりまで市街化、または市街地としての幹線道路や区画割がある程度は終わっています。

(内藤新宿や池袋の辺もやったぞー)はいはい。

で、吉原で使う水や燃料を確保する意味もあって、地下水や関東平野の埋蔵メタンガスを取り出す井戸を要所に設けたり、玉川上水をこの時代にすでに建設してしまったりなど、やりたい放題。

銀座線とか丸の内線のトンネルまですでに作ってるって、どうなんですか。

(いずれいるだろ…それに、エマ子が言ってた話だけど、東北新幹線の上野トンネルを掘って出た湧水、ものすごい量になるからさ、あれを不忍池と吉原に導水して水源にしてるんだよ。吉原のお風呂の湯や生活用水、あの湧き水でまかなってるからな)

まぁ、必要があってやっているのなら。

そして、肝心の吉原ですが、江戸時代の遊廓は最終的に三町四方…一辺の長さがだいたい300メートルの正方形の、お堀で囲った土地に設けたそうですね。

これが痴女皇国世界だと、五町四方…概ね一辺500メートルの長さの街区をお堀で区切っており、更には吉原神社の広大な敷地が隣接している状態です。

(ただ実際には吉原役宅や吉原神社の敷地を確保する必要があったから長方形だぞ)

へいへい。

で、神社があるということは、おかみ様側の比丘尼国朝廷も関与しています。

(これまでの比丘尼国の常識やったら、巫女に春をひさげさしとったんや。ただ、よしわらはもうすこし、くだけたかたちのほうが江戸っちゅうあたらしいまちに向いとるやろとな。で、将軍のとこには奥を置いて巫女のからだにしてやるとしても、国主やらえらいれんちゅうの精気抜き、さしあたっては日枝神社ひえじんじゃでやるようにしたんや)

ああ、江戸城の西側に作った大きな神社ですね。

この神社、連邦世界では皇室とも縁が深いそうですが、ここが実は比丘尼国朝廷の江戸出張所の役目があるそうです。

で、さっき奥とか大奥とかという単語が出ましたけど、江戸幕府の経理業務…実は、朝廷の巫女さんや痴女宮財務局の女官を派遣した上で、勘定女中という役職を創設して教育研修絶賛実施中。

もっというと勘定方大禰宜おおねぎと言う、京都ではなく大江山朝廷のえらい人の部下を派遣して、将軍様の正室…つまり奥様や、お妾さんたちに経理を覚えさせている最中なのだとか。

(中小企業の経理のおばちゃんやお姉さんが社長とデキてる事例を参考にした)

ねーさん、それ、いいんですか…。

(だから朝廷から監督役の禰宜を派遣して監視してるんだよ…それに、今や比丘尼国でも簡易聖環を普及させて一律納税やキャッシュレス制度が進んでるわけじゃんか。なら、その税理や経理を大蔵役の女性…もちろん巫女化してる人たちにさせてもいいんじゃないの?)

などと、姉には言われます。

で、吉原でもキャッシュレス化が進んでまして、この時代の日本では大判小判や硬貨がどんどんと市中の会計からは消えつつあるんですよ。

ただ、外国との取引など、現金決済が必要な場合に備えて一応は硬貨も鋳造してはいる状態です。

(ほとんどは大江であずかっとるけどな)

(国際両替のための聖母記念銀行横濱支店も作ったんですよねぇ)

とまぁ、痴女皇国支部がある国とは、貿易すらもキャッシュレスで行える状態になっています。

更には、灸場や南米尻出国や他ならぬ痴女島を含めた南洋王国領土内での木材生産が進めば、洋紙…紙の工業的生産も大規模に始まる予定です。

今でも比丘尼国ではそこそこの規模で、和紙を手漉き生産していて相応に流通してるそうですけどね、読み書きを教えたり出版物を広めるにはやはり紙はまだまだ、必要。

それに、姉としては絵画などの芸術のためにも紙を要すると考えているようです。

(つーかそれ以前にさ、紙幣ってもんのためにも紙がいるだろ…ちなみに読者の皆様の世界の日本銀行券同様、和紙で刷るつもりだ)

(和紙は春画を描かせるためにも必要なのよぉっ)

そういうエロ趣味のための資源の無駄遣い、ダメな気もするんですけど、雅美さん。

(浮世絵がハッテンするためには春画絵師も必要なのよ?それに、吉原のPR用の宣伝ポスターとかどうすんのよ。この時代に写真入りフルカラー印刷で作って貼っても、通じないんじゃないかな…)

いや、意外に意味を理解して下さいそうな気もしますが。

しかし、PRしてまで熱心に集客をするような必要、今の江戸にはあるのでしょうか。

と申しますのも、夜を日に継いで開発中の江戸市街、各地から集められたり罪人として送り込まれた男性の労働者がかなり多いのです、今。

どれくらい多いかと申しますと、北欧いけにえ村作戦の時に補助的に使ったオラトリオのレシーブアンテナの集光照明機能、これを使って江戸の町全域と周辺の夜間工事区域に対し、明け方レベルで照明しているくらいなのです。
https://novel18.syosetu.com/n5728gy/78/

(おかげで捕物は減ったのですが、夜鷹たちんぼさんが客を引けぬとか恨む声も。まぁ、そういう夜鷹はこちらに連れて来て登楼できるような女にしてしまうのですがね)

更には爆発的に増えた労働者の方々向けの応急的な長屋として、連邦世界の日本製品ですが、工事用のプレハブ飯場や仮設住宅までもを送り込んで、工事人夫の方々の住居にしています。

その数、現時点で十万人どころでは済まないそうです。

で、勢い…売春需要も絶賛、増大中のようなのですよ。

例えばついさっき実際にやったことなのですが、現地時間の朝にメテオラから転送を入れると、時差的に昼下がりの日本へ来る事になります。

しかし、普通なら人は働いているはずのこの時間帯ですよね。

…つまり、江戸というかこの時代の日本では日雇いが基本だそうですが、労働者の皆様はもちろん、遊女遊びが出来そうなお金持ちの商家の方々や、はたまた富裕なお武家様はお武家様で藩主のお宅や江戸城だの町のあちこちにある役所役宅で働いているであろう時間帯でさえ、昼番らしい遊女の方々が出入りしたり、通りを歩く男性のお客さんが途切れていません。

「夜はもっと賑わっております。仕方なく、風呂屋も黙認している…と言うより、そちら様から送り込まれた女官によって比丘尼国国営に近い形となるように脱法の風呂屋も乗っ取るように差配致されておるようで」

「女の人をあてがうのは良いことですけどねぇ」

で、こうした政策を積極的に邁進している理由ですが、申し上げるまでもなく精気獲得のため。

もっと申し上げますと、江戸市内を中心とした生活用電気の供給…そして、主に鉄道や船舶用の精気発電機のために、江戸開発に乗じて若い男性を江戸に集めておめこさせているのは痴女皇国側と同じです。

「家光様に掛け合い、男色は罪となされたと…」

「その代わり、お気に入りの小姓さんを偽女種化してほもって頂く事で妥協しました」

「それ、もはや衆道とは言わぬ気も…」

(ただ、そのお小姓様たちは奥の女性の慰み役でもあるんです…制限ありの元来の偽女種ですから、男の子のお世継ぎは産まれないということで…)

(なるほど、奥の方々もおんなではございますからな。おなごの心が読めぬようではお勤めが務まらぬ身、そうなさった理屈やいきさつ、わかり申しまする)

(ほんとうはべらこ陛下のために後宮をもうけて黒ばらとむらさき薔薇をあてがうはずだったのに、いまやたんなる騎士のすまいに近いなんてこともありますからねぇ)

(あるとさぁあああああああん、痴女宮の話はやめましょうよ…)

などと言いつつも、門前に控えておられた女中さんのように見える方のご案内のもと、玄関で履き物を脱いで広いお屋敷の玄関に上がります。

この辺は、アルトさんもあたしも日本家屋の経験がありますから、慣れたもの。

そして、事ここに至るまで、庄司甚右衛門さんの外観について言及しなかった理由ですがね。

実は甚右衛門さんは巫女種…つまり、女官種亜種に分類される若返り措置を受けています。

その時期は、いつぞやのパリで実施した狩り作戦の、当時。
https://novel18.syosetu.com/n0112gz/73/

(ほれほれ、大江の釣鐘童子ベルテファーネ様の姉上の乳上様、あの方とまぐわいまして…童子を好まれると言うのですが、ようして頂きまして、何かの時に御礼を申しておったとお伝え頂ければ)

(その必要はあってありません。なぜなら、痴女宮ショタ食い三羽烏は全員、手をつけて食べた少年を全て記憶していましてね…ええ、乳上、吉原が落ち着けば見に行きたいと)

(お越し頂きました際には是非。あの時とは諸々が大きく変わりまして、今やそれ用ほもむけの郭にて、いかにも乳上様が好まれそうな陰間も取り揃えております。無論、拙者がお相手に預かるのに異論はございませぬ…)

そうなのですよ、あの時、甚内さんはパリのほもやをかまさんたちのえげつない実態を目にしてしまい、心に傷を負っています。

(ベラちゃん、僕も傷を負ったんだけど)

(クリスおじさまを癒そうとしているからこそ女装を提案したのです!)

まぁ、あのをかま作戦の際に心に傷を負っていない者などいなかったでしょう。

ですが、徳川幕府の三代目将軍に家光様…こちらの歴史でもほも行為を好む上に、美少年が大好きな人が就任されたことで、事態は大きく変わります。

建前の上では精気授受の関係もあって、男色を大っぴらに薦められない関係者ですが、さすがに全面禁止も可哀想という痴女皇国の「ほもに比較的理解のある方々」の取りなしがありました。

更には、ほもの類似品でありながら、精気授受が可能な偽女種の創設に、慈母観音像や聖母像を受信アンテナとした周辺空間からの精気強制収集技術の確立。

これによって、比丘尼国でも痴女皇国でも、ほも行為を全面禁止しなくても良くなったのです。

そして、御免色里の勅許を幕府から頂いている吉原でほもやをかまを完全禁止にするのは、時の権力者の趣味性癖を否定して反逆の意志を示してしまうことになると、色里側でも権力に恭順する方針への転換を見せたそうです。

(で、比丘尼国の巫女衆でも偽女種に変えられるよう、まりや様が処置をなさいまして。何分にもお上に背くのはこの江戸では命取り。下手をすれば我ら吉原一同どころか河原者までことごとくが、山田浅右衛門殿の刀の切れ味試しに使われ小塚原に首を並べられましょうや)

ええ、比丘尼国では処刑、存在します。

そして、将軍様がほもってるのに、ほも怖いほも嫌いとは言えない日本民族の性格もわかります。

で、幕府側からも「せっかく御免色里を作らせたんだし、比丘尼国朝廷も協力しているのだから、朝廷…おかみ様のご機嫌取りのためにも、吉原の売上に協力する意味を含めて上様好みの色小姓を派遣してもらうのは可能か」という打診があったそうです。

つまり、ほも行為が可能な売春少年を江戸城に派遣してくれないか。

この相談を受けた甚右衛門さんは姉に連絡して相談しましたところ、雅美さんが茸島の実績をもとにしてですね。

「旗本などのええとこの武家の坊ちゃんで、ほも行為の適性のある子を吉原で床作法仕込んでから江戸城に送ったらいいじゃん。人選は、大奥詰めの女の人を選ぶのと同じで、幕府直轄領下のお武家さんや諸藩に声かけて美少年を集めたら、何人かは応じてくれるって」

ええ、老中の方からこの通りに発布して頂きましたところ、実際にそうなりました。

そして吉原神社の神職アルバイト扱いでほも修行をさせたそうです…。

(これ、吉原神社様が穢れた色里の中にいらっしゃるのは最初はどうかという声もあったのですけど、言うなれば朝廷のお墨付きも貰っている話なので、江戸の言うことばかりを聞かなくても良くなるように我々に助け舟を頂いている話なのですよねぇ…)

で、最初は「街道から吉原が見えぬように致せ」などと言って連邦世界の吉原同様に五十間道をカーブさせて作る話が出たそうですが、朝廷からは「わしとこのじんじゃもあるのになんで目かくしがいるんじゃ。それにおとこにはどうどうと女を買わせんかい」などと逆にお叱りがあったらしく、こちらの街道から吉原大門は丸見えなのです…。

(じんないが気をつかって、よしわらの女はみこ扱いにしてくれたからな。いうたらよしわらも、わしらのなわばりにしてくれたわけや)

(そして、そちらでは金に困ったり食い扶持がなくなった農家の娘を買ったり借金のかたに引っ張って遊女にしておったようですが、私どもでは困った家の女を神社を通して預かることで身請けしております。奉公明けまでの暦も、実は吉原神社で仕切られておるのですよ)

とまぁ、連邦世界の吉原と違い、半官半営めいた営業形態になっているのが比丘尼国の吉原とお考えください。

で、ほも行為そのものは「ほもに耽って武家の世継ぎ問題を起こされても困るから武士は建前ではほも禁止。民間人でもほも行為で揉めたら死罪か島流しやで」という感じで、男女間の揉め事と同じような刑罰処置を取られる一方、この時代にありがちな「見逃し」で消極的に容認するようにしたそうです。

そうなりますと、ほも売春も担当するであろう吉原を仕切る甚右衛門さんも元服前の甚内さんモードに身体を変更するとか、はたまた茨木童子さん…プラウファーネさんのようなニューハーフ形態になれるように鬼細胞で身体を変更した方がええんでないのとなりました。

そして、後に吉原を開く際に、風魔小太郎さん共々身体の再改造を受けています。

Jin-nai Shouji 庄司甚内 sorceress, Ogre in Japan. 八百比丘尼国巫女扱鬼族身体 Tranny Visual 偽女種外観 Feudal lord, Yoshiwara, Tokyo red-light district, Japan. 八百比丘尼国吉原色里名主  Temptress Palace Help-Call center, Imperial of Temptress. 痴女宮請願処

Kotarou Fuuma 風魔小太郎 sorceress, Ogre in Japan. 八百比丘尼国巫女扱鬼族身体 Slut Visual 痴女外観 Supervisor, Yoshiwara, Tokyo red-light district, Japan. 八百比丘尼国吉原色里遊女監督官  Temptress Palace Help-Call center, Imperial of Temptress. 痴女宮請願処

(あの花の都とやらでやった陰間狩りの悪印象のせいで、自らが陰間のごとくとなるのは正直、気が進みませなんだが、茨木様のたっての薦めもありまして…実のところは、拙者と小太郎殿の仕上げ、茨木様がお越しになったのですよ…)

そう…下品げぼんとかいう、着流し風の和装にしたあたしたちですが、甚右衛門さん…いえ、甚内さんの今は偽女種姿なのです。

それも、唐剣こそ腰から下げていますが、雅美さんの型紙作成によるチャイナドレス風の腰までスリットが入ったえろえろ服装で、髪の毛も中華風にしておられます。

庄司家は元々唐の血も入った河原者の一族で、北条氏と風魔一族の庇護下で全国に勢力を展開していたそうですけど、股下からの脚の長さや頭身など、日本人離れしているのも道理という気がします。

で、このお屋敷…吉原の一番奥の方にありますが、その中でも奥となる甚内さんや小太郎さんのお部屋のある二階に上がる前に。

(小太郎殿…妹姫様まりあべら陛下と、あると様がお上がりです…あ、今致しておられる事はそのまま、そのまま)と、にまにましながら心話を送る甚内さん。

(あらあら…じんないさんのちんぽが…)これこれアルトさん、ここは廊下ですよ…。

ええ、チャイナドレスまがいを押し上げる膨らみの中身を、アルトさんが確認しております。

で、甚内さんもわざとその服をまくって、何が原因でテントを作ったのかをあたしや案内役の女中さんに見せつけるように。

どれ、日本人らしく、サイズはそんなに大きくありませんが、結構硬いですね…そして、下着のせいもありますが、かなり急角度…ほとんどお腹に付かんばかりに勃起しているちんぽを…って何をさせるのですか!

(へいかがすけべいなのはいまさら。それより、あのおへやの中ですよ、なか)

(ええ、存じております。正直、我らだけでは精気の抜き取りが大変なので、太夫によっては吉原神社の禰宜の世話になっておる者が少なくないのも悩みどころ)

(それは要カイゼンですね。あとでおかみ様にも連絡しておきましょう)

(では、少々失礼を致しまして…)

で、障子戸の前で、その女中さんらしきを呼びつける甚内さん。

(普通ならばこのような振る舞い、客人の前では致さぬが作法。しかし、妹姫様とあると様の前では逆に馳走となりましょうて…)

ええ、あたしたちの事をよくわかってますね、甚内さんも。

つまり、甚内さんは今、その女中さん…って偽女種じゃないですか…に自分のちんぽを咥えさせています。

(ふふふ、そちら様のも取り入れたというおのこおとこ向けのまぐわいふんどし、流石に効き目はございますよ…)

ですよねぇ…服をはだけたその美少女、いえ偽女種さんのちんぽもフル勃起。

なぜならば、甚内さんが言う「まぐわいふんどし」とは比丘尼国仕様のマイクロビキニTバック、つまりは男性向け淫蟲下着そのものだからです…。

さらには偽女種と男性のための股間パール仕様、つまり蟻の戸渡理という部分を刺激するための球が何個か、股間部分に連なっている代物ですよ…。

(良いですか、まりあべら陛下にあるとさま…の目くばせで、一気にふすまを開いてくだされ…人が客人を出迎えておるときに奥でこういうことを致しておるやからの姿を晒すのでございます…)

うん、その悪戯、乗った。

で、せーので戸を左右からエイっと開けるあたしと、アルトさん。

その開いた向こうには、豪勢な格好の女性にちんぽを咥えさせている、寝巻き姿に…甚内さん曰くのまぐわいふんどしが食い込んだお尻を振って女性の口にちんぽを出し入れしてイマラチオに耽るの姿が。

で、偽女種にちんぽを咥えさせながら無慈悲な無表情で中に宣告する甚内さんですけどね。

「小太郎殿…太夫に精気をくれてやる当番なのは分かり申すが、わしらが帰る刻は時計を見ずとも気配で分かりましょうに…まぁ、まりあべら陛下もあると様もちじょの国の方々でございますから、人のすけべい姿は馳走。どうせならばそのままはしたなく気をやる姿もご覧頂きましょうや…」
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